機動戦士ガンダム 水星の魔女

ページ名:機動戦士ガンダム 水星の魔女

登録日:2022/10/09 Sun 17:00:03
更新日:2024/06/27 Thu 10:40:33NEW!
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その魔女は、ガンダムを駆る。


機 動 戦 士 ガ ン ダ ム
星 の 魔



『機動戦士ガンダム 水星の魔女』は2022年10月から2023年7月までMBS系列で放送されたテレビアニメ。全24話。


●目次



●概要

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』終了以来、約5年半ぶり(ビルドシリーズを含めた場合4年ぶり)となる『ガンダム』シリーズの新作テレビアニメ。
製作はサンライズだが、株式会社サンライズがバンダイナムコフィルムワークスに吸収再編され、ブランド化してから初の『ガンダム』テレビシリーズでもある。


監督はOVA版『君のいる町』『ひそねとまそたん』で同職を務めた小林寛。
シリーズ構成は『∀ガンダム』『OVERMANキングゲイナー』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『革命機ヴァルヴレイヴ』などサンライズ制作ロボットアニメを多数手掛けた大河内一楼が担当する。
エグゼクティブプロデューサーには『機動戦士ガンダムUC』『ガンダム Gのレコンギスタ』などガンダムシリーズを多数手掛けた小形尚弘
プロデューサーには小形と共に『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』を手掛けた岡本拓也が携わっている。


『水星の魔女』という副題が示す通り、主人公のスレッタは『ガンダム』シリーズでも数少ない―とりわけTVシリーズでは初となる女性主人公
また、少年少女による学園ものという要素も取り入れられており、
小形は「宇宙世紀のシリーズではなく、新しいガンダムとして展開していく。7年ぶりのテレビアニメということもあり、新しいファンが増えることも意識しながら作っていく」と語っている。


そして放送された第1話は、予想より遥かに学園ものであった。
学園周りを始めとした本作の世界観にはある意味ガンダム並みに大河内とも縁の深い『少女革命ウテナ』のオマージュ要素が散見される*1



しかしそこはやはり『ガンダム』シリーズなので、アーシアンとスペーシアンの対立などシリアスな要素も多分に含まれている。
また、今作におけるガンダムは「呪いのモビルスーツ」とも呼ばれ、強く排斥される対象ともなっている。
本放送前には前日譚『PROLOGUE』が公開されたが、そういった面が強く描写され、展開も衝撃的だったため、不穏な雰囲気が漂う結果となった。
実際小形が担当した『ガンダムUC』のオマージュシーンも見られ、設定面でも共通する点が多い。
また復讐の鬼と化した母親や、娘を道具として扱う父親など、これまでの『ガンダム』シリーズ以上に毒親が多く登場するのも特徴か。
そして第1クール最終話となった第12話において、遂に…。



公式サイトでは大河内書き下ろしの小説『ゆりかごの星』が公開されており、1クール主題歌の『祝福』はこの小説を原作としている。
小説はガンダム・エアリアルの視点で水星での生活を書いたもので、スレッタがエアリアルと共に学園に来ることになった経緯が語られている。
『祝福』もエアリアルのスレッタに対する想いを歌ったものとなっている。
YouTubeでは『水星の魔女』とコラボしたオフィシャルMVも公開され、今後の展開を示唆しているような描写もあるのでこちらも必見。


順序としては『PROLOGUE』→第1話→『ゆりかごの星』→MVと見るとより理解度を深められるだろう。


放送枠は『鉄血』を最後に一旦終了していた「日5枠」で、復活後初となる新作の放送でもある*2
分割2クールの構成を取っており、2022年10月2日~2023年1月8日に第1クール12話まで放送された。
2023年4月2日に総集編が放送され、ナレーションは「すいせい」繋がりなのか池田秀一氏が担当した。
そして4月9日から7月2日まで第2クール12話が放送された。
また、1クールと2クールの間となった約3か月間には、小形が担当した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』、
機動戦士ガンダム サンダーボルト』、『機動戦士ガンダムNT』の3作品がそれぞれ全4話のテレビエディションとして放送された。
さしずめ、この間はウルトラマンクロニクルシリーズならぬ「ガンダムクロニクル」期間と言っていいかもしれない。


そんな今作は次回予告を採用しておらず、サブタイトルが表示されるだけで、次回の内容が描かれない。
近年のアニメではさほど珍しくない方式だが、ガンダムシリーズでこれを採用したのは初めて。


●あらすじ

A.S.122。数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
MS産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。
名は、スレッタ・マーキュリー。無垢なる胸に鮮紅の光をともし、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく……。


●主題歌

  • 第一クール

 OP:YOASOBI「祝福」*3
 ED:シユイ「君よ、気高くあれ」

  • 第二クール

 OP:yama「slash」
 ED:アイナ・ジ・エンド「Red:birthmark」


●用語

〇基本用語

  • A.S.(アド・ステラ)

作中の暦。
宇宙産業の発展によって数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
かつてはドローンによる凄惨な戦争が起きていた*4が、戦争シェアリングによる紛争のコントロールで小康状態にあるらしい。
ちなみにガンダムシリーズではお馴染みのハロもこの世界では普及しているようで、決闘を中継するドローンに乗っていたりと随所にその姿を確認できる。


  • 宇宙居住者スペーシアン地球居住者アーシアン

作中における宇宙居住者と地球居住者の呼称。
戦争シェアリングで得た利益を宇宙開発に投資する企業が力を持ち、代理戦争で疲弊した地球と経済格差が広がっている。
このため政治・経済の面でもスペーシアンが優勢で、果ては大資本やマスコミもスペーシアン側のため、アーシアンに対しての人権蹂躙や弾圧を平気で行っている。
こういった背景もあって、全体的にスペーシアンはアーシアンを見下す傾向が強い一方、
アーシアン側も1世紀以上宇宙産業のために労働と税金を捧げ、現在は代理戦争の舞台となっているため独立を求めるデモを頻繁に起こすなど、分断・衝突が生じている。
ただアーシアンの中から「地球がまた戦場になる(ので反対)」「(戦争孤児は)地球じゃごまんといる」という発言が出るシーンがあるあたり、これでも一時期よりは平和になったらしい。


同じ宇宙居住者間でも、バックについている企業の立場や出身地によっては差別や田舎者扱いを受けることもあり、
水星育ちのスレッタも第4話で一部のスペーシアンから試験中に嫌がらせを受け、落第の危機に陥って泣き出したこともあった。
また地球居住者間でも、企業の推薦を受けて就学できる者もいれば難民キャンプで暮らす者もいるなど、こちらも貧富の差がかなり激しい。


宇宙世紀のガンダム作品などを始め、もはやガンダムシリーズの一種の伝統と言ってもいい、
宇宙に住む人間である「スペースノイド」と地球に住む人間である「アースノイド」の格差関係でもあるが、
こちらは地球側よりも宇宙側の人間優位という『機動武闘伝Gガンダム』等と同じ状況である。


  • フロント

宇宙空間に建設された人工巨大居住施設の呼称。
小惑星を基部にする形で建設されており、アスティカシア学園があるのはフロント73区。


〇勢力・組織関連

  • ベネリットグループ

A.S.122の時代においてモビルスーツ産業の最大手と言われる100を超える企業から成る巨大複合企業。
過去作品で例えるなら、宇宙世紀ガンダム作品に出てくるアナハイム・エレクトロニクス社のような組織だと思っていい。
グループ内では各社の業績に応じてランク分けが為されており、トップのベネリット社をはじめ、
特に業績を上げている「ジェターク・ヘビー・マシーナリー」「ペイル・テクノロジーズ」「グラスレー・ディフェンス・システムズ」「御三家」と呼ばれ、
アスティカシアでも御三家に関わる人間が幅を利かせている。
だが、グループ企業内の関係は決して一枚岩ではなく、さらにアナハイム社と違ったきな臭い点もあり、
同一の組織間で派閥争いを繰り広げているという点は、本作と同じ2022年度中に放送された大河ドラマにも共通する展開でもあったりする。


  • アスティカシア高等専門学園

ベネリットグループが運営する学園。
一つのフロントが丸々学園都市になっており、MSが飛び回れるほど広大で、鉄道も通っている。
入学には運営元であるベネリットグループ傘下企業の推薦が必要となり、それ故に企業間のヒエラルキーや、
スペーシアンとアーシアンの対立構造*5といった学外の社会や経済情勢がそのまま持ち込まれ、
同じ生徒間でも出身、バック等の理由で対立することが多く、殴り合いの喧嘩が起こることもしばしば。


また生徒達はベネリットグループ御三家の名を冠した寮と地球出身者の寮など複数の寮に振り分けられる
学科は座学メインの経営戦略科、整備技術メインのメカニック科、操縦訓練メインのパイロット科があり、この内パイロット科はエリート扱いされたりする*6*7


モビルスーツ同士による「決闘」が推奨され、生徒間で揉め事を起こした際は決闘委員会の立会いの下で決闘により白黒を付けるのが慣例となっており
この決闘の勝者が敗者に自身の要求を通すことができる。

基本的に勝敗の決定は相手モビルスーツのブレードアンテナを折った方が勝者。つまり頭を潰せば勝ちというガンダムファイト式ルール
だがMSや整備スタッフは自ら用意する必要があり、必然的に豊富な資金を持つ企業をバックに持つ生徒が有利で、
さらには決闘中の相手陣営への妨害工作も黙認されている。
実際にスレッタとグエルの2度目の決闘の際は、グエルの与り知らない所でスレッタに対する悪質な妨害行為が行われたのだが、
エランは「決闘は平等ではない」「それをも含めて彼の力だよ」と話しており、珍しいことではないらしい。
逆を言えば、相手が妨害工作をしてくるのならば、された側も反撃や妨害工作対策のため裏で動くことも暗黙で認められているため、
決闘直前に当事者同士が宣誓しているように、『結果だけが全て』という文言に良くも悪くも偽りはない。


決闘までの流れは以下

  1. 決闘委員会の専用ラウンジにて対戦相手との顔合わせを行い、自分が勝利した場合の要求事項を届け出る。要求事項における制限の有無は不明*8
  2. 委員会から選出された立会人の「ālea jacta est.賽は投げられた」の宣言と共に承認する事で正式な決闘が受諾され、日取りやルール、場所など詳細事項が調整される。
  3. 決闘開始時には対戦者が「両者、向顔」の合図でお互いのコクピットに顔を写し合い、宣誓として「勝敗はモビルスーツの性能のみで決まらず。操縦者の技のみで決まらず。ただ、結果のみが真実。」と口上を述べる。
  4. 立会人の「フィックス・リリース決心解放」の号令により決闘開始。

なお、上記の通り「相手機体のブレードアンテナを折損させる」ことで決着となるが、逆に言えばそれに至るまでの機体の全体的な損傷度合いは考慮されないため、
たとえ武器や可動肢の類を全損した無防備なダルマ状態であろうと、アンテナが健在な限りは決闘は続いているものと見なされる。


安全への配慮としてビームが弱装出力の緑色に設定されているが、実際にMSが破損している以上、コクピット内にいれば基本的に安全ということは無いと思われる。
劇中では流石に殺意を込めた攻撃が行われる描写は無いが、相手MSを人がいる方向に倒す(第1話)、コクピットを掠って表面が破損する射撃を行う(第6話)、
味方機の胴体越しに当てるつもりで射撃する(第9話)等、死者が出てもおかしくない行為が散見される。


決闘王者は「ホルダー」と呼ばれ、挑戦者がいる場合には二週間に一度決闘を行う義務を負い、その証として白を基調とした特殊な制服とパイロットスーツを纏う事を許される。*9
また基本的にホルダーの権利は前任のホルダーを決闘で打ち破る事でのみ移譲されるため、ホルダーに勝ちさえすれば入学・転入したばかりであろうとホルダーになる事ができる。



