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更新日:2024/01/25 Thu 13:59:35NEW!
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生き方 親の仇 単語 言葉 人を呪わば穴二つ 復讐鬼 復讐者 仇討ち 敵討ち 仕返し 勧善懲悪 復讐 リベンジ 逆恨み 賛否両論 善悪の屑 創作 目には目を歯には歯を カラフルな項目 加害者にして被害者 所要時間30分以上の項目 私刑 リンチ 負の連鎖 絶対殺すマン 報復 怨み 恨み 怒り 憤怒 憎悪 憎しみ 悪意は感染するということだ。 殺意 コメント欄ログ化項目 制裁 恨みます クエンティン・タランティーノ 原動力 復讐するは我にあり 必要悪? 必要悪 考え方 復習←ではない 復讐は蜜より甘い 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ 私的制裁 憎む情熱はいつだって正しい。憎悪の快楽に身を浸せ 憎しみの連鎖 怨みます パク・チャヌク 復讐者に憐れみを 自力救済
サスケ…復讐なんてやめとけ
俺はそんな与太話を聞きにきたんじゃねえ! 俺は、お前を、ぶっ殺しにきたんだ!
●目次
【復讐というもの】
「復讐」とは恨みを持つ者へ仕返し、仇討ちをすること。
それを成そうとする生き様そのものを指すこともある。
報復(リベンジ)と似た意味で使われるが、こちらはどちらかというとされたことをそっくりそのまま返すことで、復讐とは若干ニュアンスが異なる。
また、一般に復讐の場合、マイナスの意味合いが強い。
例えば「試合で負けた相手に再試合で勝利する」と言う場合、これもある種の仕返しだが、前向きな意味合いが強いためか復讐と呼ばず「雪辱」と呼ぶことが多い。
復讐という言葉は現実の世界で耳にすることもある。
現代の法律(法治国家)では、復讐は認められていない、というより、「復讐は犯罪を正当化しない」といった方が正しいだろうか。
つまり、結婚・婚約もしていない人物をNTR(もちろん脅迫やレ○プは犯罪なのでNG)したり、転売屋にあの手この手でドラゴンの迷路やらトリスタンやらを買うように誘導して大損させたりすることは、犯罪ではないので合法的な復讐手段になる。
ただし、現代の日本は自力救済を原則として禁止しており、逆に相手に損害を与えたとして民事訴訟に発展し得るケースや、復讐者の行動が違法行為に該当する場合もあるので注意が必要である*1。
歴史上の法律ではバビロニアのハンムラビ法典が有名か
著名な「目には目を、歯には歯を」の通り、「やられたらやりかえせ」といった物かと勘違いされているが、本来の意味では
「倍返しのような過剰な報復や"報復の報復"を禁じ、同等の懲罰にとどめて報復合戦の拡大を防ぐ」、犯罪に対応する刑罰の限界を定めることが
この法律であり復讐の連鎖を止める予防線のような物であった。
ちなみにハンムラビ法典は被害者が自由人・平民・奴隷のケースで処分が違っており、「目には目を」の適用は自由人同士だけであった。
身分違いだったりすると解決方法は銀の支払である。
他に馴染みのあるところでは、江戸時代の日本に存在した「仇討ち(敵討ち)」制度がある。
もちろん江戸時代においても殺人は犯罪であり、公権力による処罰の対象であったが、加害者が消息を断った場合などに、主に被害者の親族が一定の手続きを取ることで仇討ちが許可されることになっていた。
こちらも法で定められた制度であり、一定の条件をクリアすれば復讐を遂げることが公的に認められていた例のひとつと言える。
仇討ちを果たすまで家督相続できなかったり俸禄が出ない状態になったりして一旦お家取り潰しにされたりして、復讐心以外にも何年でもかけて果たさねばならない事情があったりすることもある。互いに親族の力を借りて多対多の抗争になったりもした。
もちろん"仇討ちの仇討ち"は禁止されていたほか、許可を得ていない仇討ちに関しては調査の上で明確に「仇討ちである」と証明できない限り普通の殺人として罰せられた。
そして衝撃的な事実として、成功率は良くて1〜2%、親が子の仇を討つことはできないと言う制約もある。
仇討ちのもっとも有名な事件の一つに、主君の浅野に代わり家臣が吉良を討った赤穂事件、いわゆる「忠臣蔵」がある。
しかし、赤穂浪士たちは上記の許可を得ていたわけではない。そもそも浅野に切腹を命じたのは江戸幕府である。
現に仇討とはみなされずその咎で切腹となっており(それでも斬首刑でないだけまだマシだったわけだが)、本事件を「仇討ち」とみなすかどうかは意見の分かれるところである。
当時の人間の中には「如何見ても浅野の恨みに直接関係が無く非戦闘員の茶坊主見習の子供まで殺しているので、極めて悪質な殺人犯として極刑に処すべし」と言う意見を出した者も居た。
生物学的な観点で言うと、復讐心と言うのは人間が有する最大の武器の一つと言っても過言では無い。
例え、相手を殺したとしても、血縁者や仲間が集団で波状攻撃をかけてくると言う習性は捕食者にとっては不気味極まりないし、個体としての戦闘力が勝っていたとしても集団で手段を選ばず攻撃をかけ続けてくれば身の危険を感じてしまう。
紀元前300年代の動物学者アリストテレスの著作『動物誌』では「真っ当なライオンは中途半端な攻撃で逆上させない限り、人間を殺さずにテリトリーから追い払うに留める」と著述している。
ライオンと人間では十数倍のパワーの差が有り、尚且つライオンの方が格闘戦に適した身体構造をしているので、走るのが遅い人間はライオンの絶好の獲物になりそうなのだが、『人間を殺すと仲間が集団で波状攻撃をかけてくる』ので紀元前の時代でも獲物にするにはハイリスクと認識しているのだ。
更に言うと、人間同士の復讐合戦に歯止めをかける為に刑法や裁判官と言うものも生み出されたので、人間の社会を発展させる大きな鍵となった。
復讐心は人間以外の高度な社会性を有する動物も種によっては有していると思われ、ゾウが仲間を殺した人間を覚えていて襲い掛かったり、人間がシャチに材木をぶつけて怪我を負わせたら、群れの仲間が仕返しの為に帰路で待ち伏せていたりといった逸話が存在する。
【創作において】
さて、復讐と言うと取り沙汰されやすいのはやはりフィクションの世界であろう。
アニオタ諸君らも日本の作品で一度は復讐というものに触れたことがあるはずだ。
日本の作品における復讐の最大の特徴の一つは、「正義」や「ヒーロー」などのように作品によって捉えられ方が異なること。その解釈は大きく分けて
「復讐は何も生まない、してはいけないこと」
そして、「復讐を成さぬ生き方は選べない、絶対に遂げるべきこと」
ざっくり言うとこの2つ。
いずれも悲劇的な決意のもとその判断を下している場合が多い。
前者は少年誌、後者は青年誌で見る機会が多い…かも。
その結果は復讐を成し遂げたり、結果的には復讐であってもあくまで「一人のヒーロー」として戦ったりとさまざまだが、基本的には復讐されるような悪にはしかるべき罰が降りかかる事が多いだろう。もちろん主役サイドの人物が復讐されるケースもあるが。
とはいえ、違法行為による復讐も、必ずしも全てが取り返しの付かないような、命のやりとりがある事前提の行為に走るものばかりではない。
例えばジャンルとしては「コン・ゲーム」(詐欺もの)と呼ばれる作品だが「百万ドルを取り返せ!」がある。*2
本作は原題 "Not a Penny More, Not a Penny Less"(1ペニーも多くなく、1ペニーも少なくなく)の名の通り、
幽霊会社などを用いて自分達の金を奪った男から、主人公らが気づかれる事なく金を奪い返そうとする物語である。
ニセの画商として偽物の絵を売りつけたり、身分偽装を行ったりとバレれば確実にお縄になる行為はしている。
しかし取り返す側の4人はそれ以外の行為をしていないし、過剰に奪ってもいない。
あくまでやられた分をやり返すに留めている。
こういった類の物語であれば後味も爽やかに、またはコミカルに終わる事もある。(上記定義では報復の類だが)
【少年誌など子供向けでの例】
ドラえもんによく見られる。
いじめられているのび太が報復のため道具を出して貰い、調子に乗る→乗りすぎて自滅orジャイアンたちに逆襲される
は黄金パターン。
また、ドラえもんたちはそのような時に作中ではっきり「ふくしゅう」と言う単語を使っている。
「ほうふく」との違いを説明するのが困難だとかいろいろあるのだろうが。
スネ夫の場合は無敵砲台が有名な例の一つだろう。こちらも「やり返す」としている。
逆に劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲は子供向け作品で英語タイトルでも「strike back」だが明確な復讐もの。
日本語WordNet(英和)での「strike back」の意味
動詞
1
反撃する、そして、特に悪に悪を報いるように、相手と同じ手段で報いる
このため語の意味上は報復にかなり近いニュアンスとも取れるのだが、ミュウツーは自身を生み出したロケット団という集団のみならず
人類全体を憎み、彼らに対する攻撃のため主人公サトシなど無関係な人間も巻き込んでいる。
【復讐を否定し続ける者、反対する者、思い留まったケース】
復讐を否定した者たちの叫び
