登録日:2021/03/20 Sat 00:08:00
更新日:2024/05/27 Mon 09:27:21NEW!
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機界戦隊ゼンカイジャー 戦隊悪役 キカイトピア王朝トジテンド 悪の組織 特権階級 機械生命体 キカイノイド 並行世界 独裁政権 ワルド ダイワルド 選民思想 腐敗 恐怖政治 侵略者 風評被害 上級国民 スーパー戦隊悪の組織項目 チームワーク皆無 意外と人間味アリ シリアスな笑い ブラック組織 報連相ダメダメ 貴族 軍隊 派閥争い 権力闘争 外道集団 壊滅組織項目 無能 内ゲバ 内輪揉め ブラック企業 だいたいこいつらのせい やべーやつら やべーやつ 人外のクズ 愛せないバカ達 純粋悪 スーパー戦隊シリーズ キカイトピア トジルギア ギアトジンガー ステイシーザー ダークセンタイギア バカの集まり←やってることは普通にやばい クダック クダイター クダイテスト クズの集まり←特に上層部 侵略国家 暴政 ゼンカイジャーの不幸の元凶
たった今からこの世界は!キカイトピア王朝トジテンドのものである!!
キカイトピア王朝トジテンドとは『機界戦隊ゼンカイジャー』の敵組織である。
ネット上では「トジデンド」「トジテント」「トジデント」など微妙に間違えて表記されることが多い。
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【概要】
機械生命体キカイノイドが暮らす並行世界「キカイトピア」を支配する悪徳王朝。
ビルのような機械仕掛けの宮殿「トジテンドパレス」を本拠地としており、全ての並行世界を機械歯車「トジルギア」に封印し、支配する事を目的として活動している。
歴史はかなり古く、「24歳くらいの息子がいてもおかしくない」年であるジュランの曽祖父であるサンジョの代からキカイトピアを実効支配しており、
支配者である大王は現大王であるボッコワウスの一族が世襲しているらしく、少なくとも先々代までいた事が確認されている。
そしてサンジョの時代からキカイトピアに圧政を施いていた。
当然一般のキカイノイド達から支持されている筈もなく、人間界で自由な生活を謳歌していたジュランとガオーンからはそれぞれ「腐ったお偉方」「あの屑共」と吐き捨てられているし、
レトロワルドの力で「古き良き時代」を思い出そうにも、介人以外*1のゼンカイジャーを始めとしたキカイノイドにとってはそんないい思い出など一切無く、トジテンドと戦っていながらも、人権が保障され自分の好きな事を自由にできて楽しく暮らせる現在の方がずっと幸せという始末であった*2。
何せ、前掲のサンジョの死因は「王族の行列中にウッカリ放屁した為斬首刑」というあまりに理不尽な代物である。
さらにジュランによると、街で普通に暮らしていたキカイノイドがある日突然行方不明になるのはよくある事な上、ガオーンやブルーンの話から一般家庭の子供は学校に通う事すら許されていないらしい。
加えて後に登場したガクエンワルドが開いたトジテンドの学校は、トジテンドの思想を徹底的に叩き込んで洗脳教育を行い、最終的にはクダックに改造するというトジテンド兵養成施設だった。
こんな有様の為に、この手の異種族キャラには珍しく、キカイノイドの大半はホームシックや帰巣本能とは完全に無縁であり、キカイトピアに帰ろうとしている者は皆無である*3。
物語開始時には、全世界封印まであと一つ(介人がいる劇中の人間世界)のところまで来ていたが、何故か閉じこめる事が出来なかったどころか、キカイトピアの一部が人間界と融合してしまうという事態が発生する。
一ヶ月経っても事態が進行しない事に痺れを切らしたボッコワウスに対し、「閉じるのではなく直接侵略してしまえばいい」というゲゲの提案から武力による人間界侵略を開始する。
