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更新日:2025/05/04 Sun 17:11:02NEW!
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ガンダム ζガンダム ティターンズ ms 量産機 アナハイム・エレクトロニクス社 機動戦士ζガンダム 鉢かぶり姫 ダブルゼータくんここにあり 今更 ターンが速い! やはり新型か!? アメリアッー!! カクリコーン!! 兜かぶったザク ザクⅱ×ハマーン 魔羅砕 いまさら hguc_052 ブラッドサッカー ジェリド カクリコン マラサイ マキシブースト復活参戦 ドミンゴ ジェリド・メサ カクリコン・カクーラー
アメリアッー!!
マラサイとは、機動戦士Ζガンダムに登場する機体の一種である。
ティターンズの量産型MSとして登場した。
型式:RMS-108
頭頂高:17.5m
本体重量:33.1t
全備重量:59.4t
出力:1,790kw
総推力:74,600kg
装甲材質:ガンダリウム合金
武装
ビームライフル
60mmバルカン砲×2
ビームサーベル×2
シールド
搭乗者:
ジェリド・メサ
カクリコン・カクーラー
サラ・ザビアロフ
シドレ
ジョナサン
ティターンズ一般兵
ネオ・ジオン一般兵
ジオン残党兵
【概要】
設計・製造はアナハイム・エレクトロニクス社(より正確にはAEグラナダ工場のジオン系開発陣の製作物)。
マラサイはエゥーゴがティターンズから奪取したガンダムMk-Ⅱのムーバブルフレーム構造と、
同じくエゥーゴを通じてアクシズ(後のネオ・ジオン)からもたらされた新装甲材ガンダリウムγを採用した本格的な第2世代MSとして完成した。
ベースとなった機体は、地球連邦軍及びティターンズの主力MSハイザック。
モノアイカメラ内蔵の頭部と右肩のシールド、
左肩の格闘用スパイクアーマーなどの外見にハイザック(及びザクⅡ系統のMS)の面影が現れている。
ビーム兵器の同時ドライブが可能になり、ハイザックの弱点(ビームライフルとビームサーベルを同時使用出来ない)を克服した。
機動性の面においても、メインバーニアは高機動型ザクⅡ一機分の推力を発生させる高出力なものを採用しているなど、
一年戦争当時の機体とは完全に隔絶した性能を有する「傑作機」として多くのパイロット達から支持された。
上記の高性能に加えて、ハイザックがベースとなっている為、部品の流用・整備性が容易である点も、当機が「傑作」たる所以である。
高出力ジェネレーター(当時)とムーバブルフレームによる優れた運動性を有しながら、コスト・整備性の両面でも優秀であり、大きな仕様変更を行わずとも大気圏内/外の全領域で運用できる。
更には、バリュートパックを使用する事で大気圏突入さえも可能になっているなど、欠点の無い優秀な設計であり、第二世代モビルスーツを代表する傑作機として評価された。
元々はエゥーゴの次期主力MS(リック・ディアスが高価だった事も有ってその代替機)として「ドミンゴ」の開発コードと「MSA-002」のナンバーを与えられて開発されたのだが、
ティターンズからアナハイムがエゥーゴとの関与を疑われた際、
ティターンズとの裏取引により、「RMS-108」のナンバーとなりティターンズへの無料供給となった。*1
またこの機体がティターンズに渡った事によりガンダリウムγ合金の精錬技術をティターンズ、ひいては連邦軍が手にする事となった。
尤もエゥーゴからは「こんな量産機よりもっと超強力なモビルスーツが欲しい」という意見が出てきたり
「量産機だったらアンマン製のネモでも充分だしジオンの二の舞にはなりたくない」という評価だったり
と散々なためザクレロのように碌に使われず処分されるよりはマシだが。
性能自体はエゥーゴのガンダムMk-IIやリック・ディアス、百式とほぼ互角*2であり、オーソドックスでシンプルな武装と、癖の無い素直な操縦特性。
バランスが良く新兵からベテランまで十分満足させる良機体で、第二世代モビルスーツの「傑作機」として名高く素晴らしい完成度を誇る。
ハイザックを指して「こんなガラクタに乗ってやがるから負けるんだ!」とまで言い切っていたヤザンも、マラサイの性能は認めていたらしい。
だがアナハイム社が宇宙の企業なためティターンズと対立していた事や後継機にしてはコストがやや高い(それでもリック・ディアスよりは低コスト)ため、
主力機としては一時的な物になり、後にガンダムMk-IIの基本設計を元にした傑作量産機のバーザムが作られる事となった。あんまり活躍しなかったけど。
【武装】
◆ビームライフル
型式番号BR-87A。出力2.2MWのEパック式ビームライフル。
アクト・ザクやハイザックと共通。予備のEパックを右肩シールド内にマウント可能。
◆60mmバルカン砲
側頭部に2門内蔵する。 対空・牽制用の60mm機関砲。ジオン系の意匠を持つ機体が装備するのは極めて稀。
一部機体ではこれを小型ミサイルポッド(2発×1双)にしたものもある。
◆ビームサーベル
専用近接白兵武装。
ゲルググ系のデバイスを採用した実体グリップ部の長い本機固有のビームサーベル。
シールド裏面に2基装備している。
◆シールド
右肩に装備された大型化のシールド。
上下2枚の装甲板で構成され基部でフレキシブルに可動し折り畳む事も可能。
◆フェダーインライフル
ガブスレイが装備していた長銃身のビームライフル。
大型ライフルなのでEパックは採用されていない*3、出力は6.6MW。
ライフル後部にサーベルのエミッターが装備されており、ランスや薙刀のように使用することが可能。
「劇場版機動戦士Ζガンダム」や「機動戦士ガンダムUC」にこのライフルを装備した機体が登場する。
この他ヒートホークやチェーンガン、マシンガンなどジオン系の武器やハンブラビの海ヘビを持った機体なども存在する。
【原作での活躍】
第10話「再会」にてジェリドとカクリコンの愛機として登場。
「二機を一機に見せる」時間差攻撃によりカミーユのガンダムMk-Ⅱを翻弄するが、