[[「勘違いしないで、理不尽を許してはいないのよ」>ウィンリィ・ロックベル]]
[[「復讐ってそんなに大事なモノなの!?未来を捨ててでも手に入れたいモノなの!?」>明石薫]]
[[「殺されたから殺して、殺したから殺されて……それで本当に最後は平和になるのかよ!」>カガリ・ユラ・アスハ]]
[[「憎んでも虚しいだけだ…。だから!復讐なんかやっちゃいけないんだッ!!まして誰かの依頼で復讐をやるなんて、絶対に認めちゃいけないんだよ……!!」>柴田一]]
[[「好きだったんでしょう?仙太郎さんのこと…。あの人も、ずっとあなたのことが好きだった。だからずっと後悔してた…」>柴田つぐみ]]
「違う……割り切ったのさ。任務は任務、人生は人生……俺の上官の教え通りにな」
[[「こんな奴…殴る手がもったいない!」>ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-]]
[[「綾瀬ちゃん!復讐なんてもうやめや!キミ、泣いとるやないか。なんでそないして戦わなあかんのや!」>天王寺飛鳥(Z/X)]]
[[「復讐などやめるんだ。私にすべてを任せ、君は普通の生活に戻るんだ。それが君のためだ。学校に行き、友と未来を語らい、青春というかけがえのない時間を大事な仲間と過ごせ。きっとそれは君の未来を支える財産となる。過去に囚われ、瞬く間に流れゆく尊い時間を…今、君の目の前を流れている幸福を逃してはならない。この私のように…」>財前晃]]
[[「もしも、彼らが……俺の夢を見てくれているというのなら。そんな、懐かしい人達のために。生きてみても、いいかもしれない」>河野初雪(はつゆきさくら)]]
[[「私はロイドを許さない。でも、もうわざと陥れるような事はしないよ…」>FRONT MISSION]]
[[「復讐は正義ではない。犯罪で正義はなし得ない」>ホレイショ・ケイン]]
[[「みんなそう思うの。振られた時は特にあいつしかいないって。俺にはあいつだけだったって。あいつと一緒になれない世の中なんか、ぶち壊して死んでやるって。そういう自分を見れば、きっとあいつも俺って男を振ったことを悔やむだろうって。でも、それは間違いなわけ。そういう事は全然無いわけ。馬鹿な男の馬鹿な死が、三面記事を飾り立て、世間の物笑いの種になるころ、女は別の男と引っ付いて子供コロコロ産んじゃって、自転車に乗っけて買い物なんか行ったりして塾なんか行かせたりして、それで世の中、収まったりするわけ。馬鹿馬鹿しいと思うだろ?」>後藤喜一]]
[[「人を恨むのは君達らしくない。恨まずに、ただ我望を止めてくれ。我望の絶望に光を与えてくれ」>歌星賢吾]]
[[「未だ全ては消えていません。欠片としては永遠にすら残る事でしょう。しかし子供達は私達の背中を見て育ちます。恨みに駆られた人生など、私は見せられません。そしてその気持ちで、尖った欠片を包み隠してみせる。子供達が不意に触れて、余計な怪我などしてしまわないように。大人の役目です」>Seraphic Blue]]
[[「いちおう殺人だけは食い留めたが、あとはなに一つ解決できなかった……。自分の力のなさがくやしい……。今日も暑い。ほっぺたをながれるものは汗だろうか、涙だろうか」>黒い手(エスパー魔美)]]
[[「こんな…こんな人のために、詠美さん。あなたが死ぬことも、ましてや殺人を犯す必要なんか、これっぽっちもないのよ!」>織り姫クラブへようこそ(名探偵コナン)]]
[[「傷を癒やしたいなら、傷をつけた悪魔と和解することだ」>ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]
[[「復讐を果たした満足は一瞬…後には徒労と押し寄せる苦み以外何も残らぬ…」>地獄の四将 鬼童伊吹丸(ゲゲゲの鬼太郎)]]
[[「俺には…俺にはできねぇ…。やっぱり、まなちゃんは撃てねぇ!!」→「お前ら、バカかぁ!?この期に及んでまだ争いやがって!何が妖怪の意地だ!人間の尊厳だ!一銭もならねぇモンに生命懸けんな!てめぇの生命と引き換えにしていいモンなんて、この世にはねぇんだよ!てめぇら、『どうせ死ぬなら一人でも道連れに』とか思ってんだろ!くだらねぇ!戦争なんて腹が減るだけだ!腹が減ったらメシ食って、クソして寝る!それを犠牲にしてまで戦って、どーしようってんだ!勝ったら何が残るってんだよ!?焼けちまった角のラーメン屋は二度と食えねぇんだ!てめぇらがくだらねぇ理由で殺し合ってる間に、たった一人で頑張ってる奴がいる!たった一人でだ!戦争なんてしてる暇があったら、鬼太郎を応援しろぉぉぉっ!!」>ねずみ男]]
「彼女は…自分の手が綺麗なままなのは…御前が代わりに手を汚した御陰だと…そう気づく…自分の代わりに人殺しになった者へ償う方法はこの世に無い…御前はあの娘に償い切れない貸しを作る気か?」
「なぜ殺さなかった?」「子供の見ている前で、人は殺せない」(これで、いいんだよな、美樹…)
「殺して満足しましたか?たとえ復讐を遂げても虚しさ以外は何も残らない、そうじゃありませんか?」
「涼香は俺が医者であることを誇りに思ってくれていました。あいつは誰かのために頑張る人が好きでした。目の前の命を見捨てたら俺は医者じゃなくなります。」
[[「俺はこれ(拳)を使ってすごく嫌な気持ちになった。」「大事なのは『間違えてる』ってことを伝えることじゃないかな?」「こう(殴)したら、こう(殴)来るかもしれないだろ?そしたら、またこう!こう!(殴り合い)ってならない?」>五代雄介]]
「殺す価値もありませんから」
こちらの考え方は主に「たとえ復讐を遂げても、自分の愛した人は戻らない」「復讐すれば今度は自分が復讐されて、復讐の連鎖が始まってしまう」といった思いに起因する。
パッと思い浮かぶのは鋼の錬金術師、NARUTO‐ナルト‐と言ったところか。
特にハガレンは戦争、陰謀により多くの命が失われ様々な人の思いが渦巻いており、復讐にその人生を捧げようと決意したキャラクターも存在していた。だが登場人物の多くは「許さないという思いを忘れず、しかし耐えねばならない」という決断を下した。これらの要素はNARUTOにも共通する部分は多い。
特殊なパターンとしては、
【復讐する気満々だったが、相手の人柄を知って思い入れが出来てしまう】
人は憎しみだけでは生きてはいけない
[[「ずるいですわ…その言い方…もう、貴方を撃てないじゃないですか…」>ふしぎの海のナディア]]
[[「……敵をつい助けようとして死んじまうなんて…あの世でアバン先生に会ったら…怒られっかな…」>ポップ(ダイの大冒険)]]
[[「逃がしません…貴方の死に顔を見るまで。それに、異人の血を引く私の目を『綺麗だ』という馬鹿は…貴方だけです」>陸奥圓明流外伝 修羅の刻]]
[[「けれど死なせるどころか…それどころか…愛してしまった――」>雪代巴(緋村巴)]]
[[「私が仇として憎んだフューリー、アル=ヴァン・ランクスは、オーブで死んだわ。私に殺されてね。復讐は終わったの。今、目の前にいるのは…私の、世界一大切な人。世界で一番、守りたい人……今でも愛してるわ、アル=ヴァン」>カルヴィナ・クーランジュ]]
[[「忘れてなんかいません!フィオルンのことも陛下のことも!こいつは憎い仇だっ!でもーーーー でもーーーー顔つきはーーーーただの機神兵じゃない 僕らと同じ人なんです!」「僕らもあなた方も 受けた痛みは同じだって気付いたんだ なら、あなたを斬る理由は僕にはない」>シュルク(ゼノブレイド)]]
[[「最初は 純粋な殺意だった けど 殺せんせーと過ごすうちに 殺意に確信が持てなくなっていった この先生には私の知らない別の事情があるんじゃないか 殺す前に確かめるべきじゃないかって」>茅野カエデ]]
[[「わたしの派遣先のマスターが決まって、その資料を見た時……打ちのめされました。」「姉を……『マスター』に、愛してほしかった。だから、あなたに好かれようとして……」「わたし、姉さんをマスターに愛してほしくてここへ来たのに。……マスターのことを、好きになってしまった。」>駅メモ! -ステーションメモリーズ!-]]
[[「私には……できない。そんなこと、できない……だって私も……あなたみたいに、そんな機会を望んでいたの……私も…幸せになりたかった……。」>聖園ミカ(ブルーアーカイブ)]]
[[アンジェラがお前らのためにこんな選択をしたわけじゃないんだよな。始めて真に自分が望むものを選んだだけだ……お前らの手がアンジェラに届くことは無い>ローラン(Library Of Ruina)]]
- 菊池寛『恩讐の彼方に』
旗本である主の愛妾に手を出したことがバレ、手討ちにされかけて返り討ちにしてしまった主人公は、彼女とともに逃げ、
昼は茶屋、夜は人斬り強盗として二人で暮らしていたが、女が死体から装飾品を剥ぎ取る姿に自分の罪を客観視し恐れたことで女を捨てて出家。
僧として滅罪のために全国行脚し、難所で命を落とす者を見た彼は、そこに橋を渡して少しでも落命する者をなくそうと考え、約20年を費やした。
ようやく藩からの援助を得て橋が架かる目途が立ったところに、かつて返り討ちにした主の息子が、家を潰した要因となった主人公を殺して家を再興するべく現れる。
事情を知った主人公は大人しく斬られようとするが、事業を手伝っていた石工は必死で制止し、その頭領が主の息子に事業が終わるまで仇討ちを待つように提案。
