仮面ライダービルド

ページ名:仮面ライダービルド

登録日:2017/10/08 Sun 22:36:20
更新日:2024/02/15 Thu 13:31:18NEW!
所要時間:約 24 分で読めます



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テーレーレーレーレーーレー♪アーアーアアー♪テレレレー♪ウー♪

火星で発見された『パンドラボックス』が引き起こした、『スカイウォールの惨劇』から10年……。


我が国は『東都』『西都』『北都』の3つに分かれ、混沌を極めていた……!



画像出典:仮面ライダービルド
©2017 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映



さぁ、実験じっけん始めようか。





概要

『仮面ライダービルド』とは、2017年9月3日から2018年8月26日まで放送された平成ライダーシリーズ第19作であり、実質平成ライダーシリーズ最終作となる作品。
前作『仮面ライダーエグゼイド』が放送短縮のため一か月早い8月で終了し、『仮面ライダーウィザード』以来5年ぶりに9月スタートになった。
放送時間は当然ニチアサキッズタイム……だが、2017年10月1日の第5話より、放送枠の改変によって、放送時刻は毎週日曜朝9時からに移動。
プリキュアの後、スーパー戦隊シリーズの前という、これまでとは真逆の順番となった。


主人公であり、てぇんさい天才物理学者の「桐生戦兎」は、変身ベルト「ビルドドライバー」に、
様々な成分が込められた「フルボトル」を差し込み、様々な能力を身に宿した仮面ライダーに変身する。
そして、人の命を脅かすファウストと闘い続け、その中で失われた自分の過去を追い求める。


『ビルド』は創る、形成する、といった英単語、『build』からきている。
そして、その名の通りフルボトルにこめられた成分から仮面ライダーとしての姿を形成することとなる。



プロデューサーには『仮面ライダーエグゼイド』から引き続き担当する大森敬仁。
脚本はドラマ『電車男』や『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(2007年版)、
ジョーカー 許されざる捜査官』、映画『クローズZERO』シリーズ、『テルマエ・ロマエ』などを手掛け、仮面ライダーシリーズの脚本は本作が初となる武藤将吾が務める*1
武藤氏本人のスタイルと『エグゼイド』から続くハイテンポがベストマッチした結果、物語はすさまじい速度と情報量で展開。
第1話からストーリーはフルスロットルで進み、『エグゼイド』の速度に慣れきった視聴者達ですらあまりの速さに困惑した。
ちなみにこの武藤氏は『仮面ライダー555』を執筆した井上敏樹、『エグゼイド』を執筆した高橋悠也の両名に続き、平成仮面ライダーシリーズでは3人目となる全話執筆を成し遂げている。


劇伴BGMは『機動警察パトレイバー』に代表される押井守監督作品や映画『DEATH NOTE』前後編2部作、『科捜研の女』『ウルトラマンネクサス』『機動戦士ガンダム00』などを手掛け、仮面ライダーシリーズには本作が初参加となる川井憲次が担当。
奇しくも本作の放送開始と共に中盤に突入した『ウルトラマンジード』と同時に手掛けることとなった。
おかげで本作の時間帯移動後、ジードが終わるまでの3ヵ月間は、土日の朝9時からは両日とも不穏かつ荘厳な川井サウンドが堪能できてしまった。
ちなみに川井氏は本作で佐橋俊彦氏に続き、コンパチヒーロー御三家を制覇し、次回作の劇場版でも連名するという快挙を成し遂げた。



仮面ライダービルドには、『エグゼイド』におけるゲーム、医療や、『仮面ライダーゴースト』における幽霊、偉人などといった明確なモチーフは存在しない。
強いて言えば『「仮面ライダー」がモチーフ』との事。
そのため、フルボトルの成分は生物とそれ以外というかなりアバウトな分類であり、戦車や掃除機のような機械やダイヤモンドなどの鉱物、果ては漫画といった一見戦闘には向かないようなものまで様々である。
一応、「科学」をストーリーのメインとしてはいる。事実、各話の話数は物理学や数学に関する等式・あるいは近似式から値が出されている。


……が中盤では、戦争がもう1つのテーマとしてストーリーのウェイトを占めることになった*2
本作における仮面ライダーは多数の人物から「軍事兵器」としてみなされており、主人公の戦兎は頑なにそれを否定するものの戦争が始まる第2部以降は、

