ストーリー
赤い蔓の悪魔はかつて、ヴェルディアの墓に生息する弱々しい苗木だった。
その苗木は土の中からデューラの力を吸収し、やがて万物の呼吸をも吸収できる樹霊に成長した。
しかし、力を得た樹齢は本能の赴くままに成長し、あらゆる物から養分を摂り続け、色鮮やかな花を咲かせた。
知能を持たない樹霊の繁殖行為は、他の生き物にとって、災いでしかなかった。
ヴェルディアの民に受け入れられない樹霊はやがて、無口な守護者たちの手によって、密林の奥に封印された。
カタストロフがユグドラシルに侵入すると、樹齢はその邪悪な力を感知し、その力と共鳴した。
眠りから覚めた樹齢は束縛を解き、平和だった森に舞い戻り、獲物が来るのを静かに待つ悪魔となった。
赤い蔓の悪魔の曲がりくねった幹は、冷たい銀色の光を放っている。
茨の奥から生えてくる赤い蔓が風になびき、その恐ろしい姿は、まさに地獄から這い出た悪魔の爪である。
欲望を解放した赤い蔓の悪魔は、自分の領地に入った者を直ちに蔓で拘束し、深淵に引きずり込む。
獲物たちが赤い蔓の悪魔の毒の棘に胸を刺され、命を落とす前に見るのは、自分の体に咲く死の花である。
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