香港九龍財宝殺人事件(金田一少年の事件簿)

ページ名:香港九龍財宝殺人事件_金田一少年の事件簿_

登録日:2011/05/23 Mon 00:25:43
更新日:2025/12/12 Fri 22:41:46NEW!
所要時間:約 10 分で読めます



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核爆弾は絶対爆発させない!


美雪もランも俺が必ず助け出す!


『香港九龍財宝殺人事件』は、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。20周年記念シリーズ第三作。
20周年記念シリーズ第2、3巻収録。全12話。
テレビドラマでは単発スペシャル5作目として2013年1月12日に、テレビアニメでは「R」第1話~第4話として2014年4月5日~26日にかけて放送された。
登場する怪人は「毒龍」。


20周年シリーズの中で最初にドラマ化された。また、ドラマ4作目(neo)(sp特番)&アニメ2期「金田一少年の事件簿R(リターンズ)」の記念すべき第一作目となった。



以下、ネタバレにご注意下さい。











【事件の始まり】


香港で行われるファッションイベント「ガーリーモード」に、ひょんなことから出演することになった美雪と、それについて来た一。
しかしイベントを前にして美雪は何者かに誘拐されてしまい、代わりに現れたのは美雪に瓜二つの顔を持つモデル・楊蘭(ヤン・ラン)だった。
美雪を探すために一は彼女に協力を依頼するが…。
伝説の九龍財宝「龍の眼(ドラゴン・アイ)」を巡り、連続殺人事件が幕を開ける。





【事件関係者達】

  • 瀧川龍太

CV:浜田賢二/演:桐谷健太
東京ガーリーモードエグゼクティブプロデューサー。31歳。
蘭が失踪したことを受けて、代役として美雪をスカウトする。
実は香港の九龍城出身の孤児で、本当の名前の読み方は「ロンタイ」。


  • 新力(シン・リー)

CV:飛田展男/演:小松拓也
香港に来た一たちを案内する。45歳。
真犯人と組んで美雪を誘拐した。
九龍皇帝だった王龍を殺した一味の一人で、幼い頃の龍東に顔を見られている。
陳の死亡後、自宅のマンションで撲殺死体となって発見される。
余談だが、飛田氏はアニメ1期に続いて最初の事件の第2の被害者役を演じている。


  • 楊蘭(ヤン・ラン)

CV:中川亜紀子/演:川口春奈
本来「ガーリーモード」に出演するはずだったモデルで、美雪と瓜二つ。19歳。前髪が美雪と微妙に違う。
タトゥーを見せるため、屋外でいきなりズボンを脱ぎ始める大胆な一面も。
彼女から「金田一くん」と呼ばれることに一は違和感を示していた。
美雪の身代わりとしてホテルに訪れるが、そこで事件に巻き込まれる。
ドラマ版では、川口春奈が美雪と蘭を演じており、アニメ版の声優も同様。



  • 佐久間猛

CV:奈良徹/演:水田航生
龍太のアシスタント。29歳。
龍太の言いつけで事件に協力する。原作の容疑者リストに載った際は仏頂面だった。
良い人だが容疑者の中でも特に影が薄く、問題編終了直前に一達を衣装部屋へ案内するまでは自己紹介のセリフしかなかった。


  • 陳永福(チャン・ヨングー)

CV:梅津秀行/演:矢野浩二
香港人プロモーター。50歳。
蝶が苦手で、絵に描かれたものもだめらしい。
(ドラマ版では被っていた帽子を持っていけと言うほど。)
イベント会場で毒入りスープを飲まされ殺害される。
ドラマ版で陳を演じた矢野浩二は中国で一番有名な日本人俳優と言われており、『ドクターX』や『[[相棒>相棒_ドラマ_』などにゲスト出演した時にも中国語で話すシーンがある。
アニメ版の声優はCDブック版の剣持警部。


  • 柳愛碧(リュウ・アイビー)