  • 「兵器となりうる力を生んだ者の罪とは」
  • 「如何にして戦争が起こり、誰が得をするのか」
  • 「兵士はどのような思いで戦場に臨むのか」
  • 「戦時下でヒーローはヒーローたり得るのか」
  • 「戦争でどれだけ多くの人々が傷つき、苦しみ、悲しむのか」

……といった非常に重いテーマを容赦なくぶち込んでおり、上述した速い展開とも相まって多くの注目を集めた。


実際、歴史上でも科学の発展とその軍事・兵器利用とは切っても切れない関係であり、
第二期平成ライダーシリーズ財団X、さらに遡れば原作者・石ノ森章太郎氏が別作品で描いた黒い幽霊団等「超技術を軍事転用する勢力」は過去作品にも存在した。
なら超技術による戦争が(作劇の都合上利益を超えた目的を抱く「フィクサー」の企みによってだが)実際に発生したら……。
純粋な怪人ではなく(怪人などに変身する)人間が敵というのは平成ライダーでもあった展開だが、
今作では純粋な悪人でも異世界人でもない、ただ国が違うだけの同じ人間と戦う
……という、戦争の複雑さを仮面ライダーという題材を使いつつ非常に克明に描き出している。


後述するように「巨大な壁によって3つの国家に分断されてしまった日本」という、かなり独自の世界観を築いているのも特徴の一つで、次の元年に向けてか今までの世界観の一新がなされており、
映画『平成ジェネレーションズFINAL』においては明確に『エグゼイド』までとは別世界の物語である事が明示されている。
奇しくも同年度のニチアサ作品も歴代シリーズと世界観を異にしている事が明言されており、妙な縁を感じる。


複雑でシリアスな物語故か、『仮面ライダーW』のように冒頭で分かりやすいあらすじ紹介が挿入されているが、
内容はキャラ崩壊上等と言わんばかりにシリアスを彼方にぶん投げたメタ発言が飛び交うギャグ一色な内容になっている。
本来は序盤のみの予定だったらしいが、視聴者人気が高かったらしく、結局終盤まで続いたと武藤氏が語っており、シナリオを考えるより大変だったとか。まあ清涼剤とでも言うべきか。
そしてこのあらすじは視聴者が想像もしなかった形で最終話へ繋がっていくことになる。


こんなハードな作風ではあるが、子供受けは意外と悪くなかったらしく、
2018年5月に行われたお子さまの好きなキャラクターに関する意識調査では、去年圏外だった仮面ライダーが総合4位と歴代最高の記録を出している。
売上に関しても枠移動による『ドラゴンボール』といったフジテレビのアニメ枠とぶつかり視聴率低下は避けられなかったものの「AERA」8月6日発売号の平成仮面ライダー特集によれば、
「『ビルド』は見応えのある内容で、視聴者からとても良い反響をいただいています。玩具の売れゆきも平成ライダーで最も好調で、昨冬の映画もヒットしました」とテレビ朝日プロデューサーの佐々木基が語っており、玩具売り上げは262億と『仮面ライダーフォーゼ』以来の成績を記録。
劇場版興行収入も冬映画夏映画は二期平成ライダーシリーズでは久々の10億超えを遂げている。
2月に行われた武田航平ナイト2に参加した大森Pの発言を聞くには円盤の売れ行きも好調の様子。


スーパーヒーロータイムのコール映像は、『キュウレンジャー]放送時はビルド ラビットタンクフォームが登場。
また、両作品の時間帯の変更に関する映像も用意され数週にわたり放送された。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』放送時はビルド ラビットタンクスパークリングフォームとクローズチャージ*3とグリスが登場。


本作も引き続きオロナミンCとのコラボCMが制作され、テレビでは第34話から放送。
『エグゼイド』と同様にシリアスな本編とは対照的な変身者たちの明るい姿が見られる。
登場ライダーはビルド・ラビットタンクフォームとクローズチャージとグリスの3人*4


2018年8月16日から本作の夏映画『Be The One』と大江戸温泉物語のコラボイベントが9月まで開催決定。
仮面ライダーと大江戸温泉とのコラボは本作が初である。


