劇画・オバQ

ページ名:劇画_オバQ

登録日:2011/09/20(火) 12:29:04
更新日:2023/08/07 Mon 13:52:25NEW!
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藤子・f・不二雄 オバケのq太郎 最終回 後日談 モラトリアム 漫画 短編 劇画 大人になんかならないよ 劇画・オバq シリアス ビターエンド qと大人になった僕 ビッグコミック 小学館 完結編



◆「劇画・オバQ」(1973年発表)は藤子・F・不二雄先生の短編漫画


その題名の通り、「オバケのQ太郎」の登場人物達が全て劇画調で描かれている。



文庫版異色短編集「ミノタウロスの皿」に収録。


「オバケのQ太郎」の実質的な最終回*1とも言われ、ネット上でも様々な考察が行われている等かなり有名な作品。



●あらすじ
15年振りに大原正太に会いにきたQ太郎。
正太は既に結婚し、大手企業に勤めていた。
再会を喜び合う二人だが、以前の様に屈託なく振る舞うQ太郎に、正太の妻は内心迷惑していた。
かつて大原家と暮らした町を散策していたQ太郎は乾物屋の主人となったゴジラと再会。


その夜、木佐、よっちゃん、博勢らかつての仲間達も加わり、子供時代の楽しい思い出を語り合う。


「大人になったからと言って子供時代の夢を諦めたくはない」と、熱く語る博勢の新事業に加わる約束をするQ太郎や正太達だったが…、



◆Q太郎
オバケ学校をどうにか卒業。
父のコネでオバケ銀行に就職できるところを、「何か変わった事がやりたくて」と人間界に帰ってきた、未だにモラトリアム真っ最中。
KYっぷりも相変わらず。ご飯を一食二十杯食べ、会社のある正ちゃんを午前4時まで付き合わせ、豪快ないびきで正ちゃんの奥さんを辟易させる。
トリビアの泉』でこの話が紹介された時は、テレ朝版オバQで中の人だった天地総子氏が自ら声を当てた。


