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更新日:2023/08/21 Mon 13:38:02NEW!
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金田一少年の事件簿 犯人たちの事件簿 金田一少年シリーズエピソード項目 堂本版金田一 旅行 夏 無人島 ケイン・コスギ モールス信号 サバイバル キャンプ 夏休み 沖縄県 孤島 銃剣 サバゲー 密室殺人 ダイイング・メッセージ 爆弾 クローズドサークル グロ回 グロ注意 防空壕 テント 罠 恋愛 裁くべき被害者 金田一恒例のクズ被害者 トラウマ回 人間失格の男達 鬼畜な被害者 鬼畜すぎる被害者 救うべき加害者 墓場島殺人事件 ドラマ版は人によっては黒歴史 コレワ正当防衛ダ!俺ワ悪クナイ! 罠ヲ仕掛ケテオイテ良カッタナ 亡霊兵士 辞世の句 white page
も…もうだめよ
あ…あ……あたしたち……
あたしたち みんな
亡霊兵士に殺されちゃうんだわ!!
『墓場島殺人事件』は、『金田一少年の事件簿』での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本第19巻と第20巻に収録。全11話。
テレビドラマでは第2シーズン第8話・第9話として1996年9月7日と14日に、テレビアニメでは第60話~第62話として1998年8月24日~9月7日にかけて放送された。
登場する怪人は「亡霊兵士」(ドラマ版では「生き残り兵士」)
ドラマ版(堂本剛編の最終回)のこの回は現在では地上波で放送不可能なレベルの超グロシーンや、途轍もなく残虐かつ悲惨な殺害シーンといった演出が盛り込まれており、
現在までのドラマ版金田一では1、2を争うトラウマ回である。
(※深夜番組ではあるが2022年4月5日に再放送されているので現在も放送可能レベルのようだ)
アニメ版の容疑者リストは上段が左から森下、陣馬、平嶋、岡崎で、下段が岩野、難波、萩元、檜山、米村の順でバックは桃色。
以下、ネタバレにご注意下さい。
【事件の始まり】
夏休みに突入したある日、一たちはクラスメートの麗美の提案で、旅館を経営するクラスメート・平嶋の実家がある沖縄*1へバカンスに向かう。
しかし平嶋の実家が予想以上にこじんまりした旅館で、周囲も漁村で遊ぶ場所も無く困っていたところ、偶然出会った旅行会社の男の誘いに乗り、近くにある無人島を訪れる。
だがその島はかつての激戦地であり、幾つもの戦闘機の残骸や骸骨が転がるような不気味な島であった。
そんな中、一たちはサバゲーに興じていた大学生に出会う。しかしその夜、山上で爆発が起こり、翌朝、2チームに分かれていた大学生グループの片方が全滅していたことが発覚する…。
果たして、この島に伝わる、亡霊兵士の伝説とは…!?
【事件関係者】
- 森下麗美
CV:大谷育江/演:建みさと
一達の同級生の一人。ノリのいい性格で、帰郷する平嶋に付いていこうと立案したのは彼女。
お風呂のサービスシーンを披露する。
途中、サバイバルゲームチームの檜山に辛く当たられる。
自分が付き合っている陣馬が威張るだけで役にたたないことに落胆、その点、一を「普段はボーっとしているがいざという時には頼りになる」と評し、その彼と一緒にいる美雪のことを羨ましがっている。
ドラマ版では原作の平嶋に近い大人しい性格になっており、真壁に思いを寄せていたが、墓場島のサバイバルといつ殺されるかわからない恐怖で精神的に参り弱音を吐いた真壁に幻滅しキツくあたってしまう。
アニメ版の中の人は本作以前にも初の劇場版『オペラ座館・新たなる殺人』に出演している。
- 岡崎浩司郎
CV:高戸靖広
一達の同級生の一人。ツアー参加の理由が「陣馬の友達だから。」とかなりあっさりした物で片付けられている。一日目に入った白骨のあった洞窟にまた行ってみようというなど好奇心旺盛な面があるが、事件が起きてからはすっかり縮こまっていた。
平嶋と付き合っているようだが、本命は美雪らしい。
持ち歌はシャ乱Qの「ズルい女」。原作発表当時は問題なかったのだが、サザエ時空の影響をもろに食らって8年前にはミスチルの「HERO」が発表されていた事になったため、趣味が古い高校生になってしまった
- 陣馬剛史
CV:林延年(現:神奈延年)
一達の同級生の一人。アウトドア派だが、その知識はあまり役に立たなかった。
短気で傲慢な性格。麗美と付き合っているようだったが…
サバイバルゲームについては「世間じゃ評判悪い」と言い、あまりよく思っていない。
アニメでは上記の様な短気、及び傲慢さは無くなった分、若干キャラが薄くなってしまった。
- 平嶋千絵
CV:岩井由希子(現:岩居由希子)
一達の同級生の一人。墓場島近くの漁村の出身。大人しい性格。
島のこともよく知っていて、ずっと「亡霊兵士」に怯えていたが…
途中、岡崎に銃を向ける檜山に対し、人が変わったかのように食ってかかる一幕も。
ドラマ版では鷹島友代が代役になっているが…
- 岩野渉
CV:二又一成/演:ケイン・コスギ
サバゲチームのリーダー。彼のみ他のメンバーと迷彩服のデザインが違う。
大学4年。整った顔立ちのイケメンであり、良識ある人物のように見えるが…
ドラマ版では帰国子女の設定になっており、ケイン・コスギが演じている。
- 難波昌平
CV:河本浩之/演:村松亮太郎
岩野チームのメンバーの一人。大学3年。関西弁を話すノリのいいあんちゃん。洞窟で一に銃を突きつけ口で「バン!!」と言って驚かす。
テント内で寝ているところに、首にナイフを突き立てられ、死亡。
ドラマ版では萩元よりも先に殺されるが、首の後ろを一撃で、おそらく苦しむ間もなく死んだであろう原作とは違い
寝袋の上からメッタ刺しにされ、目を見開いたまま泡立った鮮血をゴボゴボ吐き出しつつ絶命すると言う、下手なスプラッター映画顔負けのトラウマレベルの演出である。
アニメ版ではナイフが刺さっているシルエットのみ。
- 萩元哲範
CV:渋谷茂/演:NARUKO
岩野チームのメンバーの一人。東大3年。マザコンでピザ。
墓場島でのサバイバルゲームには反対していたらしい。
「2年前」に何かをやらかしたらしいが…。
二重の見張りの中、防空壕で寝ていた所を銃剣で首を一突きにされ殺害される。
ドラマ版では(叫び声が周囲に聞こえないように)口に詰め物をされた上で、寝袋の上からメッタ刺しにされ、刺される度に呻き声を上げながら足がビクンビクンと痙攣するという難波同様に一思いには死ねない苦しみが描かれた。また、原作よりも難波との仲の悪さが強調されている。
- 檜山達之