宮崎放送では『エグゼイド』で仮面ライダーシリーズが一旦打ち切られたが、苦情が殺到したためか7ヶ月後に本作がスタートした*5



あらすじ

物語は、日本の有人探査機が初めて火星に到達したところから始まる。
そこで発見した『パンドラボックス』を持ち帰ったが、地球に帰還した際にパンドラボックスは激しい光を放つ。
そして、地面から突如『スカイウォール』という巨大な壁が現れ、日本は『東都』『西都』『北都』の3つに分断されてしまった。
その事件は『スカイウォールの惨劇』と呼ばれ、以後それぞれの都市は独自の文化を築いていくこととなる。


それから10年後の現代。
東都では謎の組織『ファウスト』が生み出した未確認生命体『スマッシュ』によって人々の生活が脅かされていた。
しかし、東都にはファウストと戦う戦士も存在していた。
その名も『仮面ライダービルド』。そしてビルドに変身する青年、『桐生戦兎』。
戦兎は過去にファウストによって謎の実験を受けたが、それ以外の記憶を全て失っている。


戦いの中で戦兎は、必死に無実を訴える脱獄犯の『万丈龍我』と出会う。
龍我もまた人体実験を受けたと発言し、彼が自分の記憶を取り戻すカギになると戦兎は直感した。
東都政府から龍我を引き渡すように迫られるが、戦兎は龍我を連れて逃走し、東都に追われる身となってしまう。
戦兎は記憶を取り戻すため、龍我は無実を証明するため、行動を共にすることとなるのだった。




登場人物

nascitaナシタ

石動惣一が運営しているカフェで、主人公の桐生戦兎が身を寄せている。
地下には基地が存在し、石動の娘である美空はそこに引きこもっている。
コーヒーはまずい。


演:犬飼貴丈
本作の主人公。26歳。
記憶喪失で、過去20年に渡る自分の記憶をすべて失っている。
自身の名前すらも忘れており、桐生戦兎という名は惣一から与えられたもの。
覚えているのはガスマスクの男に人体実験をされたことと、コウモリ男の存在のみで、それを手掛かりに自分の記憶を取り戻す戦いを続ける。
しかし、記憶はなくても天才物理学者を自称するだけあって、非常に明晰な頭脳を持っている。
ちょっとマッドサイエンティストな気質も持ち合わせており、ノリノリで開発した武器を「試し切りしたい」と言って人に近づく危ない人。
上述のセリフの通り、人を助ける事を生きがいとしていて、その為ならどんな危険を冒す事も厭わない正義感の強い優しい性格。
そして、その行為に決して見返りを求めようとしない高潔な精神も持ち合わせている。
テンションが上がると髪がピョコッと飛び出る特異体質の持ち主。


演:赤楚衛二
元格闘家の脱獄犯。23歳。
かつて格闘家として名を馳せていたが、八百長試合に加担したことで永久追放されていた。
そして、金に困っていたところで東都先端物質学研究所に訪れたところ、他殺体と鉢合わせてしまい、殺人容疑により捕まっていた。
戦兎とは正反対の脳筋タイプだが、野生のカンか、フルボトルのベストマッチの組み合わせを直感で見抜くことができる。
しかし、あった事を全て話せと言われて自身の生い立ちから全て話そうとするアホの子でもある。
格闘家としてのセンスも本物で、生身でありながらガーディアン相手に立ち回り、ドラゴンフルボトルの力を使えば破壊することも可能。
TEAM Xのリーダーだった時期もあったのかもしれない。


演:高田夏帆
惣一の娘。18歳。
左腕に付けられた金色の腕輪でスマッシュから採取した成分を浄化し、フルボトルに変換することのできる特異体質の持ち主。
その体質故にファウストに狙われていたが、惣一に助け出されて以降、nascitaの地下で引きこもって生活をしている。
また、絶対に会えないネットアイドル「みーたん」としても活躍しており、リスナーからスマッシュの情報を集めている。
リスナーも数万人規模で存在しており、更にはブラッドスタークまで視聴しているようだが、大丈夫なのだろうか*6
性格は少しマイペース気味なごく普通の少女だが、フルボトルの浄化直後はテンションが下がり、逆にみーたんを演じる時は明るいハイテンションな表情を見せる。
物語が進むにつれて腕輪を使って他者を治癒する能力に目覚めるが、行使すると成分の浄化と同じく体力を消耗してしまう。

  • ベルナージュ

CV:雨宮天
火星の王妃を名乗る女性で、現在は魂のみで活動している。
普段は美空の腕輪に意識を宿しており、状況に応じて美空に憑依する。この時美空の目は緑色に光る。
高貴な性格の持ち主で波動やテレポーテーションなどの特殊能力を発現する。7年間美空といたためか、日本語も話せる
スタークや「エボルト」と呼ばれる存在を敵視しているようだが…


