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更新日:2023/08/17 Thu 18:11:41NEW!
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鬱展開とは、救いようのない重苦しさのある暗い雰囲気で視聴者を憂鬱な気分にさせる展開の事。
主にインターネットなどで広まった俗語のため、明確な定義はないが*1、多くは「受け入れる側にとって意外な形で導入される悲劇的な展開」を指す。
概要
たとえば登場人物が「登場人物が殺される」「仲間同士で傷つけあう」「精神崩壊を起こす」「理不尽な目に合う」など、残虐な場面を強調したグロテスクな描写は、ジャンルの枠を越えて様々な作品に見られる。
それをストーリー展開に組み入れた結果が鬱展開である。
その表現方法は作家によって様々で、
- 直接的ないし間接的に残虐シーンを描く
- 精神的にキャラを甚振る描写を描く
- キャラの悪意を徹底的に描く
- イジメやハラスメントなどをリアルに描く
- 悪意がないキャラにもかかわらず、導かれるどうしようもない不幸を描く
……など、とにかく幅広い。
鬱展開が挿入される場合、「最後まで救いがないケース(→バッドエンド)」もあるものの、「それらの試練を乗り越える事によって主人公が成長していき、大団円に繋げるケース」も多い。
特に後者の場合、鬱展開で心にかかった負荷が、状況を打開しに現れたヒーローの出現によって解放されるカタルシスは格別である。
一方で、娯楽作品で憂鬱な気分になりたくない、またはそういった描写が苦手という人も少なくない。
中には「辛い現実を忘れるために見ているのに、なんで憂鬱な気分にならなければいけないんだ」のように、「元のジャンルやコンセプトがどうであれ、二次元系映像作品というコンテンツ自体に鬱展開は不要」と考える者もいる。
それ故か、安直な鬱展開は「ただ悪趣味なだけの内容」と批判されがちである。
とりわけ「脚本の不備」や「設定の矛盾」が生じたり、何の前触れもなくキャラクターの性格が豹変したり、長々と引っ張りすぎたりすると、全く予想だにしない形で炎上することがある。
要するに、使用頻度の割には扱いが難しい展開でもある。
一例
◆ 漫画・アニメにおける展開
例)主人公の家族・友人・幼なじみ・恋人などの大切な人が死ぬ
例)暗い過去を持つ登場人物
例)成人漫画家「オイスター」「堀川悟郎」等の女性に対する扱い
◆ 現実的でシリアスな展開に対するレッテル
例)ヒロインの性格が現実に則した性格(『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』のあの人とか)
例)戦争などリアルでも起こり得る描写
◆ 掲載誌、ジャンルに則していない展開
例)可愛らしい絵柄にもかかわらず、残酷なシーンが描かれる
例)ラブコメでヒロインが主人公以外の男と関係を持つ
◆ 物語上での重要な展開
「登場人物達が何故深い絆で結ばれているのか」の理由付けなどとして用いられることもある。
ヒロインが他の男性と(片思いに終わったり、酷いフラれ方をするなどはともかく)関係を持つという展開は、特に恋愛が絡む作品だと珍しいが、
それ以外の親しい人を喪う、戦争などの修羅場を共に生き抜くなどの展開は、特にシリアスな作品だとそれなりにある。
また、(特に成年向けの)純愛モノの場合、敢えてヒロインの過酷な性体験を描くことで、それでも彼女を愛する主人公の愛の深さを表そうとするものも。
主な鬱展開の例(若干のネタバレを含むので閲覧注意)
◎漫画
もはや説明不要な鬱展開の元祖にして金字塔。
今でも語り継がれる[[胸糞展開とグロテスクな描写のオンパレード>楓/ルーシー]]。
しかし、それらの試練があったからこそ、最終回の切なさも忘れてはならない。
開始早々全員に死亡フラグ。そして「敵」の正体と、「敵」との生存競争の結果を最も直接的な形で主役サイドが実行する事になる最終巻の展開。
他にも主人公の1人が戦い、死ぬ前に憎い敵を一般人を巻き添えにして殺していくも、皮肉にもある事情で主犯だけ殺し損ね、しかもその主犯は罪に比して軽い罰しか受けずにのうのうと生き延びたり、
戦いによる被災から人々のヘイトが高まった結果、何も知らず主役陣のフリをした少年が殺されたりと細かな鬱話はちらほらある。
主人公・ガッツの壮絶なる過去話。
ガッツの所属する鷹の団の団長・グリフィスが、自分の夢のために鷹の団の兵士達を魔物に殺させ、さらにガッツの恋人・キャスカがグリフィスに犯された末に人格が崩壊し、記憶喪失に……*2。
ある意味漫画史上最大の鬱展開。
偶数巻の悲劇。しかも対象は年端もいかない少年少女ばかりの為要注意。最終回は伝説。
とにかく度し難い。
人間バーベキュー。
4巻まで読んだ読者を驚かせた5巻。
キメラアント編以降、作者自ら「『エルフェンリート』に影響を受けた」と語るだけあってやるせない展開と少年誌ギリギリの過激グロ描写のオンパレードに。
テレビアニメが同シリーズの放送中に深夜枠に移行したのは、過激な描写を原作そのままの形でアニメ化するためなのではという見方は少なくない。
人気のあるキャラも容赦なく雑に散って逝き、読者の心と作者の腰を容赦なく砕いていく。
ギャグ漫画なのにたまにやらかしてくれる。
特にスイッチ過去編は必見。
王道ヒーロー漫画……と見せかけて「社会や規則による歪み」「ヴィランの悲惨な過去」や「メインキャラの歪み切った家族関係」がどうみてもノリノリの作者によってジャンプ漫画とは思えないほど生々しく描かれる。「王道的なヒーローものは劇場版に任せます(意訳)」と作者が書いたくらい
少年誌でヒロイン爆殺。
メインヒロインが敵に拉致・強姦され、その様をネットにバラ撒かれ、社会的に死亡。
「これが、北斗の拳だぁああ!!」
言わずと知れた名作漫画『北斗の拳』を代表する悪党・ジャギ様の過去編。
積み重ねた努力は何一つ報われず、愛する人は暴行の果てに悲惨な死を迎え、狂気に呑まれて己が名も捨てたジャギの末路は……
「助けてくれぇぇアンナあ~~~あ~~~………お願いだぁぁ……
教えてくれよォオォオしえてぇぇ………オレは……オレは……いつ……ドコで…! 間違えたんだァああぁあ!!」
- 闇金ウシジマくん
タイトル通りに闇金を題材とした内容であるだけに、全体的にダークな描写が多い。
各エピソードで登場する多重債務者自体が社会的にも対人的にも壊れた社会不適合者な為、毎度のごとく借金を増やして堕落し、時には闇金業者が債務者達を陥れたりするのでバッドエンドが多い(一部例外もあり)。
- デュエル・マスターズシリーズ(Vを除く)
ご存じ有名TCGであるデュエマの原作漫画。
……なのだが、初代主人公の切札勝舞の時代からやたらに過酷でハードな展開が多い。
カードゲームで命を懸けた死闘を行い、時には本当に人が死ぬ。
味方のキャラが洗脳され、自身の肉親を殺した連中の仲間となって主人公の父親の命を狙ったりする。
中二病全開でヒャッハーなライバルキャラも、長の裏切りで仲間が全滅するなど悲惨な過去が設定されいる。
敵側のキャラにも悲劇が待ち受けており、デュエルのために一度は愛を捨てた恋人同士が再び愛に目覚めたことで命を散らすという展開を迎えた者がいる。
小学生向けの月刊誌掲載とは思えないほどのもので、勝舞編最終章のSXに至っては、事件は大団円で解決したのに、主人公本人は生存を絶望視するしかない事故で行方不明という悪夢のような展開に。
後日談で生存こそ確認されたものの、今度は過去の記憶が消えていた。
その後Vシリーズでは一転ギャグ展開のものとなったが、代わりに作者の松本大先生が鬱に。
しかし、アニメ版VSの面白さで立ち直り、無事VS後半ではライバルの過去編などでド鬱展開に再復活。
そして原点回帰のスローガンの下、再びの主人公交代をむかえた新章では、無事V期由来のギャグ展開を維持しながらのSX以前の作風に原点回帰。
2年目の自然文明編では自然文明を守るために自然文明の姫であったヒロインが、両親を悲しませまいと衝動的に両親から自分の記憶を消すといういつものしげのぶ節を見せた。
そして、ジョー編の最終章であり、次章の主人公が斬札ウィンと発表された事で切札家の物語としても最終章となった『デュエル・マスターズ キング』の別コロ版最終話。
月コロ版最終話の展開を受けたジョーの心境は……。
そこまでの全シリーズの最終話であるため、ネタバレこそ控えるものの、青年向け鬱漫画でやっと見れるレベルの凄絶な描写に恐怖した読者は多数。
- 鬼門街→鬼門街 KARMA(カルマ)
現実に打ちひしがれた持たざる者は、鬼と契約し人外の力を得る。死後の地獄逝きと引き換えに。
全体的な退廃感と救いようのない胸糞悪い展開、異常なまでに治安とモラルの悪い世界が特徴的。
第二部では鬼と契約したモノ同士がカルマという報いとして更に日常から外れていく。
とりあえず「こんな街には住みたくない」と思う事請け合い。
- くにはちぶ
いじめ対策の一環として作られた「無作為選出対象者無視法」……通称「くにはちぶ(国八分)*3」なる法律の対象者に選ばれてしまった中学2年生・道端たんぽぽ。
学校の生徒達や家族、さらには日本の全国民に無視される中、たんぽぽは
「気安く話しかけてくれた先輩が無視法違反で逮捕され、その先輩の母親に復讐心を持たれる」
「自分を助けた母が逮捕される」
「3年生に進級すると同時に、極端かつ過剰な正義を振りかざすサイコパスな女子生徒・華厳かざりと対峙する」
「かざりが自殺未遂を起こして昏睡状態になり、その母親が表面上は自分を許したように見せかけて冬になった時に道端家に放火、結果父と妹が自分を助けたことで逮捕され、自分は家族全員と引き離された上にホームレスになってしまう」
…といった残酷かつ過酷な運命に抗い、数少ない理解者たちの助けを借りつつも力強く生きていく……。
- 鉄民
とある小さな島で起きた謎の怪事件。
元の住人を殺して成り代わり、人間社会に人知れず溶け込む怪しいロボットを追う。
主人公のヒロインが必死に謎を追うと、実は自分自身がそのロボットであり、バグで人間だと思い込んでいたと知る。
しかもそうと知らない友達や先輩も次々入れ代わり……
ラストのコマは絶望。
- 回転むてん丸(章シリーズ)
くら寿司の販促漫画だが、その可愛い絵柄から繰り出される8頭身キャラ達とボスの過去の重さが明らかに寿司で解決出来るものではない。
巨人を駆逐し、自由を得るため戦いの道に踏み出し、自分の力の根源に亡き父の罪があると知らされ、絶望しても父のせいで家族を喪った仲間からの励ましで何とか克服した主人公。
だが、父の手記を発見した事で戦い・世界・歴史の真実と巨人達の正体を知ってしまう。
さらに自分の得た力のせいで、未来の自分の意志をも次々突きつけられて荒み、自ら孤立していき、
かつて殺害宣言をした潜入スパイが目の前で死を希う程心を病んだ姿を見せても、自身も潜入中だったせいか逆に許してしまい、自分から彼の国への先制攻撃をして結果的にスパイをより生き地獄に追い込む始末。
そして主人公は、終盤で強大な力を得たことで巨人の大群を従える進撃の巨人として、自民族にその特性と過去の歴史から敵意を抱く他人類の駆逐を開始。
それを止めるため、皮肉にも人類を駆逐してでも守りたい元からの仲間達と、元スパイら敵方にいた同胞が手を組み主人公に立ち向かうというまさかの展開に。
モチーフの1つが『マブラヴ オルタネイティヴ』なためか、第1巻時点でガンガン人が死んでいく作品だったのだが、第21巻以降で鬱のベクトルが切り替わっており、その果てに主人公がラスボスな最終決戦なんて誰が予測するか!アニメ版初代主題歌担当のファンからは、「サンホラ曲が似合う作品だな……」と感嘆の声があがっていたり。つまりはそういう事です。
前章主人公と引き離された相棒とその経緯、悪の首領に完膚なきまでに叩きのめされ、一時期生死不明の状況に陥った主人公とライバル、二人の主人公の生き方さえも狂わせてしまった凄惨な過去(しかもその後にも尾を引く)、宿敵の謀略により理不尽な理由で住民から迫害され、一度は完全敗北を喫する主人公達、目の前の現実に打ちのめされ夢を諦めかけようとする主人公、故郷を失い逃避行に出るも、守るべきものが真の敵だった…等、章によっては鬱要素をことごとく叩きこんでくる。
また幼い頃に両親と引き離されPTSDを患った少女とその弟分の意外な出自や、憧れである伝説のポケモンの捕獲に失敗し、アイデンティティが揺らぐ程のスランプに陥った少女、ポケモンから目を背けるきっかけとなった少年の生い立ちとコンプレックス、自分にも他者にも厳しすぎるあまり、不器用な形でしか息子と向き合う事ができなかった父親、紆余曲折を経て主人公達を認めたのも束の間、敵の報復により異世界へと隔離されてしまった護衛コンビ、本人達はそれ程気にしてはいないもののカルト集団育ちのせいで博愛精神と個人への尊敬が狂信的方向に歪められてしまった少女と、教育という枷によって辛うじて社会生活を過ごせる特異精神の少年*4等も人によっては鬱になる部分だろう。
普段は多少ブラックなネタを交えつつも明るくコミカルな作風が売りだが、時に身近な生き物が人の理不尽によって命を奪われたり、登場人物が過去に親族を失っていたりと暗い展開が描かれる。
特に、主人公が通う幼稚園の教諭とその恋人との死別は、残された教諭の方が後を追おうとするなどの今まで以上に重い展開からファンを騒然とさせた。
アニメではファミリー層を意識して制作していることもあってか、上記のような内容はマイルドな表現に置き換えられるか未アニメ化となっていることが多い。
コミック百合姫連載のSFバトル漫画*5。
この世界の人々を守る為、別の平行世界から襲い掛かってくる「壊獣」と戦う「防壁師」となった主人公・新更命乃。
日々の壮絶な戦いの中で、数多くの壊獣を討ち取る大戦果を挙げ続けるものの、その戦いの最中に偶然にも、これまで関係者たちが隠していた真実を目の当たりにしてしまう。
それは「壊獣」の動力源が別の平行世界に住む人間であり、壊獣を殺すという事は、その動力源にされた人間を殺してしまう事を意味するという事。
さらに「壊獣」の動力源にされた別の平行世界に住む人間を殺してしまえば、自分たちの住む世界に存在する、その人間と同じ姿をした人が心臓発作で死んでしまうという事。
つまりは「壊獣」を倒せば倒す程、この世界に住む何の罪も無い人間たちを、自身の手で間接的に殺してしまう事になってしまうという、あまりにも残酷な現実だった。
この事実が描かれるまでは、ごく普通のありふれた王道バトル漫画と言ってもいい内容であった事から、まさかの突然の恐ろしい鬱展開にショックを受けた読者の方も多かったのではないだろうか。
それを知っても尚、この世界を守る為に心を鬼にして戦い続ける命乃なのだが…ある日、命乃が壊獣を倒した事で、命乃の親友の1人が死ぬという最悪の結果を招いてしまう。さらに話は進み、今度は命乃が慕っている隊長・神之椅様子が、自分を核とした壊獣と刺し違える形で命を落としてしまった。
命乃は絶望に打ちひしがれ、次第に心が壊れていく。そんな彼女をあざ笑うかのように、容赦無く襲い掛かってくる壊獣たち。その残酷な戦いの果てに命乃に待ち受ける結末とは…。
物語が進むにつれてシリアス路線が強くなっても基本的に鬱展開とはほぼ無縁だが、新章「完璧超人始祖編」において、キン肉マンの祖父・キン肉タツノリの「肉のカーテン」の逸話のあまりにも残酷な真相が明かされている。後付けとか言わない
新しくできたペットショップの秘密を偶然にも知ってしまい、処分予定だった柴犬を外の世界へと連れて行こうとするゲベ。そして、「柴田」と名付けられ、念願の外の世界へ飛び出そうとする柴犬だったが……
「ひゅう~~、やっぱり犬ッコロうちぬくのは気持ちイイわぁ~♡」
作者の曽山一寿先生も「今回の大長編は悪の存在がいつもより少しリアル」「この話を読んで誰かがキズついたりしないだろうか」「そーゆー危ない橋を渡ってでも描きたかった」と「この本の中で作者の好きな話ベスト3」で述べており、いつものでんじーからは考えられないほど重苦しい内容となっている。
貧しいながらも家族と共に平穏な暮らしを送っていた主人公。そんなある日、鬼の首魁に家族を皆殺しにされてしまう。かろうじて息のあった妹も凶暴な鬼と化していた。主人公は鬼に変えられた妹を人間に戻すため、古より鬼退治を生業とする組織「鬼殺隊」の隊士となり、仲間たちと協力して鬼の脅威から人々を守るために戦う。
……と書くと王道のジャンプ漫画で終わるだろうが、作品自体は容赦ないシリアス通しな物語。
全体的に身体破壊や人喰いなどのハードな描写が多い*6。
そして物語冒頭における主人公の不幸もさることながら、大半の登場人物の過去がとにかく悲惨。とりわけ鬼になった(あるいはされてしまった)人間たちの過去は目も当てられない*7。
