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更新日:2023/08/10 Thu 16:32:15NEW!
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ガンプラとは、アニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとする『ガンダムシリーズ』のプラモデルのことである。
概要
主に劇中に登場したモビルスーツやモビルアーマー等と呼ばれるロボットや機動兵器、艦船を立体化したプラモデル。
語源はシンプルに「ガンダムのプラモデル」の略称。
但し、組み立て式プラモデルではないハイコンプロシリーズが「完成済みガンプラ」として宣伝されるなど、厳密な区別はされていない。
ガンプラの製造・発売元は、「株式会社BANDAI SPIRITS ホビー事業部」。
「ガンプラ」という言葉自体は、ガンダムシリーズの版権管理を手がける創通の登録商標になっている。
アニメが始まって既に四半世紀以上が経過する中、小説・漫画・ゲームとメディアミックスでシリーズが広がっていくのと同じく、ガンプラも断続的なリニューアル重ねておりその商品の種類は数えきれない程。
昨今ではガンプラそのものを主題にしたアニメシリーズやゲームソフトが製作されたりしており、単なる作品に付随した商品ではないコンテンツとしての地位を確立している。
更に、バンダイの技術進歩や販売体制により2020年代となっても、「プラモデル」というジャンルの中で非常に高いクオリティと作り易さを両立している。
接着剤不要で、組んだだけでほぼ設定通りのカラーリングが再現でき、プロポーションもよく、関節まで動き、さらに安価という様々な美点を総合的に考えるとガンプラは他のプラモデルの追随を許さない凄まじい製品といえる。
そして価格面でも数万円する物からワンコインで買える物まで、幅広い価格帯でラインナップされている。縮尺、設計の細かさ、立体化の方向性によって様々なグレードに分類されており、全く同一の機体でも異なる大きさや造形で何度もキット化されることがある。初心者から熟練のモデラーまで自分の求める姿を自由に選択できる点もガンプラの大きな強みと言える。
そのためディープな模型ファンは勿論、偶々アニメを視聴しただけというライトなファン層でも手に取りやすいグッズとなっている。
現在は国内だけでなく海外での商品展開も多く、アジアや欧米でも愛好され、大会も開かれている。
2020年前後は長らくガンプラ化されていなかったマイナー機体の商品化や「Re:RISE」以降のアニメシリーズの盛り上がりに加え、巣ごもり需要の増加といった社会的要因も重なって、良くも悪くも人気が集中。物によっては予約しないと入手困難な状況になっている。また、所謂転売屋によって買い占められネットオークションサイトなどで悪質な価格で高額転売されているケースも指摘されている。
主な入手方法は昔ながらの店頭販売とネット通販。
個々の商品の生産数が多いことから、スーパーや家電量販店内の玩具コーナーにゲーム機や特撮玩具と一緒に置かれたりもしている。模型店や玩具店はもちろんそれ以外の店頭で出会えることも多い。
ファーストガンダムのブーム時は全国の店頭から消え去るほどの人気商品だったが、現在では容易に入手可能。一部の絶版品や限定品以外は定期的に再販されるため、驚くべきことに80年代~90年代のかなり古いキットであってもモノによっては普通に店に並んでいたりする。そのため簡単に手に入れることができた。
……しかし現在においては上記事情もあって入手困難な製品と化している。往年のファンは過去のトラウマから、新発売のたびについつい必要以上に買い込んで部屋の肥やしにする、所謂「積みプラ」を築き上げる。
ネット通販はバンダイ公式が運営するプレミアムバンダイなどが主。
プレミアムバンダイでは通常商品以外にも受注限定生産の商品も多い。
縮尺
大きく分けて1/144、1/100、1/60に大別される。
設定上身長18mであるRX78-2ガンダムを基準とすると、1/144では大きさはおよそ13cmほどというボールペンくらいの大きさになる。
1/100だと18cm程度となり、成人男性の掌くらいの大きさ。
1/60ともなるとおよそ30cmにも達するためかなりの存在感がある。
当然ながら機体によって設定上の大きさは異なるため、同じ縮尺でも実際のサイズにはかなりのバラつきがある。
ガンダムタイプの中でも小型であるF91やVはやや小柄となり、20m級の機体であるνやΞは1/144サイズでも1/100の機体と肩を並べる大きさになったりする。
1/144が最も一般的なスケールで、キットの種類が1番多い。1/12のフィギュアなどと絡ませて遊ぶ際にも大きさが近くなってよく馴染む。
サイズが大きくなるにつれ色分けが細かくなったり、ギミックが凝るようになっていく。ただしラインナップも減っていき、1/60ともなるとファーストを除けば主役級の機体しか登場しなくなる。