ちなみにこの人間界侵略によって普通の民間人達に被害が出るのは当然であるが、トジテンドは同じキカイノイドで構成されている故に、一時は善良な市民キカイノイドも同じ様に恐れられる風評被害が起きてしまった。
しかし第2カイ!以降は何事もなかったように普通に共存しており、短期間でなにかしら認識は変わった模様。
そもそもゼンカイジャーの人間界の人間達は、キカイノイドに一ヶ月で順応するなど圧倒的な順応力に定評があるので、これもその順応力と切り替えの早さ故と言えるだろう。
そもそも人間界にいる市民キカイノイド達も、普通にトジテンドからは攻撃対象にされている為、冷静になってみればトジテンドと彼等が違う事はすぐに分かるのだが。
【組織構造】
一応はキカイトピアの政府・支配層に当たる存在だが、大王ボッコワウスを初めとした幹部陣は軒並み選民思想の塊であり、人間など他世界の住人はおろか、自国民である筈の庶民キカイノイドすら奴隷か家畜としか思っていない。
さらには配下のキカイノイド兵達も幹部陣達からの抑圧や選民思想を受けて、同じく選民思想に染まって上から下まで荒み切っている。
キカイトピアにおいては武力と抑圧で民衆を締め上げる暴政を敷き、人間界への侵攻時も人間もろとも容赦なく危害を加える始末。挙句、
- 例え軍属の者であっても上の幹部からは抑圧される。
- 上から抑圧される下の兵士達は庶民キカイノイド達や用務員等のトジテンドパレスで働いてはいても軍属ではない者をぞんざいに扱う。
- 一方で幹部陣達は自らの立場を守りながらそれをさらに向上させる為に、己の派閥を作ってボッコワウスのご機嫌取りをしながら互いに権力闘争に終始。
など、負の悪循環によるその腐敗ぶりは相当なもの。
そのような荒んだ軍隊である為に、末端の兵士達の勤務態度や振る舞いも相当酷いものであり、些細な事で市民に難癖を付けてリンチしたり、中には勤務中であるにも関わらず飲酒をしている兵士もいるなど、最早悪役であるという以前にそもそも一個の組織として手遅れなレベルで内部の風紀が乱れ果てている。
侵略国家ではあるが、侵略はトジルギアに極度に依存していた事に加えて、今のトジテンドの構成員が生れた時点で既にキカイトピアの実効支配は完了していて抵抗勢力など無かった事もあって、抵抗勢力との戦略的衝突については不慣れ、というかノウハウ自体が出来上がっていない節がある。
一例をあげると、第27カイ!にて人探しを行おうとしてバラシタラがクダックを連れて他の世界に向かった事があったが、クダックがやった事と言えばそこらへんの民間人を捕まえて甚振って聞き出そうとするだけで、バラシタラがツッコミを入れるまでそれを繰り返していた。
この事から判断するに一般的なクダイターやクダイテストは破壊と略奪以外の目的遂行手段を何も知らないということが伺い知れる。
また、そもそも王朝の支配体制自体が侵略を妨げていることも少なくない。
一応トジルギア完成前までは、並行世界間ゲートが完成した段階で、カイゾクトピアなどを武力侵攻はしていたようだが、この際にも逆にゾックス達にトジテンドパレスに侵入されて、イジルデが保有していた各種技術を盗まれている。
【用語】
- キカイトピア
トジテンドが統治する並行世界。
住民は全員が機械生命体であるキカイノイドで構成されており、有機生命体は存在しない。
とはいえ文化文明などは人類が住む地球と遜色なく、住民であるキカイノイド達もたった一ヶ月で人間世界と融和したほどに善良かつ温厚。
ちなみに作中に登場するキカイノイド達は「キカイトピアにおける日本人」にあたる存在であるらしく、それ故に日本語を喋る上に文化や価値観も日本人と変わりない。
そしてあくまで並行世界なので、キカイトピアが存在するのも地球である。となると先述のトジテンドのある場所も、キカイトピアにおける日本に相当する土地だと思われる。
- キカイノイド