CV:佐古真弓/演:ビビアン・スー
香港人デザイナー。39歳。美人。
九龍財宝「龍の眼」について知っているらしい。
誘拐された蘭の足取りを追い、一がアパートの一室に駆けつけた時点で、首の頸動脈をガラス片で切られ殺害された。
ドラマ版では元ブラックビスケッツのビビアン・スーが演じていた。扉を開けた瞬間倒れてくる様は、さながらホラー。


  • 李白龍(リー・パイロン)

CV:千葉一伸/演:ウーズン(吹替:浪川大輔)
台湾警察。26歳。
九龍城出身で、「龍の眼」の喪失により現れる「毒龍」の正体が香港を焦土にするほどの威力を持つ小型核爆弾であることを知り、香港警察と協力して、その行方を追っている。
基本的に金田一ワールドの警察は、金田一と初めて会った時には、金田一を煙たがる事が多いのだが、彼は割と早い段階から協力的に接していた。
もう1人の李刑事とは関係ないが、後にアニメ版の決死行でそちらの代役で登場する。ちなみにそれ以前に獄門塾殺人事件のドラマ版でも登場しており、アニメ版とドラマ版ではそれぞれ出番が増えた珍しいキャラである。


  • 金龍東(キム・ロンドン)

CV:森訓久/演:V.I (BIGBANG)
韓国からの留学生。23歳。
セントラルタワーホテルでボーイとして働きながら大学へ通っている。
5か国語を喋れるハイスペック男子。佐木曰く、「天使」


  • 王龍(ワン・ロン)

CV:木下浩之/演:エリック・ツァン
香港マフィアの巣窟であった超巨大スラム街・九龍城の創始者。別名「九龍皇帝」。
人望にあふれ、20年前に「龍の眼」を手に入れて九龍城を作り、一大勢力を築いた。
その後独立を認めてもらうために政府と取引して「龍の眼」と引き換えに「毒龍」を手に入れるが、その直後に3人の部下によって殺された。
核爆弾という、ぶっちゃけ国の独立とは何ら関係のなさそうな「毒龍」を手に入れて何に使うつもりだったのかなとツッコんではいけない。
演じるエリック・ツァンはジャッキー・チェンやジェット・リーとも共演している香港映画界の重鎮である。



【レギュラー陣】

毎度おなじみ主人公。
今回は美雪のオマケとして香港に赴く。
上海魚人伝説殺人事件の時と違い、香港警察とはそれなりに協力し合っている。
ドラマ版では運動神経抜群という設定になっており、華麗なスケボー捌きを披露している。



毎度おなじみヒロイン。
龍太にスカウトされて香港へ出向くが、いきなり誘拐される。
3人目の被害者・愛碧の死体発見現場で、
傷だらけのうえに顔にまで包帯を巻かれた、
金田一史上屈指とも言える痛々しい姿で発見、保護されるが…。


準レギュラー佐木2号。
今回は(普段一にくっついていく)いつもとは違い香港には家族旅行で来ていて、単独行動していたところを偶然一たちと合流し事件に巻き込まれる(ドラマ版では最初から一と共に美雪にくっついていた)。
今回の一件で英語は苦手だが数学は得意であることが新たに分かった。
彼がいなかったら香港は核の炎に包まれていた。記録って大事。ほんとに。
アニメでは竜太に変更されたが、ドラマでは原作通りに竜二が登場。ドラマ・アニメの中で、竜二が登場したのは、この話が初だった。


今回はチョイ役。
事件関係者のことについて調べ、一に伝えた。


  • 佐木連太郎
  • 佐木良子

佐木の両親。
この事件で連太郎は近代建築と廃墟の撮影が、良子はアンティークと小動物の撮影が趣味だということが分かった。







【以下、事件の真相…更なるネタバレ注意】










  • 七瀬美雪

この事件の犯人「毒龍」。
自作自演の誘拐劇を演じ、この殺人を行っていた。
魔犬の森の殺人」で 「どこから犯人が来るのかが解らないのが『金田一少年』であり、それを描きたかった」 と作者が述べた通り、
ついに「一の相棒&女房役(のちに本当の夫婦)」である美雪が犯人となり、「金田一少年」連載開始当初からの黄金コンビがついに崩壊することに…


















   *   *
 *   + うそです
   n ∧_∧ n
 + (ヨ(*´∀`) E)
    Y   Y  *








その時あたしは見つけたわ
怒りに目を光らせ毒の息を吐きながらエモノを欲するあたしの中に棲みついた毒龍を―!!