本編で主に行われる「決闘」は上記のルールによるMS対MSの模擬戦闘であるが、実際の校則上では他の方法による決闘も認可されているらしく、作中では1stガンダムをリスペクトしたある種目での決闘も行われた。
脚本の大河内氏曰く「レースや綱引き、頭の上のトマトを落とさないように戦うなんてルールも可能」(要約)との事。


決闘以外にも学生の自主・自治に委ねられている部分は大きく、各寮の予算はおろか学生起業の規則制定すら学生に権限が与えられている模様。


学籍番号の一文字目が入学年で決まり、スレッタが「LP041」なことから創立時期はA.S.110年頃と予想される。
また、学籍番号の数字部分は生徒を推薦した企業の序列によって決まり、序列が高い程数字は小さくなる。


  • MS開発評議会

MS開発の互助を目的に設立された組織。
ベネリット社やベネリットグループ御三家をはじめとする各社のCEOがメンバーを務める。
また「ドミニコス隊」と呼ばれる独自の私兵部隊を擁している。
GUNDフォーマットがもたらす人体への悪影響を危惧しており、『PROLOGUE』においてMS開発の秩序と倫理を守る名目で設立した監査組織「カテドラル」を設立する。
ただしカテドラルは本編の頃になるとデリングの傀儡と化しているようだが……


  • ヴァナディース機関

「GUND」の研究機関。
元々は人体用義肢技術を開発していたが、アーシアン系企業「オックス・アース・コーポレーション」による買収でその子会社となり、
『PROLOGUE』の時点ではGUNDを軍事転用したMS開発を行う機関となっていた。
『PROLOGUE』で描かれた「ヴァナディース事変」によって事実上壊滅し、本編時点ではオックス・アースと共に「ガンダムという呪いのMSを造り出した魔女たちの組織」として扱われている。


  • 水星

スレッタの故郷である軌道基地「ペビ・コロンボ*1023」が周回軌道に乗っている惑星。
宇宙を舞台とするガンダムシリーズではあるが、水星が人類の活動圏とされるのは初(火星や木星などは前例がある)。


太陽系で最も太陽に近く、その距離僅か5791万km*11
地表に大気がほとんど存在していない*12影響で、
直射日光を浴びれば血液が沸騰し、逆に日陰ではマイナス100度を超える極寒という、非常に厳しい気候。
太陽の重力の影響で周回軌道に基地を留めるのも一苦労な上に、荷電粒子で電子機器の誤作動が絶えない、過酷極まり無い環境にある。


これらに耐えながら行われるパーメットなどの資源採掘が主産業のようだが、
月でもパーメットが採取出来るようになると一時の賑わいを失い急激に過疎化が進行。
近年は住民の殆どが老人で、子供はスレッタ1人だったらしく学校も存在しない。
食糧供給も限られているのか、スレッタは「トマト味」は知っていても、実際の野菜を目にしたことは無かった。


端的に言えば金も高度な技術も整ったインフラも無い辺境の地で、地球圏でも水星圏に居住者がいることは殆ど認知されておらず、
それ故にワケありの人物でも容易に身を潜めることが出来る。
エアリアルはここで製造されたとの事らしいのだが、一体どういう経緯で製造された代物なのだろうか…?


とまぁ、ここまで色々と書き連ねたが結局のところ本編で水星の様子が映像として描かれる事はなかったので、視聴者の間ではタイトル詐欺だのとネタにされている。


  • 株式会社ガンダム(GUND-ARM Inc.)

インキュベーションパーティーで御三家CEOの吊し上げに遭ったスレッタとエアリアルを救うべく、ミオリネが即興のプレゼンで設立を宣言した企業。*13
この時はペイルとシン・セーのGUND-ARM 関連部門を買い取り、人体に無害なGUND-ARMの実現することを標榜した。


ミオリネが自身のプライドを捨ててデリングに頭を下げたこともあり、目標額の出資を得るが、
かなりの額を開発部門の買取に費やした為、地球寮とその寮生たちを強引に社屋・社員として正式な設立準備がスタート。
具体的な事業内容は、メンバーの反発と情報提供してくれたベルメリアらの思いを汲んだミオリネにより、兵器としてのGUND-ARMではなく、GUND本来の医療技術開発に決定した。


そしてそれを伝えるプロモーションビデオも制作されたのだが、その内容は……


その後、シャディクによる学生起業規則の条件追加で起業不可の危機に陥るが、地球寮vsグラスレーの決闘の結果撤回され、正式に設立された。


ちなみに余談だが、ガンダムと同じサンライズ制作のアニメ作品には既に社長が若くて学生であり、ロボットを所有する企業を描いた作品が存在している。
特に前者の方は『初代ガンダム』の後番組であるし、後者の方も手掛けた監督が後に『ガンダムX』を手掛けていたりと、ガンダムとの関係も無いわけでも無い。
ぜひ、スパロボでは『00の監督が手掛けた「企業もののロボットアニメ」と共々これらと共演して欲しいものである。



〇技術関連

  • パーメット

太陽系内に偏在する鉱物から発見された元素。
個々のパーメット間で情報を共有する性質があり、パーメットを素材や推進剤などに混合させ制御する事で様々な技術が開発される。
一例として、今作におけるモビル重機はこのパーメットを活用した「パーメットリンク」により制御の簡便性や操縦性が高められている。
後述の「GUND」も、パーメットを人体に流入させて義肢や拡張身体を操作する技術である。


敢えて宇宙世紀の用語で例えるなら「サイコフレームに鋳込んであるサイコミュ用チップが天然で採掘できるようなもの」と言えるだろうか。


  • モビルスーツ(MS)

A.S.の世界において広く運用されている巨大人型兵器。基本サイズは18m級。
上記のパーメットなどを基幹とし、パイロットの操縦を補助するAIや支援用のドローン兵器なども模索されている。
ベネリットグループやそれ以外にも多くの企業が開発を行いシェアを競っており、学園内だけでも戦闘用や訓練用など様々な機種のMSが運用されている。
宇宙では(おそらくデブリ防止の)条約により実体弾の使用が禁止されている為、武装はビーム兵器が主流(ミサイルの類は使用されている)。
作業用のモビルクラフト(過去作で言うプチモビやモビルワーカーに相当)など近似の大型重機も存在しており、総じてモビル重機と呼ばれる。


宇宙環境で生じる身体機能障害の補助を目的とした身体拡張技術「GUNDガンド」を軍事転用した「GUNDフォーマット」を搭載したモビルスーツの総称。
通称「ガンダム」。


GUNDの研究元であるヴァナディース機関をオックス・アース社が買収し、GUNDを軍事転用したことで開発が始まったが、
18mもの巨体を人間とリンクさせるのは無理があり、ガンダム側から脳に逆流する情報の洪水「データストーム」によって脳に負荷がかかり、廃人化するリスクを抱えている。


搭乗者によれば「脳を直接手で触られるようなざらついた感触」と表現する独特の不快感があるとのこと。
その問題点によって世論はガンダムタイプの開発を非難する声が大きくなり、モビルスーツ開発評議会は開発の凍結を決定。
更にはデリングを筆頭とする一部過激派の独断によって開発チームが物理的に抹殺され、その開発技術は途絶えたものと思われていたが……




●登場人物

〇アスティカシア高等専門学園


CV:市ノ瀬加那
主人公。水星からパイロット科に編入してきた2年生。17歳。
内気な性格で、学校に行くどころか同年代の人間に囲まれた環境自体初めてということもあり、話す時にどもってしまうなどコミュ障気味。
幼い頃に母から聞いた「逃げれば1つ。進めば2つ手に入る」を信条とし、若者がいなくなった水星に再び学校を作ることを夢としている。


水星から学園に来る途中、宇宙を漂っていたミオリネを要救助者だと勘違いし助けたことが回り回ってグエルと決闘することになり、
エアリアルの性能をフルに発揮して彼に勝利してホルダーとなるが、それによってミオリネの『花婿』となってしまう。


太い丸眉が特徴的で、見た目がどこかたぬきっぽいので視聴者からの愛称は「たぬき」。



CV:Lynn
ヒロインであり、もう一人の主人公。経営戦略科2年。
学園内で決闘の一番の勝者であるホルダーの婚約者にされている『花嫁』。
デリング・レンブランの娘だが、自分の人生を勝手に決めようとする父に強い反感を持っている。
儚げそうな見た目に反して非常に気が強く強引な性格であり、自分の目的のために平気で他人を巻き込むタイプ。
その一方で、身内・友人と見なした者への面倒見は良く、リーダーシップに長けた親分肌。


自らをグエルの花嫁の座から解放したスレッタには、最初こそ「地球に行くまでの契約」と割り切った態度を標榜しているが、
彼女が他の男に靡いたら独占欲をむき出しにしたり、彼女を守るために会社を立ち上げるなど、実際の所かなり入れ込んでいる。


ツンとした態度とたぬきっぽいスレッタの対として「きつね」呼ばわりされている。



決闘委員会

6話で寮長の交代に伴うメンバー変更が起きているので、明言はされていないが委員は有力寮から選出されている様子。


CV:阿座上洋平
パイロット科3年。御三家ジェターク家の御曹司。
ジェターク寮のエースパイロットで現在のホルダーという学園最強のパイロットだが、独りよがりで横暴な面が目立ち、ミオリネにも嫌われている。
一方でバイアスや色眼鏡抜きに自分自身や腕前を認められる事に飢えているフシもあり、決闘でも不正行為による勝利より腕前のみで叩き潰すことを好んでいる。
ラウダや取り巻き達には(思う所はあるようだが)チームリーダーとして振舞い、
高圧的な父親には面と向かって歯向かう事もなく、話が進むにつれて良い意味での根の単純さも垣間見える。


CV:花江夏樹
パイロット科3年。御三家ペイル社が擁立するパイロット。
苗字のケレスとは、火星と木星の間にある小惑星帯に存在する巨大小惑星の事を指していると思われる。
ペイル寮の筆頭で同じ寮生にも含め誰にも心を開かない孤高の綾波系美少年
そのクールな容貌にちなんで一部の女子からは「氷の君」と呼ばれ人気を集めており、ミオリネからは「マネキン王子」と渾名されている。
ガンダムを駆るスレッタに対し興味を持ち、スレッタからも淡い好意を抱かれていたが……


担当声優は『鉄血のオルフェンズ』で壮絶な最期を迎えたビスケット・グリフォンを演じている。


CV:古川慎
パイロット科3年。御三家グラスレー社CEOの養子。
グラスレー寮を束ねる色男で、女性を巡るトラブルや決闘にもよく遭っているほか、寮内で才能のあるパイロット科の女子をまるでハーレムのように囲っている。
一方で決闘委員会を仕切り、学生の身でありながら義父の右腕として会社運営にも携わる、学生の中でも一際「大人」と言える男


  • セセリア・ドート

CV:山根綺
経営戦略科2年で決闘委員会のメンバー。ブリオン寮所属。「メスガキ懺悔室」の神様。
制服のボトムスをホットパンツ状に短くしており、それにニーソを合わせている。太腿がセクシー。そこ以外も全体的にムチムチでエロい。
かなり口が悪く、実家も太いのかグエルにもキツい物言いを平気でする。その口の悪さに一部の視聴者は性癖を開拓されている。
出番は少なめだが、あまりにも強いビジュアル等から割と序盤から視聴者人気はかなり高かった。


  • ロウジ・チャンテ

CV:佐藤元
メカニック科1年で決闘委員会のメンバー。ブリオン寮所属。
根暗な少年で、いつも自分が改造したハロを連れており、言葉に詰まるとハロに代弁してもらったりする。
気に入られているのか何なのか、セセリアと一緒にいるシーンが多い(元々二人で決闘委員会の部屋にいることが多い影響もあると思われるが)。
ちなみに声優の佐藤元だがかつてSDガンダム等の作画を手掛けたアニメーターではなく、同姓同名の別人である。
かつてスレッタと共に占領された日本で戦っていたとかいないとか…