キカイトピアに住む機械生命体。キカイトピアにおける人類に相当する種族である。
肉体が無機物と機械で構成された生物だが、感情は豊かでそれぞれの個性や性格も様々である。上記した通り、価値観や文化なども人間(日本人)と殆ど変わらない。食べ物もタコ焼きや寿司などが存在し、人間が食べても問題ない味であるし、互いの世界の食べ物への拒絶反応もない。
誤解されがちだが、彼等はあくまで身体が機械や無機物で構成されているだけで、有機生命体と何ら変わらない生物であり、ロボットやアンドロイドとは根本的に異なる存在である。
生命維持には食事や水が必要だし、先述の通り味覚も人間と変わり無い。新陳代謝もあるので汗もかけばトイレにも行くし、感動したり悲しければ涙も流す。繁殖方法も有機生物と同じで男女が生殖で子供を産み、生まれた子供は経年と食事で成長して大人のキカイノイドになり、加齢を重ねれば老衰する。さらには有機生物と子供を作る事も可能。
加えてボンワルドの能力で幽霊として故人が召喚された事から、魂もある事が証明された。
一応、肉体が機械なので有機生物より体は頑丈。
また、人間の血液のようにオイルが体内を循環しているらしく、人間における「血液型」「献血」のように、それぞれに「オイル型」「献油」も存在している。オイル型による体質の違いもおそらくある他、それによる占い等も文化として存在している*4。加えて加齢によって人間の「血圧」のように「オイル圧」の上昇にも悩まされるようになる。
総じて彼等の事を評するならば、身体が機械と無機物で出来た人類と言うのが最も正しい。
トジテンドの侵略に用いられるアイテム。
小さな歯車のような形状をした機械で、内部に並行世界を丸ごと強制的に封印してしまう事が出来る。
後述するようにワルドを生み出すのにも利用されるが、破壊されればそのまま世界を解放されてしまう諸刃の剣でもあり、その為に基本的には一度の作戦で一つしか使用は許可されない。
- ギアトジンガー
暗黒チェンジ!!
《邪バーン!!ステーイシーザー!》
《フィーバーン!!ステーイシーザー!》
イジルデが超短時間で開発したギアトリンガーのコピー。トジテンド製だけにゲゲを模したデザインが特徴。
性能自体はオリジナルのギアトリンガーと殆ど一緒で、センタイギアの代わりに下記のダークセンタイギアを装填して変身や戦闘を行う。
最大の違いは変身方法で、注射の様にエネルギーを腕から体内に打ち込む。
- ダークセンタイギア
イジルデがギアトジンガーと一緒に開発したトジテンド版センタイギア。
ギアトジンガーにセットする事で、歴代スーパー戦隊のコピーを具現化して使役できる他、更には歴代スーパー戦隊の巨大ロボすら具現化できるトンデモギア。その能力からおそらくゼンリョクゼンカイキャノンの技術も取り込んで作られたと思われる。
なおロボが具現化する際は、モノリスっぽいカラーリングになったDX超合金のパッケージが生えてくる。
ただし、やはりコピー故か召喚される戦隊もロボもスペックは大幅に下がり、あまりに大量に召喚してしまうとエネルギーが一気に枯渇して、一斉消滅してしまうという大きな欠点も存在する。
【構成員】
本編中で明言はされていないが、公式サイトの設定や作中の描写を総合すると、大まかな序列は以下の様になっていると思われる。
王族(ボッコワウス)>ゲゲ>幹部(イジルデ、バラシタラ)>ダイワルド=クダイテスト>ステイシー=ハカイザー=ワルド=クダイター>クダック>その他のキカイノイド
ただし、人間の血を引く実験兵士であるステイシーは、実際にはほぼ同格である筈のクダイターやワルドから下に見られている事が明言されている他、ゲゲも実際の立場はあくまでボッコワウスのペット扱いなので、イジルデやバラシタラ達幹部からは下に見られている。
王族
- ボッコワウス
全世界を我が手に収める目前でこの有り様…許されると思うなよ!!