  • 楊蘭(ヤン・ラン)

この事件の真犯人「毒龍」。
作中の最初と最後に登場した以外の美雪は全て彼女が化けた偽者である。
愛碧殺害現場で保護された「傷だらけの美雪」も、彼女の服を着て美雪になりすましていた蘭。


王龍の娘で、4人兄妹の末っ子にあたる。
王龍の死後は母と共に陳たちから逃げ続ける生活を送っていたが、やがて逃げきれないと判断した母・メイジンは龍の紋様もろとも蘭と陳たちの目の前で焼身自殺を遂げる。
その後蘭は母の手紙に従って日本に逃げ、やがて成長した蘭は「龍の眼」の在処を突き止めに香港を訪れるが、そこで龍太の紹介で陳と愛碧に再会し、復讐することを決意する。


自分の代役にスカウトされた瓜二つの美雪のことを知り、彼女を誘拐して入れ替わる計画を立てた。
一味の一人であった新に美雪を誘拐させてアパートの一室に運ばせ、雇っておいたファンおばさんに彼女の世話を頼む。その際「テロで危ないからかくまう」とウソをつかせて、美雪が部屋から出ないよう仕組む。自分は美雪の代わりを頼まれるのを見越して一達の前に現れた。美雪のふりをしたのは、ターゲットの陳に警戒されないようにするため。新をさらに利用して彼を殺害、さらに新も殺し、愛碧にはわざと正体がバレるようにして向こうから接近させ、眠らせて拉致。全ての罪を擦り付けて毒殺しようとした。


しかし思いのほか早く目が醒めた愛碧に対し、やむを得ずガラスで首を切るという殺害方法をとり、結果として愛碧殺しには成功するが、予定外にも彼女の返り血を体中に浴びてしまう。
その後、返り血をごまかすために自分の体をあちこち傷つけ、その場にあった包帯を巻くことで、「拉致されて酷い暴行を受けた美雪」を装って救出され、病院に搬送されるが、その際に本物の美雪なら一のことを「はじめちゃん」と呼ぶ所を、「はじめ」と呼び捨てにした*1ことが決め手となり、偽者だとバレてしまう。
また、すでに彼女を偽者と見抜いていた一により、佐木(こっちは気づいていなかった)を見張りとして病室に残されたことで、本物の美雪と入れ替わるチャンスが完全に失われたのも誤算だった。
罪を認めた後、本物の美雪の居場所を一に明かして連行されるが、兄であり、警察官だった白龍の計らいで「東京ガーリーモード」に「美雪」として出演。
最後は一に告白してステージにのぼっていった。


救出時、美雪の服を着ていたことから、どこかのタイミングで彼女の服を盗み出すか同じものを用意したと思われる(盗んだ場合、なぜ美雪が気づかなかったのか謎だが)
また、その服装だったということは、返り血を浴びなかったとしても、愛碧殺しの現場で美雪のふりをして救出されること自体は計画通りだったと考えられる。
しかし、その場合でも、その後いつどこでどうやって本物の美雪と入れ替わるつもりだったのかという疑問はある。どこかのタイミングで美雪を連れて来て入れ替わったとしても、事件のことを何も知らず、ある意味普通に過ごしていただけの美雪が事情を聞かれたら、話のつじつまが全く合わなくなるため、入れ替わりトリックが簡単にバレてしまう怖れがあるからである。
もしかしたら、入れ替わったらそのまま姿を消すつもりだったのかもしれない。


また、図らずも負傷するはめになった蘭だったが、もしもそのまま入れ替わりが実行されていた場合、ケガが治るまで待てなければ、傷の有無でバレないように、本物の美雪も、解放時に同じか軽い程度の傷を負わされていた可能性もあったのではないだろうか。一が佐木を見張りに置いたことは、入れ替わり自体を防止するとともに、本物の美雪がケガをさせられる危険をも防いだと言える。


