証言パズル(金田一少年の事件簿)

ページ名:証言パズル(金田一少年の事件簿)

登録日:2016/02/14 Sun 15:10:00
更新日:2024/04/06 Sat 20:11:12NEW!
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私がそれを証明してあげましょう!


----そう!それこそ‥‥


名探偵と呼ばれた君のおじいさまの名にかけてもいいですよ?



証言パズル(アニメ版:明智警視の華麗なる推理)とは、金田一少年の事件簿の事件の一つであり、明智健悟が主人公のスピンオフである。
単行本では金田一少年の事件簿の短編集で「明智警視の事件簿」の名前でまとめられている。後にスピンオフ、「明智警視の優雅なる事件簿」で「証言パズル」でまとめられている。
テレビアニメでは第63話として1998年9月14日に放送された。
原作は問題編1話、解答編1話の全2話構成で、アニメ版の容疑者リストの順番は、上段が左から順に能代、金子、江熊で、下段が左から順に八木、国東、鹿沢となっており、バックの色は黄緑色である。また、 江熊はすでに殺されているので、グレーアウトされている。


なお、明智が主人公の短編作品としては唯一のFileシリーズの作品になっている。



【あらすじ】
金田一が殺人の罪で逮捕された。面会に来た明智と剣持は金田一に面会した後、明智たちは金田一の容疑を晴らすために事件関係者の証言の確認を始める。事件の舞台となったのは電車の中、目撃者の証言から見つけた矛盾とは…。



【登場人物】

  • 江熊忠夫(えぐま ただお)

都内の金融業者の人間であり、事件の被害者。55歳。
あくどい守銭奴だったようで、その性格から金を貸した相手に日本刀で頭と腕を斬られた過去を持っている。
その傷跡を隠すために、真夏でも常にエンジ色のコートと帽子で身を包んでいたという。
死因はカサで盆の窪を一突きにされたことによる刺殺。凶器のカサは自分の物であり、自分の指紋以外はついていなかった。
目撃者の証言では、3駅目の五品駅から電車の1両目に乗りこみ、3両目まで移動して行く姿を目撃されている。


  • 住吉慎吾(すみよし しんご)

CV:高木渉
警視庁捜査1課の刑事。29歳。同じ日テレアニメの刑事ではない。
聞き込みが終わって戻る最中、事件に遭遇して、死体となった江熊と居合わせていた金田一を逮捕した。
事件当日、始発駅の双子山遊園地駅から電車の2両目に乗り、その際に自分を横切って3両目に入るエンジのコートの男を見たと証言している。
なお、事件に関わっているが、アニメの容疑者リストからは外れている。


  • 鹿沢直美(しかざわ なおみ)

CV:木村亜希子
第一発見者。不動山学院高校2年生。17歳。
コギャル風の女子高生であり、友達の家から帰る時に、死体となった江熊と居合わせた金田一を目撃している。
事件当日、始発駅の双子山遊園地駅から電車の2両目に乗っていたが、途中で冷房の効きすぎで3両目に移動した時に死体を見たと証言している。
アニメ版では、茶髪でガングロギャルになっていた。


  • 能代乙彦(のしろ おとひこ)

CV:矢尾一樹
事件の電車に乗っていたサラリーマン。45歳。
事件当日は酔っぱらっており、始発駅の双子山遊園地駅から電車の1両目に乗ってすぐに寝込んでいた。
だが、エンジのコートの男に靴を踏まれて目を覚まし、降りる駅を乗り過ごしたことに気づき運転士に絡んでいたところを車掌に止められたと証言している。


  • 国東隆介(くにとう りゅうすけ)

CV:成田剣
事件の電車に乗っていたフリーター。26歳。
事件当時は2駅目の起川駅から電車の1両目に乗って、終点の不動山駅まで向かおうとしていた。
酔っぱらいの能代とは離れた席で本を読んでいたが、3駅目の五品駅でエンジのコートの男が1両目に乗ってきたことを証言している。
その後、能代が運転士に絡んでいる姿を目撃したことも証言している。
アニメ版では若干口が悪くなっており、能代のことをクソオヤジ呼ばわりしていた。


  • 八木清(やぎ きよし)

