登録日:2018/07/21(土) 00:35:15
更新日:2024/03/21 Thu 11:27:53NEW!
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ポケットモンスターspecial ポケスペ章項目 ポケスペ ポケットモンスター ポケモン ジョウト地方 ゴールド シルバー クリスタル 小学三年生 小学四年生 小学五年生 小学六年生 日下秀憲 真斗 山本サトシ 縦断連載 金 銀 金銀 第二世代 作画交代 ロケット団 仮面の男 ホウオウ ルギア スイクン エンテイ ライコウ セレビィ 伏線回収 第3章 急展開 失踪 エキシビジョンマッチ ときわたり 中盤は鬱展開
漫画ポケットモンスターSPECIALの第3章。ゲームの金・銀・クリスタル版の世界をベースにしている。
単行本は8~15巻。連載期間は1999年12月~2002年12月迄。
あらすじ
イエローと四天王の戦いが終わってから1年。
カントーの西にあるジョウト地方のワカバタウンに住む少年ゴールドは、ウツギ研究所からワニノコを盗んだシルバーを自分の手で捕まえようと旅立つ。
その道中でトラブルを引き起こしたり解決したりと気ままな行動を続けるゴールドであったが、シルバーの行動の裏にある目的へと迫っていく。
そして現れた巨悪、一人の少女の旅立ち、伝説のポケモン…複数の運命が絡み合う戦いの行く末とは。
主な登場人物
その他脇役は「ポケットモンスターSPECIALの脇役」の項目を参照。
◆図鑑所有者たち
この章の終盤から、各図鑑所有者に「〇〇する者」という称号がつくようになった。
●ゴールド
本章の主人公。ゲームの男主人公とはゴーグル、キュー、スケボーといったアレンジで差別化されている。
このころの性格はやんちゃ極まる。とにかく行く先々でトラブルを巻き起こし、巻き込まれ…を繰り返しつつシルバーを追う。
戦法はキューなどの道具を使った攪乱や不意打ちが得意。一方で自らの力の弱さには隠れたコンプレックスを抱いている。
持ち前の正義感と相棒たちとの絆、とにかく相手の不意を衝くことに特化した行動力で強大な敵との戦いを切り開いていく。
●シルバー
本章のライバル。ゲームのライバルと容姿の相違点は少ないが、その性格は冷静さと情熱を併せ持つ。
ポケモン図鑑とワニノコを盗んでジョウト各地を放浪する。その行動には何者かの指令が下されていた。
最初は追ってきたゴールドを気にも留めていなかったが、次第にその実力を認め共闘するようになる。
トレーナーとしての力はゴールドよりある。また「ボールの当てどころ」や「交換」についての知識が深いが……。
●クリスタル
本章のヒロインにして、「捕獲の専門家」。周囲からは「クリス」と呼ばれる。
クリスタル版の女主人公と比べ、星型のイヤリングとボールを装着する腕輪をつけているという相違点がある。
性格は真面目で礼儀正しい。しかし、捕獲に臨むと豹変し手際よく精力的に行動する。
ポケモン図鑑完成の見込みが立たないことを憂慮したオーキド博士の元に自ら売り込み、孤児を預かるポケモン塾への支援を報酬として旅立つ。
この時上記の二人は仮面の男に敗れ一時行方不明となっていたため、クリスはしばらく別行動をとっていたが、
スイクンと出会ったことをきっかけに、彼女もまた伝説のポケモンを巡る大きな陰謀に立ち向かうことになる。
●レッド
前章で死にかけるも、何とか生還。この章では帽子を前向きに被るようになり、左足にバンダナを巻いている。
そしてかつての約束通りトキワジムのジムリーダー就任試験を受けるが、その体にはカンナの「氷手錠」の後遺症が残っており、合格を辞退。
グリーンから得た情報により、シロガネ山の秘湯で体を治癒できることを知ったレッドは、グリーンやブルーから手持ちを借り危険地帯へと登っていく。
●グリーン
ゲーム版赤・緑・青でのチャンピオン時代の服装に変化し、ジャケットを羽織る。
レッドがジムリーダーの資格を辞退したことで、代わりにトキワジムリーダーとなる。
また、シジマとは師弟関係にあり、本章では師弟対決が実現した。
グリーンがトキワジムで発見した「大地の奥義」は、こののちの彼にとって様々な意味を持つこととなる。
●ブルー
前章で彼女に助言を与えていたのはシルバーであることが判明した。
本章ではブルー自身の出番は終盤までないが、この戦いは彼女にとって重大な意味を持っていた。
●イエロー
トキワシティで暮らしていたが、レッドが療養に出かけたのを機に、「鳥」の行方を追っていた叔父に連れられてジョウトに来ていた。
レッドに託されたピカを連れており、先輩図鑑所有者の中では最初にクリスと出会う。
また、焼けた塔で封じられていたエンテイ・スイクン・ライコウを、なぜか解放できた。
絵はあまり上達していない……。
◆味方勢力
●ジムリーダーたち
前の章でロケット団が活動を休止したため、キョウとサカキを除くカントーのジムリーダーたちは全員その職務へと復帰した。
空席にも新任者が配属され、再び8人態勢に戻っている。
また、ジョウトのジムリーダーたちは共に組んで戦うことはないが、三年ぶりに開催されたポケモンリーグのエキシビションマッチである、
「ジムリーダー対抗戦」に参加。カントーのジムリーダーたちと激突する。