ちなみに、最初に書いた「自作自演の誘拐劇」、美雪については本当に誘拐されていたのだが、途中で蘭が誘拐され姿を消したのは、紛れも無く自作自演であった。


最初に一の携帯に「警察に知らせたら美雪を殺す」という旨のメッセージを残したのは、すぐに警察に通報されて捜査が始まったら、美雪としてその場にいる自分が偽者だと、ターゲットの陳にバレてしまうから。
なお、メッセージとともに残っていた画像の「手錠をはめられた美雪」については、本物の美雪(眠り中)に一時的に手錠をはめて撮ったのか、それとも蘭自身が自分にそうして新に撮らせたのか、不明である。


「好きだったよ」
「君のこと…」


なお、金田一が挑んだ外国…というか中国での殺人事件はこの事件の他に、上海魚人伝説殺人事件、金田一少年の決死行の2つがあり、この事件で3回目になるが、前の2回はいずれも犯人は中国人に化けた日本人だった為、中国が舞台の事件で、中国人が犯人だった事件は、これが初めてである。




ドラマでは川口春奈が美雪と蘭の役を兼任しているが、美雪としての出番は最初と最後だけなので、ほぼ一人一役の状態だった。4作目としては初回だったのに別人を通しで演じるとは……。


  • 陳永福、新力

王龍を殺した一味。
王が「龍の眼」を使い込んだことを知り、チャンスとばかりに王が組織を裏切ったという大義名分を掲げ、愛碧を仲間に引き込み、王を殺害。
彼を殺せば「龍の眼」を手に入れられると思っていたが、紋様がなければその在処がわからないと知り、逃げた彼の妻と子供たちを追う。
純粋に財宝目当ての犯行であり陳が成長した蘭に接触したのも紋様が体にある事を知ったためであると推測される。
陳もなかなかの悪党だが新はさらにクズな小悪党であり、自分も殺されるとも知らずに財宝の山分けを条件に蘭の計画に加担し、陳を毒殺している。
というか、彼らは王龍を殺せば龍の瞳を入手できると思っていたことから、核爆弾と交換したことすら知らなかった可能性さえある。


  • 柳愛碧

上記の2人と共に王を殺した実行犯の一人で冒頭に逃亡を薦める王龍を逆に刺したのが彼女。
真の目的は核爆弾「毒龍」を見つけ出し、密かに処分する事。その為に陳達と手を組み、密かに追い続けていた。
王の家族には罪がないと判断し、2人に内緒で彼らを裏口から逃がした。
その為、王の家族にとっては敵の一人であると同時に命の恩人でもあるという複雑な関係となっている。
王の殺害に加担したことや、メイジンの自殺を止められなかったことも悔いており、薄々自分は殺されるであろうという予感もしていて、「ガーリーモード」開催の直前に龍太に自らの正体と「毒龍」の正体を明かし、核爆弾を見つけるまでは復讐は待ってほしいと告げている。
だが蘭には事情を話す間もなく殺されてしまった。


ドラマ版では彼女は王殺害に関して全くの無関係。真の目的は王が奪った「龍の眼」を元の場所に返す事であり、そのために陳たちと手を組んだ。
しかしそれを「彼女も王殺しの仲間である」と誤解した蘭の手によって殺されてしまう。
「龍の眼」が核爆弾に変えられていた事は知らなかった。
真相を暴かれた後、龍太と白龍から事実を告げられた蘭は殺害した事を深く後悔した。


アニメ版では龍の瞳に手を出した直後は王龍を支持しており、その様子から王龍に傾倒していたようである。
裏切ってからも彼の統率力自体には敬意を表している。


  • 瀧川龍太、李白龍、金龍東

蘭の兄たちであり、王龍の息子たちである。
王龍が殺害され、柳愛碧によって逃がされたメイジン(+蘭)と彼らはバラバラになり、
龍太は日本に、白龍は台湾に、龍東は韓国にそれぞれ孤児として引き取られ、そこで帰化した。
このうち龍太はファッションイベントプロデューサーとして陳たちに近づいたが、これは陳たちを監視することにより彼らの手から蘭を守るためだった。
名前に「龍」という字が入っているため、彼らが九龍城出身であることは物語中盤で見破られている。


