スウィンバーン(ACVI)

ページ名:スウィンバーン

登録日:2024/10/12 Sat 23:18:52
更新日:2025/08/12 Tue 22:57:08NEW!
所要時間:約 12 分で読めます



タグ一覧
ac6 acvi aremored core ac armored core vi fires of rubicon 小心者 命乞い ホワイト職場 ネタキャラ 強化人間 猜疑心の塊 第7世代 ヴェスパー 越後屋コースケ ガイダンス アーキバス・コーポレーション 会計責任者 実は良い上司? 再教育センター送り スウィンバーン 殺してやるぞスウィンバーン おあーっ!? パッチ枠 ロボトミー手術 異様に多いセリフ分岐




どこの雇われか知らないが…
卑劣な不法者には、指導が必要だ!



スウィンバーン(Swinburne)とは『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』の登場人物。




プロフィール


所属:アーキバスグループ強化人間部隊「ヴェスパー」
肩書:ヴェスパー第7隊長・V.Ⅶ
搭乗機:AC「ガイダンス」
アリーナランク:23/E


CV:越後屋コースケ


  • アリーナテキスト

アーキバスグループ強化人間部隊ヴェスパーの第7隊長


第7世代であるスウィンバーンはコーラル代替技術による
強化実験を受けた初めての世代だった


結果として彼は後遺症なくパイロット適性を得たが
成否の見えない手術に対する恐怖はやがて彼の精神を支配し
猜疑心に満ちた矮小な人格が完成した



人物

アーキバスが擁するヴェスパー部隊の第7隊長であり、同部隊の会計責任者も兼任している。
何で強化人間部隊の部隊長にそんな仕事までやらせるのかという疑問はあるが*1


施術にコーラル代替技術が初めて採用された第7世代強化人間であり、結果的に後遺症なども残らず手術は無事成功したが、
後の第8世代以降より未成熟で失敗も多かった施術への恐怖心で人格が大きく歪んでしまい、猜疑心に満ちた矮小な人格になったらしい。
因みに同部隊の第5隊長であるV.Ⅴホーキンスもスウィンバーンと同じ第7世代手術の成功例なのだが、
こちらは「旧世代の犠牲者の多さに比べれば自分たちは遥かにマシ(意訳)」と達観しているので、この辺りは単純に素の人間性の違いということだろうか。


プロフィールの記載を反映するかのように小心者、猜疑心の塊、小物臭いというような表現がピタリ似合う人物で、
妙に甲高くねちっこい、神経質そうな口調で喋ることもあって非常に印象に残りやすい。
自身の経歴抜きにしても、ルビコンにおける反逆者の多さにウンザリしているような一面も見られ、
敵対者に対してやたらと指導だの再教育センター送りだのといった言葉を多用するの特徴的。


ストーリー上では特定のミッション1つに登場するだけで、他の登場人物や物語の重要事項との関わりもない完全な端役なのだが、
その唯一の登場ミッションでキャラの濃さをこれでもかと発揮したために、印象に残っているプレイヤーも多い。


アリーナでのランクは23位とヴェスパー部隊長としては妙に低い。
が、一つ上の第6隊長であるメーテルリンクは(割と強いにもかかわらず)更に下の25位だったりするため、この辺りの査定基準は割と謎。


作中での動向

チャプター3

ミッション「ヴェスパー7排除」

ストーリー中盤のチャプター3で必ず受けることになるミッションの一つ。
ルビコン解放戦線からの依頼により、アーキバスに占拠されている彼らの重要拠点「壁」を奪還する作戦の一環として
アーキバス側の戦力を削ぐために現在の現場指揮官であるスウィンバーンの暗殺を行うことになる。


同作における潜入・スニーキング系のミッションに当たり、
スウィンバーン指揮下の部隊に多数配備された、キャプチャーカメラを搭載した監視MTに捕捉されないように上手く市街エリアを突破し、奥地にいるスウィンバーンを倒すのが目的。


この監視MTは非常に数が多い上に監視カメラを向けられると僅かな時間で補足されてしまいあっという間にミッション失敗になってしまう。
慣れない内は手近な監視MTを慎重かつ確実に破壊しながら少しずつ目的ポイントを目指すシビアな作戦進行が求められる。


このミッションの目標は飽くまでもスウィンバーンの排除のため、道中の雑魚敵の撃破は含まれていない。
更にカメラ捕捉→撮影には少しの猶予があるため、機動力の高いACならミッション開始直後にABを起動してエリア左端なり中央ビル群の中なりを一直線に突っ切れば、あっという間に目的ポイント付近まで到達できる。
万が一のため雑魚を一撃で破壊できるプラズマライフルなどを持っていけば尚良しだろう。
まぁ例によってバトルログ抱えてる四脚MTがいるので時間制限のないストーリー中に戦いに行く必要があるんだけど


そして目的ポイントまで来ても件のスウィンバーンが見当たらない中、離れたエリアの崖上から爆発が起こる。


次から次へと不法者…
よくもまあ飽きないものだ
この機体構成は
解放戦線ではない…?


