登録日:2011/12/20 Tue 00:46:52
更新日:2023/08/10 Thu 16:32:20NEW!
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ガンダム aoz 正義のためなら人間はどこまでも残酷になれるんです 架空の組織 カタナ 地球連邦軍 テロ組織 テロリスト 腐敗 権力 黒 特殊部隊 エリート 精鋭部隊 精鋭 ティターンズ ニューディサイズ 悪役 外道 鬼畜 烏合の衆 悪の組織 ガンダム組織項目 黒いガンダム 時代の敗北者 ζガンダム ※土曜夕方17時30分です。 悪のエリート チームワーク皆無 ティターンズの旗の下に 軍閥 精鋭←だった ブラックオター 古い地球人 タイタン エリート部隊 >>>>チンピラ部隊? ティターンズは力だ ロンド・ベル隊
・・・省みろ!今回の事件は地球圏の静謐を夢想した、一部の楽観論者が招いたのだ!
デラーズフリートの決起などはその具体的一例にすぎぬ。
また三日前、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えた、スペースコロニーの落下事故を見るまでも無く、
我々の地球は絶えず様々な危機に晒されているのだ!
地球、この宇宙のシンボルを忽せにしないためにも、我々は誕生した。
地球、真の力を再びこの手に取り戻すため、
ティターンズは立つのだ!
ティターンズはガンダムシリーズの『機動戦士Ζガンダム』などに登場する軍閥組織である。
U.C.0083から後の時代に大きな影響を与えた。
名前の由来はギリシャ神話に登場するタイタンから。
【概要】
U.C.0083に起きたデラーズ紛争は、連邦軍にジオン残党の脅威を見せつけた。
この事件をキッカケにし、ジャミトフ・ハイマンの提唱によるジオンの残党狩りを名目に連邦軍内部に特殊部隊ティターンズが結成された。
ガンダム開発計画からマネーロンダリングした、豊富な予算を元手に最新鋭の機体、装備、そして優秀なパイロットを集め軍備を補強し拡張を続けた。
しかし、力の一極集中は組織の腐敗を産んでしまう。
ジオン残党狩りを名目としたティターンズの強引なやり方はスペースノイドの反感を買い、次第に反ティターンズの運動が盛んになっていった。
所属する人員も優秀な人材を集めるためにエリートをかき集め、またある程度隊内での思想教育の影響も受ける為か
プライドが非常に高く高慢な人物が集まり実際に問題行為も多く見られたために、連邦軍内からも嫌われるなど内外で問題のある組織へと成長してしまったようである。
もちろん個人個人で見れば、偏見を持たない者や誠実な人間も多く見られる。
Z本編のアジス中尉を始め、コンペイトウ駐留部隊やドナ・スターやオットー・ペテルゼン、などがあげられよう。
しかし、組織の上層部からしてそういう傾向だったために、当然組織の傾向も極端かつ排他的な流れになっていき、連邦の歴史の長さとは裏腹に早々に暴走していってしまっている。
もっとも、創設者であるジャミトフの真の目的は「戦争を利用して地球圏の口減らしを実行し、地球環境の再生を図る」というもので、ある程度の増長と他勢力との衝突はむしろ計画通りであった。
だがその為に、ジオンに対して強い憎悪をもつバスクや、そのバスクの腰巾着のジャマイカンや自分勝手な野心を燃やすパプテマス・シロッコという「毒」を取り込みすぎた結果、組織はジャミトフの思惑からも外れてゆくことになる。
【変遷】
【30バンチ事件】
そんな中で発生したのが30バンチ事件である。
反ティターンズの活動が大きくなっていった30バンチコロニーの鎮圧に、ティターンズは毒ガスを使用。コロニーの住人を皆殺しにするという治安維持では到底済まされない暴挙に出る。
この事件をキッカケにスペースノイドとの確執が決定的となった。また、この事件の内容は作戦に参加した部隊にも知らされずにいた。
【グリプス戦役】
そしてU.C. 0087――
ガンダムMk-Ⅱ強奪事件をキッカケに、これまで反発しあっていた連邦軍内の反ティターンズ軍閥の一つである反地球連邦組織「エゥーゴ」と本格的な交戦状態へと突入。グリプス戦役が始まる。
グリプス戦役が始まる頃には既に組織は腐敗しきっており、30バンチのような非人道的な作戦が数多く行われた。またそれにより連邦内部からもティターンズに対する反発が強まっている。
ただしそれも個々への反感によるものが強く、組織としての蛮行はまだ世間にそれほど知られていない。
- カミーユ・ビダンの母親であるヒルダ・ビダンを*1カミーユがエゥーゴ入りした腹いせにカプセルに入れて宇宙に放り出し、ジェリド・メサにカプセルの中身は爆弾だと教えて、カプセルに向けて発砲させた。
- エゥーゴの追撃隊をジャブローで葬るために、ジャブローで核を使用。味方も数多く巻き込む。
- 月のフォン・ブラウン市(エゥーゴのスポンサー企業であるAEの本社が在る)にコロニー落としを敢行。
- エゥーゴの指導者ブレックス・フォーラを、連邦首都ダカールで暗殺。
- エゥーゴ寄りの姿勢のサイド2にG3ガスやコロニーレーザーによる無差別攻撃を実施。
- グリプス2から住人を追い出してコロニーレーザーへ改造。