CV:檜山修之/演:金子賢
岩野チームの(ry 大学2年。1年前に入ったらしい。
イケメンだが根暗な上に嫌味な性格の銃オタク。難波曰く「協調性がない」。
しかし事件が起こると豹変し、まるで本物の軍人みたいになってしまい特に森下(ドラマ版では真壁)に突っかかる。
一に対し、美雪を狙っているかのような発言をしたが、ただ一をからかって楽しむだけのハッタリであった。
サバイバルゲームでは、米村チームが襲撃してきた際檜山が号令をかけていた。
ドラマ版で檜山を演じた金子賢は、のちにベストボディジャパン東京大会(2014年)で優勝しており、岩野を演じたケイン以上の肉体美を誇る。
- 米村
CV:長谷部浩一/演:正名僕蔵
もう一つのサバゲチームのリーダー。極度の近視で凄まじく分厚い眼鏡を掛けている。立ちション中に犯人に襲われる。ドラマ版では気配を感じ、所持していた銃を乱射しまくっていた。誰もおらず「気のせいか」と安堵した後襲われる。
爆発現場には眼鏡が遺留品として残っていた為、彼もチームメイト共々爆死させられたようだが…。
原作では容疑者リストに含まれなかったが、アニメ版では追加された。米村チームの中で彼だけが容疑者に入ったことがあるトリックを解くための伏線になっている。
- 井坂
- 河野
- 守屋
CV:鈴木琢磨(井坂)・林延年(現:神奈延年)(河野)・高戸靖広(守屋)
演:増田英治(井坂)・有吉崇匡(河野)・松上順也(守屋)
米村チームのメンバー。井坂はバンダナにスキンヘッドが特徴。やせ形のほうが河野で、ほくろがあるのが守屋。
全員最初に爆死させられ、バラバラ死体となって発見される。ドラマ版では平然とゴミをポイ捨てしたりするなど、素行の悪い描写が強調されている。
爆発現場には河野の双眼鏡、守屋の腕時計が遺留品として残っていたが、
井坂は遺留品の代わりに、生首だけの状態と化していた。ドラマ版では守屋が身につけていた時計を見たり、河野が双眼鏡を使っている描写があった。
アニメ版では、このまま放送するのは流石にまずかったからか、全員遺体の破片すらも残らない爆死となった(原作よりも扱いが悪くなっている気がしなくもないが)。
ドラマ版は爆発時の際の半笑いの表情のまま下半身が吹き飛ばされ、上半身のみが残っている状態というこちらはこちらでトラウマになりそうな描写になっていた。
原作、アニメ版共に容疑者リストからハブられている。
- 日本兵の格好をした男
一達の目の前に現れてきた謎の男。亡霊兵士と見られていたが……。
彼が隠れていた防空壕を探すと、逆さまに書かれた辞世の句らしき文言が残されていた。
- 旅行会社の男
CV:平田広明/演:神戸浩
一達を墓場島での無人島ツアーに招いた男。
一達を墓場島に送り届けた後、数日分のキャンプ用品と無線機を一達に渡し、4日後に迎えに来ることを約束して去る。
が、無線機は最初から電池切れであったうえに、なぜか、一達の写真を持っていた……。
ちなみに、アニメ版での中の人はいつきさんである。
【レギュラー陣】
毎度おなじみ主人公。
美雪とのひと夏の思い出づくりの為平嶋の帰郷旅行に参加。
小さい頃から器用だったらしく、今回はお手製のボウガン(自分と美雪の2人分作った)やトラップ作り、途中で犯人を罠にはめようとするなど、推理以外でも大活躍。
しかしその一方で、サバイバルチームの乱戦に巻き込まれて銃弾(BB弾か何か)を諸に受けてボロボロにされたり、「亡霊兵士」に絞殺されかかるなど、散々な目にもあっている。
特に後者は、1度岩野の身代わりになって(頼まれて見張りを代わった)犯人を罠にはめて追い詰めるが、スキを突かれて逃げられ、直後後ろから来た何者かに絞殺されかかる。たまたま美雪が差し入れに来たので、犯人は自分が襲っているのが岩野でないことに気づき、離して逃げたが、彼女が来なかったら本当に殺されていたかもしれない。いつも美雪を危機から救っている一だが、今回は逆に救われたのだった。しかし、この一件には、犯人が暴露してしまった、ある秘密が隠されていた…。
中盤、檜山の挑発に乗って美雪への想いを暴露してしまうが…聞こえてませんでした。残念。
とはいえ、そのことが、事件を解くうえで、思わぬ突破口となる…。
また、告白が聞こえていなかったのは残念だったが、美雪が亡霊兵士を見て悲鳴を上げた際に真っ先に駆けつけていて、ちゃんと彼女に対する男気は見せている。
ドラマ版では、美雪とMr.ChildrenのLIVEに行く約束を忘れたり、麗美の恋を応援してほしいと頼まれたものの、麗美の恋心を無断で真壁本人に打ち明けるというさり気なく惨いことをするなどデリカシーのかけらもない。
そんなんだから美雪との仲がなかなか進展しないんだよ…。
しかし、ある意味自業自得の形で重傷を負った真壁を見捨てず、移動時に背負い、自分の分の食糧を分けたり、原作にて終盤途中にて自身を陥れたある人物の事も庇う姿は流石主人公、男前である。
ちなみに、この回で覚えたモールス信号は後の事件でも役に立つ事になる。
毎度おなじみヒロイン。
平嶋の帰郷旅行に参加することになるが、「男の子を1人誘って」と言われて「男の子と一緒に旅行だなんて親が…」と困惑。しかし、平嶋に「美雪ちゃんはいいじゃない。幼なじみの彼と一緒なら」と、近くで見ていた一を指名され、「結局アレか…」とうんざり(?)顔。嬉しいくせに。実際、森下に一のことを褒められてドキッとしていたり、自分の分もボウガンを作ってもらって嬉しそうにしていた。
中盤、一の告白同然の言葉を…?聞こえませんでした。本当に残念
なお、美雪本人は何事も無く済んでいたが、今回は逆に一の危機を救っている。
たまたま美雪が様子を見に来なければ、犯人は、自分の襲っている相手が無関係の一であることに気づかなかったかもしれない。
何も無い代わりに、亡霊兵士の姿を目撃、悲鳴を上げた。
また、今回、彼女の几帳面さが、ダイイングメッセージを解く大きなヒントになった。
ドラマ版では一が美雪との約束を忘れケンカしたため一たちの旅行に最初から同行しておらず、行方不明になった一たちを必死に捜索する姿が描かれている。
通称・佐木2号。
南の島への旅行の話を聞きつけ、勝手に同行。
だがそのことが大いに役に立つことになり、犯人に関する決定的な証拠をビデオに収めることに…。
なお、今回は兄の1号(竜太)も天使となってコマの端に登場している場面が二箇所ある。
ドラマ版では佐木1号(竜太)が死亡していないため、今回の事件に同行するのも1号になっている。ビデオを撮りながらナレーションをしては一に怒られたり岩野や檜山に睨まれていた。
墓場島に同行しなかった美雪に代わって一の隣の防空壕で就寝しており、翌日からなぜか挙動不審に…?