なるほど、ベイラムか
時代遅れの斜陽グループめ…
まとめて再教育センターにぶち込んでやれば
スネイル閣下も喜ばれることだろう


堀を越えて爆発現場へ急行すると、そこにいたのはターゲットであるスウィンバーンの駆るAC「ガイダンス」
どうやらベイラム部隊と戦闘を行っていたらしく、周囲に複数の残骸が転がっている。
それをうんざりした口調ながらもほぼ無傷で切り抜けている辺りは流石ヴェスパー第7隊長といったところか。


そしてこのミッションの本番、というか面白いのがここから。


エアの提案もあって背中を向けているスウィンバーンへと奇襲をかけることになるのだが、
奇襲の成功失敗やその後の行動、更には戦闘途中におけるスウィンバーンの行動とそれに対する返答などで多くのセリフパターンや展開の違いが存在し、
その中のスウィンバーンの言動が一々ネタ臭いために色々印象に残りやすいのである。


奇襲に成功した場合

おあーっ!?


なっ 何事だ!?


待て! 背後から奇襲するとは
なんという卑劣…


見事先制攻撃に成功すると、それと同時にスウィンバーンはおあーっ!?などと情けない悲鳴を上げる。
ただし、これは実際の発音は「のわっ!」とかに近く、字面ほど面白い感じではない。
だが、これ以降のものも含めて悲鳴は日本語字幕だと全部「おあーっ!?」であり(なんで「全部」って言われる位に悲鳴があるんだ)、言い方こそバラバラだが彼の癖なのは間違いないだろう。
無論すぐさま戦闘態勢に入るものの、奇襲攻撃に対してクソ真面目に卑劣だ何だとまくし立てるのも何というか…


敵に気づかれた場合

おい貴様、持ち場を離れるな
襲撃者ならこの私が…


!?
なっ、何者だ!?


待て! 部下を装って近づくとは
なんという卑劣…


スウィンバーンに気づかれた場合のパターンがコレなのだが、こちらを持ち場を離れた部下だと勝手に勘違い。
すぐに敵だと気づいて奇襲成功パターンと同じく戦闘になるものの、621を「部下だと偽装して接近してきた卑劣者」だと詰ってくるのである。
「勝手に勘違いしただけじゃん」と呆れ混じりのツッコミを飛ばすプレイヤーも多かっただろう。


気づかれた直後に攻撃時

おい貴様、持ち場を離れるな
襲撃者ならこの私が…


おあーっ!?
なっ、何をする!?


!? 部下ではない…
また襲撃者か!


実は気づかれたセリフからの派生パターンが存在する。
スウィンバーンががこちらを認識~攻撃開始までの間に一撃でも入れると、
奇襲成功時と同じく情けない悲鳴を上げながら改めて敵の襲撃に気づいて戦闘に突入。


…勝手に部下だと勘違いして隙を晒しまくった挙げ句に攻撃をモロに食らうその様は、
情けないという以上に何だか哀愁すらも漂ってくる。




戦闘開始、そしてまさかの…

などと、どのようなパターンであれ本格的に戦闘開始。
スウィンバーンも最初は勢い勇んで項目冒頭のセリフにあるように指導が必要だなどと言ってくるのだが、
追い込まれるとその勢いはどこへやら、自身の劣勢にメチャクチャ焦る。


腕は立つようだが、人格に難ありか
見えるぞ…私の指導を経て優れた兵士になる貴様の姿が!


貴様はこれで生まれ変わる機会を得た
再教育センター送りだ! おめでとう!


