ミノタウロスの皿

ページ名:ミノタウロスの皿

登録日:2018/02/13 Tue 19:22:56
更新日:2025/12/03 Wed 22:05:22NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



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藤子・f・不二雄 sf短編 短編 読み切り 黒い藤子f先生 漫画 考えさせられる話 相互理解の困難さ カニバリズム 皮肉 家畜 ミノタウロス カニバリズム←厳密には「少し」違う ウス



『ミノタウロスの皿』とは、藤子・F・不二雄のSF短編。アニメ化もされている。
1969年発表。数あるSF短編の中でも初期の作品だが、ブラックさは間違いなくトップクラス。
後、直接的なグロ描写こそないものの、作品内容は すさまじくえげつないため、耐性のない人には勧められない。
しかし短編総集編での遭遇率も高いため、うっかり読んでトラウマになった人も多い。


あらすじ


宇宙船の故障で未知の惑星「イノックス星」にたどり着いた主人公はそこで見たこともない美少女「ミノア」と出会う。
だが、彼女は牛によく似た支配的種族「ズン類」に飼育される家畜「ウス」で間もなく食される運命にあった!
自身の運命を何の疑問もなく受け入れているミノアを果たして主人公は救えるのか!?


用語


イノックス星

地球によく似た環境の惑星。
「ズン類」という種族が支配している。


ズン類

「大きな視点で見ていただきたい。食物連鎖の一環にすぎんのですよ。ウスは草を食い ズン類はウスを食い 死ねば土にかえって草を育てる。うらみっこなしでしょうが」


直立二足歩行する牛のような外見の種族。ただし、後述のようにウスを食べる以上肉食も可能であり、犬歯も相応に発達していると思われる。


なお厳密に言えば発音に訛りがあり「地球でいうズン類にあたります」という台詞からこう呼称しているだけなので注意。
生活様式はまるで地球の中世ヨーロッパ風だが、食肉加工技術など妙なところだけ発達した技術を持っている。
外見は地球人からすると異形だが、精神性は極めて温厚。
彼らからするとどう見ても「ウス」でしかない主人公も、『異星から来たウスによく似た知的生命体』である証拠が見つかれば客として自分たちと対等な権利を与え、救助が来るまでの間丁重にもてなしている。


牛が肉を食べるのは妙な話かもしれないが、『ギリシャ神話』におけるミノタウロスは人間を食べていたし、実際の牛もヒヨコを食べた事例がある。


ウス

「ただ死ぬだけなんて……なんのために生まれてきたのか わからないじゃないの」


ホモサピエンスによく似たズン類の家畜。労働種、愛玩種、食用種などの分類があるらしい。
地球の家畜と決定的に異なるのは、彼らもまたズン類と同様の言語と文化をキチンと所持していることだろう。
たとえば食事(エサ)は草や木の実を使った粗食だが、杯や匙などを使用する。


ズン類との関係は極めて良好で、「愛護週間」や「虐待には厳罰」等が適用されており、深い絆が結ばれている。
食用種についても自らの運命をすっかり受け入れており、最期の日まで手厚く大事に育てられている。
彼らにとって最も栄誉となるのはズン類に美味しく食べてもらうことで、ハムやソーセージに加工されるのはまだいい方、最も不名誉で最悪なのは食べられることなく畑の肥料になってしまうこと
そのため発育には常に気を使っており、万が一身体に傷や痣が付いて肉の等級が下がったりすることを何よりも恐れる。
反面、自らの死への恐怖はそれらに比べれば何でもないことのように捉えている。
見方を変えれば、自分の命以上に名誉を強く重んじる誇り高い種族とも言えるだろう。


ミノタウロスの皿

一年に一度、ミノタウロスの大祭で大皿に乗るウス。
その基準は痣やかすり傷ひとつでも資格を剥奪されるほど厳しく、生まれた時から競争が始まる。
特別に美味しい個体であれば大祭史に名を遺すなど、食用種のウスにとっても最高の栄誉とされている。


ちなみにその処理(味付け)は

  • 第一処理室…消化器系統の洗浄
  • 第二処理室…血液と人工血液(麻酔薬とソースを兼ねる)の入れ替え
  • 第三処理室…香料風呂
  • 人工心肺…脳に繋ぐことで首だけになっても来賓の賛辞を聞ける

と、一部現代の地球でも困難か不可能な技術を用いている(特に人工心肺に至ってはどうみても木と布で出来ている)。


登場人物

CVはアニメ版のもの。


主人公

「牛が人間を食うなんてそんなベラボーな!」
「この際 そんなことは関係ないでしょ!!」 *1


CV古川登志夫
名前は不明。アニメ版では「立花(たちばな)」という名前。
未踏査空間で故障した宇宙船内で唯一の生存者。のび太のような髪型と21エモンを思わせる顔つき。
救援が来るまで23日と聞いて絶望していたところで運よくイノックス星に不時着する。
ミノアに一目ぼれし彼女を助けようと奮闘するが、「言葉は通じるのに会話が成立しない」という状況にやきもきする。
好物はビーフステーキ。


一応遭難されたところを助けてもらったわけだが、何の断りもなく深夜に押し掛ける・慇懃無礼な態度や発言多々・年一回の大行事を危うく阻止しかける…など外交としてはかなり危ない橋を渡っている。
…本人にしてみれば衝撃的な文化のため、錯乱したのも無理ないが。
また、彼がミノアを救いたいのはミノアの容姿に一目ほれしたから彼女個人に特別な想いを抱いているからであり、ミノアが男だったり、好みで無い容姿だったらどうしていたであろうか…。


ミノア

「小さいころ虫歯をぬいたの。とってもこわかった。同じことよ」


CV:本多知恵子
美しいウスの美少女。
百年に一頭生まれるかと言われるほどの血統の優れた食用種で、今年の大祭で最も栄誉ある「ミノタウロスの皿」に選ばれ、祝宴で食されることが決まっている。(その割にはスリムな少女だが、「食べる所が少ない」=「希少価値がある」と言う考え方もできる。太り過ぎていても良くないのだろう。)
その運命を何の疑問もなく受け入れているばかりか、自ら志願して人工心肺付きの活け造りとなって食べられる様子を自分で見たいと自らの調理方法を希望している。
アニメ版では自身の心情を立花に吐露するシーンが追加されている。
繰り返すが、動揺している主人公に「理由は分からないけど、自分まで悲しくなる」と相手の心情を察する心優しい少女である。