てっきり自分が一に告白されたものだと思い込んでました。アッー!
毎度おなじみオッサン。
今回はエピローグに登場。
ドラマ版では一を野球観戦に誘うつもりだったり、一たちの救助などで要所で活躍している。
- 真壁誠(ドラマ版のみ)
麗美が自分に好意を寄せていると一に明かされほいほい墓場島までついてくるが、悲惨な殺人事件に巻き込まれることに…。
プライドが高く潔癖症の気がある彼には、墓場島でのサバイバルや、軍人気取りで真壁に暴力を繰り返す檜山の行動が相当堪えたらしく、後編の冒頭で水を独り占めして逃げようとする暴挙に走り、その結果トラップにかかり木の杭が太腿を貫通するという重傷を負い、傷口が化膿して危険が迫るという、原作の「悲恋湖伝説殺人事件」における美雪と同じような目に遭った。
その後は自分を見捨てようとしない一たちの優しさにすっかりしおらしくなり、なんとか生還。重傷のため謎解きの場にはおらず先に島から帰される。
ちなみに、後編では一に「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」と突っ込まれた際に「伊達眼鏡なんだ。…インテリに見えるだろ?」とまさかのカミングアウトをしている。
- 鷹島友代(ドラマ版のみ)
原作における平嶋の代役。
真壁に恋する麗美を応援しようと、一に真壁を旅行に誘うよう頼み込んだ。
なぜか小指をけがしていた。
【以下、事件の真相…更なるネタバレ注意】
「辞世の句」は、漢字とカタカナで構成されている。
漢字はモールス信号における長点、カタカナは短点に相当する
「辞世の句」を全て解読すると、ヒヤマハムラノイキノコリ
俺がこんなガキと共犯だと? 笑わせんじゃねえよ!
殺人鬼『亡霊兵士』は……この俺さ!!
- 檜山達之
この事件の犯人「亡霊兵士」。
実は、島の中では対立しているように見えた森下麗美とは共犯者という関係。幼馴染であり、恋人でもあった。
根暗で陰険な性格であるのも演技であり、本来は穏やかで心優しい青年。
麗美と同じ「村の生き残り」であり、自分達の家族や故郷を奪った岩野達を憎み殺人を行った。
偶然レストランで岩野達が話しているのを見て、麗美が警察に突き出そうと言ったが証拠不十分で釈放されるということで、自分達で殺害をしようと決意した。
米村の辞世の句に見せかけたモールス信号形式のダイイングメッセージで犯人だと暴かれる。
村の生き残り? 復讐?
なんだよそれ。俺があいつらを殺したのはそんなんじゃねえ!アーミー気取りのボンボン連中に心底ムカついてたからさ!
俺にとっちゃ最高の5日間だったぜ。チャチなゲームじゃなく、生の殺しを体験できたんだからなっ
犯人であることがバレた後も麗美を庇うために前述のセリフを吐き麗美の腕をナイフで斬りつけたりするなどキチガイを演じていたが、岩野を殺そうとしたところで騙されていたはずの一が彼を庇うのを見て、「そいつは自分が助かる為に関係ねーお前まで身代わりにした男だぞ! そんなサイテー野郎をお前はかばうのか!!」と
本来の悲しい復讐心をぶちまけてしまう。その言葉に一は「俺が助けたいのは、あんたらのほうだよ――」と吐露した。
最期は麗美を庇う形で自刃(アニメでは服毒)。その際には『金田一少年』史に残る名言を残して逝った…。その時の表情は本来の心優しい青年の顔に戻っていた。
復讐なんてろくなもんじゃねぇ… もし…そんなこと考えてる奴がいたら言ってやりてぇよ…
復讐なんざ… もう…やめちまえって…
もっと…てめーの人生… 大…切に…
生き…て…
原作では、一が自殺をさせてしまった最後手前の犯人(原作版では黒死蝶殺人事件が最後。ただし、「自殺を図るも生きながらえたり、一以外の人物が止めたりする事によって結果的に未遂に終わったものの、彼が自殺そのものを止められなかった犯人」はこれ以降もいる)。
それだけに、その言葉は深い…。
一が以降の事件で自殺を否定したり、必死で止めたりするのはこの檜山の言葉が彼の心の中に今も残っているからなのかもしれない(もっとも、これ以前に犯人が自殺した話でも、別に肯定したわけでも止めなかったわけでもなく、むしろ止めようとする姿勢は同じであり、ただ単に相手がいきなり自殺を図ったので止めようがなかっただけなのだが)
ミリタリーオタクなのは演技であるはずだが、その入れ込みっぷりは完全に、それも岩野たち以上にサバゲにハマってたように見えなくもない。
コーヒーに砂糖を3個入れるあたり、見た目によらず甘党らしい。
ドラマ版では演技の為とはいえ、真壁を銃で殴りつける等の暴力描写が原作以上に多く、かなり印象の悪いキャラにされていたが、緊張状態に耐え切れず水を持って逃げようとした真壁を追い掛けている際、彼がサバイバルチームが仕掛けたトラップ(対殺人犯を想定し底に尖った木の杭が設置されたかなり危険なもの)の方向へ向かっていることに気付き、岩野たちが「待て!」としか叫ばない中で唯一「そっちへ行くな!」と警告の言葉を発していた。もっともその後真壁がトラップで負傷したのを見ても水がこぼれたことしか気にしない冷酷ぶりを見せつけ、その後も真壁には水を与えることは許さない描写があったが。
原作やアニメと違い自殺はしなかったものの、暴走した岩野から鷹島を庇ってナイフで刺され死亡する。
岩野を殺そうとした時に鷹島が妊娠していることを告白した為、最期に「子供を頼むぞ」と言い遺した。
あの赤い悪魔が…
あたしたちの村を食い尽くしてしまったのよ…!!