なお、三人の内、李白龍についてはは原作では今の所この事件にしか出てきていないが、ドラマ版では獄門塾殺人事件にも登場し、ドラマ版に出て来ない明智の代役という大役を果たした。立ち位置的には剣持警部のようなポジションで連続ドラマにも登場するかと思いきや、「neo」にはさすがに登場はしなかった。
アニメでも「R」第二期に放映された金田一少年の決死行にてもう1人の李刑事の代役として登場している。ドラマ版、アニメ版においてゲストキャラクターで出番が増えた唯一の人物である。


  • 王龍

この事件の元凶。
カリスマ性は半端ではなく、龍の瞳を手にした際にも大勢の部下たちから賞賛を浴びていた(アニメでは愛碧すら王龍!と叫んでいた)。
しかし、龍の瞳は九龍城の住人の生きがいでもあった。
香港から独立するために毒龍(核爆弾)と交換したことで、龍の瞳を狙っていた部下の陳永福、新力の裏切りを招いてしまった。
柳愛碧にも逃亡するよう薦めるが、実は愛碧もまた陳達の口車に乗せられてしまっており、逆にブスリとやられてしまう。
その後、新にトドメをさされた。
九龍皇帝として独立を重んじるあまり、家族をバラバラにしてしまったのである。
蘭は家族をバラバラにしてまで独立を目指した男として九龍皇帝としての彼を嫌っており、同時に自分が一番父に似ているとも評して自嘲している。


なお、さすがに「核爆弾」はまずかったのか、アニメでは「核爆弾に近い爆弾」に改変された。


  • メイジン

CV:高橋理恵子/演:福本幸子
王の妻で4人兄妹の母。李刑事によれば、実は日本人だったという。
王の死後、陳たちから逃れるために彼女と蘭は香港中を逃げ回り、早ければ一週間で住居を変えたという。
しかし協力者が死に、逃げきれないと悟った彼女は蘭に日本に逃げるよう手紙で伝え、彼女と陳たちの目の前で焼身自殺する。
ドラマ版では「楊美琴(ヤン・メイジン)」とフルネームでクレジットされており、前述の日本人であったという情報が真実であれば本名(日本名)は「みこと」だったのだろう。


  • ハン

CV:菊本平
メイジンと蘭を逃がすために協力していた人物。
陳たちに殺される。


  • 七瀬美雪

正真正銘、本物の七瀬美雪。
誘拐されてから一が来るまでの間、保護という名目で軟禁されていた。
(監禁=閉じ込め+手や足の拘束、軟禁=閉じ込めのみで拘束無し。
よって、美雪の場合は後者だったことになる)
テロで危ないから匿う、一達も別の場所で保護している、というウソを信じ込んでいたらしい。
部屋から出られないだけで行動は自由、犯人が雇ったファンおばさんが作った美味しい料理や果物が食べ放題で、いたってのん気に過ごしていて、本人は「軟禁されている」ということにすら気付いていなかった。
しかし、いかにファンがいい人で、一切酷い目には遭っていなかったとはいえ、一と離れて一人きりだった2日弱の間は、やはり寂しかったらしい。


  • ファン

CV:藤田美歌子
蘭に頼まれて美雪を保護、世話をしていた女性。彼女が本当にいい人だったことも、美雪を安心させてテロ話を信じさせた一因だったのだろう。
世話役に美雪と同じ女性を選んだのは、蘭の気遣いだったのだろうか?