先生

「すんぱいさせんでおくれ。ミノアはわすの宝じゃよ」


CV:北村弘一
主人公が最初に遭遇したズン類でミノアの主治医。
ミノアのことを我が子のように可愛がっている。
主人公のことを迷いウスだと勘違いし、そのまま保護しようとしノックアウトされる。


ズン類の上流階級

「有史以来五千年、食べる者食べられる者 身分について疑問を持たれた例はかつてなかった」
「ズン類はウスを保護し住居とエサを与え ウスはその愛情にこたえおいしくなろうとつとめ まあお聞きなさい」
「あのォ……あれですかな。地球ではズン類はウスを食わんのですか?」


CV:佐藤正治、他
ミノアを救うために主人公が訪問して回った、権力者と思しきズン類。
総じて自分たちからは家畜と同じ姿に見える主人公が深夜早朝に訪れても愛想よく迎える温和な性格。
ただし自分たちと同等の知性を持ち、言語による意思疎通が出来る動物を食べることに何らの違和感も持たない ため、主人公からは 相手の立場でものを考える能力がまったく欠けていると揶揄される。
とはいえ『愛護週間』『ギャクタイには厳罰』など、彼らは彼らなりにウスに対して愛情を以て接している。


総督

「ようするにだな。足下はなにをいわんとすておるのか」


CV:田中亮一
ズン類で一番偉いひと。
こちらも大祭当日にも関わらず主人公の(理解しがたい)弁舌に四時間半も付き合ってくれる好ズン物。






以下ネタバレ












昼夜を問わず丸二日に渡って奔走し、ズン類とミノアを説得しようとした主人公だったが、その努力は全くの無駄に終わった。
遂にやってきた大祭の日。主人公は大祭をぶち壊してでもミノアを救おうとするが、ミノアは大祭の皿に乗せられ祝宴の会場に運ばれながらも満面の笑顔であり、一言も「助けてくれ」とは言わなかった。
ミノアを飲み込み、目の前で残酷に閉じられた会場への扉。その前で主人公は崩れ落ちる。
そして地球からロケットが迎えにやって来た。


その中で彼は待望のステーキを頬張りながら泣いた 。


いったい何が正しくて、何が幸せなのか…。*2


考察


  • 主人公は終始ズン類がウスを食べることを「非常識」だと言う。だが、それがなぜ「非常識」に思えるのかと言えば「ウスが地球の人類にそっくりだから」以上でも以下でもないのである。彼らは「種として違う生物」を食しており、カニバリズム的なものを犯している訳ではない。
    ・むしろ、ズン類は地球人に比べて全体的な科学技術では劣っていても、精神性では成熟しているかのような描写が随所に見られる。彼らの言葉はいちいち正論ばかりであり、また主人公の立場も終始尊重している。更に件のウスを食う習慣もズン類、ウスにとって習慣そのものが「当然の運命、当然の行為」と理解・承知してるためズン類が「トチ狂った考えを持つ連中」と非難するのもおかしな話で、むしろ相手の立場を尊重していないのは主人公の方である*3
    ・とはいえ、主人公当人の価値観と立場、またミノア個人に対する情を鑑みれば、生死に関わる文化に対し最後まであくまで「最終的には当事者の意思を最優先にする」という立場を崩さなかったとも言える*4(結局彼は撃たなかったし、彼の行動も問題視はされず、ズン類の儀式は滞り無く終わった。ならば、彼自身の個人的心情や価値観を示すことまで全て問題、異文化を認めない頑固者だとあげつらう権利が誰にあるのだろうかという意見もある*5)。

  • なぜ私たちは家畜を食べることに躊躇がないのかという深いテーマを孕んでいる作品である。「家畜と言葉が通じるならば彼らはどう思っているのか?」という物語を「人と牛の逆転」というわかりやすい比喩表現で表していると言ってもいい。

  • 同作者の『ドラえもん』のエピソード「さらばキー坊」に登場する植物型宇宙人は、「地球において自分たちと同族である植物が虐げられている」ことに義憤を覚えて強引に地球の植物を奪っていこうとしている。これはそのまま本作の主人公がイノックス星においてやろうとしたことと同じと言える。こちらのエピソードは『ドラえもん』なのでハッピーエンドになってはいるが、逆の立場から描かれる二つの作品を合わせて読み比べてみると色々考察の余地があるだろう。

  • なぜ最後にステーキを食べながら「泣いた」のかについてはいろいろな考察がある。
    ・「ミノアのことを思っていた」「何一つ事態が変わらなかった自分への不甲斐なさ」「初恋の女の子を救えなかった自責と罪悪感」「あの時のトラウマが蘇ってきた」「救援が来て食事した中で自分の色んな感情がふっと出た」「結局自分も家畜を食べる『ズン類』でしかないと理解した」「主人公がステーキを食べた=結局彼が最後までズン類の立場から物事を考えなかったという暗示が重要であり泣いた事については然程意味は無い」など*6


余談


川崎市にある藤子・F・不二雄ミュージアムでは、一階のショップにて、「ミノタウロスの皿」というステーキ皿にするのにちょうどいいミノアのイラストが入った美濃焼の皿が買えて、3階のカフェでは、作中での大祭の祝宴をイメージしたとされるチーズケーキにミノアのイラストが載っているものと季節のフルーツをプレートに盛り付けたミノタウロスの皿~うんと食べなきゃいやよケーキ~というブラックジョークすぎるメニューが提供されている。