CV:石丸博也
事件の電車の3両目に乗っていた不動山電鉄の車掌。28歳。
事件当時、始発駅の双子山遊園地駅から3両目にいたが、3駅目の五品駅から乗り越し精算のために移動している。
3両目に金田一とエンジのコートの男、2両目に女子高生と刑事がおり、1両目に酔って居眠りをしていた中年の男性が起きて運転士に絡んでいたため止めに入っていたと証言している。


  • 金子義勝(かねこ よしかつ)

CV:川津泰彦
事件の電車の運転士を務めていた不動山電鉄の運転士。46歳
出発から事件発生時までずっと運転席に乗っており、五品駅で誰かが後ろのドアを叩いていたが、安全第一で運転席から離れなかったと証言している。



【レギュラー陣】

毎度おなじみ存在自体がイヤミなエリート警視。本作が初の主人公となる。
金田一の証言を聞いた後、金田一の無実を証明するために動き出し、事件関係者の証言を聞いている。
部下に対して流し目をしたりと、そっちのケがあるんじゃないかと疑われたりもしていた。


なお、明智が主役のスピンオフ作品は、本編とは別に連載している「明智警部の事件簿」を除くと9作品あるのだが、警視としての明智の活躍を描いた作品は、この作品とソムリエ明智健悟の事件簿の2作品のみである。


おなじみオッサン。
金田一の無実を証明するために明智と共に行動する。
だが、明智が主人公のため、嫌味を言われたり事件の被害者役を演じさせられたりと、明智に色々使われていた。


おなじみ主人公。
事件の容疑者として不動山署へ連行され、登場時は檻の中で羊たちの沈黙ごっこをしていた。
事件当時、双子山遊園地駅から電車の3両目に乗って寝ていたが、目を覚ました時には目の前に死体となった被害者がいたと証言している。
自分の無実を証明しようと釈放を懇願したが、明智から却下され留守番することになる。


おなじみヒロイン。
本編では登場しないがアニメでは登場していた。
花火大会に行く約束をしていたようだが、二三から聞いた外泊中で三食昼寝付きで出かけているという話を鵜呑みにしてしまい憤慨していた。


原作ではまだ登場していないが、アニメ版では登場。
どう聞き間違えたのか不明だが、美雪に金田一が外泊中で三食昼寝付きで出かけたと語っている。
なお、アニメの最後で美雪と美雪の友人と一緒に花火大会にちゃっかり参加している。







【以下、この事件の真相。更なるネタバレ注意】







ま‥まるで虫ケラでも見たような目であいつは言いやがった‥‥‥!!


あ‥あんな奴殺されて当然の男だったんだよ!!




  • 八木清

今回の事件の真犯人。
かつて、父親の会社がバブル崩壊で借金だらけになって銀行ですら金を貸してくれなくなったときに、父親の友人の江熊から金を貸してもらっていた。
父親と江熊は高校時代から仲が良かったため善意で貸してくれたと思ったが、江熊は借金の額が担保に達すると掌を返して厳しく催促をして来て、最終的には江熊に家と会社を奪われてしまった。
その後、父親は自殺して、母親は後を追うように病死してしまった。
事件当日、江熊と偶然再会して、暴言を吐かれたことで口論となり衝動的に江熊を殺してしまう。
殺害後、たまたま同じ車両に乗り合わせて爆睡していた金田一に罪を着せれば逃げられると思い、トリックを思いついて実行した。
江熊のことは殺されて当然な男だと発言。明智は江熊が下劣な人間であることは否定しなかったが、江熊を殺した罪を無関係な人間に押し付けたのは自分の弱さであると返し、八木は何も言い返せずに逮捕された。


  • 江熊忠夫

電車に乗り込んだのは五品駅ではなく起川駅であり、起川駅から五品駅の間で八木と口論となり殺害されてしまった。
そのため、五品駅に乗ってきたエンジのコートの男は江熊ではなく、変装していた八木であり、江熊が五品駅から乗ってきたことを印象づけられていた。
八木の証言から、江熊は八木と再会した時も、せいぜい父親の二の舞になるなと、八木の父親を自殺に追い込んだことに対して悪びれた様子もなく薄ら笑いを浮かべながら語るなど、下劣な人間であることは間違いない。


  • 証言の矛盾

八木の証言で、酔っぱらいの能代が運転士に絡んでいて止めたところまでは間違っていなかったが、能代が「居眠りをしていた」と3両目にずっと乗っていた八木が確認しようがない事実まで証言してしまったことで矛盾を生んでしまった。
そのことから、五品駅から乗ってきたエンジのコートの男が江熊ではなく、変装した八木であることを明智が解き明かした。
そのことで、剣持は小さな矛盾だけで犯人を特定したことに明智を称賛したが……。



私には尋問する前から犯人はわかっていましたよ!