逆に向こうが優位に立つと物凄く気分良さそうな声を上げるなど反応が物凄く極端。
特に621が撃破された際に発する後半2行の再教育センター送りの宣言は、こちらが負けて悔しいを通り越して笑顔になりそうなほどにそれはもう上機嫌なのがよくわかるハイテンションっぷりなのである。



しかし、ガイダンスを削りリペアキット0・AP半分以下まで追い詰めると、
突如としてスウィンバーンは両手の武装をパージしパルスアーマーを発動しながらまさかの行動に出る。


まっ、待て! 落ち着け!


いいか、私はヴェスパー第7隊長…
つまり会計責任者でもあるということだ


部隊の入出金については
私に管理権限がある


見逃してくれれば
悪いようにはしない、分かるな?


まさかの命乞い。要は「金やるから見逃してくれ」と言ってくるのである。
この男、本作におけるパッチ枠だった。
しかも両腕の武装を捨てて無抵抗の意思をアピールするという徹底ぶりである。
これだけでも十分面白すぎるのだが、この後の行動如何でも更に面白いことになるのである。
ところで第7隊長だから会計責任者ってどういう事なんだろう


取引に応じない場合

なんという頑迷…
ものの道理も解さないとは


やはり指導が必要か



スウィンバーン的には本気で得になる取り引きだと思っていたのか、にべもなく断った621への怒りを滲ませながら戦闘再開。
が、上記の通り既に両腕の武装を捨ててしまっているので、武装は右肩の重グレネードキャノンのみの状態。
よほどのことがなければ負けることはありえないだろう。
そんな状態で逃げずに普通に戦闘再開する辺り、変な所で肝が据わってるなコイツ…


返答前にこちらか攻撃した場合

おあーっ!?


人の話は最後まで聞け!
教わらなかったのか!?


指導だ! 指導!


実のところ、命乞いの台詞を言い終わるまで応じるか否かの選択肢も出ないので、
その間にいくらでも攻撃することができてしまう。
その場合はまたしても情けない悲鳴をあげながらヤケクソ気味に戦闘再開となる。ホント面白いなコイツ。
というか、まさか本気の命乞いをするなんて思わずor本当に話を聞いておらず攻撃を続けてしまったorチャージ中の攻撃が暴発してこのパターンになってしまった*2人も少なくないだろう。


まっ…たっ、助けっ!
おあーっ!?


で、結局そのまま押し切られて機体は爆散。今際の叫びもむなしくスウィンバーンは死亡することになる。
猜疑心の強い小心者ながら、やたらとインパクトはデカい敵だったと言えよう。


取引に応じた場合

素晴らしい
道理を弁えているようだな


貴様にはスネイル閣下より
褒章が下るだろう


私の指導を胸に
ますます励むのだぞ


一方で追撃もせずに取引に応じるとこんな感じ。
おっかなびっくりながらもホッとしたように感謝を述べた後、少しの間をおいてスウィンバーンは離脱する。
だが、当然コレは元の依頼主であるルビコン解放戦線の依頼を反故にした裏切り行為に他ならない。


信義により立つ任務の不履行、万死に値する
三途の渡しの六文銭、しかと受け取れい!


直後、こういった展開になることも警戒して潜んでいた解放戦線所属の独立傭兵である六文銭の襲撃があるため、気を引き締めること。
六文銭を倒すと改めてミッションクリアとなる。


…しかしその後、アーキバスのペイターから報奨金の振り込みについて報告があると同時に、
当事者のスウィンバーンは「醜態を晒して部隊の品位を下げた」という理由で、第2隊長スネイルの手により再教育センター送りになったとのこと。合掌。


まさかの隠しパターン

取り引きに応じる選択をした時点で、スウィンバーンに対するロックオン判定は消滅するのだが、実は当たり判定がそのまま残っている。
更にロックオン解除と同時に敵APが100ぐらいと極めて低い値に再設定されるらしく、アサルトブーストの体当たり3発程度、それ以外殆どの攻撃判定、それこそパンチやキックの一発でならほぼ確実に落ちるという徹底ぶり。
ターゲットアシストこそないものの、これまた台詞を言い終わるまで不動なのでそこまで難しくもない(ロック不要のアサルトアーマーが一番手っ取り早いが)。
なので取引受託決定からスウィンバーン撤退までに適当な攻撃を命中させると…


なっ…貴様!?
どういう教育を受けっ
おあーっ!?