追記・修正は待望のステーキを食べながらお願いします。


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  • まだこの記事なかったのか・・・ 主人公がこの星の風習を受け入れられなかったのはミノアを愛していたからじゃないかと思ってたけどどうなんだろう もしここまで彼女のことを思ってなければ、必死に止めようとせず奇妙な風習だと感じながらも理解していたのでは -- 名無しさん (2018-02-13 19:47:42)
  • ズン類とウスの関係はある意味地球人と家畜より遥かに良いかもしれない 言葉も通じ合ってるし衣食住も確保してるしズン類も自分の運命を誇りにしているし -- 名無しさん (2018-02-13 20:17:19)
  • この漫画読んで面白かった人は少年チャンピオンで連載してる。ビースターズって漫画も読んでみてほしい。絵が独特でとっつき辛いけど面白いから -- 名無しさん (2018-02-13 20:24:50)
  • この間のヒョンヒョロといい、SF作品を解説してくれる方が現れたのかな。こういうのってトラウマにはなるけど妙に気になるんだよね -- 名無しさん (2018-02-13 20:27:34)
  • 「こんにちは。私が『本日の料理』です。私のどこを食べますか? 肩肉なんかおいしいですよ?」by宇宙の果てのレストランの調理前の動物 -- 名無しさん (2018-02-13 20:32:12)
  • ドラえもんとのび太なら助けられたかなあ -- 名無しさん (2018-02-13 20:48:29)
  • 食べられることなく畑の肥料にされるのが一番ヤバいんじゃなかった? -- 名無しさん (2018-02-13 21:16:00)
  • カンビュセスの籤もこの作品と同じくカニバリズムをテーマにしてたんだっけか -- 名無しさん (2018-02-13 21:20:01)
  • こういう作品だと「主人公がウスに間違えられて食べられかける」っていうシチュエーションにもっていきがちなのに、ズン類はそんな無礼は絶対にやらない精神性の高い種族として描かれているのがすごい皮肉な気がする -- 名無しさん (2018-02-13 21:35:31)
  • ↑ 一応最初は鼻輪付けられて家畜扱いやったで。ロケットの残骸で異星人類ってわかったら謝罪してVIP待遇だったけど -- 名無しさん (2018-02-13 21:43:29)
  • なんか前にこの項目見た気がする。サルベージ? -- 名無しさん (2018-02-13 22:21:37)
  • この作品といいクレタの牝牛といいミノタウロスの出てくる作品ってろくでもねぇwwwwwベクトルは逆方向だけどな! -- 名無しさん (2018-02-13 22:47:38)
  • メルエム「お前らは豚や牛の命乞いに耳を貸したことがあるか?」 -- 名無しさん (2018-02-13 22:51:34)
  • ズン類が一点の否も無く真っ当な存在でウスが洗脳とかでなく本心からそう望んでる所が良い点ではある、この作品に安易な悪は存在しないからこそ意味がある -- 名無しさん (2018-02-13 23:11:53)
  • もし地球に家畜型知的生命体なんて来たら絶対対立してウルトラマン的展開になるのにズン類はすごいと思う -- 名無しさん (2018-02-13 23:24:18)
  • ↑11何を持って助けとするよ。ウスが「食われたくない意識」を持たない限りは誰が何やっても余計なお世話だぞ -- 名無しさん (2018-02-13 23:36:04)
  • 手元にある「不二子・F・不二雄の世界」って本に載ってるの思い出していくらか追記しておいた。「地球では~」に対する主人公の返しが二つの種族の精神成熟度の違いの答えよね -- 名無しさん (2018-02-13 23:41:59)
  • 項目内でも書かれてるけど、主人公の反発の理由が「家畜が人間と寸分変わらない姿だから」以上でも以下でもないんだよね。もし普通にウスが「言葉を話す牛」だったらどうとも思わなかったろうし -- 名無しさん (2018-02-14 01:58:14)
  • 家畜とはいえ名誉を重んじるあたり結構誇り高い種族だよねウス -- 名無しさん (2018-02-14 05:15:14)
  • 一つ気になるんだけど、多分この後イノックス星と地球の間で交流が開始されるんだよね。「地球によく似た環境の星に暮らす高度な知的生命体」なんだから、コミュニケーションを取らない理由がない。果たしてその時、人類とズン類は本当に理解し合えるのか、人類の中に「ウスの救済」を唱えてズン類を絶滅させようと企む輩が登場しないか、そういうところが心配。 -- 名無しさん (2018-02-14 06:55:54)
  • ガリバー旅行記の高貴な馬たちと野蛮な人間そっくりの生き物の国みたいだな。ガリバーは馬と友達になったけどこっちは真逆っぽい -- 名無しさん (2018-02-14 09:11:07)
  • 穿った見方をすれば(彼らにとっての亜人種に)「食われる生き物である」って刷り込みをすること自体が悪だという考え方も出来るが(『家畜人ヤプー』でヤプーが徹底して調教されてるような感じで)、少なくともその方向性から説得しようと思えなかった時点で主人公は負けてたし、ミノアを覆すにはそれでも足りなかったろうなと。 -- 名無しさん (2018-02-14 09:28:16)
  • ↑3白人「牛ってのは人類の食糧なんだよ。聖書にもそう書いてある」 -- 名無しさん (2018-02-14 10:34:48)
  • 日本人も魚や鯨は昔から平気で食ってるし -- 名無しさん (2018-02-14 10:36:50)
  • ニムゲ「世界は人間のためにあるのだ。動物も植物も人間の役に立つためにあるのだ」 -- 名無しさん (2018-02-14 10:40:27)
  • 俺としては聖書の「人類は神の似姿で、その他の動物はただのけもの」という教義は大いに評価してる。進化の過程で「残酷なことは嫌い」「でも肉は好き」という自己矛盾に陥ってしまった肉食獣である人類を、この方便がどれだけ救ったか知れない。 -- 名無しさん (2018-02-14 10:53:04)
  • ↑ 個人的には「残酷なことは嫌い」「でも食うもんは食う」のは生物の自然の姿で別に悩む所じゃないと思うがねぇ…ともあれ作品としてはよそはよそ、うちはうち。相手が違和感を持っていないなら下手に干渉するべきではない、でいいかと -- 名無しさん (2018-02-14 11:04:17)
  • 何だっていいよ美味けりゃbyジャイアン -- 名無しさん (2018-02-14 11:22:20)
  • ズンとウスの見た目が逆だったら主人公止めてないだろうな -- 名無しさん (2018-02-14 20:18:20)
  • 嘘でも「俺だけに食べられてくれ!」と説得してたらどうなってたんだろう。 -- 名無しさん (2018-02-14 20:41:57)
  • だんご3兄弟っぽい価値観で動いてないか、ウス。彼らも食われる順番を長幼を決めてるんだろうか。 -- 名無しさん (2018-02-14 21:38:51)
  • 形象や挙動等からの共感覚的なものを強く感じる場合、人に似た形の生命の運命に対し過剰反応した主人公の認識は(自己体験にも繋がるので)やむを得ない部分がある。類型判断は種が抱える防衛本能の一種であり、応答は状況に則している場合も見当違いである場合もある。当然本件は見当違いの側だろう。 -- 名無しさん (2018-02-14 22:55:58)