- 国際法を無視して中立コロニーのサイド2・13バンチにハイザック・カスタムを潜ませ、エゥーゴのMSを狙撃。
- エゥーゴの拠点の月面都市フォン・ブラウンの宇宙港に停泊するアーガマを爆破しようとしてパイプラインと市街地の一部を破壊する。
- エゥーゴに参戦した連邦軍人ブライト・ノアの妻ミライ、および彼らの子供のハサウェイとチェーミンを人質に取る。
- エゥーゴの演説を妨害するために連邦首都ダカールの市街地で連邦首都と理解していながら町の被害を試みない攻撃を行い、さらに制止しようとしたダカール防衛担当のアジス中尉等自軍部隊と同士討ちを行った。
- ジャブローを脱出した連邦軍将兵を口封じのために集団虐殺。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
- 失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
- 中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇なく砲撃を加える。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
これらの作戦もジャミトフ等の隠蔽工作や情報操作によってエゥーゴがやったことにされ連邦市民や連邦軍高官には知らされていなかった。
しかしダカールにて行われたクワトロ・バジーナの演説でこれらの非情な悪行すべてが世に知れ渡ることになり、求心力や影響力、財政力を急激に失い連邦議員や市民から集中的に非難され「人殺し集団」というレッテルを貼られ更に追い打ちをかけるように
- 連邦やティターンズの中には離脱者もしくはエゥーゴに身を投じる者が続出
- ギャプラン改等一部のモビルスーツがカラバやエゥーゴに横流し
等と支持だけではなく人員、兵器の面で打撃を受けることとなった。
グリプス戦役終盤には、ティターンズが本来戦うべきジオン残党であるアクシズと手を組む等、もはや形振り構わずエゥーゴと戦う。
ちなみにアクシズの代表であったハマーン・カーンからは「地球の連邦軍もそろそろティターンズと手を切りたがっている」と痛いところを衝かれていた。
そしてパプテマス・シロッコによるジャミトフ暗殺後、ティターンズを掌握したシロッコによってエゥーゴとの最終決戦に臨む。
だがメイルシュトローム作戦によってエゥーゴにコロニーレーザーを奪取された後、コロニーレーザーの砲撃で艦隊の大半を失い、さらにシロッコもカミーユによって倒され、組織の戦力は壊滅状態に陥ったことで事実上崩壊した。
【グリプス戦役後】
反地球連邦組織であるはずのエゥーゴとカラバがグリプス戦役で正規軍扱いされる立場になったのに対し、
ティターンズは「テロリスト」「過激な異端派」「連邦軍の皮を被ったジオン」と連邦軍、連邦政府、果ては一般市民からジオン残党と同列の危険な存在に扱われ地球の人々からも見做され敵として扱われるという皮肉な末路を迎えた。
そしてティターンズ兵・ティターンズが使っていたMSの末路は、悲惨としか言いようがないものばかりだった。
戦後まで*2ティターンズに在籍していた兵士の多くは軍法会議や軍事裁判にかけられ、ある者は極刑・処刑になり、ある者は残党として活動を続けたりと、様々な末路を迎えた。
また、残党となった者たちの中には
- ティターンズを利用するだけ利用した体制側(連邦政府)がエゥーゴに同調してティターンズを切り捨てたことを許せない。
- 連邦軍の実権を握ったエゥーゴによる報復的な処罰や迫害を恐れた。
等の理由で、アクシズなど反連邦組織・海賊など犯罪組織に加わるなど、ティターンズとしての理念に反した行動をした者も少なくないようである(反逆者&罪人扱いなのだから悠長なことは言ってられないが)。
トリスタン等一部残党は火星にまで到達し、火星のジオン勢力であるレジオンやマーズジオン(後のオールズモビル)と関わっていく。
アフリカ方面ではNFL、カラバ右派、ジオン・アフリカ方向軍と共にアフリカ解放戦線を設立したティターンズ残党もいたようで、アフリカの自主独立を謳って反連邦主義者へと染まっていった。
アフリカ解放戦線やネオ・ジオンはエゥーゴやカラバから参加した者も少なくないため、そちらの組織に身を寄せたティターンズ残党は、結果として対立していたはずのエゥーゴの人間と共闘する光景もあったと考えられる。互いに何を思って共闘したのだろうか…。
ティターンズ自体がZガンダムの劇中途中で反連邦組織扱いされた結果、第二次ネオ・ジオン戦争時にはアムロやシャアからも反連邦勢力組織のレッテルを貼られた*3。
実際の所、反連邦勢力に合流した元ティターンズ兵については、上述したように反連邦勢力として自分達が切り捨てられたという怒りの動機を持つ兵士も多いのだろう。
もっとも、終結後に投降した兵士も、
- ある者は正規の連邦軍兵として軍に復帰
- ある者は月面都市市民として生活
- ある者は左遷されながらもそこそこの暮らしを謳歌
- ある者は「戦闘のプロ」として民間軍事会社に受け入れられる
など、なにも全員が苦界に沈んだわけでもない。
連邦軍は軍の予算や兵士の練度の不足に長年悩まされていたため、精鋭部隊であったティターンズ出身者も、身元をごまかしたりして重用している例がしばしばみられる。
