関連人物
ストーリー
【1】
我はザラス、カタストロフだ。
かつて時間という壁を打ち破り、未来に存在する無数の可能性を見た。
中でも我を歓喜させたこと......。
それはその未来の中に、この世界が終わりを迎える結末があったことだ。
万物が無と混沌の中で消えていく......。
無論神々もその運命からは逃れられぬ。
カタストロフではこれを「終焉」と言う。
時間とは、任意に動かすことのできる、いわば砂時計のようなもの......。
落ちる砂粒をどう逆流させるかは、全てそれを制御する者によって決まる。
我の手にかかれば、時間など自由に変えることができる。
思いどおりの結末を作り出すことができるのだ。
【2】
我、オセロス。神だ。
かつて、時間の壁を越えて、行き来した。
どんな結果をもたらすか顧みず、発生した事実を変えようとした。
生命の神デューラの死を防ぐため、我、能力を乱用する。
だが、何も変えることができなかった。
我は時間の真理を悟った。
時間の改ざんはしてはならない。
計り知れない災難をもたらすからだ。
時間とは1台の精密な時計。
細かな部品が精巧に調和し、僅かな誤差もあってはならない。
時間は誰かの意志によって歪曲されてはならない。
流れによって全てが飲み込まれてしまうからだ。
【3】
我はザラス。時間を改ざんする者。
破滅を望むというカタストロフの本能に逆らうことはできず、果てしない混沌の世界を渇望する。
未来の可能性を予見した時、自分の存在意義を知ることができたのだ。
未来をあの結末に導くため、我は緻密な計画を立てた。
時間の因果関係を改ざんし、時間線にあるひとつひとつの出来事を変動する。
それが積み重なれば、あの未来が訪れるのだ。
だが、未来には様々な変数が存在する。
それは我の計画を邪魔する要素だった。
我と似た能力を持つ神は、改ざんした時間を修正していく......。
我には分かる。
いずれ未来のとある時間で、我々は戦うことになるだろう......。
【4】
我、オセロス。時間を修正する。
神である我、万物が秩序ある世界で生きることを望む。
我の責務、時間の流れとともに進むこと。
デューラの死、結末を変えるため、時間を改ざんしようとした。
我、過ちを犯したゆえ、歪曲された時間を修正し、本来あるべき時間線に戻した。
だが、未来には多くの不確定要素が存在する。
時間を改ざんする邪悪な者だ。
我と似た能力を持っているカタストロフ。
我が修正した時間を改ざんしようとしている。
いずれ出会い、戦わなければならない。
【5】
我はザラス。宿敵はオセロスだ。
この世界には無駄な者が多すぎる。
脆弱で下賤な生物たちは一生時間に囚われ続け、決められた運命を全うする。
なんとも悲しいことか......。
一部の高等な生物は因果の枷から逃れ、時間を自由に行き来できる。
そう、私とオセロスのように......。
オセロス......厄介な存在だ。
まるで臭覚の優れた猟犬のように、長い時間線の中から我の手がかりを探り当てるとは......。
我の追撃を簡単には諦めないだろう。
我々のどちらか一方が、抹殺されなければこの戦いは終わらぬ。
【6】
我、オセロス。ザラス、宿敵。
人間は時の流れに逆らえぬ存在。
定められた運命に従って前に進む。
だが、一部超越した存在は、運命に逆らうこともできる。
我とザラス同様に。
ザラスの実力、侮れない。
狡猾、懐疑的。
長い時間線の中に身を隠し、我の追撃を逃れようとしている。
我、ザラスの陰謀、委細承知。
思い通りにはさせない。
この戦い、どちらか滅びるまで終わらない。
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