- 森下麗美
檜山の共犯者・「もう一人の亡霊兵士」。
幼馴染であり恋人の達之と生まれ故郷の長野県黒坂村でつつましく暮らしており、村人の誰かと結婚して村で暮らすのが夢だったが、本編の2年前のある日に岩野達の過失で村は全焼し故郷と家族を失う。
その後は東京在住の親戚に引き取られて上京し不動高校に入学。同じく東京の大学に進学して上京した檜山と共に過去を忘れようと慌ただしい生活を送っていたが、喫茶店でのデート中にたまたまその場に居合わせた岩野達が黒坂村での火災について話しているのを聞き、真相を知った2人は復讐のために以後、別々に分かれて行動して無関係の別人同士としての関係を築きつつ、計画を練っていた。
皆にコーヒーを配る際、いつもの癖で檜山に砂糖を3個渡してしまった(しかも1個はわざわざ2個入りの袋を破って追加していた)ことから、彼の細かな好みまでよく知っている間柄だと一に気づかれた。
檜山が一の注意を引いている間に萩元を刺殺。アリバイ工作のために一のお惚気話を一言一句話したが、逆隣りの防空壕にいた美雪は厚い土壁に遮られて一の話が全く聞こえなかった(=それを麗美が知っていたということは、唯一一の声を聞いていた檜山から教えられたとしか考えられない)ことから共犯だと暴かれた。
ちなみに暴かれた際に「もう一回同じ事話そうか?」と麗美が言う場面があるのだが、本当に話されたら一は後でどうするつもりだったのだろうか。
ただ、一が岩野の身代わりに見張りをしていた時、彼の罠にはまり、岩野を殺しに来た犯人はなんとか逃げ去ったが、直後にもう1人が一を後ろから襲撃したことで、彼に犯人が2人いることを気づかせるきっかけになってしまった。
また、「森の中でキャンプを黒い糸で囲う」という一の罠により、犯人が内部にいると断定されてしまったのも、計算外だった。(糸が切れていなかった=犯人はキャンプの外から来た人間ではない)
檜山が自殺した際「何よこんな奴、死んで当然よ!」と強がりながらも涙を流していた。
最期まで自分を庇おうとした檜山の死を無駄にしたくないという思いから逮捕後も黙秘を続けていたが、檜山の子供の妊娠の発覚を機に、
我が子のために罪の償いのために生きるを決心し、全てを自供した。
なお、米村チームへの爆弾投入、難波殺し、米村殺しと、どっちの犯行だったのかがハッキリしていない部分が多い。
また、一が身代わりになっている時に岩野を殺しに来た犯人と、後ろから一を襲った犯人、どっちが檜山でどっちが森下だったのかも不明(『犯人たちの事件簿』では、岩野を殺しに来たのは檜山、一を背後から襲ったのは麗美に設定されていた)。
アニメでは、岩野が一に身代わりの交代をお願いしているシーンで傍に檜山がおり、彼らのやり取りを聞いていた可能性があるが…
檜山が身代わりを知っておりその情報が麗美にきちんと伝わっていたとすると、岩野がいないことを承知で無関係な一の方を狙って殺すために見張り場に行ったことになり、かえって辻褄が合わない*2。
達之… 復讐なんて、もういいよ…!!
私、達之の赤ちゃん産みたいよ…!!
- 鷹島友代(ドラマ版のみ)
ドラマ版における「もう一人の亡霊兵士」。生まれ故郷の(以下省略)。勿論、檜山の子供を身籠っている。
しかし、彼女はドラマ版のオペラ座館では、早乙女の代役で、月島冬子の自殺の原因を作った事も有るワケだし…。ハッキリ言って岩野たちに復讐する資格はない…!!
原作で犯人だった麗美もドラマ版でちゃんと登場していたのに、なぜ友代が犯人に変わったのかそういった意味でもカオスなキャラになってしまっている。
コーヒーを渡す際に檜山だけ砂糖の数を多めに渡したことから一に檜山と知り合いだとばれ、本来聞こえるはずのない防空壕の中の一の会話を一言一句覚えていたことから共犯だと暴かれた。(これは原作の森下と同じ流れ)
- 難波昌平
- 萩元哲範
- 井坂
- 河野
- 守屋
萩元の火の不始末により、村人32人が焼け死ぬ大惨事を引き起こしてしまう。
しかも、萩元は前にも千葉の山でボヤ騒ぎを起こしかけており、黒坂村の件についても火が消えたと思い込んで確認しなかったようで反省していなかった様子。
なお、岩野は火災について「仕方ないよ、あの時は空気も乾いてて風も強かったしさ!」と自分達の過失すら否定し、米村に至っては自分たちが消火活動も避難誘導もせず逃げたことを棚に上げ、「自分たちの焚き火は村から離れていたのになぜ逃げられなかったんだ?」と他人事のように言った上、「ちょうど同じ頃村の誰かが火ィ出してたんじゃない?」と村人に責任転嫁する始末。
米村以外の米村チームの3人は殺される前、守屋(アニメでは井坂)が2年前の火災のことを話そうとしたところ井坂(アニメでは守屋)は「嫌なことを思い出させるなよ!」と言うなど過失とはいえ大勢の人を死なせたことを全く反省していなかったようである。
さらに、火災を起こす前にも時々サバゲーの為に黒坂村を訪れていたようだが、人の家の苗木を踏み荒らすなどの悪行をしていた様子。
当然のことながら、サバゲーの愛好家として…どころか、そもそも人間として最低な奴らの集団としかいえない。
一応火事の一件以降サバゲーをやる際は人のいない場所を選ぶようにしていたようだが...。
ドラマ版では黒坂村の火災もわざと放火した疑惑が掛かっており、実際に岩野達が警察に容疑者としてマークされていた。
- 岩野渉
途中で自分達が命を狙われる動機に気づき、一を身代りにしようとするというゲスなことをやってしまう*3。
結局サバゲーチームの中で唯一生存するが、剣持警部曰く「今回の件で相当参っている」との事で、その後は潔く警察で取り調べを受けている。
米村が最初の爆発で死亡しておらず、トリックに利用されていたことを知った際、真っ先に彼の安否を一に聞くなどリーダーということもあり仲間意識は強かったようである。
…と原作ではまだ良心が残っていたが、ドラマ版では
- 喫茶店で火事のことで揉める、萩元と難波に「まぁ、これからは気をつけようぜ。」という。
- 大惨事の真相が露になり、剣持警部が「この男は法が裁く」と発言して逮捕しようとすると、鷹島を人質にして逃げようとする(ドラマ版では既にこの時点で警察が島に来ており、絶海の孤島から逃げ切れる可能性なんてゼロに等しいのに悪あがきをする)。
