登録日:2015/10/27 (火曜日) 23:09:11
更新日:2024/01/16 Tue 11:24:30NEW!
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少女革命ウテナ 世界の果て バイ 両刀使い 王子様 プレイボーイ マッチョ ヤリチン 小杉十郎太 及川光博 ミッチー ルシファー ベルゼブブ 革命 外道 クズ 名悪役 女の敵 理事長 兄 褐色 剣 近親相姦 リア充 ラスボス シリアスな笑い ※水曜夕方18時です。 主人公より先に立った項目 濃すぎるキャラクター性 毒家族 王子様のなれの果て 大人の男 アドゥレセンス黙示録 暁生カー 体内時計都市オルロイ 鳳暁生 輝いていた時代を忘れられない人 昏睡レイプ 妹の敵
「君はまるで水瓶座の少年、ガニメデですね。無邪気で純粋、だがその無邪気さが人を傷つける。気をつけないとね」
鳳暁生(おおとりあきお)とは『少女革命ウテナ』の登場人物。
CV:小杉十郎太
少女革命ウテナのもう一人の主人公である姫宮アンシーの実の兄。
「暁生」とは暁の明星、つまりルシファーの事。
鳳学園理事長の娘である鳳香苗と婚約しており、苗字が「鳳」となっている。
アンシーと同じく、褐色の肌に紫色の髪をしており、その姿は異邦人を思わせる。
肉体は長身かつ筋骨隆々であり、まさしく成熟した『大人の男』。
鳳学園の理事長代行を務めており、現在理事長が病気で臥せっているため、替わりに執務全般を取り仕切っている。
学園で一番高い建物である理事長館の、さらに頂上にある理事長室を仕事場としており、
現在ここは暁生が私物のプラネタリウムの投影機なども持ち込んでいるため、ほぼ彼の私室。
趣味は星を眺めることで、暇さえあれば理事長室でプラネタリウムや望遠鏡で星を見て過ごしている。
性格は頼れる『大人な男性』であり、包容力もあり女性を大事にするフェミニスト。
女性と会う時は相手の好きな香水を身にまとい、エスコートや繊細な気配り等は欠かさない。
また真っ赤なスポーツカーを愛車としており(モデルは幾原監督の愛車)、ドライブもよくしている。もちろん女性と。
妹であるアンシーとの中も良好。
兄妹のことは「普段は気にもしないし、役にも立たない。でも、時々見上げて、心安らかになったりする」と語っており、
週に一回は必ず会うようにしている。
謎の人物『世界の果て』が仕組んだデュエリストによる決闘ゲームや、妹のアンシーがそこで賭けの対象となっていることは気が付いていない。
アンシーも「兄を心配させたくない」とのことでそのことを秘密にしており、それらのことは知らずにいた。
アンシーの親友であるウテナのことも気に入っており、仲は非常に良い。
3クール目からは二人を理事長館に招待し、三人で暮らすようになっている。
総評するとまさしく女性が夢見る『白馬の王子様』がそのまま表れたような人物であり、学園の内外問わず女性にとにかく人気がある。
主人公である天上ウテナも例外ではなく、やがて彼に惹かれていくこととなる。
しかし思い出の『王子様』であるディオスや、暁生が親友である姫宮の兄であること、なにより暁生に婚約者がいるため、その思いに苦悩するのだが…。
以下、ネタバレ
あれは、昔々のお話です。あるところに、お父様とお母様を亡くし、深い悲しみにくれる、幼いお姫様がいました。
そんなお姫様の前に、白馬に乗った、旅の王子様が現れます。
りりしい姿、やさしい微笑み。
王子様はお姫様を、薔薇の香りで包み込むと、そっと涙をぬぐってくれたのでした。