それを受け入れた彼は、少しでも早く仇討ちするため工事を手伝い、1年半後に終了。そして主人公は斬られようとするが、その心に打たれた主の息子は仇討ちを捨てるのであった。
【奪われた大切なモノを取り戻せば復讐など不用】
[[「あいつは間違いなくこの世界にいる…今は無理でもまだ取り戻せる可能性はあるってことです…」>芳乃零二]]
【死した後に願いと祈りが生者に届き復讐を思い止まらせる】
[[「ねぇ知っていますか、生者が死者の夢を見るように、死者が生者の夢を見ることだってあるんだよ」>玉樹桜]]
[[『ハッピーバースデーッ!!結局、この私から加納ちゃんへサプライズプレゼントな訳よ!! アンタの泣き虫は、言い換えればどんな理不尽を前にしても絶対に道を外さない。だから私は、私が到達できなかったものを持っているアンタを尊敬するわ!だから、誇れ。結局、泣いて全てを許せる強さを持った自分を誇って良いのよ、アンタは!!』>フレンダ=セイヴェルン]]
「生憎だったなァ どういう訳だかわしはもうお前を憎んでねえんだよ 憎しみはなんにも実らせねえ」
【復讐すべき対象がすでに何らかの理由でいなくなっていた】
[[「その人が鴻上博士…クソッ!こんな近くに犯人がいたのに俺は何もできなかったのか…」>草薙翔一]]
[[「人生は儘ならぬ…されど…此の痛みこそ 私が生きた証なのだ…」>Roman]]
【自分の力では復讐できないと悟ってしまい、諦める】
[[「そうやって今まで志々雄を倒すという満たされぬ欲求の憂さを、自分より弱い人間を嬲り殺す事で晴らしてきた訳か」>魚沼宇水(るろうに剣心)]]
[[「エンブリヲ…奴のラグナメイルを破壊しようと思ったが、逃げられちまった…奴は、私ではもう、手の届かない所に…」>ジル/アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ]]
[[「倒せなんだか…。これも…憎しみにとらわれて戦ったむくいかもしれん…。アンナの仇を…、た…の…!」>FINAL FANTASY Ⅳ]]
[[「もういい!もういいよ、サクラ!もう、明日生きていくことだけを考えよう…!」>Wille(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)]]
【巡り巡って命を狙う理由が、自分の復讐のルーツと関係なくなる】
「もう、あいつと戦う理由なんてないじゃない!」「違うね…『それはそれ、これはこれ』だ!」
[[「復讐だと?クククク…、そんなことはどうでもいい…。私の望みはそんな小さなものではない…。ミルウーダの仇などどうでもよい。私が望むのはこの世に“混沌”をもたらすこと…。そう…、脆弱な人間どもの悲鳴を聞くことだ…。だが、安心しろ、ラムザ。貴様だけは特別にこの私が殺してやる!」>ウィーグラフ・フォルズ]]
[[「八神家の復讐の炎だ。京…」→「宿命だと?笑わせるな…。お前が気に入らん、だから殺す。それだけだ…」>八神庵]]
[[「一つ、俺の復讐は終わった。二つ、このデュエルで俺は運命の奈落を越える。三つ、俺はお前と共に、新たな未来をつかむ!」>藤木遊作/Playmaker]]
[[「俺たちは、運命の車輪に紛れた小さな小さな砂粒だよ」>ゼファー・コールレイン]]
[[「知った事ではない。街ひとつ抹消し顧みぬシステムと、私のカラテの勝負だ」>ニンジャスレイヤー]]
[[「……そうだよな。アドラステアの皇帝よ。俺たちは、憎み合い、食らい合うしかない。……そういう運命の下に、生まれたんだ。だから俺は……この槍で、彼女の意志に応えよう。」>ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド]]
「俺を今動かしてるのはな…男の意地ってヤツだ…それさえありゃ男は笑いながら死ぬ事だって出来る…俺と御前…どっちの意地が上に行くか…見物だな…」
[[「……解は、出た」「……わからん 俺はただ、エレナを想った ……それだけだ」>OCTOPATH TRAVELER II]]
[[「殺された人達の無念を晴らすため、これ以上被害を出さないため、もちろん俺は、容赦なく鬼の首に刃を振るいます」「だけど、鬼であることに苦しみ、自らの行いを悔いている者を、踏みつけにはしない」>竈門炭治郎]]
[[「今この瞬間からこの団体は私のモノです。名前も改め皆さんは今後私に従ってください。」「困りましたね…そうだ!!園田さん、よろしければ壇上へ。そう!アナタです!!」→「さて、改めて…私に 従え 猿共」>夏油傑(呪術廻戦)]]
[[『人魚の「肉」を食べると‥‥ 永遠のいのちが手に入るってうわさじゃ』>なんか小さくてかわいいやつ(漫画)]]
逞しく前を向こうという生き方。実際復讐には見返りなどなく、深い悲しみに囚われ続けるくらいならば自分の中で折り合いをつけて生きていく方が有意義なのかもしれない。顔を上げて生きていけば新たな幸せを見つけやすいだろう。前を向くどころか後ろ向きな理由で復讐をやめてるのと、明らかにおかしいのがある?なんのことかな?
【自分に任せろ】
[[「子供には子供の生活があります。ゴルゴムの戦いは僕に任せて下さい!」>南光太郎]]
[[「あいつはおたくが手を汚す程の値打ちもない。だからこそ、俺の様な男がいるのさ」>冴羽リョウ]]
[[「お前は正しい。だが…それは俺がやる事だ!」>アスラズ ラース]]
「もうおまえには悲しい思いはさせない。俺が守ってやる、いいな、ティニー!」
後述の「復讐の代行者」と若干通じるものがあるが、復讐を実行しようとする被害者を「代わりに自分が戦う」と約束する事で、思いとどまらせるというもの。
復讐のために危険を冒したり、犯罪に手を染めたり、自分の家族や仲間を復讐者に育て上げようとする事を阻止する行為である。
大きな力を持たない被害者の説得に使われる事が多いが、場合によっては「そいつはどのみち自分の標的だから下がっててくれ」というような、あっさりした例もある。
ドラマ等で一般的なのは「後の事は我々警察に任せて下さい」というものだろう。
ただし、これによって被害者を思いとどまらせても、結局、加害者を罰する事に失敗した場合、被害者は失望からさらに復讐心を増大させてしまう恐れがある(法や警察が加害者を罰しなかった事から復讐者になった例はかなり多い)ため、この例の使用には、加害者を必ず罰するという強い覚悟と責任が伴う事を忘れてはならない。
「ただいまー」
「お? どうだった? 復讐は」
「しんだ」
「なー。復讐は何も生まねーよなー?」
とはいえ、復讐対象が理不尽な悪であり、しかも加害者に更生も報いも無いという例の場合、
[[「復讐もできずに泣き寝入りさせられた被害者(被害者が亡くなっている場合は遺族もしくは友人や恋人といった親しい人物)の心が歪み、加害者以上の悪に変貌する>狂鬼人間(怪奇大作戦) ]]という、
最悪の結果を招く場合もあるため、そのような例での復讐を止めるならば、できれば被害者の代わりに加害者を罰する方法を用意する事
(例:加害者の悪事を暴いて法的処罰や社会的制裁を受けるように仕向ける)が望ましいと言える。
また「死んだ本人は復讐を望んでいないのでは」という思いから復讐を否定する例もあるが、これは個人の性格や状況により異なり、
「後で調べたら本人は復讐を望んでいた事が判明した」という例もあるため、本人が復讐を望んでいない事が明確にされない限り、あまり説得力のある復讐否定とは見なされない。というより、大抵の場合は「復讐を望んでいるが、その為に誰かが不幸になるのは望まない」というのがほとんど。
ただし瀕死の状態で「復讐はやめておけ」と遺言されている場合もあったりする。忍たま乱太郎の土井先生とか。(元ネタは浄土宗の開祖法然上人)
ちなみに、復讐心故に殺人鬼になったキャラ等に見られる「加害者と同じ種族や職業の者全てを復讐対象にする」(例:戦争で家族を敵国の人間に殺された事で、敵国の人間全てに復讐しようとする)や、
怪奇系作品の悪霊等に見られる「加害者の血を引く者まで復讐対象にする」といった、「加害者と共通点を持つ存在全てを復讐対象にする」ものは、
復讐の範囲が広すぎる上に、罪も無いのに加害者と共通点があるという理由だけで狙われる人が出るのは理不尽でしかないため、全面的に否定される。
これらの例の中には、後述する、復讐達成後に何をして良いのか分からなくなった結果、復讐の範囲を広げてさらに復讐を続けるようになった者や、復讐を続けるうちにそれが一種の快楽となり、手段と目的が入れ替わって、復讐の名目で人を狙うようになった者も存在する。
ただし、加害者が悪の組織の一員である等、組織ぐるみで悪事を行っている場合は、組織自体を止めなければ同じような被害者が増える恐れがあるため、この限りではない。
【復讐を肯定できる者、賛成する者、実行したケース】
復讐に突き進む者たちの叫び
[[「『復讐は何も生みださない』もしあの娘にそんな事言える人間がいるとしたら、そいつは狂ってる」>ウロボロス〜警察ヲ裁クハ我ニアリ〜]]
[[「お母さん、私を殺したおじちゃんを懲らしめて」>東京BABYLON]]
[[「撃て…我らの…世界を…奪った…報い…」>パトリック・ザラ]]
[[「『復讐』とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!」>エルメェス・コステロ(ジョジョの奇妙な冒険)]]