演:前川泰之
美空の父親。
現在はカフェ「nascita」のマスターとして活動している。
かつては宇宙飛行士として火星に飛び、パンドラボックスを入手し、更にパンドラボックスから光を放出させて「スカイウォールの惨劇」を引き起こした張本人。
本人曰く、「火星の影響でおかしくなってた」「なんであんなことしたのか自分でも理解できない」とのこと。
単身ファウストのアジトに乗り込んで美空を救い出したりもする行動派。
タブレットをねじって孫の手に変化させるなど、彼もまた謎の力を持っている。
1年前には親衛隊長を勤めていたらしい。


  • 滝川紗羽

演:滝裕可里
フリーのジャーナリストの女性。
ひょんなことから戦兎達の仲間となり、情報提供などで戦兎達をサポートしている。
少し前までは風の吹く街の女スリや、UPGの隊員として活動していたとの噂が…。
第23話でギャラ5万円で開幕漫才に初参加。どうやら生活はかなりカツカツらしい…。



◆東都政府/東都先端物質学研究所

スカイウォールによって分割された都市のひとつ「東都」の政府、及び研究所。
同じく分割された「西都」「北都」とは、表面上は穏やかな関係を保っているものの、腹の探り合いや策謀が渦巻いている。
また、他の二つとは異なり、これといった政策を掲げていない。
ファウストと裏でつながっており、一部研究所職員はファウストのメンバーとしても活動している。


  • 氷室泰山

演:山田明郷
東都の政府首相。
西都、北都に団結するよう望んだり、幻徳の軍備増強の提案を否定するなどの平和主義者。
一時は病床に倒れていたが、第20話にて復帰。自らの知らない内に戦争を主導した幻徳を東都から追放した。
それでも幻徳のことは気にかけていたが、最期はエボルの攻撃から幻徳を庇って深手を負った後息を引き取った。


演:水上剣星
泰山の息子で、東都先端物質学研究所の所長および首相補佐官、更には首相代理を務める。
朝っぱらから紗羽に対して男女の営みを連想させるセリフを吐いた剛の者。おかげでホテルおじさんなんてあだ名がついた。
東都の未来を憂いファウストのリーダーとして非合法に軍備増強を行おうとしたが、最終的に諸々の企みが泰山にばれ失脚、東都から追放される。
これにより築き上げてきた地位を全て失ってしまったが、後に西都に渡り仮面ライダーローグとして戦兎の前に再び立ちはだかる。


演:越智友己
幻徳の秘書。難波チルドレンの一人で、元々は科学者として働いていた。
パンドラボックスの秘密を探ろうとする戦兎を監視している。
彼もまたファウストの関係者であった。
しかし、ファウスト壊滅を掲げた東都政府により、ナイトローグの正体として幻徳の捨て駒にされてしまう。
だがスタークによって密かに助け出されており、その後は難波重工に舞い戻る。



◆北都

スカイウォールによって分断された都市のひとつ。
社会福祉の充実を政策として掲げているが、裏では西都に引けを取らないほどの軍隊を備えている。
しかしその実情は、スカイウォールの影響で土壌が変化して作物が育たなくなり、大量のガーディアンにより監視されている西都以上のディストピア。
そんな状況にも関わらず国家予算の大部分を軍事開発に注ぎ込んでおり、幻徳からパンドラボックスの所有権を巡って煽られたことと、
スタークからスクラッシュシステムやスマッシュの技術を入手したことで、東都政府に宣戦布告する。


  • 多冶見喜子

演:魏涼子
北都の政府首相で首相の中では唯一の女性。平和的な政策や笑顔とは裏腹に性格は苛烈で強欲。
パンドラボックスの影響で変質した者達と同じく強い闘争心を持ち、東都を倒すためスタークや西都と手を組みながら、
内心では東都打倒後は平然と西都を裏切る算段とパンドラボックスの力で世界をも支配しようとする野望を掲げる毒婦。
ドーパントになっていたこともある。