「たった一人で、深い悲しみに耐える小さな君、その強さ、気高さを、どうか大人になっても失わないで。今日の思い出にこれを」
「私たち、また会えるわよね」
「その指輪が、君を僕のところへ導くだろう」
王子様がくれた指輪は、やはり、エンゲージリングだったのでしょうか
実は、ウテナに「薔薇の刻印」の指輪を授けた『王子ディオス』の成長した姿で本人。
つまり王子様のような人物ではなく、本物の『王子様』だった人。
幼いころ天上ウテナは両親を亡くし、深い悲しみの底にあった。
両親の死によって永遠なんてものがこの世にはないことを知ったウテナは絶望し、
「生きていることは気持ちが悪い」と生を否定して両親と共に自身も棺の中に入り、生を終えようとしていた
そのとき現われた王子ディオスによって、ウテナは自身があってほしいと望んでいた「永遠のもの」を見せられる。
そして「永遠のもの」を見せられたウテナは悲しみの棺から抜け出し、再び生きる意思を取り戻し救われることとなった。
この出来事はウテナの内面に大きな影響を及ぼしており、いわば、ウテナの人生を変え、そしてその生き方を決定づけた人物。
ここからウテナは「王子様」に憧れるようになり、自身も王子様になろうとして男装をするようになっている。
「王子様のように気高く、格好良く生きる」という彼女のアイデンティティは、ディオスとの出会いから始まっている。
この時貰った指輪『薔薇の刻印』は大切な宝物であり、ウテナは肌身離さず身に着けていた。
ディオス「たった一人で、深い悲しみに耐える小さな君、その強さ、気高さを、どうか大人になっても失わないで。今日の思い出にこれを」
ウテナ「私たち、また会えるわよね」
ディオス「その指輪が、君を僕のところへ導くだろう」
その言葉通り、ウテナは暁生のいる鳳学園に導かれることとなる。
そして再会した二人はやがて惹かれあい、一夜を共にし、結ばれるのであった……。
この出来事を期に、物語は最終章『黙示録編』へと進むこととなる。
追記・修正お願いします。
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「『世界の果て』を見せてあげよう。君にもね」
その正体は、エンゲージすると「世界を革命する力」が与えられると言われる「薔薇の花嫁」姫宮アンシーを賭けた決闘ゲームを作り上げ、
鳳学園でデュエリスト達を争わせていた張本人にして黒幕、『世界の果て』
ちなみに正体がディオスというのも間違いではなく、こちらもまぎれもない真相。
つまりディオス→鳳暁生=『世界の果て』
かつては気高い「理想」を持っていたが、現実の中で大人になり、「理想」に代わり「野望」を持った「王子様のなれの果て」。
「理想」を亡くしたことから、かつて持っていた王子の力「世界を革命する力」が失われており、
若く「理想」を抱いたデュエリストを競わせることで王子様の力を顕現させ、それを再び自分の物とすることを目的としている。
そのためならどんな手段でも用いるようになっており、以前の理想を抱いていたディオスとは程遠い人物に成り下がっている。
世界中の女の子がお姫様だったころ、その頃世界はまだ完全な闇には包まれていませんでした。
なぜなら薔薇の王子様が居たからです。
魔物に襲われるお姫様がいれば、魔物を退治し
クリスマスに一人のお姫様がいれば、彼女に寄り添い
薔薇の王子様にお姫様は守られ、世界は満ち輝いていました。
しかしある時、一人の魔女が世界の光を盗もうとしました。
薔薇の王子様は、世界の光を守るためにその魔女を退治することにしました。