[[「貴方たちの気持ちは嬉しい。でも、手遅れよ。もう私には止められない。私の心には…憎しみしか残っていない!」>「復讐のV/感染車」・「復讐のV/怨念獣」]]
[[「アンタの言ったとおり……アンタを恨み、憎み、そしてアンタを殺す為だけにオレは……生きて来た!!」>うちはサスケ(NARUTO)]]
[[「あんたは覚えちゃいないだろう。十年前、金貨六枚で売り飛ばした小娘のことなど。あの日あんたが手にしたその金で、あたしは自分を買い戻す。600$、耳を揃えて持ってきたぜ。受け取ってもらおうか」>名前の無い女]]
[[「俺の復讐の方が先だ!!」>照井竜]]*3
[[「『笑い』なんて要らねえんだよ!俺に必要なのは…『怒り』だ!デイブレイクのあの日から!俺は怒りで今日まで生きてきた!滅亡迅雷.netをぶっ潰す!それが俺のォ…!全てだぁぁああッ!!」>仮面ライダーバルカン]]
[[「俺はお前を許さない…!」>仮面ライダーアークワン]]
[[「お金持ちや有名人になっていじめたやつを見返すのだ!『今に見ておれ』の言葉を忘れちゃいかん!」>両津勘吉]]
[[「黙れ!私を裏切ったこいつだけは許せない!」>檀黎斗]]
[[「泣いてもアンナは生き返らん!バロンのゴルベーザ……!私がアンナの仇を討つ!」>FINAL FANTASY Ⅳ]]
[[「100年経って、本当に死ぬ時には地獄行きが唯一の望みだ。だから何度でも殺してやる、このクソ野郎」>111パパ(Fallout4)]]
[[「意味などないのは元より承知!それでもお前との決着をつけねば私は前に進めぬのだ!」>スーパーロボット大戦UX]]
[[「クリリンのカタキを討つんだ!!!あいつは2度死んだ!!!もうドラゴンボールでも生き返れない!!!」>孫悟空(ドラゴンボール)]]
[[「こらしめてやろう!このスパイセットでスネ夫の弱みを握るんだ!」>(秘)スパイ大作戦(ドラえもん)]]
[[「人間のクズだー!! ゴミだー!!! バイキンだー!!!!」>無視虫(ドラえもん)]]
[[「守りなど無い!守る必要なども無い!!俺が唯一守りたかったものは既に貴様に…貴様に奪い取られている!!」>雪代縁]]
[[「例え本物の神であろうと、私を操ろうとする存在は決して許しませんよ」>シュウ・シラカワ]]
[[「だから……今だけはっ!!うらみを晴らす、一人の女の子に戻るっ!」>ロザリー・セルエ]]
「終わりだよ、ダレット!怯えろ!泣け!叫べ!お前のしてきた事を悔いろ!ダレット!!そして、地獄に堕ちろ!絶望の中で!!」
[[「天使は…私の敵よ!」>上柚木綾瀬(Z/X)]]
[[「どうして青の世界は、わたしたちに非道いことばかりするんだろう。あんな未来……なくなっちゃえばいいのにね。……そうだよ、青の世界なんて壊れちゃえ」>各務原あづみ(Z/X)]]
[[「ラダム……ラダムッ!!うおおおおおおッ!!」>テッカマンブレード]]
[[「映画やドラマではよく『復讐なんて虚しいだけ』なんてセリフが出てくるが、あんなのは良い子ぶったタワゴトだ。完膚なきまでの復讐ほど気分爽快、ストレス解消、かつ自己の尊厳を回復させるものはない」>芹沢達也]]
[[「君はいい友人であったが、君の父上がいけないのだよ」>シャア・アズナブル]]
[[「こいつだけは他のマシンとは違う…なぶり殺しにしてやる!カミーユ! 死ねぇ!!」>ジェリド・メサ]]
[[「何がおかしい……何がおかしいぃぃっ!!いいか!貴様のおかげで母は死に、父は冷凍刑!俺は貴様を追ってきてこのザマだ!貴様に笑われる筋合いは無い!俺は貴様を許せん…!貴様を叩き潰してやるッ!!」>ドモン・カッシュ]]
[[「私は誓った…必ず奴を追い詰め、妻の仇を討つと!そして奴が捕まり、ネオロシアのガンダムファイターになった時、私は思った…。チャンスがようやくやってきたんだ、この手で裁きをくだす時だと…!」>機動武闘伝Gガンダム ]]
[[「私にはあるのだよ!この宇宙でただ一人、全ての人類を裁く権利がな!!」>ラウ・ル・クルーゼ]]
[[「そうね、死にたくないね。でも、ママとパパは……そんな言葉すら言えなかったぁぁぁぁぁッ!!」>ルイス・ハレヴィ]]
[[「私の名は、グルーデック・エイノア。おまえの父親を殺したのはこの私だ。おまえは私と同じだ。復讐という亡霊にとりつかれて悲劇的な人生を歩め。」>グルーデック・エイノア]]
[[「俺らが同じ先を望むなら道理もクソも関係ねえ…全て…根こそぎ…叩き潰せ!」>鉄華団(鉄血のオルフェンズ)]]
[[「生きてりゃ、いいことあるモンだな―――テメェをこの手で、殺れるとは…ッ。いい、土産話が…でき、た…」>ガンダム・グシオン]]
[[「『我が名はJ・P・ポルナレフ』『我が妹の魂の名誉のために!』『我が友アヴドゥルの心の安らぎのために…』『この俺が貴様を絶望の淵へブチ込んでやる』」>ジャン=ピエール・ポルナレフ]]
[[「『我が名は花京院典明』『我が友人アヴドゥルの無念のために 左にいる友人ポルナレフの妹の魂のやすらぎのために』『死をもってつぐなわせてやる』」>花京院典明]]
[[「法が裁けないなら俺が裁くとか、そんな上等なことを言うつもりはない。俺は憎いのだよ……。たったひとりの孫娘を奪ったあのガキどもが! だから復讐する。それだけだ」>サイコメトラーEiji]]
[[「受けた恨みを返せぬ者は、受けた恩を返すこともできない。復讐は平和の為にある。」>覚悟のススメ]]
[[「言わねば分からぬか? …復讐だよ!」>ルガール・バーンシュタイン]]
[[「世界にサイアークが溢れたのは、貴女の所為よ!私は貴女を許さない。絶対によ!」>氷川いおな/キュアフォーチュン]]
[[「家康......家康、家康ううううううう!!!」>石田三成(戦国BASARA)]]
[[「彼を幸せに出来るのが死者だけだとしたら。彼が求めるものを、死者しか持っていないのなら、行かせてあげるしかないじゃないか」>小坂井綾]]
[[「そうだ…オレは…オレをコケにしやがったペガサスと城之内!! オメーへの宿怨を果たすために生き返ったんだよォ!!」>キース・ハワード(遊戯王)]]
[[「俺はダークシグナーとなる事で、お前への復讐を誓った!俺が味わった最大の恐怖を、お前にも味あわせてやる!地縛神によってなぁ!」>鬼柳京介]]
[[「だから"あの時"を奪われたことが……あたしを選んでくれなかったことが……悔しいっ!!」>ベルベット・クラウ]]
[[「私は……この日が来るのをどんなに待ち望んだことか……貴様をこの手で殺すことだけをゆめみて、私は生きてきたのだ!!」>リーフ(FE)]]
[[「その首を刎ね落として──帝都の門に晒してやるッ……!!」>ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド]]
[[「完了形変体刀・虚刀『鑢』」>鑢七花]]
[[「私は二人の牛乳に今朝採取したての血液を混入しました。二人がいい子になるように、そんな願いをこめて世直しやんちゃ先生、桜宮正義先生の爪の垢ならぬ血液をこっそりいただいてきました。これで、終わります」>森口悠子]]
[[「復讐は何も生まないって言いますけど復讐してもしなくても大切な人は帰ってこないので復讐した方がスッキリするんじゃないかなって思います!」>電脳少女YouTuberシロ]]
[[「心理学では復讐では心は晴れないって。でもやるわよ♥」>ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY]]
[[「私はオヌシが虫けらのように踏み殺してきた無数の者たちに紛れた一匹に過ぎぬ。だがオヌシは今、その取るに足らぬ一匹の怒りを受けて、全てを失い、死ぬのだ」>ニンジャスレイヤー]]
[[「タイの大アニキを売った人間どもを皆殺しにするんだよ!通報した島にも行くぞ!フィッシャー・タイガーは死んだ!!お前ら下等種族に殺されたんだ!」>ノコギリのアーロン]]
[[「地獄の底まで引き摺り込んだるわ…堂島ァ!」>真島吾朗]]
[[「有るとも!妻の仇だ!」>地球防衛軍6]]
[[「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」>ゴブリンスレイヤー]]
[[「野郎ぶっ殺してやるるぁあああああ!!!!」>ベネット(コマンドー)]]
[[「俺にはもはや、アバンを師と呼ぶ資格はない。師の敵などとおこがましいことは言わん。だが。俺の父バルトスの命を奪った貴様を、このまま生かしておくことはできん!」>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]
[[「夢を奪われた者は、どうなるか知っているか?」「どうにもならない。決してうまらない苦しみに、怒りに、悲しさに、心と体をさいなまれるんだ。それがどれほど苦しいか…選べ!夢を取るか、命を守るか!」>レイ・ラングレン]]
[[「エレナは死んだ!おまえが殺したんだ!俺からエレナの死まで奪う気か?死んだやつはな、絶対に生き返らねえんだ!俺はそんな与太話を聞きにきたんじゃねえ、俺は、おまえをぶっ殺しにきたんだ!!」>ヴァン(ガン×ソード)]]
[[「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か!?」>快傑ズバット]]