ジェリドの出るタイミングがずれて二機いるのがバレてしまった。
その後、エゥーゴのジャブロー降下作戦を阻止するため、バリュートパックを装備して出撃。
カクリコン機は危険高度ギリギリまで粘るが、危険高度まで下がってしまいバリュートが展開。Mk-Ⅱのフライングアーマーの翼端でバリュートを切り裂かれ
「アメリアッー!」
の断末魔を残して爆散。大気圏で燃え尽きる。
「仇は取るぞカクリコン!!」
ジャブローに無事降り立ったジェリド機は、
ジャブロー内部でMk-Ⅱとタイマン勝負した。
この際にビームライフルの撃ち合いを演じ、片腕ながらもカミーユのガンダムMk-Ⅱと渡り合う。
が
「瞬間沸騰湯沸かし器ニュータイプ」
の猛攻撃に完敗。
互いのビームの衝突により生じた衝撃波により壁に激突→ドカーン→大☆爆☆発→ジェリド「クソー!」
な酷い目にあっている。
(※この様子は初代Gジェネにおいてムービーとなっている)
本作戦をティターンズ視点で描いたEVOLVE../13では、ジョナサン機もカクリコン機同様バリュートが自動展開、さらに大気圏突入中に爆散してしまうトラブルに見舞われたが、こちらはイジェクションポッドで脱出に成功し何とか生還している。
「逃げろジョナサン、核で死ぬぞ」
「俺はティターンズとして、筋を通すんだあああ!」
その後はジェリドの部下になったサラ・ザビアロフやシドレが乗り込みΖガンダムと戦うが、歯がたたずに敗北。
凡人に毛が生えた程度のサラや、一話限りのソバカス面のフルネームもわからない小僧ごときがカミーユに勝てる理由が無く、
ソバカス小僧は宇宙の塵に、凡人は木星帰りの変態に泣きついた。
ジムⅡやハイザック、バーザムと一緒に、ΖとかMk-Ⅱとか[[金ピカ>百式(MS)]]に纏めて
「ひでぶっ」
される理不尽な生活を余儀無くする日々……
ハマーン様騎乗のキュベレイに蜂の巣にされるのはまだ許せるが、
ガザCにまで蜂の巣にされるのは屈辱極まる。
グリプス戦役終結後は、ネオジオンに接収された機体が引き続き第一次ネオ・ジオン抗争に投入された。
機動戦士ガンダムUCにもジオン残党の手によりザクと同じ緑色に塗装された機体が登場。
この機体は同じティターンズから流れてきたのかフェダーイン・ライフルや海ヘビを装備していた。
あの有名なバイアラン・カスタムと交戦しダメージを与えるも頭を斬られる。
また、別機体が撤退中に背後から胴体をビームで貫かれていた。
【余談】
当初はエゥーゴの量産機としてデザインされたが、「友軍量産機はGM顔、敵量産機はモノアイにしてね」との意見があったので、急遽ティターンズの機体になった。
そして先述したように、この経緯は「エゥーゴに供給する予定を大人の事情でティターンズに変更した」という作中設定に落とし込まれることとなる。
初期設定の名前は「ドミンゴ」であったが名前を変えることになり
「今更変えられるか」
↓
「今更」を取る
↓
「いまさら」を並べ替え
↓
「まらさい」
にしたとかなんとか
小説版Ζガンダムではマラサイを「鉢かぶり姫」と呼んでいる。
また、「装甲騎兵ボトムズ」に登場するブラッドサッカーの元ネタの一つらしい。右肩のアーマーの形状がそれに当たる。
『機動戦士Ζガンダム Define』では設定に変更があり、リック・ディアスがベースの機体となった(というより中身は一緒)。
ちなみにリック・ディアスを開発したのもAEグラナダのジオン系開発陣の設定であるのでほぼ「兄弟機」状態になっている。
機体のスペックが互角なのを逆手に取った本作でのアレンジとも取れる。コックピットが頭部に移動した他、肩部前後にスラスターが追加されている。
クワトロ曰く「装甲の増加によってリック・ディアスの長所が台無しになっている」ため総合性能ではリック・ディアスに劣るとされている。
ちなみに、本編設定においてもリック・ディアスより重量が重く、出力と推力では劣るとカタログスペック上では負けている。この辺りの設定を上手く利用したアレンジとも言える。
更に言うとリック・ディアスの源流であるドム系列はツィマッド社製、ハイザックや本機を含むザク系列はジオニック社製、かつこの二社はIGLOOなどで対抗意識を持っていたとされているので、
もしかするとエゥーゴにすり寄ってドム系列のリック・ディアスを開発したAEツィマッド系エンジニア陣に対して、AEジオニック系エンジニア陣がワザとコピーし、外装をザク・グフ系のデザインにして開発した機体の可能性もある。
シェリー機など初期ロットタイプは性能が良かったが、量産化の見積書を見てバスクがコストの高さに驚愕。量産化のためには性能のデチューンもやむを得ないという判断を下すなど、哀れな巡りあわせにも遭っている。
またアニメでは「ティターンズ」の量産型MSであるが、一部別設定の作品ではジオン軍で開発されたMSなどとして登場する事も多い。
その場合、上記の通りヒートホークやチェーンガン、マシンガンなどを装備している。
ただしΖガンダムなど、アナハイム製でありながらジオン系MSを髣髴とさせる機体の多くは、前述の通り一年戦争以降にAEに参入したグラナダのジオン系技術者が関わっているというのが通説であり、まるきり的外れな設定というわけではない
【立体物】
1/220、1/144、HGUC、MGで発売。
1/220、1/144は放送当時発売されたもの。
前者は当時としては画期的だったスナップフィットのもの。
HGUCは初めて表情付き手首を採用したキットになっており、これは以降のHGUCの標準となった
新訳版で明らかになったシールドの折り畳みギミックが追加され、
脚部カバーの分割が目立たない構成になった良キットになっている。
通常版の他、劇場版公開期限定のエクストラフィニッシュ版も発売された。
ガンダムUC仕様も発売している。海ヘビとフェダーインライフル付き。
MGも良キットで、またバリュートパックの取り付けが可能。
膝立ちも容易に行え、ABS樹脂を使用していないためパーツ割れしにくい。
こちらもガンダムUC仕様でプレバン限定発売しており、MGサイズでは唯一のフェダーインライフルとウミヘビが付いている。