ただ作中のあちこちに「作者独特のセンスによるセリフ回し」と「唐突なギャグ」が盛り込まれており*8、登場人物も過去の体験に挫けることなく不器用ながら一貫した行動原理で動くため、読後感が陰鬱で終わることがないのが救いか。
アニメ『ガールズ&パンツァー』に登場するプラウダ高校のカチューシャとノンナが主役のスピンオフ漫画。
本編と比べてダークな作風、もとい本編よりもシビアかつシリアス。
暴力や陰湿なイジメといったシーンが多く描写されている。
その他にも、全国大会の不自然な規模や設備の縮小*9、戦車道関連団体の度を越した介入*10など、戦車道の衰退(というよりは腐敗)の様子が垣間見えている。
あくまで外伝作品であり、アニメ本編と必ずしも連動している・設定が一致しているとは限らない点に留意。
コメディ作品がメインの作者にしては珍しくシリアスな作風*11。
あらゆる願いを叶えると伝わる四魂の玉を狙う黒幕によって拡散される悲劇。
引き裂かれる主人公とかつての恋人、一族代々受け継がれる死の呪いを背負った者、傷つけあう姉弟。
玉の因果を巡る争いの中で多くの者達が散ってゆく。
そして、黒幕すらもまた、その被害者の一人に過ぎなかった…。
戦国時代という舞台背景上、戦乱や差別といった凄惨な描写もみられる。
物語終盤、人間と妖怪が一致団結して巨悪である白面の者に立ち向かおうとした矢先、白面の者の罠によって主人公・潮に関する周囲の人物の記憶が一切奪われてしまう。
孤立する潮、頼れるのは相棒であるとらだけ。
功を焦った善の妖怪達によりヒロインの麻子と真由子は拉致され、最終的には麻子は全身に酷い火傷を負ってしまう。
さらに、潮が慕う兄貴分が敵側に裏切ったと判明。とらに相手を任せた結果、自殺に近い形で彼は死に、それをとらが意図的に殺したかのような表現で白面の者が暴露した結果、潮ととらの関係は決裂。
一同がバラバラの状態では白面の者にも全く歯が立たず、絶望的な展開が続く中、潮がとらの過去を垣間見た事をきっかけに、事態にようやく光明が差す。
本作独特のノリで麻酔が効いているものの、人生が悲惨すぎる主人公とその先輩、ときにキャラの在庫処理などと言われるほどに当たり前のように死んでいくキャラクターたちなど陰鬱な内容が目白押し。
特に「最悪な死に方をする」と予言された先輩の最期は、作中のある人物が呟いた*12台詞「何も見たくねぇ…」を読者が呟いてしまうほどの鬱展開の極み。
- ヒロインは絶望しました。
ある日突然、「ドレスタ」なるゲームの世界に転送されるようになってしまった主人公・渋谷明は、同じくゲーム世界に転送されたクラスメイトの秋葉歪と協力してそのゲームをクリアする。だが、ゲームはまだ終わってはおらず、さらに明に歪んだ恋愛感情を抱くようになった秋葉は、今後も明を助ける見返りとして、彼女を自分の言いなりにしてしまう…。
可愛らしい絵のタッチとは裏腹に、秋葉の醜悪な感情による悪行がこれでもかと描かれている。
選手の個性を尊重し、自身の方針を押し付けようとしない安西先生が、流川のアメリカ留学に反対した理由となる[[衝撃の過去。>まるで成長していない…]]
- マジカロマジカル
特に第13話「マジカル☆取材」から第17話「マジカル☆決意」までの一連の流れ。
魔法使いを崇拝している女性レポーターからTVの取材を受けることになった、マジカル団の一員で主人公の小泉雫。
だがインタビュー中、怪物*13を治療して人間に戻すことができる雫の「怪物に傷つけられた人たちだけでなく、怪物になってしまった人たちにも笑顔を取り戻してほしい」という夢を聞いたレポーターは、それが理解できずに激怒。
理由は弟を殺された上に自身にも大きな傷跡を付けられたことで怪物を憎んでいたからであり、魔法使いを崇拝していたのも自分が憎んでいる怪物を殺してくれるからだった。そして皮肉にも、その怒りによって自分が怪物へと変貌してしまう。
雫のパートナー・狼一の作戦で河川敷へレポーターを誘導させることはできたが、レポーターの過去を知った上に自身の夢をそのレポーターに全否定された雫は戦意を喪失してしまっていた。
やがて狼一の体を張った行動と励ましによって立ち直った雫は、レポーターを救う決心を固めるが、そこへ割り込んできた新人魔法使い・ルルがレポーターに雷撃を浴びせて動きを止めるも、あろうことか「主役は自分だから」という身勝手な理由で、レポーターだけでなくレポーターを治療しようとする雫にも雷撃を浴びせてくる。
それでも雫はレポーターの治療を諦めず、警察の到着でルルは撤退し、レポーターを何とか人間に戻せたものの、レポーターの心までは救えず「あなたみたいなクソ魔法使いがいることは覚えておく」と嘲笑交じりに罵倒されてしまうのだった…。
クロとシロが決別した理由となる過去や、ドランプの過去もそうだが、WABC編ではWABC日本代表に追加で選ばれるも、クロより先に空港に向かったひろしが交通事故に遭い、代表を辞退せざるを得なくなってしまう。
肩を壊して野球ができなくなったこと、何よりWABCのマウンドに立てなくなった事に絶望したひろしは自暴自棄になり、一時は野球そのものを嫌悪するまでに塞ぎ込んでしまうが、未来の自分から「お前の夢はWABCのマウンドに立つ事じゃなく、プロ野球の選手になる事」だと励まされ、さらに完治した肩で剛速球を投げる様子を見せられた事で希望を取り戻し…
なお、ひろしが事故に遭ってから怪我が完治するまでにリアルでは丸二年を費やした。
基本は頭の良いバカ達による学園ラブコメだが、主人公二人のバックボーンに関わる話を筆頭に、学園でのイベントを描いた長編などのシリアスな展開も少なくない。
一応、それらのエピソードで登場人物達が大きく成長するのが本作の定番パターンなのだが、長編終了後のギャグ回は…
推しドルの隠し子に転生し、最高の人生が始まった……かと思いきや、その推しドルが志半ばで暗殺されてしまう。
序章に当たる第1巻からして既にコレだが、その後も芸能界の暗部をこれでもかと見せつけような陰鬱な展開が続き、ジャンプ+の広告に釣られて『アイカツ!』みたいな「オタク芸能人あるある」の明るい話を期待した読者の心を容赦なく抉っていく。……そもそも、ストーリーのメインは「『自身と自身の大切な人間を殺された男』と『前世と現世の二度、想い人を殺された少女』の復讐劇」、そして「若くして散った謎多きアイドルの実像に迫るミステリー」であり、巷のアイドルアニメのような「芸能人のサクセスストーリー」ではない。
TVアニメ版の予告映像も、第1弾こそ主題歌の明るい曲調で第一章序盤~中盤の明るく楽しい展開を彷彿とさせるものの、第1話劇場先行公開後に発表された第2弾はED曲の湿っぽい曲調も相まって、第一章終盤以降のシリアスな展開を暗示するものとなっている。……尤も、OP主題歌の方も妙に荘厳なパートがあったり、2番以降の歌詞や『原作』として用意された短編小説「45510」の内容が「“尊敬と嫉妬が入り乱れたドス黒く複雑な心境”を表したもの」だったりする等、不穏な展開を示唆する要素はあるが。
- ハッピーシュガーライフ
いかにも可愛らしいタイトル名と絵柄から、コミカルな日常作品だと勘違いしてしまった方も多数いると思われるが、実際には主要登場人物のほぼ全員に何かしらの壊れた要素があり、見ているだけで胸が痛くなる程の、お昼のメロドラマも真っ青の凄まじい愛憎劇を繰り広げるという、とんでもないサイコホラー作品。2018年にアニメ化もされた。
最終的に主人公は状況的に止むを得なかったとはいえ、「かけがえの無い、たった1つだけの大切な物」を守る為に、自分を心の底から慕ってくれる者たちも含めた全てを切り捨てるという選択をするのだが、結果的にそれが原因で取返しの付かない事態を招く事になってしまう。
物語の結末も主人公を含めて死者4名*14、逮捕者3名*15、精神崩壊1名*16、さらに最終的に普通に救われた者が誰1人として存在しないという壮絶なメリーバッドエンド。
たまたま子供と一緒に大手DVDレンタルショップに訪れた母親が、ジャケットの可愛らしい絵柄に惹かれた子供にせがまれたのでDVDをレンタルしたのはいいが、実際に視聴してみたら第1話の時点で子供が泣き出してしまったという逸話すらある程。
- 十字架のろくにん
第1話にて「小学校の同級生5人から凄惨ないじめを受ける→両親に打ち明け転校して逃れようとする→報復として両親を交通事故に見せかけて殺害され、さらに弟は暴行と大火傷を負い昏睡状態に追い込まれる」という絶望を味わった主人公が、特殊部隊出身の祖父のもとで5年間訓練を積んで冷酷な殺人者となり、復讐をしていく。
...という復讐ものにはありがちな導入だが、その後も
- 自分を気にかけてくれていた刑事に犯行を知られてしまったため、苦悩の末に絞殺し、遺体も証拠隠滅のため骨になるまで処分する
- 一度は絶望から救い出したクラスメイトの女子を、ゲーム感覚で殺害される
- その直後、やっと目覚めた弟までもが祖父もろとも殺害される
という鬱展開のオンパレードが続く。
◎成人向けアダルト漫画
カワディMAX作。
「家族がふえるよ!」「やったねたえちゃん!」
後にここまで「たえちゃんが」不幸にならないパラレルストーリー『やったねたえちゃん!』がスタートしているが…
あきのそら作。
主人公と相思相愛のヒロインが許嫁に調教・陵辱され、さらには二人が愛し合ったその直後に現れた許嫁に仲を引き裂かれてしまう。
作者がいちゃラブ作品を手がけただけあって、こういった展開にショックを受けた読者も少なくない。
しかし、そういった試練があったからこそ、タイトル通りの結末を迎えたことも忘れてはならない。
- ずっと好きだった
柚木N'作。
主人公とヒロインが結ばれるはずだった第一話、しかし第二話から教師に陵辱される帰結を描いた物語。
本編では陰鬱かつバッドエンド、後日談は書かれたのだが……。
オイスター作。まさにタイトル通り。
- テルくんにあいたい
みなすきぽぷり作。COMIC LO2011年9月号掲載。
ボーイフレンドのテルくんとデートできることになった主人公。しかし待ち合わせ中にテルくんの兄に会ったことが運の尽きだった…。
「何それキモいっ…あたしが好きなのはテルくんなのに…お兄さんってロリコンのヒトなのッ!?」
- ノラネコノタマ作品
人身売買や因習、果てに物の怪の類で多くのロリが悲劇的な末路を辿る事に……
- まぐろ本1.1
小さな女の子が……
◎アニメ(劇場作品も含む)
- 機動戦士Ζガンダム(TV版)
かの『機動戦士ガンダム』の続編。
ともに地球連邦内から発生した組織であるエゥーゴとティターンズの戦いを描いている。
戦争という題材のせいもあるが、とにかく敵味方共に主要人物が次々死亡していく。
主人公カミーユ・ビダンとジェリド・メサの因縁が話の軸になっており、それに巻き込まれるような形で親しくなった人物が次々に戦死してしまうやるせない展開が続く。
また、シャア・アズナブルの部下も高確率で戦死する。
この傾向は終盤になるにつれて極まっていき、遂には最終回で主人公であるカミーユまでもが精神崩壊して錯乱するという悲惨な末路を迎えてしまう。
この結末はファーストで見せたニュータイプのかすかな可能性すらも叩き潰すものであり、その意味でも後味が悪い。
カミーユは直接の続編である『機動戦士ガンダムΖΖ』の最終回において回復の兆しを見せてくれたのが救いである。
『カテジナさんおかしいよ!おかしいですよ!!』
『とうにおかしくなっている!』
数あるガンダムの中でも独自のベクトルで強烈な個性を放つキャラクターが多い作品。
特に主人公ウッソに異常な執念と敵意を燃やすカテジナの狂気が目立つが、「見方によってはこの状況で正気を保っているウッソ達の方が異常に見える」という意見も。
こちらも戦争という題材も理由ではあるがどんどんキャラが死んでいく。
追加で登場したパイロットが名前を覚える間もなく戦死していく悲惨な展開が続く。
さらに描写についてもえげつないものが多く、ウッソの肉親が極めて凄惨な形で死亡するのは有名である。
展開が鬱なだけでなく''監督が鬱''。『マトモに立って歩けない』『お偉いさん殺して俺も死ぬ』等の逸話も数多く存在する。
しかしそんな極限状態の監督が執念で完走しきった今作にはプロや一般を問わず根強いファンが存在するのも事実である。
- ∀ガンダム
ブレンパワード以降の富野監督の特色として挙げられる牧歌的で明るい作風、いわゆる「白富野」の代表格として知られる作品だが、イングレッサの街が対艦ビーム砲で焼き払われ夥しい犠牲者が発生した第2話を皮切りに、地球人とムーンレイスが互いに激しい憎悪を燃やし合い戦争状態に突入。
戦場の描写よりは政治的駆け引きの方に重点が置かれた物語であり、明るい展開も多いものの、やはり凄惨な殺し合いや生々しい人種差別描写も時折描かれている。
しかしながら、それらを乗り越え迎えた最終回は、「ガンダムシリーズの歴史の終着点」としての美しさもまた感じさせる。
「遺伝子操作」、「人種間対立・人種差別」、「復讐の連鎖」をテーマとしているだけあり、始まりから終わりまで陰惨なものが漂い続ける作品。
戦争は戦争でも「外交の延長」では最早なく、「生存競争」「敵性種族の根絶・駆除」が目的になっているだけあり、
シリーズでも「敵を殺すこと」への執念と「人が死ぬ様」の凄惨さはシリーズでも一線を画している。
軍人や戦争を煽る指導者だけでなく民間人までも倫理観が崩壊しており、生命をショッピング感覚でデザインする、
思い通りの子供ができなかった事を不満に思って捨てる、思い通りの子供を作る為に大量の犠牲者を出す……と、
全編を通して人の命が異常に軽い。
主人公自身も無理解から来る無神経な言動やままならない現実、呆気なく死んでいく大切な人を前に精神を徐々に蝕まれて行き、
そして自分自身も人類の業の象徴だったと知らしめられ、最後の戦いを終えた後は精神が崩壊する寸前に至る……と、
主人公に救いらしい救いがほとんど無いまま終幕となってしまった。
続編『DESTINY』も概ね同様である。
制作決定しているという劇場版に望みが託されている……が、それにすら希望が持てないという者も少なくない。
チンピラ同然の少年たちが虐げられていた境遇から成り上がっていく様を描いた群像劇。
第2シーズンでは主人公サイドにとって大切な人物が理不尽な理由で次々に死んでいく展開が続き、視聴者の心を抉っていく。
やがて徐々に後ろ盾を失っていき、偶々(彼らにも通じる底辺からの成り上がりでもあった)野心家とコネがあった事で彼と敵対し、主役側も敵視していた権力者等から社会的にも追い詰められていくという逃げ場のない状態に陥る。
そして、最終回目前にして主人公の片割れであるオルガが仲間を守り落命し、ついに野心家と完全対決となった権力者による物量波状攻勢により主役側の戦力はボロボロ。
野心家はかつて自分が切り捨てた元親友の(主人公に倒された部下の身体まで酷使しての)猛攻に斃れ、主人公であった三日月も、最終回で壮絶な戦いの果てに落命した。
あがき続けた少年たちの末路は巨大な権力に潰され破滅を迎えることであった。
ただ一応一部主人公達の仲間は助かり、権力者のその後の政治等一連の事件の結果として世界はよりよい方向に向かっていったことが語られており、わずかな希望はにじませている。
また、同じく鬱展開として挙げられた上記の『Ζガンダム』との類似性や新選組がモデルということについても作品のプロデューサーを担当した小川氏によって言及されている。
第1クール最終話が全体にわたってハードな展開で話題になったが、特に強烈なインパクトを残したのはCパート。詳細はリンク先を参照。
あまりの残虐な描写に、全国の視聴者の心に情け容赦なく絶望とトラウマを叩き込んだ。
主人公クガ・ヒロトとELダイバー*17・イヴの過去。
前作『ビルドダイバーズ』の主人公ミカミ・リクとヒロインのELダイバー・サラが歩んだものと似た経過を辿りながら、
様々な要因で彼らとはまさに正反対の結末を迎えたことが語られた。
ただ、この過去を自ら仲間たちに話したことがきっかけで、ヒロトは本当の意味で立ち直ることができたと共に、主人公チームの結束も高まり、
チームが直面していた多くの問題を解決する原動力の1つになった。
具体的には三期のユベルにまつわる全て。
他のシリーズも人間の生死に関わる重い展開がやたらと多いが、ユベル関連はその中でも屈指と言われている。
なお四期もここまでではないが、未来へ進もうとする若者の意思を全力でへし折りに来るような鬱展開がなされた。
その程度は原作者の高橋和希氏を以てして「(二期までで成長した十代を折らせる為とはいえ)やりすぎた」と明言するほど。
- 遊戯王ZEXALII
セカンド内二期にあたる遺跡のナンバーズ編が該当。
神代兄妹の失われた記憶が敵であったことが徐々に暗示されていくが、主人公側に伝わるきっかけが全くなく、視聴者だけが真相を知っているというもどかしい展開がずっと続く。