声:中田譲治
身長:23.5m→215cm
体重:1104.5t→355kg
世界:キカイトピア
キカイトピアを統治しトジテンド王朝を支配する恐怖の暴君。
代々の王族の力を蓄積した巨大な壁「グレイブモノリス」と一体化したかのようなビジュアルの、圧倒的な巨体を持つ銀色のキカイノイド。
呼び捨てにするゲゲ以外からは、主に「ボッコワウス様」「ボッコワウス大王」と呼ばれている。
詳しくは個別項目を参照。
名前の由来は「ぶっ壊す」の南東北方言「ぼっこわす」。
中田氏はスーパー戦隊シリーズにおける悪役の常連で、80年代は俳優として、2010年代以降は声優として多くの作品に参加しているが、
敵組織の首領を演じるのは『超獣戦隊ライブマン』の大教授ビアスから数えて33年振りである。
- ポットデウス
お前達を倒して、カナエマストーンを集めて、全ての世界を我が手に!!
声:岡本信彦
『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』に登場。
ボッコワウスの隠し子であり、その姿はボッコワウスの戦闘形態をベースにしつつも、青と金色の鎧を纏い、マントをたなびかせている。
腹心であるDr.イオカルを従えてステイシーからトジテンドを乗っ取り、新たな王として全ての世界に君臨すべく、平行世界に飛び散ったカナエマストーンを探していた。
一人称は「僕」で、トジテンドの王族らしく尊大な言動の持ち主。
武器として槍を持っている。
……しかし、自分の目の前で戦闘が起こると「イオカルめ~僕を置いて何処へ行ったんだ~…」と恐怖におののいて何も出来ず、いざ戦場に出てゼンカイザーやキラメイレッドと対峙しても、へっぴり腰で無駄な動きが多く・ろくに攻撃を加えられないなど、戦闘能力とメンタルの両面においてトジテンドの幹部中最弱といっても過言ではない。
個人の力量としては、歴代戦隊敵組織で一番ヘタレで間抜けなボスなどと揶揄される司令官ワルズ・ギルを下回るであろう。
それもそのはず……
ボッコワウスの隠し子と言うのは、イオカルから吹き込まれた大嘘。
実際のところは単に姿が似ていただけの赤の他人であり、全ては真の黒幕であるイオカルが全世界を支配するにあたって祭り上げた「神輿」……即ち傀儡政権の駒でしかなかった。
本来の性格は小心者で、どこか幼し気な部分もある未成熟な物であり、下手するとまだ未成年の可能性すらある。
詳しい過去は描かれなかったが、本性を現したイオカルに対して「やっと僕にも味方ができたと思ったのに!」と縋りついている辺り、理解者に恵まれず孤独に生きてきたことが分かる。
事態が終結した後も生き残り、土下座して命乞いをすると、その境遇に自分を照らし合わせたステイシーの裁量によって、無罪放免とはいかなかったものの、贖罪の後にキカイトピアで働く場所を与えられることを約束された。
『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』にも登場し、イオカルに作り出されたカシワモチワルドと洗脳されたゾックスに抵抗するためにゼンカイジャーに協力した。
名前の由来は「ぽっと出」と「デウス・エクス・マキナ」から。
声優の岡本氏は、今作が特撮作品初出演となった。
側近
- ゲゲ
ね~え、ボッコワウス? このしぶとい世界はトジルギアにせずにストレートに侵略したらどう? 領地も増やせると思うんだ~
声:鈴木達央(第21カイ!まで)→福西勝也(第25カイ!以降)
ボッコワウスの腹心である紫色の鳥型ロボット。一人称は「僕」で、ボッコワウスが巨大なせいで普段は目立たないが、成人男性を超える程の巨体を持っている。立場としてはボッコワウスのペットになるらしい。
普段はボッコワウスの左側に空いている穴の中に鎮座している。
ボッコワウスに溺愛されている自分の立場に自覚があるようで、時として猫撫で声で作戦を誘導したりする。
一方で、イジルデ達幹部には常に上から目線で高圧的な態度を取る等かなり二面性のある強かな性格。その為に彼等からは滅茶苦茶嫌われており、内心ではあくまで「ボッコワウスのペット」として見下されている。
戦略眼に優れたトジテンドの実質的な唯一のまともな参謀格であり、人間界をトジルギアに閉じ込める侵略作戦を圧倒的武力による侵攻へと変えたのも彼の進言によるもの。
その一方で、トジテンド内ではほぼ唯一ステイシーの事を何故か気にかけており、時にはボッコワウスの意向を無視して彼を助けるような行動をとる事も…
口やかましいバディロイドとは関係ない。
詳しくは個別項目を参照。
幹部
- イジルデ
ぐ、偶然だなぁ…。我らのトジルギアは、我輩が開発したのだ!