まさかの騙し討ちによって驚愕に満ちた声と共にスウィンバーンの機体は爆散。過程はともかく当初の目的は達成してるので六文銭が来ることもない。
恐らくこれが一番可哀想になるパターンだろう。
何が酷いって、普通に攻略するにしても一番楽だし、当然リプレイ時にSランクを取るのもこれが一番楽って事だろう。スウィンバーンが一体何を……再教育センター送りとかやってたか。


このあまりに容赦なさすぎるやり口には側で見ていたエアもやや引き気味のようで、
困惑したかのように今のやり口は、ウォルターに教わったのですか?」なんて質問をしていた。
ウォルター「知らん…何それ…怖…」


そしてこれを見ていたであろう六文銭は一体何を思うのか


なお、リペアキットが残っていたりパルスアーマーを使えない状況…たとえばスタッガー中ではそもそも命乞いをしてこない。
よってスタッガーから命乞いをする間もなく一気にAPを削りきるとそのまま爆散する。
この場合の断末魔の後は命乞いを断った時のものと同じ展開だが、エアのセリフの意味が違って聞こえること請け合い。


…とまあ、こんな調子で唯一の登場ミッションでの言動がやたら多彩かつコミカルであったため、
スウィンバーンはAC6における屈指のネタキャラとしての地位を不動のものとした。


因みに本作のコンプ要素の一つとしてACシリーズお馴染みのエンブレム収集があるのだが、この「ヴェスパー7排除」では入手可能なエンブレムが2種類用意されており、解放戦線との契約を守ってスウィンバーンを排除すると「ルビコン解放戦線」、スウィンバーンの命乞いを聞き入れて逃がし、その後に現れる六文銭を倒すと「ヴェスパー」、それぞれのエンブレムが入手出来る。
しかしこれらはリプレイで入手できないため両方手に入れたいならストーリー周回が必須と地味に手が掛かるものとなっている。
騙し討ちで容易に撃破できるスウィンバーンに対し、高い機動力と近接戦向けの変則的な武装*3で巧みにダメージを入れてくる六文銭は事実上の連戦ということもあってアリーナとは段違いに強く感じられるため、パーツの少ない1周目は素直にスウィンバーンを始末するのがお勧め。
加えて2人ともバトルログを持っているので、エンブレムがいらなくても一度は両方と戦う必要がある。*4


搭乗機体


AC ガイダンス


画像出典:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ゲーム画面 アセンブリ

© フロム・ソフトウェア 2023年8月25日発売


  • 機体構成
部位パーツ名製造元
頭部 VP-44D アーキバス
コア VP-40S
腕部 VP-46S
脚部 VP-424
右手武器 HML-G2/P19MLT-04 ファーロン
左手武器 VP-67EB アーキバス
右肩武器 EARSHOT メリニット
左肩武器 VP-61PS アーキバス
ブースター FLUEGEL/21Z シュナイダー
FCS FCS-G2/P10SLT ファーロン
ジェネレータ VP-20C アーキバス
コア拡張 パルスアーマー

エンブレムは「ロボトミー手術*5の図解」。
これだけでも不穏だが、脳の部分が奇妙な形状になっており、遠目からは子宮の中に収まっている胎児のような姿に見えるのがまたなんとも不気味。
フレームをアーキバスのVPシリーズで固めた四脚タイプのAC。
特に頭部のVP-44Dは「ヴェスパー部隊への正式採用を見越した」と称される特別製であり、4脚と併せて安定性能が高くプレイヤー間でも評価が高い名品。
AC名は「ガイダンス(Guidance)」、英語の「指導」である。どんだけ指導が好きなんだよ……。


武装はハンドミサイルとスタンバトン、肩には大型グレネードに防御力を補強するパルスシールド。
バランス型の四脚で低空を浮遊しながらハンドミサイルやグレネードで爆撃、隙あらばスタンバトンの直撃と強制放電ダメージを狙ってくる。
スタンバトンは近接武器としては振りが早く、アップデートで強制放電が弱体化した一方でスタンバトン自体の基礎攻撃力・腕部の近接適正・ブースターの近接推力と、関連するパラメータが軒並み上方修正を受けている。
そのため迂闊に間合いに入ると一気に詰められて高速の連撃をフルヒットさせられたりチャージ攻撃を叩き込まれたりしかねず、スタッガー状態となれば洒落にならないダメージを食らう事もあり、連続で受けると強制放電による追加ダメージ1200も地味に効いてくる。
弱点としては見た目に違わずリーチが非常に短く、更に通常連撃の一段目以降はブレードホーミングの精度が低下する点。油断せず適度に距離を離していればそうそうクリーンヒットはしないだろう。
グレネードも爆発狂入魂の逸品大型タイプで直撃が怖いものの、弾速自体は遅くアラートに合わせた確実な回避を心がければ問題ない。