◆大原正太
正ちゃん。
なかなかのイケメンに成長。


大会社のサラリーマンで美人でしっかりした奥さんをもらい、一軒家に住み・・、と人生勝ち組。
だが博勢からの脱サラの誘いに少し心が揺れ動いてもいる。


やめとけ


◆正太の妻
Q太郎が毎日20杯のも米を消費することに苦言を呈する。
マンガならお笑いですむけど、現実の問題となると深刻よ。



◆博勢
ハカセ。
相変わらず頭は良いが、人も良く、新しい事業を興しては、損ばかりしているらしい。


リアルにいたらなかなか厄介な友達
二十代の筈だが、苦労のせいか若ハゲの進行具合はハンパない。


Q太郎と同じく未だモラトリアム真っ最中。


◆ゴジラ
相変わらず豪快な性格らしいが、だいぶ分別がついている。原作では酒屋の息子だったが、本作では乾物屋の店主になっている。実家ェ…


◆木佐
キザくん。
劇画調だと何か京本政樹っぽい。


◆よっちゃん
二児の母。正ちゃんと結ばれておらず、かつ正ちゃんがよっちゃんより美人の奥さんをもらっている点はなかなかリアルである。


のび太と静香の様に幼なじみがそのまま結婚というパターンは現実では稀である


◆神成さん
登場せず。故人(凄くサラリと言われている)。


◆U子
登場せず。オランダで柔道の修行中。


◆ドロンパ
登場せず。神成さん亡き後、アメリカに帰国したらしい。
ツンデレだったが、だいぶ泣いたんだろうな…


「正ちゃんはもう子供じゃない、ってことだな・・な」



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  • 作品自体ただのジョークであって最終回と決めつけるのはなぁ… -- 名無しさん (2013-05-07 14:56:27)
  • これは私の中では黒歴史・・・大体、正ちゃんがよっちゃんと一緒になっていないことがおかしい。あんな性格ブスなんかと・・・ジョークなんだよ嘘なんだよ。 -- 名無しさん (2013-10-20 13:59:35)
  • オバQの最終回はやっぱり新・オバQの帰る日を一日間違えて朝まで語り合うあのラストが本当の最終回!だけど、作者自らのパロディであるこの作品も結構好き。Qちゃんが旗を捨てて去っていく最後の「…な」は大人になった当時の読者たちへのQ太郎の別れの言葉。 -- 名無しさん (2013-10-20 14:13:37)
  • その後の正ちゃんたち4人は面と向かい合うことは出来たのかな?… -- 名無しさん (2014-03-08 00:04:00)
  • Qちゃんが現実にいたら、大食いで家計が困るしイビキも迷惑だろう。「嫌なとこリアルだな」ではなく「まあ、そうだよなあ」と思えてしまう作品だぜ… -- 名無しさん (2014-04-27 17:16:36)
  • マジで泣いた・・・いやな内容で悲しくて・・・。 -- 名無しさん (2014-04-27 17:54:05)
  • どんな思いで描いたんだろ。これ。 -- 名無しさん (2014-05-29 06:49:31)
  • はじめこれトリビアの泉で知った。なんというか切ないわ -- 名無しさん (2014-06-01 08:11:27)
  • ↑↑劇画漫画が流行った時代でF先生の得意な生活ギャグが合わなくなってきて半ば自虐的に描いたとか言ってた -- 名無しさん (2014-07-15 11:26:30)
  • 数ある中の未来の一つだと考えた方がいいかもね。のび太だって将来ジャイ子と結婚する場合もあるし。 -- 名無しさん (2014-07-15 12:37:00)
  • ↑そうそう。神成さんが存命で、正ちゃん全裸にして首輪つけて公園散歩する未来もあるからね -- 名無しさん (2014-09-14 17:41:39)
  • ↑なにそれ怖い -- 名無しさん (2014-09-14 17:47:03)
  • ↑3 せやな。 -- 名無しさん (2014-11-20 15:29:08)
  • ↑2 なんだその未来 -- 名無しさん (2015-03-13 09:17:48)
  • 楽しかった子ども時代をオバqに見立てて、少年時代との決別を描いたセルフパロディ的な話ってどっかで見た気がする。本編との矛盾もあるし「最終回」って扱いではなさそう -- 名無しさん (2016-03-04 01:26:10)
  • 現実のほろ苦い部分をこれでもかと描いた作品だな。正ちゃんは一見勝ち組だけど、サラリーマンならではの悩みを抱えている。しかし、最後に子供を授かって無邪気に喜んでるところを見るとやっぱり無茶はせずにサラリーマンとして平凡な人生を歩むほうが向いてるんだろう。 -- 名無しさん (2016-05-16 10:31:54)
  • 個人的には正ちゃんがよっちゃんと結ばれなかったのがちょっと不満だったな。悟空とブルマや、ハリーとハーマイオニーが結婚しなかったのと似たような悲しさ的なのを感じる -- 名無しさん (2016-06-18 16:44:27)
  • しかし、大人になっても楽しいこと、嬉しいことはある。正ちゃんに子供が出来たことがそれ。 -- 名無しさん (2016-08-16 19:39:24)
  • 子供の頃の思い出は、思い出のままなのが一番なのかもね。 -- 名無しさん (2016-08-16 19:49:38)
  • おそ松さんとは別の意味で、大人になった作品ならではの重さ。 -- 名無しさん (2016-08-16 21:37:20)
  • 作者は何で正ちゃんとよっちゃんを引っ付けなかったんだ?のび太と静香を結婚させたんだったら、同じような関係の正ちゃんとよっちゃんも引っ付けて欲しかったな… -- 名無しさん (2016-08-21 15:17:20)