演:武田航平
北都に所属する仮面ライダー。北都三羽ガラスの上司で彼らからは「カシラ」と呼ばれている。
東都の大量のガーディアンを容易く撃破し、三羽ガラスに続いて東都に侵攻した。
スクラッシュドライバーを扱うために人体改造を受けており、彼を慕う三羽ガラスの前では過去の記憶を失くした素振りをしていた。
実はネットアイドル「みーたん」こと美空の隠れファン…らしい。
10年前ではファンガイアと戦っていた。


  • 北都三羽ガラス

北都の尖兵として東都に送り込まれた猿渡配下の3人組。
元々は猿渡の農場で働いていた使用人であり、「カシラ」こと猿渡の力になるため政府に志願して兵器となった。
「ハードスマッシュ」という変身しても自我を失わないスマッシュに変身することができる。三バカではない
3人共どこか抜けているが実力自体は高い。
後に更なる改造を受けて3人共黒い上半身の「ハザードスマッシュ」となるが、倒されて変身解除されると消滅してしまうというリスクを抱えてしまう。


赤羽(あかば)
演:栄信
赤いバンダナを巻いた単細胞のリーゼント。
気性が荒いバカチンピラ。
初登場時は暴れられないことに苛立ちスマッシュに変身して挨拶がてら街を破壊した。
キャッスルフルボトルでキャッスルハードスマッシュに変身する。
頭部の「カタプルタキャノン」から強力なビームを発射する他、両肩のシールド「グランドランパート」を可動させて防御や突進攻撃を行う。
ドッグタグによると本名は「OOYAMA MASARU」で、血液型はO型。本名の漢字は「大山勝」


黄羽(きば)
演:吉村卓也
黄色いニット帽をかぶった青年。
無邪気でチャラい言動が特徴的で嗅覚に優れる。
フクロウフルボトルでオウルハードスマッシュに変身する。
飛行能力の他、両腕に備え付けられたドローン「フォレストシーカー」で広範囲を索敵する能力を持つ。
この人とかこの人は関係ない。
ドッグタグによると本名は「MIHARA SHOUKICHI」で、血液型はB型。本名の漢字は「三原聖吉」


青羽(あおば)
演:芹澤興人
青いベレー帽を着用したリーダー格で年齢は最年長。
自己主張はそこまで強くないが毒舌家。
良くも悪くも我の強い2人を纏められるだけの手腕を持つ。
クワガタフルボトルでスタッグハードスマッシュに変身する。
高速移動とラプチャーシザースという2本の剣を使って戦闘する。
ドッグタグによると本名は「AIKAWA SYUUYA」で、血液型はA型。本名の漢字は「相河修也」
で、字こそ違えど「あいかわ」でクワガタで、またもやハブられてるとの声も


◆西都

スカイウォールによって分割された都市のひとつ。
治安は非常に悪いらしく、街の至る所に監視カメラを仕掛けられている。
東都とは通貨も違うようで、恐らくは北都も同様と思われる。
東都と北都の戦争の際には北都と手を組み事態を静観していたが、
北都軍の不在を突き北都に侵攻、制圧した後に東都に対して宣戦布告を行う。


  • 御堂正邦

演:冨家規政
西都の政府首相。
治安が悪い状態でさらに若者を外国へ追いやるという強引な政策を掲げる。
戦争においてスタークや難波重工のバックアップを受け、パンドラボックス入手に野心を燃やしている。



ファウスト

戦兎の言う「コウモリマスクの男やガスマスクの男たち」。
スマッシュを生み出し、暗躍する秘密結社。



◆その他の人々

  • 鍋島正弘

演:市オオミヤ
龍我が捕まっていた刑務所の刑務官で、龍我をファウストに引き渡した張本人。
しかし、彼もまた家族を盾にファウストに利用されていた。
二度に渡ってスマッシュの成分を注入された末に、後遺症として記憶を失ってしまう*7
しかし、後に記憶を取り戻して戦兎にある事実を伝える。


  • 小倉香澄

演:伊藤梨沙子
龍我の恋人。
病に侵されており、龍我が八百長をしたのも研究所を訪れたのも彼女の治療費を稼ぐためだった。
しかし、龍我をおびき寄せるエサとしてファウストに捕まり、スマッシュの成分を注入されて…


演:犬飼貴丈
記憶を失う前の桐生戦兎とされる男。
戦兎とは正反対の性格であり、バンド「ツナ義ーズ」として活動していた。
頭の中身は軽いようだが、立弥のために新薬開発のアルバイトに参加する弟分思いの性格。
ある日、新薬の開発のアルバイトに行ったのを最後に行方不明になったらしいが…
登場早々シャフ度を披露した