それは魔女の罠でした。世界の光とは王子様自身のことだったのです。
魔女は王子をお城に閉じ込めてしまいました。
魔女の正体は王子様の妹でした。
世界中の女の子を守り世界中の女の子をお姫様にする王子様でしたが、妹だけは王子様のお姫様になることはできませんでした。
そして妹は魔女になりました。お姫様になれない女の子は魔女になるしかなかったのです。
そして魔女は王子を幽閉し、世界は完全に闇に閉ざされてしまったのです。
この闇の中を魔女は今でも徘徊しています。気高き若者を新たな生贄にするべく。
きっと魔女は、光となるものが邪魔なのでしょう。闇を支配するために
気を付けなされ、気を付けなされ。どうかあなたも気を付けなされ。
上記のような、魔女になった妹が王子様を奪った話が劇中では伝えられているが、
当事者であったディオスとアンシーから見た真相は事情が異なっている。
王子・ディオスは世界中の女の子を救うために懸命に戦っていた。
しかし世界から苦しむ女の子は消えることはなく、やがてディオスは倒れてしまう。
その間にも彼の下に救いを求める声は山のように積み上がり止むことはなく、ディオスは傷ついた体を押してでも彼らを救おうとしていた。
そんな彼のことを本当に心配していたのは、彼の妹であるアンシー唯一人だった。
ボロボロになりこのままでは死んでしまうディオスを見た彼女は、彼を救うことを決意。
助けを求める人々に、ディオスはもうここにはおらず、彼は自分のものだから皆の手の届かないところに封印したことを告げてしまう。
そして世界から王子を奪ったアンシーは『魔女』と呼ばれるようになり、世界中の女の子から王子様を奪ったことで人々の憎しみをすべて受けることになる。
100万本の憎しみで光る剣で全身を貫かれ、全身から棘のように剣が光るアンシーは『薔薇の花嫁』と呼ばれるようになった。
愛する兄である王子様を守るために犠牲になったアンシーだったが、彼女が愛した王子・ディオスはかつての王子ではなくなっていた。
世界中の女の子を救えなかったどころか、自分を守るために妹が人々の憎しみによって串刺しにされた現実に打ちのめされた王子は、理想では何も変わらないことを悟ってしまう。
自分の理想の世界の果てを見てしまった王子は、『世界の果て』になってしまった。
そして罰を受け続けるアンシーの苦しみだけが残った。
ウテナがディオスによって見せられた「永遠のもの」とは、このアンシーのこと。
つまり世界中の女の子から王子様を奪った罰を受ける、アンシーの永遠に続く苦しみだった。
そして王子・ディオスでは彼女を救えないことを告げられた彼女は、自分が彼女の王子様になることを決意。
その決意によって、悲しみの淵から抜け出したのだった。
とまぁ、こんな人物なのだが彼には大きな特徴がある。
それは、とにかく脱ぐこと。
とにかく脱ぐ
事あるごとにはだける
やたら半裸になる
華奢な肉体だったディオス時代と比べて筋骨隆々となった自分の肉体を、とにかく誇示する。
シリアスパートで、気が付いたら半裸になっていたことなど日常茶飯事。
また生徒会の桐生冬芽や西園寺恭一と一緒に、半裸の撮影会なども行っている。
ちなみにこれらは作品の演出意図としては「男が自分の力を誇示する姿」があるらしい。
極めつけは3クール目の「鳳暁生編」。
この章から彼は直々にデュエリストを用意するのだが……。
(セーラームーンやプリキュアでモンスターを生み出すようなものと考えてほしい)
暁生カー ブロロロロロロロ……
暁生「ふんっ!」シュバッ!