- 取り押さえようとした一や剣持警部に抵抗し、危害を加える。
- 挙げ句、鷹島を助けようとした檜山を刺殺してしまい、剣持警部から怒りを買うも「正当防衛だ!俺は悪くない!!」と逆ギレ以外の何物でもない主張をして、激怒した一に殴られる。
…という、清々しいまでに最低な奴に改変されており、当時はまだまだカタコトだったケインの日本語台詞と相まって金田一少年屈指のネタ及びクズキャラとなってしまった。
当然ながらこの一件も殺人罪であり、余罪もあることだし、情状酌量の余地もないので刑期は相当なものに及ぶと思われる。
実は岩野の名前はなんと公募で金田一参加権を得た一般の方のフルネーム。本当にどうしてこうなった。
公式ガイドブックのファイナルではスタッフ座談会の中で「(岩野の扱いについて)読者から苦情がきた」と語られており、「最初は割と無個性なキャラで嫌な人間になる予定はなかったが、脚色の段階でああなってしまった」、「もっと無難な役にしておけばよかった」という旨の発言が掲載されている。
ちなみに、ドラマ版では名前の読みが「ワタル」から「ショウ」に変更されている。
恐らく前述の岩野氏に対する配慮なのだろうが…違う、問題はそこじゃない。
- 米村
黒坂村全焼事件の犯人の一人。実は爆死しておらず、その前に犯人に拉致されていた。その後は助けを求められないように(方法は不明だが)喉を潰された上で眼鏡を奪われ、亡霊兵士に仕立てあげられる。
眼鏡を奪ったのは、極度の近視である彼を裸眼状態にすることで、彼が人と遭遇した際にそれが自分を監禁した犯人か仲間かを判別できず逃げるように仕向けるためと、爆発現場に眼鏡を残し彼が死んだと見せ掛けるため。(「爆殺」という方法を選んだのも、遺体がバラバラになることで何人死んだか分からなくさせるためである。)
解放直前に食べさせられていた毒入りカプセルを仕込んだパンにより、毒死(ドラマ版では溺死に変更)。
しかし、彼は犯人に見つかってもバレないように辞世の句に見せかけたモールス信号をその場に残し、それが事件解決のキッカケとなった。
ちなみに、暗号が逆さまに書かれていたのは、両手を縛られていた彼が、後ろ手に書いたためだった。それにしても非常に視力の悪い人間がそんな不自由な体勢でよくそんなメッセージを綺麗に書けたな…
一は、「辞世の句」を見て『文章だけを書き写していた』ため、それを見ても暗号を解くことはできなかった。しかし、同じく文章を自分のメモに書き写した美雪は、几帳面な性格が幸いして、『文章の途切れた部分まで忠実に書き写していた』ため、モールス信号めいた並びになっていることがよく表れていて、一が暗号を解く大きなヒントとなった。
なぜ檜山が村の生き残りであることを米村が知っていたのかは不明。うっかり檜山本人がバラしてしまったのだろうか。20年後の事件でも犯人が被害者の死に際に自分の正体を明かしていたが...
三日三晩監禁されて一切の食物を与えられなかったせいで、「亡霊兵士」に仕立て上げられた時はかなり痩せこけた無精髭姿になっていた。…だが、正直いくらなんでも、ちょっと痩せすぎなような気がする(「監禁されていた」ためにほとんど運動できなかったことを考えると、個人差はあっても精々数キロ減る程度である。勿論、精神的に「殺される」と追い詰められていた可能性はあり、そのせいと見れなくもないが…)。
ちなみに、ドラマ版で一と真壁が交わす「眼鏡なくてもちゃんと見えてるじゃんか」「伊達眼鏡なんだ」というやり取りは、さりげなく米村の眼鏡についての伏線を補強する役割を果たしていたりする。
元々米村チームの一人を亡霊兵士に仕立てるため拉致する計画で視力の悪い米村が適任ではあったが、彼を拉致できたのはたまたま小便のため一人になったからであり、もし一人になったのが米村以外の誰かだったり、米村(もしくは他の誰か)が一人になる機会がなかったらどうするつもりだったのだろうか…。
- 岡崎浩司郎
- 平嶋千絵
成長した平嶋の気丈さを見て岡崎が惚れ直し、事件後、晴れて相思相愛になる。
後に文化祭にて仲睦まじい様子を見せていた。
そして岡崎は(後に出て来る村上草太ほど多くは無いものの)準レギュラーとしてのポジションを獲得し、その過程で、「金田一とは中学からの付き合いだった」事が発覚した。
不謹慎な言い方になるが、コイツがこの事件で1番得をした。しかし、防空壕で見張りをしているとき一に「美雪と幼なじみだった」ことを確認しているため、一と中学からの付き合いというのは明らかに後付けである。
- 陣馬剛史
森下に想いを寄せていたが、勿論彼女の眼中にはなかった。しかも妊娠が発覚し…。
森下は檜山一途であったので、今の今までなんだかんだとはぐらかされ、うわべだけの仲でちっとも進展していなかった可能性は高い。
自分自身に情けない面があったせいもある…とはいえ、彼からすれば大切な恋心を喪ってしまったどころか、最初から相手にすらされてなかった上、殺人計画に利用されていたということなので、実に哀しい。
しかも、発覚後は森下の関心は完全に檜山に移ってしまっていて、彼を騙していたことに関しては(少なくても描かれている範囲内では)全く言及も謝罪もされていない。アニメでは印象の悪い部分はなくなっているため、余計かわいそうである。
一と美雪の関係は彼からすれば実に羨ましく、眩しく見えることであろう。
彼が女性不信にならない事を祈るばかりである…
ちなみに、このことが原因かどうか定かではないが、今回ツアーでやって来た不動高校のメンバーの中では、犯人の1人だった森下を除くと、コイツだけこれ以降の作品に登場していない。
- 旅行会社の男
実は檜山達に雇われており、2人のどちらかから送られたと思われる、一達全員の写真を持っていて、最初から荷物と電池切れの無線機を用意し、一達を墓場島に連れて行くよう頼まれていた(4日後に迎えに来ると言ったのは本当だと思われる)。
しかし、まさか自分が人殺しの片棒を担がされていたとは思ってもみなかっただろう。
持っていた写真は6枚なのに、荷物は急にしかも勝手について来た佐木の分も入れて7人分用意してあった辺りは予備も含めて用意周到だったと思われる。
とはいえ不自然さは感じたようで、ドラマ版では持っていた写真に佐木も含まれていた。(アニメ版では佐木は同行しなかったので6人の写真で問題ない。)