[[子供から労働の成果をとりあげて贅沢をし、抗議すれば殴りつけるような母親が、いまさら何の権利を主張するか。お前たちに残された権利は、いまや二者択一の機会のみだ。滅亡するか、滅亡させられるか、好きな方を選べ>ラグラン・グループ]]
「僕があなたを怨むことはお門違いだってことは重々承知しています。でもね、頭じゃ分かっていても、ここが言う事を聞かないんですよ。ここが、直樹を見捨ててこんな奴を助けたあんたのことを許さないって言うんですよここが、ここが!ここが!ここが!ここが!ここが!ここが!ここが!ここが!」
[[「奴を討てば、ネルヴァに近付くことが出来る。だが……。……奴を追う理由は、他にある。」>ユアン(shadowverse)]]
[[「貴様ら権力者はいつもそうだ! 多数を救うために已む無く少数を犠牲にしたと、そう自分達を正当化するんだ! だが、その犠牲になった少数の中に貴様自身や貴様らの親兄弟が入っていたことが一度だってあるか!!」>銀河英雄伝説]]
[[「あの四人には絶対的な正義がある。我々よりも、絶対的に深く、広い正義がな。それをこの世界は叩き潰した。あの関西大震災の中で――完全なる正義、あの四人の戦争はどこにあるのか、全てを明日の戦場で明かそう」>ハジ(終わりのクロニクル)]]
[[「公式な宣言は以上である。ここからは私O5-3の私的な発言だ。君たちの守りたかったものはなんだ? 本当に守るべきものはなんだ?自分たちの頭で考えるんだ。自分が守るべき世界がどんな世界なのかはっきりさせろ。そして、覚悟を決めろ。我々はまだ終わっていない。我々はまだここにいる。全てを捨てる覚悟はできたか?非難を受けて背中を刺される覚悟はできたか?私はすでにできている。そして、親愛なる君たちの多くが私の後に続くことを確信している。さぁ、悪を始めるぞ」>SCP-1450-JP]]
[[「ドラゴヴィッチ、クラフチェンコ、シュタイナー… 奴等に死を…!」>ヴィクトル・レズノフ]]
[[「私は復讐の化身だ。死した種族の怒り。流れた血のために血を流させる。リーパーを根絶やしにすることでのみ、私の目的は達成される。他に存在意義はない」>ジャヴィック]]
[[「差別されたんだ……」>銀と金]]
[[「流川...復讐は何も生み出さないなど偽りだ。人には晴らさねば前に進めぬ恨みもある」>ヒューマンバグ大学]]
[[「憎い…この胸が憎しみで張り裂けそうだ…強くて優しいこのオレに、こんなにもドス黒い憎しみを植えつけた責任!キッチリ取って貰うぞ!!」>バッタモンダー(ひろがるスカイ!プリキュア)]]
[[「こんなクズに、俺は家族も居場所も奪われたのか!」>アッシュ(テイルズ)]]
[[「貴様だけは容赦しねえ……ワルサーは2挺もいらねぇんだ!」>ルパン三世(人物)]]
[[「……がお゛ぼう゛つ!!」>オーガポン]]
こちらは「愛する者を殺したものが生きているなど許せない」「復讐こそが自分の生きる意味である」というキャラが多い。最近はこちらの作品観を持ったものが多いかもしれない。復讐鬼などと呼ばれることも。
復讐は悪とされるパターンは多いが、ガン×ソード GUN SWORD、ニンジャスレイヤー、ウロボロスなど復讐劇そのものを描いた作品もある。
古い所で言えば、忠臣蔵もある種の復讐劇である。
そういった作品の復讐者は、傾向として苛烈な人生を送り、周りと関わりを必要以上に持とうとしない、そしてブレないといったことが挙げられる。
例え周りがどうであろうと自分に従うという生き方。自分のアイデンティティを奪われて平気な人など存在しない。何にもならない、また悲しみが生まれる、そんな客観的な物言いで自分の信念を曲げることは少なくとも彼らにはできないのだ。
またこれは主にヒーロー作品に多い例であるが、復讐対象そのものが「滅ぼすべき悪」である場合、復讐=「悪を滅ぼして人々を守る」に繋がるため、肯定されやすい。
ただし、これには「仲間や人々を守る事を最優先とし、復讐は二の次にする」「自分のような犠牲者/被害者をこれ以上増やさない」といった強靭な意志が要求される。
たとえ目の前に復讐対象がいたとしても、誰かを守るために「『今は』お前の相手をしている暇はない」と言えるようになれば合格と言える。
第3勢力やライバルキャラに多い「復讐のために無関係な人々を巻き込む事を省みない」という例は、復讐そのものは肯定されたとしても、その手段が否定される。
ちなみにギャグだがこんな言葉もある
[[「これで分かったろう…、復讐はめちゃくちゃスッキリするが、憎しみしか生まないんだ!(グッ」>地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」]]
…まぁ身も蓋もないがある意味真理を突いてなくもない。
【復讐方法がプレイヤーの手に委ねられる】
何かしらの理由で復讐することがテーマのゲームがあるとして、そのゲームの主人公は敵に対して並々ならぬ憎悪を抱いている。
…抱いているのだが、その方法はプレイヤーの手に委ねられるというケースがある。
例えば、Dishonoredというゲームでは、相手を派手にぶっ殺すことは可能であるのだが、相手の社会的信頼を失墜させる、国外に身柄を売り払う、決して許しはしないが、あえて見逃すといった形で復讐を成就させることができる。
師父-SIFU-というゲームでは、相手を殺すのとは別に、「舐めプをかまして相手の心をへし折る」という形で相手を社会的に殺すことが可能になっている。
【復讐心はこじれるもの】
悲しみを耐える生き方。復讐を果たす生き方。そのどちらも自分で考えぬき出した結論ならば(法的問題は置いといて)正しいのだろう。
そしていずれの場合にも心に傷は残り続ける。新しい愛すべきものを見つけても、復讐を完全達成できたとしても傷すべてが癒える事はない。
そして、行き着く果てはもしかしたら…
[[「誰しもが一度や二度…誰かに復讐を誓ったことがあるものです…。>機動武闘伝Gガンダム]]
[[しかし逆に――復讐される側になると、これはもうたまりません!>ボルトガンダム]]
なぜなら――相手があきらめるか復讐を完了するかしないと…こっちの都合では終わらないからです!!
[[大変ですよ!!」>ストーカー]]
【復讐と冤罪】
復讐に歪められた者たちの声
[[「たとえ正義のためだろうとなんだろうと。その力がオレの父の生命を奪ったことに変わりはない…!それを正義と呼ぶなら… 正義そのものがオレの敵だっ!!」>ヒュンケル(ダイの大冒険)]]
[[「じ…自分でビンディングを締め直したぁ!?」>氷点下15度の殺意(金田一少年の事件簿)]]
[[「おまえらは悪魔だ…少女の振りをしていずれ罪を犯す小悪魔だ…悪魔に生きる価値なし…」>封印された目暮の秘密(名探偵コナン)]]
[[「いーい?吹っ飛ぶ前によく聞きなさい!!あんたが拉致したのは高木渉で、ナタリーの恋人は伊達航!!しかも彼女は捨てられちゃいないわよ!!」>命を賭けた恋愛中継(名探偵コナン)]]
[[「なにも」>ホーディ・ジョーンズ]]
[[「やられる前にやり返した。」「やられてなければ、やられたことにしてやり返す!」>侵略者(デュエル・マスターズ)]]
「よくて?本国から今届いた当時の報告書を読むとね、あの日、あなたのステーションへアルゴの船を追いやったのは連合警察だったの。その結果、あの事故を起こしたのよ」
[[「フフフ…あれだけ頭に血が上ったお前に言った所で信じるハズがあるまい。それに父さんの命が懸かっている以上、お前は何よりもガンダムファイトに優勝しなければならない。迂闊なことが出来るか…」>ガンダムシュピーゲル]]
[[「俺っちがひどいヤツと思い込んで、全部忘れようとしてたニャン…俺っちこそ、ひどい猫ニャ…!」>ジバニャンの秘密(妖怪ウォッチ)]]
[[「これは私を馬から落とした罪! これは私を歩けなくした罪! そして、これは生まれてきた罪です!」>シルヴィア・斑鳩・ミスルギ]]
[[「俺は……俺は……一体何をやっていたんだ……」>ファング・ザン・ビシアス]]
[[「もう一度殺そうというの…?時を超えてまた、あの時のように…。私は全てを受け止めたというのに…。私は殺されたりはしない―――消えてしまえッ!!」>閻魔あい]]
[[「罪もなく流された人の怨みを、私は晴らすの。私にはその悔しさが分かるから……」>御景ゆずき]]
[[「こっちは最初っから命懸けや…命懸けでアンタに惚れとったんや!」>龍が如く OF THE END]]
[[「うん。誰のためにもならないことだった。あたしは無意味にみんなを苦しめた……"化け物"です。」>ベルベット・クラウ]]
[[「ハハハ…すてきな王様か…職人さんは…この私を心をこめて、いっしょうけんめい折ってくれたんだな。そうとは知らず、私は取り返しのつかないひどいことをしてしまった…」>オリー王]]
[[「おかあさんがいっぱいいます。いままでおかあさんじゃなかったひとがおかあさんにみえます。どうしよう。 みんな にくだんごにしよう。」>旧I水門の霊/月蝕尽絶黒阿修羅]]
[[「わからねえ……!何もかも見失っちまった…!畜生ぉーーーー!!俺は俺自身を心から憎むっ…!!」>長曾我部元親(戦国BASARA)]]
復讐に走るにはそれだけの根拠があるものだが、実はその根拠は「復讐者が考えている真実」でしかない場合も多い。「本当に復讐すべき存在」が別にいるならばどうなるか…?