ZEXALII同様に、視聴者は戦いのいきさつを知っているのに主人公は滅茶苦茶に振り回されているだけという展開が長い*18。
それに加えて、「少女が何人も誘拐される*19」「既に世界の一つが滅びている」「負かした相手を平気でカード化する」といった、人の大量死にも匹敵する展開が多い。
全部鴻上博士のせい。
- 地獄少女シリーズ
特に二期終盤・三期は鬱展開、というか理不尽のオンパレード。
- 蒼穹のファフナーシリーズ
絶望的な状況に抗う少年少女たちの姿を描いた作品。
例えレギュラーキャラであっても呆気なく散るため、ファンは常に心配している。
圧倒的な力を持つ新主人公機の登場や新たな能力の発現などのイベントも、この作品では後の鬱展開のフラグにしか見えない。
どうせ みんな いなくなる
最近では珍しくもない異世界召喚作品だが、召喚された世界は狂気と暴力に満ちた世界だった…。
しかもここは未来の地球であり、太陽が寿命を迎えるためどう足掻いても滅亡しか待っていないという。
伏線があったとはいえ、それまでのドタバタギャグから180度変わる13話や、あまりにもショッキングな形で引き起こされるレジェンズウォー。
しかし、これらのエピソードがなければ、終盤における主人公の奮闘や最終話の感動もなかったと言っても過言ではない。
だが、オチは…。
井上敏樹がシリーズ構成&脚本を担当した日曜朝の爽やかアニメ。
アニメ作品では珍しく氏の作風全開で、恩師が突然狂乱したり、人質をとりあえず半分殺したり、挙句の果てには卵生の人型種族の卵を全部割ったりする。
今まで息子を顧みなかった母親が初めて作ってくれた手料理に、作中で初めて(そして唯一)主人公が涙を流すシーンは牙を代表する展開として語り草である。
黒いタツノコ、別物リメイクのタツノコの本領発揮。なお作画は本領を発揮しない。
家族を自ら殺さねばならぬ宿命に加え、救いは廃人化という展開。
次作では復活。
地球人と異文明人の宇宙スケールの戦争を描いたロボットアニメ。
不幸な邂逅を果たした地球人とバッフ・クラン人は、互いに超エネルギー「イデ」を望んだばかりに、
局地的な諍いから始まり、最終的には星同士の泥沼の戦争に突入してしまう。
意識を持ったエネルギーであった「イデ」は幾度となく二つの種族を和解させようと導くが、戦争は止まらない。
そして、ついに「イデ」が二つの種族を見限る「その時」がやってきた――。
TVシリーズを再構成した劇場版では鬱度とエグさがパワーアップ。
兵士でも民間人でもオッサンでも少女でも関係なく執拗なまでに人間が死んでいき、
その描写についても悪意すら感じるほど生々しく悲惨。
特にとある登場人物の衝撃的な死亡シーンは未だに語り草。
そもそも新選組がモデルという時点で全滅が確定路線。
新選組の悪い意味での名物である内部粛清を皮切りにしてそれまで比較的明るかった物語は一転。
終盤の戊辰戦争をモチーフとした展開では味方の囮としての特攻・予想だにしない暗殺などで敵味方を問わず怒涛の勢いでキャラが死んでゆく。
最終決戦では仲間が欠けたことで合体ロボ『バクシンガー』すら出せなくなり、主人公たちは捨て身の白兵戦で若い命を散らすのであった。
登場人物達の過去。
サンライズ初期のロボットアニメ作品。
地球人を滅ぼそうとするガイゾックの繰り出すメカブーストとの戦いを描く作品だが、主人公・勝平たち神ファミリーを取り巻く状況や敵の行う手段が子供番組と思えないほどに残酷で容赦がない。
「数メートルの巨大ロボットが街中で戦えば周囲にも多大な被害が及ぶ」という、従来のロボットアニメではあえて無視されてきたことに真正面から取り組んだ結果、ヒーローが守るべき市民から迫害されるという非常に重苦しい展開に。
観ていれば市民側の悪感情も理解出来るように作られてはいる*20ものの、それがかえって重さと生々しさを助長している。
中盤からは理解者も増えてきたものの、ガイゾックの作戦も凶悪さを増していき、特に文字通り人間に爆弾を埋め込んで社会の中に送り込む人間爆弾については非常に有名。
血も涙もない手口の残忍さもさることながら、神ファミリーが事態を解決できなかったことからも多くの視聴者にトラウマを刻み込んだ。
終盤には家族や仲間が次々と死んでいき、勝平はラスボスに自分の正義を否定される。
それだけに、身も心も憔悴して帰還した勝平を、今まで彼が命懸けで守り抜いてきた人々が温かく迎えてくれるラストシーンは感慨を覚えさせるが、お蔵入りになった小説版ではこのシーンも市民が「宇宙人の最期の生き残り」である勝平を始末しに来たことが暗示されるという、どこまでも救いのないものだったという…
葦プロ製作のロボットアニメ。
地球への移民を画策するアルデバロン軍との戦いを描く。
当初の目的は侵略であったが、戦争の激化に伴い熾烈な殲滅戦に発展。
やがて最悪ともいえる結末を迎えてしまう。
主題歌で「明日を救え バルディオス」と歌われているが、結局明日を救えなかった。
海のブルーになるんです。
基本的には明朗快活な主人公による勧善懲悪モノだが、たまに重い話が描かれる。
19話ではクローン技術によって生み出されたゲストキャラの悲哀を描いており、ラストシーンでバイオ技術研究への資金提供を中止にするという判断を下した主人公を責めることは誰にもできないだろう。
元々重いエピソードが多い本作だが、中でも「デッカード殉職」から「合体!ファイヤージェイデッカー」までの一連のエピソードは、『デッカードが殉職し、その残骸を敵に利用されて敵ロボットに変貌』『それを見て一度は戦意喪失してしまう勇太』『完璧な善のAIに拘るレジーナの執念』『そんな彼女に作られるも、善悪の概念に苦悩するデューク』…といった重々しい展開が続き、多くのちびっ子の心を抉った。
ゲストキャラが悲劇的な最期を迎える22話、人間と猫との関係性を描いた27話、人間の善性について問い掛けた29話など、たまに来る鬱展開エピソードの後味の悪さは特筆モノ。ただし29話は、ラストで元ネタ同様に小さな希望が示唆されている。
第1話にて所属しているクラブのリーダー格に裏切られる、チンパンジーに敗北して挫折を味わう、必殺技を会得するも調子に乗って使い過ぎた結果愛機を壊してしまう、親しくなった中国人の少年の野生の血を目覚めさせてしまう、亡き兄と同じ名を持つ謎の人物の正体と兄の死の真相を知って闇落ちし人間不信になってしまう…など、主人公に立て続けに迫りくる苦難の数々。
中には悪意はないが裏目に出たパターンで周囲から精神的に追い詰められる事もあったため尚更タチが悪い。
原作ストックの問題でアニメオリジナルのストーリーで完結せざるを得なかった事もあり、序盤の時系列改変や中盤以降のアニオリ展開等、人間讃歌的な展開でシメた原作と異なり、
全編にわたって『死の受け止め方』『命の重み』『人間、特に錬金術師の業』という部分にテーマを置き、少年漫画的な要素を抑えて原作本来のジャンルであるダークファンタジーを前面に出した、重苦しい湿っぽさと哀愁を持つアニメ。
夕方アニメとは思えない鬱展開*21が、ファンとエルリック兄弟の心を抉った。
中盤以降のアニオリストーリーからホムンクルス周辺の設定の変更などに伴い、そういった鬱展開が顕著となってきたため、『原作レイプ』と批判する声も多い。
他方では原作の「お父様」に相当する超越的存在がいないため「エルリック兄弟やイズミ師匠など劇中登場する多くの錬金術師が『自身の良かれと思ったエゴを錬金術で叶えようとして、業を生み出してしまう』被害者でもあり加害者でもある」と、
原作でも既にあった人間の弱さや愚かさ・錬金術そのものの誘惑・危うさ・業やらを強調するなど、『別作品/外伝として見れば面白い』『コレはコレで良い』いう声も少なくない。そのため賛否両論である。
ティアナが自身の力不足に苦悩し続ける序盤の展開もそうだが、本編中盤、ナンバーズが機動六課本部を襲撃する様子を描いた第16・17話「その日、機動六課」はリリなの史上最も辛く哀しい戦いであった。
ナンバーズに姉であるギンガが重傷を負わされた姿を見せつけられ、激昂したスバルは戦闘機人に覚醒してナンバーズの一人・チンクを圧倒するも、チンクの反撃で重傷を負わされた挙句、自身のIS「振動破砕」の反動によって愛機・マッハキャリバーが損傷した末に機能停止し、その隙にギンガも拉致されてしまい、何もできなかった自分の無力さに号泣する。
やがて機動六課で保護されていたヴィヴィオもルーテシアに攫われ、エリオをはじめとする一部メンバーが負傷し、本部も壊滅的ダメージを受けてしまうのだった。
また、この時明かされたエリオの出生の秘密もシリーズトップクラスで重いものであった。
さらに次の話では、攫われたヴィヴィオが黒幕・スカリエッティの手によってレリックを埋め込まれて泣き叫び、やがてギンガも洗脳されて敵になってしまい、視聴者のメンタルをますます削ることになった。
蒼樹うめデザインのキュートなキャラクターのポスターに惹かれて、内容を知らずに親と劇場版を見に行った子供が泣き出したという被害報告も。
脚本家の作風を知る者は前もって覚悟出来ていたが、子供には『プリキュア』かと思ってたら後述の『デビルマンレディー』が始まったようなものだろう。
こちらもキュートなキャラクターデザインに反して諸設定や展開がなかなか重い。
「ダエモニア化した人間は救えない」という基本設定や、そんなダエモニアの声を聞くことができてしまう自身の能力に苦悩する序盤のあかり、そしてせいらがダエモニアを憎んでいる理由などもそうだが、後半はぎんかがダエモニアと対消滅、るなが黒幕の手によってダエモニア化する、あかりたちが所属する組織が黒幕の扇動によって暴徒と化した人々の手で焼き討ちされる…といった怒涛の展開が目白押しとなっている。
そして終盤ではあかりがるなを助けるべく黒幕とある契約をするが…
1期終盤の流れ。
自分の身勝手のせいで「チームの夢」、「友人」、「廃校阻止という目標」を失くしてしまったことで塞ぎこんでしまった穂乃果。
遂には自分で始めたスクールアイドルすらやめると宣言してしまい、海未からも「あなたは最低です!」とビンタと共に非難される。
かくしてスクールアイドルμ'sは、事実上の完全崩壊となってしまった。しかし…
東京のイベントに参加するも得票が0だったことで現実を思い知らされる6人、過去にスクールアイドルとして活動するもすれ違いにより関係が険悪となって解散してしまった3年生、梨子の代理を務めることになるも千歌との関係が上手くいかなくなったことで思い詰める曜、優勝候補と謳われながらも予選のミスにより塞ぎこんでしまった理亞など。
1期11話の展開。
主に1期における恋関連と2期におけるマルガレーテ関連。
主に1stシーズンの大神田グロリア校長関連と2ndシーズンの紫京院ひびき関連。
特に後者に至っては、主人公達の懸命な行動がひびきのせいで悉く水泡に帰す展開が相次ぎ、実に3クールに亘ってカタルシスの無い展開が続いた。
アムドライバーとバグシーンの戦いがマッチポンプであった事が明かされ、アムドライバー同士の戦争が勃発、主役陣の間でも裏切りや死が多発した。
荒木憲一がシリーズ構成&脚本だったため、アニメでのダークチップが過激に。
第2期から過激な要素や展開が要求され、クロスフュージョン同士の戦い、熱斗のPETが破壊、デューオによる地球消滅、中でもブルースのダークロイド化は視聴者の心に大きな傷を残した。
「STREAM」の以降から主要キャラの死が多発した。
- Gilgamesh
誰一人報われず何一つ得られない展開、黒幕と呼べるのは女の嫉妬と超常現象。風子ちゃんマジ不幸。
- うた∽かた
人が死亡するわけではないが、様々な悪意に苦悩し、特殊能力に蝕まれていき、最終的に「自分1人だけが生き残って世界を崩壊させる事」と「自分1人だけが死んで世界を救う事」のどちらかを選ばされる主人公。
しかし主人公は「どちらも選ばなかった」。それをルール違反だとして処罰される事になるが…。
- フランダースの犬
原作となる小説からそうだが、終盤で祖父との死別、風車小屋の火災の原因だと誤解される、村八分にされ仕事を失う、絵のコンクールで落選、家賃が払えなくなったために家を捨てる…といった、ネロに立て続けに振りかかる不幸。
最終回では風車小屋の火事の原因が分かる、ネロの絵に感銘を受けたコンクールの審査員の一人だった画家がネロを引き取って弟子にしようと訪ねてくる、ネロに辛く当たっていたアロアの父・コゼツが雪の中に落としてしまった二千フランの金貨をネロが拾って届けてくれていたことを知って改心する…といった幸運がやってくるも時すでに遅く、ネロはパトラッシュと共にルーベンスの二枚の絵を見てそのまま……
- アルプス物語 わたしのアンネット
第13話から半年間に渡り、それまでは度々喧嘩しつつも兄妹のように仲の良かった主人公とその幼馴染の確執が展開される。
中でも「私が生きている限り、あんたなんか絶対に許さないわよ!」という主人公のセリフはなかなかインパクトがデカい。
物語終盤、「地獄の味遍路」の末に記憶喪失となってしまった味皇。
彼の記憶を取り戻すことに失敗した味皇料理会の面々や一馬が次々と姿を消していき、陽一も自信を失い情緒不安定となってしまう…。
TV版3話の如月の悲劇。
劇場版ではそれを乗り越え、ようやく睦月の元へ帰ってこれた。…と思ったら、今度は体にできた痣が切っ掛けで徐々に深海凄艦と化していく。
水道で腕の痣をこすり落とそうとする場面は、日高氏の演技力もあって実に痛々しい…。
なお、世界線の異なる第二期「いつかあの海で」では史実における戦局が絶望的になってる時系列から始まった結果、なんと第一期の主要メンバーの大半が開始時点でいなくなっており、全く登場しない。
ただし、こちらは艦娘の退役が描写されているため、必ずしも第一期メンバーがいつ海世界において死んでいるわけではないというのが救いか(実際、いつ海本編開始前に沈んでいるはずの艦娘も登場している)。
圧倒的な力を持つ故に破壊し続ける運命を強いられた主人公、次々と命を落とす9割近くの登場人物、終始容赦ない展開。
ラストでは僅かながら希望を感じさせるシーンが用意されているものの、全体的に救いがない。
黒い小中・長谷川等の平成ウルトラ脚本陣の本領発揮。
ネガのティガとも言うべき作風の為か、やるせない動機や背景で知り合いのアイドルの卵や友人達が次々と死亡退場していく。
特に彼女の退場の下りがあまりにも悲惨。
中学生にはキツ過ぎるバックファイア及び宿命。
2期ではもっと恐ろしい呪いが降りかかり、主人公が壊れる。
- デュエル・マスターズ チャージ
洗脳された主人公の仲間が別の主人公の仲間を殺したため、敵のボスに挑むも敗北しかばった味方が死ぬというバッドエンド。
……ここまでは原作通りなのだが、流石に「毎朝おはスタでこのまま流すのはマズい」とアニメ版はこのバッドエンドのまま事実上打ち切られた。
原点回帰。その上、このシリーズよりカード上の背景ストーリー、原作漫画、アニメのすべてでストーリーが統一されるようになったため、原作漫画の重い話の大筋を変えずに日曜朝八時半から流される。
それでいながらV期由来のギャグ回も半分くらいはある為、鬱回とギャグ回の落差がより一層の悲壮感を押し付ける。
また、このシリーズではWotC由来のカラーパイが裏に流れており、一期では光文明=白と火文明=赤の正義観の違いが、二期では自然文明=緑の不器用さ故の空回りが救いようのなさとなって直に襲いかかる。
特にお子様への配慮かバッドエンドからメリーバッドエンドに改変された二期最終回などは、そこにいる者は誰も悪くないのである。
加熱するファンと死にそうな庵野の落差が生んだ世紀末の魔物。
その作風は前述の「劇場版イデオン」の影響を受けているともいわれる。
黒富野といい、「作家を追い詰めるとどういう事になるか」がよく分かる作品だとも言える。
前作『破』から14年もの歳月が経過しており、その間エヴァ初号機の中で眠りについていたシンジはヴィレに初号機がサルベージされた事で目覚め、14年の間に変わり果てた「世界」と、受け入れ難い己の「罪」をまざまざと見せつけられる。
そこで知り合った友達、そして変わってしまった世界のために行動をするも、最悪の形で裏目に出てしまう。
新劇場版は次回作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』をもって完結するが、そこで彼を待ち受けるは希望か、それとも更なる絶望か……。
もはや説明不要の無印第45話の展開。
そして最終シリーズ『セーラースターズ』第30話にて、悲劇は繰り返されてしまう…。
だいたいローズマリーのせい。
もはや説明不要の[[絶望の仮面回。>大ピンチ!悪夢の招待状/新たなる5人の力!(Yes!プリキュア5)]]
主にゆり関連。