ドラマ版では剣持達に身柄を拘束されている様子が描かれている。二人との関係、動機も不明だが、ただ金につられただけだと思われる。
【謎解きについて】
この事件は金田一少年では珍しい「犯人が共犯」な事件である。その点に気が付ければ、犯人当て自体はヒントがしっかり描写されているので分かりやすいだろう。
ただし、トリックを完全に解き切るにはダイイングメッセージの犯人情報だけでは不十分で、もう少し作中の手掛かりとなる物事について深く掘り下げていく必要がある。(と言っても一部のトリックは問題編の内に金田一が解いてしまうが…)
全体的にはトリックそのものはそれほど凝ったものではないのだが、真相当てクイズにおいては苦戦した読者は多かったようで、
公式ガイドブックでは当時の編集者が「檜山が犯人だと気づいた人は大勢いたけど、共犯の森下まで当てた人は少なかった」と語っている。
◇原作との違い
【ドラマ版】
- 怪人名が「亡霊兵士」から「生き残り兵士」に変更。
- 墓場島のあるところを沖縄から小笠原に変更。
- 共犯者を鷹島友代に変更。
- 岡崎、陣馬、平嶋千絵は登場しない。そのため森下麗美が平嶋千絵の代役となっており、佐木竜太、真壁誠がそれぞれ岡崎と陣馬の代役になっている。
- 美雪は旅行に同行せず、後編で行方不明になった一たちを剣持警部らと共に探しに来る。それに伴い、原作では美雪が証言していた事実を、佐木1号が証言している。また、謎解きの際に足を負傷していた真壁だけは先に船で運ぶよう剣持に頼んでおり、謎解きの場に剣持もいる
- 鷹島が墓場島について説明するタイミングを岩野達と会う前に変更。
- 岩野達よりは控えめだが、一達もサバイバルゲームの衣装(旅行会社の男が用意したもの)を着ている。
- 一達と岩野達が最初に出会う場面で、岩野達は洞窟に侵入し不動高校メンバー全員を包囲し銃を突きつける。
- 岩野は帽子、檜山は短髪でバンダナを身につけており、難波はロン毛で、萩元はメガネをかけていない。
- 墓場島での岩野達のサバゲーの様子が、建物の窓ガラスを割ったりドラム缶に隠れたりと原作よりも臨場感に溢れている。
- サバゲーチームが使う銃が、原作ではXM177のみだったのが、ほぼ全員違う。SIG551、AK47、MP5、FAMASと多彩である。マルイさん太っ腹。
というより原作者の手抜きがひどい。 - 一達が米村チームと会い、自己紹介するシーンが追加。この時、米村が一とぶつかって落とした眼鏡を拾っている。
- 米村チームの迷彩服のデザインが岩野たちとは違うものになっている。
- 檜山は一の事を「名探偵のボーヤ」と呼ぶ。
- 米村チームのメンバーで爆弾に気づく人物を井坂から河野と守屋の2人に変更。井坂は爆発寸前まで気付かない。「どうした?」
- 米村チームを探しに行くタイミングを爆発があった翌朝から爆発があった直後の夜に変更。また探しに行く前に岩野達も爆発音を聞いている。
- 防空壕の見張りの順番が原作では檜山→岡崎→金田一→萩元の順だったがドラマでは檜山→佐木→萩元となっており、萩元の死体の第一発見者が金田一から佐木に変わった。更に、檜山に茶化されて出てきた一が佐木に自分の推理を話すシーンがある。
- 防空壕で一と檜山が話していた内容を変更。
- 岩野や檜山が事ある毎に暴力を振るう(特に真壁に)。
- 後編冒頭で極限状況に耐えきれなくなった真壁が水などを独り占めしようと暴走し、岩野たちの仕掛けたトラップで重傷を負う。
- 岩野は一を身代わりにする際自分の服を自ら一に貸している(原作・アニメ版では一の方からお願いしていた)。
- 一が犯人に突きつけるものを木の枝で作ったボーガンから木の枝に変更。
- 米村の殺害方法を溺死に変更。
- 米村のダイイングメッセージの内容を「ヒヤマハムラノイキノコリ」から「ハンニンハムラノイキノコリヒヤマ」に変更
- 岩野が金田一に米村の「ダイイングメッセージの意味が分かるだろ!?」と聞かれた時、見苦しい言い逃れをする。*4
- 岩野たちが黒坂村の放火容疑で指名手配されている。
- 岩野が帰国子女になっている。
- 難波と萩元の殺害の順番を変更。それに伴い、米村が解放されて一達と遭遇するタイミングを2日目に変更
- 難波と萩元の殺害方法をメッタ刺しに変更
- 上記の通り、岩野の下の名前の読みを「ワタル」から「ショウ」に変更
- 檜山と鷹島は村の鐘の音で火事に気づく。
- 「復讐なんてもうやめよう」というセリフは、鷹島が檜山に言う流れに変更。
- 檜山は鷹島を庇い、暴走した岩野に刺されて死亡する。その直後に、剣持が岩野に「貴様…!」と怒り、一が岩野を殴り飛ばす
- 獄中でのシーンはカット。それに伴い、鷹島が自分のお腹には檜山の子供がいる事を告げ、犯行の動機を語るタイミングを檜山が岩野を殺そうとするのを金田一が制止した直後に変更
【アニメ版】
- 一達が水遊びをしたり、一が方角の知識を披露するシーンはカット。
- ドラマ版同様米村チームの迷彩服のデザインが岩野たちとは違うものになっている。
- 米村チームの会話で2年前の話が出た際「嫌なこと思い出させるなよ!」と言う人物を井坂から守屋に変更。
- 米村の眼鏡は米村チームの死体発見前に拾われる。
- 米村チームの殺害方法を島の砲台に変更。全員遺体の破片も残らなくなったため難波がまず井坂を発見する場面はカット。
- 個別防空壕での見張りの順番が変更され、萩元の死体を発見するまでの流れが簡略化されている。
- 無線機の電池切れが発覚するのが、原作では陣馬が一に無線機の存在を指摘された後だが、アニメでは一に指摘される前に陣馬が気づいている。
- 一が仕掛けたトラップは全て壊されている。
- 一が犯人に突きつけるものをボーガンから岩野達に渡された銃に変更。
- 一が岩野の身代わりに襲われ、美雪のおかげで犯人から解放された後、原作では襲われたことを美雪ともに他のメンバーに知らせているがアニメでは気を失ってしまいテントの中で美雪に介抱されているときに目を覚ましている。
- 逆さまの辞世の句がダイイングメッセージだと気付く理由が「「恋」の文字が違うから」ではなく「状態が真新しいから」に変更。
- 佐木は同行しない。それに伴いコーヒーを飲むシーンはカット。