もちろん、月面都市に逃れた兵士のように、兵士をやめて民間人として暮らすものもいただろう。
戦中戦後の混乱で身元調査などできず、それなりの平均的な暮らしをできた人は結構いたはずである。
【軍備関連】
機体に関しては、エゥーゴ・カラバ(AE製)のジムⅡ、ジムⅢ、ネモ、Zプラス、ガンキャノン・ディテクター等が訓練機、
警備機として末永く使われ最新兵器の配備が進まないトリントン基地などで主力機として使用される機体になった上、
ZガンダムやガンダムMk-Ⅱや百式、ディジェ等も後継機が作られるなど連邦軍の仲間入りを果たした。
それに対してティターンズが独自に開発*4した機体のほとんどが、
後継機が作られることもなく後の連邦軍からつま弾きにあうか「負の遺産」として廃棄処分になっている。
事実連邦軍はハイザック等をジオン共和国に渡し、それ以降のモビルスーツは鹵獲機や教導団所属機等を除いて「モノアイ禁止」「するんだったら外見はゴーグル、ツインアイもしくはバイザー」という明らかにティターンズ系モビルスーツの外観から遠ざけた物になっている。
もっとも、これは外見は「ティターンズを忘れたい」という意図だけではなく、連邦の合理的な軍政思想にもよっている。
当時のティターンズ製MSは高度な新型システムや可変システムなどをひたすら組み込む傾向にあり、設計変更も繰り返され、事実上の設計ミスや一般兵には扱えない機体も目立ったりと、整備性・堅牢性・互換性・生産性・汎用性などに問題点が多く、それゆえに淘汰されたのが大きいと思われる。
実際、ジムⅢ配備あたりから連邦軍は、MSの多様性よりも画一性を重視するようになっていった。
量産機を統一し、任務への対応はハードポイントとオプションパーツによる適応、もしくは統一量産機をベースに開発することで、できる限り整備性や互換性や生産性を確保する、という新しい軍事ドクトリン*5のもとでは、
エゥーゴのMSは大半が癖がなく、またほとんどがゴーグルかバイザーなので、接収した後も連邦軍の機体として組みやすかったのに対し、
複雑怪奇な上にバリエーションありすぎる*6ティターンズ製MSが淘汰されるのは当然であった。
ついでに言うと上記のジムⅢも、連邦純正+優秀な画一型量産機でありながら、「ジェガンへの統一を優先する」という理由で早期に現役を引かされた。
「ティターンズ製だから排除した」というのならばジムⅢが短命で終わるはずがなく*7、「ジェガンへ統一する過程で、他のMSと同じく淘汰された」と見るべきである。
また、一部機体*8はジオン勢力や犯罪組織*9側やへと流出したが、その外観からすんなりと馴染んでしまっている。
バーザムやバイアランやアッシマー&ギャプラン*10など一部の機体は後に改修され使用されていた。
特にハイザックはザクⅡの後継機とは認めない割にジオン系科学者からも人気が高く、ギラ・ドーガ・シリーズやRFザクの設計母体にもなっている。そしてザクⅢは涙に沈んだ
後述するが、ザンスカール戦争後の時代にもマラサイやバイアランがテロリストに、それらやハイザック、ガブスレイ等が野盗集団に修復され使われていて、更にジ・Oやパラス・アテネやハンブラビ等は宙賊や貴族のMSのパーツとして、ガブスレイやバウンド・ドックが改造された護衛機として、中には連邦軍の一部勢力がアッシマーやハンブラビを流用・改造して運用している姿が確認されている。*11
ティターンズ壊滅及びエゥーゴ・カラバの疲弊により連邦の勢力は一時的に減退することとなる。
【主なメンバー】
政治家・司令官関連
ティターンズ創設者にして指導者。
地球至上主義を唱えるが、彼の真意は増え過ぎた人類をコロニーへと追いやり戦争で経済を破壊して地球にしがみつく特権階級をも粛清するというものらしい。
一応彼なりの考えがあっての行動だったが、ティターンズの暴走はそういった彼の思惑からも外れていくことに…。
そのあらゆる意味で独善過ぎるやり方は周囲の理解を全く得られておらず、そもそも理解を得る気があったのかどうかすらも不明。
ティターンズ軍事部門の司令官。
狂気じみた地球「人」至上主義者で毒ガス攻撃やコロニー落としや核攻撃など悪名高い数々の作戦を実行する。
ティターンズの悪い一面の最大の象徴といえる人物であり、そして彼の腰巾着がそれを増長させている。
自身が憎むジオンの蛮行と同じになってしまったのか、あえてやりかえしていたのかは不明だが、戦争の愚かさを最も強く体現している。
- ジャマイカン・ダニンガン
バスクの腰巾着である士官で情けない神隼人(中の人的に)。
シロッコの危険性を見抜くなど人を見る目はあるが、部下の能力を活かすだけの器量はない。
彼もバスクと同様、ティターンズの悪い一面の象徴ではあるが、バスクの顔色を窺って格下の相手に対しては高圧的な態度を取る等、本質的に小悪党と言える。
当然人望はなく、本人も極めて狭量かつ陰険。
あまつさえ味方に対しても嫌いになっただけで見殺しにしたり艦砲射撃に巻き込んだりと腰巾着のレベルを超えてやりたい放題した結果、後者の件で部下を殺されたヤザンに報復・謀殺された。まあ自業自得である。
- ガディ・キンゼー
アレキサンドリアの艦長。
ベテランの戦艦乗りであり、ブライトが指揮するアーガマと互角と言えるほど有能な人物である。