特に終盤では長年の宿敵の正体が「自分の身体の一部から創られた妹」であることが明かされ、行方不明になっていた父親及び「妹」との今生の別れを経験することに…。
序盤における真琴関連もそうだが、物語の中盤ではようやく和解したレジーナが目の前でジコチューに戻され、彼女から憎しみをぶつけられたマナが完全に心をへし折られてしまい、その上キュアエースにプリキュアの資格を剥奪されたことで精神を病み、2日間も学校を休んだ上に自室に閉じこもり、拒食状態にまで陥ってしまう…。
主にひめといおな関連。
特にひめはアクシアの箱を開け、幻影帝国を復活させてしまった全ての元凶であり、物語の中盤でその事をいおなの口からバラされてしまったことで「めぐみもゆうこも自分のことを嫌いになった」と強く思い込み、塞ぎ込んでしまう…。
物語の中盤、はるかが「プリンセスになる」という夢を本格的に目指すきっかけとなったカナタ王子が記憶喪失に。
さらにはるかが変身してクローズと戦う中、カナタから夢を真っ向から全否定されてしまった事で*22、[[はるかは変身能力を失い、心が闇に染められてしまった。>怪しいワナ…!ひとりぼっちのプリンセス!/夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!(Go!プリンセスプリキュア)]]
次の回では紆余曲折を経て復活するも、本放送時は駅伝放送の為に2週間待つ羽目になったため、多くの視聴者をヤキモキさせた。
だいたいエリシオのせい。
物語の終盤では、エリシオが創り出した「空っぽの世界」で、感情を失い記憶も改竄されてしまったプリキュア達がその支配下に置かれてしまう。
1クール目の終盤、仲間2人のような取柄がないことに悩んだはなが変身能力を失い、そんな自分を助けようとしたはぐたんがアスパワワを使い果たして覚めない眠りに就いてしまったことに責任を感じて塞ぎ込んでしまう。
…だがこんなのはまだ序の口。物語の中盤には、はなの凄惨にして衝撃の過去が明かされるのだから……。
スタープリンセスたちの真の目的とフワの正体、そしてダークネストの真相にまつわる終盤の大どんでん返し。
物語の中盤、ダルイゼンにメガパーツを埋め込まれ、再び謎の病に苦しめられるのどか。
ラビリンの助けで何とか体内からメガパーツを追い出す事に成功するが、ダルイゼンによく似たテラビョーゲンのケダリーが誕生。その戦いを通じてダルイゼンこそが幼い頃の自分に寄生し、約5年間も苦しめてきた元凶である事を知る。
そしてキングビョーゲンとの最終決戦時、追い詰められた末に自分に「助け」を求めてきたダルイゼンに対し、地球の未来のためにのどかが下した悲しい決断は……。
上記の他にも、終盤にてグアイワルの罠にはまった結果キンググアイワルを誕生させ、仲間を危険な目に合わせてしまったことを後悔し泣き崩れるひなたも、人によっては鬱になる場面であろう。
終盤の流れ。
味方だと思われていたフェンネルが、実はブンドル団の団長・ゴーダッツだったことが判明。
ブンドル団アジトにて、父・門平ことシナモンの過去を知ったブラックペッパーこと拓海が、ゴーダッツへの復讐心に囚われてしまうも、ゴーダッツと戦わずに話し合いで解決したいプレシャスことゆいの説得でどうにか思い留まる。
だが、そんな綺麗事など通用しないゴーダッツの攻撃によって拓海が負傷。その上コメコメも、すでにゆい共々ゴーダッツによる追い打ちでダメージを負った&エナジーが回復しきれていない状態にもかかわらず、無理を押してまで仲間たちをおいしーなタウンまでテレポートしたことで力尽き倒れてしまう。
自分の所為で二人が傷ついてしまったと強く思い込んだゆいは号泣、食欲不振&戦意喪失に陥るほどに塞ぎ込み、さらにはゴーダッツの手でレシピボンが発動したことで、世界中からすべての料理が消滅するなど絶望的な状況が続く。それだけにこういう状況でも通常通りのらんや、『神の舌』こと、ここねの母・はつこと対面してこれまでの冷徹なキャラが一気に崩壊したセクレトルーが癒しになった人もいたとか…
しかし、拓海に励まされ、かつて亡き祖母・よねが「人と人、想いを結ぶ人になれますように」と願って自分に「ゆい」という名前を付けてくれたことを両親から知ったゆいが、それにまつわる食べ物…「おむすび」の名前を口にしたことで、おいしーなタウン中の招き猫…ジンジャーが遺したほかほかハート蓄積装置が作動し、事態にようやく光明が差し始める――。
主に2クール目におけるバッタモンダーとシャララ隊長関連。
紆余曲折を経てようやくスカイランドへ帰ってきたソラは、そこで憧れの人である青の護衛隊のシャララ隊長と再会。
そして自ら国王に志願して青の護衛隊の見習い隊員となったソラだったが、そんな中アンダーグ帝国のバッタモンダーが、青の護衛隊に退治されたランボーグから残ったアンダーグ・エナジーを結集させて超巨大ランボーグを生み出し、スカイランドをアンダーグ・エナジーで包み込もうと企む。
ソラはキュアスカイに変身し、ましろが変身したキュアプリズムと共にアップドラフト・シャイニングでランボーグを浄化させようとするも、敵の抵抗もあって窮地に立たされる。
だが、シャララ隊長の決死の行動によって突破口が開かれるも、同時にシャララ隊長がアンダーグ・エナジーに飲み込まれて消息を絶ってしまう。
やがて話は進み、実は生存していたシャララ隊長がバッタモンダーの手によりランボーグ化していたことが判明。
攻撃すれば中にいる彼女にもダメージが伝わるだけでなく、アンダーグ・エナジーによって辛うじて傷が塞がれた状態故に浄化すれば死に繋がるという絶望的状況にソラは心を折られて戦意喪失、さらには変身能力まで失ってしまう。
傷心のまま一度はヒーローになる夢を諦めて実家に帰ってしまうソラだったが、やがてましろの祖母・ヨヨを介して渡されたましろからの手紙に書かれていた最後の一文――「わたしのヒーローさん」という言葉に心を打たれ……。
レオモンの死に激昂したタカトにより暗黒進化したギルモン、過去のトラウマを刺激され最終話近くまで精神を病んでしまう樹莉、プログラムに浸食された現実世界等……。
最終話ではそのプログラムを何とか封印することに成功するが、その代償として子供達はパートナー達と別れざるを得なくなってしまう……。
人間ドラマ色の強い回や妖怪の末路について救いのない・後味の悪いエピソードも多く、中でも妖怪が単なる加害者ではなく、人間の存在に圧迫されていきそれに反抗するおぼろ車と穴ぐら入道の話の結末は特にやるせない。
これのようなやりきれないエピソードが多いが、黒幕の正体及びヒロインとの関係性が明かされた1年目クライマックス、第二次妖怪大戦争が勃発した最終話付近は重苦しい展開が続いた。ちなみに前者ではもう一人のヒロイン、後者では主人公が一度死亡している。
- 日本沈没(2020)
日本沈没(映画)ではなく、アニメの方。Netflixオリジナルアニメ。
スピーディにどんどん死ぬ。とにかく救いはない。
畳みかけすぎてキャラも感情を置いてけぼりになる。
- キングスレイド(アニメ版)
リヒト「何故だ!?何故俺は死んでいない!?何故俺が!!俺だけが!!生きているんだあああああああああああああああああああああ!!」
自分たちを迫害したオルベリアの人間たちを絶望させようとするが、戦いの果てに妹や仲間を全て失い、ただ1人生き残って逆に絶望するリヒト。
詳細はブラックエッジ(キングスレイド)を参照。
海外アニメだった前2作と違い、完全日本制作に切り替わったことで、セイバートロン星が爆破されたり、登場キャラが死んだりするといったシリアス展開が目立っている。
序盤からセイバートロン星完全制圧、ライノックスの裏切り、苛立ちを隠せないラットルやチータス、あまりに絶望的な状況によりチーム解散の危機に陥るサイバトロン…などなど。
あまりに重すぎる作風とキモいメカデザインから一時はシリーズそのものが終了の危機に。
日本語版は声優のアドリブ大暴走によってある程度緩和されているが、それでも陰鬱で暗い空気を完全に覆せてはいない。
オプティマスとセンチネルが険悪な関係になった理由となる過去、メガトロンによって父・サムダック博士と引き離された上に、戸籍をはじめとする自分の公的記録が一切無い事実を知って己のアイデンティティが揺らいでしまうサリ、そしてディセプティコンのスパイによる冤罪によって全てを失ったあるオートボットの転落人生。
主要登場人物のほぼ全員に何かしらの壮絶な過去が存在し、そのリアルな描写が情け容赦なく視聴者の心を抉ってくる。
理由は不明だがブルーレイの発売も中止になってしまった。
しまいには全ての元凶が他でも無い自分自身だった事を思い知らされた主人公が、一度は絶望の底に沈んでいく事に。
最終話でも主人公の姉が壮絶な戦いの果てに消息不明になってしまうなど、お世辞にもハッピーエンドとは言い難い結末となっている。ただし姉に関しては後に発売された『帝』で生存が確認された。
「大河内一楼が脚本」という時点で嫌な予感がした、もしくは本作以降大河内作品を警戒する様になったという者も少なからずいるだろう。
油断から大量殺戮が起こる、ヒロインの凄惨な死、裏切られる主人公……と、胃の痛い展開には枚挙に暇がない。
最後は一応平和な世界になった事だけは救いと言えるか。
戦時中の日本に振り回され、それでも懸命に生きた兄妹。親戚の家での居所の悪さに二人だけで生きようとするも……。
夏休みの終戦記念日前後を中心に金曜ロードショーで放送される事が多いが、何度観ても内臓が抉られる気分にさせてくれる。
人間になることを願うあまり悪い意味で人間的になっていく主人公と、親の愛に飢えているなど闇を抱えている大半のメインキャラたち。
宣伝ではそうしたエグさやグロさにほとんど触れていなかったため、「親子向け冒険ファンタジー」を期待して絶望した人が後を絶たなかったとか。
おおかみへと心が向き始めていた雨と、人間へと心が向き始めていた雪。
2人はその価値観の違いから険悪な関係になってしまう。
最終的に2人は完全な和解を果たすことなく離別し、事実上の喧嘩別れとなってしまった。
すずが現実世界で歌えなくなった理由となる凄惨な過去。
更に中盤では、すずがルカちゃんに「相談」を持ちかけられてから、しのぶくんへの想いが破れる事、心の支えが消えてしまう事に号泣してしまう。
そして何より重いのは、竜のオリジンのバックボーンであった…。
後半のアルベルトにまつわる全て。
シー・モンスターの少年ルカとアルベルトは、人間世界に来る前は微笑ましく友情を育んでいた。
だがアルベルトは、人間世界に来てからルカが人間の子ジュリアと仲良くなり、価値観が変化していくことが許せず嫉妬や孤立感などを肥大化させていき、ついに暴走。
心が離れつつあった友を、夢や他者との関係を壊すことで束縛しようとした結果……
最大限の拒絶で返され、自我崩壊にも等しい精神状態に追い込まれてしまう。
その後明かされた、(おそらく唯一の肉親である)父親が蒸発し天涯孤独の身で育ったという過去も相まって、なおさら痛々しいものがある。
さらに初期段階の脚本では闇堕ちすることさえ示唆されていた。
このように後半では、何にでもワクワクできた純粋な子供たちが成長していく過程で道を踏み外し、友情が壊れていく姿がリアルに描かれる。
「世界が広がる喜び」や「差別や恐怖心へ対する処方箋」として知ることの大切さをテーマに据えた本作。
その一方で、「他者との埋めがたい差が見えたり、友人すら陥れることまで出来るようになってしまう」といった負の側面もガッツリと描かれる。
そもそも人間側の「シー・モンスターは見つけ次第抹殺」という基本スタンスからして、殺伐としたものを感じた人も多いだろう。
が、二人はシー・モンスターでありながらそうした差別意識すら利用し互いを蹴落とし合うので、なおさら陰惨な展開になっている。
それまでいい子だったルカの行動は衝撃的でトラウマものであるが、アルベルトの行動もまた、リアルなら絶縁不可避レベルだろう。
他者との関係は、双方にメリットがあって初めて成り立つもの。
付き合うメリットがなくなるばかりか、害すら与えるようになってきたら、例え友人関係でも壊れるのは時間の問題なのである。
もっとも、育った環境の悪さゆえに社会性や他者を尊重する心が欠けていたと考えると、やり切れないものがあるのだが……
ただ、アルベルトが自身の過去を打ち明けたことにより、ルカは真の意味で彼を理解し、自らの弱さを乗り越えることができた。
これにより、二つの種族の和解も成し遂げられている。
アルベルトも最後はちゃんと救われ、ルカの夢を後押しできるまでに成長。
スピンオフでは町で楽しく暮らす様子が描かれると同時に、彼が真の意味でトラウマを乗り越える展開が待っている。
◎小説
- 三国志(演義)
歴史小説ゆえに武将たちの非業の死など「悲しい展開」と言えるエピソードは随所に登場するが、「鬱展開」と言えるほど特に際立っているのは樊城の戦いから夷陵の戦いにかけての展開であろう。呉の背後からの一撃による関羽の非業の死、弔い合戦を目前にした張飛の暗殺、黄忠の戦死、極めつけに夷陵の敗戦で良将の多くを失い劉備自身も失意のうちに病死と、主人公ポジションの蜀勢力にとって非常に辛い展開が続く。魏や呉推しの人にとっては逆にスカッとする展開かもしれない
また、最終的な勝者が魏呉蜀のいずれでもなく司馬一族の立てた晋であること、さらにその晋も早々に滅び五胡十六国時代の到来により中国が大いに荒廃することもある意味では鬱展開と言えるか。
- エルリック・サーガ
魔剣ストームブリンガー「さらば友よ。我は汝の1000倍も邪悪であった!」
暗黒ライトノベル。死んでも死にきれない。
1つ上の『され竜』シリーズに影響を受けた作者が描く異世界物語。
- 主人公が作中一の人気キャラクターに壮絶な拷問を受けた末に殺害される。
- メインヒロインが精神崩壊してヤンデレ化。
- 危険思想の宗教団体*23の幹部によって、ヒロインがじっくりと殺される描写が丁寧に描かれる。
- 味方陣営の肝となる人物が「主人公の性格を歪ませよう」と画作した結果、主人公を慕う大切な仲間達が成す術なく目の前で殺害される。
- 主人公の心の支えとなるヒロインが「記憶」と「名前」を喰われ、昏睡状態&主人公以外の全人物から忘れ去られた上、
後に記憶喪失状態で覚醒するもループ等の副作用で瘴気を纏う主人公に強い嫌悪感を抱き、主人公との関係が0どころかマイナスからの再スタートに。
など、軽い気持ちで視聴するとメンタルを抉られる怒涛の鬱展開が待ち受けている。
ただし、この作品は数々のデッドエンド(バッドエンド)を迎えては「死に戻り」でリスタートを繰り返し、最善のやり方を探るという所謂「ループもの」であり、
最終的にはハッピーエンドへ辿り着くため、他の作品と比べると幾分か救いは多い。それでも記憶を喰われたヒロイン等「取返しのつかない」事象もあるが…。
原作である『Fate/stay night』は、ルートによっては鬱展開になるがADVゲーム故に選択肢如何で回避できるのに対し、
こちらは小説である上、『stay night』の前日譚という位置付け故に「主人公の理想の頓挫」「黒幕が生き残る」「各ヒロインたちの受難や(この時の)境遇は変わらない」のは確定しており、
特に原作をプレイ済みだと、様々なキャラクターが奮闘していても結末はなんとなく察せられるため、救われない気持ちに襲われる。
さらには原作と関係が薄いところでも虚淵テイストは全開で、登場人物と読者の精神を削る展開のオンパレードだが、それでも原作のシナリオライターの鉄拳などでマイルドに修正された部分も多いとか。
後の作品世界観に大きく関わる人物が癒しなのが数少ない救い。
生まれてこなければよかった。
ここには、もう、絶望しかない。
- 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
子供という絶望の季節を生き延びようとあがく者達。それをあざけ笑う大人達。
エゴイズムが生み出す悲劇の果てに「先生」が出した結論は……。
- 二十四の瞳
遠い日に先生が「その瞳をにごしてはいけない」と願った12人の小学生の人生は、
「貧困」と「不運」と「戦争」によって狂わされ*24、終戦後再び集まった時7人しかいなくなっていた…。
その無事だった面々も「失明」、「戦争未亡人」、「夢を諦め家業を継ぐ」、
「貧困から働きに出され、成人後なぜか子供を「妹」として学校に通わせたり未亡人から陰口を叩かれたりする」と半数くらい暗いものをもっており、
集まれなかった5人の内3人は戦死、1人は貧困から進学を諦め出稼ぎに行った先で倒れ打ち捨てられたように実家で隔離され病死、1人は家が傾いて一家離散して行方知れず。
ただ生き残り組の中に無事仕事を得た者がいる事、同級生から影口を叩かれるようになった女性も先生に貰った弁当箱をずっと大切にしていたことが救いか。
- フルメタル・パニック!