視聴者「?!」
暁生ドヤァ
……とにかく生半可な言葉では伝えきらないことが行われる。
あえて言葉にすると「デュエリストを乗せて暁生カーを運転していた暁生が半裸になり、走行中に突然逆立ちで運転席からボンネットに飛び移り、視聴者の方にもんの凄いドヤ顔で自分の肉体を見せつけながら突っ込んでくる」。
うん、わけがわからない。
気になった人は「暁生カー」や「やらないcar」で各自動画サイトを回ってほしい。
筆者の経験で言うと、あれを初見で吹かない人はいないと思う
(ちなみにこのとき流れるBGMのタイトルは「Akio car」)
一応、解説すると、
1.デュエリストは大人の象徴である暁生の「車」に乗せられ、
2.子供であるデュエリストは「大人」でないため、「車」を降りることも、行先を決めることも出来ず、
3.暁生によって、彼らの「世界の果て」に連れて行かれ、
4.果てを見たデュエリストは、自身の世界を革命するために「世界を革命する力」を求めるようになる。
ということが行われている……らしい。
暁生カーによって「世界の果て」に連れて行かれたデュエリストが、何をされたかは不明。
ただし「世界の果て」に行った者は、例外なく「世界を革命する力」を求めるようになっている。
だが本編で行われているのはシリアスな笑い。まさしく公式が病気。
ちなみにいわゆる召喚バンクなため、「鳳暁生編」からは、ほぼこれが毎話画面に流れている。
……話を戻そう。
『王子様』という自分の魅力をこの上なく理解しており、これによって多数の女性を籠絡・利用して今の地位を築き上げた。
鳳学園の理事長が病に臥せっているのも、暁生が理事長の妻を誑かして行わせた策略の一つ。
(当然婚約者である香苗とも関係を持っているので、母娘丼でいただいている)
これにより、鳳学園という自身が頂点の世界を作り上げた。
その他にも多数の女性と肉体関係を結んでおり、それは主人公であるウテナや妹のアンシーも例外ではない。
さも当然のように自身のために女性を利用しており、ウテナと肉体関係を結んだ事実も彼女の「世界の果て」を見せるときに最大限に活用した。
暁生「フィアンセのいる俺を拒まなかった。それは罪じゃないのか?」
ウテナ「卑怯だよ、こんなの」
暁生「卑怯? 真実の自分から目を背けて、他人を責めるのは卑怯じゃないのか? 自分だけが清らかで、正しいつもりでいるのは、卑怯じゃないのか?」
アンシーが週に一度呼び出されるのも、情事を行っているため。
暁生にとってはアンシーは、自身が王子から世界の果てに堕ちることになった現実そのもので
身を挺して『王子様』の重圧から救ってくれた女神であり、彼を『世界の果て』に堕とした魔女でもある。
そのためアンシーに対しては愛憎入り混じった感情を抱いており、両方の感情で近親相姦を行っている。
アンシーとはもはや離れることのできない「愛し合う」関係となっており、彼女と共に自身の野望を実現しようとしている。
決闘ゲームは彼女を『駒』とした策略であり、中盤の黒薔薇会編ではアンシーを通して裏で全ての糸を引いていた。
また部屋にあるプラネタリウムは、青臭い夢や願望を持つ者に彼らが望むおとぎ話の幻を見せる装置であり、
これにより「雲の上にある決闘場」や「空に浮かぶ幻の城」など、奇跡の力があるような幻を作り出していた。
暁生自身もこの装置によって、自分がディオスだったころの光り輝いていた「理想」の幻を見て過ごしている。
ウテナとの対決の際に、見たい幻を見せる理事長室やプラネタリウムが下らないと言われた時には、
「『子供』に、この部屋の価値はわからない」
と、言葉を返している。
決闘に与えられた名前は『革命』。
決闘BGMは「体内時計都市オルロイ」。
またウテナと刃を交える人物の中で彼だけが植物と無関係な名前だが、それは彼がデュエリストでは無いから。
つまり「子供」でもなければ、青い「理想」や「夢」も抱いていない。
決闘の最中、ウテナの「王子様になる」という強い意思によって崩壊を始めた決闘場に動揺した隙をつかれ、決闘ではウテナに優勢に立たれる。