どうやらこの中に一人だけ今回の事件の黒幕がいるようだが……。
●オーキド博士
毎度おなじみのポケモン研究者。ジョウト地方には研究所の分室があり、そこで新ポケモンの研究を行っている。
しかしこの章ではシルバーに図鑑を盗まれ、ゴールドには半ば強引に図鑑を持っていかれと、踏んだり蹴ったりの目に遭う。
そんなトラブルの中、クリスに図鑑の完成を依頼。そして巨悪との戦いに挑む図鑑所有者たちに手紙を書く……。
◆敵勢力
●ロケット団
本章の敵組織。サカキに代わる新たな首領を据えて活動を再開したものの……。
○仮面の男(マスク・オブ・アイス)
ロケット団新首領にして、この章のラスボス。
今なお単独の実力としてはポケスペ最強トレーナーの呼び声高い。
その圧倒的な実力、陰謀の長期間っぷり、そしてその目的への執念深さは図鑑所有者たちを苦しめ続けた。
○ロケット団幹部
原作では名前がなかったが、女の方は「シャム」、男の方は「カーツ」という名が与えられている。
新たな幹部を務めるが、その正体は仮面の男に育てられた「マスクド・チルドレン」。
仮面の男にとっては、この二人は活動休止状態にあった組織を乗っ取るための手駒にすぎないのだ。
更に「マスクド・チルドレン」はほかにもいるらしく……。
作風について
作画交代(真斗先生の病気に伴う降板及び山本サトシ先生の登板)により、8・9巻とそれ以降では絵柄が違う。
また三章目で図鑑所有者がかなり増えてきたことにより、ポケスペという作品が「群像劇」としての大きなサーガを描き始めた時期でもある。
その例として、単行本の巻末には職業としてのジムリーダー制度やボールの意味・効果などが記され、世界観が詳細に示されるようになった。
また、図鑑所有者たち7人には7通りのドラマが描かれ、それぞれの思いが集結する最終決戦で、第1章からの長い戦いは一つのクライマックスを迎える。
だが、この次の章にもその世界観は受け継がれ、20年以上続くひとつなぎの物語へと発展するのだ。
このころになるとゲームフリークもメディアミックスの内容を気にするようになり、
「シジマとグリーンが師弟関係」というオリジナル要素については細心の注意を払って説明したようだ。
次の章以降、ゲーム内のキャラクターについて性格や手持ちの改変はあれど、
ジムリーダーの悪役化といった「ゲーム内での立ち位置を激変させる改変」はあまり見られなくなる。
連載についての補足
雑誌掲載時の第3章は、7巻ラストのブルーからシルバーへの電話シーンで始まっている。
また、2000年の終わりごろから真斗先生の病気が悪化し、休載が増加。
結果、2001年3月で一旦最終回とし、4月から作画交代と共に掲載タイトルを改めてスタートすることになった。
作画交代後は「ポケットモンスター☆SPECIAL クリスタル」というタイトルで始まり、
四・五年生ではクリスタルを、六年生ではスイクンを主軸として描いていき、単行本では同じタイトルで収録するという措置が取られた。
だが、ポケスペは三誌縦断連載という週刊誌なみのタイトなスケジュールや、掲載誌の整合性などで雑誌掲載時はいくつかの描写を抜くことが常態であった。
そのため単行本化時に加筆を要する、「作画交代の上同一レーベルで単行本化」はかなり困難な作業であったようだ。
なんとか闘病中の真斗先生に9巻掲載の回を補足する頁をいくつか描いてもらい、筋が通るようにかなりの短編エピソードカットを行ったらしい…。また、雑誌掲載時には体調の問題から簡略作画だったシーンもだいぶ描き直されている。真斗先生、本当にありがとうございました。
そして雑誌掲載の尺に間に合わなかったことで、最終回のラスト数ページは描き下ろしとなっている。もっとも6章〜11章もそうなのだが………。
Before…イエロー
Next…ルビー・サファイア
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- 止め時を失った図鑑所有者の○○する者や唐突に出てきてルビサファまで続いた後ぱったり鳴りを潜めた恋愛要素推しなど、作画交代と相俟って原作の日下先生も迷走してた時期の印象が強い あと山本先生の責任ではないけど真斗先生時代のキャラが大半でどうしても絵柄のギャップを感じてしまうのが絵自体が安定してなかった時期なのもあってちょっとしんどかったな -- 名無しさん (2018-07-21 01:37:00)
- ジムリーダー同士のエキビジョンマッチはアニメでも見てみたいと思った。 -- 名無しさん (2018-07-21 06:12:23)
- 作者の容態的に仕方なかったとはいえ、連載当時にゴールドとシルバーが生死不明になって、アオリ文で「でも、きっとどこかで生きてるさ!」みたいな事がかかれて完、みたいな展開になったのは流石にあんまりだと子供心に感じた -- 名無しさん (2018-07-21 06:35:30)
- エピローグで博士を訪ねてきた少年の6章での伏線回収に鳥肌立ったのはいい思い出 -- 名無しさん (2020-09-18 21:06:35)
- 伏線は張るものではなく回収するものというのがよく分かる -- 名無しさん (2020-11-05 19:15:41)
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