テーマの本筋からは間違いなく離れてしまうけど、「双方の合意の上なら何をやっても良いのか」というのも少し考えさせられた -- 名無しさん (2018-02-14 23:08:50)

  • その行為が社会を混乱させるようなものなら、双方が合意であってもやるべきではないだろうね。 -- 名無しさん (2018-02-14 23:37:27)
  • 正直、彼女手にしたければ光線銃撃ちまくって牛人間皆殺しにしてでも女を奪えばよかったんだよ -- 名無しさん (2018-02-15 22:44:15)
  • 前提1、仮に人間と同じ家畜が四足歩行であればどう思うか 前提2、その上で言葉を理解できずまた話す能力もなければどう思うか この双方の前提を満たすのが猿。そして地球上では猿を食す文化はある。でも前提2を満たしたチンパンジーが居たら人はそれを食べようとは思わない。これがズン類と人間の違い。一見するとズンとウスは良好な関係を築いているように見えるが、単にウスはズンの食べ物として都合よく品種改良されているだけとも言える。 -- 名無しさん (2018-02-15 22:54:35)
  • ↑4まあ社会的に罪に問われる云々は置いた上での極論だけど、別に良いんじゃね、本人たちが自分の可能性全部ひっくるめて考えた上で納得してんなら -- 名無しさん (2018-02-15 22:57:56)

他のF先生短編項目に比べると少し薄い気がする。もっと追記していただけないだろうか。 -- 名無しさん (2018-02-15 23:01:39)

  • 考える前に教えなきゃいい。知るということができて人はやっと考えることができる。知る機会を奪えば奴隷は奴隷として使われることに違和感を感じないし家畜は家畜として喰われることに抵抗を覚えない。それ以外の生き方がわからないわけだからな。 -- 名無しさん (2018-02-15 23:26:32)
  • ↑ 彼らは「美味しく食べてもらうこと」に意義を見出だし、ただ漫然と生きることに忌避感を抱いてるからその指摘は的外れ。「わからない」のでなく「選ばなかった」わけだから -- 名無しさん (2018-02-16 01:21:11)
  • ↑それこそが知らないということだ。なぜ逃げ出さないのかとなれば結局は知らないから。生きることをただ漫然とすることだと決めつけて、中身を理解していないから。 -- 名無しさん (2018-02-16 02:07:34)
  • 仮に学生が進路として食品となることを選んだならそれは美味しいソイレント・グリーンになって帰って来いと笑顔で言える。様々なものを見て知ったうえで本人が選んだのだから当然だ。一方で食べられるのが前提なんて環境を提供しておいて選ばせるっていうのはどうかな。事前に当人の知るという意欲を損なわせてこれがその人の意志ですというのは・・・。 -- 名無しさん (2018-02-16 03:02:49)
  • 相互に一定の検討・謙譲がなされている程度の環境で知る必然が云々などと抜かすのは典型的な扇動者の物言いであるに過ぎない。これらズンとウスの付き合いは十分な構造だからこそそう言えるという程度ではあるが、なんでもしらしめよというのは典型的な「戦争と略奪の口実を作るための尖兵として教化された愚かな若造の発想」だ。そしてともあれ、本件の主人公はウスの娘をどうしても連れていきたいのだ、その場所があるのだ、最低限私が身受けるのだと非常に強く主張したわけでもないので、唯の半端者であるといえる。 -- 名無しさん (2018-02-16 03:36:40)
  • 基本的には状況が機能しているかどうかだ。勿論、ほんの少々つついた程度で破綻するような構造であればそれは自然崩壊を含めた末路を生じ得るものなので知らしめようが別段問題ではなく、そのためウスの娘に何かしらを伝えること自体はあし事ではない。そこから社会崩壊への無意味な啓蒙をするであるとか、そういった感染的「機能体を機能させなくする努力」に至らないならな。 -- 名無しさん (2018-02-16 03:40:31)
  • F先生、そこまで考えてないと思うよ -- 名無しさん (2018-02-16 07:56:34)
  • 同じくF先生はそこまで考えていないと思うが知る権利を否定するなんて只の独裁以外の何でもないと思うが。情報規制や片寄った環境って美化できるものなのか? -- 名無しさん (2018-02-16 08:35:23)
  • 一つ、美化かどうかは知らんが状況が循環機能しているかどうかだけが重要だ。現状の日本でも情報統制は相応に行われているぞ。二つ、知る権利自体は認めるが、知らしめ刷り込み洗脳させしめる環境外の第三者の権利はまともに認める気は起きないと言ってるだけだよ(支配者なら維持できる限りは勝手にすればよい。大抵体制麻痺に類する問題を抱えることになるだろうが)。彼等の文化は外側と別段触れてはいないのだから知る云々以前の問題で、知るだのなんだの(適宜でなく殊更に)掲げるのは論旨の摩り替えだ。 -- 名無しさん (2018-02-16 09:03:13)