中盤で味方がほぼ壊滅。その上最大の恩師に裏切られる。しかも富士見文庫に散々貢献したにもかかわらず、その後の展開がアニメ化してもらえない。→アニメ第4期決定しました。というものの出来は・・・
ただし、作者がその巻のあとがきで「鬱展開」に対して言及し、
「主人公が何もせずウジウジ悩んでるだけの話がもてはやされるようになったのっていつからでしょうね」と、安易な鬱展開を批判しており、
誰も諦めていないならシリアスであっても鬱展開ではないと言った旨の事も述べている。
…とはいえ、ナミの死がアニメ第4期で映像化された際には「なぜ殺した」と本気で凹んでしまった模様。*25
- 少年ウルフガイシリーズ
漫画の項で解説したヤングチャンピオン版の原作小説。
こちらの1巻目である「狼の紋章」の時点では、向こうと違って青鹿晶子は羽黒獰に犯されるだけで済むが(それにしたって酷いことだが)、
2巻目の「狼の怨歌」から4巻目の「狼のレクイエム・下巻」では悪党に強力な麻薬を投与され意識が破壊され、
その際に犯されて妊娠、青鹿を救おうと身を砕く主人公・犬神明の思いも空しく麻薬・妊娠中毒の合併症で死ぬ。
さらには犬神に惚れ、恋敵である青鹿に救出のために献身するツンデレヤンデレ虎獣人娘である虎4(フースー)も、
敵の罠にかかり死亡する。
- 井上敏樹によるノベライズ版仮面ライダー
浅倉・草加・753といったTV版の強烈なキャラがより(暗黒方面)に生き生きとしており、(凄惨っぷりが)よりインパクトのある結末を迎えている。
っていうか『キバ』は監修しかしてないのにご覧の有様だよ!
マリーダやアンジェロなど、メインキャラクターの一部に陰惨な過去を持つ者がいる。
また、一年戦争後に野獣と化した地球連邦兵に老人と女子供しかいないコロニーの町が強姦や略奪、虐殺の的となって蹂躙された事件も語られた。
1st世代最終章。
主人公ハサウェイとその父・ブライトらノア一家に訪れる悲劇、人の心の光が地球を救った前作からのあまりに報われない結末、
しかし、ハサウェイの親友ケネスは彼の意思を継ぎ、後の主人公らが所属する組織の設立に関与したという…。
今作を執筆した富野氏はその結末に号泣し映像化を永久に封印すると誓った…という都市伝説もあったが、劇場アニメ3部作として映像化されるという事からデマだった模様。
そもそもアニメの原作からしてコロニー落としのために毒ガス散布で死にゆく人々やら主人公の目の前で惨死していく敵味方など、鬱要素に事欠かない。
が、小説版はこれよりももっと救いがない。
- ラングリッサーIII(小説版)
ボーゼルを倒して世界を救うものの、ディハルトと恋人同士になったフレイがボーゼルの攻撃で廃人になってしまう。
その結果、ディハルトは英雄の称号も騎士の地位も全て捨て去り世捨て人となり、フレイの介護に残りの余生を捧げる事になるという、壮絶なバッドエンド。
ただしフレイの容態を診たシルバーウルフが「もしかしたら治る見込みがあるかもしれないぜ」などとディハルトに語っており、僅かに希望が残されているのは救いか。
- ラングリッサーIV(小説版)
ギザロフを倒して世界を救うものの、そのランディウスの神にも迫る圧倒的な戦闘能力を危険視したルシリスが、
別にランディウスが何かした訳でもないのにジェシカにランディウスの暗殺を命じてしまう。
結局ジェシカが動揺しまくりだったせいでランディウスに一発でバレてしまい、ランディウスがルシリスに対して激怒するどころか、
リッキーやレイチェルを守る為にルシリスへの復讐を示唆する発言をして終わるという、こちらも壮絶なバッドエンド。
あまりの原作レイプに作者の紙井中氏に批判が殺到したのか、次回作の「V」では一転してハッピーエンドで締めくくられる事になった。
開発スタッフが内容をチェックしてOKを出したそうなのだが…。
ただしこちらもこちらで、植物を自在に操る能力をギザロフに与えられたマリアンデールにルシリスが興味を示し、ジェシカを通じて彼女を天界に招待するなど、きな臭い終わり方になってはいるのだが。
- 吸血鬼のおしごと・吸血鬼のひめごと
使い魔の猫に小言を言われつつも気ままにアルバイト生活していた吸血鬼の主人公が、
ひょんなことから始めた幽霊少女と迷子シスター(途中で重傷から助けるため半吸血鬼化)との(遭遇した不穏な相手を排除しながらの)ほのぼの生活。
…だがかつて彼が気ままに暴れていた頃拾って一緒に過ごすも平和に暮らしたくなった頃捨てた女吸血鬼との再会により、
平穏は崩壊し彼の血を狙う吸血鬼組織との全面抗争に突入し、その中で大切だった幽霊少女が消滅。
最終的に主人公は復讐のため組織のトップを潰すもそこで力尽き、そのために利用した女吸血鬼は彼に完全にフラれ殺す程の価値も彼にないと思い知らされ精神崩壊。
残された迷子シスターは争乱の中で負った罪と戻らない親しい人々への無念、変わってしまった身体を抱えながら、
かつて主人公のせいで姉を喪った女性に後押しされ、日本に引っ越した両親の元に帰るのだった…。
だがそんな彼女も、『吸血鬼のひめごと』内で幽霊少女の亡骸に宿った怪異と遭遇し、その怪異が甘く囁く在りし日の再現への誘惑で大いにまた傷つくことに…。
原作3・4巻(略奪者編)で、弱みを握られVRとリアル両面でガチに収奪される主人公の姿はイジメないし集団嫌がらせ被害経験者のメンタルをザクザク抉る。
他にも災禍の鎧の起源となったファルコン&ブロッサムの惨劇など、非常にキツイ鬱展開シーンは多い。
作者の作風的にそのままでは済まさないと思われるが、黒幕が強大すぎて解放のカタルシスに乏しい上に、
最新巻では黒幕すら危惧する脅威と最大の危機が出て来たため、鬱展開に反撃して決着をつけられたのは今の所テイカーしかいないという地味に鬱な話だったりする。
将来の夢はプロ野球選手になりたかったみなみが野球を嫌悪するようになった理由が明かされる中盤。
そして物語終盤における夏の大会決勝戦前日、物語開始時点から入院していた夕紀の容態が突如悪化。
母によると「夕紀は入院した時点ですでに助からない状態だった」との事で、その翌朝に夕紀は亡くなり、目的を見失ったみなみは自暴自棄になってしまう…。
- アンクル・トムの小屋
出木杉くん「むかしのアメリカのどれい制度をするどくえぐった小説なんだ。あわれなトムのみじめな一生を…」
のび太くん「暗い話きらい。」
…つまりはそういう事である。
基本的にほのぼのとした作風ではあるが、たまに考えさせられる話や陰鬱な気分にさせられる話が出てくることもあり、人の身体が吹き飛んだりするといったエグい描写も平気で描かれる。
こちらも基本的にほのぼのとした作風ではあるが、たまに陰鬱な話や刺激の強い話が出てくることがしばしば。
TRPGをモチーフとした世界で、ただただ最弱の魔物であるゴブリン退治を繰り返す変わり者の冒険者と、その仲間たちの物語。
そのタイトル通り、ゴブリンスレイヤーとその仲間たちが様々な村・町で人々を脅かすゴブリン(の群れ)を掃討するのが話の軸になるのだが、
それ故に、基本的に人間は食料、玩具(女・子どものみ)としか見なしていないゴブリンに襲われた一般人・冒険者の悲惨な末路がまざまざと描かれる。
主役のゴブリンスレイヤー自身もゴブリンによる襲撃の遺族であり、その末路はゴブリンスレイヤーやその仲間たちが、犠牲者の成れの果てである、打ち捨てられた骸の状況から察することもあれば、
犠牲者、あるいはゴブリン側の視点で、幕間の物語として挿入されることもあり、特に後者は臨場感も伴って鬱になる展開が目白押し。
尤も、思うさま被害者を拷問・凌辱(・殺害)したゴブリンどもはその後概ねゴブリンスレイヤーたちに掃討されるので、
ゴブリンスレイヤーの情け容赦ない戦法も手伝って、読者的には前述の鬱展開のカタルシスを感じられることが救いか。
スネイプの諸設定。人によっては「漢」の評価もあるが。
スタート自体が「前世いじめによる引きこもりをこじらせひねくれ、最期その生き方を後悔するも咄嗟に事故から人を助けようとして力尽きた男の、転生先での生き直し」というリアルに重いものなのだが、
主人公は周囲の人々との触れ合いで前世のトラウマを超え様々な出会いを経るも、その矢先謎の災厄により穏やかな日常は崩壊。
異郷の地から故郷に帰るための長い旅、情報のすれ違いから嫌な形での再会となってしまった父と妹、家族から知らされた災厄による母等故郷の人々の行方不明、異母妹とその母を助け故郷に戻るも、旅を共にした親戚の少女との心身に傷を負うような別れ。
それでも数年後、ひょんな事から再会した幼馴染との触れ合いと結婚によって少女との傷は癒えるも、やっと見つかった母を取り戻すための戦いで父を喪い、助けた母も記憶を喪い口も利けない廃人状態に…。
そして母を追う旅で再会した恩師と共に父の死を乗り越え、彼女とも結婚し幸せ絶頂だった矢先、ボロボロな未来の自分が遺言した縁がある超越存在の暗躍による最悪の未来の可能性。
超越存在に従っても抗っても未来が見えない状況で、家族を守るために何をすればいいのか苦しむ主人公だが、未来の自分からの助言でかつて出ていった少女に手紙を出した事が、事態を打破する切っ掛けの一つとなる。
◎ゲーム
ほんとうにほんとうにありがとうございました。
マルチバッドエンドシステムとかいう狂気の産物。
そもそも前提となるキャラ設定もほぼ皆病んでいるという…。
バイオスペース。幾多の少年少女のトラウマを刻んだ。あたたかい……。
親世代編のクライマックスを飾るバーハラの悲劇。
多くの子供たちの心に容赦なくトラウマを叩き込んだ。
コーエー歴史SLGの制作チームとの共同開発となるファイアーエムブレムであり、前述の「聖戦の系譜」と双璧をなす鬱エムブレム。
プレイヤーは3つのクラスから一つを選んで担任となるのだが……どれを選んでも待ち受けるのは血みどろの殺し合いである*26。
なおこういうゲームでありがちな3勢力が全員生存する大団円ルートは一切ない。*27
逆に教会/帝国/王国/同盟の全勢力及びそこに所属するネームドキャラすべてを滅ぼす事もまた不可能である。
もはや説明不要のシオンタウン。
ライバルがプラズマ団を憎むようになった過去。
終盤では探し続けていた妹のチョロネコと漸く再会を果たすが、既にレパルダスに進化していた上、ライバルの事も忘れてしまっていた事が判明する。
それでも苦悩の末に新旧プラズマ団と向き合い、妹にレパルダスを返した事は救いと言えよう。
また、ポケウッドの一部の映画シナリオも鬱要素が多め。
もはや説明不要のAZの壮絶な過去。アニポケで「過去に起きた『戦争』」を題材に扱った作品はあるが、本家シリーズでは初。
物語の終盤、全てのキングを鎮めたにも関わらず、これまでにない巨大な時空の裂け目が発生。
別の時代から来て、ポケモンを手懐ける事ができる主人公の特異性を恐れたデンボクの判断により、主人公はギンガ団を一時退団されられた上、コトブキムラから追放されてしまう。
また、過去作に登場したノボリがヒスイ地方に来た経緯と現在の状況にショックを受けたプレイヤーも少なくない。
主にペパー関連。
最終シナリオ「ザ・ホームウェイ」では主人公達と共に長年不仲だった実の親である博士に会いに行くのだが、彼を待ち受けていたのはあまりにも残酷過ぎる真実だった…。
また、「スターダスト☆ストリート」で明かされるスター団の真相と1年半前のアカデミーの実態や、コライドン/ミライドンが地上へと逃げて来た理由も人によっては鬱になる部分だろう。
民族闘争による内戦状態の島が舞台のSRPG。
権力者の搾取や人種差別・思想の違いからの元同僚との決別だけでなく、非戦闘員の大虐殺*28や捕虜への集団レイプをSFCで描写した。
戦争と邪悪な存在によって崩壊していく名家・暗すぎるエンディング。
後に主人公は助かったことが明言されたのは救いか。
戦時下という状況ゆえか、会話の随所に「生の重さ」や「死の匂い」を感じさせるテキストが散りばめられている。
チョコボや大量の兵士が成す術なく戦死するなど、残酷で恐ろしい描写が多い。
とりわけ終盤に近づくに連れて、魔導院内でよく見かける人物達が自分達の思いを成し遂げられないまま悲惨な末路を辿り、その周辺の人々までもが彼らに対して抱いていた思いを失って喪失感を覚えるなど、救いの無い描写が目立つようになる。
特にパッチ3.0『蒼天のイシュガルド』以降で顕著。
パッチ2.xの時点で身元不明として扱われる協力者達の遺体運搬をさせられ、後の仲間である1人の少年の驕りを要因の1つとする大事件に巻き込まれ、仲間は散り散りになった挙げ句国賊容疑を掛けられ亡命する羽目になるなど散々だが、
本当の始まりは設定が現在の方針に固まり、ストーリーが大きく動き始めるパッチ5.0「漆黒の反逆者」からであった……。
目の前で母親を殺され、ICBMによって故郷は崩壊。
トールマンの爆発からヒロインが未来に行くようにしたり、幼馴染の死亡や仲間との敵対などメガテン史上の悲劇的である。
目の前で父親を殺され、10年も奴隷生活。
さらに新婚直後に石化させられ子供達と幼少期を過ごせなかったあまりか、子供が勇者の素質があるからと魔王討伐の責任を取らされ、母親は20年以上にわたりずっと幽閉。
これだけ苦労させられても勇者の資格がもらえず、両親も救えない。
ドラクエ界の鬱ゲー代表。オムニバス形式の話が多いが、人間の弱さや脆さが主題な展開も多い。ゆえに人間同士のいざこざで状況が悪化し、酷い場合はなす術なく報われない結末を迎えてしまう事も多い。
当時は「ドラクエにおける問題作」と賛否が沸いたが、現在は3DSなどのリメイクやプレイヤーの年代が上がり再評価がなされている。
…もちろんあの村は除く*29。
- 星のカービィシリーズ
主にトリプルデラックスやロボボプラネット。どちらもストーリークリア後の強化版の説明文で後味が悪くなる裏話が明かされる…。
- サイレントヒルシリーズ
前作主人公死亡など。そもそも主人公も大体救われない。
また、登場キャラは主人公から名ありモブまで大半が心傷によって病んだ人間であり、かなり研究された上で描写される彼らの傷付いた人間特有の不条理な言動は、あの「さよ教」の主人公レベルで生々しい。
クリーチャーに殺されるキャラクターよりも同じ人間に殺されたり自害するキャラの方が遥かに多い。
また、敵として登場する生身の人間は、デッドライジングシリーズのサイコパスと違いネタ要素皆無な上にかなり強敵。
- SIRENシリーズ
「どうあがいても絶望」「逃げ場なんて、ないよ」
シリーズのキャッチコピーからしてコレだから内容は推して知るべし。
某姫の出生に関する物語。
- 天外魔境2 卍丸
カニバリズム・闇堕ち・国家消滅・憎悪極まって愛に変化するボスなど桝田省治の暗黒面が出まくったシナリオ。
最愛の夫・浅井長政を失い壊れていくお市ストーリー。
能登こわいよ能登。
あまりの救いのなさから、公式でもこのストーリーの後に長政ストーリーを遊ぶよう言及する事に。
「戦国ドラマ絵巻」におけるメインイベント「関ヶ原の戦い」、そのクリア後の絵巻の幾つかが救いのない話である*30。
特に毛利の青ルートと大谷の青ルート。
3のスピンオフ。
「ストーリーモード」の半分が全体的に暗い。
特に天海のストーリーは作中で最もダークネス。