地球寮

他の寮が推薦企業ごとに寮があるにも関わらず、地球出身者はひとまとめにされている。
建物も古いMS用ハンガーの内部に居住区間をあつらえたもので、男女別の相部屋で総人数も少ない。
その分メンバーはクセが強い人物揃いながら団結は強い。
第8話でミオリネによる「株式会社ガンダム」の設立に巻き込まれ、何だかんだで寮生全員が社員に。
そのため地球寮が事実上のガンダム本社を兼ねることとなった。


  • ニカ・ナナウラ

CV:宮本侑芽(第1話〜第9話、第13話〜)/白石晴香(第10話〜第12話)
メカニック科2年。地球寮所属。
学園を訪れたスレッタに最初に声をかけた生徒であり、やや柄の悪い、あるいは我の強い人物が多い本作では珍しい、柔らかい雰囲気を纏った女子生徒。
スレッタが困っていると声を掛けて手助けしてくれる他、彼女がどこの寮にも所属していないと知ると地球寮に誘ったり*14と、好意的に接している。


基本的に笑顔、あるいは柔和な表情を崩さず、スペーシアンからのイジメも笑ってやり過ごし、チュチュたちを抑える地球寮のブレーキ役で、
一応スペーシアンであるスレッタにも上述の通り、含むところなく優しく接するなど、劇中一の良心といってもよい人物。


ただスペーシアンからのイジメ行為を笑ってやり過ごす前に、表情が見えない角度でしばらく無言で佇んでいたり、
チュチュの乱闘騒ぎに「久しぶりにすっきりした」と笑顔で言っていたりと、その内心はやや読み切れない。
更にシャディクとは密かに関わりがあったり、兵器に対するスタンスについて歯切れが悪かったりとどこか不穏な空気を感じさせていた。


彼女はアーシアンの孤児であり、本来アスティカシア学園に行けるようなコネも持ち合わせていなかったのだが、
「プリンス」と呼ばれる人物が用意したダミー企業の推薦で入学する事ができた。
対価として「プリンス」と「ニカの父親(という設定の人間だがニカはそれが誰なのか知らない)」と定期的に連絡を繋ぐ、連絡役として扱われていたが、
その「父親」こそ、アーシアンのテロリストグループ「フォルドの夜明け」のリーダーであった。
つまり彼女は知らぬうちにテロリストの片棒を担がされていたのである。


彼女自身は純粋に「地球と宇宙の架け橋になる」夢を抱いていたが、それを利用された事をプラント・クエタのテロ事件で知ってしまい、
更に連絡に使っていた暗号で危機を凌いだことをマルタンに見られてしまい、二重の意味で思い悩むようになる。
そして意を決してプラント管理者に通報しようとしたが「プリンス」ことシャディク・ゼネリの仲間であるエナオに捕らえられてしまい、グラスレー寮に軟禁されることに。


メカニックとしての腕は確かであり、チュチュ専用のデミトレーナーは彼女が作った自信作であるほか、
スレッタとエランの決闘時はエアリアルのためにボロボロのジャンク品からファラクトにも引けを取らないフライトユニットを作り上げた。
また知識量も豊富で頭の回転も早く、エアリアルのエスカッシャン制御システムを断片的な情報から推測できるほど。
その不穏さと名前のおかげで視聴者からは「すげえよニカは」なんて言われていたりも


ちなみに、スレッタに対してまるで(優しい)お姉さんのように接しているが、彼女とは同学年である。
これに関して、ニカ役の宮本はラジオにて「スレッタは放っておけないタイプ」だと評した上で、
自身が演じるニカも自分と同じようにスレッタを「放っておけない」と感じているのではないかと語っている。


なお、2022年11月より、担当声優の宮本が体調不良によって声優業を一時休止し、療養に入ったことを受け、
第10話より、宮本の代役として白石晴香がニカ役を担当することになった。
近年のテレビアニメはアフレコの完了から放送されるまでの間隔が長い事が珍しくなくなってきている事や、1クール目の放送中に代役が立てられたのを考慮すると、
本作の収録はテレビアニメの中では比較的遅めであり、宮本が休養に入った時点で第9話までの収録が行われた事が窺える。
ファンの間では過去に演じたキャラにちなんで「宝多ニカ」「アシニカさん」と区別されているとか
そして2月に公式Twitterにて宮本の体調が快方した事が報じられ、無事に第13話より復帰することになった。


CV:富田美憂
パイロット科1年。地球寮所属。あだ名は「チュチュ」。
大変気が荒く、アーシアンを差別するスペーシアンを嫌い、よく喧嘩騒ぎを起こしているが義侠心に厚い性格。
ヘルメットを被れそうにないくらい巨大なドラッツェの肩みたいな形で、色も袖付き仕様っぽい2つの団子頭(シニョン)が特徴的で、
他の学生連中と比べるとだぼだぼで膨らんだような上着と生足という奇抜な恰好をしている。


詳細は項目参照。


  • マルタン・アップモント

CV:榎木淳弥
チュチュの友人の少年で、経営戦略科3年で地球寮の寮長。
気弱な態度で地球出身者達のリーダーとしてはいささか頼りなく、落ち着いているニカの方がリーダーっぽく見えることもあるが、
寮長として、寮のメンバーを守ろうとする責任感は持ち合わせており、それもあってか人望は割と篤い。


担当声優は当番組の前に再放送されていたアニメ主人公を演じていた他、
ガンダム作品関連では「機動戦士ガンダムNT」の主人公のヨナ役でも知られているので「鳥になる」とか言われている


プラント・クエタのテロ事件にてニカの行動を目撃してしまい、彼女がテロリストと関係しているのではないかと疑う。
それを確かめようとするもニカとの対話が上手くいかず、思い詰めたマルタンは誰にも相談することなくニカをプラント管理者に通報。
その後は寮長として毅然と振舞い地球寮への嫌がらせを辞めさせようとするなどの男気も見せるが、
帰ってきたミオリネの調査によってプラント管理者にニカが確保されていない(シャディクによって軟禁されているため)事を知り、自らの行為が本当に正しかったのか思い悩むようになる。


そしてカウンセリングルームへ向かい己の行為をハロ(AI)に問うが、そこに居たのは……


  • ヌーノ・カルガン

CV:畠中祐
地球寮に所属する、メカニック科2年。
いつも帽子をかぶり、ソフトウェアに精通しているギークで、オジェロとは遊戯王主人公悪友コンビ。
喧嘩を始めたチュチュに対して「あのバカ…!」と毒づきながら止めに行ったのが彼である。


戦争孤児だが、厳しい環境で育ってきた為か糧を得る為ならばと軍需産業に携わる抵抗感は薄い。


  • オジェロ・ギャベル

CV:KENN
地球寮に所属する、メカニック科2年。
陽気な性格のムードメーカー。
決闘賭博に寮の生活費をつぎ込むギャンブラーでもあり、スレッタに賭けて大勝ちしたこともある。最も負けて頭を抱えるシーンも多く、勝率は低そうだが……
一方で兵器の製造や売買に手を染める事には否定的。
またヌーノから「お坊ちゃん」と評され激高する一幕から、恵まれた出自とそのことへの負い目がうかがえる。


担当声優は本作の出演に先駆けて、ゲーム「SDガンダム バトルアライアンス」のハーネス・マーキュリー役を演じてスレッタの担当声優が演じるサクラと漫才をしている。
また『SDガンダムワールド 三国創傑伝』』、『SDガンダムワールド ヒーローズ』においても張飛ゴッドガンダムを演じていた。


  • ティル・ネイス

CV:天﨑滉平
地球寮に所属する、メカニック科3年。
寡黙且つ、物静かな性格。寮のメンバーたちを支える縁の下の力持ち。
サポーターを求めて地球寮を訪れたスレッタにスポッターとして最初に協力を申し出ている。


株式会社ガンダム起業時はロゴの製作を担当。
グラスレー寮との決闘では盾役の一機としてザウォートに搭乗し、「メカニック科にしてはスジがいい」と評されるものの、メインカメラと武装を破壊され戦闘不能となる。
しかし、その後スポッターとしてチュチュの狙撃をサポートしチームの勝利に貢献した。
担当声優は『鉄血のオルフェンズ』ではタカキ・ウノを、
SDガンダムワールド 三国創傑伝』、『SDガンダムワールド ヒーローズ』では孫権ガンダムアストレイを演じていた。


  • リリッケ・カドカ・リパティ

CV:稲垣好
地球寮に所属する、経営戦略科1年。
ぽっちゃり体型だが顔立ちは整っており、朗らかで親しみやすい性格で、
一応スペーシアンであるスレッタのことも、彼女が地球寮に入寮してすぐに「先輩」と呼び親しんでいる。
1年生ながら経営・事務に関してはしっかり者で、会社設立時は実質ナンバー2として動いていた。


恋バナが大好きな他、男子生徒にはかなりモテる。
「学園の女子の多くがあまりにも癖が強い者ばかり+モブも性格ブスが多い中ではモテるのもわかる」という感想を述べる視聴者は少なくない。


  • アリヤ・マフヴァーシュ

CV:島袋美由利
地球寮に所属する、メカニック科3年。
基本的にマイペースを崩さない感覚派で、故郷から譲り受けた占いと家畜(ヤク、ヤギ、ニワトリ)を愛する。
座る時はあぐらをかき男言葉で喋るなど、チュチュに負けず劣らずの男勝り。
占いの的中率はもはや予言の域に達している。
スレッタ相手の占いでは、彼女に兄弟がいるかのような結果が出たが……



ジェターク寮

ジェターク社子弟が集う寮。
グエルを軸に寮生の結束は固い反面、「グエルがいれば安心」とどこか封建的あるいは父権的な丸投げ盲従の様相を帯びる。
ロビーは豪勢なデザインで広々としている。


  • ラウダ・ニール

CV:大塚剛央
パイロット科3年でジェターク寮の副寮長→寮長(グエル退寮後)。グエルの異母弟で、父ヴィムの庶子にあたる。
グエルを尊敬しその操縦技能にも信頼を置いているのだが、当のグエルは父親の影響力の強さを差し引いて周囲を見ているせいか伝わっていないらしく、両者の間で板挟みとなっている苦労人。
グエルをホルダーの座から引きずり下ろし、あまつさえ虜にしてしまったスレッタのことは相当恨んでいる様子で、
スレッタが決闘でピンチに陥った際は「堕ちろォ!水星女ァ!」と普段からは想像できないような一面を見せて歓喜し、周囲をドン引きさせていた。
以降もスレッタに対してはフェルシーとペトラが引くレベルでかなり厳しく接しているが、自分が認めた人間であればアーシアンであろうと良識的な一面を見せる。
ちなみにプラモデルの発売情報で「ディランザ(キャラクターA専用機)」という珍妙過ぎる名前の機体があったが*15、発売前に彼の機体だと判明した。乗った人間は違ったが。


二期に入り、父と兄を失ったことで棚ぼた的にジェターク社のCEOに内定(本人にとっては嬉しくないだろうが)。
しかし自社MSがテロに使われた事を口実にニューゲンらから嫌味を浴びせられるわ、
ランブルリングではルブリスの不意打ちで意識を失う大怪我であえなく脱落するわ……と相変わらずの苦労人っぷりである。


  • フェルシー・ロロ

CV:高田憂希
パイロット科2年でグエルの取り巻きその1。短めのポニーテール風に髪を束ねた金髪の娘。
父親がジェターク社の幹部である模様。


グエルの事を尊敬しているが、彼が「横恋慕さん」と呼ばれた時は吹き出してしまう一面もある他、
ミオリネを煽っておいて、実際に向こうから詰め寄られると、「何よ、やる気」と言葉だけは勇ましく返したが、
態度を見ると明らかにミオリネにビビっていた事から視聴者に小動物みたいな扱いをされている。


しかしグエルへの尊敬の念は本物で、立場がどんどん悪くなっているグエルを慕うのを辞めない打算抜きのファンな様子。
総じて、よくありがちな取り巻きの女子というよりヤンキーの舎弟みたいなキャラ付けの人物。