当初はジャマイカンの部下であったが、日頃から威張り散らしてばかりいるジャマイカンを内心鬱陶しく思っていたらしく、彼の死後にそれを仄めかすような発言をしていた。
木星資源採掘船「ジュピトリス」の責任者にして木星帰りのニュータイプ。
ハンドメイドでMSを設計してパイロットとしてもNTとしても人付き合いなども一流の変態。
無類の女好きで女が社会の中心になるべきと考えている。
最終的にティターンズのラスボス的存在となったが、シロッコ自身はティターンズの理念には興味が無いと思われる。
パイロット
ミスターかませ犬。カミーユのストーカー。
カミーユの名前を聞いて女?と思ったことで、転落人生に足を踏み入れることになるとは本人にとって夢にも思わなかった。
師匠に友人、恋人と戦う度に大切な人を失っていく悲惨な男。
ガンダム史上においても稀なレベルで様々な機体を乗り回し、ニュータイプに覚醒しそうな兆候があったり、抱き着かなければ腕前はカミーユと互角以上と、パイロットとしてはかなり優秀だが視野の狭さと運の無さが致命的だった。
眉無しでノースリーブ。オールドタイプ最強候補。
戦いを楽しめればいいタイプで、ティターンズの理念はどうでも良いと思われる。
『ΖΖ』の途中からは作風と環境(満足なMSが手に入らない)の関係でギャグが板についていた(最初はZガンダム当時とほぼ変わらない)。
『MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、彼と思わしき人物が連邦の特殊部隊の隊長を務めている。
あからさまな悪人ヅラで、カツやエマに対して容赦がないあたり残虐な人物と思われがちだが、部下には優しく、対等な殺し合いではない一方的な虐殺は好まないなど独自のポリシーを持つ。
- フォルド・ロムフェロー、エイガー
それぞれガンダム5号機のパイロット、ガンダム6号機マドロックのパイロットである一年戦争時のガンダムパイロットの二人。
『GUNDAM LEGACY』ではティターンズの初期から所属していることが判明する。
しかし、どちらもグリプス戦役開戦前にジオン共和国へのテロを防ぐために起こした命令違反によって降格処分及び除名処分を受けて僻地に飛ばされた。
- ドナ・スター
バイアランを愛機とするパイロットでグリプス戦役の最中連邦軍高官を命令違反してまで救った。
しかし、後に戦死……してはおらず、ティターンズに違反行為が咎められないようにその高官の計らいでその後ディエス・ロビンという整備士として当時は僻地となっていたトリントン基地に所属している。
「MS単独滞空能力向上計画」を立ち上げた。
『機動戦士ガンダムUC』の外伝作品が主な出番ではあるが、『機動戦士ガンダムUC』のアニメに登場したバイアランカスタムのパイロットは彼である。
- カムナ・タチバナ
『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』に登場する「鉄の貴公子」の異名で知られるパイロット。
しかし、ティターンズによる虐殺行為が重なったこともあり仲間と共にティターンズを離脱。
広報情報局に勤めていたが後にロンド・ベルに所属しMSパイロットとして復帰し、コスモ・バビロニア建国戦争まで軍人として戦い続けた。
彼の仲間であるシャーリー・ラムゼイはティターンズ離脱後もパイロットを務めカムナ同様ロンド・ベルにも所属するパイロットになったが、一方でティターンズに残ったままだったパミル・マクダミルはネオジオンに流れ着くなど転落人生を送ってしまった。
- ダンゲル・クーパー、ラムサス・ハサ
MSパイロット。
ヤザンの直属の部下。どちらも人物像がはっきりした描写が少ない。
- レコア・ロンド
元はエゥーゴのMSパイロットであったが、ティターンズに寝返る。
- ベルナルド・モンシア、チャップ・アデル、アルファ・A・ベイト
MSパイロット。『0083』の終盤にて、結成間もないティターンズに入隊する。
モンシアは『0083』本編では始終主人公の味方側の人物であったが、スペースノイドを侮蔑する発言がある等、思考的には悪い意味でのティターンズのイメージに近い。
漫画『ADVANCED OF Z くろうさぎのみた夢』では、ティターンズ壊滅後「ドナルド」という偽名を名乗り火星に逃げ延びたモンシアが登場している。
- イワン・パサロフ、ジャクリーヌ・シモン
ブリッジクルー。
『0083』の終盤にて、結成間も無いティターンズに入隊する。
- ライラ・ミラ・ライラ
TV版『Ζ』においてはあくまでも地球連邦軍のMSパイロットであったが、劇場版およびSRWではティターンズ所属。
- アジス・アジバ
MSパイロット。
ダカール防衛隊所属でアッシマーに搭乗し、ティターンズの中では珍しく良識的な性格(これは他の隊員も同様)。ダカール演説後エゥーゴに転身したという説がある。SRW未登場だが、『第4次(S)』では彼同様にティターンズの正当性を疑う名無しのティターンズ兵が出てくる。ちなみに、彼を演じているのは続編『ΖΖ』の主役を演じた矢尾一樹氏。
- ブラン・ブルターク
原作では地球連邦正規軍所属で、アッシマーに搭乗。
ティターンズに反感を持つ描写もあったが、SRWではティターンズ所属である事も少なくない。
- ベン・ウッダー
ブランの部下。SRWではティターンズ所属にされる事もある。