【原作との違い】


◆ドラマ版

  • 佐木は家族旅行ではなく、一と共に美雪についていく形で香港を訪れる。
  • 陳永福を張永福(チャン・ヨンフー)に変更。
  • リュウ・アイビーの漢字表記を柳愛碧から劉艾薇に変更。
  • 愛碧が事件の原因とは無関係に変更。
  • 美雪がシャツを着替える理由が店の前でおばさんに水を撒かれたに変更(しかもおばさんは知らんぷり)。
  • 陳が飲むものがスープからシャンパンに変更。
  • 明智警視、剣持警部は登場しない。
  • 新の殺害後、龍太が美雪になりすました蘭の正体を見破る。
  • 龍太が白龍を殴る場面が追加。
  • 愛碧の目的が「龍の眼」の回収に変更。
  • 新の部屋にワイヤーを通す手段にラジコンヘリを利用。
  • 金田一が壊した佐木の眼鏡を治すために使われたお湯をお風呂場のお湯からポッドから桶に注がれたお湯に変更
  • ワイヤー状になったハンガーを元に戻すのに使用する物を、風呂の湯でなくアイロンのスチームに変更。
  • 金田一が目の前にいる美雪が本当は蘭だとわかった理由を話すタイミングを蘭の供述前に変更。更に、わかった理由を彼女から直接聞かれる。
  • 龍太と白龍がアイビーについて話すタイミングを蘭の供述後に変更。その際、蘭は彼女を殺害した事を後悔していた。
  • メイジンが焼身自殺する現場に居合わせたのは陳と新のみに変更。
  • 蘭が最後に「ガーリーモード」に出演するシーンはカット。
  • 一達が美雪の軟禁場所に駆けつけるシーンと部屋での様子のシーンがカットされ、蘭が居場所を話した次のシーンは、もう救出された後だった。
  • 次回作の「獄門塾殺人事件」において、この「香港九龍」も高遠の計画だった、という設定になっていることが判明。

◆アニメ版

  • 冒頭が変更されている(原作の「雪鬼伝説殺人事件」の冒頭と同じ)。
  • 佐木はアニメ1期から引き続き佐木竜太で登場している。
  • 余談だが、彼が持っているビデオカメラは竜二のものとは違う物になっている。また竜二は「2」、竜太は「1」とプリントされたTシャツを着ている。
  • 「毒龍」を「核爆弾」から「核爆弾に近い威力を持つ爆弾」に変更。
  • 爆弾のありかが書かれていない(屋根裏の方)。
  • 原作では金田一と佐木も一緒に爆弾を発見していたが、アニメでは別行動。

【その他】
謎解きレーベルのタカラッシュではこの事件をベースにした周遊型謎解き三部作として第1作「電脳九龍城殺人事件」、第2作「電脳九龍城怨念遊戯殺人事件」、最終作「電脳九龍城傀儡狂騒曲殺人事件」がリリースされている。
本編でも見つからなかった「ドラゴン・アイ」の行方を巡り、謎解きイベントの中で起こる事件の解決にプレイヤーが挑む。もちろん一、美雪、明智などおなじみの面々も登場する。「傀儡」ということは本編には出てこなかったあの男も…?
第1作・第2作ではまさに九龍城を模した内装で人気を博したウェアハウス川崎店にて開催、川崎店閉店後に行われた最終作は埼玉県のウェアハウス三橋店で行われている。また、現地に赴けないという人でも公式ストアから通信販売で入手でき、LINEを使って挑戦することも可能。
本編の続編的ストーリーもあるため、このシリーズが好きな方はぜひ三部作を順に挑戦してもらいたい。