声:竹田雅則
「機械イジリ」を得意とするトジテンドの最高技官。
トジテンド最高の科学者で、トジテンド政権の科学技術部門のトップ。知識層としては最上位に位置する。
一人称は「我輩」。
顕微鏡を思わせる姿の白いキカイノイドで、丸ごとキャタピラになった下半身はさながら車椅子のようにも見える。
研究の為ならブレーキが外れる事もある根っからのマッドサイエンティスト。トジテンドの繁栄には実直な一方でボッコワウスの癇癪を気にし、体面の維持と保身にも余念が無いなど根は小心者である。
トジテンドの幹部らしく選民思想に染まっており、部下に対する扱いはぞんざいそのものなのだが、一方で半分人間である故に、トジテンド内では差別対象だったステイシーを実験兵士として重用するなど、自身の研究の為なら選民思想には囚われない臨機応変さも持っている。
また、自身の保身には常に余念がないのだが、嘘が下手で自分に不都合な事を突っ込まれると、目に見えて動揺するのも特徴。
トジルギアの開発者で、主にキカイノイド兵の強化を担当。
他にも様々な兵器を作中では開発しているのだが、一方で彼の発明能力には疑問が残る部分も多く、ゲゲからも疑われている。
詳しくは個別項目を参照。
- バラシタラ
人間もキカイノイドもない。我々支配層以外は…全て等しく、スクラップである。
声:乃村健次
「機械バラシ」を得意とするトジテンドの軍隊長。
クダックやワルドを率いて並行世界侵略の前線指揮を執る行動隊長で、トジテンド政権での軍事面のトップ。
軍隊長というよりは総司令官や総指揮官と書いた方が正しい。
一人称は「俺様」で、語尾に「~である」「~であります」と付ける。
戦車を思わせる姿の砂色のキカイノイドで、屈強な体格と肩や胸に飾る幾つもの勲章が特徴。
トジテンドに忠実な軍人だが、武闘派だけあって好戦的かつ暴力的であり、他の並行世界等を侵略したくてたまらないという危険な欲求を持つ凶悪な男。一方で敵であっても、その実力を「なかなかやる」と素直に認めるなど、一見すると武人めいた言動も見られるが、骨の髄まで選民思想に染まっている為、あくまで自分が楽しむ為の玩具としての価値を見出しているだけであり、決して相手を自身と対等の者として認めているわけではない。
むしろ味方であっても自身の邪魔になる相手には、執拗に嫌味を言ったり足を意図的に引っ張ろうとするなど、見た目の印象に反して本性はかなり陰湿である。
詳しくは個別項目を参照。
- Dr.イオカル
私は、Dr.イオカル。トジテンド王朝にお仕えしたく馳せ参じた、キツネトピアの科学者だ。
声:立花慎之介
『機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー』に登場。
キツネトピア出身の科学者であり、ポットデウスの側近。金の狐の面を被っているかのような顔をしている。
カナエマストーンイリュージョアとリバーシアを所持しており、その力を自在に引き出すバンドを開発している他、イジルデの技術を盗用してトジルギアを再び作り出す等、科学者として確かな技術力を持っている。
また、長剣を武器に前線に出ることもあるが、戦闘能力はさほど高くない。
ネタバレ注意
実は、この男こそが映画本編の黒幕で、自身の隠れ蓑とすべく、一般キカイノイドだったポットデウスを騙して祭り上げていた。