  • のび太と静香との結婚は作品の目的だったけど、オバQの正ちゃんとよっちゃんにその必然性はない。 それに劇画オバQは現実を描いた作品だからよくあるケースを取り入れたんだろう。 -- 名無しさん (2016-09-16 11:31:12)
  • キテレツとみよちゃんも将来くっつくけどあれはアニメ独自の設定だし、作者にとっちゃ幼馴染とくっついたドラえもんの方が特殊なのかもよ。 -- 名無しさん (2017-04-16 13:51:29)
  • パーマンもミツ夫とみっちゃんは結ばれない可能性が高い。ドラえもんがイレギュラーなのかも。 -- 名無しさん (2018-01-28 12:18:15)
  • パーマンはあの流れでパー子じゃない方が夢が無くなる -- 名無しさん (2018-01-28 13:10:31)
  • オバQそのもののページは作られてないんだな…… -- 名無しさん (2019-10-16 22:15:38)
  • ↑16で声出して笑った -- 名無しさん (2019-10-16 23:24:28)
  • ワンピのパクリじゃないが、作品にとって本当の最後は読者に忘れられたとき。 この作品は本当の意味での子供向け作品と大人になった読者の別れを描いた「最終話」と言えるのかもしれない。 -- 名無しさん (2020-07-05 10:53:16)
  • 正ちゃんがよっちゃんと結婚してないのは、正ちゃんの奥さんがQちゃんに辟易する、よっちゃんも含めた幼馴染みのメンバーが正ちゃんやQちゃんと意気投合する、の両方の展開が描きたかったからでしょ。 -- 名無しさん (2020-08-12 06:00:09)
  • この翌年(1974年)に4年前から始めていたドラえもんが遅まきながらブームになり、一気に国民的マンガにまで駆け上るんだから不思議なもんだ -- 名無しさん (2020-08-12 10:34:23)
  • 「この後Qちゃんどうすればいいの?」と心配になる人には「トイ・ストーリー4」がオススメ。 あの作品にはパートナーの成長から取り残されたキャラクターの再出発が描かれている。 -- 名無しさん (2021-01-11 09:02:47)
  • 正ちゃんが全うな人生送っていてるのもそうだが、Q太郎も最後には我に還るあたりが「良心的な落とし所」なんだろな。良識も常識もない主要キャラのみのその後とかもはや無惨すぎる -- 名無しさん (2021-01-16 08:29:29)
  • トリビアで紹介された時は本来語るべきテーマガッツリ削られて消化不良だった -- 名無しさん (2021-01-16 09:11:44)
  • 正ちゃんの奥さん叩いてる人いるけどQちゃんへのあれは普通でしょ…普通に迷惑だわあれは -- 名無しさん (2021-01-16 10:16:14)
  • なんやかんやでF先生の作品で幼馴染同士が結ばれたのはドラえもんと21エモンだけだよね -- 名無しさん (2021-01-26 20:04:32)
  • むしろ雰囲気悪くしないように面と向かって抗議しないで表向きは迷惑じゃないように見せてる時点でできた妻でしょあの人。 -- 名無しさん (2021-02-06 20:54:36)
  • 奥さんの評価は正に大人になってから読むと変わるな。 サザエさんでも酔っ払いの飲み友達連れて来られてフネさんが裏でキレるシーンとかあったけど。 -- 名無しさん (2021-03-24 19:21:18)
  • 鬱展開と呼ぶにも生ぬるい凄惨な運命やった -- 名無しさん (2022-01-30 11:19:15)
  • 手塚先生が『アトムの最期』を描き殴るに至ったのと同じ壁の産物という訳か…… -- 名無しさん (2022-01-30 14:16:39)
  • 鬱、鬱言われるが、かつての子供達の中から死者も犯罪者も出ずに全員揃ってるし、そこまで鬱かなぁ。 -- 名無しさん (2022-12-28 21:50:12)
  • 鬱というかビターエンド、後味が悪いというか「苦い」話かな。別に誰も悪くないしとりたて不幸になったわけでもないが、もうあの頃には戻れないというか。 -- 名無しさん (2023-03-22 14:36:56)
  • F先生によると、この話はもともと「子鹿物語」のオマージュとして「少年時代との別れ」をテーマにした話がやりたくて考えたそうで(象徴的な道具として「旗」が出てくるのはそのため。子鹿物語に登場する鹿の名前が「フラッグ」)、短編なので少年時代の思い出を描写するページ数もないので、オバQのキャラクターを使っただけで、これを真の最終回みたいな扱いにする気はまったくなかったんだけど、ファンからは夢が壊れた、ショックだったと否定的な反応をもらってしまった、とのこと。 -- 名無しさん (2023-03-26 16:07:06)
  • のび太もしずちゃんと結婚こそするものの治ったのは近眼だけの平凡な大人になってしまう(自然保護の役人みたいな特別な職業に就くアニオリはまるでわかってない)。やっぱりF漫画にはそういう地に足の着いた未来が相応しいし、そういう意味では寂しいけどこれはあり得そうな未来だと思う。 -- 名無しさん (2023-04-14 21:16:28)
  • この後Qちゃんは、ゴーストQになるんだな -- 名無しさん (2023-06-03 01:17:11)

#comment

*1 但し作品としての正式な最終回は同時期に発表された『新オバケのQ太郎』の「9時カエル」、オバQとして最後に書かれた作品は1976年に[[週刊少年ジャンプ]]で発表された「今日は誕生日」である。

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