  • そして、環境内で検討がなされた上でかつ循環しているなら、その風習はアクティブかつ有為なものといえる。もしこれがカニバリズムなら類型認識~環境適応から同族からの略奪ok認識だと一部のコミュニティ要員に自動知覚させる可能性があるなどの問題も生じ得るが、これは別に同族食いではないしな。あとは、本件は飽くまで牛族の技術・精神レベルが高いというフィクション条件だからこそ「いいんじゃないの」と述べられる環境である。現実なら大体惰性や風化等に基づく問題を生じるだろうな。 -- 名無しさん (2018-02-16 09:11:18)
  • もし彼女が絶世の美味だったなら、私は彼女と同じ姿であるズン類を捕って食らう人殺しになってしまうかも知れません -- 名無しさん (2018-02-17 14:12:36)
  • この星で情報規制なんてしてないみたいだし歴史とか風習とか聞かれたら素直に教えてる上に、ウスも違和感を感じてないし偏った環境とというよりこの星ではこれが常識なうえに見た感じ宇宙船の類も所持してないから他の星の文化なんて知りようがないしみんな主人公と会話したうえでこれみたいだしね -- 名無しさん (2018-02-17 14:57:50)
  • こういうレスバみたいな状況って荒れてるってことでいいのかしら… -- 名無しさん (2018-02-18 16:38:15)
  • この作品、どういっていいかわからないけど俺たちと同じことしてるだけだからウスも責めれないしかといって主人公の気持ちもわかるから感情をどこにぶつけていいかわからなくなる -- 名無しさん (2018-02-21 20:39:12)
  • ↑訂正。ウスじゃなくてズンだった。 -- 名無しさん (2018-02-21 20:39:49)
  • ズン類は「言葉は通じるのに話は通じない」と、ある感想サイトで紹介されてたけど、ネットのそう呼ばれる人種に比べるとズン類の紳士っぷりが際立つな… -- 名無しさん (2018-04-09 10:54:17)
  • 頭は最終的に食うんだろうかそれとも歴代の皿として頭だけ博物館に飾るとか? -- 名無しさん (2018-04-09 11:11:45)
  • 東京グールの幼い時の月山と西尾みたいだな、特に月山は「美味しく食べてあげる事」が歪んでグルメになったんだし -- 名無しさん (2018-04-09 11:18:12)
  • もしかして皿になりたいウスが他の皿候補をリンチするとかもあるんだろうか -- 名無しさん (2018-04-09 11:19:14)
  • F先生だと「絶滅の島」もこれに似ているかも。若干脱力オチだが。 -- 名無しさん (2018-04-09 17:46:43)
  • ↑2バレたら肥料行き直球だろうから、あまりにリスクがでかいと思う。 -- 名無しさん (2018-04-12 20:31:55)
  • ↑現実にも人殺しはいるんだからそういうウスもいると思うけどな -- 名無しさん (2018-04-12 20:57:38)
  • やっぱり見た目が美しい方がおいしくいただけるのだろうか >食用としてのミノア -- 名無しさん (2018-04-26 17:42:35)
  • 食べられることが喜びな生物って言うと、きのことか植物の中にはいるのかもな。食べられないと存続できない種もいるし。 -- 名無しさん (2018-04-26 17:57:38)
  • ジョジョ五部でミスタが語ってた「鮎は草食だから全身美味いが猫や人間は肉食だから臭くて不味い」論だとズンの肉は不味くて食えたもんじゃないんだろうな… -- 名無しさん (2018-05-02 17:03:44)
  • 仔牛とか仔羊とか、あえて若いうちに食べることもあるから、ウスもそうなのかもしれない -- 名無しさん (2018-05-02 17:10:11)
  • 初めて読んだときはサイコなマジキチども思ったが人間もしていることに間違いはない。ただし作者自身も食わなきゃ生きていけない。今こそ言おう。いただきます。ごちそうさまでした -- 名無しさん (2018-05-11 09:28:43)
  • 生物の目的が種の存続にあたるのであればここでいう家畜化されて種が続くってのは全体から見ればアリなんだろうね。文明レベルが違いすぎて下手に脅威になったらどこぞの狼やらと同じで根絶やしになるだろし。 -- 名無しさん (2018-05-11 11:40:02)
  • アマゾンズのムクはぶっちゃけ「土壇場で怖気づいてズン類に反逆したミノアのIF」だと思う -- 名無しさん (2018-06-27 12:21:06)
  • 命を頂くっていうのはこういう事って分かりやすい例えの一つじゃないかな?ブラックだしえげつないとは思うけど、でも「なんて残酷な話なんだ!」みたいなとこで考えるの辞めちゃうのは勿体ない -- 名無しさん (2018-07-03 11:11:44)