- 事件後一とやりとりする相手が剣持警部から明智警視に変更。ただし剣持もセリフはないが少しだけ登場する。
- 檜山が森下をナイフで切りつけるシーンがビンタに変更。その後岩野を銃剣で殺害しようとする。
- 檜山の自殺方法を服毒に変更。
- 喫茶店での岩野達の会話に河野と守屋がはまっていない。
- ファイル3(解決編)のラストで4期ED「White page」が挿入歌として流れる。この曲を聞いて檜山と森下のことを思い浮かべる人は多いらしい。
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▷ コメント欄
- コメントが多くなったのでリセットしました -- 名無しさん (2017-10-07 11:16:00)
- ドラマの生き残り兵士のが自然だし不気味だった -- 名無しさん (2017-12-23 17:56:41)
- プロジェクションマッピングの専門家として古舘さんの番組に出て来た人が難波役の人だと知ってすごく驚いた。 -- 名無しさん (2018-01-19 19:27:06)
- ドラマ版では、美雪と剣持の救助ヘリの発信がきっかけで、モールス信号について触れられるのだが、そのままヘリに発見されたらどうするつもりだったのか気になる……代わりに入浴シーンがなくなったのは、そもそも相当不自然だった(真相を含むと余計にありえない)からだろう -- 名無しさん (2018-02-09 22:06:49)
- 草太の言うリゾートになった戦争中たくさんの戦死者が出た島ってやっぱここかね? -- 名無しさん (2018-02-18 15:39:33)
- ↑リゾートにしたやつらも何を考えているんだか…… -- 名無しさん (2018-02-18 15:53:20)
- 消防の頃見てた金田一で一番記憶に残ってるのがこれ。
怖かった事とケインの役の小物振りは今でも覚えてる。 -- 名無しさん (2018-03-17 16:20:07)
- 米村が知ってたのは冥途の土産に檜山が話したんじゃないかね? -- 名無しさん (2018-03-17 16:41:15)
- ↑×2 『被害者となるはずだった人物が逆上して真犯人を殺す』というオチをコナンでもやってほしい……死因が自殺じゃないからセーフだと思う -- 名無しさん (2018-06-17 12:10:11)- ドラマ版設定だとオペラ座館の犯人(と彼女)が不憫過ぎるな ……復讐の無意味さを知って自殺までしたにも関わらず、鷹島には伝らなかった挙句死人が出たのか -- 名無しさん (2018-07-01 11:37:08)
- ドラマ版における難波の「おるんやったら、無線ぐらいつけろや!」からの死体発見は、初見だと中々衝撃的。 -- 名無しさん (2018-09-24 03:30:06)
- アニメ版だと檜山は、岩野と一ちゃんの身代わりを知っていた可能性があるって書いてあるけど、たぶん知らないと思うよ。二人掛かりで襲撃した以上、情報共有できないはずがない -- 名無しさん (2018-11-26 03:46:19)
- >「ヒーロー神話が完全に崩壊」「ケインさんマジカワイソス。」 余計なお世話どころか、むしろ役者としてのケインに対する最大級の侮辱のようにすら聞こえるのだが… -- 名無しさん (2019-01-09 08:57:07)
- 金田一にでてくる被害者は殺されても文句の言えない奴らが多いがこの事件の被害者は特にそう。ドラマ版で檜山が岩野に「お前にわかるか・・・俺たちの気持ちが!?」と叫ぶシーンがあるが正直自分は殺人犯の気持ちなどわかりたくもないがあれだけの事をしでかした岩野はわかるべきだろうな -- 名無しさん (2019-01-19 13:02:09)
- この事件の犯人二人も少し迂闊だよな・・・砂糖をわざわざ三個そえた事もそうだが前もって墓場島を訪れていたのだから隣の防空壕から声が届くかどうか調べるぐらいできただろうに -- 名無しさん (2019-04-24 15:57:53)
- そもそも「声が届かないかもしれない」という発想がなければそんなこと確かめようともしないでしょ。 あとからなに言ったって意味ない -- 名無しさん (2019-04-24 17:07:07)
- ケインさんに対する意見あって良かった。オダギリジョーの件といいオタクは自分を卑下する呪いをかけて回るのが好きなのかな? だったら死ねクソ -- 名無しさん (2019-05-14 15:39:07)
- ドラマ版の岩野はどうしてこうなった… -- 名無しさん (2019-07-08 14:32:22)
- 原作では、まだ岩野は、良心が残ってたのに… -- 名無しさん (2019-07-08 14:47:29)
- ちなみに難波役の村松氏は現在アートディレクターとして大活躍。ネイキッドの代表として東京駅のプロジェクションマッピングや相棒のオープニングなどまで幅広く手掛けている。何気にこのドラマの出演者では一番の出世頭では? -- 名無しさん (2019-09-09 21:18:39)
- ↑6砂糖は、いつもの癖でうっかりやっちゃったんだろう。一でなければ気づかなかっただろうレベルだし、仕方ない。 -- 名無しさん (2019-10-25 21:09:41)
- 岩野は単に檜山殺させるために暴走させたんだろうなぁ・・・ 鷹島に妊娠を告白させた時点で自殺が不可能になったし。 -- 名無しさん (2020-02-02 09:53:29)
- ドラマ版ってさ、檜山はともかく、岩野は事ある毎に暴力振るってたっけ? ラストの「裁かれてたかるか」の時を除いて -- 名無しさん (2020-02-13 18:56:27)
- 何でドラマは不動高校生徒側の犯人を原作と違うのに変えたのか -- 名無しさん (2020-03-24 17:40:37)
- コーヒーに角砂糖三個入れて飲むのそんなに甘党なのか・・・自分の知り合いにスティックの砂糖5~6本入れて飲む人がいるけどあれかなり甘党なんたな
- 人物名と声優が一文字違いとかすごくない? -- 名無しさん (2020-09-13 18:36:33)
- 犯人の2人があまりにも悲惨過ぎる後味の悪い回だった。どう考えてもサバゲー野郎の方が悪いです -- 名無しさん (2020-10-24 23:18:32)