  • 岸田立弥

演:ピンぼけ太郎
かつて太郎を兄貴と慕い、共にバンド「ツナ義ーズ」として活動していたという青年。
太郎が葛城の研究室に向かった事を知っており、龍我が葛城の殺害をしていないと分かった時には激しく動揺した。
ウザいほどに人懐っこい性格とアフロヘアと変なフレームのメガネが特徴。
一年後のスーパー戦隊のブラック役の役者と名前が被っている。


  • 葛城巧

演:木山廉彬
「悪魔の科学者」とも呼ばれている謎の人物。
東都の科学者だったが、龍我によって殺害されたとされている。
危険な人体実験を強引に推し進める一方、北都にいた母の教え子からは慕われていたようだ。
ライダーシステムの開発者、及びファウストの創設者として目されている。
名前をよく見ると歴代主人公達から取られているが、偶然だろうか?
その正体は顔を変えられ記憶を失う前の桐生戦兎その人。




仮面ライダー

  • 仮面ライダービルド

桐生戦兎が2本の『フルボトル』と『ビルドドライバー』を使用して変身する仮面ライダー。
特性が異なるフルボトルを、状況に応じて組み変え変身する「フルボトルチェンジ」を行いながら戦う。
ビルドドライバーの高い拡張性を利用して強くなるのが特徴。


  • 仮面ライダークローズ

万丈龍我が変身する仮面ライダー。
『ドラゴンフルボトル』を内蔵したガジェットモードの『クローズドラゴン』を『ビルドドライバー』に装填してレバーを回すことで変身する。
専用武器ビートクローザーを使った剣術のほか、格闘家としての龍我のセンスを活かした肉弾戦を得意とする。
更にクローズチャージ、クローズマグマへの強化と龍我自身の急激なハザードレベルの上昇によりビルドをも超える力を身につけていく。


  • 仮面ライダーグリス

猿渡一海が変身する仮面ライダー。
次世代ライダーシステム『スクラッシュドライバー』に『ロボットスクラッシュゼリー』を装填してレンチを倒すことで変身する。
ツインブレイカービームモードと肉弾戦を織り交ぜ、北都のフルボトルを使用した様々な戦術を用いる。


  • 仮面ライダーローグ

氷室幻徳が変身する仮面ライダー。
『スクラッシュドライバー』に『クロコダイルクラックフルボトル』を装填してレンチを倒すことで変身する。
高い防御力を活かしたカウンター重視の格闘と、ネビュラスチームガンとスチームブレード、フルボトルを用いた戦いを好む。


  • [[仮面ライダーエボル>仮面ライダーエボル]]

エボルトが変身する究極の仮面ライダー。
『エボルドライバー』に『コブラ』と『ライダー』の『エボルボトル』を装填しレバーを回すことで変身する。
パンドラボックスの力を極限まで引き出す事で、星すら破壊する程の圧倒的な力を持つ上に、エボルという名の通りフェーズの上昇により更なる進化を遂げる可能性を秘めている。


ちなみに声の人はかつて、ゴルゴムのベニザケ怪人に息子が狙われた時、南光太郎に息子の病気に関する悩みを打ち明けたらBLACKが助けてくれた父親としてライダーにゲスト出演したことがある。


  • 仮面ライダーマッドローグ

内海成彰が変身する仮面ライダー。
『エボルドライバー』に『バット』と『エンジン』のフルボトルを装填しレバーを回すことで変身する。
ネビュラスチームガンとスチームブレードを使い、ナイトローグのような機動力を活かした戦法を得意とする。




劇場版

例年通り仮面ライダービルドが先行登場。
しかし、その登場シーンはエンディングロール終了後に唐突にエグゼイドとパラドクスの前に現れ、パラドクスをぶちのめした挙句成分を奪っていくというもの。
ビルドの通り魔伝説の始まりと言えよう。その行動の前日談として『エグゼイド』第44話にも登場。
その行動の真意は『平成ジェネレーションズFINAL』にて明かされることになる。


『仮面ライダーエグゼイド』とのクロスオーバー作品。第14話と第15話の間のストーリーが描かれている。
レジェンドライダーとしてオーズ、フォーゼ、鎧武、ゴーストが登場する。
前作映画と同様に、本作で明かされた設定は本編にも大きく関わることになる。