でも誰だって自分と同じ姿をしている奴を食うのは嫌だよな。ウシ型宇宙人だって自分と同じ姿をした牛を晩餐に出されたら嫌だろうに -- 名無しさん (2018-07-03 11:29:21)

  • ↑2 こういうことどころか、もっとえげつないと思うぞ。地球の牛豚はウスと違って食べられることが光栄だなんて思ってないことだし -- 名無しさん (2018-10-10 09:44:30)
  • 例えば親が子供を生まれたときから虐待し続けて、虐待を受けるのは当然と子供がそれを受け入れたなら、その虐待は正しいものとして認められるだろうか? -- 名無しさん (2018-10-10 10:39:19)
  • 最後の噛み合ってない会話がまた切なくてまた美しいんだよなぁ -- 名無しさん (2018-10-10 11:18:15)
  • ↑2親子と言うのは閉じた環境で、その環境での正否は兎も角、認めるか否かは外部の判断になる。外部で一般的になった事柄なら何であっても正しいものとして認められるだろう。一例として親が子に危害を加える割礼はアフリカ圏を中心に今でも正しいものとして行われている。 -- 名無しさん (2018-10-10 11:34:36)
  • これ見た後だと、同作者が「キー坊よ永遠に……(ドラえもん)」で描いた植物型宇宙人が身勝手に思える。あちらでは終始人類が悪のように書かれてるけど、相手側の秩序を無視し「同族を救いたい」という手前の都合で勝手に上がり込んでくるのはこの漫画の主人公と大差ない気がするんだよね -- 名無しさん (2018-11-03 13:52:41)
  • 人類と家畜の立場が逆転しているのはガリバー旅行記のヤフー(人)とフウイヌム(馬)を彷彿とさせるな。ただ、ズン類は温厚でヤフーは野蛮だけど。 -- 名無しさん (2019-01-18 20:21:21)
  • 主人公は夢を叶えて宇宙飛行士になった21エモンという説がある -- 名無しさん (2019-04-26 23:31:40)
  • すでに指摘してる人がいるけど、これほどまで知性的なズン類という生命体が -- 名無しさん (2019-05-25 16:48:09)
  • (途中送信失礼)自然発生的に出現するとは思えないんだよな。もし家畜化の過程において、生命としての自己決定権に関する意思を奪うような選別をしたのなら、それはむしろ知的生命体を犠牲にする罪悪感から逃れるためにウス側がとんでもなく反倫理的な種の改良を施したということで、無謬で賢明な宇宙人としてのウスというのは虚像になる。そして、もしズン類が最初からこういう存在だったとしたら、それはもう家畜ですらなく、正直知的生物 -- 名無しさん (2019-05-25 17:02:46)
  • と呼べるかすら怪しい。当然家畜とズン類を同一視して残酷さを論じるようなことも難しい、仮定に仮定を重ねたよく分からない話になる。 -- 名無しさん (2019-05-25 17:04:49)
  • ↑一応言っとくけどズン類とウスが逆だぞ -- 名無しさん (2019-08-08 05:34:47)
  • ウスに食われること以外の価値観を教えないからズン類は悪!みたいな考え方してる人がいるけどそれこそ傲慢だろう。あの星はその星の常識で動いてるんだからそもそもがそういう発想が無いのに教えると言う考えが生まれる訳がない。生き地球で例えたら家畜にも生きる人権があるから食うなと言う過激な団体の主張と何ら変わらん。家畜の肉食ってる人からしたらそれこそ余計なお世話というものだ -- 名無しさん (2019-08-19 15:25:51)
  • 一部の外人から見た時の日本の捕鯨はこういう感じなのだろう。そう考えるとズン類の温厚さが際立つな。自分ならこう穏やかに話せないし。なんにせよ人間が家畜を食することを疑問に思わない理由ってこれなんだろうな -- 名無しさん (2019-08-19 16:16:00)
  • 人間いつかは死ぬのだし、宇宙だって万物流転するのだから、美味として誰かに喜んでもらえるなら自分も食べてもらってもいいかも、という気もするな。安楽死とかの後がいいし、生きながら刻まれるみたいなのはいやだが -- 名無しさん (2019-08-21 13:21:52)
  • 配役いれかえビデオ~! -- 名無しさん (2019-11-02 01:43:09)
  • 最後の主人公は単純にミノアを想って泣いた説に一票。 自身が矛盾した行動をとっている自覚すらない主人公(ひいては人間)の愚かしさも作品のテーマだから。 ズン類が極めて寛大な性格なのもすべては主人公の横暴さを引き立てる設定。 -- 名無しさん (2020-02-19 07:13:51)
  • ↑∞ビースターズは終始肉食は強く草食は非力、として描かれてるのがどうも好かん。肉食動物から逃れるために進化してきた草食動物たちは各々個性的な高い能力を有しており。肉食動物側もそれに一苦労させられている立場だというのに。 -- 名無しさん (2020-02-25 23:49:11)
  • ↑6 「そもそもそう言う発想が生まれるわけがない」から現状肯定もそれはそれで危険では。奴隷制だって人種差別だって、ある局面では被害者側にも疑問が生まれなかったわけで -- 名無しさん (2020-03-07 12:09:49)
  • ↑2 -- 名無しさん (2020-03-12 12:20:49)
  • 途中送信ごめん ↑3ヤフヤみたいに草食でありながら肉食以上の力をもった草食動物も描かれてるし一概にそうとはいえないとおもうよ -- 名無しさん (2020-03-12 12:21:44)
  • のび太「世界中の心が一つになれば、平和になると思うよ」 -- 名無しさん (2020-05-06 19:03:21)
  • ↑ミスって途中で送信したすまん。 静香「大勢が同じこと考えるなんて気持ち悪いわ」 これにつきると思う。食べられたくないウスが登場せず、主人公以外誰も疑問に思わない時点で何か作為的なものを感じて邪推されても仕方がない。まぁそこまで描写しちゃうと短編では終わらないから仕方ないんだけどね -- 名無しさん (2020-05-06 19:09:47)
  • 『アウターゾーン』では直立イヌ型宇宙人が地球のイヌを「解放」するために攻めてきて瞬く間に征服、地球人は一部の世話係奴隷を除いてガス殺処分に…という話があったな -- 名無しさん (2020-05-06 19:38:34)
  • 何のために生まれて 何をして生きるのか 答えられないなんて そんなのは嫌だ! -- 名無しさん (2020-05-06 19:55:22)
  • ↑3 このストーリーが描きたいのはあくまで主人公が代表する人類側だから。 ズン類もウスもすべて引き立て役にすぎず単一的な描き方がされているのは演出上必然だよ。 むしろテーマ重視の短編だから作為が見えるのも当たり前。そもそも世界観を掘り下げるのが目的ならこういう設定は最初から描かなかっただろう。 -- 名無しさん (2020-05-27 07:36:43)