コア拡張機能のパルスアーマーについても、ミッションで上記の通りなので実質的にはイベント用の演出装置。
六文銭と戦いたい場合でもない限り、リペアキット枯渇後にAPを半分減らせばほぼほぼ勝ち同然のため、
戦闘自体にそこまで苦戦することは無いだろう。


なお、アーキバス先進開発局から販売される頭部パーツ「VE-44B」の説明文には「第7隊長(=スウィンバーン)の提言を受けスキャン性能を向上」との記載があるが、なぜか当人の乗機であるガイダンスではなくペイターの駆るデュアルネイチャーが使用している。
本人に使用する気がなかったのならば、何故試作パーツにこんな注文をつけたのか…。
あるいは当該パーツの販売開始時期から、スウィンバーン排除ミッションまで間に合わなかった可能性もある。間に合っていたら解放戦線の壁奪還は詰んでた


余談

・指導棒
乗機ガイダンスが装備しているスタンバトン「VP-67EB」だが、作中NPCではスウィンバーン以外に使用者がおらず、
その彼がやたらと振り回しながら指導指導と口にすることから「指導棒」などと呼ぶプレーヤーも居る。

・実は理想の上司&ホワイト職場疑惑
このようにゲーム本編では数々の面白珍言・珍行動も合わせてネタ全開のスウィンバーンなのだが、
猜疑心の強い歪んだ人格みたいに言われていながらも、別に部下の扱いが悪いとかそういう面は特にない。
本編中の言動を掻い摘んでみても、


  • 監視MT部隊には巡回警備だけを任せ、襲撃者への対処は単独で担う
  • 621の捕捉に成功した部下に対しては「よくやった」ときちんと労いの言葉をかける
  • 直接攻撃能力に乏しい監視MT部隊の護衛として、ランク圏外の傭兵程度なら十分対応できる大型四脚MTを複数配備
  • 621を部下と勘違いし「襲撃者はこっちで対応しとくから持ち場に戻れ(意訳)」と気遣うような言葉をかける
  • 「腕は立つようだ」と襲撃者である621の傭兵としての優秀さを見抜いた故かあくまで「排除」ではなく「指導」をして味方に引き込もうとする
  • ベイラムの襲撃を単騎かつほぼ無傷で退け一部を生け捕りにするという描写から判断するに、ACパイロットとしてもかなり強い部類


と、小心者どころかむしろ理想の上司に近いため、ヴェスパーの中でもスウィンバーンの部隊はホワイトな職場なのでは? なんて評されてたりもする。
また「人の話は最後まで聞け!教わらなかったのか!?」「どういう教育を受け…!」などのセリフからは、教養やマナーを遵守する意識が高そうな生来の育ちの良ささえ感じさせるし、
621を部下と勘違いする場面や、621が取引に応じて即安心するなど猜疑心が強いとは思えない妙な人の好さすらも感じられる。
惜しむらくはそんな真っ当な人間性がケツを拭く紙ほどの価値にしかならないAC世界で前線を張る身分に至ってしまったのが彼の不運と言うべきか…

・再教育センター送りの後は?
結局、どの選択肢を辿っても哀れな末路を辿ってしまうスウィンバーンだが、生存コースであってもそれ以降出番は無く、本当に1ミッションだけの登場となる。
…が、再教育センター送りになった彼のその後についてもいくつか仮説がある。
#openclose(show=・ネタバレが多いので折りたたみ){
Chapter4~5にて、独立傭兵レイヴン(C4-621)が再教育センターに収容され、脱出するまでの間にもスウィンバーンと遭遇することはない。それを前提として

  • 単に遭遇しなかった … ルビコン上の再教育センターが一箇所だけとは明言されていないこともあり、ルビコン上の他の再教育センターに収容されていたか、単に遭遇しなかっただけ。スウィンバーンはベリウス大陸の「壁」、621は中央氷原地下の技研都市で再教育センター送りが決まっており、輸送のコストなどを考えるとそれぞれに再教育センターを置いていてもおかしくはないので、最も無難な説ではある。*6
  • ルビコン星外の再教育センターへ送られた … この場合は(五体満足かはさておき)全ルートで実は生存していることになるが、スウィンバーンのセンター送りが決まったタイミングではまだ惑星封鎖機構の警備が生きており、それをかいくぐってルビコンを脱出するのは現実的ではない。
  • ファクトリーへ送られた … どう考えてもロクでもない施設。作中のアーカイブにて「再教育が効果的でなく一定の戦闘技能がある者」がここに送られるとのことで、スウィンバーンも条件に合致した可能性がゼロではない。スネイルの怒りを買っているなど、この説を補強する材料もある。