グエルの弟ラウダの事も同じくらい大切に思っており、彼の命を事実上救ったチュチュに対してはぶっきらぼうながらも感謝の言葉を伝えていた。*16
そしてそのジェダーク兄弟への思いが、ロボットアニメ史上でも稀な奇跡を引き起こすのであった。スパロボみたいな展開を、水星の魔女がスパロボに参戦する前にやってのけた女


ちなみに、『ウマ娘』のシンコウウインディとは、担当声優が同じで外見も似ているが偶然か意識しているのかは不明。
このせいか視聴者からは「フェルシーちゃん」と呼ばれている。


  • ペトラ・イッタ

CV:広瀬ゆうき
メカニック科2年でグエルの取り巻きその2。髪を七三分けっぽくした茶髪の娘。
もっぱらフェルシーと2人一組で行動する。


公式サイトではクールで知的な優等生タイプと紹介されている……が、やっている事はフェルシーと同じでやや小者じみている。
フェルシー同様、負け続きで立場の悪くなっていくグエルを慕うのを辞めないファンの鑑。
しかし、第二期に入ると、グエルのごたごたもあって気苦労が増えたラウダを気に掛ける描写が増えていき…



グラスレー寮

グラスレー社子弟が集う寮。


  • サビーナ・ファルディン

CV:瀬戸麻沙美
パイロット科3年。学園内外でもシャディクを補佐する才女で、他のメンバーに注意をすることもある。
レネ、イリーシャ、メイジー、エナオと共にシャディクに付き従っており、傍からはハーレムの様にも見えるが関係はほぼ対等の様子。


  • レネ・コスタ

CV:鈴代紗弓
パイロット科2年。一見快活だが、男女で露骨に態度を変える小悪魔的性格。
「キープ」していた男子学生がリリッケにデートを申し込んだと聞いて逆恨みしていたが、あちらが即断ったと答えたらそれはそれで逆上した。
「いい男にはとりあえず声を掛ける」「目を付けた男の恥は自分の恥」というイタリア女子みたいな感性の持ち主と言えるが、
逆ギレされたリリッケにしてみれば理不尽そのものである。
前述のフェルシーとは髪や性格が似ているがグラマラスさに圧倒的に差があるため、視聴者からフェルシーの上位互換だの進化系だの呼ばれている。


  • イリーシャ・プラノ

CV:前川涼子
パイロット科2年。気弱な性格で部屋では常にぬいぐるみを抱いている。


  • メイジー・メイ

CV:貫井柚佳
明るくポジティブなパイロット科2年。真逆な性格のイリーシャとは仲が良い。
シャディクがミオリネを巻き込むことを承知で襲撃を指示している傍でも笑顔を保っており、
サリウスの拉致を決行した際やノレアのニカに対する暴行の際も笑っている、ある意味一番怖い子。


  • エナオ・ジャズ

CV:若山詩音
メカクレミステリアス系のパイロット科3年。
初登場時の座禅を組む姿が某ガンダム04パイロットを彷彿とさせるとの声多数。



〇ベネリットグループ


カテドラル

  • デリング・レンブラン

CV:内田直哉
ベネリットグループ総裁であり、監査組織カテドラルの統括代表。ミオリネの父。
カテドラル統括代表就任と同時にフォールクヴァングを襲撃させた張本人。


軍人として数多の戦場を経験した事から「兵器とは純粋に人を殺すための道具でなければならない。自らが引き金を引き、罪を背負う事が戦争における最低限の作法」と主張し、
敵を殺すだけでなく乗り手の命も奪うガンダムの存在を「呪い」と呼び、独断でガンダムを開発していたフォールクヴァングを襲撃させ、ガンダム開発の主要メンバーを抹殺した。
その後、元々は所属していたグラスレー社すら従える巨大企業複合体の長となったが、経営方針は冷酷そのもので、
改善の余地があろうとも「三期連続で赤字が増大し続けている」ような明らかに結果を出せていない会社は容赦なく切り捨てる。


娘であるミオリネへの態度も冷淡そのもので、勝手にミオリネを決闘の景品のように扱い、
それに反発したミオリネが脱走騒ぎを起こしても「つまらん時間を使わせるな」と会いに行こうともしなかった。
そのため娘からは会議で重役が集結している場面で公然と「ダブスタクソ親父」と罵倒されるなど修復不可能レベルまで破綻している節がある。


当然ながら敵も多く、1話からヴィム・ジェタークに暗殺を画策されるが、スレッタが決闘に勝利してホルダーが移ったため暗殺の意味がなくなるなど、
デリング自身は危機だったことすら知らなかったが、間接的にスレッタに命を救われるという奇妙な偶然に恵まれる。


当初の印象では完全な冷血漢の悪役であるが、話が進むにつれて、プライドを捨てて頭を下げてきたミオリネに「逃げるな」と釘を刺しながらも支援の手を差し伸べるなど、意外と真っ当な面も見せており、
あとなんだかんだ言ってミオリネに親父似の側面が多いことも明らかになったことで少しずつ視聴者からの評価も変わりつつある。


近年やっていたロボットアニメ声がソックリな研究所の所長が出ていたため、そちらを想起した視聴者も多い。
強引にMSをガンダムと認めた事から自称ガンダムとかガンダムに似たPT関係でいじられている。真面目に考えると恐らくGUND-ARM限定。
担当声優は『機動戦士ガンダムUC』でオットー艦長を演じている他、さらには『電子戦隊デンジマン』でデンジグリーンを演じ、
機界戦隊ゼンカイジャー』ではSDワルドも演じている。
『いや……あれはガンダム……違うな、ダイデンジンは知っているぞ、昔あれと縁があったからな』


  • ラジャン・ザヒ

CV:花輪英司
監査組織カテドラルに所属するデリングの右腕。
『PROLOGUE』ではドミニコス隊で指揮官を務めていた。
デリングとその妻ノートレット、そして夫妻が推進していた計画の内容を知る人物であり、その計画を話したミオリネには「貴方は貴方です」と諭している。


  • ケナンジ・アベリー

CV:上田燿司
『PROLOGUE』時点のドミニコス隊所属のパイロット。搭乗機はベギルベウ。
ヴァナディース機関を強襲し、ガンダム・ルブリス量産試作タイプの1機を撃破し、その後のガンダム・ルブリス相手にも左腕を奪うなど優れた腕前を持つ事が窺える。
その戦闘自体はナディム・サマヤ搭乗のガンダム・ルブリス量産試作タイプの特攻により決着がつかず、本機に止めを刺すに留まっている。
台詞が少なく本編ではしばらく登場しないので影が薄く、本項目が充実する中で忘れ去られたかのようにキャラクター一覧に載っていなかった。


そして、第11話でドミニコスの指揮官としてようやく本編に登場…したのだが、
すっかり中年太りして変わり果てた姿になっており、部下達からもかつてはパイロットだったことを信じられていない始末。
一方、そんな彼らにも冗談めかしに窘めるなど、単なる冷徹な戦士と言うだけではない、物腰柔らかな面も見せる他、
終盤、スレッタたちの協力を仰いだ際には、「責任は大人に取らせなさい」と自らが全ての責任を負うことを宣言したり、護身用の銃をベルメリアにだけ渡し「学生に渡すわけにもいきませんから」と諭すなど、大人としても出来た人物。


担当声優は「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」にてガンダムに潰されるウォルドを演じていた。



グラスレー・ディフェンス・システムズ

  • サリウス・ゼネリ

CV:斧アツシ
御三家「グラスレー社」のCEO。シャディクの養父。
病身の身なのか鼻にチューブを伸ばし、常に車いすに乗っている老人。


養子であるシャディクとの関係は、本当の親子のように良好…とまでは言えないが、
現状描写されている限りでは互いにビジネスライクな部分はあれどそれ故に険悪でもないように見える。
毒親だらけの本作では、真っ当な親子とまでは言えずとも、悪くない関係を築けているようである。
…だが一期終盤からの展開を見ると、胸中に秘めた野望を気付かれないようにシャディクがサリウスに合わせていたとみるべきかもしれない。


サリウスの側もシャディクが暗躍している事に薄々感づきながらも高く評価していたようで、
彼の出自についてもその野望を耳にするまでは忘れていたかのような素振りをしていたほど。
デリングと並んでアーシアンに対する差別意識が見受けられない大人の1人であり、
この二人が実質的にトップを務めていたのでアスティカシア学園は外の世界に比べるとかなり対立感情が緩和されていたとみるべきか。


かつてはデリングの上司だったが、現在はベネリットグループの傘下となっている。
『PROLOGUE』にも登場していたが、その際、部下からデリングがフォールクヴァングを襲撃させた件を報告されたのか、
信じられないものを見るような目をデリングに向けていた。


本編では序盤からスレッタ親子の素性を訝しんでおりシャディクに調査を依頼している。
そして7話から本格的に行動を開始。
同話では「ペイル社がGUND-ARM開発を公表し開発チームごと破棄を宣言させる」ことと引き換えに、
「エアリアルもGUND-ARMである証拠を突きつけさせる」「プロスペラはジェターク社との密談で動きを取れなくする」社会的な公開処刑を演出する。
ミオリネの機転で公開処刑はどうにか回避するも、ミオリネによる「株式会社ガンダム」起業に手を貸したデリングへ「やはり認めたな、ガンダムを…」と思わせぶりなセリフを吐いていた。


SEASON2では重体になったデリングに代わり総裁代行としてランブルリングの立会いを行うが、
乱入者達の暴虐によって大混乱の最中にシャディクの命を受けたメイジーとイリーシャによって拉致されてしまう。
その後はシャディクによって軟禁されてしまった様子。


担当声優は『鉄血のオルフェンズ』でナディ・雪之丞・カッサパを演じていた。



ジェターク・ヘビー・マシーナリー

  • ヴィム・ジェターク

CV:金尾哲夫
御三家「ジェターク社」のCEO。グエルとラウダ兄弟の父。
剛腕を振るう野心家で、息子たちや社員はもちろんその子弟のジェターク寮生たちも逆らえない。
おまけにその挙動が息子たちのプライドを傷付けている事にも気付かぬ鈍感さも併せ持ち、息子達からは複雑な心境を抱かれている。


作中では「ミオリネの婚約者であるグエルをベネリットグループ総裁に据えるべく、デリングの暗殺を画策」、
「グエルを勝たせ婚約者(≒次期総裁)に戻すために、スレッタとの再戦時は独断でダリルバルデに意思拡張AIを搭載し、かつジェターク寮生による裏工作を指示」と暗躍。
しかし「グエルの予定外の敗北で前提がひっくり返ってデリングの暗殺は中断」「ミオリネによる工作阻止とグエルの反抗でダリルバルデも敗北」といずれも成功せずに終わっている。
特にダリルバルデに積んだAIはグエルもスレッタもグエル自身より劣る腕前と分析するポンコツで足を引っ張っている始末
そしてグエルがエランと勝手に決闘を行い3度目の敗北を迎えたことで遂に堪忍袋の緒が切れ、
グエルへのすべての支援を打ち切り、事実上の勘当を告げた上、「学費は払ってやる」と宣告しつつジェターク寮からも追い出した。


基本的に毒親ではあるものの、「グエルのホルダー奪還がスポンサーからの融資に関る」という大人の事情は告げておらず、
息子を勘当し寮からは追放しつつも「卒業までの学費は払う*17と、
グエルに対して最低限は親という庇護者の責任は果たそうとしている。
それゆえ「子供を道具としか見ていない」デリングやプロスペラ、ペイル社のエランに対する扱いなど度を超えた毒親たちと比べると、
視聴者からは「それまで登場した中で彼が一番まともな親なのではないか」との声も。
とはいえ息子を直視せず独りよがりな庇護で振り回す毒親なのは間違いないが……
ついでにペイル社は論外として他の親達(特にプロスペラとサリウス)もちゃんと子供を愛していた事が後々描写された事で相対的に株が下がる事態に