宗茂様や宗麟様などのいつものバカバカしいストーリーとの落差が…。
BADエンド全般…だけでなく中には、GOODエンドやBADが元より酷いがある模様。というかKONAMI全般
- R-TYPEシリーズ
旧アイレム除く。
中盤で今まで交戦していたエイリアンの正体や更にプライマーと人類の関係等従来の作品と比べてもシリアスなストーリーだが、ラストでラスボスを倒すことに成功するも代償として、総人口が1割にまで減り、都市も多くが無惨な残骸にへと成り果て、更に続編で地球に残っている脅威や更なる絶望が待ち受けていることが判明している等シリーズでもトップクラスに救われない結末となっている*31。
- アークザラッドⅡ
ロマリア王の凶行を止める事ができず、人類の9割が死んでしまう大災害が発生。
それを影から唆していたラスボスも主人公とヒロインの命を犠牲にして封印はできたが、失った物はあまりにも大きすぎた……。
アニメ版では更にシナリオをアレンジされ、エログロや胸糞展開を加えられたために鬱さが加速している。
ただし今作はOPから主人公の村が襲われ主人公以外の住民皆殺しを皮切りに、幼馴染を救出に行き洗脳から脱するも黒幕の手によって体内に仕掛けられた爆弾で爆死。
その他プレイヤーキャラの親族が敵の手にかかり命を落とす展開など全体的に鬱要素満点である。
ソイレントシステムを筆頭並びに終盤手前の展開。
- クリミナルガールズシリーズ
「将来的に大罪を犯すはずだったが、その前に死亡した『半罪人』たちが更生できるか試し、出来たら現世に蘇す(無理なら地獄行き)」という、
地獄に存在する塔で行われる『ヨミガエリ』というプログラムを受けることになった『半罪人』の少女たちと、その指導教官(主人公)の物語。
終盤で少女たちは自分の生前の過ち(とその頃の自分のシャドウ)とそれぞれ向き合うことになるのだが、程度の差こそあれ全員深い闇を抱えているので、
ある程度更生した(善心を取り戻した)彼女たちは、慙愧の念と良心の呵責に苦しむことに。
収容者の話全般と中盤で明かされる主人公の正体。
唯一の戦友の死。トゥルーフラグ建ててもやり方によっては
「カーリーの生命反応が消えた…」
今までのほのぼのとした作風から打って変わって序盤から重い展開。
とりわけある人物の末路はやりきれないものを感じるだろう。
定められた悲劇。
ヘイローシリーズが異星人連合軍「コヴナント」によって人類が滅亡寸前まで追いつめられたあたりから始まるので、1の前日譚にあたるReachは惑星リーチが陥落するまでを描くため鬱展開のオンパレードである。
主人公が所属するチームのメンバーは6人なのだが、この内主人公を含め5人が死亡することに*32。
- 魔道書大戦RPG マギカロギア
冒険企画局のTRPGシステム。
魔法災厄に挑む不死の魔法使い、その代償とは…。通称:鬱展開自動生成システム。
何はなくとも「ねござん…」である。これ無くしてセラブル鬱展開は語れない。
それ以外にもダルムシュタット戦争、女の子の死など鬱展開目白押し。そしてメインキャラも死ぬ。
少なくとも片手の指では絶対足らない位の鬱シーンがあるため、ゲーム自体を鬱ゲー扱いされることも多い。
ただ、最初から最後まで常に鬱展開が続くようなイメージは明らかに誤解である。
エルウィン「誰もいない…何も無い…。」
- ブレスオブファイアⅣ うつろわざるもの
鬱展開に容赦ないブレスオブファイアシリーズでもとりわけ酷い。
『ブレスオブファイアⅡ 使命の子』もトラウマもの。
- 絶対防衛レヴィアタン
前日譚にあたるアニメ版しか観ていない人はむしろ知らなかった方が良かったかもしれない、レヴィアタンの兄行方不明の真相。
そして、エイボリアス*33がアクアフォール*34にやってきた時点ですでに詰んでいたという事実。
- END ROLL
九割九分鬱展開で構成された「絶望系RPG」
終わってしまった物語のその後を追っていく道のりに希望は無い。
犯した罪からは逃げられない。決して…
泡となって消えてしまった人魚姫に恩返しをしようとした鶴の王子様の物語。
救いのない童話と民話を元にしているだけあって、この物語に救いはない。
シナリオ面がパワーアップした1部6章(神聖円卓領域キャメロット)以降は鬱度もパワーアップ。
特に2部6章における各人物の退場劇及び妖精國の真相関連全般。
その分イベントがカオス全開なのが救いだが、油断しているとそこでも思わぬパンチを喰らうことも。
- Valiant Hearts:The Great War
第一次世界大戦時のヨーロッパを舞台にある兵士とその家族に中心を当てた物語。
戦争により家族が敵と味方に引き裂かれ、それでも尚「家族」として再び会える事を望んだその兵士の結末は…
「愛するパパより。いつまでも。」
虫同士の戦いをテーマにして社会現象となる大ヒットを巻き起こしたアーケードゲームだが、ストーリーでは外来種の持ち込み、森林火災など現実の環境問題を扱っている。
特に2006ファーストのストーリーは地球温暖化、蛹の状態から改造されて無理やり羽化させられて戦わせられる敵の虫たち、不法投棄されたゴミで汚染された森、砂漠化した森など鬱ラッシュの目白押し。
最終章であるアダー完結編では黒幕であるアダーの過去が判明し、森林火災で息子を失って人間を憎むようになり、虫達が強くなればと思い改造を始めたことが語られる。
結末としてはアダーがラスボスの攻撃からポポを庇って光となり、ラスボスも戦うことは望んでおらず自身を救ってくれたことに感謝し、ポポ達もアダーのような哀しき妖精を二度と生み出さずアダーの分まで森を守ると心に強く誓い世界中の森を守る果てしない旅に出た、というものだが、アダーの犠牲を無駄にしないエンドになったのは救いだろう。
- 運命相克編-最終章-(Shadowverse)
幼くして両親を失い、友だちに対する認識が歪んだ少女や黒龍の呪いにより部下を殺めてしまい、大事な家族の元に帰られなくなった男など、シャドバのメインストーリーは何かと鬱要素が多いのだが、この「運命相克編-最終章-」は群を抜いて鬱展開のオンパレード。
主人公側のキャラは心の闇やトラウマを突かれ、精神崩壊を起こしたり、心が折れたり、自害を選んだりと誰も彼もが最悪な結末を迎える。そんな状況下でもアリサは黒幕と思われしアイシィレンドリングを撃つべく果敢に彼に立ち向かうが……?
メインストーリー第一部では今作のメインヒロインである美食殿のペコリーヌとキャルの闇が描かれ、
第二部では前作からのヒロインユイと新ヒロインシェフィの自覚していなかった過去と秘密から生まれた闇がストーリーの大きな鍵となっている。
更にコッコロもまさかの3周年記念イベントで…。
また仲間キャラの中にかつて巨大組織によって実験体兼手駒にされていたものとその組織の幹部達(しかも主人公に力を与えた人物やコッコロの親族もその仲間)がいたりと、基本明るいがメインに関わる部分はかなり黒い話になっている。
大災害と疫病の蔓延により荒廃した世界という設定だけあって終始シリアスな展開が繰り広げられる。それは本来ソシャゲであれば箸休めになるはずのイベントですら例外ではない。
公式でジャンルを絶望を希望に変えるRPGと謳っているだけあって、希望に変える絶望が無ければ始まらない。結果メインストーリー・キャラストーリー・イベントと総じて鬱展開のオンパレードに。
主人公の村を始めとして複数の集落が全滅したり、10歳にも満たない幼女が村八分に遭ったり、メインキャラが本来外敵から守るべき一般人の攻撃で死亡したりする。そしてそのせいで余計に目立つ運営のトンチキ度
そして幾つもの絶望を乗り越えてついに一時的だがソロモン達の目的は達成出来たが……
その矢先に本当の絶望が訪れる
未曾有の大災害と核兵器が用いられた第三次世界大戦から約10年後の世界。
主に主人公格の戦術人形がMIA(作戦行動中行方不明)になったり、凶悪なコンピューターウィルスなどに蝕まれるのは序の口。話によっては正規兵がゾンビ化したり難民がカルト集団の新兵器の実験体になっていたりする。
もはや説明不要のアクゼリュス崩落。
欲望丸出しのキャラのデザインに対して世界観は非常にシリアスかつ救いがなく。特に旧人類が生きてた頃のバイオロイドの扱いやバイオロイドとの間に出来た子供の末路。鉄虫侵略など非常に暗い話が多い
旧校舎が取り壊されることを記念して企画された「学校の七不思議の特集」のため、主人公は新聞部の部室に集められた6人の語り手から話を聞く。
語り手を選ぶ順番や、途中の選択肢によって話が変化していくが、内容の多くに人間の負の心理が関係しており、基本的に後味が悪い。
展開次第では主人公が実際に恐怖を体験することがあるが、純粋なハッピーエンドも用意されている。
ストーリーが従来と比べてハード気味で、いきなり主人公以外のメンバーが離脱した状態からスタートという衝撃的展開。
一応メンバーは選択するルート次第でチームに戻ってくるが、一部ルートでは関係が回復不能に至るまで悪化する。
また一部キャラは性格が変わっており、とりわけヒロインが以前までと比べて全体的に暗めな性格、……というよりも今までの性格が嘘のように思えてくるほどに冷徹な性格へと変貌している。
マルチエンディングを採用していて、全部で9種類あるのだが、どれもこれも腑に落ちないものばかり。
- CRYSTAR -クライスタ-
泣いて戦うアクションRPGのキャッチコピーに相応しく、最初から終盤直前まで主人公の少女達の精神を揺さぶり続ける鬱展開のオンパレードな作品。
初っ端から謎の敵によって死者の世界に引き込まれて激高に流されて主人公である姉が大切な家族である妹を自分の手で殺してしまい、
怪しい悪魔の双子との契約を経て、妹の魂が消えてしまう前に彼女を助けることを決意する。
しかし序盤から「悪意ある魂とはいえ意識のある者を自分の手で殺す」「自殺した女の子の記憶を見せつけられる」などの重苦しい展開がジャブのように打ち込まれ、
死者の世界で共に行動する仲間の少女が増えるたびに更に鬱展開を打ち込まれ、やっとコメディリリーフの少女が出てきたと思ったら次のステージでは涙も枯れる超弩級のストレートを腹に叩き込まれる。
そして中盤以降は登場人物の想いのすれ違いや猜疑、悪意ある存在の跋扈などによって、クライマックスへ向かって心苦しい展開がどんどんと加速してゆく。
それらを乗り越えてたどり着いたカタルシスの末の結末も、大団円と言うには少し苦い結末であった。
数ヶ月おきに箸休めとしてトンチキな内容のストーリーイベントが催されるが、年に数回は鬱展開のイベントシナリオが差し込まれる。
2021年現在では、ガチャ産キャラ「サビルバラ」に仄めかされていた凄惨な過去と、あらすじで「明日はどこにもなかった」とされる悲劇が語られた『白詰草想話』、
2018年末に実装された人気キャラが夏に海やグルメを満喫し、2020年1月のイベントでそのイベント初登場キャラ「アイザック」とプレイヤーに叩きつけられた末路*35及び1年間の焦らしプレイと最凶クラスのブラックジョーク*36が語り草の『Spaghetti Syndrome』が有名か。
『灰色革命』にて運命に抗おうとする魔法少女たちの結末はあまり凄惨で残酷で報われないものだった…。
- ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS
主にメインストーリーにおける栞子や嵐珠、ミアの所業の数々。
- けものフレンズ3
メインシナリオ第1部8章11~12話。
アニメ1期11話での衝撃的な展開になぞらえて、プレイヤーの間ではドールショックと呼ばれている。
加えてシナリオ内だけでなく、リアルタイムでストーリーを追っていたプレイヤーを現実でも絶望に叩き込む演出が行われ、各種コミュニティは阿鼻叫喚の様相を呈していた。
この演出は9章11話をクリアするまで解除されず、ストーリー更新までリアル時間で2ヶ月も続き、その間にサービス開始1周年アニバーサリーが開催されたため、多くのプレイヤーが「手放しに喜んでいいのか分からない」と複雑な心境になっていた。
◎成人向けアダルトゲーム
史上最強にして最悪の鬱ゲー。
子供が見たら確実に泣く。というか普通の人でも精神的嫌悪感を覚えること必至。
平常心でプレイするのは、まず困難であろう。
今もなお受け継がれている史上最悪の鬱ゲー。
とにかく残忍かつ不気味な雰囲気に、CGとテキストの細かい描写が追い打ちをかける。
ここまでくると、昼ドラがまともに見えてくる。
純愛と思しきタイトルとは裏腹に内容は狂気そのもの。
どのエンディングも陰鬱かつ凄惨な結末。
中に誰もいませんよ…を代表とする言葉殺人鬼ルート。
まりもちゃんからの怒涛のラッシュ。エンディングでは「世界」には希望が見えだし主人公も何とか助かるものの、その代償はあまりにも大きかった…。
昼ドラ顔負けの展開が繰り広げられる非常に気持ちの重くなるストーリー。
物語の運びが巧妙で、選択肢によっては非常に憂鬱なエンディングを迎えることになる。
◎ドラマ・特撮
序盤から「ショッカーに拉致され生身の身体を奪われる」「恩師殺しの濡れ衣を着せられる」「自分の意志でショッカーに魂を売った親友との殺し合い」などの受難が次々に本郷猛の身に降りかかる。
本郷を演じる藤岡弘氏の負傷降板に伴ってアクション重視の路線に舵を切ってからは大分緩和されたものの、それでも「人外ヒーローの悲哀」を感じさせる展開や演出は要所要所で盛り込まれている。
助けた少年からロボットと罵倒されたことで、自分がもう人間じゃないという事実に苦悩する神敬介。その悩みを聞いてもらうべく、父、啓太郎の意識が宿った神ステーションに向かうが…。身も蓋もないことを言えば大人の事情で急遽入れられた展開であり、重さよりも啓太郎のあまりの突き放しぶりにツッコミが入ることの方が多いが
- 仮面ライダースーパー1
メガール将軍の正体と共に明かされたスーパー1プロジェクトの闇。
昭和ライダーの中では比較的「改造人間の悲哀」の要素が薄めな作風だっただけに、この衝撃の展開は多くの視聴者に強烈なインパクトを与えた。
- 仮面ライダーBLACK
「原点回帰」を謳っただけあり、ゴルゴムの陰謀に人生を狂わされ、親友との運命的な殺し合いを強いられた南光太郎の孤独な戦いの日々が容赦なく描かれる。
エピソード単位では明るい話も多いものの、ダブルライダーにとってのおやっさんのような協力者さえいない彼の雄々しくも哀しい雄姿は多くの視聴者の胸を打った。
続編『仮面ライダーBLACK RX』における光太郎は打って変わって日常シーンで三枚目な部分が目立つようになったが、それでもやはり過去の心の傷に苦しむ姿は要所要所で見られた。
オリジナルビデオとして製作された、平成最初の仮面ライダーシリーズの作品。
「原点回帰」を謳っており、主役の見た目は勿論、変身シーン及び敵の倒し方など『仮面ライダーは怪人と同質の存在』という点が徹底して描写されている。
特に作中一貫して「人殺しのバケモノ」になってしまうことに対し恐れ、自分から親友や恋人を突き放したり、それでも自分を受け入れ子供を身に宿した恋人や父親を次々と失った怒りと哀しみで皮肉にも悪の組織の幹部とはいえ純粋な人間を異形の姿で手に掛けてしまった風祭真の姿に尚更悲哀を感じさせる。
被験者になった結果がこれだよ!