…このような仮説が唱えられているほか、(解放戦線と共闘してるらしき没ボイスの存在もあって)「スウィンバーンと独立傭兵レイヴンが再教育センターで再会し、ともに脱出。渋々仲間になる」といった妄想も時々語られている。
どう考えても火ルートに付き合ってくれるとは思えないため、解放者ルート準拠の妄想になる事が多いのだが、そもそもスウィンバーン暗殺を依頼したのは解放戦線である}


・担当声優
担当声優の越後屋コースケ氏は、演出家から「溢れ出る小物臭」「いんちき臭い外郎売りのようだ」と言われたことで一時期は「越後屋いんちき」という名前にするほど小物の演技に定評のある声優である。
まさしくスウィンバーンというキャラにうってつけのキャラボイスと言えよう。

・エンブレムの理由?
何かとおもしろいギャグキャラだが、掲げたエンブレムは脳手術の図解という作中屈指の不気味さを誇るもの。
一説によれば、こんなエンブレムになった由来はアメリカの小説「アルジャーノンに花束を」ではないかと言われている。
作中には「重篤な後遺症を残すというデメリットを抱えているが、人間としての性能を遥かに向上させる実験的な改造手術」が登場しており、その手術の内容がズバリ言えば「脳手術」であった。
そしてその手術の最初の被験体として改造され、人間に匹敵する知性を得た実験ラットの名前が「アルジャーノン」。実在したイギリスの思想家「アルジャーノン・チャールズ・スウィンバーン」から取ったとの事。
ヴェスパーの面々は思想家や芸術家を由来とする名前が多く、彼の名とエンブレムもその法則を見るに件の思想家と実験ラットが由来ではないかと考察されている。



見えるぞ…私の追記・修正を経て優れた内容になる項目の姿が!