- MS in Action
劇場版公開時に通常版が発売。ビームライフル、ビームサーベル、バリュートパックが付属。
限定品でガルバルディβとセットでのティターンズカラーが発売されている。
【ゲームでの性能】
ファーストガンダム級の機体が三機編成の鬼畜ユニット。
水中に潜れない以外、戦場を選ばない。
…のだが生産できる勢力こそ多いものの、普通に進めていた場合、連邦系勢力ならハイザックカスタムやガルバルディβ、ジオン系勢力の場合、ガルスJ、ズサ等の数がそろっているため使われる機会が少ない。
脅威の場合、ハイザック・カスタムやガルバルディβと違い近代改修が出来ずここでストップしてしまうのもマイナスポイント。
- エゥティタシリーズ
安い、速い、強いの三拍子揃った「修羅の機体」シリーズ最強の地位を欲しいままにしている漢のMS。
32連射可能のビームライフル+カユい所を補うバルカン砲+格闘派生技の豊富さ等、使い勝手が良すぎる。
本機体を最強たらしめているのは「特格連撃+フィニッシュ」が、あまりにもカッコヨスぎる事に尽きる。
Iフィールド持ち相手だと辛いが、ビームサーベルのメッタ斬りで全て解決。
一撃の威力が高く、ほとんどが連撃に派生するので
ナニモモンダイナイ
とまあ冗談はさておき、真面目な話をすると実際のところはまるで環境に顔を出せなかった底辺クラスの機体である。
メイン射撃はよろけを取りづらい代わりに3連射できるという特殊なタイプになっており、今で言うところのビームマシンガンの開祖となった存在である。
が、このメイン射撃がとにかく悲惨の一言で、BRのリロードの遅さとマシンガンのよろけにくさ、誘導の弱さという双方の悪いところ取りをした射撃でしかなかった。
ろくに当たらないにもかかわらずすぐに弾が枯渇するため、当時の文字通り豆鉄砲でしかなかったバルカンすら織り交ぜなければならなかった、と言えばどれほどのものだったか伝わるだろうか。
唯一火力のみは優れていたがそもそも当たらないのだからどうしようもない。「当たらなければどうということはない」というセリフを逆の立場から体現している体たらくだった。
格闘もコスト相応、機動力には多少優れていたがそれも非可変機としてはの話。可変機ゲーのZDXでは取り立てて見るべきほどではない。
元々微妙な機体が集まっていたコスト225の中でも特に最下層クラスの機体として、一切日の目を見ることなく消えていった。
ちなみに、知る人ぞ知る昔話だが、ロケテの段階では相方のバウンド・ドック共々最弱どころか最強クラスの機体として大暴れしていたようである。
ロケテでの暴れっぷりを見て過剰な下方修正を受けた結果本稼働の性能になってしまったであろうことは想像に難くない。
ちなみにエゥーゴのミッションモードであるモビルスーツテスト襲撃ミッションをクリアすると鹵獲機体が入手出来る。
- 機動戦士ガンダム EXTREME VSシリーズ
初登場はシリーズ第3作『マキシブースト』。2015年7月解禁。コストは2000。
今までのシリーズにない、「マラサイで出撃し、撃墜後の再出撃時にガブスレイと交代するか自由に選択できる」という特徴を持った変則換装…というか「交代」ギミックを持った機体。
戦闘開始時はこちらに搭乗。こちらは射撃寄りの万能機。
エウティタシリーズと同じ連射式のビームライフルと、『劇場版Z』『UC』で装備していたフェダーイン・ライフル照射・単発撃ち、
特殊射撃で呼び出すカクリコンのマラサイの援護攻撃(ライフル連射or格闘コンボ)と、射撃武器が充実している。
他の2000射撃機同様これらの射撃武器を生かしての援護がマラサイの本領であり、決してジェリドよろしく前に出て戦う機体ではない。
格闘は2000相応の性能。特殊格闘のサーベル投げから派生できる飛び蹴りが優秀で、伸びがよく速度も早め、ヒット後はコンボも伸ばせるといたれりつくせり。
特殊格闘はメインのBRからキャンセルできるため、BR→サーベル→蹴りの3段構えで強引に相手の着地を取ったり、相手への接近手段に使うなど、用途は多い。力の入った雄叫びとキックのモーションのせいか、声の人が同じ某天空宙心拳伝承者を思い出したプレイヤーも多いという
バーストアタックは「フェダーイン・ライフル【最大出力】」。フェダーイン・ライフルから高威力の照射ビームを放つ。
覚醒技の例に漏れず技の終了まで一切キャンセルが効かないため、性能自体は優秀なのだが使用はハイリスク。
家庭版の新作『GUNDAM VERSUS』、および次々回作『機動戦士ガンダム Extreme vs. 2』では1500コストに降格し、ガブスレイとはプレイアブル機体が分離した。
コスト相応に性能はダウングレードされており、これまでと違い試合後半にガブスレイで巻き返せないので、より使い手の腕が問われることに。
中間アップデートで4連射ビームライフルのダウン値が下がり、追撃を入れられやすくなったが弾幕の濃さの割にダウンしにくくなる微妙な調整が成された。
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは再びコストアップされ2000へ昇格。
4連射するメイン射撃のダウン値がそのままなど1500コストの時期の性能が据え置きの部分はあるが、フェーダ・イン・ライフルの攻撃がサブ射撃に統一され、特殊射撃はハイ・ザック呼出に変更された。
マラサイ呼出は格闘CSに移行され、追従系アシストへと変更。継続時間は短めだがクールタイムが存在せず、時機のメイン射撃に合わせて2連射してくれるためひっかけ性能が高い。
弾幕の濃さは前作と比べ増加し攻め手が増えるなどの恩恵は受けたが自衛力は確かなものがあるので、そこを頼りに高コストのバックアップに専念するのがいいだろう。
中間アップデートでサブ射撃の弾数が増加し発生や標準性能も上昇。特殊射撃のハイ・ザックは2基呼出となったり、後格闘からサブ射撃へのキャンセルルートが追加されている。
- 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