- 結局犯人たちでも村の生き残りの件はっきりさせなかった。古いから忘れてた? -- 名無しさん (2021-01-02 00:07:24)
- 檜山・森下「忍者かこいつ(金田一)……!」 -- 名無しさん (2021-05-08 18:13:37)
- 日本政府は遺骨をちゃんと回収してください -- 名無しさん (2021-08-26 16:48:16)
- 正直砂糖の下りはうかつとしか言いようがない -- 名無しさん (2021-11-16 20:42:04)
- ↑×2 現実の日本でも硫黄島という島があってだな・・・ -- 名無しさん (2022-04-05 20:05:58)
- 岡崎か陣馬のどっちかの名前を岩野某にしておけば角は立たなかったろうに -- 名無しさん (2022-04-07 08:50:46)
- ↑岡崎の方はともかく、犯人に恋心利用されてフルボッコな陣馬もそれはそれで自分の名前だったら嫌だと思う -- 名無しさん (2022-04-07 09:50:46)
- そもそもこの作品で事件関係者に読者の名前を公募するのが間違いな気がする。採用するとしても犯人にも被害者にもなりえない証言役の村人A、名簿の名前だけの出演、地元のモブ警官、プロローグかエピローグのみに登場するチョイ役あたりにしないと -- 名無しさん (2022-04-07 13:03:58)
- 旅行会社の男って多分村の関係者だよな でなきゃあんな真似しない -- 名無しさん (2022-04-29 21:18:25)
- 原作岩野の「よく気の利くリーダー気質な好青年」としての顔もあながち偽りではなさそうだった辺り解決編はマジでどうしてそうなった感 -- 名無しさん (2022-05-01 01:37:20)
- ↑3一般公募の名前の扱いどうこうで作者に批判があるようだが、俺からすれば村を焼いて何人もの人を死に追いやったサバゲーグループの連中の方が何万倍も悪質だし非難されるべき対象と思うのだが -- 名無しさん (2022-05-18 10:00:07)
- ↑その村焼いた連中も死んだ連中もフィクションの存在だけど、自分の名前を不本意な形で使われた読者&それをやった作者は実在の人間じゃん -- 名無しさん (2022-06-04 12:07:27)
- ぜひ、ドラマでまたやって欲しいな。もちろん、東京マルイさん全面協力で。 -- 名無しさん (2022-06-13 10:07:27)
- ↑3 「名前を公募する企画」で「こいつに使われるのか…」って当選者が残念に思うようじゃ失敗だし、そもそもそんな対象しかいない作品で公募するなよっていうあくまでも公募企画への指摘だぞ。サバゲーグループを非難するなとか誰も言ってないだろ。 -- 名無しさん (2022-06-13 10:10:56)
- 中の人的にはミスチルのライブよりも女との旅行を優先するとは思えない -- 名無しさん (2022-06-21 01:13:24)
- アニメ版の檜山がCV檜山さんだったから「なにか問題があって原作から名前を変えたんだろうな」と思ってたら原作の時点で檜山だったのね -- 名無しさん (2022-07-19 18:28:37)
- ドラマ版は鷹島のツッコミどころがクローズアップされがちだけど、よく考えると怪盗紳士の殺人でさくらに想い寄せてしかもさくらがあんな死に方したってのにあっさり切り替えている真壁も大概じゃないか? -- 名無しさん (2022-12-16 10:46:05)
- 火事の原因が別にあったらどうするんだろうか? -- 名無しさん (2023-01-12 23:44:52)
- 探偵もののお約束とはいえダイイングメッセージが回りくどい -- 名無しさん (2023-01-16 21:14:09)
- ↑普通に書かずにモールス信号にしたのはダイイングメッセージの内容を犯人に知られたくないからなのかもしれないが、この手の暗号化したダイイングメッセージって犯人が「何書いてるかよく分からんけど、こいつが書いたっぽい物なら取り敢えず消しとくか」ってなったら大抵は終わるよね。 -- 名無しさん (2023-02-02 12:39:13)
- 普通に考えたら、公募の名前は岡崎だよね。ミスリードでもあるまいし -- 名無しさん (2023-03-05 19:18:29)
- 千家が犯人になったのはこれのレギュラーが犯人だったのが遠因だと思ってる -- 名無しさん (2023-03-16 11:05:48)
- ドラマは美雪と鷹島の役を入れ替えたらまんまこち亀の映画(火事で亡くした家族の復讐に爆弾を使う)なのか。 -- 名無しさん (2023-03-26 22:25:40)
- 見張りの順番は檜山が1番目で岡崎が2番目で金田一が3番目で萩本が4番目だけど 岡崎の時は金田一と美雪が一緒に見張ってたし金田一の時は金田一自身が見張ってたし檜山が殺人を見逃してたってことになるからやっぱ檜山怪しいなあ。 檜山はなんとか岩野にかけあって自分と萩本の順番を離すことはできなかったのかな。 -- 名無しさん (2023-04-27 13:38:59)
#comment
*2 人目を避けて情報共有するタイミングが掴めず、麗美が入れ替わりを知らないまま自己判断で襲撃に向かってしまったことに気付いて檜山が追い掛けてきたという可能性はあるが。
*3 しかも、実際に一は犯人達に殺されかかっており、たまたま美雪が来なければ、犯人は一が身代わりになっていることに気付かず、完全に詰んでいた可能性すらあった
*4 原作では事件が解決した後に岩野達の所業が明かされるため、岩野にダイイングメッセージの意味を突きつけた金田一は疑惑を向けるだけに留めて深く追求しなかった。
コメント
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犯人たちの事件簿では檜山が米倉チームへ爆弾投入した事になってるね。麗美がその事でコメントしてる。
旅行会社の男って別に同じ村出身の共犯とかじゃなくて普通に金で雇った怪しい人なのかなしい
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