ストーリー
かつて帝国に名を馳せたサーカス団があった。
そのサーカス団の目玉は、機械仕掛けのピエロの演技だった。
天才職人が作り出す自動人形は、見る者すべてを魅了し、その芸は絶賛を浴びていた。
そんなある日、職人は「永久に動き続けるピエロ」を作ると宣言した。
しかし、作品のお披露目の前夜、職人は工房で倒れ、自身の作品の前で急死しているのが発見された。
サーカス団の評判を守るため、団長は職人の死を隠蔽し、見習いたちに作品を完成させ、予定通り舞台に上げることを決めた。
二つの頭を持つ「エターナルギア」が姿を現すと、その妙技に観客は息を呑み、一時は拍手喝采が鳴り響いていた。
しかし、フィナーレの演目、ピエロの頭を使ったジャグリングの演技中、ピエロは誤って頭を客席に投げ込んでしまった。
それが引き金となったのか、「エターナルギア」が突如として暴走を始めた。
場内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化し、火花が飛び散る中、ピエロは狂ったように暴れ回った。
九死に一生を得た観客たちは、二度とサーカスには足を運ばないと心を決めた......
事故の後、サーカス団は解散し、あの「エターナルギア」の行方も分からなくなった。
今でも廃劇場を彷徨い、深夜になると不気味な機械音を響かせているという噂が絶えない。
その姿を一目見ようとした者は、誰一人として戻って来なかったという。
「エターナルギア」の芸は、永遠に続くのだろうか......
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