コスト450の汎用機体として参戦。同コストのガルバルディβ辺りが競合相手か。
主兵装はマラサイ用ビームライフル*4と、劇場版ΖやUCで使っていたフェダーイン・ライフル(本作では先行型扱い)を選択可能。
副兵装はおなじみ頭部バルカンに加え、UCで使用したウミヘビを使用可能。
格闘武器は専用ビームサーベルで、フェダーイン・ライフルを装備すると付属ビームサーベルが追加される。
特徴的な兵装を多く持ちながらも機体性能自体はあまり癖がない方である。
欠点としては射撃寄りの性能なのに射撃武器が微妙に癖が強めな点か。
専用ビームライフルは即ヨロケが優秀だが、発射間隔が長いせいで外すと苦しくなり、一発当てて格闘を入れた後の追撃コンボに使えない。そして威力もあまり高くない。
ついでに言うと下位コストのハイザックも本兵装が持てるためそちらとの兼ね合いがあるのか性能調整の対象から外され続けている。
フェダーイン・ライフルは発射時に足が止まる、収束打ちとなるとさらに静止を余儀なくされるのが弱点。
ウミヘビは命中時大ヨロケを付与、さらに敵機のレーダーを使用不能にする付随効果がある。ただし外すと大きな隙を晒し、しっかり当てるには少し慣れが必要である。
射撃と格闘をうまく織り交ぜればなかなか戦えるが、格闘威力は高いと言えない。
何故かスパロボはハイザックやガルバルディβが出る作品があまりないため、ティターンズの最弱ザコとして扱われる場合が多い。
ごく普通の量産機。さっさと次の機体に開発してしまおう。オーバーワールド以後はロゼットの登場によりバウンド・ドックへのルートも開けている。
ジェネシスではフェダーインライフルと海ヘビを装備したジオン残党仕様も登場。
- GUNDAM EVOLUTION
先行体験版では無料、正式リリース版では有料で使える機体として登場。
なんとUC版がプレイアブルとして選定され、フェダー・イン・ライフルやウミヘビを武装に持っている。
そうした武装による格闘攻撃はスタン属性が付いているので追撃がしやすく、Gマニューバに至っては範囲型のスタン攻撃なので上手くいけば複数機を絡め取れるチャンスが窺える。
ただインファイト偏重なため中距離での存在感が薄く、戦線が膠着していたり攻撃側で拠点に攻め入る時などでは使い勝手が難しくなる。
カスタマイズで選べる機体カラーには、そうとは書かれていないがΖ版のカラーリングを再現したものも含まれている。
【マラサイファミリー】
●RMS-156 グリフォン
空飛ぶレイバーではない。
近藤和久氏の漫画版Ζガンダムに出るマラサイのアップグレード機。性能はバーザムと同じ位に引き上げられた。
左肩のスパイクシールドが右肩にも装着され、カメラアイがモノアイからツインアイになった。
パイロットは音楽(DEEP PURPLEのHighway Star)を流しながら戦うことで有名なドルク中尉。ヤザンの代替キャラで、海ヘビを使ってカツを殺している。原作キャラをオリキャラの手で殺すという本来なら顰蹙を浴びて然るべきシーンだが、カツだからか何も言われなかった模様
●RX-107 ロゼット
『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』に登場する機体。マラサイのプロトタイプ的ポジション。
地上用のホバーユニットがあり、これを装備すると地上でホバリング機動ができる。
ロゼットはハイザックを基に強化された設計を持ち、マラサイとしての外形がほぼ完成しているものの、胸部ダクトや長い脚部スタビレーターなどの相違点が確認される。ジェネレーターの出力が向上しており、あらゆる面でハイザックを凌駕する性能を有する。特にT3部隊では、ダンディライアンユニットのコアMSとして運用された記録があり、ハイザックと部品の互換性が高いため、バイザックTR-2[ビグウィグ]のコアMSとしても採用された経緯がある。
ロゼットの強化陸戦形態では、地上用の高速ホバーユニットが装備され、背部には専用の接続フレームを介してシールド・ブースターが取り付けられる構造となっている。また、キハールと同型のビーム・ライフルを携行するため、左肩部に大型のマニピュレーター・ユニットを増設する改造が施されている。
●TR-2 高出力仕様
ロゼットの性能を活かし、バイザックTR-2[ビグウィグ]のコアMSをハイザック先行量産型からロゼットに置き換えた高出力仕様が開発された。この仕様では、ロングレンジビームキャノンと、それを輸送する推進器やオペレーションシステムを統合したテスト機としてT3部隊で運用された。
ロングレンジビームキャノンを運用するため、ロゼットのコアMSは胸部右ブロックを専用のムーバブルフレームに交換し、接続部分を強化。さらに背部には増加ジェネレーターとしてハイザックの胴体部を追加している。ロングレンジビームキャノンは使用しない際に真横に折りたたむことができるほか、取り外して他の機体に取り付けることも可能な設計となっている。たとえば、ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ・ラーII]のクルーザー形態では、肩部フルドドIIショルダーユニットのドラムフレーム側面に接続されている。
脚部には4本の推進ユニットが後方に伸びており、上部はプロペラントタンク、下部はランディングギア兼用のクローアームとして機能している。さらに脚部ブースターユニット下部のクローアームは球状増加タンクユニットに交換されており、砲身にはサイサリスのビームバズーカを転用した高出力型が採用されている。
ロゼットは評価試験用として連邦軍に納入されたが、連邦軍が採用する意向を示さなかったため、評価が行われることなくT3部隊に送られた。その後、ティターンズによるグリプス抗争期のアポロ作戦で実戦配備されたが、この戦闘で全機が失われたとされる。
設計データはAE社へ引き継がれ、RMS-108Aマラサイの開発に活用された。
●TR-4 ダンディライアン
大気圏突入用モジュール用に開発された機体。コアMSはロゼット
背中にMSや、ロングブレードライフル等の武装を収納出来る。バウンド・ドックの原型機とも言われている。