実際に全世界の支配を目論んでいたのはこのイオカルの方であり、その野望達成の為にイリュージョアの力でマブシーナに変身してステイシーやキラメイジャーを騙して利用していた。
人の心の弱みや正義感を利用するあまりの外道ぶりは、ゼンカイザーが「お前なんか卑怯全開だ!」と激怒するレベルであり、最後はキラメキゼンカイジュウギアを発動したゼンカイザーとツーカイザーを筆頭にした二大戦隊の一斉必殺技を喰らい、爆死した。
だが彼の悪事は、『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』まで尾を引く事に…。
名前の由来は、ことわざ「虎の威を借る狐」であり、「強い者を後ろ盾にして得意気になる」ことを指している。
立花氏は、『動物戦隊ジュウオウジャー』以来5年ぶりの戦隊出演となった。
実験兵士
何らかの形でイジルデの手で戦う力を与えられ、イジルデの実験対象となった兵士達。
トジテンド内での立場は、ワルドや上級戦闘員のクダイターとほぼ同格である。
- ステイシー/暗黒のパワー!ステイシーザー
ひどく汚い世界だなぁ……
演:世古口凌
バラシタラの息子を名乗る謎の青年。一人称は「僕」。
トジテンドの兵士でありながら、外見は黒いコートを纏った人間の美男子そのものだが、実際はキカイノイドと人間の混血児で、半分は人間で半分はキカイノイドの身体を持つ。純粋な人間とは両耳が銀色になっている点が異なる。
普段はクールな言動をしているが、根は意外に直情的でかなりの負けず嫌い。
本人の自称通り、バラシタラと彼の893人目の妻にあたるリセの息子という、凄まじい出生の持ち主だが、バラシタラを父と慕う気持ちなど無く、むしろ自分と母を捨てて母を死に追いやったバラシタラの事は憎みきっており、彼を超える為にトジテンドの兵士となったという経緯を持つ。
トジテンドへの忠誠心も皆無であり、ゼンカイジャーに敵対するのも当初はあくまで直属の上司にあたる「イジルデの依頼だから」という意識が強かった。
また、その出自上トジテンド内でも微妙な立場らしく、立場的には対等な筈のキカイノイド兵達からも高圧的に接されているが、稀に気の弱いワルドは幹部の息子という肩書に委縮して、敬称付きで敬語で接してくる事もある。
とはいえ別に彼等とも上下関係がある訳ではなく、彼等に対する命令権なども当然ながら存在しない。
戦闘では、イジルデが開発した「ギアトジンガー」と「ダークセンタイギア・ステイシーザー」によって、「ステイシーザー」と呼ばれるハイブリッドキカイ戦士に変身する。スーパー戦隊シリーズでは珍しい、仮面ライダーで言うところの「擬似ライダー」に相当する戦士である。
詳細は個別項目を参照。
名前の由来は「捨て石」もしくは、停滞を意味する英単語の「staysis(ステイシス)」か。
ステイシーザーのモチーフはバトルジャパン。当初『秘密戦隊ゴレンジャー』と『ジャッカー電撃隊』はスーパー戦隊に数えられておらず、『バトルフィーバーJ』が1作目として扱われていたことを思えば、アカレンジャーとビッグワンをモチーフにしたゼンカイザーと対になるデザインと言える。同じくバトルジャパンがオマージュな非公認戦隊の赤にも見えなくもなかったり…
- ハカイザー
邪魔する奴らは、全力でハカ~イ!
声:???