しかし暁生はアンシーを盾にし彼女をひるませ、さらに油断したウテナをアンシーに背後から刺させて決闘に勝利してしまう。
その後、ウテナの持つ気高さの象徴である彼女の心の剣「王子の剣」を奪って、かつて自分が持っていた世界を革命する力を封印した扉「薔薇の門」を、
剣を使って開けようとする。
その間、王子に向けられた民衆の憎しみの象徴たる「百万本の剣」を、妹・アンシーに受けさせていた。
だが力任せに剣を扉に叩きつけた挙句、剣はあっけなく折れてしまう。
これを見た暁生はあっさり扉を開けることを諦め、次の機会を待つことにするが、そこへウテナがボロボロの身体で素手で扉を開けようとした。
そんなウテナの様子を、暁生は「昔の俺と似ているが、ひたむきさだけでは何も変わらない」と他人事のように冷めた目線で見物。
だがウテナの、そのアンシーを一途に想うひたむきさが彼女の心の扉を開き、みっともなく動揺する。
そして薔薇の門を開きかけ、薔薇の花嫁を救ったウテナはその代償として百万本の剣に貫かれ、学園から姿を消す。
姿を消したウテナを「ただの落ちこぼれ」と嘲笑いながら、次の世界を革命する者を選定する決闘ゲームの準備をする暁生。
しかしウテナによって、確かにアンシーは革命された。彼女は
「あなたはこの居心地のいい棺の中で、いつまでも王子様ごっこし続けてください」
と一蹴し、学園を去る。そんな妹に、いつまでも暁生は未練がましく追いすがっているのだった…。
全ての黒幕、堕ちた王子様、汚い大人としての振舞い、主人公であるウテナとアンシーの純潔を奪う等の数々の外道行為から、
「暁生しね」「暁生もげろ」等々ファンからはよく罵声を浴びせられている。
その一方で、現実の中で摩耗しつくし、純粋だった頃を忘れられずにいる・かつて輝いていた頃を再び取り戻そうとしている大人といったキャラクターは共感も呼んでおり、
「嫌いなキャラだけど、完全に否定はできない」
「昔は大嫌いだったが、大人になって暁生の言葉が理解できるようになってしまった」
などの声も多く存在する。
とにかく賛否両論はあれど、『少女革命ウテナ』を代表する強烈なキャラクターという点では間違いはないだろう。
■劇場版 アドゥレセンス黙示録
CV:及川光博
姿を消している鳳学園の理事長にして、姫宮アンシーの兄。
劇場版に合わせて設定・デザイン共に大きく変わっており、TV版の筋骨隆々だった肉体から細身の華奢な青年となっている。
声もミッチーに変更。
一人称も「俺」から「僕」となっている。
あまり脱がない。
TV版がルシファーがモチーフだったのに対して、こちらはベルゼブブがモチーフ。
鳳学園の理事長であり、仕事が出来、人柄もやさしく、完璧なルックスをもつ外見上は『いい男』。
絵を書くことを趣味にしている。
「薔薇の王子様の正体は、実は、蠅の王だったんだよ。魔女だった妹が魔法の力で、王子様にしてたんだ」
実は妹であるアンシーに、兄妹愛以上の感情を抱いており、裏では彼女に対して様々な行為を行っていた。
それがわかりやすく表れているのが彼の描いた絵。
アンシーがモデルとなっているのは序の口で、その内容が徐々にエスカレートしており、
最終的には裸のアンシーの絵となっている。
絵を描くためと称して、脱がせてはその裸体を見ていたらしい。
さらに劇中ではアンシーの飲み物に薬を入れ、眠らせたところで肉体を犯すなどの行為すら行っていた。
しかもこの時のことをナニに使用するのか、自分でカメラを設置し映像に記録している。
(また劇中の台詞から、一度や二度の過ちでないことが示唆されている)
しかし実はアンシーは眠っておらず、自ら望んで体を捧げており、
さらにアンシーが、このような仕打ちを受けても自分を『王子様』として見ていることを知ってしまう。
隠していた本性がとっくにアンシーには知られおり、それが受け入れられていたという事実。
さらに愛する妹が自分に見ていた『理想の王子様』という姿と、現実の自分の姿のギャップ。
何より、こんな醜態を知られてもなお自分に『王子様』を求められ、そこから逃れられないことに錯乱。