ダンディライアンは、モビルアーマー形態、大気圏突入形態、そして地上行動用のモビルスーツ形態へと状況に応じた三形態への形状変化を行う。これは後の可変MS・MAとは異なり、MS形態に変形した場合には前の形態に戻ることが想定されていない一方向的な変形であり、リ・ガズィのBWSに近い構造となっている。
本機の名称は、イギリスの児童文学『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』に登場するうさぎ「ダンディライアン」に由来しており、そのエンブレムは上下逆さで燃焼加工された白兎の意匠となっている。
一年戦争後、モビルスーツによる大気圏突入はバリュート・システムを使用することが一般的であったが、調整や展開時の隙の大きさなどの欠点が指摘されていた。ダンディライアンはこれらの問題を解決するため、外装をガンダリウム合金製の耐熱バインダーで構成し、機首上面に冷却ガスを用いた耐熱フィールド発生装置を搭載している。この設計により、自由度の高い大気圏突入が可能となった。
大気圏突入形態形態では、背部裏面のカーゴスペースにモビルスーツや武装を格納可能で、大気圏突入時には防護板などの各種カバーパネルを展開しエアブレーキとして機能する。また、汎用ステーを利用して他のMSをホールドし、サブフライトシステムとしても運用できる。大気圏突入形態時にはシールドを耐熱フィールド発生装置として使用するため上下が180度反転する。この機構は後のガンダムTR-6[ウーンドウォート]MA形態にも受け継がれている。
モビルスーツ形態では、バックパックのドラムフレームを展開し、コアMSの上半身を露出させて地上行動を行う。この形態でロゼットは竹馬に乗ったような状態となるが、ホバー推進による移動を基本とするため歩行には適していない。状況に応じて外装ユニットをパージすることが可能で、緊急時には機体ダメージを最小限に抑える設計となっている。
- ビーム・ランチャー:ガンダムTR-1のビーム・ライフルをベースにした高出力仕様。ロングバレルや出力増幅器を装着し、携帯状態でも射撃可能なサブバレルを有している。強化仕様や速射仕様は他のアドバンスド機向けのハイエンドモデルとして調整されている。
- 大型シールド:耐熱フィールド発生用の冷却ガス噴射口を備えたガンダリウム合金製のシールド。専用ラッチを介して装備され、攻撃用ビーム砲を装着可能。
ダンディライアンは、ブラックオター隊による大気圏突入ミッションで実戦投入され、ミッションを成功させたが、降下後の戦闘でMAユニットが大破。ユニットを排除してMSとして戦闘を続行した記録が残っている。
●MS-06FZ ザクⅡ改
全く関係ないと思いきやデザイン上に接点があり
ザクⅡ→ザクⅡ改→マラサイ
なのだそう(実際Bタイプはマラサイに似ている)。
●キリマン・マラサイ
ゲームブック『機動戦士ガンダムΖΖ vol.3「エニグマ始動」』に登場。
グリプス戦役後半の混乱の中でアナハイム社がエゥーゴ支援に傾いたことで連邦側およびティターンズがマラサイのデータを失い、残存する機体を基に連邦軍が新たに開発した機体である。
ライセンス生産を担当した地球のキリマンジャロ基地で設計の一部が変更され、RGM系列との部品共用度を向上させるなど連邦側の要求に適応した特徴を持つ。
腕部ユニットはジムⅢと設計を共通化し、生産コストの削減に成功している。また、胸部構造も改良され、廃熱ダクトを前面に配置するなど連邦系とジオン系の中間的なデザインが採用されている。
AE社版のオリジナルと比較して性能面での差異は少ないものの、一部の主要部品はOEM供給に頼っていた。
キリマン・マラサイはティターンズにおいてRMS-154バーザムを主力機として補完する立場にあり、支援機や迎撃機として運用される予定であった。しかし、ゼダン・ゲートやメールシュトローム作戦で大量投入された後、キリマンジャロ基地がエゥーゴとカラバの攻撃により破壊され、生産が停止。ティターンズはハイザックなどの旧式機を引き続き運用せざるを得なかった。
作中では単に「マラサイ」と呼ばれる場合も多く、第一次ネオ・ジオン抗争後には旧式機として分類されるようになった。
宇宙世紀0089年には、ティターンズ残党がウェールズで起こしたクーデターにおいて運用された記録がある。
●RMS-108マラサイ改
雑誌企画『アイドルスターMS戦記』に登場するティターンズのモビルスーツ(MS)。
なお、ストライク・マラサイも「マラサイ改」と呼称されることがあるが、両者はマラサイの改修機という点以上の関連性は存在しない。
初登場は「モデルグラフィックス」1985年10月号で、その後書籍『GUNDAM WARS PROJECT Ζ』に再録されている。
本機は、主にティターンズ第4独立部隊「モモコ小隊」で運用された。改修内容は、少尉時代にマラサイの評価試験を担当したモモコ小隊の隊長であるモモコ・キクチ中尉の要望を基に実施されている。
マラサイ改は、リストアーマーによる射撃時の取り回しの悪さや、前期生産型の動力駆動系の問題を抱えていた前腕部をハイザックのものに換装している点が大きな特徴である。また、以下のような改修が施され、生還率の向上につながったとされる。
- 肩部シールドおよびスパイク・アーマーの大型化による接近戦能力の強化
- 頭部アンテナの大型化による索敵性能の向上
- バックパックおよび脚部のバーニア推力強化
- 脚部へのドロップタンク追加
さらに、携行武装として新たにバズーカが追加されており、ビームサーベルは諸元上には記載されているが、実際にはオミットされているとも言われている。
部隊運用と性能
モモコ小隊には、モモコ・キクチ中尉機とミナコ・ホンダ軍曹機の2機が配備されていたことが知られており、前者は頭部に「Ψ」、後者はシールドに「M」のパーソナルマークが施されている。改修機はその効果もあって高い生還性を示したが、キクチ中尉の機体はエゥーゴによるジャブロー降下作戦時に撃破された。しかし、キクチ中尉は機体からの脱出に成功し、ジャブローからも無事脱出している。