そうでない場合も結果として、誤解から筋違いな復讐心が生まれ、無関係、あるいは関係はあっても何も悪くない人物が復讐の対象とされる例もある。所謂「逆恨み」である。
肉親を殺した奴が許せないと思って復讐を計画しやり遂げたが、実際はただの事故だった。実は真犯人は別にいた。自殺だった。
肉親こそ復讐者を害そうとしており、復讐者を守ろうとしてやむを得ず肉親を殺害していた。
悪事に走った肉親に殺されそうになったために正当防衛で殺害した。肉親が有害な存在と化した際には殺害するようにと肉親自身に頼まれていた。
肉親のための行為を台無しにした奴に復讐したら、実は犯人は罪を後悔して親族に償おうとしていた。(知っていたらやらなかった)
なんて辺りが王道パターンである。
例えば一番最初のヒュンケルに関しては『(育ての)親の仇だと思い込んでいた人物は親を殺しておらず、親は別人によって殺されていた』という典型例である。
特に推理物では、しばしば復讐が達成されてから真実が明らかになり、復讐者は自分の復讐心の誤りに気付かされる。
こうなると、復讐者はよほど性根が腐っているか、凝り固まった信念を抱いているのでない限り、激しい後悔に襲われることになる。
特に殺人事件ともなれば取り返しがつかず、間違った復讐心を抱かされたことに同情されることはあっても、勝手な思い込みで他者を害した罪が許されることはまずない。
復讐者はただの凶悪犯罪者となり、復讐対象にされた何の罪もない人物が被害者になる。時には本当に復讐すべき人物だけが野放しにされることもある。
そうなれば、後味の悪さは最悪である。
また「正当防衛」「本人に頼まれていた」「殺した事を償おうとしていた」といったパターンの場合、復讐者が「肉親を殺した事には変わりない」と主張して復讐を止めようとしない「逆恨み」になる例も見られる。
殺人のように取り返しがつかない犯罪でなければ、事件をきっかけに誤解が解け、めでたしめでたしで終わるケースや、
事件をきっかけに警察が動き出し、真の悪は司法によって断罪されると言うそれなりに救いのある事件もある。
その場合、最初から警察に任せた方が全然よかったことが多いわけだが、時に警察の担当者が無能だったり証拠不十分などで法的に警察が対応できず、
復讐に関連するいざこざの中でやっと警察が動けるようになる事件というのも確かにあるのだ。
【復讐の代行者】
必殺シリーズ、ゴルゴ13やCITY HUNTERの業務の一部、怨み屋や地獄少女、曽祢まさこの『呪いのシリーズ』など。
彼らは(一部例外な面はあるが)基本的に第三者の依頼を許にビジネスとしての復讐(報復に近い部分もある)を請け負っている。
警察でもなく、被害者でもないが違法行為によって(地獄少女はそもそも人間の法とか以前)加害者への復讐を行う存在。
そうした「裏世界のプロ」を描く作品もまた存在している。
それぞれの違いを挙げると
- 地獄少女
人を呪わば穴二つ。復讐対象は生きたまま地獄へと流されるが、依頼者も死後は地獄に落とされる
- 怨み屋
項目上部の社会的抹殺にあるように、絶対殺す的なものでもない。基本インガオホーな。
悪事が過ぎたりメンバーに関係がある組織だと感情的に強く出る場面はなくもない。
恨み屋と似たような形だが、こちらは代行する本人もまた謂れのない悪意によって踏み躙られ復讐の道に堕ちた過去があるため「凄惨な拷問で被害者と同じ絶望を体験させてから殺す」拷問殺人を基本としている。
状況によっては加害者をあえて殺さずに生かしておく場合もあるが、その場合は「生き地獄」に追い込んでいたり「自暴自棄で死を望んでいる」など生かしておいたほうが苦しむ場合に限る。
また、同作に登場する「朝食会」という組織は、対象の捕獲・道具の準備・アリバイ工作などで「復讐のお膳立て」をするのみで復讐自体はあくまで本人に行わせるという特殊なタイプの復讐屋。
- 拷問ソムリエ
なんの落ち度もないにも関わらず家族、恋人、親友といった大切な人を惨たらしく殺され、なおかつ犯人が裁きを受けないことに絶望した人々の依頼を受けて復讐を代行する。
上記の二つと似ているが、社会的抹殺や生かして地獄を見せることがある前者と違って拷問ソムリエの場合は殺害一択。
それも残虐な方法で地獄の苦しみを味あわせながら殺すことをポリシーとする。(曰く「楽な死など許さない」)
また、前者二つの場合は標的が海外に逃げた場合どうなるかは前例がないため不明なのだが、拷問ソムリエの場合は海外の同業者と協力してどこまでも標的を追いかけていき、捕縛する。(曰く「どこにいようと逃さない」「空が繋がっている限り見つけ出す」)
怨み屋が数百万~数千万の現金、鴨ノ目武が「○○三ヶ月分」*4を依頼料として貰うのに対し、拷問ソムリエの場合は依頼料の言及がないためどうなっているのか不明。
お金を持っていなさそうなホームレスの依頼を受けたこともあるので依頼料を取らない可能性もあるが、その場合は資金調達をどうしているのか気になるところである。
- 必殺シリーズ
基本的に依頼者は弱者で、その依頼者が強者によって理不尽な死を遂げた事への怒りから
依頼料を中村主水など主人公が自腹で支払ってメンバーを動かし加害者を攻撃するなどのケースが複数見られる。
つまり義憤的要素や生前の依頼者の意思はあれど、ビジネスとしては依頼者との契約成立が絶対条件ではない。
逆に依頼者がうさんくさいと思ったら裏を取り、復讐者側に問題があることなどが発覚するケースがある。
ちなみに、対象を必ず殺害するわけではない。(少数だが、社会的抹殺などを行う例も実はある)
- ゴルゴ、冴羽
基本的に「銃などを用いた非合法な武力の提供者」というだけなので、余りメインではない。
護衛依頼などの過程で返り討ちにするケースもあるので、積極的に対象殺害を行うケースはたまにあるくらい。
ただし無感情にビジネスライクな処理だけをしてはいかず、時には依頼料に対する採算などを無視した行動を起こす描写もある。
性質上、依頼者の生存率は(ゴルゴでも必殺や地獄少女よりは比較的)高い。特にシティーハンターでは生存率も高いしハッピーエンドになっている事も珍しくはない。
- 呪いのシリーズ
依頼を受ければ逆恨みでも引き受け標的を呪殺するが、代償として依頼人は寿命を10年分失う。
そのため依頼が叶った後寿命切れで他界したケースや、寿命不足で断られたケースもある。
シティーハンターは主に立場の弱い美女が依頼に絡む少年漫画なので、復讐対象は場合によると殺さないと次に依頼者らに害を及ぼす可能性がある。
(ヒロインの香自身も、兄が死んで主人公リョウの元に身を寄せた理由は「兄が犯罪組織によって殺害された」ため)
そうした点もあって「復讐の依頼により復讐者も不幸になる、凄惨な死や自殺を遂げる」といったことは余りない。むしろプラスになり、爽やかに終わったり。
一方で地獄少女や必殺シリーズ(主に後期)では、依頼者の死亡率・不幸率は半端ではない。
が、地獄少女が「人を呪わば…」であるのに対して主水らは依頼成立前の時点で依頼者が惨殺され、
「ゆるせねえ あいつらゆるせねえ!」的な視聴者、そして自身らの抱いた感情に応じる形で依頼者の死後に人を殺す事も多い。
このため必ずしも復讐心=悪とはなっておらず、むしろ理不尽な権力や暴力を振るう加害者こそ罰せられて当然、因果応報であるという印象が強くなっている。
【物の怪による超法規的措置~人間の法なぞ己には何の関係もない!~】
人ならざる者たちの叫び
[[「誰が生めと頼んだ…!!誰が造ってくれと願った…!!!私は私を生んだ全てを恨む…!!だからこれは…攻撃でもなく、宣戦布告でもなく、私を生み出したお前達への逆襲だ」>劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲]]
[[「奴はそんなロマンチックな男じゃないよ。警察なんざ、端から相手にしてはいない。自分のプログラムに絶大な自信を持っていたのさ。そうでなけりゃあ、結果を見定めずに死んだりはしない。おそらくあいつは、俺たち…いや、この街に住む全ての人間を嘲笑しながら、飛び降りたに違いないよ」>機動警察パトレイバー the Movie]]
[[「闇に惑いし哀れな影よ…。人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂……。いっぺん、死んでみる?」>閻魔あい]]
[[「天に背きし哀れな影よ…。人の痛みに瞼を閉ざし、過ち犯せし咎の魂……。いっぺん、死んでみる?」>ミチル(地獄少女)]]
[[「ようこそ、怨みの門へ」>イズコ(スカイハイ)]]
[[「自ら命を絶たんとする汝…この世に遺したる想い、ありやなしや?」>地縛神(遊戯王)]]
[[「……面白え!てめえを殺すのなんざ簡単だがな、1日だけ時間をやるよ。本物のカードデバイスを手に入れてみろ。そしたら復讐ごっこに付き合ってやるぜ」>四足の勝利者ズィーガー]]
[[「“叶えし者” の行く末は様々。ですが、あの少女の壊れようたるや、もはや芸術!」>青の世界(Z/X)]]
[[「赤勝て!白勝て!どっちも負けろ!」>平成狸合戦ぽんぽこ]]
[[「わかりました。貴方は世界を革命するしかないでしょう。貴方の進む道は用意してあります」>少女革命ウテナ]]
[[「いいだろう…契約だ!」>レッドドラゴン(ドラッグオンドラグーン)]]
[[「貴方の目、何だか渇いていますね」>妖怪人間ベム(テレビドラマ)]]
[[「初めまして。僕は幽霊だよ」>渡瀬眞悧]]
[[「私は思い出にはならないさ」>セフィロス]]
[[「私は好きにした、君らも好きにしろ」>シン・ゴジラ]]
[[「あなたは生きていた時に、様々な人の恨みを買い、いじめて死に追いやった。その報いを受けるんです」>幽霊電車(6期鬼太郎)]]
[[「お前……は……今日……必ず……地獄に堕ち……る……」「私の……夫……と……子供を……かえ……せ……」>鬼(鬼滅の刃)]]
[[「だから食べてるの」>なんか小さくてかわいいやつ(漫画)]]
[[「ゆるさない」>SCP-276-JP]]
[[「貴様らは我々を殺戮した。よくもやりやがったな。貴様らの軽率と傲慢が、我々の未来を打ち砕いた。だが必ず復讐する。それが約束と誓いだ。我々最後の世代の。思い知るがいい。」>SCP-1322]]
[[「ジュラル星人、必ず僕がこの手で滅ぼしてやる!」>農業コンビナートの危機!(チャージマン研!)]]