イジルデが、ワルドの護衛を目的にして新たに造り出した実験兵士。ステイシーザーとは異なり、完全な機械兵士であるとされている。肩書は「機械のパワー」。
赤い体をベースに、灰色や白い装甲に包まれた姿をしており、ステイシーザーよりも更に機械然としていて、尚且つ非常にヒロイックな姿をしている。
…と言うのも、その外装は五色田功博士の記憶から抽出した「プロトタイプゼンカイザー」の設計図が元になっているからである。即ち元は機械ではなく、あくまでゼンカイザー等と同じで、変身者が装着するパワードスーツだったのである。
加えてそんな外見に沿ってか、悪役とは思えない程ユルい爽やかで明朗快活な性格をしており、ワルドの護衛という任務を全力で遂行しようとする。行動原理は常に「ワルドを守る事」であり、外見のみならず行動原理も非常にヒーローチックである。トジテンド内の派閥争いもどこ吹く風であり、所属はイジルデの配下でありながら、バラシタラ配下のワルドも気にせずに助けようとする。
基本的には誰に対しても気さくで、自分の使命を遂行しようとする実直さや、ボッコワウスにステイシーザーより性能が上がっている事を聞かれた際には、「ですかね?まだ比べたこと無いですけど」と返すだけのユーモアと余裕もある。
同じく、五色田博士夫妻が設計したゼンリョクゼンカイキャノンを丸パクリ再現した通称「全力破壊銃」を武器としており、様々な分類に分けられたスーパー戦隊を色ごとに召喚して戦わせる事が可能。
しかし本人自身も、ゼンカイジャーとツーカイザーを同時に相手取って善戦したり、スーパーゼンカイザーやスーパーツーカイザーを難なく圧倒する等、全力破壊銃を抜きにしても高い戦闘力を有している。
弱点としては動力が充電式の為、長期戦闘はできない。また、充電式つまり電気が動力源であるという事から、彼が純粋なキカイノイドとは異なる事が伺える。
詳細は個別項目を参照。
名前は似通っているが、東映によれば潰して壊して破壊するサイボーグは関係ないとの発言である。
戦闘員
- クダック
今作の戦闘員枠。
トジテンドの世界侵略を実行する一般キカイノイド兵。
パソコンのディスプレイを模した目にキーボードを模した歯が特徴。コンセント型の二又の槍を武器として振るう。
各々で自意識は持っているようだが、人語は話さず(おそらく話す事が許されていないか、話す能力を奪われている*5)「クダック!」「ダックダー!」という奇声(機械音声?)のみ発する。
雑兵とはいえれっきとしたトジテンドの正規兵であり、人間の市民や、戦闘用ではない一般のキカイノイド達にとっては十分脅威。
なお15カイ!の回想ではクダイターの取り巻きとして、チンピラの如くイキってジュランやブルーンを虐げていた事から、彼等にも選民思想はしっかり根付いている模様。
トジテンド政権崩壊後は生き残りが一般市民として他のキカイノイドと共存している様子が描かれた。
上官のクダイター達は捕まっているが、恐らくは実際の戦後処理よろしく「下っ端なので命令に従わざるを得なかった」と判断されたものと思われる。
名前の由来は「砕く」。
- クダイター
よく見たら庶民キカイノイドじゃないか!ならば貴様もろともスクラップだ!!
声:石川英郎、上石直行
身長:185cm
体重:278kg
世界:キカイトピア
今作の上級戦闘員枠。
クダックがイジルデにより強化改造された、トジテンドの世界侵略を実行する上級キカイノイド兵。
戦闘力が増強され、コンセントを模した『叉槍プラグランサー』で武装。電撃突きで邪魔者をスクラップにする。
昇格した事で人語を喋れるようになり、主にバラシタラの指揮下でクダック部隊を率いて行動する。
各々個性はあるが、殆どの者はトジテンドの軍人らしく見下す相手には非常に横柄な選民思想の塊。
特に彼等の場合は実力で成り上がったというエリート意識もある為、その選民思想はワルド以上であり、自分が下だと認識した相手は同じキカイノイド兵だろうが徹底して見下す。
第1カイ!から登場していたが、その後はワルド&クダイテスト、一般兵のクダックが毎週のように出てくるのに対し、こちらは何週かに1カイ!位しか出てこない。
特に2クール目では数か月全く出番がないのもザラだった。
トジテンド政権崩壊後は上述の通り犯罪者として捕縛された模様。
名前の由来は「砕いた」+英語の比較級「~er」。
- クダイテスト
お呼びですか~?クダイテスト参上!