凶器のカサの柄に被害者の指紋だけがしっかりと残っていたという事件の報告を聞いていた時からね!!



今回の殺人は、被害者のカサで刺殺してしまった衝動的な犯行になる。
だが、犯人の指紋は残っておらず、また被害者の指紋は消えていなかったことから、指紋は拭き取っていないことがわかる。
そのため、犯人は真夏にも関わらず常に手袋をつけていた人物になり、犯人は常に手袋を身に着けていた車掌だと明智は目星をつけていた。
事件報告を聞いた時に犯人の目星がついていたのに、金田一を釈放しなかったのはわざとなのかは不明。


  • 金田一一

明智と剣持から忘れられており、事件解決後も捕まったままである。
また、同じ独房に入っていた人間から同類扱いされるなど、ひどい扱いを受けている。




【アニメとの相違点】

  • タイトルが「明智警視の華麗な推理」に変更。
  • 羊たちの沈黙ごっこという台詞はカットされている。
  • 駅名をわかりやすくするためか、五品駅から三津川駅に、起川駅から双葉駅に変更。
  • 金田一も看守が見ていたテレビから、明智と同じ理由で車掌が犯人であることがわかっていたが、誰も面会に来ないため罪を晴らすことができなかった。
  • 原作では犯人を暴いてからトリックの実演を行ったが、アニメではトリックの実演を行ってから犯人を暴いている。
  • 車掌の仕事である電車の開閉スイッチにも触れられており、車掌であれば変装中でも電車の開閉スイッチを操作することも造作ではないという発言が加えられている。
  • 八木の動機が、父親の借金ではなく自分が20年間貯めていた金を騙し取られたかのような理由になっている。
  • 犯行時の八木と江熊のやり取りがない。そのため、江熊に声優がついていない。
  • 独房に収監されているのは一のみとなり、ラストシーンは、すっかり忘れられている一の叫びで締めた。


追記・修正は証言の矛盾を暴いてからお願いします。


  • CV:高木渉の警視庁捜査1課の刑事・・・ -- 名無しさん (2016-02-14 15:59:15)
  • この回を読むたびにこう思う。金田一が一体何をしたというんだ! -- 名無しさん (2016-02-14 21:06:16)
  • もう警察に協力しない!と怒ってもいい気がするわ -- 名無しさん (2016-02-14 21:20:12)
  • 江熊もクズだが自分達親子がされた事を保身の為だけにそのまま金田一にする八木も大概なクズだよな、この事件。まぁちゃんと事件後に謝罪はしてるだろうけども。 -- 名無しさん (2016-02-15 17:31:58)
  • ↑3 え~と、未成年でAV見てたり、喫煙してたり、毒キノコ盛ったり… -- 名無しさん (2016-03-05 10:27:57)
  • ↑2 他には下着の抜き取りなんかもあるぞw -- 名無しさん (2016-12-14 12:57:36)
  • 報告にあった関係のないコメントを削除。 -- 名無しさん (2017-01-04 22:42:39)
  • あんなほとんど乗客のいない時間に3両編成に車掌までつけて快速を走らせる不動山電鉄・・・。 -- 名無しさん (2018-09-10 16:55:00)
  • ↑6 過去にプレステで発売されたゲームか。 -- 名無しさん (2020-03-22 23:20:46)
  • 金田一最後まで不憫で笑うwwww -- 名無しさん (2020-09-02 10:30:52)
  • ↑6 AVとタバコは注意程度で済むけど、覗きは下手すりゃ退学、毒キノコは完全にアウトだな -- 名無しさん (2020-09-02 12:04:34)
  • ボールペンで心臓を一突きと同じくらい好きな殺し方。才能を感じる -- 名無しさん (2020-10-20 19:14:49)
  • 八木の父親も高校時代の親友である江熊がクズに成り下がった事にショックだったろう -- 名無しさん (2021-04-03 12:38:17)

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