  • これが記念すべきSF短編の最初の作品なんだよね、F氏に執筆を依頼した小西編集長gj -- 名無しさん (2020-06-28 20:36:44)
  • 読んでみたけど最後のシーンは「ミノアを(一方的な価値観で)悼んでいる」しか考えられなかったな。問題なく機能している異文化に対してすごく短慮で狂暴で頑固な対処しようとする性格だし、ズン類とウスの関係と人類と牛の関係はまた少し違うから理解できるとも思えないしね。 -- 名無しさん (2020-08-01 23:27:42)
  • 「もしも自分がウスだったら?」と考えると、ミノタウロス大祭の意義が見えてきた。おそらくウスの中から「自分の食レポを聞きたい」いう意見が多数寄せられ、ズン側がそれに応えたという形で生まれたのではないだろうか。 -- 名無しさん (2020-08-01 23:49:28)
  • これ1969年の作品なのか… 半世紀以上前の作品とは思えん -- 名無しさん (2020-08-03 19:02:06)
  • 大人になってから読んだけど、主人公に対しては気持ちは分かるけど勝手なこと言ってるなあという感想しか出てこんかった。 -- 名無しさん (2020-08-11 15:00:55)
  • 似たような作品が出てきたんでまた思い出したけど、完成度高いんだよねこれ。t -- 名無しさん (2020-08-26 06:57:00)
  • 人間が食べられているから忌避感を感じるというより、会話が通じる生き物を躊躇いもなく食べることに気味の悪さを感じるなぁ -- 名無しさん (2020-10-28 01:25:31)
  • ↑向こうからしたら「会話が通じない生き物を躊躇いなく食べる何て野蛮で気味が悪い」と言うかもよ、何せあちらは家畜から同意を得てるんだからな…だからこそ死の恐怖より餌として在りたいという価値観の違いが気味が悪いんだけど -- 名無しさん (2020-11-14 14:18:43)
  • 「痣1つでもついたら失格なのよ」とミノアに言われて彼女を傷付けようとしなかった主人公は偉いと思う -- 名無しさん (2020-11-14 14:53:11)
  • ベジタリアンやヴィーガンがこの星に来ていたら展開は変わっていたかもね -- 名無しさん (2020-11-18 19:59:37)
  • 銀河ヒッチハイクガイドの世界じゃむしろ食べられたがってる食材を食う事を躊躇する地球人の方が宇宙では奇妙と言う -- 名無しさん (2020-12-06 20:09:22)
  • たぶん丑年だからという理由で、ドラえもん公式Twitterで無料公開したところトレンド入り…みんな好きねえ -- 名無しさん (2021-01-05 03:12:26)
  • 四獣の人食いを受け入れたトリコならば、この星の風習も理解できただろうか? -- 名無しさん (2021-01-05 05:14:01)
  • ↑理解するだろうけど…そういう風に他作品のキャラ混ぜる意味あるのかなあ。この話の肝をぶち壊すような意図で。 -- 名無しさん (2021-01-05 06:02:25)
  • 「麻酔薬とソースを兼ねる」ってそれ本当に美味いのかってちょっと思う -- 名無しさん (2021-01-05 09:37:12)
  • 個人的には主人公がミノアに一目ぼれしたから食べられないように必死に行動してるだけで、他人だったら「そんな風習もあるんだ」で終わってると思う。 -- 名無しさん (2021-01-05 10:02:01)
  • 凡人の作家ならラストを「ビーフステーキが出されたが俺は食えなかった」で〆そうなところをあえて「食べながら俺は泣いた」にしているF先生の偉大さと恐ろしさよ -- 名無しさん (2021-01-05 10:14:58)
  • ↑個人的に、最初に読んだ子供の頃でさえ「機械に繋がれて自分が食べられるのを見たい」って言葉よりも最後のその描写の方がエグく感じたんだよね。今でもそれが何でかは言葉に表したくないんだけど。 -- 名無しさん (2021-01-05 14:51:50)
  • 2021/1/7まで公式でタダで読めるぞ -- 名無しさん (2021-01-05 15:33:21)
  • 「自分が死んだあとに周囲は、世界はどうなるのか?」というのはウスでなくとも感じていることだろう。自分だって知りたい。 -- 名無しさん (2021-01-05 15:51:16)
  • 主人公は暴動を起こす一歩手前だった。 そう考えるとこの作品は「争いはなぜなくならないのか」というテーマも含んでいると言える。 ズン類みたいに異なる価値観に対する寛大さがあれば対立や紛争は起きない。 -- 名無しさん (2021-01-31 09:12:25)
  • まぁ自分が食われて賛辞を得ているところを見たいっていうのは、SNSで承認欲求みたすようなのと似てる方向の動機だろうからね -- 名無しさん (2021-02-04 14:03:12)
  • ここのコメ欄だけでも「頑なに地球人(日本人)の価値観でしか認識できない」人が多いのに、ゼロから短編漫画に仕上げた藤子先生って何者なの……??? -- 名無しさん (2021-02-04 14:42:40)
  • ズンの人たちはこれは地球の文化なんですよとか言われて牛の丸焼き出されても笑顔で食えるんかな -- 名無しさん (2021-02-11 19:37:24)
  • ↑ズン類は主人公にウスを食べさせようとしなかったのに、そんな仮定出す時点でどうかしてる。 -- 名無しさん (2021-04-01 21:42:24)
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  • ソシャゲがきっかけで殺処分への抗議が増えている件でこの短編思い出した。 客観的に見ればあくまでも贔屓。 -- 名無しさん (2021-05-12 19:39:12)
  • 違反コメントを削除しました
  • キー坊の話に対するアンチテーゼになってるのか… -- 名無しさん (2021-08-02 12:53:47)
  • ↑25 どちらかというと逆で、「勝手なこと言ってるのは自分でも薄々理解してるんだが気持ちが追い付かない」 だと思う。 -- 名無しさん (2021-09-11 12:55:33)
  • 主人公は徹底して肉体が死ねば全てご破算くらいに考えているが、ウス側は食肉になって当然でうまくいけば不滅の栄誉(ある意味で不死)を得られると考えている。もはや宗教の違い。この時の地球圏が宗教に寛容だといいが…。 -- 名無しさん (2021-09-11 13:23:04)
  • ↑2 「助けてくれと言ってくれ!」って言ってるからね ほんとに身勝手だったら問答無用で妨害してる -- 名無しさん (2021-12-21 18:50:44)
  • 文化が違うとしかいいようがないのだよね。主人公は自分の種族と似ていた言葉が通じるから違和感を覚えてしまうけれど、反面会話を通して文化の違いを理解できているのがね -- 名無しさん (2021-12-25 16:35:38)