●RMS-108(d13)ストライク・マラサイ
は、ガンダムシリーズの雑誌企画『Zionの星 MOBILE SUIT in ACTION』に登場する地球連邦軍のモビルスーツ(MS)。メカニックデザインは犬神一人氏による。
一年戦争時にジオン公国軍「突撃機動軍第13MS中隊」として活躍した部隊が、戦後に地球連邦軍の捕虜となり「第13独立機動戦隊(DRAGOON13)」として再編成。
この部隊が主力モビルスーツ(MS)としている、マラサイの陸戦型現地改修機。「マラサイ改」とも呼ばれる。
旧ジオン軍人にとって最も馴染みの深いモビルスーツMS-06の後継機とも言える、RMS-108を地上戦用に現地改造した機体である。
主な改造箇所は、大気圏内を高速移動するためロケット・スラスター類を廃し、背部及び脚部にホバー走行ユニットを装着した地上専用機となっている。デグナー・ロメオ中尉の愛機である。
推進器をはじめとする宇宙用の装備はオミットされており、バックパックはプロペラント・タンクへと換装。スカートは延長され、うちリアスカートには補助バーニアが設けられている。胸部といった要所には装甲が増設された一方で、機動性や操縦性の向上を目的に、全体的な装甲の量は削減された。また、頭部には従来のブレード・アンテナに代わってセンサー・ユニットを収めたバルジと通信用アンテナが取り付けられ、索敵性能も大幅に向上している。塗装はザクⅡなどを思わせる緑系に改められた。
A型とB型の2つのサブタイプが存在し、A型は脚部と臀部にホバー走行ユニットが取り付けられている。
武装としては50mm六連装バルカン砲を携帯しており、高速移動を利した一撃離脱戦法を得意とし、通常最前線における尖兵として突撃・攪乱を主任務としている。
B型は5個のクラッカー(投擲弾)が収められているクラッカーラックをサイドスカートとして左右に計2基を装備する。
ドム系機体から流用されたと思しき360mmロケット砲ジャイアント・バズ、ハイザック向けのものを転用した格闘戦用武装ヒート・ホーク改の他、
連邦軍で標準的に用いられているMS用バズーカであるハイパー・バズーカをホバー・ユニットが省かれた臀部の空きスペースにマウントする。
DRAGOON13では、A型がホバーの機動性を活かして一撃離脱を主戦法とする前衛を担い、B型が後方からその支援にあたる、という運用が行われている。
●RMS-108Fマラサイ重装高機動タイプ
「ホビージャパン」での模型作例が初出で、ムック『HOW TO BUILD GUNDAM WORLD 3 Ζ GUNDAM』に収録。
バスク・オム大佐麾下の特殊部隊、ティターンズ第五師団向けに少数が製作された改修機で、高コストのため量産化されなかった。暗緑色に塗装され、特殊任務を念頭に改修された特別仕様機である。
スカート部へのスラスターパック増設や脚部スラスターの強化などによって、モビルアーマー(MA)並みの宇宙空間機動性を実現。最大8基のドロップタンク標準装備で燃料消費量増加に対応。胸部装甲や関節部カバーが耐熱・耐衝撃性能を向上させ、シールドやスカートも放熱板として機能。
武装には長銃身のビームライフル(ロングレンジタイプ)、頭部と左腕部に計4門の機関砲、ミサイルポッド、グレネード弾などが装備されている。さらにミノフスキー・スモークディスチャージャーも搭載されている。
ペイロードと推力が強化され、バックパックが大型の新設計のものに換装されている以外にベース機との差はほぼない。
頭部ユニットはモノアイ部がグラスルーフにカバーされ、モノアイの挙動は外から一切見えないようになっている。それにあわせてセンサー範囲も強化された。
重装高機動タイプは持ち前の作戦行動時間の長さや推力の高さを生かして、主に通商破壊作戦や奇襲作戦、艦隊の前衛任務などに投入され、戦果を挙げている。
重装高機動タイプを配備していた第五師団は、エゥーゴとの武力衝突が顕在化した0087年のグリプス抗争時にオム大佐の提案によって編成された特殊部隊で、オム大佐直属の部隊の中ではNT部隊に次ぐエリート集団で、ペズンのMS教導団に匹敵する操縦スキルを持つ熟練パイロットが集められて編成された。
彼らに課せられた任務は高いMS操縦技術を生かした特殊戦闘任務で、このために用意されたF型はグリプス抗争を通じて、第五師団の主力作戦機として使用された。
コピー生産のために一部仕様を変更したキリマン・マラサイ、RMS-154系とのパーツ共用を高めてカスタム化したRMS-156グリフィンといった派生機や改造機に比べて、重装高機動タイプは母体そのものには大幅な改造を施されておらず、バックパックの改良と頭部ユニットの機能強化に留まっており改造機としては地味な機体だが、第五師団のエースパイロットたちはF型のポテンシャルを充分に引き出していたとも言える。
第五師団はグリプス抗争末期までF型を使用し、戦艦ドゴス・ギアを母艦に活躍していたが、0088年のメールシュトローム作戦時に母艦が撃沈してオム大佐が戦死すると、第五師団はほぼ壊滅状態となった。
●RMS-107ハイザックとマラサイの経過タイプ
雑誌『B-CLUB 002』の近藤和久氏によるコーナーに登場。
その頭部デザインや仕様に両者の特徴を反映している。
近藤和久版「機動戦士Zガンダム」にも類似する試作機が描かれている。
他、『ジ・アニメムック Zガンダムパート3』にも類似する設定のイラストが掲載されている。
アナハイム・エレクトロニクスがハイザックをベースに開発した後継機で、マラサイのプロトタイプに位置付けられる機体である。
●RMS-108Sマラサイの飛行タイプ
雑誌『B-CLUB 002』の近藤和久氏によるコーナーに登場。
RMS-108Sは変形機構を備えているが、その変形は複雑ではなく、胴や脚を折り曲げて飛行形態となる程度であり、頭部はむき出しの状態となる。また、後頭部に設置されたバーニアが特徴で、飛行形態時には頭部が背部へ移動し、手足を折りたたんだ状態でスラスターによる推力で飛行する。
