シリアスな笑い

登録日：2010/08/02 Mon 15:59:29
更新日：2023/08/10 Thu 14:56:25
所要時間：約 5 分で読めます

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シリアスな笑い バクマン。 漫画 ゴンさん プラシド bleach hunter×hunter 遊戯王 death note テニスの王子様 naruto シグルイ アウトレイジ 仮面ライダーエグゼイド グラハム・エーカー ミスター・ブシドー 檀黎斗 創作 シリアスブレイカー コメント欄ログ化項目 杉村升 表現方法 13km 範馬刃牙 マジすか学園2 顔は笑っているのに笑っていない眼 楼座無双 板垣恵介 西田敏行 新檀黎斗 檀黎斗神 琵琶法師

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漫画『バクマン。』で説明された表現方法の一つ。

「シリアスなのに何故か笑えてしまうシーン」を指す。
亜城木夢叶に何が足りないのかという問いの服部哲の解答。

作中ではデスノートの夜神総一郎がトラックでテレビ局に突っ込むシーンのパロディで説明されていた。

「真剣にやっているのに何故か笑える」

「狙ってないのに何故か笑える」

「子供からは笑いどころか感動すら与える」

と表現された。

この問いにシリアスな笑いとは
「馬鹿正直に真面目にやっている事で笑いが起きるもの」
だと亜城木夢叶は理解した。

しかし、シリアスな笑いは、ツッコミ無しで成立しなければならない、計算していない様に見せなければならない、
下手すればただのギャグ以下になると非常にハードルが高い。

また、シュールなギャグやシリアスシーンの合間のコミカルと非常に混同されやすい。
シリアスシーンに面白い部分があるのは、シリアスな笑いではない。
シリアスである事そのものが面白いのが、シリアスな笑いである、と作中でしっかりと語られている。

例えば、ニンジャスレイヤーは、シリアスな世界観で行われる突飛なストーリーが、ネット上では「シリアスな笑い」の代表例として語られている事が多い。
だが、あくまで世界観やキャラクターの動機がシリアスと言うだけで、一風変わった語り口や、突然妙な所から登場するフジキドなど、笑う所が明らかである。
そのため、これはシリアスな笑いではない。
（もちろん「シリアスな笑いではない」事と作品の評価は全く別である事を明記しておく）

ちなみに、作中では「シリアスな笑い」という語句が登場し説明する間に、ゴンさんが登場したため、「これがシリアスな笑いか」と考えた読者も多い。
だが、これは「ゴンのシュールな見た目」や「最初に出回った英語版の台詞」による所が大きく、シリアスな笑いとは言い切り難い。
（ただし、全くシリアスな笑いがないと言う訳でもない。また、ゴンと対峙するネフェルピトーの必死な反応は、シリアスな笑い要素が含まれている。
　仮に「もし、ゴンの見た目があのように大きく変わらなかったら」「それでも、ゴンの状態やピトーの必死さを見て笑ってしまったら」、それがシリアスな笑いである）

このような誤解が広まったのは、シリアスな笑いと言う概念が非常に難しいため、と言うのも有るだろう。
作中で言われているように、真剣にやっているのに何故か笑えるのがシリアスな笑いである。

あまりにも必死な行動や、本人は真面目であっても突飛なセリフ、大袈裟すぎる演出など、度を越えて過剰な描写がなされると、ある種のシュールさが生まれて「シュールな笑い」に至ることがある。

何故か、と言うだけあって、その概念は感覚的な物が強く、説明もしにくい。
劇中で登場した例が「告白シーンの必死さを見て笑ってしまう」と言ういまいち共感しにくい例だったのも原因か。

また、シリアスな笑いが起こるのはあくまでもシリアスなシーンであり、基本的に笑いどころになるような場面は該当しない。

場をわきまえずにシリアスな笑いだと決めつけると顰蹙を買う恐れもあるので注意。

シリアス笑いに定評のある、とされている作品
（ただし、実際には、前述したような混同がほとんど。これらの作品が「シリアスな笑い」の代表例と考えられている事が、ネット上で大きく誤解されている証明とも言える）