身長:47.0m
体重:2209.0t
世界:キカイトピア
今作の巨大戦闘枠。
クダイターを更に強化・巨大に改造した、トジテンドの世界侵略を大実行する最上級キカイノイド兵。
階級的にはステイシー達より上位の位置にあるらしく、基本的には彼等を動かす権限は幹部陣以上にしか存在しない。
見た目はクダイターの面影がないロボット怪獣そのもので、ハニカム構造の液晶画面のような頭部を持つが、あくまで強化改造された「キカイノイド兵」である為、この手の巨大戦力には珍しく個別に自我も人格もあってちゃんと喋れる。
因みに出てくる際には高層ビルの脇からのそのそ出てくる。「弟よ~!」などとは呼ばれない。
詳しくは個別項目を参照。
名前の由来は「砕いた」+英語の最上級「~est」。
非戦闘要員
- ブルーン
声:佐藤拓也
トジテンドパレスの清掃係。
職務そのものには忠実だが、好奇心旺盛さが災いして些細な質問の度に幹部から理不尽な制裁を喰らい、戦闘員のクダイターやクダック達からも暴行を振るわれる等、組織内での扱いは乱雑そのものである。
そして、最終的には…?
【戦力】
ワルド
感じるぞ!○○の世界の力!!
本作における「今週の怪人」枠。
戦闘員のクダックに上記のトジルギアをセットする事で変化した、人間界侵略の尖兵。各々トジルギア内部に封印された世界に由来した能力や武装を用いて侵略作戦を実行する。
なお色々な語尾を付けて話しているのは、ワルドへの急速な変化から、自分が何のワルドかを忘れないようにする為の自主的な心がけとのこと。
詳細は個別項目を参照。
ダイワルド
喜ぶのはまだ早い…クダイテスト!!
最上級戦闘員のクダイテストが、暴走したトジルギアのパワーを受ける事で変化した巨大怪人だキョダイカイジン。
辺り一帯を元となった世界のパワーで侵食する事が可能になるシンショク。
詳細は個別項目を参照してくれショウサイ。
【余談】
組織名の由来は「閉じる」と「エンド」で、組織のエンブレムは「閉」の漢字をアレンジしたもの。
幹部陣営はメタ的には「分かり易さ」重視という事で、ボス、エンジニア、現場で戦う武闘派、ナビゲーターと必要最低限の構成に留められている。作中設定的にはそのあまりにも苛烈な選民思想による組織浄化をボッコワウスの指示下で繰り返した結果だと思われる。
スーパー戦隊でも珍しい「同族の人外同士の争い」となっており、暴政を行う支配者層と、それに抵抗する一般市民という「革命闘争」のような構図となっている。
また、女性の幹部や怪人が一人も登場していないという、何気に歴代でも珍しい敵組織である。オネエっぽいワルドや女性用水着を着たクダイテストなら居るが
上から下まで選民意識の塊故に男尊女卑も激しい(特にバラシタラ)からか、あるいは居るには居るが単に画面に映っていないだけなのかは不明だが、公式としてはゲゲを女性幹部のような意識でキャラ作りさせていたらしい。
なお最終回では女性と思しきクダックが登場しており、少なくとも下っ端レベルでは女性もいた模様。
追記・修正はトジルギアに閉じ込められる前にお願いします。
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*2 ちなみにゼンカイジャーのメンバーだけでなく、一般のキカイノイド達も子供に至るまで、同じ理由で誰もレトロワルドの能力の影響を受けなかった程である。
*3 強いて言うなら最初期のマジーヌが該当するが、あくまで知り合いが一人もいない孤独感と不安が理由であり、帰れないと分かるや否やジュランと再会した事もあって、直ぐに諦めて割り切っている
*4 具体的には、リーダーシップに優れた「マシン油型」(ジュラン)、情に厚い「タービン油型」(ガオーン)、オタク気質な「スピンドル油型」(マジーヌ)、論理派の「ダイナモ油型」(ブルーン)となっている。
*5 最終回での描写を見るに恐らくは後者
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