ズン類はただ、ウスが自分たちが食用・愛玩物であることに疑問を抱かれるとまずいとは考えているみたいではあるけれど -- 名無しさん (2021-12-25 16:38:05)

  • 知的生命体がいる牛国と人間国の2国あったときに牛国が技術やら教育を階級社会で制限してるから、人間国側は選択肢がなく完全に洗脳に近い構図ですねこれ -- 名無しさん (2022-06-06 20:53:33)

¥↑だから疑問を持っつウスの存在が恐ろしいのかな(入浴シーンのときのカット) -- 名無しさん (2022-06-06 21:14:43)

  • このお話大人になったら色々考えさせられるけど子供の頃はひたすら怖かった。 -- 名無しさん (2022-06-06 21:54:11)

石ノ森先生のサイボーグ009の短編で、寂れた他所の星に漂着した006が2頭の豚を見つけて内一頭を焼いて丸焼きにして食べた後に、豚二頭は星の調査をしていた知的生命体だと発覚、自分は人間(に相当する存在)を食べてしまったのかとショックを受ける006だが直後に腹の虫が鳴る、という話があった。F先生もだけど食べるのに苦労した時代を生きた人には「生き物を食べる」「腹が減ったから食う」に今の人にはない思いがあるのかも -- 名無しさん (2022-06-21 01:32:18)

  • 主人公は最後まで対話でなんとかしようとした点は評価されていいと思う -- 名無しさん (2022-07-10 09:41:14)
  • 食糧人類Reみたいなものでしょ。人間が怪物(天神様)に喜んで食われてる世界ってね。あれも食物連鎖だからとかで納得してたけど、実態は数百年前に現れた異星人が長い年月をかけて文化や価値観をコントロールしただけだからね。 しかし統一教会の件が騒がれる今年の目線で見ると、単なる宗教の違い、この時の地球圏が宗教に寛容だといいがって、去年のコメントなのにありえねぇという気分になるのも妙なものだな。 -- 名無しさん (2022-09-29 15:45:09)
  • 最後に主人公がステーキを普通に食べてるのは、他国にあれだけしつこく介入しといて自分はというのをブラックに描き出してたな。あんたの星での家畜はと聞かれるとそんなの関係ない話と逃げてたし。少なくともこんな人間の言葉を聞く気にはならないのは当然 -- 名無しさん (2022-09-29 16:28:03)
  • ってか、食糧人類Reってかなりミノタウロスの皿を意識してるよね。人工心肺装置で絶命の時間を伸ばして自分が食べられる様子を見るとか、ミノタウロスの皿でも読んでなきゃ普通は思い浮かばないわ。 -- 名無しさん (2023-01-09 00:23:34)
  • 最後の肉がミノアかもってのはさすがに深読みが過ぎるのでは -- 名無しさん (2023-02-08 11:03:16)
  • 主人公は視野が狭くて偏屈すぎた『相手の立場を尊重』した上で説得していればミノアを救えたかもしれんのに、イノックス星が地球以上に高度な文明を持っていたら交渉すらできくて詰みだったんだけど、いくらでも立場的な交渉は可能だった、主人公がやるのは説得ではなくミノアを買い取る交渉と、もしも運命を拒み地球でホモサピエンスとして生きる事が出来ればこういう生活になる、と言う生きる事の素晴らしさを説う事だった -- 名無しさん (2023-04-07 19:44:21)
  • ミノアを救うという発想がそもそも価値観の押し付けだからな -- 名無しさん (2023-05-04 01:20:11)
  • 人間を食う以外は割りと良識的な奴らなのが余計にきつい -- 名無しさん (2023-05-06 15:46:17)
  • 「言葉は通じるのに会話が成立しない(以下略)」のコマだけはそこそこの頻度で見かける -- 名無しさん (2023-05-06 16:00:19)
  • ↑2そりゃやつらが食ってるのはたまたま地球人類に姿が似てるだけのウスだからな -- 名無しさん (2023-06-16 12:25:38)
  • 昔から思うんだけど、ステーキ屋のマスコットに牛使うのさ、メッチャ皮肉じゃない?ウスのステーキ屋もウスが宣伝してんのかな? けどさ、俺ら牛や豚のマスコットが吹き出しでなんか喋ってても気にせずステーキ食うじゃん。結局そんなもんだと俺は思った。人類もズン類も、所詮相手の痛みを知る気なんてないじゃない。 -- 名無しさん (2023-06-16 18:45:49)
  • 連投失礼します。ところで流石に伸びてきたのでログ化しませんか? -- 名無しさん (2023-06-16 18:46:37)
  • 子供の頃にこの話知ってから食人の出る作品が苦手になった。エドガー・アラン・ポーのやつとか -- 名無しさん (2023-06-16 19:24:08)
  • 地球に帰還した後の主人公がどうなったのかも気になる -- 名無しさん (2023-06-16 19:57:22)
  • ↑×4 だよねえ……この手の話題で人類は(と言うか俺たちは)あんなサイコどもとは違うみたいな主張する人は往々にして「言葉が通じること」によって生じる情や共感を絶対視かつ神聖視する傾向あるけど、本当にそうならイジメも人種差別も何一つ起きてないはずなんだよなあ… -- 名無しさん (2023-06-16 20:40:56)
  • これ、生育が悪くて食用になれない食用種が畑の肥料になりたくないって本気で叫べば愛玩用に用途変更とかしそうだよねズン類は。人類と牛は話ができないからそうはならんけど -- 名無しさん (2023-07-03 19:53:51)
  • 食○の話ホント苦手 -- 名無しさん (2023-07-03 20:31:43)
  • 共通言語を持つモノは絶対食えない。そこに「分かり合う」事が生じるならどんな存在だったとしても愛着、罪悪が湧いてしまう。これがこの地球での価値観で生き方に刻まれたモノ。でも彼らにしてみれば全く構わない。これは形が似てるから勘違いして高望みしてるだけで外見をプレデターと血が強酸性のエイリアンにして考えると主人公も納得出来ると思う。実際それ程の隔絶があるから「救う」は有り得ない。形が似てるだけの全く別の生き物と考えるべき場所だっただけの事 -- 名無しさん (2023-07-03 20:42:06)
  • 「動物人間」って漫画がこれを更にブラックにしたような内容だったな -- 名無しさん (2023-07-29 12:08:24)

#comment

*1 そんなこと=地球ではズン類がウスを食べる文化が無いのかと聞かれて。
*2 MFB「F80 藤子・F・不二雄 漫画80選」掲載時の巻末柱コメントより
*3 深夜の押し掛け・4時間にもわたる(一方的な)口論など。特に「皿」の時に銃を所持して乱入など。未遂に終わったが一歩間違えたらテロ行為である。
*4 その気になれば何処か知らない所で救援までミノアを監禁なり、余所者の自分にも友好的に接してくれる上流階級の彼らを銃で暗殺してその混乱でミノアを連れ出すことだって、出来たはずである
*5 生贄などの異文化に対し、どこまで尊重すべきかと言った議論はいまだ現代でも答えが出ていない部分もある。
*6 アニメ版では、終始無言で食事・落ちたナイフを拾う・最後に嗚咽する…などより強調している。

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