そもそもエラン戦はスレッタのことを思うあまり謹慎中なのに周囲の反対を押し切り、弟の機体を持ち出してまで決闘を受けたグエルの暴走にも相当な問題*18があるので、ヴィムの激怒は至極当然の帰結である。
むしろ不憫なのは容赦なく陰謀に巻き込まれるラウダ


12話で彼自身もMSパイロットとしてかなりの腕前を持つことが判明。
しかし「CEOとなってもMSパイロットとしての意地を優先」という姿勢や、穴だらけの勢い任せのデリング暗殺計画が全て裏目に出て、息子に最悪の十字架を背負わせることになってしまう。


二期開始前には「正妻(グエル母)と愛人(ラウダ母)の両方が子供を手放し彼の元から逃げた」「幼少時の息子たちとの仲は良かった」事が明かされている。
腹違いの息子たちを分け隔てなく愛していた点だけを見ればよい父親だったのだろうが、
一方で妻と愛人が結託して逃げ出す辺り、夫・伴侶としてはかなりダメだったのではという声も。



ペイル・テクノロジーズ

  • ニューゲン、カル、ネボラ、ゴルネリ

CV:勝生真沙子(ニューゲン)、小宮和江(カル)、沢海陽子(ネボラ)、斉藤貴美子(ゴルネリ)
御三家「ペイル社」共同CEO(4人で1枠)。
全員が同じ服装、圧が強い顔、かつ短く刈り込んだ坊主頭という特徴的な格好の老婆たち。4人が並び立つ様はさながらタケモトピアノの後ろの人のようである。

大体いつも4人一緒だがニューゲンはリーダー格らしく若干出番やセリフが多め。その他は一番重そうなのがカル、パワー型なのがゴルネリ、バイザー装着がネボラ。


エアリアルの技術に興味を持ち、プロスペラに技術提供を求めるなどGUND-ARMの開発を進める気満々で、
そのために強化人士の使い捨ても厭わないなど、御三家の中でも異質な非道さを持つ。
ちなみにニューゲンの担当声優は『機動戦士Ζガンダム』のレコア・ロンド、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』のロンド・ミナ・サハクも演じていた。


  • ベルメリア・ウィンストン

CV:恒松あゆみ
ペイル社所属の女性技術者。
その正体は「PROLOGUE」におけるヴァナディース機関の生き残りで、プロスペラの当時の後輩。
同時にGUND-ARM技術を受け継ぐ「魔女」のひとりであり、強化人士の管理やガンダム・ファラクトの開発に携わっている。


ペイル社でのGUND研究をプロスペラから「ヴァナディースの遺志を継いだ」と評されるも、
実際はヴァナディース壊滅後の生活の糧を得るため現在の地位に甘んじており
非人道的に使われる4号たち強化人士に同情と罪悪感を抱きつつも社に従っている。
そのような背景から、娘のスレッタをガンダムに乗せるプロスペラに苦言を呈するも、
涼しい態度を崩さない彼女にベルメリア自身も強化人士への扱いに加担している点に言及され、何も言い返せなくなっていた。
後にスレッタに敗北した4号を情け容赦なく廃棄処分することを決定したCEOたちに対しては、
4号の功績と経験を踏まえて助命するか、せめて経験を他の強化人士にフィードバックすべきだと直訴したが…。


地球寮で株式会社ガンダムが始動するといつの間にかファラクトそっちのけで地球寮に入り浸っていた。


実は強化人士はヴァナディース時代のベルメリアが発案したプラン*19であった。
ただ、「人を過酷な宇宙環境に適応させる」事が目的のGUNDを「健全な肉体を改造する」ことで人体に適応させるという、
言ってみれば手段と目的が逆転した本末転倒な内容からカルド博士から認められなかった。


しかし、彼女は「GUNDの未来を見たい」という理想と自身のプランを捨てきれず、ペイル社に流れ着いて実行させてしまった。
本人曰く飼い殺しになるしかなかったとの事だが、当人の意思・立場はどうあれ、強化人士計画に加担していたのではなく自ら積極的に主導していた事になる。
当人はその事実をプロスペラに指摘されて精神が不安定になるなど、良心の呵責を感じている節は見られるが、
よりによってエアリアル奪取に失敗し激痛に苦しむエラン(5号)の目の前で自身の理想を口にした際には、彼に殴り飛ばされ、その矛盾を痛烈に批判される。
その後は一度は拒んだプロスペラへの恭順を示しているようだが……


「犠牲者を哀れみ、若者たちを応援する常識人」ではあるが、「アレコレ理由を付けて理想の為に禁忌を踏みにじってきたマッドサイエンティスト」であり、
「良心も理想や自身の得意分野も捨てきれず、後悔と自己愛混じりの嘆きを吐きながら子供を食いつぶし自分の理想を目指す毒親」また毒親だよ
それを踏まえると上に挙げた「ヴァナディースの遺志を継いだ」というプロスペラの言葉も「ペイル社でのGUND-ARM研究の全貌を察したプロスペラによる皮肉」と見るべきだろう。
実際、終盤では自分の罪と向き合い、償うことを決めたニカから、罪悪感を見せつつもスレッタを死地に向かわせようとする態度を痛烈に批判されている。


担当声優の恒松あゆみはガンダムシリーズにちょくちょく出演しており、特に有名な役は『00』のマリナ・イスマイール(ヒロイン)。
ベルメリアはガンダムシリーズで恒松が演じた名ありの役としては6人目となる。また幸薄そうな女性の役である
ちなみに恒松はガンダムの母親役を演じる事に定評のある人だったりもする。



シン・セー開発公社

CV:能登麻美子
ガンダムシリーズお馴染みの仮面枠*20
スレッタの入学を推薦した「シン・セー開発公社*21のCEOにして、
エアリアルの名目上の開発責任者であり、スレッタの実母でもある。
ヴィム曰く「3年前のCEO就任」で、グループの末席に近い同社を前任のCEOから引き継いだと思われる。


「水星の磁場の被害で半身を失った」と称し、右腕にGUNDらしき義手を付け仮面を被るが、
スレッタと通信する際に晒した素顔にこれといった欠損や傷痕は見られない。


飄々とした態度とあからさまに怪しい仮面、底知れない思惑から、周囲と視聴者からは怪しまれているが、
スレッタはもちろん、彼女の『家族』であるエアリアルも「自慢の娘」と言って憚らないなど、親子仲は良好な様子。


  • ゴドイ

CV:青山穣
表現しがたい髪型と仏頂面が特徴のプロスペラの部下。彼女の側近らしく、スレッタとも顔見知り。
ちなみに担当声優は『鉄血のオルフェンズ』でトド・ミルコネンを演じていた。



〇宇宙勢力

宇宙議会連合

  • フェン・ジュン

CV:渡辺明乃
宇宙の運び屋を装った恰幅のいい中年女性で、宇宙議会連合の諜報員。
単なる諜報だけではなく調停役でもあるらしい。紆余曲折あってミオリネと協力関係を結ぶことになる。


  • グストン・パーチェ

CV:柳田淳一
フェンとコンビを組む操舵士。


〇地球勢力


フォルドの夜明け

荒廃した日本の学校跡地*22に拠点を置く、地球の反スペーシアン武装組織。
シャディクと密かな繋がりを持っているが、プラント・クエタのテロ事件以降は彼に切り捨てられたかのような描写が目立つ。
拠点は戦乱の中で焼け出された避難民のキャンプであり隠れ蓑でもあるが、避難民側とは持ちつ持たれつの協力関係にあった。
技術力の高いメンバーもいるが、物資に関しては心もとない模様。
学園のテロ事件後には何者かの手によって情報がリークされたのか二つのテロの首謀者*23だと大々的に報道されてしまい、
ベネリットグループによる報復攻撃を受け拠点は放棄、事実上の壊滅状態に陥ってしまった。(避難民と一部のメンバーは脱出に成功している)


  • ソフィ・プロネ

CV:井澤詩織
ガンダム・ルブリス・ウルのパイロットを務める少女。
我儘で好戦的な性格で、人命を奪うことも全く罪悪感を持っていない。エアリアルとスレッタに興味を持っている。
フォルドの夜明けと行動を共にしており避難民やグループの子供達から人気は高かったらしいが、
彼女とノレアは生え抜きのメンバーではなく、ガンダム諸共どこかの組織から派遣されてきたようだ。
二期ではシャディクの手引きでアスティカシアに編入、スレッタを姉と呼んで振り回す


ちなみに中の人は『ガンダムUC RE:0096』の後番組で放送された番組のロボットを演じていた。


  • ノレア・デュノク

CV:悠木碧
ガンダム・ルブリス・ソーンのパイロットを務める少女。
ソフィのバディをつとめる厭世的なダウナーキャラ。
我儘なソフィのストッパーだが奔放な彼女に振り回されることも多いうえ、スペーシアンへの強い憤懣からソフィとは別方向に過激。


二期ではソフィとともにアスティカシアに編入。希望に満ちた学園の様子を「反吐が出る」と吐き捨て、ニカを「現実を舐めている」と評していた。
エラン・ケレスと会話する場面が多い。彼女曰くは「ムカつきますね」との事。


ちなみに中の人は『ガンダムビルドファイターズ』でキララを演じており、そこでもガンダム(外見はガンダムっぽく無いけど)に乗っていた。
また、自他共に認めるオタクであることもあってか、いち視聴者としても『水星の魔女』を楽しんでいるらしく、
自身の演じるノレアの相棒であるソフィに思い入れが強い様子なども見せている。


  • ナジ・ゲオル・ヒジャ

CV:楠大典
「フォルドの夜明け」のリーダーである、ゴツい髭面の中年男。
大物の殺害依頼も平然と商談を進める図太さを持つ。
「ニカの父親」という設定で彼女と連絡を取るという名目で「プリンス(シャディク)」とやり取りしていたが、情報漏洩を防ぐためかニカ自身は彼が何者なのかは教えてもらえなかった様子。


  • グリスタン・ディンバリ

CV:佐々木義人
「フォルドの夜明け」の参謀役。


  • オルコット

CV:三上 哲
「フォルドの夜明け」のMS部隊指揮官。過去に訳ありらしく、私物はほとんど持っていない。
メンバーの中でもMS戦闘技術は群を抜いており、15話ではその卓越した戦闘技術を見ることができる。
実は元ドミニコス隊のメンバーであり、ケナンジ曰くは「変わり者」。
自身の信義を貫き、スペーシアンながらアーシアンに協力していたが裏切られて襲撃され息子を失った、とケナンジは回顧している(真実かは不明)。




その他

  • ノートレット・レンブラン

今のところ他キャラの台詞のみに出てくる存在でミオリネの実母であり既に故人。ミオリネがトマトの栽培をしていたのは彼女の影響である。
しかし生前に夫のデリングと自分達の命が危機にさらされていることを承知の上での約束をしていたり、本作の根幹に関わるとある計画の立案者だったりと鍵を握る人物。
彼女曰く「ずっとクソ親父の政略結婚だと思っていた」とのことで、一軍人であるデリングが大企業グループの総裁まで上り詰めたことを鑑みると或いは名家の出なのかもしれない。


〇PROLOGUE

本編以前の物語であり、「ガンダム」が禁忌の技術として封印されることになった「ヴァナディース事変」について語られる。
本編開始以後長らくこのエピソードが本編の何年前の出来事であったのか明言されず、本作の大きな謎の1つになっていた。
21年前のヴァナディース事変」というフレーズは6話で出てくるのだが、そもそもPROLOGUE=ヴァナディース事変という確定すらなく、
15話放送後に公式サイトにようやく掲載されたケナンジ・アベリーのキャラ紹介にて、PROLOGUE=本編の21年前に発生したヴァナディース事変 であると明言された。


CV:市ノ瀬加那
ルブリスのテストパイロットである母・エルノラと、オックス社の技術者である父・ナディムの娘。愛称は「エリィ」。
髪の色や丸眉など、スレッタとよく似ているが、上記の事情ゆえ長らく同一人物か否か判然としない構成になっていた
詳細は個別項目を参照。