- ロザミア・バダム
MSパイロットでオーガスタの強化人間。
原作初登場時はブランの部下で地球連邦軍所属なのだが、後半ではティターンズに属する。やはりSRWでは最初からティターンズ扱いのことも。ギャプランやバウンド・ドック、サイコガンダムMKーⅡに乗る。
- ゲーツ・キャパ
MSパイロットでオーガスタの強化人間。ロザミアの「兄」の1人。灰色のバウンド・ドックに搭乗。
- エスコラ・ゲッダ
『機動戦士ガンダムNT』に登場する大佐。
- エドガー・エドモンド・スミス
『機動戦士ゼータガンダム1/2』の主人公。
ガンダムMk-Ⅱ開発チームが独自に行っていたRX-78ガンダムの再現機「ハーフガンダム」との模擬戦においてのMk-Ⅱのパイロット。新人ながらジャブローではAAA評価を受けていた。
婚約者との結婚および出産を控えており、当初はティターンズの理想に燃えていたが…
後にカラバ、エゥーゴに転向、婚約は破談となった。
- カン・ウー
同じくハーフガンダム側のパイロット。階級は大尉。
内心ティターンズに対し反感を抱いているが、エゥーゴの事も同様に信用しておらず、
圧倒的に性能で劣るハーフガンダムでMk-Ⅱに勝ち続けることにより、Mk-Ⅱの完成を可能な限り遅らせようとしていた。
その他
エマ・シーン(後にエゥーゴに寝返る)
サラ・ザビアロフ
アドル・ゼノ
カラ
キッチマン
シドレ
ソラマ
デーバ・バロ
マウアー・ファラオ
アーネスト・マクガイア
ロスヴァイセ
ヒューイット・ライネス
ソウイチ・オビノ(後、エゥーゴに転身)
エセルバート・ヒンカピー
ユーイン・バーダーウモン・サモン(連邦の制服を黒く染めてティターンズに紛れ込んでいる傭兵)
T3部隊
正式名称「ティターンズ・テスト・チーム」。
U.C.0084に結成されたティターンズの新型兵器をテストする部隊。
実践データを取るために、高性能だが信頼度の低い試作品で最前線に出る事を強いられてる。
- エリアルド・ハンター
小説および漫画作品『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』の主人公。
T3部隊ブラックオター小隊所属。ティターンズでは珍しいコロニー生まれ。自身の信念と正義を貫き戦う。
ガンダムヘイズル2号機のパイロット。アッシマーやギャプランの試作機もテストした。
戦後はティターンズに戦争責任を擦り付ける目的で裁判にかけられ、彼の無罪を証明するために弁護士コンラッド・モリスが尽力している。
- カール・マツバラ
エリアルドの相棒。
喧嘩っ早く熱血漢だがスナイパー。ハイザック及び新型のビーム兵器をテスト。
自身達が最前線で戦う中、堕落した地上の連邦軍を目の当たりにし、嫌悪感を抱いていた。
- ウェス・マーフィー
T3部隊ブラックオター小隊隊長。
一年戦争を経験しているベテランパイロットでガンダムヘイズル1号機及び様々なオプションパーツをテスト。
ティターンズの正義を信じて戦ったが、それが報われることは無かった。
- オードリー・エイプリル
ブラックオター小隊の紅一点。
仕事に厳しくメンバーと特にフラグが立つことも無かった。
オペレーター兼パイロット。サポートメカやヘイズルに搭乗することもある。
【主力機体】
ジム・カスタムの流れを組む機体。ティターンズ結成当初から生産された。当初は暴徒鎮圧などの治安維持に用いられたが、後のグリプス戦役時にも大多数が戦線に投入された。
ガンダムヘイズル、ガンダムMk-Ⅱのベースにもなった。
ジムのマイナーチェンジ機。
ちなみにティターンズ配備の機体は殆どがグリプス工廠製のRMS-179であった。
一年戦争後、ジオニック系統の技術力に目を付けた連邦軍により発展させられた、言わば連邦版ザク。
一般の連邦軍が使う機体のカラーは紺色だが、ティターンズが使用する機体は緑色(逆じゃない?と思ってはいけない)。
序盤のティターンズの主力機体だがビームサーベルとライフルの同時使用ができないという欠陥持ち。
ただし、欠陥機ながら現場のパイロットからの評価は予想外に好評だった辺りが、ザクの血脈を持っていることを感じさせる。
主力量産機だけあってそれなりの数が作られたようで、民間に払い下げされたりジオン共和国に押し付けられたりとティターンズ崩壊後も正規のルートで処分された描写も多いが一部はネオ・ジオン軍やジオン残党や海賊の手に渡っている。
本来はエゥーゴに渡るはずだったが、AEが保身のためにティターンズへ裏取引で渡した機体。
原作ではジェリド、カクリコン、サラなどが搭乗している。扱いやすく新兵からベテランまで皆に好まれた。
こちらもネオ・ジオンやジオン残党や海賊の手に渡っている。
Zガンダム随一の不憫な子。詳細は項目にて。
他とかけ離れた見た目に装備の 地味さ 質実剛健ぶりなど、不憫さ以外にも印象的過ぎる要素がありすぎて、劇中の扱いとは裏腹にカルト的な人気を得てしまった。
非可変MSで整備性が良いのか、連邦ではバイザーを増やすなどした「バージム」としてティターンズ崩壊後も運用されたようである。
【その他の機体】
ティターンズが自らの正統性と力の象徴として開発した機体。だが三機全てパクられた挙句骨の髄まで利用される。
後に『MSグラフィカ』と『カイ・シデンのレポートより』特別編にて4号機の存在が発覚。