平成ライダー第1作。
殺人ゲームを行うグロンギ族との戦いを描いているため、必然的に一般人の被害が尋常ではない。直接手にかけられる場面こそないが子供さえ容赦なく殺されている。
さらに残酷なゲゲルの数々は暴力の野蛮さを伝えるため、あえて暴力表現には手を抜かないという方針のもとに描写されている。
毎週にわたって人が苦しみ死んでいく様子をまざまざと見せつけられるため、劇中の登場人物のみならず視聴者までもがおのずとグロンギ族の凶行におびえ、怒りを募らせていくことになる。
とりわけギノガ及びジャラジ回の恐ろしさと胸糞の悪さはもはや説明不要である。
こうした展開を踏まえるからこそヒーローが暴力を用いて敵を倒すということが納得でき、そのカタルシスも大きなものとなる。
しかし、時に言いようのない後味の悪さを残すのが本作独自の作風といえる。
平成ライダー第2作。
不可解な方法で超能力者と思われる人物を殺害していくアンノウンとの戦いを描く。
3人のライダーの群像劇として描かれているのだが、突然人外の力を手にしてしまった人々の苦悩が克明に描かれ、
特にギルスに変身する葦原さんにはとりわけ過酷な展開が待ち受けている。
平成ライダー第3作。
全メディア併せて総勢13人の仮面ライダーによるバトルロワイヤルを描いた作品。
願いを叶えるために最後の1人になるまで殺し合いを続けさせられるため、その作風は自然と殺伐としたものになる。
戦わなければ生き残れない!と、思われていたが……
特に、己の衝動のままに殺人を犯す浅倉威や、歪んだ英雄論のもとで凶行を繰り返す東條悟によって様々な人物が非業の死を迎えている。
中でも前者は己の所業を反省したかと見せかけ、再会した実の家族をあっさりと手にかけた事は主人公と視聴者を戦慄させた。それ以外にも本作の鬱展開には彼が絡んでいる事が多い。
とにかくシリアス展開メーカーが多い上に末路が悲惨。
そして最終回直前には、主人公の身にまさかの出来事が……。
井上ワールドで友達増えるね!
各登場人物に降りかかる過酷な運命。
それらの試練を乗り越えるものの、やるせなさを感じる決着の付け方もしばしば。
怪人に変貌していた仲間を殺めてしまっていた真実や人でなくなることに苦悩する主人公、話が進むにつれて黒い一面が強くなる後輩、ベルトを破壊されたことで狂ってしまった人物など相変わらずの虚淵玄っぷりを発揮。
全ての元凶の行動も総じてタチが悪い。
仲間の消滅・裏切り、仮面ライダーの闇テンコ盛りのとあるゲーム、あの手この手で外道っぷりを発揮するラスボスなど多数。
おまけに、ラスボスがプレイヤーに倒されなかった&自害した事で、後味の悪い痕跡を多く残した。こんな有様だから味方となった神が番組の清涼剤となった。
この世に生まれてはいけなかった存在が抱く「生きたい」という願いは許されるのか。
黒靖子の本領発揮*37。
ただ、完結編である最後ノ審判はビターエンドとはいえ、それなりに希望の見える終わりを迎えている。
戦争編に入って一気にハード化。しかし、それらの試練があったからこそ、勝利の法則が決まった時の爽快感も忘れてはならない。
だが、せっかく生み出した新世界も争いが続く世界になってしまい……。
新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の発令に伴う撮影中断の影響による、話数短縮と最終盤のストーリー構成の見直しは、大切な存在を失った主人公が[[復讐鬼>仮面ライダーアークワン]]と化してしまう衝撃的な展開を生んだ。
後日談でも本編での出来事で改心した敵組織のメンバーが不合理な悪に立ち向かうため、自身の犠牲を顧みずに再び悪に戻ってしまう。
物語中盤にて明かされた、祢音の出生にまつわる残酷な真実とデザイアグランプリに隠された真実。
コミカルな話が多いと言われがちだが、シリアスな話は非常にタチが悪い。
「生きることの厳しさと哀しさを鮮烈に謳う」がコンセプトなだけあり、始まりからしていきなり故郷が壊滅という悲劇に見舞われている。
さらにはMAC全滅、親友・仲間やその家族の死などの受難が続いていく。
後半の展開のメタ的な原因はオイルショックによる予算縮小であるが「ウルトラ兄弟が円盤に乗り戦う」という別の案でもMACの壊滅が前提条件であり、どっちにしろMACは全滅する運命にあった。
特に地底貫通弾関連。他にも蘇生された絶滅動物種が怪獣にされる回など多数。
明るいエピソードも多いが、「怪獣保護」という理想の前には度々現実の壁が立ち塞がり、中でもエリガルの悲劇に始まるカオスヘッダーの卑劣な罠や怪獣を生きた資源として利用するノワール星人の悪辣ぶりはシリアスな話としてよく話題となる。
そして最終章では強すぎるカオスウルトラマンカラミティの前に傷つくムサシとコスモスの姿が凄まじい絶望感をもたらした。
深夜31時半に放送される番組として作られた経緯もある作品であり、[[黒い長谷川>長谷川圭一]]の本領発揮。
もはやホラーと言っても過言ではないほどの敵や黒幕からの精神攻撃のラッシュで、中でもEPISODE.11〜EPISODE.16は既に操り人形となっていた主人公の彼女の死や、新聞に批判されるほどのおぞましい絵面で多くの視聴者の心を抉った。
しかし、本作のテーマはあくまで諦めない心の尊さであり、それらの試練があったからこそ感動のクライマックスを迎えられた事も忘れてはならない。
終盤の暗黒四天王登場以降。
かつてエースを苦しめたヤプールが作戦に利用した中で軽蔑し演じた俳優も苦言を呈したほど歪んだ心を持った地球人の行動全般、デスレムの罠でCREW GUYSへの罵倒を繰り返す民衆、グローザムの攻撃で氷漬けにされてしまうメビウス、メフィラス星人の記憶改変により周囲から孤立してしまうミライなど。
最終決戦でも大量に出現したインペライザーは序章に過ぎず、エンペラ星人の圧倒的な力の前にザムシャーが死亡、メビウスも消滅するなど凄まじいまでの絶望的な状況に置かれる。
主人公の過去とチームUの結成秘話。
そしてハイパーゼットンの脅威。
東日本大震災を受けて制作されただけのことはあり、終盤の逆転劇の前振りとしての絶望感を与える描写には事欠かない。
- ウルトラゼロファイト
ゼロダークネスによるウルティメイトフォース壊滅の危機。
事前情報ではカイザーダークネスとシャイニングウルトラマンゼロのみが明かされていたため、多くの視聴者の度肝を抜いた。
またこの影響により、列伝のナビゲートや次回予告はしばらくゾフィーが代理を務めるという事態になった。
サンダーブレスター……。デザイン公開直後から怪しい展開を予想されてはいたが、初登場回で予想を確信に変え、そして次の戦闘で確信を絶望に変えてしまった過去に類を見ないウルトラマン*38。
だがマガゼットンとの戦いの真実を知って…
全編通しての悪役による陰湿且つ悪辣な所業の数々。
度々描かれる地球人と宇宙人の共存・相互理解についてのエピソードも中々重い。
父親を失う悲しみを誰よりも理解していた筈なのに、同じ仕打ちを相手に強いてしまったことで、怪獣退治がトラウマになってしまった主人公は、「今の地球に怪獣の居場所はない」という現実を突きつけられ、更に苦悩する。
しかし、ある人物との関わりや、ブルトンの力で過去へタイムスリップした際に出会った亡き父親との対話を経て……。
主に後半のアガムス関連。
- 生物彗星WoO
事件の元凶の手によって恋人を怪獣化させられる主人公。
第10話にして小泉ミカ/イエローフォーが殉職。
「演者の失踪」という大人の事情で生まれた展開だが、2つ前のエピソードの展開を踏まえると、「『バイオ星の悲劇を2度と繰り返させはしない』と戦う決意を新たにした矢先に、はじめは最も戦うことを拒んでいたミカが死んでしまう」という、シナリオ上でも筋の通った展開になってしまったのは皮肉というべきか。
反フラッシュ現象の恐怖。
後年の客演では姿を見せているが、きっと反フラッシュ現象を克服したのだと信じたい。
勇介達が青春をかけて開発した宇宙船が武装頭脳軍ボルトの手で乗組員ごと粉々に破壊され、学園関係者も次々に虐殺されていく様を物語の導入として3話かけてこれでもかと描写。
そして道を踏み外した友を救おうと奮闘するライブマンを待ち受けていたのは、あまりにも辛くやるせない勝利だった……
シリーズでは特に強烈な終盤の展開。
ヒュウガの決意。
基本的には明朗快活な作風なのだが、恐ろしく強すぎるウラ究極体に始まり、地球環境を破壊する人間を見限りパワーアニマルを天空島の環境ごと連れ去ったガオゴッド、
倒したハイネスが復活し、命がけで倒すものの、さらに強力な究極オルグ・センキとなって復活し、その強大な力の前に主人公たちが全戦力を失うなど、とにかくピンチ表現に容赦がなさすぎることでも有名。
正義のヒーローと完全に同じ姿をして子供の夢を破壊する外道や、洗脳などではなく、自分の都合と意志で主人公たちを裏切る巨大戦力などの前代未聞の展開が目白押し。
人間をどこまでも信じる主人公たちに対し襲い掛かる、残酷なまでの人間の愚かさ・醜さ・邪悪さも大きな話題になった。
挙句にニチアサでまさかの悪堕ち洗脳触手孕ませ。*39。
基本的には明るい作風なのだが、時に刑事ドラマ顔負けのハードな展開が披露される。
Episode.37は歴代でもかなりの異色作。
陰鬱な展開を明るさでカバーしている作風の代表例。
兄妹たちの絆の崩壊は勿論、両親や教師、恋人、心を通わせた敵の退場or一時退場が頻繁に行われる。
特にStage.46は歴代でも非常に救いがない展開。
自分が白虎の男・ダンの息子であった事実を知り、自らの宿命から逃げ出してしまうジャン。
自分の人生すらも黒幕に弄ばれていたことを知り、心が折れて自暴自棄になってしまう理央。
物語の終盤、総裏大臣ヨゴシマクリタインの「正義解散」によって、範人、軍平、須塔兄妹、彼らのパートナー炎神たち、古代炎神といった仲間を次々と失っていく走輔達。
シリーズ屈指の衝撃の展開として知られる、殿にまつわる終盤の大どんでん返し。
この一連の展開の中心人物が皮肉抜きの人格者だったために、尚更シンケンジャーと視聴者は苦悩することとなった。
実はこの展開は番組開始当初から決まっていたため、序盤から伏線は随所に散りばめられており、「初見の時はなんとも思っていなかったシーンが、再鑑賞の時はとんでもなく重く見える」という感想も散見される。
創造するものたちの正体とメサイアとの決戦。
「死んだ人は戻らない」という展開は、かの東日本大震災の直後に放送されただけあって大きな話題を呼んだ。
主人公達の正体と闇に呑まれた故郷、最終盤における仲間の為に一人孤独な戦いに挑む主人公など。
しかも初期設定によると主人公は最終的に死亡する予定だったらしい。
主にデスガリアンのブラッドゲーム全般。特に中盤におけるバングレイの非道な行いの数々に心を抉られた視聴者も多い。
また、バドがジューランドを憎む理由となった過去や、ジニスへの復讐という目的のために極めて自分本位な正義を振りかざした末に破滅に追い込まれたクバル、大和と父・景幸の確執の真相も人によっては鬱になる場面だろう。
いきなり死亡した3人の師匠、怪物を生み自殺しそうになる協力者、ようやく仲間になったものの次の話で死亡したとある人物など。
シリーズでも屈指のカオスギャグ系作品だが、ステイシーの「母が『数百人の有象無象の妃の1人』として父から歯牙にもかけられずに捨てられて死に、そしてその父と同じ組織で、下級戦闘員にすら『実験兵士』と見下されながら戦うしかない」というあまりにも悲惨なバックボーンと、そんな彼を取り巻く展開のハードぶりでも知られる。
また、普段の明るい展開の中でも、キカイノイド達がかつてどれだけトジテンドに虐げられ、悲惨な生活を送ってきたのかを窺わせる描写も要所要所で挿入され、視聴者を愕然とさせることもしばしば。
前作同様、カオスギャグ系作品だが、主につよし関連での鬱要素が目立つ。
(妻への愛が重すぎるあまり怪人を見殺しにする・三回も怪人になる・仲間を警察に売る・精神が崩壊して人形を失踪した妻だと思い込む・仲間と本気で殺し合う…等)
特に三回目の怪人化の後に紆余曲折を経て人間界に帰還するが、自身の知らない所で妻と死に別れた上、これまでの行いが原因で仲間からも半ば見放されてしまう。
また、終盤に明かされたジロウの本来の使命と故郷・華果村にまつわる大どんでん返しは視聴者を驚愕させた。
- レスキューポリスシリーズ(特警ウインスペクター、特救指令ソルブレイン、特捜エクシードラフト)
未来社会の犯罪者に立ち向かう刑事ドラマ色の強い作風故か、シリアス・ハードな展開が頻出。
『ソルブレイン』からは「命だけでなく心も救うヒーロー」が題材になったことでより重いエピソードが多くみられ、中でも扇澤延男の脚本回は今でもメタルヒーロー屈指の鬱として語り草。
作品全体としてもウインスペクター・ソルブレインの結末は実質的にヒーローの敗北で、後者は特にやるせない。
基本的に勧善懲悪の明るい作風である本作だが、罪のない冷凍男がバイオモンスターに改造される…といった救いのない展開もちらほらある。
物語終盤にて、ブラックビートの変身者の正体が主人公・拓也のクローンだと判明。拓也は自分がブラックビートを生み出したことへの自責の念から失踪してしまう。
そんな中で仲間の大作と舞が昆虫パワーを敵に奪われたことで重甲できなくなり、頼みの綱の拓也も敵を前にして体が動かなくなってしまい、2人を見殺しにしてしまう。
しかし、大作の「自分で蒔いた種は自分で刈り取らなきゃ」という言葉に拓也は心を動かされ……。
終盤にて明かされた、怪盗チェリーこと桜子の壮絶な過去。
- スペクトルマン
中でも「アルジャーノンに花束を」を基にした第48・49話は屈指の鬱回として有名。
蕎麦屋で働く頭の悪い青年・三吉は、手術を受けて大天才となったが、同じ手術を受けていた犬・ボビーが凶暴化し、さらに巨大怪獣へと姿を変えてしまった。
やがてボビーはスペクトルマンに退治されるが、三吉もやがて天才怪獣ノーマンへと夜な夜な変貌するようになっていく。
これを恐れた三吉は、主人公・蒲生譲二がスペクトルマンであることを見抜き、また怪獣化したら自分を殺してほしいと懇願するも、やがてノーマンに心を支配されて全人類を廃人にする悪魔の発明・ゲラニウム爆弾を創り出して巨大怪獣化してしまう。
しかし三吉は、わずかに残っていた人間の心でスペクトルマンに「僕を人間として死なせてくれ!」と呼びかけ、ネビュラスライスでその命を終えるのだった…。
戦乱に翻弄される人間のエゴを見せられつつも、マントル一族と戦う弾獅子丸。
中盤ではヒロイン・志乃が双子の姉の志津と再会するも死別、その翌週には獅子丸がマントルゴッドの強大さに圧倒されて一時は戦意を失ってしまう。
終盤で志乃は弟・三吉と共に探していた父である勘介と再会を果たすも、彼はマントル一族の仲間となっており、彼らの目の前で獅子丸たちの協力者・七色虹之助を人間大砲の砲弾にして殺害した。
やがて勘介は志乃らの悲しみによって改心するも、最終的に子供たちと死別してしまうのだった。
明朗快活だった前作『怪傑ライオン丸』とは打って変わって容赦のない展開が多い。だが、後述の次回作ではさらにハード路線を徹底し…
変身するために姿を消した様子を偶然にも目撃した仲間に卑怯者呼ばわりされる、変身しようとオートバイからジャンプした際に乗っていたオートバイが子供を撥ねる、戦うことに対する疑念を抱いた末に自分の宿命から逃げる、最終的に敵を壊滅させても自身の人工心臓の寿命があと二日…と、あまりにも報われなさすぎる主人公。
- ライオン丸G
主役以外全員死亡。
序盤は怪奇描写と超能力バトルがメインのストレートなヒーローものだったが、母親を怪人に改造された挙句に敵首領に殺された主人公・渡五郎が、復讐心に取りつかれた結果守るべき人々を目の前で皆殺しにされた第11、12話を境に一気にシリアス化。