追記・修正は自分にそっくりな人間の三人目を香港で見つけてからお願いします


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  • コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-10-05 23:55:45)
  • ランの両親にしろ、アイビーにしろ、掘り下げが中途半端過ぎてどちら側の言い分が正しかったのか一概に判断しづらい。 -- 名無しさん (2014-11-29 20:00:50)
  • 蟹刑事 -- 名無しさん (2014-11-29 20:02:01)
  • 何度読み返しても蘭がいつどこではじめに惚れたのか分からない…最後の告白がすごく唐突で薄っぺらく感じてしまう… -- 名無しさん (2014-12-05 17:54:23)
  • 母親が目の前で焼身自殺する場面を見たら、忘れたくても忘れられないよな アニメでは3兄弟の髪の色がカラフルだった -- 名無しさん (2015-03-22 04:16:33)
  • ちゃんとはじめちゃんと呼んでいれば・・・ -- 名無しさん (2015-04-10 12:02:58)
  • 核爆弾の話とかトリックのハンガーとか登場人物の造形とか、どうもチープさがあってワーストの話に推したい -- 名無しさん (2015-09-06 00:02:42)
  • 決死行にも出演か、李刑事万能なんだよなあ -- 名無しさん (2015-09-30 00:55:15)
  • 10年前以上に出た李刑事出すよりここ1年で出た李刑事出した方がわかりやすそうだしな。こっちの李刑事元々香港出身だし。 -- 名無しさん (2015-10-08 08:03:33)
  • ついでに言えば -- 名無しさん (2015-10-19 00:01:31)
  • 金田一の世界では香港もなかなか物騒な場所なんだな てか兄妹外見全然似ていないな  -- 名無しさん (2015-10-19 01:20:19)
  • ランの母親の件に関しては、あの時ランが駄々こねてないで逃げていれば良かっただけの話。 -- 名無しさん (2015-11-12 23:10:38)
  • 同じ「香港を舞台とした『金田一』のエピソード」でも、決死行とこの事件ははっきり言って雲泥の差で、あと、決死行もドラマ版やアニメ版より原作の漫画版の方がよっぽど面白かった。 -- 名無しさん (2015-11-30 15:01:08)
  • 同情の余地はあるとはいえ、あの時蘭がお母さんに従って直ぐに逃げる準備をしてたら、ハンさんも死なず、お母さんも死なず、今回の被害者3人も死ななかったんだよなぁ(お父さん殺しの件は別にそんなに恨んでなさそうだし)。あーダメだ全然同情できなかった。ついでに妹だと知っていた龍太が、蘭と美雪を見分けられなかったことが納得いかない。いくら瓜二つだったとはいえ… -- 名無し (2015-12-02 18:06:04)
  • 「龍」の文字から三人が兄弟だと判断するのはちょっと無理かな。中国では「龍」という字が人名用の字としてとても流行っているんだ -- 名無しさん (2015-12-19 14:56:40)
  • 救出されたニセ美雪の血塗れ包帯姿は、かなりのインパクトだった。色々な理由から、偽者だろうとはすぐ予想がついたけど、万に一つでも本物だったらと思うと・・・結果的に、本物は別の場所でのん気にしてただけで、本当に良かった。 -- 名無しさん (2016-01-11 00:25:14)
  • 殺人犯の蘭が最後にガーリーモードに出演するのが納得いかなかった、本物の美雪の出番だと思ったのに -- 名無しさん (2016-01-11 17:58:57)
  • 原作とアニメとドラマと全部見てみたけど、どうも釈然としないんだよなぁこの事件…シリーズ中でも屈指の低評価な気がする -- 名無しさん (2016-03-04 12:55:56)
  • ↑5描写みた感じ母親はともかく、ハンさんは死ななかったかどうかは微妙なとこじゃね? -- 名無しさん (2016-03-04 15:13:04)
  • 美雪のそっくりさんは1人は死んでもう1人は殺人犯なのか。なんだかなあ。 -- 名無しさん (2016-03-08 21:08:57)
  • 美雪が香港なんつー危険なエリアで誘拐されてる割に危機感が全く感じられない金田一とか、蘭の美雪代役という相当危険な橋を渡っているはずの状況で蘭から簡単に目を離したり、鏡文字の暗号なんか金田一なら一瞬でわかりそう(俺でもすぐピンと来たのに)なのに気付くのにやけに時間がかかったり、ハンガーでロープウェイとか女の力で死体持ち上げたのか?とか話の作りがいろいろと雑すぎるな -- 名無しさん (2016-05-07 09:41:48)