この簡便な変形はORX-005ギャプランから影響を受けている一方で、脚部の折りたたみ構造はエゥーゴが開発したMSZ-006Ζガンダムに類似している点が指摘されている。
RMS-108Aマラサイを母体に、ルナツーで改造された可変機構試作機。ティターンズが可変MS(TMS)を開発するための機構試験機として試作されたもので、マラサイ系MSの中で唯一、可変形態を持つ特異な機体である。正式な名称は不明だが、「可変型マラサイ」として知られる。
ティターンズはグリプス抗争初期にAE社から供給されたマラサイを通じて、新素材ガンダリウムγ合金のデータを入手した。この素材は第二世代MSや可変MSの開発において重要であり、ティターンズはこの技術基盤を確立することに成功した。その結果、RMS-108Sが開発されることとなった。
改修作業はルナツーで行われ、提供されたRMS-108Aを基にしてムーバブル・フレームの関節自由度を向上させる改造が施された。外装の形状変更や一部装甲の撤去、関節部の強化が主な改修内容である。また、ゼダン・ゲートから派遣されたMIP社の元スタッフも開発に関与し、可変機構やスラスター配置にその技術が活用された。
飛行形態では、バックパックや脚部に備えられたバーニアを用いて高速移動が可能である。飛行形態では高い加速性能を発揮し、一撃離脱戦法に対応している。
RMS-108Sは3機が製造され、試作3号機は評価試験のため実戦配備された記録が残る。グリプス抗争終結後、残る2機はエゥーゴに接収されAE社に引き渡されたが、AE社ではすでにMSZ-006C1 ΖプラスやMSA-005S メタス改の量産化が進行していたため、基本的な評価試験のみに使用された。その後はアンマン支社のMS倉庫に保管され、研究用教材として利用されている。
RMS-108Sで得られたデータは、ジュピトリスMS開発チームとルナツー兵器開発局による共同開発機RX-110ガブスレイや、RX-139ハンブラビの設計に活用されており、ティターンズ空間戦型TMSの母体的存在として位置付けられる。
●RMS-108 アドバンスド・マラサイ
メカニックデザイン企画『A.O.Ζ Re-Boot』に登場するモビルスーツ (MS)。型式番号RMS-108。
既存機に「TR計画」の技術をフィードバックすることで、高性能化を図った「アドバンス構想」に基づいて近代化改修が施されたマラサイである。トランスパックシステムへの対応によってバックパックの換装が可能となり、多様な任務に対応することができる。また、原型機と比較して、頭部や肩部、胴体などの装甲形状も変更されている。
ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]の試験で得られたデータを取り入れた強化仕様となっており、トランスパックをガンダムTR-1のものに換装している。左上腕部にはマラサイの前身であるロゼットの強化陸戦形態から増設コネクタが流用されているほか、フロントスカートにもEパックなどを懸架可能なラッチが増設されているなど、拡張性を考慮した改修が各部に施されている。
スカートも大型のスラスターが付いたサイドスカートとスタビレータータイプのリアスカート、ランディング・ギアを内蔵したソールブースターなど、アドバンスド・ヘイズルの試験データをフィードバックしたアドバンスド・ハイザックと共通の改修点が見受けられる。
肩部装甲はハイザック・カスタムをベースにスパイクが削除されたものになっており、アドバンスド・ハイザックからは前後の小型増加スラスターの設計が流用されている。
胸部装甲の丸みを帯びたレイアウトは後のバーザムのブラックヘアーズ所属機に引き継がれているほか、ブレードアンテナから交換された強化センサーはゼク・アインを強く想起させるものとなっている。
バックパックはマルチ・コネクター・ポッドに換装されており、アドバンスド・ハイザックとの肩装甲部品の共通化に加え、頭部センサーと胸部装甲の強化、腕部コネクタ、腰部や脚部にスラスターを増設しており、高機動仕様としての側面も有する。
空中浮遊用の球状の大型装備「ダイダロス・ユニット」や大型ホバースカート「グラン・ユニット」の管制機としても運用された。
アドバンスド・ハイザックと同じくガンダムTR-1のバックパックに換装しており、バックパックのオプションはTR式新型ジェネレーターを内蔵した可動式ブースター・ポッドを基本としているが、形態によってはマルチ・コネクター・ポッドへの換装も行える。
これをトランスパックシステムという。
武装はハイザック飛行型と共通の長銃身ビームライフルを携行している。
●RMS-109 レギュシオ・ザック
「サイバーコミックス」に掲載された小説『TOP GUNDAM』に登場。
第一次ネオ・ジオン抗争中に連邦軍が開発したジオン・タイプMS。グラナダ基地兵器開発局が事実上最後に開発した機体である。
開発にはグラナダ工廠スタッフのほか、0088年のペズンの反乱で逃れてきたペズン基地のXシリーズ開発スタッフや、AE社のロゼット/アドバンスド・マラサイの開発に携わったスタッフも参加し、プロジェクトチームを編成してこれに当たった。
地球連邦軍のモビルスーツ技術者F・レギュシオンは「一年戦争」終結に伴い、研究の場をジオン公国軍から移し、連邦軍の80年度後半の主力機であるレギュシオ・ザックを完成させる。
元ジオンの技術者でもあり、ザク系の量産機として設計した。宇宙世紀0090年代初頭には連邦軍の主力機として配備が進められていたという。
レギュシオ・ザックはペズン製RMS-141ゼク・アインよりも設計がコンパクトになり、コストの低減に成功している。基本性能ではRMS-142ゼク・ツヴァイを除く連邦軍ザク・タイプの中で最強を誇り、ネオ・ジオン軍の主力機であるガザ系TMSやAMX-107バウにも十分に対抗できるほどの性能を秘めていた。
ムーバブル・フレームそのものはマラサイのものを受け継いだ設計となっているが、構造を簡易化し、より堅牢なものとなった。フレーム改良にはゼクシリーズのスタッフが担当し、ゼク・アインの骨太で頑強なムーバブル・フレーム構造が参考にされたという。