  • エルノラ・サマヤ

CV:能登麻美子
ヴァナディース機関の研究員であり、ガンダム・ルブリスのテストパイロット。エリクトの母。
右腕がGUNDの義手になっており、命を救ってくれたカルド博士に協力してGUNDの技術の推進に尽力している。
しかし、ドミニコス隊の襲撃によってカルド博士は命を落とし、自身も最後まで戦おうとするが、
ナディムの説得でエリクトを生かすためにルブリスでフォールクヴァングから脱出した。
前述の通り、右腕の義手や担当声優が同じである事からプロスぺラの正体ではないかと視聴者から指摘されているが、果たして彼女との関係は…


  • ナディム・サマヤ

CV:土田大
オックス社から出向しているガンダム・ルブリスの開発マネージャー。エリクトの父。
世論の反発が強まる中、ガンダムの完成を焦るオックス社の上層部がルブリスを無理矢理ロールアウトさせ、エルノラ達に負担をかけている事を申し訳なく思っていた。
フォールクヴァング襲撃では自身もルブリス量産試作モデルに乗り込んで戦いハイングラ部隊を圧倒するものの、
ガンダムであるが故にベギルベウのアンチトードの前では全くの無力であり、一転して追い込まれてしまう。
それでもエリクトとエルノラを逃がすために執念を見せてパーメットスコアを4まで上げ、ベギルベウに突撃を仕掛ける。
しかしその無理が祟り、朦朧とした意識でエリクトへのバースデーソングを歌いながら力尽きた。
なお、眉毛が特徴的な太さでエリクトの父であると一目瞭然な容姿をしている。


中の人は「機動戦士ガンダム サンダーボルト」にて傷病兵を機械化してMSに組み込むリユース・P・デバイスを研究していた外道、J・J・セクストンを演じている。丁度真逆の立ち位置


  • カルド・ナボ

CV:一城みゆ希
ヴァナディース機関の代表であり、GUND理論の第一人者。
過去に右腕を失ったエルノラの命をGUNDを施し救った事から彼女から「先生」と慕われ、その娘であるエリクトも「ばあば」と呼んで懐いていた。
GUNDの技術は過酷な宇宙で人間が生きていくために必要なものと考え開発に尽力していたが、スポンサーの意向による軍事転用で「呪われたMSの開発者」のレッテルを貼られることになる。
当人も兵器開発は本意ではなかったようだが、人類の未来にGUNDの必要性を確信し研究継続のためGUNDフォーマットの開発を行っていた。
フォールクヴァング襲撃時に最重要ターゲットとして銃を向けられるが、他メンバーと異なり直接的な死亡描写が描かれず直後の通信で死亡をほのめかすにとどまっている。



●メカニック

本作のMSは人体を模したジョイントをEMT(電動モーター)で駆動させる構造を持つ。
また設計に関しても開発会社が異なっても基本的に同じ規格を有する。
過去作同様複数のデザイナーが参加しており、各企業ごとに担当デザイナーが分けられてデザインされている。
今作ではビームの色は出力や機体の仕様で分けられており通常実戦用がピンク、GUND-ARM採用機の実戦用が、決闘用の低出力仕様が黄緑である。


○シン・セー開発公社製

メカニックデザインはJNTHED氏が担当。量産機はなく、現状確認されているのは一機のみ。


主人公機。スレッタの母、プロスペラが水星で秘密裏に開発し、スレッタが水星から学園に持ち込んだモビルスーツ。
学園には「エアリアル」で登録している。
『ゆりかごの星』によれば、どうやら明確な意思があるらしく、スレッタの事も大事に思っている。
詳細は個別項目を参照。



○ジェターク社製

メカニックデザインは形部一平氏が担当。
近接格闘戦に特化したような特徴の機体が多い。


  • MD-0032G ディランザ(グエル専用機)

通常のディランザと異なるマゼンタ色のド派手なカラーと、何の意味があるのかわからないブレードアンテナの羽根飾りが特徴*24のカスタマイズ機。
とにかく派手でグエルの見栄っ張りがよく現れた外見。
詳細はグエルの項目を参照。


  • MD-0031 ディランザ

ジェターク社製の汎用MS。
パワーに優れた重量級機体だが、状況に合わせて要素を追加させる設計方針をもつ。
武装はジェターク製MSの共通装備であるカートリッジ式ビームライフル、接近戦用のビームトーチ、
胸部左右に固定装備された牽制用のビームバルカン2門、装備数と種類をカスタム可能なウェポンドック兼用の肩部シールド。


  • MD-0064 ダリルバルデ

ジェターク社による第5世代実証機であり、再度の決闘に際して父から与えられた最新鋭試作機。グエルのパーソナルカラーの赤が基調になっている。
詳細はグエルの項目を参照。


  • MD-0031L ディランザ(ラウダ・ニール機)

ディランザのカスタマイズ機だが、グエル専用機に比べ機体本体への改修点は少なく、カラーリングも一般機と同一。
ただし全く一般機のままという訳ではなくラウダの操縦特性に合わせたセッティングがなされている模様。
またオプションにて一般機との差別化が図られ、左肩のみの小型シールドが両肩の大型円形シールドになり、巨大な実体斧を携行している。
作中では本来のパイロットではなく、決闘禁止令が言い渡されていた(ネタバレ)が半ば無断で借用した。
詳細は上の(ネタバレ)の項目を参照。


  • MD-0031UL ディランザ・ソル

ディランザの実戦投入仕様。大型シールドを両肩に装備し、バックパックにはミサイルランチャーが搭載されている。
第4話にて地球でのデモ鎮圧に用いられた他、12話ではテロ鎮圧のためCEOであるヴィム・ジェターク自らが搭乗する。


  • MD-0021 デスルター

ジェターク社制作のMS。ジェターク社の関知していないルートを通じてアーシアンによる反スペーシアン組織『フォルドの夜明け』が入手、複数使用している。
外見はディランザと比べると細身であり、宇宙世紀のMSであるジムジェガンを彷彿とさせる。
グエルによると既に旧式であるらしく、現在は生産を終了しているという。それが事実であれば宇宙世紀で言うところのザクⅠのような存在なのかもしれない。


  • 次世代コンセプトモデル

ヴィム・ジェタークCEOが密かに開発を行っていたMS。「新型ドローン事業の一環」であるという。
その正体はシン・セー社(プロスペラ)が技術提供を行った『ガンダム・シュバルゼッテ』。


○グラスレー社製

メカニックデザインは海老川兼武氏が担当。
対GUND−ARM搭載機用の特殊な兵装を持つ機体が多く、集団戦闘に特化した機体が特徴。


  • CEK-040 ベギルベウ

グラスレー社が開発した機体。『PROLOGUE』に登場。
有線式遠隔操作端末「ノンキネティックポッド」にはパーメット・電子対抗装備の進化系となる非運動エフェクターを搭載し、
これによってGUNDフォーマットリンクを妨害する「アンチドート」を発生させ、効果範囲内のガンダムを無力化する実質的な対ガンダムMS
フォールクヴァング襲撃の際に投入され、2機のルブリス簡易量産型を一瞬にして無力化し、
ルブリスも機能停止させて破壊しかけたが、ナディムによってポッドを破壊され、その特攻でルブリスを取り逃がした。


  • CCP-068 ハイングラ

グラスレー社の量産型MS。
武装はビームライフル、背部のビームサーベル2基、左腕に装備するシールド。
ベギルベウの随伴機としてフォールクヴァング襲撃の際に複数機が投入されるが、
ガンダム・ルブリス量産試作モデルには軽くひねられ、起動したルブリスには三機まとめて瞬く間に撃破ろうそくの火にされた。


  • CFP-010 ハインドリー

グラスレー社の量産型MS。
専用武装としてハンドガンとランスが組み込まれたランタンシールドを装備している。

初期から公式サイトに掲載されプラモデル発売も早くから決定していた本機だが、第一クール中の出番は一切なし。
下記の派生型ハインドリー・シュトルムの方が(量産型ガンキャノンくらいには)出番があったのに。
Season2ではランブルリングにてレネとザビーナが搭乗。
仕込み故二人が本気だったかは疑わしいが、エアリアル相手に一歩も譲らない戦いを繰り広げ、その後の戦闘でも実質無傷で凌ぐなど本作の決闘用MSの中では割とマシな活躍をしている。


  • CFP-013 ハインドリー・シュトルム

ハインドリーの実戦投入仕様。ビームライフルタイプの兵装とシールドで武装した中・長距離戦闘対応。
機体外装のほとんどはハイングラから継承している。
第4話でのデモ鎮圧に用いられた。
第7話ではインキュベーションパーティーの会場に非武装型の本機が展示されていた。
第15話ではフォルドの夜明けを制圧するためにザウォートヘヴィと共に2機投入され、仕込みの爆薬を耐えきって一撃で相手MSを沈黙させるなど活躍するが、
1機は捨て身のミサイル攻撃で、もう1機はオルコットによって力業で真っ二つに切り裂かれて爆散している。


  • CFK-029 ミカエリス

シャディクが搭乗するMS。
白い騎士を思わせる外観で、左手甲のショートシールド内に仕込まれたビームサーベルのほか、右腕が展開式の多目的武装「ビームブレイサー」になっている。
ビームブレイサーはビームサーベル、ビームライフル、ビームクローの機能を有しているだけでなく有線式遠隔操作端末も兼ね、変則的な軌道で奇襲を仕掛けることもできる。
更に隠し球として対GUNDフォーマット兵器である「アンチドート」も展開できる。
いわば指揮官機に当たるような機体であり、突出した性能はあまり無いが、下記のべギルペンデとの連携による集団戦闘で追い詰めていく。


  • CEK-077 ベギルペンデ

サリウスがミカエリスと共にシャディクに5機送ったMS。
いわばべギルベウの量産型で、頭部や手足の形状がほぼ継承されているが、カラーリングは紫と赤の毒々しいツートンカラーとなっている。
近接武装としても使用可能な大型シールドと、バックパックには展開してアンチドートを発動する機能が備わっている。
アンチドート以外の武装はライフルとサーベル、脚部に備わったクロ―と比較的オーソドックスなもの。
突出した性能では無いが、複数機による連携や、集団で追い詰める戦法に特化した機体である。


12話のプラント・クエタにおけるテロリスト襲撃に際しデリングを救出すべく4機が実戦投入*25され、
ルブリス・ウルに対してアンチドートを仕掛けるものの、バーメットスコアを4まで上げたルブリス・ウルには全く通用せず、あっさりと全機爆散してしまった。


20話ではドミニコス隊に配備された機体が登場。GUND-ARM搭載機体との交戦だったがアンチドートは使わずじまいだった。
僚機との連携が難しい状況故か、プラント・クエタでの一件でアンチドートに疑問符が持たれたのかは不明。



○ペイル社製

メカニックデザインは稲田航氏が担当。
機動力やスピードに優れているのがペイル社のMSの特徴であり、劇中でもその事が評判となっている。


  • F/D-19 ザウォート

ペイル社製MS。ザウートじゃないよ。
軽量の機体の各所にスラスターを配置しており、単独飛行が可能。更にオプションと思われるバックパックの大型推進ユニットによって自由度の高い飛行が出来る。
反面、軽量化のために防御力は犠牲になっているが、後述のザウォートヘビィの描写から察するに実弾アサルトライフル程度なら難なく防げる対弾性はある模様。
サブフライトシステム「ティックバラン」との連携で作戦行動範囲を広げることが可能。
第5話でのモブキャラとの決闘においてエランが使用。3対1という圧倒的な不利な状況でさえも見事に勝利してみせた。
ちなみに当初公式サイトに形式番号が掲載されず、第2クール目に入ってからようやく表記されるようになった。*26
飛行ユニットは下記のヘヴィの様に火器ユニットへの換装が可能。


