エルロン

ページ名:エルロン

エルロン【氷風の刃】

概要

呼称 氷風の刃
陣営 ヴェルディア連盟
身長 210㎝
趣味

・徹夜で修行すること

・剣の手合わせ

好きなもの 剣術
嫌いなもの

・煩雑な外の世界

・無意味な快楽

現在地 ユグドラシル
現在の身分 黄昏のアリーナの剣士
関連人物

【遠い親戚】

アゼス

【好敵手】

セイン

ソロス

ブルータス

【導いてくれた者】

アルドン

ストーリー

ヴェルディア連盟で

『天賦の才』を持つ者と言われているエルロン。

独特な貴族気質と

優れた身体能力を持ち合わせていて、

レイピアのような双剣を自在に操り、

どこへ行っても目立つ存在だった。

一見華やかにも見えるエルロンだが、

実は自身に対して究極の完璧主義者だったのだ。

 

エルロンはかなりの努力家で、

剣術を一つの芸術とし、

剣技の美の極致を追求し続けた。

どんなに小さな欠点も見逃さない彼は、

自分が納得の行く剣撃を繰り出すまで、

夜通し剣を振り続けることもしばしば。

ただ己の技量を上げることにのみ目を向け、

ストイックに鍛錬を積み重ねていった。

まさかその行動が原因で、

人々から避けられるようになるとは

思っても見なかっただろう。

一族とも疎遠になり、

彼は一人になってしまった。

 

それから数年後ーー

ストイックに修行を積んだエルロンに、

剣術で敵うものは一人としていなくなり、

実戦で互角に闘える者も

数えるほどになっていたのだ。

このままここで修行を続けていても、

剣術を磨くことはできない感じたエルロンは、

さらなる高みを目指して

ユグドラシルを離れることを決意する。

外の世界へと飛び立った彼は、

武芸で名高い者へ赴き、

自己の限界を超えるすべを探し求めたのだった。

 

そうしてエルロンは、

ブライト王国で求めていた人物に

巡り合うことができたのだ。

その名もセイン。

彼は正真正銘の天才剣士だった。

セインとはすぐに打ち解け、

本音で語り合う仲になる。

そして、『心で剣を御する』という

剣術の極みを彼から学ぶことができたのだった。

 

「自分の知らない土地では、

まだまだ上がいるのですね!」

 

喜びに満ち溢れたエルロンは、

ブライト王国を後にすると、

ババリア部族の戦神ブルータスと邂逅を果たす。

互いに求めているものがぶつかり合い、

まるでライバルを見つけたかのように

剣を交えた。

エルロンは剣術の持つ狂気な一面を

ブルータスから見出したのだった。

 

その後も彼の旅は続きーー

 

大陸の至る所に出向いては、

様々な剣術のスタイルを見聞きして

体得していったが、

それでも自身を超える方法を

見出すことはできなかった。

騒々しくも賑やかな外の世界にいるうちに、

エルロンは故郷を懐かしく思うように

なっていった。

その瞬間、

不思議とユグドラシルの大いなる魔力が

呼んでいる気配を感じて……。

エルロンは故郷に帰ることを決意する。

長い間出ていたユグドラシルの地を踏みしめ、

大樹の息吹を体いっぱいに吸い込んだ時、

エルロンは全身に

己の意識が広がっていくのを感じたのだった。

 

「もしや、

これが自分が求めていたものなのか!?」

 

「こんなにも近くにあったのか……!」

 

すぐさま一族の長である偉大なる大樹と

その同胞である森の賢者に師事し、

自然の理について深く学んだ。

灯台下暗しとはこのことかと思いつつも、

きっと外の世界に触れなかったら

エルロンは気づくことはできなかっただろう。

そうしてエルロンは自然の力を活かして、

ついに彼にしか生み出せない

唯一無二の剣技を創り出したのだった。

凍てつく氷と吹き荒ぶ風、

二つの元素を双剣に宿した魔剣を。

 

「風の冷たさを感じた時……

それはエルロンの剣が、

既にお主の急所を捉えていると言うことだ……」

 

セインの言葉を思い出したエルロンは、

再び究極の剣技を生み出すため

修行に明け暮れるのだったーー

 

ドリーのコーナー

ユグドラシルの夜は、他のどんな場所よりも涼しくて静かだ。

一日の訓練を終えたライカは、美しい夏の夜の静けさを楽しみながら帰路についていた。

ふと、剣が空を切る音が聞こえた。

あれは、エルロンだ。

誰もが注目する剣術の天才が、一人で剣の練習をしている。

闇夜の中、流れるような動きで舞う剣は実に見事だ。

エルロンの動きの一つ一つに全神経が集中しているのが分かる。

もはや完璧に近い彼の剣術は、今宵の静けさをより静かに、より美しく魅せている。

エルロンが一息つくのを見計らって、ライカが彼に声を掛けた。

「こんばんは、剣士さん。あなたの剣は、月が美しいほど強くなるんですね!」

「私はただ...誰にも練習を邪魔されたくないだけです」

無愛想な顔で答えたエルロンに、ライカは不思議そうに問いかけた。

「あなた、各地を冒険していたのでしょう? なのにまだこうして一人で修行に励むなんて...ちなみに、お友達とかはいるんですか?」

「友達...とは?」

「あなたの成長を助け、あなたがつまずいたときに真っ先に思い浮かぶ人のことですよ」

ライカの言葉に、エルロンは自分が今まで成し遂げた数々の成功と、完璧を求める旅での出来事を思い返した。

数週間後、ブライト王国のセインとババリアのブルータス、そして他にもエルロンに負けた者や、互角に渡り合った多くの剣豪たちのもとに、森からの贈り物が届いた。

その贈り物にはこう書いてあったそうだーー

「友へ、エルロンより」

 

スキン【霜楓剣舞】

 

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