ビルドの夏の劇場版で、サブタイトルに本作の主題歌の名前が冠されている。
ゲストライダーとして仮面ライダーブラッドが登場する他、劇場版限定フォームであるクローズビルドフォームが登場。
第45話と第46話の間のストーリーが描かれている。


仮面ライダージオウ』とのクロスオーバー作品。
他にも『平成ジェネレーションズ』シリーズの最終作ということもあり、歴代の主役ライダーとも共演する。
最終話とVシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』の間のストーリーが描かれている。



他映像媒体

  • 仮面ライダービルド 変身講座 ~変身の法則は決まった!~

YouTubeのバンダイ公式チャンネルにて配信のスペシャルWEBムービー。
これまでの変身講座は映像が簡易的なものだった*8が、本作では本編と同じ品質の映像になり変身シーンもCGエフェクトが使用されている。


第1話「仮面ライダービルド編」ではラビットタンクフォームとゴリラモンドフォームに変身。
後半は『仮面ライダーバトル ガンバライジング フルボトル実験室』として戦兎が『ガンバライジング』を紹介。


第2話「ナイトローグ編」ではファウストに入った者へのPR動画『FausTube』として氷室所長がナイトローグに変身し、
トランスチームガンとスチームブレードの使い方をレクチャーする。しかし撮影していた科学者たちに怖い顔を指摘され何テイクも撮り直しすることに。


第3話「仮面ライダークローズ編」では龍我がクローズへの変身と必殺技をおさらいする。
独り言の声がとても大きい。後半は戦兎が『ガンバライジング』のフルボトルスキャンのレジェンドミックスを紹介。


  • 仮面ライダービルド 〜ハザードレベルを上げる 7つのベストマッチ〜

YouTubeの東映特撮公式チャンネルにて配信のスペシャルWEBムービー。
第21話から第22話の間に起こったストーリーが描かれている。
前編、後編はYouTubeにて配信され、完結編は「DXサメバイクフルボトル&仮面ライダービルドDVDセット」に収録される。


  • てれびくん超バトルDVD 仮面ライダービルド 誕生!クマテレビ!! VS仮面ライダーグリス

第19話と第20話の間に起こった出来事を描いた作品。後にもちらっと映る生方直進は今作が初出。
詳細は超バトルDVDを参照。


  • ROGUE

『仮面ライダービルド Blu-ray COLLECTION』収録の映像特典。
主役である氷室幻徳の過去や、本編で断片的に映された仮面ライダーローグに至るまでの「地獄」の詳細が描かれる。
非常に過激な流血描写や非人道的な場面が多く存在する一方、幻徳の知られざる意外な一面も明かされている。


  • てれびくん超バトルDVD 仮面ライダープライムローグ

第41話と第42話の間に起こった出来事を描いた作品。詳細は超バトルDVDを参照。


  • 仮面ライダービルド ファイナルステージ

2018年10月14日に開催された『ファイナルステージ&番組キャストトークショー スペシャルバージョン』におけるヒーローショー。
イベントの第1部として脚本の武藤氏によるオリジナルストーリーが展開され、本編最終話のエピローグ直前に起きた出来事が描かれる。


  • ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ

龍我が主役を務めるスピンオフのVシネクスト。2019年1月に先行上映。大森Pがラジオで言うには『平成ジェネレーションズFOREVER』の後日談でテレビ本編の後日談の位置となっている。


  • ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス

一海が主役を務めるスピンオフのVシネクスト。『仮面ライダービルド』最終章始動と銘打った作品として2019年9月に先行上映された。


2022年8月7日からTTFCにて配信された『仮面ライダーリバイス』外伝作品。
紗羽がゲストで登場。何気にビルドメンバーが客演する数少ない例だったりする。




時系列


ROGUE序章【2014年】

エグゼイド第44話・トゥルー・エンディング【2015年※エグゼイド世界は2017年~2018年】

テレビシリーズ第1話~第14話【2017年※変身講座含む*9

平成ジェネレーションズFINAL

テレビシリーズ第15話~第19話【2018年冬】

誕生!クマテレビ!! VS仮面ライダーグリス

テレビシリーズ第20話

テレビシリーズ第21話・ROGUE第二章

ハザードレベルを上げる 7つのベストマッチ

テレビシリーズ第22話

ROGUE最終章

テレビシリーズ第23話~第41話【2018年春】

仮面ライダープライムローグ

テレビシリーズ第42話~第45話【2018年夏】

Be The One

テレビシリーズ第46話~最終話前半

ファイナルステージ

最終話エピローグ

平成ジェネレーションズ FOREVER

ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ

ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス


実は二期平成ライダーシリーズでは割と分かりやすい時系列に並べることが出来る作品となっている。
先行登場に監修が付いたり従来の春映画が無かったりしたことも要因と言えるだろう。
なお、ジオウテレビシリーズのビルドはどう見ても世界線が異なるので割愛。