• BLEACH(例:13kmや)
• HUNTER×HUNTER(例:ゴンさん)
• DEATH NOTE(例:シブタク、ポテチ)
• テニスの王子様(例:越前リョーマ、跡部景吾、滅びよ…、)
• BLASSREITER(例:俺はお前の力を凌駕した)
• 北斗の拳(例：ザコキャラの散り様*1、シェルターの婦人)
• 遊戯王シリーズ(例:遊戯王ではよくあること)
• NARUTO(例:サスケェ、大した奴だ)
• バキシリーズ（例：腕ぐるぐる、トリケラトプス拳、エアカマキリとのエアバトル）
• 彼岸島（例：丸太、このにぎり飯が鮭だからちくしょう!!）
• 風雲黙示録（存在自体が）
• 龍虎の拳シリーズ(例：覇王翔吼拳を使わざるを得ない、藤堂竜白、すごい漢)
• 夜王（例：愛　人　契　約　！）
• ジョジョの奇妙な冒険
• 福本伸行作品(例:鷲巣様、ノーカン！ノーカン！、アジフライ作戦)
• SLAM DUNK(例:3年の池上)
• スクライド(特に漫画版。例:設定年齢19歳蟹座のB型(び、美形だ))
• ダイヤのA(例:舘さん)
• 斬(例:並の手練れではない(ｷﾘｯ)、真剣は切れ味がある分あつかいやすいし(以下略))
• 料理・グルメ漫画全般(例:孤独のグルメ、ラーメン三銃士を連れてきたよ)
• 殺し屋1(例:なんてロマンティックなんだ。)
• シグルイ(例:ぬふぅ)
• ていうか若先生こと山口貴由のほとんどの作品
• ひぐらしのなく頃に(特に後半)
• マジすか学園2
• アウトレイジシリーズ(例:野球やろっか？(ﾆｯｺﾘ))
• HiGH＆LOW THE MOVIE(例:鬼邪高ありがとうトラック＆アメ車のボンネットに乗って登場する林遣都)
• 仮面ライダー剣(前半)
• 仮面ライダーエグゼイド(例:檀黎斗／新檀黎斗／檀黎斗神)
• ニンジャスレイヤー（例：飛行中のセスナや冷蔵庫から飛び出して登場する主人公）
• 超力戦隊オーレンジャー(特に杉村担当回)
• キン肉マン(だってゆでだから)
• 魔法科高校の劣等生(例：キーボード手打ち入力、「なかなかできることじゃないよ」)
• ほとんどの富野作品(例:人間だけを殺す機械かよ！？、そうでもあるがあ！、クリスマスプレゼントだろ！)
• 機動武闘伝Gガンダム(例：素手でMS・MFを倒す超人たち。)
• ていうかほとんどの今川作品(例:十傑集走り)
• 新機動戦記ガンダムW(例：第1話から「お前を殺す」。主人公がドザエモン状態のまま2話終了。「つづく」)
• 鬼滅の刃(例：パワハラ一斉解雇を始めとする無惨様の言動)
• ワールドトリガー(例：ベイルアウトォ！)
• 龍が如くシリーズ(例：ムービー銃、「俺は誓って殺しはやってません」)
• 賭ケグルイ(例:顔芸)
• 蒼穹のファフナーシリーズ(例：極めて便利なデスポエムテクニカル珪素おじさん)
• 野望の王国(例：警察こそは日本最大の暴力機構だ！)
• 聖闘士星矢(例:師の師は我が師も同然！、聖衣に見放された男)
• ていうかほとんどの車田作品
• キャプテン翼
• 職業・殺し屋。(例:なんて卑しいんだ…)
• 弱虫ペダル(例：御堂筋君)
• MUSASHI-GUN道-(例:スゲェ…あのじいさん、落ちながら戦ってる…)
• 進撃の巨人
• 覇王愛人(例:世界一腕の立つ殺し屋、例のカンフー)
• ゴールデンカムイ(例:勃起)
• テラフォーマーズ(例:ゴッド・リーさん)
• ほとんどのイクニ作品
• 食キング(例：質問は一切受け付けん!!)
• ていうかほとんどの土山作品(例:邪道食い)
• THE 地球防衛軍シリーズ(例:本部の罠)
• 仁王(例：比叡山にて解き放たれた荒魂を目の前にして突如逃げ出す服部半蔵、棒読み過ぎる織田信長、片言過ぎるエドワード・ケリーの日本語)
• ヒストリエ(ば～～～～～～～～～っかじゃねえの!?)
• タフシリーズ(例:「う あ あ あ あ あ(PC書き文字)」「なめるなっ メスブタァッ」「虹色列車レインボー・トレインでやんす」「男もいけるしな」)
• ジビエート（作品はもちろん製作者、プロモーションを含めた全て）
• ていうかほとんどの猿漫画(例:コモドドラゴンを放てッ)
• STAR WARSシリーズ(映画)（例：「無限のパワー!」「it's a trap!」）
• チェンソーマン(例:光の力、ファミリーの平手打ち)
• サムライ８八丸伝(例:「失望されたかどうかオレが決める事にするよ」、「間に合ったな」、「そうとも言えるしそうでもないとも言える」)
• モンスターハンターライズ（例：「三枚おろしぃぃぃ」・「合掌ぉぉぉぉ」・「判決ぅぅ 地獄行きぃぃぃぃぃ」）
• チャージマン研！(例:「お前たち、よくもあんなキチガイレコードを！」、「院長、あなたは狂っているんだ！」、「そうか、頭の中に爆弾が…！」)

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*1 おまえのようなババアがいるか、あるのかないのかどっちなんだなど普通にギャグっぽいものもあるが