第9話では地球寮にペイル社から4機貸し出されるも、乗っていたのが戦闘が本職ではないメカニック科と経営戦略科のメンバーだった上に、
そもそも対戦相手が最新鋭機のベギルペンデに搭乗、しかも全員がパイロット科の上位ランカーという化け物じみた強さのチームだった為、全く歯が立たずに即座に撃沈。
この際の描写から勘違いするかもしれないが、単純なスペックならチュチュのデミトレーナーを上回る普通に優秀な機体である。むしろファラクト貸し出された方が困っただろう
ただ、大型推進による強烈なGとかなどを考慮するとMSの操作に慣れていない素人にとっては、デミトレーナーと比べると扱いにくい機体であろう。


  • F/D-20 ザウォート・ヘヴィ

ザウォートの実戦投入仕様。
ビームライフルがロングバレルとなり、飛行用のスラスターユニットがオプション装備のミサイルランチャーとビームキャノンに換装されている。
ちなみにティックバランで飛行するザウォート・ヘヴィを遠景から映したカットではオプション装備が一切施されていない(ように見える)機体がいるが、作画のミスかは不明。
第4話でのデモ鎮圧に用いられた。
15話ではハインドリー・シュトルムと共に実戦投入されておりフォルドの夜明けの機体との性能・戦術面での力量差を見せつけるも、オルコットによって2機とも撃破されている。
余談だが戦闘中の1カットが最近シリーズ最新作が10年振りに発表されたアレのゲーム画面にそっくりだと話題になった。ミサイルをパージするところとかはどっからどう見てもACである。


  • FP/A-77 ガンダム・ファラクト

エラン・ケレスが搭乗するMS。エアリアル同様に登録名称は「ファラクト」。
ブラストブースターとGUNDフォーマットを用いた慣性制御によって大幅に飛行性能が向上しているが、
エアリアルと異なりデータストームの欠点を抱えた従来のGUNDフォーマットを採用しているため、強化人士による操縦を必要とする。
詳細はエランの項目を参照。



○ブリオン社製

メカニックデザインは海老川兼武氏が担当。主に民間用や警備用などの戦闘以外の目的に使用される機体が多いのが特徴。


  • MSJ-121 デミトレーナー

アスティカシア学園での訓練用MS。
頭頂部のブレードアンテナはオプション仕様であり、決闘時のみ追加装備される。


  • MSJ-105CC デミトレーナー チュチュ専用機

チュアチュリーが搭乗する初期型デミトレーナーのレストア機。
懐事情が厳しく、最新ロットのデミトレーナーすら入手できない地球寮の面々が旧式の機体を改造したものであり、ニカの自信作らしい。
通常機と比較すると、主兵装の大型ビームライフルと頭部の単眼型バイザー、太もものスラスターとかかとのローラーダッシュ、更に左肩に装甲を偏重させた左右非対称の外観が特徴。
チュチュが好むインファイトスタイルでは最新鋭機に太刀打ちできないため、(チュチュ的には不本意ながら)射撃と機動力に特化させた改修による一撃離脱戦法をとる。
グラスレー寮との決闘で大破するが例によって修繕費が乏しく、未改修の同型デミトレーナーのパーツでレストアされ(武器もビームガトリングガンに代わっている)、ランブルリングに投入される。


苦肉の策で作られた機体だが、チュチュなりに気に入っているのか彼女はずっとこれに乗っており、
また旧式という事も幸いしてか企業扱いになったり接収されたりしても18話現在では常にチュチュの元に戻ってきている。
しかし残念ながら第20話で破壊された。その際にチュチュは割と悲しんでいたことから、やはりお気に入りだったようだ。


  • MSJ-OP122 デミギャリソン

デミトレーナー(デミシリーズ)の戦闘特化型。スラスターの増加やアンテナの増設、追加パーツによりやや厳ついデザインになっている。
太ももやバックパックなど、一部の形状がチュチュ機と同じである。
フロント管理社で警備用機として正式採用されており、2話で「GUND-ARM」の嫌疑がかけられたエアリアルの回収、並びに操縦者であるスレッタを拘束するにあたって3機が登場した。
16話でも厳戒態勢にあるアスティカシア学園の警備に登場。学園用のデミトレーナーが歩き回る光景がこれに差し変えられており、平和な学園が変わってしまった事を印象付ける。


  • MSJ-R122 デミバーディング

デミシリーズの系譜に属する新型モビルスーツ。予算度外視で製造されたコンセプトモデル。



○オックス・アース社製

メカニックデザインはJNTHED氏が担当。


  • XGF-02 ガンダム・ルブリス

『PROLOGUE』においてフォールクヴァングで開発されていた機体。
エルノラをテストパイロットとして起動テストが進められていたものの、結果は芳しくなかったが、
フォールクヴァングで母と共にルブリスに乗り込んだエリクトによって起動に成功した。なぜエリクトだけが起動させられたのかは不明。
カルド博士はルブリスをただの兵器としてではなく、宇宙で生きていくための新たな肉体、人類の可能性を開くGUNDの未来として開発していた様子。

その後、宇宙の過酷な環境に耐えられなくなっていたエリクトの命を繋ぐため、ルブリスを使った事がプロスペラの口から語られている。
その発言のあと「エアリアルとして、ね」と続くので、このルブリスを改修したのがガンダム・エアリアルであると概ね考えられている。


  • XGF-01 ガンダム・ルブリス 量産試作モデル

名前の通りのルブリスの量産試作機。プロローグのフォールクヴァングに2機配備されていた他、ニュース映像には(実物かは断定できないが)3機確認できる。
フォールクヴァング襲撃事件においてハイングラに対して圧倒的な性能差を見せつけるものの、ベギルベウのアンチトードの前には全くの無力であり2機共大破。その後はどうなったか不明。


詳細はこちらを参照。


○???製

メカニックデザインは柳瀬敬之氏が担当


  • EDM-GA-01 ガンダム・ルブリス・ウル
  • EDM-GA-02 ガンダム・ルブリス・ソーン

ガンダムの名を持つMS。
かつてフォールクヴァングで開発されていたガンダム・ルブリス量産試作モデルから発展した機体で名を継承しているが、
21年もの年月が経っていることもあってかGUND-ARMの基本コンポーネントしか原型機のものは使っておらず、それ以外はほぼ別物。


なので外見は曲面を多用していたルブリスとは全く違い、直線と平面を多用している。
また頭部には額のブレードアンテナや細く水平なカメラアイ、赤い頸部といった、試作型にはなかった所謂「ガンダム顔」の特徴が見て取れる。


GUND-ARMのメリットを最大限に活かすためか、両機とも機体各部に多数のバーニアを備える。
ウルは青緑色の装甲色で、ガトリング砲とシールドを組み合わせたような兵装を所持し、重装甲型・火力特化型のコンセプト。
ソーンは薄い土色の装甲で、妙に長い腕部と短い脚部を持つどこか異形の機体。
シールドと大型ライフルのような兵装を所持し、こちらは機動性を重視し一撃離脱型の機体コンセプトに思われる。


なお、初登場は第10話だが、機体の外見と名称はプラモデルの予約のため早くから公表されていた。
フォルドの夜明けが戦力として有してはいるのだが、比較的規模の大きな勢力とは言え常に資金難に直面しているアーシアンの一テロ組織が用意できるとは到底考えにくい代物である。
パイロット自体もどこからか派遣されてきたとされており、その出自は謎。


  • EDM-GB ガンヴォルヴァ

コクピットにGUNDフォーマットが搭載されている無人MS。
ルブリスウル&ソーンがパーメットスコア3を発動する事によって、コクピット内のGUNDフォーマットとリンクして遠隔操縦を行う「ガンビット」である。
コクピットブロック自体が廃されており、GUNDフォーマットを取り外して有人MSとして運用はできない。
外形はどこかΖ系、あるいは悪のガンダムを思わせる鋭角的な顔のMSそのもの。
登場したのは14話だが、機体自体は「新商品(仮)」という名称で1stシーズン終了直後からプラモ化の宣伝がなされており、14話放送終了直後に公式サイトにも名前が公開された。
GUNDフォーマットが搭載されているので、この機体は本作における立派な「ガンダム」なのだが、機体名に「ガンダム」の名は冠されていない。


ソフィとノレアがフォルドの夜明けに所属しているのでこの機体も必然的にそこにカテゴライズされはするのだが、プラント・クエタ時に持って来なかったり、前述の資金面の件を考えると別組織の介入があったものと考えられる。

ルブリス・ウル、ルブリス・ソーン、ガンヴォルヴァ、3機のGUND-ARM製のMSを製造したのはオックス・アース社であることが第19話で判明。
表向きにはヴァナディース事変で会社が破綻したとされているが、その裏で宇宙議会連合が接収し工作機関として存続していた。
新たなGUND-ARMを開発を続けていて、ルブリス・ウル、ルブリス・ソーンを完成させその2人のパイロット兼GUNDフォーマットの実験体であるソフィとノレアをフォルドの夜明けに送り込んだ。
ちなみに、MS型ガンビットとなっているのは、オックス・アースにガンビットを新規開発できる余力がなく既存MSを転用して開発したためであるようだ。


○その他

主要企業以外のMSのメカニックデザインは特記ない場合、寺岡賢司氏が担当。
なぜか当初どの機体も公式サイトのMS解説コーナーに掲載されず用語集の項目に掲載されていたが、
14話放映の際にその他モビルスーツとしてひとまとめに掲載された。すごくわかり辛いとこにリンク張ってあるけど
どれも個性的な特徴を持つのだが、所詮主要キャラにやられる雑魚メカ扱いなのも悲しい。


  • TKG-328 カペル・クゥ

第1話でグエルと決闘したハンマー・フィールド社製のMS。
パイロットの「パーカー・イーストコット*27」がグエルに対し『婚約者に逃げられた』と挑発(or陰口?)した結果決闘を挑まれる。
(ちなみにパーカーのこれまでの決闘成績は2勝1敗1分け。よくホルダー相手に喧嘩を売れたものである。)


機体性能とパイロットの技量差を補い合えることもなく決闘では終始ディランザに押され続けた末に敗北、結果「虫の言葉*28で謝る」というペナルティを受けさせられたらしい。
公式サイトでは何故かMS解説コーナーではなく用語集の方に掲載されていたせいで、視聴者から忘れられやすい不遇な機体。


  • BTz-48 クリバーリ

ダイゴウ社製のホバー砲戦型MS。
腰部に備えた大型スラスターと両足による3本足のようなシルエットが特徴。
第5話でエランと決闘していたダイゴウ寮の生徒たちが使用していたが、3機がかりでもエランの技量の前に傷一つつけられず敗北した。
カペル・クゥ同様用語集にいつの間にかしれっと追加掲載されていたが、こちらは追加されていた事すら気付かなかった例も多いようだ。


  • F06-12 アズラワン

ファリサ・ロボティクス社製。デザイン担当は海老川兼武氏。第13話で改修されたエアリアルと決闘を行った、やたら近接戦闘を重視したようなMS。
オッズ9位の実力を有するとの事らしいのだが、5連戦の先鋒を務めるもののエアリアルのビットステイヴによるオールレンジ攻撃で達磨にされた。


  • FMSv-3 ホズラーII

フォブラー・モーティブ社製MS。デザイン担当は形部一平氏。
どこぞの水泳部に居そうなずんぐりした胴体にクロー付きの太い腕が特徴。
腕部からビームサーベルを発振しローターのように回転させて相手を切り裂くが、これで飛んだりはできないらしく、ジャンプの際は推進器を全開にして対応している。


  • AX-B120 ハイぺリス

バイホー・テクニカルラボ製MS。デザイン担当は稲田航氏。4本の腕を持つ重MS然とした機体。
火力は優れているようだが、エアリアルが展開したコンポジットガンビットシールドによって弾かれてしまう。


  • MV-7 ズヴァルヴィ

ヴィーラン・システム製MS。デザイン担当は柳瀬敬之氏。
なんかビート板みたいな飛行ユニットを装備し、つかまって飛行する。
エアリアルと空中戦を繰り広げるが敗れる。