とにかく迫力あるデカいキットが欲しいか、他の機体と組み合わせて遊びたいかなど、どのサイズを手に取るかは個人の好みに任される。
この3つ以外にも1/300や1/550などの珍しい縮尺もある。サイコガンダムやデンドロビウムなど、極端に設定上のサイズが大きな機体はこのようなスケールでキット化される場合がある。
ホワイトベースのような戦艦はMSよりもはるかに大きいため1/1200や1/1700のような縮尺で登場する。
★種類一覧
販売された時期や登場する作品、顧客のニーズなどに応じて多数のシリーズに別れている。
●旧キット
1/144・1/100・1/60
文字通り古い時期のキット。
定義は曖昧ではあるが、ここでは2000年頃までに発表された作品が展開中*1に発売されたキットを指す。
劇中に登場した機体だけでなく、MSVに属する機体もキット化されることもあった*2。
ZZまではパーツ同士を接着して組み立てる必要があり接着剤が必要だった。パーツはランナー毎の単色で塗装が必須。その上可動はほとんど期待できず、パーツがうまく合わないことがあり削ってやる必要がある場合もしばしば。
逆襲のシャア以降はバンダイが世界に誇る多色整形技術(システムインジェクション)の導入により大まかな部分の色分けがされスナップフィット方式を完全導入し接着剤も不要になった。
特に旧キットと聞いてイメージされるのはファースト時代のものだろう。
なんと現在でも生産されており入手の機会は多いが、現在のキットと比較するといかんせん作りが古い。時期によって設計に大きなばらつきがあるが、多かれ少なかれ組み立てに苦労する部分が散見される。
色分けが全然足りず、設定どおりに仕上げようとなると塗装が必須。だが、合わせ目が複数個所にわたって存在することはザラ。加えて後ハメとか一切考慮されていないパーツ構成のため、表面を整えつつ塗装するにはかなりの苦労が付きまとう。
関節系パーツが無いため保持力が著しく低く可動範囲も狭い。その後の時代でもポリキャップが剥き出しなど現代のガンプラしか知らない人には軽く作るつもりでも結構難易度が高い。
しかしその独特のガッシリしたプロポーションは今も一部のファンを引き付けて已まず、機体によっては旧キットでしか立体化されていないこともある。これをガワにして別のキットの関節パーツを仕込むなどの方法でアップデートされた作品を作る者も多い。
ちなみに最初のガンダム・ザクの値段は300円。
島本和彦の名作燃えよペンでは「3万円といえば100ガンプラですよ!!」と300円=1ガンプラという通貨単位が登場したことがある。
●1/100・1/60スケール
1/100・1/60
ここでは1/100または1/60スケールの内、作品が展開中に発売されたものの中で∀から開始されSEEDや鉄血のオルフェンズまで続いているキットシリーズを指す。
HGUCの水準のキットを1/100にしたもので、1/144と同じカスタマイズを楽しめる。
組み立てるだけで設定のカラーリングがほぼ再現され、関節は可動する。
基本的に1/144のサイズアップであり、大差はないが色分けやギミックはそちらより優れている傾向にある。
プロヴィデンスガンダムのドラグーンはHGだと接続軸が正面から見た時に露出してしまっているが、1/100だと見えない構造になっている。
変形も1/144より多少レベルが上がっており、カオスガンダムはHGだと頭部を外さなければならないが、1/100ならばフタを開けて収納できるようになっている。
ガンダムヴァーチェについてもHGではナドレと別にキット化されたが、1/100では統合され、装甲を脱着できるようになっている。
他にもコクピットハッチ開閉などのギミックがある。
オルフェンズ1/100(中途で「フルメカニクス」というブランド名が付く様になったが)は劇中に登場するエイハブ・リアクターを含むガンダム・フレームを再現。
同様に1/100フルメカニクスというブランド名義が2020年より発足。第一弾としてカラミティガンダム、第二弾に上海版フリーダムガンダム*3などSEED系に偏った商品展開が続いている。境界戦機のMGにあたる1/48サイズもこのブランドから発売された。
●FG(ファーストグレード)
1/144
キットを制作した事の無い人も簡単に組めるようにした極めてシンプルな造りのキット。
ファースト時代の旧キットをアップグレードさせたようなシリーズで、値段も旧キットと同じ1ガンプラ。
接着剤は不要だが、ガンダムとザクは成形色が単色。前者は真っ白、後者は全身ピンクまたは緑色なので塗装が必須。
旧キットを意識したような箱絵だが、プロポーションは現代風のスタイリッシュな解釈によるもの……というかまんまパーフェクトグレードのダウンサイズ版。
PG版デザインの1/144が欲しい場合はガワとして使われることもある。
ポリキャップも二重関節構造もないためポージングは難しい。ただし四肢は可動するので簡単なポーズなら取れる。