U.C. 0083にジム・クゥエルをベースに開発されたテスト機。
元はジム・クゥエルの頭をガンダムタイプの頭に差し替えただけの機体だったが、度重なるカスタマイズと様々なオプションパーツで第二世代MSに引けを取らない機体となった。
二機が開発され、1号機がマーフィーに、2号機がエリアルドに支給された。
後にブラックオター小隊全員がこの機体に搭乗している。
次第に原型を留めないほどに魔改造されていく...。ジム要素はどこへ行ったのか
〈その他いろいろ〉
RGC-80 ジム・キャノン
RGM-79SC ジム・スナイパーカスタム
RGM-79CR ジム改高機動型
RGM-79SR ジム・スナイパーⅢ
RGM-79EW EWACジム
RX-110 ガブスレイ
RX-139 ハンブラビ
RX-160 バイアラン
MRX-007 プロトタイプサイコガンダム
MRX-008 サイコガンダム試作8号機
MRX-009 サイコガンダム
MRX-010 サイコガンダムMk-Ⅱ
MRX-011 量産型サイコガンダム
MRX-012 サイコガンダムMk-Ⅲ
NRX-044 アッシマー
NRX-055 バウンド・ドック
ORX-005 ギャプラン
ORX-007 ハティ
ORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]
ORX-009 ガンダム[スコル]
QRX-006 サイコシップ・ゲミヌス
PMX-000 メッサーラ
PMX-001 パラス・アテネ
PMX-002 ボリノーク・サマーン
PMX-003 ジ・O
PMX-004 タイタニア
RX-272-1 フリーア
RX-272-2 ハーピュレイ
RX-272-3 デュライ
MSF-008(ORX-012)ガンダムMk-Ⅳ
RMS-106CS ハイザック・カスタム
ORX-005CS ギャプランカスタム エリシアスペシャル
ジオン・エゥーゴからの鹵獲機体
MSM-01 マリン・ハイザック
MS-06E 強行偵察型ザク
MS-06E-3 ザク・フリッパー
MS-06K ザクキャノン
MS-11 アクト・ザク
RMS-099 リック・ディアス(ゲーム版)
MSA-003 ネモ(連邦ジムⅡカラー)(ティターンズカラー(ゲーム版))
RX-77-2 ガンキャノン(ゲーム版)
MS-14 ゲルググ(ゲーム版)
MS-06 ザクⅡ(ゲーム版)
【後継者たち】
- ロンド・ベル隊
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主人公勢力。ジオン残党狩りを目的とした、平たく言えば「きれいなティターンズ」である。
組織の名目がティターンズそっくりなため、いかにしてティターンズ色を感じさせず、軍閥化するのを抑えるかに知恵が絞られている。
外郭団体という身分や、小中艦隊程度の規模、独自の工廠等は持たずに運用兵器も独自開発ではなく連邦軍の新型MS及び艦船、最高指揮者を文民の政治家にする等の差別化が図られており、ティターンズの面影は使用しているサブフライトシステム・ベースジャバーくらいである。
とはいえ、「ティターンズに類似した目的の組織」に「スペースノイド自治権獲得を阻んだ“連邦の白い悪魔”とその上司」という組み合わせはスペースノイドたちの反感を買うのに十分すぎたため、コロニー住民の協力が得られず、シャア捜索が大いに難航することとなった。
ちなみに、スーパーロボット大戦シリーズの古い作品では主人公の所属部隊であることも多々あったため、しばしば「きれいなティターンズ対汚いティターンズ」という構図が見られた。
- キュクロープス
宇宙世紀0169年を描く『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場する連邦軍の特殊部隊。
「ティターンズの末裔」を名乗り、各行動や雰囲気にもティターンズらしさを匂わせる組織となっている。
運用するレストアMSは、ジェムズガンの改修機の他、アッシマーやハンブラビなどのティターンズ製MSを独自色に改修した物が多い。
その他、MSを独自に開発が可能な連邦軍の所属である為、大小問わずレストアMS以外のMSを保有している。
そのほか、『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』における「第306部隊」は組織規模やブレイウッド隊の抹消隠滅任務以外は「プチ・ティターンズ」と評せる様な状態になっている。
【ゲームでは】
- スパロボシリーズ
上記で記述した通り、スーパーロボット大戦シリーズではちょくちょく敵として登場しており、『ガンダムW』のOZや『SEED DESTINY』のロゴス、ファントムペインといったアナザーガンダム作品に登場する類似組織や、『ダンバイン』のドレイク軍といった組織と手を組んだりする。
特にアナザーガンダム系の類似組織との絡みはガンダム作品のみを扱っている『Gジェネシリーズ』の方でも多い。
作品によっては戦力の規模もまちまちで、例えば『第4次スーパーロボット大戦』の方では、史実の宇宙世紀ではネオ・ジオン軍が使っていたMSはおろか、クロスボーン・バンガード製であるはずのベルガ・ギロスまで使用している。