楽曲

  • 主題歌

『Be The One』
歌唱:PANDORA feat.Beverly


PANDORAはTKこと小室哲哉と、小室と付き合いの長い浅倉大介のユニット。
小室の方はかつて自身が見出した人材から『カブト』のオープニング担当や『ウィザード』のドーナツ屋店長が現れ、
浅倉の方は『access』での相方が前作に出演していたが、お互い本人がライダーに関わるのは初めて。
EXCITE」同様、第1話及び17話ではエンディング挿入歌として使用され、オープニングテーマとしては第2話から使用された。
また、イントロ部分では項目冒頭のナレーションが入ることとなる。
唄担当のBeverly(ビバリー)はフィリピン出身の女性アーティスト。
外国人歌手が主題歌を務めるのはシリーズ初となる。
ちなみに発売後小室が引退宣言したため、引退記念として制作された小室の作品集にも収録。
さらに46話や夏映画のタイトル、クローズビルドフォームの変身音にも引用されている。



  • 挿入歌

『Ready go!!』
歌唱:ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21


27話、28話で使用されたビルドのテーマソング。
『エグゼイド』の劇伴を手掛けたats-、清水武仁、渡辺徹のトリプルアーティストによる作曲と、
アイドルユニット「X21」の固定メンバー6人+追加メンバー3人のボーカルと非常に豪華な構成がされている。
歌詞はまさに戦兎そのもの。


『Burning My Soul』
歌唱:J-CROWN&Taku from 1 FINGER


31話、32話で使用された挿入歌。
ユニット「1 FINGER」のメンバーからJ-CROWNとTakuの2人がボーカルを担当する。
こちらはクローズのテーマ。イントロにはビートクローザーの待機音のアレンジが含まれている。


『Evolution』
歌唱:ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21


33話で使用されたエボルのテーマソング。
『Ready go!!』と同じくスペシャルユニット「ats-,清水武仁&渡辺徹 Feat. AXL21」が担当。
曲名がちょっと紛らわしい。


『Build up』
歌唱:仮面ライダーGIRLS


40話、41話で使用された挿入歌。
ジーニアスフォームのテーマ。


『Law of the Victory』
歌唱:RIDER CHIPS


44話、45話で使用された。




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*1 厳密には、劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディングのビルド登場シーンも担当していた。
*2 一応第1話でナイトローグの発した「戦争の始まりだ」を筆頭に今後の展開を予感させるワードは多かった。
*3 映像作品では使用する機会がわずかだったビートクローザーを装備しているのが特徴。
*4 炭酸飲料つながりのスパークリングフォームではないことを惜しむ声も見られる。また、ローグがいないのは「ビンがひび割れてしまうからでは?」との声も。
*5 そのため、以降の作品は7ヶ月遅れの放送となっている。それから約半年後には、宮崎放送ではプリキュアシリーズも打ち切られ、こちらは再開もされていない
*6 後のローグの行動や言動から察するにスタークの単独行動のようでファウスト側に情報は回っていなかったようだが。劇中では特に掘り下げられなかったが、スタークは美空がネットアイドルをやっており、戦兎と龍我が近くにいることを知っていて関係者以外には話していないはずの鍋島を探している事を把握している人間、そしてスタークからの連絡が来た時にその場にいなかった人物は……とスタークの正体に関する重要な伏線だったりする。
*7 後にネビュラガスの副作用で記憶が消えるのは注入される前後だけと判明したので、どうやらスタークの手によって記憶を消されていたようだ。
*8 前作『エグゼイド』はスピンオフ作品[裏技]シリーズの一つとして制作され、映像も同じくフィルム的画質だが、変身シーンのみ本編のものを流用していた。
*9 この辺りは5分でわかる仮面ライダービルドでも戦兎と龍我が説明しているので要チェック

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