  • TKG-333 カペル・ジオ

ハンマー・フィールド社製のMS。まさかのカペル・クゥ系列機登場。でも雑魚


  • UM-HT-426 ジネーテ

リューディ・アンド・ウィストン社製のMS。
尻尾状のクローが特徴的で、脚部をパージしジオングのような姿になる。


  • BTz-50hv クリバーリ・ドゥン

ダイゴウ社製のMS。
クリバーリのバリエーション機体だが、劇中ではファラクトに足止めされた上、ランブルリングに乱入されたルブリス・ソーンのビームによってじわじわと焼かれ、パイロットは悲痛な表情を浮かべながら閃光に呑まれていった。
原型機といい、登場するなり必ず爆発シーンが描かれているなど不憫かつ縁起が悪い。


  • GM-02R ラコウィー

グランツ・エンタープライズ製のMS。
重装型の外見でビーム・バズーカのような武装を使う。
ランブルリングでは上記のジネーテ、クリバーリ・ドゥンと共にエアリアルを狙うも、ファラクトに足止めされ、ルプリス・ウル、ソーンが乱入したせいで良いところは見せられず。


  • HU-45p プロドロス

フォルドの夜明けが運用するHMI社製の量産型MS。
地球に駐在するベネリットGのセキュリティフォースとの戦闘で使用した。
リック・ディアスを思わせるマッシブなフォルムと縦長のスリット型カメラアイが特徴。
作中では搭乗者がほとんど素人同然だった事もあって、ほぼやられ役と化してしまっているが、
それでも基本性能は高く、オルコットが搭乗した機体は多数のザウォート・ヘヴィを撃墜する活躍を見せている。


  • カラゴール

宇宙連合議会が所有する最新鋭の量産機であり、21話において遂に姿を現したクワイエット・ゼロの制圧検挙の為に大量に出撃した。
だがガンドノードの圧倒的な性能の前では全くの無力であり、さらにエアリアルのデータストーム・ネットワークをガンドノードに中継された事で全機体がオーバーライドされ、
動けなくなった所をガンドノードの一斉射撃によって全機爆散してしまうなど、扱いは完全にやられメカであった。


「動けない敵をいたぶって何が面白い…?」


  • ハロ

なぜかその他MSの項目に載っていた。
作中では表立って描写されていないが、プラモデルFigure-rise Standardスレッタ・マーキュリーの組み立て説明書によると、
学園のインフラの管理だけでなく決闘の際のジャッジの役目も果たしているなど、学園にとって非常に重要な役割を担っているとの事。
また、ロウジはハロを常に携帯しており、チュチュのように圧の強い人物相手にはハロに意思を代弁してもらっている。


  • クールさん ホッツさん

スレッタが学園の購買部で買った、ミントチリ味スナック菓子のマスコットキーホルダー。
青いクールさんと赤いホッツさんの2体で1組。
1クール目終盤でミオリネにプレゼントするも「ダサい」と文句を言われた。スレッタは気に入っているらしい。
その後もなんだかんだでミオリネが所持しており、2人の絆の象徴……というほどでもないがしばしば登場する。




●ガンプラ

モビルスーツをキット化したHGおよびSDEXスタンダード、登場キャラクターをキット化したフィギュアライズスタンダードが展開されている。
HGは30 MINUTES MISSIONS(30MM)からのフィードバックがなされ、組み立てやすさと優秀な色分けを両立している。
更にルブリスとエアリアルの胸パーツにはロストテクノロジーと云われていたインモールド成形が使用されており、シールやパーツ分割を使わずに模様を再現している。
なお、クリアパーツの裏側に、両面印刷かつ粘着面に模様が描かれているシールを貼りつける組み立て方式も選択可能。


一方で(全部ではないが)関節部分が30MMやEGで採用されるも摩耗しやすさが目立つC型ジョイントになっているのは賛否両論。
従来よりも組み立てやすいメリットもあるが、気になるのであればパーマネントマットバーニッシュなどで補強しよう。
また、近年のミキシング需要にも対応しており、脚部についてはほぼ全ての機種で入替が可能になっている。
ザウォート(ヘビィ)/ファラクトのように同じメーカーが作っている設定のキットは互換性も高く、設定も相まって俺MSも比較的作りやすい。


コロナ禍の巣ごもり需要をきっかけとする第2次ガンプラブームの最中に発売され、さらにそれに目を付けた転売屋にも格好の商材として狙われてしまったため、
全体的に入手が困難で発売当日に即完売→即座に高額転売されるのは当たり前、人気のものは予約開始30秒で予約終了したり抽選販売にされたりするし、
何なら商品名どころかシルエットすら分かっておらず値段だけ表記されている製品が即予約完売するほどの傍からみれば訳の分からないムーブメントになっている。
ただ、いずれもかなり力を入れて再生産しているらしく、Season1~2のインターバルにも助けられて*29か、
大体のキットはガンプラ品薄とされる状況の中では比較的入手しやすい製品群となりつつある。



●余談

よく「ガンダムシリーズ史上初の女性主人公」と解説されがちではあるが、上述の通りあくまで「TVシリーズでは史上初」であり、
女性主人公のゲームは割と存在する他、『新機動戦記ガンダムW ~ティエルの衝動~』『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY 天空の皇女』といった漫画作品も存在し、
アニメ作品でも、OVAだが『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』にて、
セレーネ・マクグリフがダブル主人公という形ではあるが女性主人公として登場している。認知度が低いと言われるのも納得なくらいに影の薄さは否定できないが
そのため、「『水星』が初の女性主人公」と説明したらコアなガノタから睨まれてしまうかもしれないので気をつけよう。ガンダムの歴史は広くて古いのだ。


それと、ガンダムシリーズ初の同性愛というのも実は強烈な前例がある為違う。裏設定レベルながら女性同士の恋愛も同じ。
「ここまでストレートな描写」という意味では初めてであるが。
ガンダムの原作者である富野由悠季はあるニュース番組インタビューにて「次回作の主人公は少女になるかも」という旨の発言をしているため、
本作の話を劇場版Gレコ製作時に小形氏からその話を聞いたかもしれない*30


ちなみに、『水星』の直近に世に出たゲーム『機動戦士ガンダムU.C. ENGAGE』『機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy』『SDガンダムバトルアライアンス*31
漫画『機動絶記ガンダムSEQUEL』などの作品も『水星』同様に新規層の開拓に向けてか女性キャラが主軸となっている。


ヤマザキビスケットの軽い食感が特色のスナック菓子『エアリアル』が本作の主役機と同名のためネット上でネタにされたりしていたが公式がコラボを発表した。
発表時期的にかなり早い段階で相談していたと思われるがフットワークの軽さがうかがえる。
「株式会社ガンダム」という学生企業が設立された設定故に現実世界でもここからの宣伝・広報であるという体で情報発信されることも多かった。*32


2023年2月、BPOが12話におけるCパートの描写に関して、「常識を逸した非常に不適切な残虐描写だ」などといった意見が多数寄せられた事を明らかにしている。
だが実際には審議はされなかったそうで、この件は終了となった模様。




この学園ではね、生徒同士が大切なものを賭けて決闘するの。お金、権利、謝罪…追記・修正!


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*1 大河内が物書きとしてデビューしたのが『ウテナ』のノベライズ版だが、その仕事をきっかけに『∀』の脚本にスカウトされたという経歴を持つ。
*2 枠復活後の2022年4月~9月は『呪術廻戦』の再放送を実施。
*3 第二クール最終回ではEDとして使用。のちに『2024別府大分毎日マラソン』のテーマ曲としても起用された。
*4 15話のラジャンはこの頃を「人々は意思を放棄し、兵器に決定権を委ねる。パーツとして消費される兵士…」と回想している
*5 一応条件さえ満たせば出自に関係なく再試験を何度でも受けられるなど、妙なところで平等ではある。
*6 スレッタや地球寮メンバーの学籍番号を見るに、経営戦略科やメカニック科の生徒は200人以上いるのに対してパイロット科は40人程度しかいない
*7 おそらく現実同様パイロットの枠自体が少ないため。
*8 第5話では「相手がスレッタと関わらない」という要求と「次にスレッタと決闘する」という要求が提示され、明らかに第3者の意思が関わる後者の要求すら受理されている。ただしこの時は居合わせたスレッタも合意したため成立した、ともとれる
*9 制服とスーツ、生徒手帳端末にはそれに対応した変色機能が予め実装されており、端末を通して申請する事で、着替えや新調を経ずにその場で制服とスーツの色が切り替わる仕様になっている。
*10 BとPが反転しているが、2018年に打ち上げられた日欧合同の水星探査機が由来か。そのベピ・コロンボはイタリアの天文学者ジュゼッペ・”ベピ”・コロンボに因む。
*11 地球と太陽間が平均1億4960万km
*12 かつては大気が存在していない物だと考えられていたのだが、2022年現在では研究の結果、極僅かだが水素やヘリウムなどの大気が存在している事が明らかになっている。
*13 なお、現実に株式会社ガンダムこそ存在しないものの、「動く実物大ガンダムの制作」をテーマに活動している団体として『一般社団法人ガンダムGLOBAL CHALLENGE』が存在しており、横浜市山下埠頭にて動く等身大ガンダムを制作した。さらに「『社名がガンダム』の“ガンダムの会社”」はともかく、「『社長がガンダム』の“ガンダムの会社”」ならば『武者○伝』の鎧王グループや、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』』、『SDガンダムワールド ヒーローズ』に登場するブルーウイングコーポレーションが存在し、余談の余談だが、羽生生純氏の漫画『俺は生ガンダム』にはガンダムにコスプレする会社員もいたりと、既にガンダムと会社には縁があるようだ。
*14 4話の実技試験関連のゴタゴタでチュチュがスレッタへの態度を軟化させたことで、スレッタは無事地球寮に迎えられている。
*15 おそらくネタバレ防止のため
*16 ただ、ラウダがスレッタに対し暴言を吐いた直後だったので、チュチュは少し面食らったが「今それ関係ねぇだろうが!」と怒声を挙げている。
*17 後継者であったグエルの勘当はつまり後継者失格というニュアンスも帯びる事件で、デリング暗殺も画策したヴィムの立場ならば即時退学を含む徹底的な絶縁から果てはお家騒動を抑えるための暗殺も選択肢に入りかねない
*18 しかも敗北した機体のうち2機はダルマにされているので修理費も尋常ではない
*19 プロスペラ曰く「データストーム耐性のある人工中枢神経を使用する拡張神経理論」
*20 正確には『W』のゼクス・マーキスのようなヘルメットと一体化タイプ
*21 なお、シン・セー開発公社は「水星に本社がある」と明記されているが、スレッタの学校側の届け出では「ラグランジュ1に母がいる」としている。
*22 加古川市の実在する公立小学校が建物のモデルになっている
*23 ただし学園のテロにはフォルドの夜明け直轄のメンバーは参加していない
*24 デザイナーの刑部一平氏によると、ディランザのブレードアンテナは「折られたら負け」という決闘のルールに基づき、折って掴んだ際にフラッグに見えるようにデザインされたらしい。「グエル機は最初の敵なので、騎士的矜持と称号移譲の象徴としてトロフィーをイメージした」とのこと。
*25 学園仕様と違い頭部のアンテナが省略されている。プラモデルで再現する場合削り取る加工が必須。
*26 F/D-19の表記は第1クール時点で第5話のモニター表示で確認可能。
*27 作中顔はほとんど映らず名前も呼ばれないが劇中で映ったモニターから解読可能で、それによれば三年生・パイロット課所属を表す学籍番号KP029
*28 公式サイトでは「虫の声」という表記。どっちにしろそもそもどういう意味なのかは謎。
*29 本放送から時間が経つことで熱狂的な人気が落ち着き、再販→即完売の状況が緩和されている
*30 ちなみにGレコ企画書段階では女主人公の予定だった。
*31 ちなみにヒロイン役の声優の1人がスレッタ役の市ノ瀬加那氏である
*32 作中で株式会社ガンダムがそれどころじゃない状態になると、劇中の状況とリンクして株式会社ガンダムからの情報発信は控えめになっている

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