[[「カカロットー!」>ブロリー]]
[[「復讐心は悲しみの連鎖を生むだけですよ、ヴァンさん」→「ヴァンさんの復讐はただの復讐と思ってませんから」→「やりましたね、ヴァンさん!」>ミスト・レックス]]
「人間ではないものの復讐行動」に関して、人間の法や倫理規範が云々という話が通じるかと言うと微妙なところである。
地獄少女の"業務"に対して、人間が「逮捕」や「裁判」が出来るだろうか?「呪い」といった超常現象を認定するか否かは、実は法的にも問題になる。
(現実的な推理モノで表面上呪殺しているパターンでは、トリックを暴き殺傷行為であると明示するまで裁きようがないという話が見受けられる)
妖怪を描いた漫画うしおととらでは、妖怪・鎌鼬三兄妹の一人が人間たちを惨殺しながら「人間は勝手に自分たちの住処を奪っていく」と
山野を住宅地にしていく人間に対して怒りを露わにしている。
これに対して幼い頃に大人の都合で好きなものを失った主人公も「つらかったろうなあ」と感情そのものには共感している。
人を殺す事に対して共感も肯定もしていないが、罪を償え滅びろという強硬な態度ではない。「きっと別天地があるだろう」と、同情的に殺害を止めようとしている。
もし人間同士であれば土地所有権は法律や契約によって定義されるが、それは人が勝手にやっていることである。
そもそも人間の法体系の外で生きる妖怪の居住権は・・・
細野不二彦の霊能モノ「ジャッジ」では、人間の有害物質不法投棄により死んだ魚などの動物霊が人間を怨み、
その怨念を晴らすために主人公が”指定されていない自然のある場所”へ投棄している違法業者への攻撃を行う。
しかし、ダイオキシン等が出るような物質を用いて便利な生活をしているのは人間なのだと業者の社長側が批判しており、事実として社会システムの末端に過ぎない廃棄物処理業者というのは復讐相手として正しいか否か?といった問題も示されている。
とはいえ業者自体は不法に安く処理するために社員に犯罪を強いたりしていたので、社長は処されたが。
ちなみに同作において上記のように動物霊が登場するのは稀なケースで、通常は主人公が怨みを聞き届けるのは人間の霊。
ずさんな工事によって死んだ子供や、効果的な薬剤が利権のため握り潰されたせいで苦しみ死んだ患者などが、
地縛霊となってしまっているのを成仏させるため加害(上の場合は工事業者や利権の為に動いた医者)者を攻撃している。
「死んだ人間は全力で復讐を望んでいるんだよなぁ・・・。」
そしてそれが果たされれば依頼者は綺麗に成仏でき、そうでなければ地上に苦しんで死んだ時の姿で縛られ、泣き暮らすという死体蹴りというか追い打ち状態。そのため悪人を慈悲心で見逃す霊はいない。*5
ただし、自分が成仏できない理由は復讐心だと思っていたが、復讐を果たしても成仏できないなどの理由で自分の復讐以外の本当の願いに気付くといったケースはある。
上位的な物の怪が復讐心を抱いた人間を焚き付けて、コンビを組むケースもある。ただ、その物の怪は大抵が人間の相棒を上から目線、
最悪自分の本来の目的の為の駒程度にしか見てないケースが多い。反面、人間側の思想があまりにも陰性・陰険・陰湿で行動・言動がえげつない場合、
「人間って聞いていたより深すぎる…」等と感性の段違いさにドン引きしつつも、それとなく疑問を呈したり遠回しに諭したりする人間側の良心役を担う存在もいる。
ただその善意すら裏目に出て人間に振り回され、最悪物の怪が音を上げるケースも少なくない。
中には自身の記憶が半壊状態なせいで本来恨むべき加害者の事がどっか行ってしまい、少女人形に死者の復讐に助力し続けることが復讐だと薦められ実行した男もいる。
果ては人間が人間をやめて、別種族に転生してやりたい放題なんてこともある。
このように心理的構造・認識・法的立場などがハナから現生人類と無関係な存在の「復讐」は、創作上でも人類間の復讐エピソードとは違った色彩を持っている。
【人間以外に復讐する場合】
これとは逆に、人間「が」妖怪「に」復讐するなどの場合、こちらもまた法的・倫理的問題にはならない可能性がある。
うしおととらの紅煉は元人間であった存在が心底からの邪悪さをもって魂を削っていった結果妖怪となり、人を殺し喰らい楽しむ存在となった。
彼に対する復讐が遂げられた時、復讐を遂げた人物はめちゃくちゃスッキリして妻子の元へと旅立っていった。
「あくまをころしてへいきなの?(クッソ悪い悪魔)」
「うん(バァン)」
これやったら人としてどうなの?と思う人はどれだけいるだろうか?
上記は人間の変化・転生体に近いが、一切人間と関係ない異界から来た悪魔を討っても人界を守ったと評されるだけでお咎めなしどころか表彰される……そんな展開だってありうるだろう。
鬼滅の刃における鬼殺隊の面々の中には、元は人間であった鬼に親や仲間を殺されたという理由で鬼への復讐心を抱いている隊員も存在する。
そして鬼になった時点で鬼は数少ない例外を除いて人を食い殺すことを何とも思わなくなる……
という理由もあって鬼に対する復讐心自体を咎められる描写はない。
流石に復讐を優先させるあまりに周囲の被害を鑑みない、とまでなると咎められていたが。
「歴史改竄術式の暴走により、人類は新宿区を残し絶滅した。君も、家族も、人類史にその痕跡すら無く、消滅したのだ。君は、それを赦せるか」をキャッチコピーとするPBW『チェインパラドクス』の敵である異種族クロノヴェーダはほぼ全てが真正の鬼畜外道揃いであり、新宿区以外の大地を歴史ごと奪い都合のいい歴史であるディヴィジョンと呼ばれる世界で人間を虐げている。
当作品におけるPC(主人公)であるディアボロスは現代の時間軸にいた者は新宿区にいた事で消滅から逃れるも、新宿区以外の大地と人類が抹消された事で新宿区にいなかった大切な人と日常を奪われている。
ディヴィジョンにてクロノヴェーダに反抗した者に至ってはほぼ全員がクロノヴェーダに惨敗し、殺害されて新宿区で蘇るという凄絶な過去を有している。
そんな彼ら/彼女らは『失われた世界を取り戻せる唯一の希望』として新宿区にいた事で歴史改竄による人類絶滅から生き残った人々から大々的に支援を受ける程である。
リアルに言うなら熊に家族を食い殺されたので猟師となり、熊を合法的に射殺したらそれは悪い事なのか?
家族を食った人食い熊だけを殺すなどする分において違法でも何でもない上に報復など別に他の熊は考えないかも知れない。
(動物でもゾウあたりは家族の死を認識して怒る可能性があるらしいが)
サメ映画の人食いザメなども最後には殺されるケースがあるが、殺した主人公側が手を取り合って喜んでも法的・倫理的に対人の復讐に比べれば問題ははるかに少ない。
人間以外「に」対する復讐は、やりようによっては純粋なエンターテインメントで済む可能性もあったりはする。
【復讐の代償と復讐の連鎖】
復讐に触れた者たちの声
[[「よくある話やないか 静観決めこもう思った奴も 肉親が殺られたら銃を取る」>ニコラス・D・ウルフウッド]]
[[「誰も信じられなくていい…誰に愛されなくてもいい…地獄の中で生きてみせる…!血にまみれても生き抜いてみせる…」>ガラスの仮面]]
[[「思い知ったか…幻想にとらわれた人間どもよ!我々こそが…真の勝者なのだ…!」>最終編(LIVE A LIVE)]]
[[「まえからアンタには言いたいと思とったんですわ!ミッドガルの壱番魔晄炉が爆発したとき何人死んだと思ってますのや?」>ケット・シー(FF7)]]
[[「あなた、詰めが甘いのよ。『自分が首謀者だ』と隠し切れなかった。人を陥れるなら、もっと狡猾にやらなきゃ。私ならもっと上手くやるなぁ」>彼氏彼女の事情]]
[[「easy revenge!」>チェンソーマン]]
[[「お義母さまのなさった事で何が変わりました?ヤーデ伯憎しで世界中を駆け回って何が残りました?争いだけです。お義母さまの誇りが戦争を起こし、多くのアニマが消えたのです。ごめんなさい。私、ひどい事を言いました。私にお義母さまの人生を否定する権利など無いのに。さようなら。二度と戻りません」>サガフロンティア2]]
[[「ふぬけたこと言ってるんじゃないわよ!貴女の復讐に巻き込まれてどれだけの人が人生狂わされたと思ってるの!?」>アンジュ/アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ]]
[[「画面の前の我々から、彼女に向けて宣告しよう―――。これからが、本当の地獄だと。それを招いた、彼女の成したことは。SCP-3002『思考抹殺計画』(Attempts to Assassinate Thought)」>SCP-3002]]
[[「あの人並み外れた頭脳と実行力を、もっと良いことに使ってくれれば良かったのに…」>今仁見手郎の秘密復讐計画表(笑ゥせぇるすまん)]]
[[「大切な物を守れなかった、私のせいだ……全部私の…………。私のせいなんだ。だから終わりでいい。全部…………終わりでいい」>リンネ・ベルリネッタ]]
[[「“家族”……? ああ、そうだ!迅は……迅は俺の『息子』だった! それを奪ったのはお前だ!! 家族を奪われて、怒らない奴がどこにいる―――ッ!!!」>滅/仮面ライダー滅]]
[[「貴様が父を殺したあの時から!あれ以来、俺は復讐だけを考えてきた…ずっとなぁ!」「そうか、重い荷物を背負い続けてお前も疲れただろう……全て…今日で終わりにしろ…これでお前は自由になれる……」>グルーデック・エイノア]]
[[「恨みを晴らそうにも既に死んでいるとは…人間とは何と儚い命なのだ…たった百年しか生きられんのか~」>びっくり京都! あぶない天狗あらわる?(キテレツ大百科)]]
[[「皮肉ね。ずっと前に私たちの復讐は終わっていたなんて」>時籠ゆり]]
[[「……俺がソバシェフ・ランペイジ事件なのだ」>ニンジャスレイヤー]]
[[「しゃぶらなきゃ撃つぞゴルァ」>大坊聡]]
[[「私が今死ねば、新体制は接着剤を失う……。あと五年でいい、死神に待ってもらえたら……」>ラグラン・グループ]]
[[「……京介……くん……お願い……お願い、お願い、しますっ……!!!神様!助けてっ……彼を助けてください!なにも、なにも悪くないんです!京介くんは、なにもっ、なにもっ――!」>G線上の魔王]]
[[「馬鹿野郎……ほっときゃあいいじゃねえか。あんなクズ殺すことはない。自分が人殺しになってまで殺す価値なんてねえ……! 埒が明かねえじゃねえか……! いくらひどいことされたとしても過去は過去……済んだことだ……! それより先を見りゃ良かったんだ。なのに、皆殺しの復讐なんてメチャクチャだよ……。仮に秀峰達を殺せたとしても、お前らは生涯追われる身……未来がねえんだよ……! お前らの計画……! くそっ、なんてことだ……くそっ……」>銀と金]]
[[「人を……幸せにしない真実に価値なんてあるのか……?」>桑名仁]]
さて、ここまで復讐について散々説明してきたが、こういうケースを見たことはないだろうか。
復讐者「おのれ、父の敵め…覚悟!」
仇の子供「やめて!お父さんを殺さないで!」
仇「子供がいたとは知らなんだ…罪はいつか必ず償う、だが私の子が一人前になるまで見逃してくれ!頼む…!」
親の仇ではあるが、何も知らない子供にとっては良き親でもあった場合。
誰だって見知らぬ人が突然「親の仇」と叫んで親に襲いかかったら当然止めようとするだろう。
ここで手を下せばその子供が自分と同じ悲しみを背負い、見逃せば復讐に生きてきた自分の気が晴れない。
司法に突き出しても良いが、それでも結局子供は親を失い、自分と同じ孤独を味わうかもしれない。
「ならばお前の子供も仇だ!」と子供を手に掛けようものなら、間違いなくその自分はただの鬼。
「親を失った復讐心を晴らせる」と「親を失うかもしれない子供を救える」の板挟み…ここで即見逃せる聖人などほんの一握りかもしれないが、仇と同じことをして果たして自分の気は本当に晴れるのだろうか……?