MSパイロット訓練校「TOP GUNDAM」では、ドダイ改や「ド・ダイⅡ」などのサブフライトシステムとセットで運用されていた。
舞台となる連邦軍のパイロット訓練校「TOP GUNDAM」に所属するハルトマン中尉が、レギュシオ・ザックのカスタム機に搭乗。
宇宙世紀0091年には大型シャトル「マッケンゼン」をハイジャックしたスティルスザクの撃退にも投入されている。
武装は以下の使用が確認されている他、専用のビーム・マシンガンが用意されたが、ジェネレーター出力を圧迫しない限りであれば、連邦軍/エゥーゴのMS兵装の全てを装備することが可能である。
- 頭部の30mm機関砲
- 携行するビームライフル
AMX-110ザクIIIがジオンにおけるザク・シリーズの集大成であるのに対し、レギュシオ・ザックは連邦におけるザク系MSの集大成とも言える機体で、ネオ・ジオンで開発されたザクIIIとは好対照の機体だと言える。
0089年初頭に生産試作機がロールアウトしたが、ネオ・ジオン討伐艦隊への配備には間に合わず、その後グラナダ基地工廠において若干数が生産され、100機ほどがロールアウトした。
同じく、連邦軍の次期主力候補を睨んでAE社で開発が進んでいたRGM-89ジェガンよりも基本性能は高く、次期地球連邦軍の主力機候補に挙がったものの、戦後の軍縮ムードもあって主力機として採用されることはなかった。戦乱後の平和な時代に、レギュシオ・ザックのような必要以上に強力なMSは求められなかったのである。
マラサイさん
漫画『ダブルゼータくんここにあり』の登場キャラクター。
作品中最強の戦闘能力保持者にして、作中最高の漢。
変人が多いSD村の住民ですら「変わり者」と噂している。
森の中でテント生活しており、日々の糧は川釣りと山菜採り。
ほぼ仙人同然の生活をしている。
幼いZZやZ、アッシマーの相談役。
Zからは「渋いおじさま」と評価される。
が、その正体は、「最強」の称号を手に入れた傭兵。
生きた伝説
砂利道を雑巾がけする虚しさを教えてくれた人
戦場の赤い光輝
とも呼ばれる。
数多くの勢力を渡り歩いた為か、左スパイクアーマーの下にネオジオンのマーキングがあったりする。
要するに戦場帰りのスナフキンである。
また一部にはケンプファー(MS)やガーベラ・テトラはデザイン当初、マラサイから逆算してデザインされたとする資料もある。
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- 連邦やエゥーゴに残った機体とかもあるんだろうか?ハイザックみたいにジオン共和国に払下げとかされてる可能性もあるだろうけど、使い続けている(使い続けざるを得ない)部隊もいるんじゃないかと思われ。 -- 名無しさん (2014-02-28 07:42:49)
- ↑後方支援部隊なんかUC9ね年代でも未だにジム・コマンドやジム改、ジムⅡ使ってるからな。ジムⅢは生産数少ないしジェガンは宇宙軍に優先的に配備だろうし結構高性能だしモノアイをバイザーに変えて使われてるんじゃない? -- 名無しさん (2014-02-28 08:09:24)
- 90年代、だ -- 名無しさん (2014-02-28 08:10:00)
- マラサイさん懐かしいなぁ。 -- 名無しさん (2014-02-28 11:06:28)
- シドレ曹長は女性だろ? 小僧って(笑) -- 名無しさん (2014-02-28 11:17:45)
- エゥーゴVSティターンズやガンダムVSΖガンダムだとどちらかというと弱キャラだぞ あのゲームは射撃の差し合いだからストッピングパワーのないビームライフルはクロスとかに使いにくいし、何よりコストが225っていう最不遇帯だし -- 名無しさん (2014-03-19 23:16:16)
- ↑しかしそれが何か妙に自分には使い勝手が良かったなぁ。格闘とか好きだったし。宇宙で使えなかったのを嘆いたもんさw -- 名無しさん (2014-07-31 13:58:37)
- 百式とマラサイでどっこいなのか そりゃ後半は息切れするわけだわ -- 名無しさん (2015-03-08 15:30:11)
- 設定によってバーザムとの上下関係が変わるせいでどっちが優秀なMSなのか分からなくなる。 -- 名無しさん (2016-03-16 00:23:42)
- 角がイチモツの動物「魔羅サイ」というのを思い付いた -- 名無しさん (2016-03-16 00:28:14)
- SDガンダム外伝では伝説の巨人編で最強の雑魚。RPGゲームではいずれも後に量産される元ボス達(サザビー、ガルバルディα、メッサーラ等)に劣らぬ強敵 -- 名無しさん (2018-11-26 11:23:34)
- ↑6 真面目な解説してよければ追記するけどね。なるべく邪魔にならないように折りたためばまあ良しかな? -- 名無しさん (2018-11-27 20:13:41)
- ギレンの野望シリーズでは肝心のティターンズで作れるようにするには人員の犠牲が必須という不遇機体。性能自体は悪くないが -- 名無しさん (2019-05-19 13:30:17)
- カプセル戦記でサザビーと間違えて作ったことがある -- 名無しさん (2019-08-25 22:20:44)
- ↑2アクシスの脅威だとネモとどっこいな性能なんだけど、同じ技術レベルに新しく加入したガルスJ(脅威Vだと更にズサブも)がコストのわりに強すぎてジオン系だと見向きもされないのよね・・・ -- 名無しさん (2020-06-14 15:11:53)
#comment
*2 重量が重い上に出力と推力、装甲で劣るが、それ以外はどっこいである
*3 EパックはMSの片手で扱える大きさや形状を維持しないといけない為それ等を維持できるレベルに容量などの性能が制限される短所が有る
*4 という表記だが、原作でも本作でもハイザックが使っている。
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