一方で、スピンオフ作品の『リアルロボットレジメント』では連邦軍が終戦後も原作以上に疲弊していたせいもあってか、こちらでは一年戦争から数年経っているのにも関わらず、接収した一年戦争時代のジオン軍の兵器がティターンズの主力となっており、ザクⅡはもちろん、マゼラアタックまでもが投入されている。一応、Mk−Ⅱやマラサイ、サイコガンダム、アッシマーとかは開発しているが旧式の兵器が主力の大半を占めているという点ではあまりにも戦力バランスが悪いと言わざるをえない。
そのため、『ダンクーガ』の獣戦機隊基地や『マジンガーZ』の光子力研究所などの各地のスーパーロボットのいる基地を武力で制圧しようとしたり(この行為はα外伝の方でもやっている)『W Endless Waltz』のマリーメイア軍の残党を取り込んだりなどしている。
しかし、『Zガンダム』がやがているだけ参戦の作品の常連になると既に壊滅・もしくは組織が結成される事が無い展開になり、『GC』では外宇宙に行っていた間にジャミトフ達は既に拘束済み、名前すら出る事無く解体されており、『OE』では30バンチ事件を起こそうとするも、阻止され首謀者は逮捕、ティターンズは名前すら出る事無く結成前に解散となったりしている。
『既に壊滅』パターンではジェリドやヤザンらが生き残っていて残党を引き連れていたりする事もあるが、『A』では既に壊滅しているのに序盤にデラーズ・フリートが結成され、史実では結成のきっかけになった星の屑作戦を実行するという宇宙世紀の歴史上で矛盾している展開になっている。
- ギレンの野望シリーズ
初代からジャミトフやバスクといった司令塔キャラが登場。そしてZ以降も取り扱うようになったジオンの系譜からはヤザンやライラといったベテラン系パイロットも登場し、さらにはモンシア&ベイド&アデルの不死身の第四小隊の面子が隊長のバニングと袂を分かつ形で加入する。
但し扱いは正直不遇。というのもジオンの系譜やアクシズの脅威では連邦第二部で主人公のレビルが独自の思想で動き出したブレックス率いるエゥーゴとジャミトフ率いるティターンズの嘗ての部下たちのどちらと再び手を取り合うかを選択するイベントがあるのだが、ティターンズを選ぶメリットが少なめに設定されがちなのだ。
ジオンの系譜では取り扱っている時代の都合上クワトロが逆襲しない一方ティターンズのほうはシロッコが部下の大半を引き抜いてレビルやジャミトフに牙をむくし、アクシズの脅威ではアクシズの脅威でベストエンドにはアライメントが絡む上にシロッコが進め方次第でレビルの直臣ポジで加入するため「それなら善玉よりのエゥーゴとシロッコを取り込んだほうがいいじゃん」となりティターンズは選択候補から外されがち。
一方ジャミトフが率いるティターンズではバスクとシロッコを中心にシナリオが進むが、「残虐な手段にすぐに手を出そうとするバスクの意見を退けなるべく穏健な手段を選ぶ」ことによりアライメントが上がり、さらにはシロッコの「組織の癌であるバスクを粛正しましょう」という意見に同意してバスクを排除すれば綺麗なティターンズとしてシャアの逆襲を阻止しベストエンドを迎えることができる。ここでもバスクはいらない子扱い。
【余談】
0083ではモンシアやベイト、アデルや少なくないアルビオンクルーは、デラーズ紛争の口封じを兼ねて終戦時にティターンズ配属になったらしい。
コウ・ウラキはエゥーゴに参加したとも、北米オークリー基地への事実上の左遷後にティターンズへ配属されたともされている。
デラーズ紛争から1年後の0084年を描く『機動戦士ガンダム カタナ』では、反連邦組織「シン・フェデラル」が台頭。
元々は観艦式の生き残りの一人であるカネサダ・ツルギが立ち上げた、連邦が観艦式の事件そのものを抹消したことや、半数近くにも及ぶ残存艦隊を行方不明として処理したことに抗議するための組織だった。
その後、徐々に軍事力を拡大していき、連邦そのものを脅かす存在にまで発展した。
バスクはティターンズの障害となるシン・フェデラルの排除を指令していたが、最終的にサイド7で起きた連邦の特殊部隊「BGST」との決戦によりシン・フェデラルは壊滅。
そしてBGSTも隊長のイットウ・ツルギが失踪したことにより衰退した(後に0092年2月に復活の兆しが見えている)。
その結果、エゥーゴとティターンズの対立が本格化し、連邦は内戦状態となった。
なお、ジオンの残党狩りはZガンダム放映開始当初ではお題目に近いものであったはずであり、しかも途中まではほぼ一強の純粋に凶悪な悪役として描かれているのだが、
後半に登場するアクシズの存在や、後発作品が増え続けたことにより、ジオン残党はそこかしこに湧き続けて問題を引き起こしてきたと変更され(しかも最低でも40年後まで平然と存在)、
しかも物語上の都合とは言え連邦は全く対処が出来ない上に大抵は数で負けており(基本後手後手かつ機体数不足)、
(Zガンダムの時代では)ティターンズは一番凶悪なので看過できるわけがないが、居なくなると抑止力が減少してそれはそれで危険では? 地球圏の治安を守ってきたというのも真実じゃないの? という感じになってきている。
ぶっちゃけ、設定上は「物量が豊富」とされている連邦軍よりも、ジオン残党の方が物量で優っているという事態になってきた。