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  • 第四パターンはねえ…何気なくボタン押したら爆散してこっちが叫びそうになったわ -- 名無しさん (2024-10-12 23:31:00)
  • 武装チャージ中に命乞いイベント発生→買収受諾→プレイヤー終わったとおもってボタンから手を離す→もちろんチャージ武器発射→おあーっ!?という誤爆案件もたまにある模様。621(の中の人たるプレイヤー)はその気がなかったのに殺られた(しかもチャージ済みの強打で)、という意味ではこれが一番不憫か? -- 名無しさん (2024-10-13 00:00:18)
  • 見逃したけど、離脱中にバグで地形に引っかかってそれ以上進めなくなってたので止む無く撃墜したことがある。お、俺は悪くねぇ! -- 名無しさん (2024-10-13 00:38:01)
  • 根っこの人のよさが伝わってくるのがなんとも味わい深い -- 名無しさん (2024-10-13 00:54:05)
  • タグと本文ともに 懐疑心 → 猜疑心 に訂正。 -- 名無しさん (2024-10-13 01:27:34)
  • 「フロムの事だから降伏聞き入れた後も攻撃通るんやろな」って思ったら案の定で笑い転げた -- 名無しさん (2024-10-13 05:55:27)
  • 全ルートで生き残ってる可能性については考えたことなかったな…続編でめちゃくちゃな姿になって出てきたら絶対笑っちゃうわ -- 名無しさん (2024-10-13 06:11:57)
  • 初回の頃に見逃しルートを選んで六文銭にボッコボコにされるのは多くの621が通る道だと思ってみる -- 名無しさん (2024-10-13 06:47:30)
  • スウィンバーンにある程度消耗させられてるとはいえあのミッションの六文銭はなぜか異様に強く感じるよね… -- 名無しさん (2024-10-13 07:01:31)
  • 猜疑心が強いというわりには無言で背後から近寄ってくる相手を疑ってなかったりするけど、あれだけの監視の目をかいくぐるとか有り得ない=部下をものすごく信頼しているとも取れるな -- 名無しさん (2024-10-13 07:37:40)
  • 未使用音声の中には解放戦線と共闘してるとおぼしき台詞があるため、621と一緒に再教育センター脱出の案もあったのかもしれない。 -- 名無しさん (2024-10-13 09:03:15)
  • ヴェスパーで一番最初に好きになったのはラスティじゃなく第七隊長だったわ。 -- 名無しさん (2024-10-13 09:21:15)
  • ↑2 脱出ミッションでセンター送りにされてたスウィンバーン(元々センター長なので内情に詳しいだろうから役に立つ)を救出して仲間にするってネタを見た 企業と化したスネイルが苛立たせる対象としてスウィンバーンを含めるまで派生して笑った -- 名無しさん (2024-10-13 09:52:48)
  • ラスティ構文では理不尽にもスネイルへの悪戯の責任を取らされることが多い男 -- 名無しさん (2024-10-13 09:59:50)
  • ↑そのネタ多分知ってる。スネイルが害獣や第4隊長を他所にスウィンバーンだけ名指しだったり、ペイター君がスウィンバーンだけは確殺しろとか指示出してたりで爆笑した覚えがある。 -- 名無しさん (2024-10-13 10:02:18)
  • 「部隊の入出金については~」の発言がなければ再教育センター送りはなかったんじゃないかと思ってる。あの発言、上司がスネイルじゃなくてもあかんやろ -- 名無しさん (2024-10-13 12:49:35)
  • ↑そらヴェスパーの金庫番的な立場の人がそんな事言っちゃったらねぇ… -- 名無しさん (2024-10-13 18:16:52)
  • ↑2 未発見のとき、まさかのオープン回線でベイラムか…的な事言ってたから、入出金うんぬんも部下に丸聞こえだったのかも。そら品位下げたって言われますわな -- 名無しさん (2024-10-13 23:53:18)
  • うっかりロケット弾ち込んじゃった時は笑ったわ -- 名無しさん (2024-10-14 00:56:28)
  • 異様に濃いキャラのスウィンバーンに加えて、ワケのわからないニンジャまでもがエントリーしてくるACⅥ屈指のネタミッション -- 名無しさん (2024-10-14 14:10:30)
  • こんなネタキャラなのに頭部パーツは本作屈指のイケメンパーツ……なんでだよ!他に似合いそうな奴いるだろ! -- 名無しさん (2024-10-14 18:24:10)
  • ↑開発に口出ししたのに使ってないってのも考えると、ペイター君の機体と頭部を入れ替えると丁度良い感じになる気がする。 -- 名無しさん (2024-10-14 18:27:05)
  • AC6におけるメインシステムの「戦闘モード」を取引成立後に律儀に解除してたんだろうな、たぶん… -- 名無しさん (2024-10-14 18:43:53)
  • このミッションまで来といてアサルトブーストに攻撃判定があることを知らなくて、こいつ面白えなで取引に応じた後にAB吹かして戯れてたら撃墜しちゃって声出た そういうつもりはなかったんだ -- 名無しさん (2025-01-03 23:49:39)
  • ↑2 プリンス・オブ・ペルシャかカラテカか何かみたいな仕様だな… -- 名無しさん (2025-01-05 00:39:12)
  • 「卑劣」がとっさに口を突いて出てくる辺り「『卑怯な行い』を最も恥と考えている」のかもしれないけれど、その割に「会社の金不正に持ち出しての命乞いを試みる」……第7隊長殿も「“卑劣漢に成り下がる”行いをしてでも生き延びたいと願わざるを得なくなる」ほどの地獄を見てきたのかもしれない…… -- 名無しさん (2025-07-06 23:40:56)

#comment()

*1 強化人間手術により脳の思考・処理能力が増強されているため事務作業でも常人を上回るのでは?といった考察もある。
*2 Ver.1.05で修正されてチャージが強制解除されるようになった。
*3 素直な強武器であるショットガンは勿論、与えた衝撃をコツコツ維持するバーストアサルトライフル、プラズマ機雷投射機や爆導索も見た目の割に当たればかなり痛い
*4 バトルログはリプレイで入手可。
*5 「前頭葉白質切截術」の通称であり、精神障害の治療を目的に患者の脳や神経系の一部を切除する手術。現代では患者の権利を無視した何の効果もない非人道的処置として完全に否定されているが、1940年代〜1980年代までは精神疾患の画期的治療法として各国で積極的に施術されていた。
*6 ただこの場合レイヴンの火かコーラルリリースに巻き込まれるか、あるいは解放戦線に捕まるかといったところで、どう考えても良い結末にはならないと思われる

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