  • ラストで、一が余計なことをせず、美雪との2度目のキスを果たしていれば、確実に進展していたろうに・・・ -- 名無しさん (2016-06-02 22:19:37)
  • 蘭さんの告白は本物か? -- 名無しさん (2016-07-22 11:16:08)
  • 美雪誘拐、舞台が海外、美雪のそっくりさん登場、核爆弾と色々と詰め込み過ぎてまとまりのない話になってた印象 -- 名無しさん (2016-10-05 21:15:55)
  • もし、「保護された傷だらけの美雪」が本物という流れになってたら、自分は金田一のファンをやめていた・・・ -- 名無しさん (2017-02-12 22:47:57)
  • タグの「ヒロイン不在の謎解き」はさすがにネタバレになり過ぎてないか? -- 名無しさん (2017-03-14 14:52:10)
  • 美雪ちゃん、事件解決まで食べまくりですかい! -- 名無しさん (2017-04-21 20:51:16)
  • 佐木竜二の説明欄で、『ドラマ・アニメで竜二が登場したのはこの話が初』って記載されてるけど、アニメで竜二の存在は姿どころか名前もでてませんよね? -- 名無しさん (2017-06-21 13:26:10)
  • ↑アニメでは兄の竜太が生存してて、ずっと出てたから、そのとおりのはず。 -- 名無しさん (2018-08-19 16:33:45)
  • これは王龍が普通に無能、香港と中国という政治的に微妙な所で核爆弾なんか持とうとしたら戦争になるぞ -- 名無しさん (2018-12-18 23:20:00)
  • 事件といてたときに蘭が呼び捨てで言ったのって「はじめ」じゃなくて、「きんだいち」じゃなかったけ?  -- 名無しさん (2018-12-29 14:49:33)
  • 自分もこの話あまり好きじゃなくて、完全に想像だけど、20周年の節目に“金田一が美雪を推理で追い詰めてる”ってこの絵面をやりたいが為に作られた話のような気がしてならない -- 名無しさん (2019-05-08 00:55:25)
  • ↑2「はじめ」です。救出された時も、謎解きでも。 -- 名無しさん (2019-05-27 01:11:45)
  • ↑美雪が金田一に「はじめちゃん」って呼びかけようとして、「はじめ」の部分だけ言った直後に途切れた会話を聞いたせいで、蘭が美雪の金田一への呼称を勘違いしたって背景があるからね -- 名無しさん (2019-05-27 01:47:49)
  • 美雪に犯人やらせたかっただけ -- 名無しさん (2019-09-23 14:29:42)
  • 今の香港の荒れ具合を見ると…… -- 名無しさん (2019-09-25 09:37:29)
  • 王龍がクソすぎる。スラムを独立させるために核を買ってそれで香港と交渉って脅迫じゃねえか! 裏切られて当然。妻子がかわいそすぎる。 -- 名無しさん (2020-10-07 08:06:43)
  • 2号の趣味は? 人間の撮影? -- 名無しさん (2020-11-12 01:33:03)
  • トリックの粗は目を瞑るとして、最後の蘭の告白は蛇足だったかな…美雪と重ね合わせた演出かもしれないけど不自然。三兄弟めっちゃいい人だったのは嬉しい -- 名無しさん (2022-05-17 02:32:21)
  • トリックは粗が目立つし、犯人の名前は某漫画のヒロイン連想するわで個人的には微妙な事件。これを20周年の時のドラマやアニメの時の最初の事件なのも何だかな…と思った。 -- 名無しさん (2022-05-17 06:00:30)
  • ランは美雪にうり二つだから悲恋湖に出てた小泉螢子にもそっくりだって事だろうけどドラマ版じゃ演者が違うせいかうり二つに見えない -- 名無しさん (2022-11-12 12:31:55)
  • 美雪にランネーチャンをやらせたかっただけじゃないのかと。 -- 名無しさん (2023-04-22 19:24:34)
  • 不評すぎない?俺も香港九龍は苦手だけどさ -- 名無しさん (2023-05-12 12:43:25)

#comment

*1 ちなみに作中では触れられていないが、イベント会場で金田一が美雪にいつもどう呼ばれているのか説明しようとして「はじめ」まで言ったところで中断させられるシーンがある。

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