資金とかMS製造・整備するための工場や拠点の準備や製造や維持など、環境面での不利は正規軍とは比べ物にならないにもかかわらずである。
これについては、「連邦政府は一年戦争の復興に力を割いており、軍事に回せるヒト・モノ・カネをケチらざるを得なかった」
「ティターンズの再来を恐れるあまり、ジオン残党狩りの規模やそのための組織の権限を大きくできなかった」といった説があり、
前者はZガンダム当時から連邦軍が鹵獲したザクキャノンを改修して、宇宙艦隊に転用・配備する、囮とはいえ本部ジャブローに旧式MSや戦闘機が配備されるといった事実や、
後者はロンド・ベル隊がスウィートウォーターに潜伏していたシャアを長い間発見できなかったという事実が、それらの裏付けとなっている。
そもそも言おうと思えばなんとでも言えるのでジオン残党自体は残っていたのにティターンズが自分たちの権益確保に腐心していたからそちらへの目が向かなかったんだということもできてしまう。
それどころかZ本編中に現れたジオン残党(アクシズ)に対して
「地球連邦が宇宙に目を向けていなかったから奴らに力を蓄えるのを看過してしまっていたのだ。我々エゥーゴも同様だが」というセリフがある通り、
これ自体は当時はデラーズ紛争が存在しないため地球連邦全体が平和ボケしてちゃんとザビ家残党を監視していなかったという趣旨の発言だが、
ジオン残党を掃討するために強権を与えられてやりたい放題していたティターンズが、
そのアクシズが準備を整えて向こうからやってくるまでエゥーゴや内輪の連邦軍との戦いにかまけて
結果的に自分たちの方が先に壊滅してアクシズとの決着はエゥーゴが行うことになった以上
ティターンズの存在自体がジオン残党に対しての抑止力として機能していたかは何とも言えない。
そして「地球圏の治安維持・テロに対する抑止力」という観点だが、
後年いざ連邦が地球圏の治安維持に関わらなくなったところ、スペースノイドやコロニー国家は際限なき闘争と展望なき覇権争いを繰り広げ、地球圏の文化や技術をゴミ屑に変えてしまったという将来を考えると、むしろティターンズには大きな存在意義があったようにも思える。肝心の組織のトップの真意が治安維持組織を隠れ蓑にマッチポンプの戦争で地球を疲弊させる&NO2が手綱を握れないほど暴走しまくりヘイトを買いまくって寧ろ周囲からテロ組織のように白い目で見られている等々、首脳部に治安維持の意思があったとは考えにくいが。
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*1 材料工学専攻でガンダムMk-Ⅱやドゴス・ギアの装甲材開発などで、夫フランクリンと共にティターンズの技術貢献していた優秀な技術者なのにも関わらず*2 なので、グリプス戦役終結前にエゥーゴに寝返ったソウイチや離脱したカムナはお咎めなしでカムナはむしろロンド・ベルに所属と出世コースに入った。
*3 第二次ネオ・ジオン戦争は「連邦VSダイクン派ジオン残党という構図であるために気が付きにくいが、アムロもシャアもエゥーゴに加担してそれぞれエゥーゴ時代の人脈も利用していた経歴から「連邦合流派元エゥーゴVS連邦離脱派元エゥーゴ」の一面もあり、要はエゥーゴ勢力同士の戦いでもある。そんな彼らがティターンズを反連邦と認定する様子は、勝者が歴史を作るという言葉を正に表した姿だろう。
*4 製造や設計そのものはアナハイムからの貰い物やジュピトリス製や連邦軍直轄工廠やニュータイプ研究所の物が大半だが
*5 というより、もともと連邦はこういう考えが主流である。例えばジムは一年戦争中から「量産機を統一し、整備性や互換性を突き詰める」方針で開発・運用されていた。ガンキャノンの量産が限定で終わり、ジムキャノンの生産へと切り替えたのが好例。
*6 主力機だけでも、ジムⅡ、ジム・クゥエル、ハイザック、マラサイ、バーザムと五種類もある。ジムⅡとクゥエルを「ジム系」、ハイザックとマラサイを「ザク系」と大きくまとめても、どっちつかずのバーザムと合わせて三種類になる。
*7 この場合の「短命」とは「主力機としては短命」という意味。当時の量産MSでは優秀な機体であり、主力でなくなっても辺境地域では最高クラスの機体として重宝された。
*8 ネオ・ジオンはティターンズ残党から手土産に貰ったりダカール制圧の際接収したハイザック、マラサイ、アッシマー、アイザックやアクシズ宙域て放棄されていたサイコガンダムMK-Ⅱ等を使っていて、レジオンは大半の機体を改修・再生産している。
*9 海賊や宙賊、一部のティターンズ高官が私腹を肥やすための保管庫に所属する残党や傭兵
*10 尤もアッシマーとギャプランは改修されたというよりは「原型機を彷彿とさせるフォルムや武装」はあるものの、事実上の後継機的な立ち位置だが
*11 中にはジ・Oやパラス・アテネ、ハンブラビといった極めてレアなMSや予備パーツの確保など、80年以上経った宇宙戦国時代には極めて難しいどころか無理なのでは?と思うかもしれないが、一説によると地球圏のどこかに過去のMSのデータや設計図を確保したプラントがあり、そこでレプリカMSが生産されているからだという…
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