一般人は毎週ゴミのように虐殺され、ゲストもしょっちゅうボロボロになり、五郎も仲間から信じて貰えず孤立したり、敵の罠に嵌って死にかけたりととにかく受難に事欠かない。
3クール目に入って『イナズマンF』に改題されてからは五郎の受難は多少緩和されたが、新たに登場したサイボーグ捜査官・荒井誠の背景はやはり壮絶。
ゲストやモブへの迫害・殺戮も回を追うごとに加速し、際どい演出や過激なゴア描写、後味の悪い結末が取り入れられたエピソードも多い。
因みにスタッフとしてはこれでもまだ自重していた方らしく、「過激過ぎる」という理由で没になったシナリオも多いとか…
テストの成績による階級制度を導入、母親達を自分の味方に引き入れる、従順な生徒と反抗的な生徒を分ける、更に生徒自身に互いを監視させる事で不信感と鬱積を煽る…といった改革を徹底し、生徒達を追い込んでいく担任教師。だが、生徒側の主人公は孤立しながらも友達を信じ続け、試練を乗り越えていく…。
後に放送された特別編では担任教師の過去が判明。こちらも壮絶かつ陰惨な内容となっている。
「いつまでたってもアンダー止まり。他人の背中しか見えねえんだよ。」
- マジすか学園5
ヤクザ、中国マフィアを相手に亡き戦友(とも)の敵を討った女子高生たち。しかし、この戦いに勝者などいなかった…。
「バイオハザード」を元にしたドラマCD。ラクーンシティで起こった顛末を、一般市民の視点から描いたもの。
同じ一般市民でも「バイオハザード アウトブレイク」とは違い、彼らの運命は正史と変わらない。
◎映画
性質上、第二次世界大戦を扱った作品は大概酷い事になっている。ならない訳がない、というか鬱展開にしない訳には行かないのだろう
- キャタピラー
戦争で不幸のどん底に落ちた夫婦。最終的に妻は救われたが、夫の方は…。
- ジョニーは戦場に行った
ジョーは戦場で生き延びた。命は助かった。しかし…。
地上波ではNHKが一度だけ流した反戦映画の極致。
幸せだった3人家族は、ある日ナチスドイツによってユダヤ人強制収容所に送られた。
怖がる息子のために、父は「優しい嘘」を貫き通す。
- サラの鍵
ヴィシー政権下のフランスで起きたユダヤ人一斉検挙・勾留事件「ヴェル・ディヴ事件」と、サバイバーズギルトに苦しんだユダヤ人女性を描く怒涛の鬱作品。
1940年、パリの街に暮らしていたユダヤ人の少女サラは自宅で家族とともにフランス警察によるユダヤ人の一斉検挙に遭遇。
すぐに戻ると思いサラは弟ミシェルを部屋のクローゼットに隠し、クローゼットの鍵を閉めて警察に連行されてゆく……。
- ひめゆりの塔
修学旅行先が沖縄だった学生なら一度は見せられた事があるだろう。
太平洋戦争時の沖縄を舞台に、戦争に翻弄される女学生の姿を描いた映画。
女学生たちは一人、また一人と死んで行き、遂には終戦時まで生き残った一人も……。
- 樺太1945年夏 氷雪の門
こちらは修学旅行先が北海道だった学生なら見せられた事があるだろう。
玉音放送後も継続されたソ連軍の樺太侵攻を題材に、真岡郵便電信局の女性電話交換手9人の最期を描いた映画。
追い詰められた女性交換手達は、各地で多くの市民が次々と無差別に殺害される状況を通信で知り、そして最後には……。
かつての名レスラーも、不器用さが災いしドサ回りとアルバイトの日々、そして親子関係の悪化。
何とか日常も立て直そうとするも上手く行かず、そして追い打ちをかけるように残酷な布告が……。
スティーブン・キングの短編「霧」が原作の映画。深い霧に覆われた街中に怪物が現れ、人々が恐怖のあまり狂っていく。
「衝撃のラスト15分」は映画史に名を遺すと言われるほどの正真正銘の衝撃で、原作者も絶賛した。キングが絶賛するって事はそういう事だ。
史上最強の鬱映画の一つであり、カンヌ国際映画祭では200人が途中退場した問題作。
項目を見るだけで精神を病みかねないので、怖いもの見たさで覗くのはおすすめしない。
DCコミックス社のコミックヴィラン「ジョーカー」を主役としたスピンオフ作品。
これを見終わった後、誰しもが「そりゃジョーカーになるわ」と納得してしまうと同時に、心に傷を負う。
ロンドンではビデオが発禁にまでなった理不尽の極致。ファニーでもゲームでもないタイトルがまた煽ってくる。
人里離れた一軒家に暮らす夫婦のもとに訪れる訪問客が原因で、妻が追い詰められていく不条理劇。
これは一種のメタファーなのだが、それを踏まえるとこの世の地獄が見えてくる。
キリスト教の「七つの大罪」をテーマに据えたサスペンスミステリー……と見せかけたホラー映画。
- ダンサー・イン・ザ・ダーク
徐々に視力が失われながらも息子の治療の費用を貯めるために一生懸命働く主人公。
そこに待っている救いようのない顛末。
- シュウシュウの季節
1970年台の中国の思想政策で都会から農村体験に送り出された少女の話。
寄宿先には偏屈で孤独な中年男性が待ち構えており……
……と書くとアレだが結果的におっさんは不器用で優しい男である。
だからこそ、結末は胸が潰れそうになる。
- ユナイテッド93
2001年に世界を震撼させた9.11アメリカ同時多発テロの実話を元にした映画。
脚本は実際の音声記録や電話越しに遺言を聞いた乗客の遺族の証言などから構成されている。
このテロ事件でハイジャックされた旅客機の中で一番最後まで飛行していた「ユナイテッド93便」の乗員と乗客の最期の瞬間が、まるで自分も乗客の一人になっているかのような生々しさで描かれる。
- それでもボクはやってない
これまで普通に生きてきた主人公は、ある日突然痴漢の冤罪をかけられてしまう。
主人公は無実の弁明を刑事たちにまるっきり信じてもらえないなど、理不尽なまでの仕打ちを受けさせられていく…。
見終わったら電車に乗るのが怖くなること請け合い。
破傷風にかかった娘と、その娘を見守るうちに自分たちまで破傷風に感染したのではないかと恐怖し、心身ともに追い詰められていく夫婦。
◎その他
一人の少年がチコタンという少女にプロポーズするが、彼女は交通事故で死んでしまう楽曲。
航空機事故を取り扱っている関係上、ほとんどの回で乗客が彼らの視点からすれば理不尽な理由で犠牲になってしまう*40ので大体が鬱回と言えなくもないが、
そんなこの番組が本気を出すと
- 酸欠によりパイロットや乗客が全員倒れた中でただ一人最後まで意識を保った客室乗務員がみんなを救おうとコクピットまで辿り着くが、周波数があっていないために助けを呼んだり周囲を飛ぶ空軍機の呼びかけに応える事ができず、墜落する
- パイロットや危機を知った部外者達が事故機を救おうとみんなで力を合わせるという燃え展開の果てに、力及ばず墜落する
- 乗員乗客が全員生き残ったにもかかわらず、それに尽力したパイロットが事故原因である機体システムの裏切りによって機械不信に陥って現場復帰できず、パイロットを退職せざるを得なくなる
- 事故調査の協力要請に応じた事故機パイロットの同僚が繰り返しパイロット達が死に至るまでの音声を聞く事になり、「今も友人達の最期の瞬間の声が耳から離れない」と語るほどのトラウマに陥る
などの絶望しか残らない内容になる。
そして何より、それは実際に起きた、紛れもない実話なのだ……
- 世界がもし100人の村だったら
かつてフジテレビで放映されていたドキュメンタリー特番。
世界中の過酷な環境下で生きる子供たちの実態を描いており、中でもカカオ農園で働く兄弟の話は涙なしでは見られない。
◆ある男が幼い頃に生き別れた妹を探した果て無残に殺された妹の遺骸を目の当たりにした事で運命神に抗う「英雄」となり、しかし知らずに実の兄と母を殺してしまうちなみに妹の仇は知らない内に実の兄に殺されてました
◆ある少年が母の目の前で井戸に堕とされ、母もまた魔女狩りの犠牲となり処刑される
◆↑の少年と仲が良かった少女が少年の死後も彼を思い続けるが、その思いを守り政略結婚を拒絶したせいで兄の命で処刑される
◆足が傷つき生活が荒んでいた男性が恋人を得て立ち直りかけるも、恋人が身籠った直後彼女を狙う破落戸に殺される
…と、どの作品も鬱になる部分が必ずあり、明るい曲が入ってもベース設定は暗く、時にはブックレットや曲のコンサート版演出で追い打ちをかける事も。
特に同人期の『Thanatos』・『Lost』・メジャー一発目の『Elysion』は殆ど救いがない。
また公式で過去作の鬱曲世界を否定する作品を作っても、その否定のせいで新しい問題が発生するケースが存在したりとあの手この手でリスナーの精神を追い込んでいく。
一応ある程度は希望めいたものも描かれているのだが…。
その果てに2021年の『絵馬に願ひを!』では、視聴者が神社の神としてどっちの方が好みの鬱展開になる願いの叶え方かを選ぶノベルゲー形式を採用*41。
しかも時代設定が現代で舞台が日本風世界なので、提示される選択はある妊婦の命がけの出産の是非を問う事から始まるきわめて重く現実的なもの。
またランダム低確率でさらに鬱になるシーンや曲が再生されるため、レアルートを引き当てるためリセマラしたりPCでのデータ解析で強引に到達したりする業の深い神群(ファン)が次々現れた。
だがそんな好奇心の塊の様な神々に冷や水を浴びせ駆ける様に、コンサート版では選択の結果生死が決まる命の名前が毎回異なる仕様を導入。名の由来や生死判定の責任論を巡って神の間で阿鼻叫喚のコメントが飛び交う事に…。
plott作品の例に漏れず基本的にギャグ調の作風であるが、中には後味の悪い結末を迎える話も存在し、特に世界観や登場人物たち(特にカレコレ屋の3人)の設定に踏み込んだ「ストーリー編」は、平常時の動画に比べて格段にシリアスで重苦しいものとなっている。
オムニバス形式の作品のため、展開はエピソード毎にまちまちではあるが、天羽組シリーズ、京極組シリーズ、拷問ソムリエシリーズ、瓜生龍臣シリーズは裏社会を舞台としている故に、登場人物の家族や恋人、友人や仲間などが外道畜生や敵対勢力に理不尽に惨殺される展開が顕著にある。
特に拷問ソムリエシリーズは、依頼者が主人公・伊集院茂夫に自身が外道畜生に受けた仕打ちを洗いざらい告白した後で、
最後に自身の怨み辛みを叫ぶ際に顔が般若の如く変貌するという演出があり、被害者の無念と怒り、そして如何に外道畜生が許すまじ存在であるかを明確にしている。
またその外道畜生を主人公たちが報復するのが定番ではあるのだが、その描写が兎に角苛烈かつ残虐極まりないために、動画視聴に年齢制限がかけられることもありがち。
魔法使いの罠にかかったノシシが、谷底へ落下して消息不明になり、魔法使い達のいる隣島へ行く橋も黒幕に燃やされてしまうという絶望的な展開で締めくくられる前編。
後編は後編で何とか隣島へたどり着き、ゾロリは最後の希望・グルンロッドを手に入れるも、そのグルンロッドの真実と、それにまつわる黒幕による悪辣な作戦のネタばらしによって、グルンロッドならノシシを蘇らせることができると信じていたゾロリ(と、読者)は絶望のどん底へと叩き落とされてしまう…。
追記・修正はシリアスで現実的に鬱要素たっぷりにお願いします。
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*2 キャスカはかなり後に回復したが。
*3 対象者を1年間日本中で無視する法律。無視しなかった者は違反者として逮捕される。
*4 少年に関しては作画担当も「どうやって描けばいいのか分からない」と嘆いた程。
*5 百合姫としては非常に珍しいジャンルだが、この作品は百合姫の中でも色々な描写が恐ろしく過激な事で非常に有名。全年齢対象の雑誌なのに生々しい自慰行為や、女同士のセックスの描写が「無修正で」描かれていたりする。作品の残酷な内容と相まって、色々な意味であまりにも過激な作品であり、各方面から抗議が来て打ち切りになってしまわないか、正直心配ではあるのだが…そんな中で作者本人がうつ病を発症し休載となってしまった。
*6 敵として登場する鬼の致死条件である頸切りなど。
*7 ただし中には例外として、鬼化する前から碌でもない性格をしている者、いかにも嫌な感じがする奇癖を持っている者もいる。
*8 特にシュールな笑いには定評がある。このセンスは読者によって好き嫌いが分かれるところだが、同時に低年齢層にまで受け入れられるほどの人気の要因にもなっている。
*9 本編では戦車道の試合がテレビ中継されているが、本作では行われていない。
*10 裏口入学や強制退部に関係している。
*11 短編シリーズを含むとそうでもないのだが。
*12 呟いたのは先輩の最期とは無関係のシーン。しかしこの台詞が出てくるのもかなり悲惨なシーンである。
*13 この作品においては、人や生物が地球外来ウイルスによるか、「魔女」という存在によって変貌するという設定。
*14 その内2人は物語開始前に既に死亡している。
*15 1人は作中では明確に描写されてはいないが、原作において逮捕された事を示唆する描写がある。
*16 原作では見ようによっては立ち直った可能性にも見える描写があるが、アニメ版では尺の都合からかカットされてしまった。
*17 端的に言うとオンラインゲーム内で自我を持ったNPCのような存在
*18 これに関してはライバルが全然意図を話さないというところもある
*19 様子が長期に渡って描かれないところがかえって不安を煽る
*20 特に、序盤の勝平は「巨大ロボット」という大きな力を得て増長している節が少なからずあり、自分達に不信の目を向ける市民をザンボエースで恫喝したこともあった
*21 タッカー事件が兄弟の幼少期に発生・その時期に間接的に他の錬金術師を殺害・女性キャラが強姦→出産のショックで声を失って再登場・母親の再殺など
*22 尤も、これはこれ以上はるかを傷つけたくないという思いからだったのだが、裏目に出てしまった。
*23 現実世界で例えるなら『オウム真理教』に近い。
*24 先生も夫と娘を亡くした
*25 「もし書き直すとしたら、ナミを殺すかどうかは本当にわからない」とすら言っている。
*26 プレイヤーの行動次第では親兄弟で相争う状況にすらなる。そしてそういうシチュエーションにもしっかり専用台詞があることがプレイヤーの精神をバキバキにしていった。
*27 これは「大団円ルートを作るとそれがプレイヤーの中での正解になってしまうから」という意図的なものである。
*28 場合によっては主人公も関与する
*29 しかもリメイク版ではそこの進行が強制になったのでなおさらたちが悪い。
*30 ただし二周目以降はルートによって関ヶ原でないこともある。
*31 一応「5」では希望を仄めかす文もある。
*32 唯一生き残ったのは、後のシリーズで重要な役割を担うハルゼイ博士の護衛についたジュンのみである。
*33 このゲームの敵キャラの総称
*34 このゲームの舞台となる惑星
*35 本作の舞台となる世界の監視任務が終わり、故郷に相当する月にある機関に対し効率的に結果を「提出」するために脳が摘出された
*36 翌年夏のリアルイベントのミニゲームで、出演キャストが乾燥パスタの計量チャレンジゲームに挑戦したが、その目標重量が脳の重さとされる量であった
*37 特にseason2が顕著。
*38 厳密にはウルトラマンオーブのタイプの一つ
*39 厳密には元々宿していた子供を引き摺り出され急成長させられた形なのだが、そのフォローのために取り入れられていたベッドシーンがソフトや配信で悉くカットされた結果、更に陰惨に受け取れるシーンになってしまった。
*40 たまに犠牲者ゼロの回や乗客がいない回もある
*41 同作はブルーレイ&買い切りアプリで楽しむ音楽作品で、かつ2023年発売予定のフルバージョンの体験版です
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