それでも仇を討つ選択を選び、復讐を達成した場合もその後穏やかに暮らせるとは限らない。
寧ろその一件が顕にされて自分も犯罪者となって追われる身になってしまうか、復讐相手にその子供の様な家族がいた場合はその家族の恨みを買わないわけがなく
復讐相手の家族によってさらに復讐されて殺されてしまうというケースすらある。
とりわけ後者はガンダムシリーズで度々復讐の連鎖というテーマとして取り上げられている。
また、復讐を果たした本人にその結果を受け止める覚悟があったとしても(忠臣蔵の赤穂浪士が「自分たちの行い=重罪」と理解し自首した等)、家族や恩人など、関係者にまで大きな迷惑がかかることもある。
ナルトの雷影は「ワシ達はサスケを始末する、その後お前が踏み止まれ!!」は一つの解決策と言えなくないが、その雷影も白眼の件で「かつてアナタが日向の白眼を狙いやった事は木ノ葉では何も解決していない戦争の火種をつくった雲側に対し木ノ葉は血の涙をのんで戦争を回避した尊い犠牲の上にアナタ方は存在している事を忘れないでもらいたい」と指摘されている。
復讐という目的を達成できたから後は穏やかに暮らせる?いや甘い。
直接復讐したい相手が既にこの世の者ではなくなっていたことが判明した場合*6は、話が穏やかに終わるケースが多い*7。
復讐は果たしたが仲間・地位・財産を失ってしまうケースすら、まだ生温い。
酷くなれば上で挙げたケースのように相手の命を奪う復讐をしてしまったが為に投獄されたり自らも命を奪われてしまう等悲惨な末路を
迎えてしまう事もあり、仇を討つ等で復讐を成功させたからといってメデタシメデタシ、となるとは限らない。
そして当然だが因果というものは相手だけでなく自分にも返ってくるものであり、復讐するという事は復讐者やその家族・友人等の無念を晴らせるかもしれないが
それは同時に復讐された加害者やその家族等の恨みや怨念を死ぬまで背負う事も意味しており、相手を苦しめた分が自分に返ってきてもおかしくなく、下手をすれば復讐者が大切にしている者が狙われることだってあり得るのだ。
だがそれも承知の上で復讐を実行せずにはいられない者もいる…それが復讐なのだから…
復讐をテーマにした作品ではそうした現実を描く例もあり、やられたからやり返し、やったからやり返され、
殺されたから殺し返し、殺したから殺し返されるという負の連鎖(俗に言う無限ループか)を描く事で視聴者へ復讐する事の虚しさを伝えるものもある。
一族郎党皆殺しにして復讐の連鎖を断つべきところを、ついつい仏心を出したばかりに自分や一族が殺されるなんて事例も古くは源平合戦を筆頭に歴史上結構ある。
また、創作においてたまにみられるケースだが上記のようにならないように
心を鬼にして幼子をも手に掛けて一族郎党皆殺しにして復讐の連鎖を断ったつもりが今度は
皆殺しにされた一族と関係の深かった別の一族の者(皆殺しにされたのは実は宗家で分家が生き残っていたパターンや皆殺しにされた一族の者に恋人がいてその仇討ちというパターンが多いか)が
仇を取らんとばかりに復讐者へ襲い掛かるというケースもある。
結局のところ誰の恨みも買わない復讐というのは意外に難しいということなのである。
【読者・視聴者から見た復讐】
読者・視聴者といった傍観者の視点で復讐を見る場合、復讐を肯定する条件として、以下の状況が揃う事が挙げられる。
- 被害者が理不尽な理由で被害に遭っている
- 加害者が更生もしていなければ報いも受けていない
- 加害者をそのままにしておくと、悪事を繰り返して被害者をさらに増やす恐れがある
ただし復讐の手段に関しては、これに「無関係な人々をむやみに巻き込まない」という条件が追加される。
復讐否定の理由としては「復讐達成後に復讐者の人生が崩壊するのではないか」という指摘もある。
復讐のために犯罪に手を出した結果、社会から犯罪者として扱われる事になったり、復讐のために全てを投げ出した結果、達成後に何もできなくなってしまう*8という可能性である。
これは復讐肯定を前提とした話であるが、最も理想的な復讐というものがあるとすれば、それは「無関係な人々を巻き込まずに、理不尽な加害者にそれ相応の罰を与え、達成後に自分の受けた被害を相殺できるほどの幸福を手に入れる」という事であろう。
ただし、合法性にこだわるのであれば罰が合法的なものに制限される等、話はいくらか変わってくるし(違法性を完全否定する事で復讐否定になり、理想的な復讐を語る前提から外れる事もある*9)、前述の通り、復讐自体は何かを生み出すものではないため*10、そのような都合の良い結果に行き着いた復讐者は少ない。
加害者、より具体的には「責任の所在」がなんなのかも重要である。
例えば子供のいじめの加害者がいるとしよう。復讐者はいじめっこをターゲットにしがちだが、子供は本来少年法に守られる未熟な存在である。
いじめを放置していた大人やいじめを産む社会システムといった外部の要因を全て無視し、いじめっこのみを復讐の対象とすることは、怒りをぶつけやすくてスッキリはするだろうが、本当に理想的な復讐と言えるのだろうか?
「死者は蘇らない」「復讐は犯罪だ」という意見に対し、「死者や法律ではなく自分が納得できるかが大事」として「復讐を肯定する」ような意見はよく見られるが、
実際には復讐肯定には上に挙げたような暗黙の前提があり、要約すると「司法で裁けない悪を私刑で排除する」というダークヒーローの正義であることが多く、
「納得するため」でも矮小な動機による無差別テロ攻撃などの復讐全般を肯定しているわけではないのは留意する必要があるだろう。
彼らの話をよく聞いて突き詰めると「復讐肯定派」が実際に肯定しているのは「復讐」ではなく「法で裁けない悪の排除」だったりして論点がズレていたりする。
敵が社会では裁けない悪人なら復讐して正義?それは「復讐そのもの可否」とは芯がズレてる話ですね。だってそんな行為は復讐者バットマンじゃなくて義憤の人スーパーマンがやっても「正義」でしょう?
元を正せば「復讐反対派」も「死者は蘇らないし、死人が喜ばないから復讐はダメ」などと論点が妙だったりするので(犯罪だからダメ、と言えば「復讐は納得するためにやる」という反論は来ないだろう)
復讐議論は論点をどこに置くかきちんとしないと明後日の方向に行きがち。
「復讐と八つ当たりは違う」と語る者もいるが…自分が納得するために復讐する者にとって、他人に自らの行為が八つ当たりか復讐か勝手に判断されることほど納得できないことはないだろう。
「相手が復讐されるに値する極悪人で、無関係な人間に迷惑を掛けない復讐ならOK」?
その「社会正義に則った復讐のみ許容される」という理屈は「自分がスッキリするから復讐する」という理屈とは完全に真逆ですよね?
【復讐論まとめ~「動機」の良し悪しと「行為」の良し悪しを一緒くたにしてはいけない】
なぜこんな復讐論がややこしいことになっているのかというと、
復讐が「感情」や「動機」や「行為」と混じり合っている言葉で、定義が曖昧なまま各々が「復讐」について語っているからか。
復讐とは「恨みを持つ者へ仕返し、仇討ちをすること」だが、仕返し行為には裁判を起こすなどの合法的な報復から、違法な私刑、相手の家族を狙う、相手と同じ国の人間を殺すなど色々ある。
典型的な復讐は仇の殺害だが、殺人に関する善悪すら時代や状況によって違う。
のび太がジャイアンに反撃するのも復讐である。スポーツマンが試合で負けた相手に勝とうと努力するのも復讐だろう。
恨みを忘れて幸せに暮らすのも一種の復讐であると言えなくもない。
「復讐とはなんなのか」の共通認識がない以上、「復讐の善悪」を語れるはずもない。
"復讐そのもの"のはありきたりなモチベーションでしかなく、それだけでは否定も肯定もできず、そこから実際に何をするのかが大事なはずである。
「復讐のために何かをする」という「感情・動機」は、その「何か=行為」が褒められるかとは切り離して考えるべきではないだろうか。
[[「幾度も繰り返される過ち 歴史に何を学ぶ…奪い奪われてはじめて気付く闇が在る…」>Sound Horizon]]
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*2 古いヲタ的にはソード・ワールドTRPGの「2万ガメルを取り返せ!」のタイトル元。
*3 ドーパントとは言え、ある一般市民の生命が彼の行動にかかっている状況であった。
*4 ○○の中には給料、年金、小遣いなど依頼人の生活様式に合ったものが入る
*5 というかそういう霊なら成仏している可能性が高く、復讐を依頼してくる事がない
*6 大体終盤辺りが妥当か。
*7 キャラによってはフラストレーションを拗らせてしまって加害者側に回るケースも少なくないが。
*8 所謂「燃え尽きた」状態になる
*9 殺さない復讐劇の例はあるが、それらも相手を強請る・縛る・陥れる等、違法かそれに近い手段を取る事は珍しくない。反面、上の立場に成り上がるか、世間に胸を張れる立派な実績を作って見返すという前向きな動き方も少なくない。
*10 度々よく制作側の掲げる作品のメインテーマで「自分の仕事と人生の足を引っ張った他人を、自分の書くオリジナル作品・自叙伝・エッセイ漫画に対して柔らかく言えば『モデル』になってもらう・情念を込めて言えば『欠席裁判・公開処刑』の対象にする等の話のネタになってもらう」・「シリーズの新作・或いはリメイクのコンセプトが『明らかに失敗だったストーリー構成・システム上の不備』等を反省した上での旧作群に対するリターンマッチ」という旨の制作者達の発言があるが、これは「芸の肥やしにする」と表現した方がいいだろう。
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