そして……。
「言うな! 僕はそんな人間じゃない!」
「鍵、鍵だ、鍵が見つからないんだ! 鍵のない車はうごけないまま錆びていく。鍵はどこだ? うあああ……鍵は一体、どこなんだ!!」
ちなみにこちらの暁生は、車を持っているが鍵をなくしており運転することができない。
そのため見た目は大人でも中身は子供、もしくは大人になろうとしなかったことが暗喩されている。
映画終盤、『子供の世界』である鳳学園を抜け出し、大人になるため『外の世界』に向かうウテナカー・エレガンサーモードとアンシーの前に登場。
アンシーが子供であったことの象徴として、最後の壁となって立ちはだかる。
「さあ、僕と一緒に帰ろう。生きながら死んでいられる、あの閉じた世界へ」
クライマックスの登場シーンと、アンシーとの最後の戦いは必見。
追記・修正は「世界の果て」を知ってしまった人のみお願いします。
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▷ コメント欄
- 幾原、榎戸作品の両方に通じるものとして、「変化を拒絶し、言い訳ばかりの大人」が黒幕ということにある。(ピンドラの実悧、スタドラのヘッド、ユリ熊のユリーカや蝶子)暁生はその代表例にして最もゲスなやつといっていい。 -- 名無しさん (2015-10-28 02:11:28)
- 紛れもないクズで外道なんだけど、大人になると何故か共感出来てしまう人 -- 名無しさん (2015-10-28 02:20:01)
- でも、共感できる故に、こうなってはダメだと意識できるキャラだと思う。 -- 名無しさん (2015-10-28 02:30:05)
- 大人になっても輝いていた理想を取り戻そうとする姿は滑稽なのか、はたまたすごいなと感心するか…普通だったら手を伸ばす気力とかない気がするんだよね。 -- 名無しさん (2015-10-28 10:12:28)
- 暁生の場合、現実に敗北して自分の世界に閉じこもり、いつまでも幻を見ているだけだからなぁ。それが原因でラストでアンシーに見限られるわけだし -- 名無しさん (2015-10-28 10:58:21)
- 「吐き気を催す邪悪」ポジションになりそうでならない不思議なキャラクターだった。表向きの立ち振舞いが洗練されているからか、今だから共感できる部分が色々見つかるからなのか。 -- 名無しさん (2015-10-28 11:30:15)
- 元々は良い人として登場させたら小杉さんの演技が怪しすぎてラスボスになっちゃったんだっけ? -- 名無しさん (2015-10-28 12:42:43)
- そうらしいけど、本格的な登場回から既にアンシーとアレしているのでどちらにしろヤバい人だったと思う -- 名無しさん (2015-10-28 13:13:33)
- 絵空事みたいな「王子様」で「大人の男」なんだけど、不思議と「ああいそうだなこういう人」とも思わされる 本当にシンボリックなキャラだと思う 男性のシンボル的意味でも(ゲス顔) -- 名無しさん (2015-10-28 13:27:14)
- 冬芽とベッドで寝そべってるシーン、あれはイクニか誰かが「ご想像通りの事をしてる」って言ったらしいけどこいつら・・・ -- 名無しさん (2016-02-13 17:44:58)
- 操っているようでも世界の果てを魅せられた人間の一人でしかない。悪意から陰謀を巡らせたのではなく、純粋に希望に満ちた王子様ごっこをやりたかっただけなのさ。 -- 名無しさん (2016-07-07 22:50:26)
- 理想を取り戻すなら、自分の中から磨き上げるしかないのに、他人の輝きを横取りしようとしてる時点で、つまらない大人でしかない -- 名無しさん (2016-08-26 13:04:46)
- 男はに身まとった服によって作られる。自分が作ったものでも他人が仕立てたものでも最後に身に着けた者が男になる。 -- 名無しさん (2016-08-31 22:42:22)
- 輝きを奪う事を合理的と判断する姿に輝きはないという悲しみ -- 名無しさん (2016-11-25 04:04:48)
- ベルゼブブだから黒くて沢山くる悪魔のような蝗の群れか -- 名無しさん (2017-02-04 02:48:44)
- 冬芽がプレイボーイなのって、自分が暁生にやられたことを、女の子に実践していただけだったりしたら、ちょっとイヤだけどありそう。 -- 名無しさん (2018-01-11 16:48:01)
- 去年の池袋のウテナ展で、暁生カーのボンネットに乗れる撮影スペースあって死ぬほど笑ってしまった。 -- 名無しさん (2018-01-18 19:44:22)
- 正義感溢れた純粋な少年も大人になると…本当(勝ち組側の)男の象徴キャラって感じだ -- 名無しさん (2018-03-05 11:16:56)
- アンシーが魔女になった後で王子様がウテナを助けてるのは矛盾? -- (2020-03-05 07:35:24)
- ↑確かにそこがひっかかるんだよね、あの王子様っていったい何なんだろうね -- 名無しさん (2020-03-18 19:17:18)
- ↑判らんけど世界の果てになりかけてた時の暁生が戯れにウテナを助けただけと解釈してる。 メタい話をすると当初は「光のディオス」「闇のディオス(暁生)」に王子様が引き裂かれた、って内容だったんだけど黒薔薇編の途中で変更になった。あのシーンは物語初期から決められた変更できない部分だから光のディオスとして名残が出て若干の齟齬が産まれてしまったんだと思う。 -- 名無しさん (2021-03-24 10:12:23)
- たとえ話をすると、すごいゲームクリエイターを見て自分もクリエイターを志した若者がいるとする。でもゲームを作るには音楽グラフィックプログラミングと覚えることが多すぎるし、一端になるのは時間もかかる上難しい。しかも個人で作ったゲームを大衆に認めさせるのはかなり難しい。失敗続きで挫折の連続の中、若者は思いつく。自分はどれもできないが、どんなものかは触りの知識で知っている。ならば自分はディレクターを名乗り人を雇って競い合わせ、自分の指示で自分が望んだゲームを作らせよう。 こうして若者は大人になり、自分が指示だけ出して作ったゲームで富と名声を欲しいままにしましたとさ。 あくまで例えでゲームディレクターを悪く言うつもりは無いけど暁生ってそんな感じの人。 -- 名無しさん (2021-03-24 10:20:25)
- ↑そして最後は自分が囲っていたクリエイター又はユーザーに見限られて予算も出しようないのにむなしく企画だけぶつくさホワイトボードやメモに興し続ける、そんな感じですかねぇ -- 名無しさん (2021-05-29 00:54:57)
- ウテナ助けたディオスは最終回でメリーゴラーンドから語りかけたディオスで、ディオスであってディオスじゃないものだと思うよ概念的な。ウテナや暁生の中の自己否定的なものの現れだと思う -- 名無しさん (2022-03-24 14:47:10)
- 革命刑事で検索! -- 名無しさん (2022-04-23 23:20:45)
- イクニのツイで年齢(多分外見)18歳って今更発覚して草生える -- 名無しさん (2022-11-22 00:28:22)
- ウテナって作品自体とんでもない理論武装で社会で生きてく上で背負うことになる「欲しい物が手に入らない」「望んでいた関係が築けない」「不自由な現状から抜け出せない」シチュや「そこから先へはいけない→世界の果て」を描いてるんだけど……。暁生はまさにそういったものらに摩耗しつくして、権力だけが残った結果、他人を動かすことで得た成果を振りかざすことに慣れきった「悪い大人」なんだよね。 現実世界にもそこかしこにいるしすごく生々しい存在。 -- 名無しさん (2022-11-23 21:43:57)
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