00ファーストシーズン放送時に、同作の主役ガンダム4機がこのブランドで発売された。
●コレクションシリーズ
1/144
ガンダムSEEDシリーズにおけるFGのような立ち位置のシリーズ。
ラインナップはガンダムSEEDシリーズのみ。
FGシリーズと同じようなシンプルな造りで初心者でも組めるようになっている。
だが肘、膝、腰などは固定化されておりまったく動かず、色分けもかなりざっくりとしているため、まともに作ろうとすれば改造と塗装は必須。
HGで出ていない機体がキット化されたり、プロポーションについてはHGよりも高い評価を得ているものもあるなど、意外と侮れない。
ディン、グーン、ゲイツなどの量産機はコレクションシリーズでしか出ていない。また、ソードストライクとランチャーストライクを1/144で作成するには、2013年にHGでパーフェクトストライクが出るまでは長らくコレクションシリーズのストライカーパックを使う必要があった。
●AG(アドバンスドグレード)
1/144
ガンダムAGEに登場するMSの1/144キット。
HG AGEよりも安価で可動は狭い。どちらかと言うとFGに近いが、多色成型による色分けや作りやすさには定評がある。
またタッチゲート方式を採用しており、ニッパーを使わずにパーツを手で引き千切る事が可能。
全国のデパートなどで稼働していたガンダムトライエイジのカードが付属しており、1P100円で遊べた(2021年5月31日をもってサービス終了)。
またAGEに合わせて展開していたアーケードゲーム「ゲイジングバトルベース」との連動を一つの目玉としており、ゲーム用のICチップを内蔵している。
「ゲイジングバトルベース」は無料で遊ぶことが出来たが、AGEの放送終了からしばらくしてサービスを終了。それに伴いAGの全商品が生産終了となった。
大半はHGでカバーされてはいるが、HGで販売されていないクロノスは泣いていい……。
●EG(エントリーグレード)
1/144
低年齢層向けの、ニッパーや接着剤を必要としないキット。
HGを簡素化させたような造りで、パーツは色分けされており関節はしっかり可動する。
色分けについては奇想天外ともいえる独自のパーツ分割により、細かい部分まで成形色で再現されている。
安いながらもHGを上回る点もあり、決して侮れない。
可動ギミックを入れると組み立てが一気に複雑化するため、ウルトラマンや仮面ライダーなどの固定モデルが主だったが、初の可動モデルとしてファーストガンダムが登場した。
組み立てやすさとプロポーション・色分け・可動性能を両立し、かつ1000円でお釣りがくるほどの低価格のため子供よりおっさんによる争奪戦が繰り広げられた。
生産中に新型コロナウイルスの流行で生産が難しくなったため、武装の付属するフルパッケージ版をガンダムベースで限定販売→武装が付属せずビニールのパックに詰められたライトパッケージ版を全国販売→ライトパッケージ版を終売し、フルパッケージ版を全国販売 というように販売形式が推移している。
袋に入ったまま組み立てられないこともないので、ものすごく頑張ると「未開封組み立て済み」という謎の状況を製作可能。如何に袋を傷付けずに組めるかが勝負だとか。
上記のクオリティからHGよりこっちを買った方がいいのでは?という声も少なくなかったが、プラモ製作初心者への入門キットが商品コンセプトなので、熟達者には引き続きHGも購入してほしいと公式から見解が出されている。
好評だったためなんとガンダムハンマーまであるフルウェポンセットや、ストライクガンダム*4、νガンダム*5も発売。ストライカーパックやフィンファンネル等は付属しないが、HGのものがそのまま使える。
●HG(ハイグレード)
1/144・1/100
ガンプラ10周年記念企画として1990年に登場したシリーズ。
かつてキット化された機体をリメイクするのはコンセプト。
その点はMGと同一ではあるが、こちらは設計が簡素で組み立てしやすく安価。
初代ガンダム、Mk-II、Ζ、ΖΖの4種が発売された。
後述のHGUCシリーズの登場後はユーザーからは旧HGと呼ばれることもある。
当時のBANDAIが誇る最新技術であるシステムインジェクションによって多色成型を実現。成形色でパーツが色分けされており、部位によってはランナーの状態で組み上がっているという驚異的な代物であった。
MSジョイントIIというランナーの状態で組み立て済みの関節パーツに外装をつけていくという、後のRGに受け継がれる要素も持っている。これにより関節が可動するので自由なポージングができる。
ギミックも凝っており、初代ガンダムはこれまた色分けされたコアファイターを変形させて胴体に収納できる。
変形については基本的に再現しようとはしているが、さすがにΖガンダムの完全変形は実現されず、「ウェイブシューター」という新たに設定が設けられた独自の姿に変形するという形になっている。
現在はHG単独のブランド名としてはガンプラだけにとどまらず、バンダイ製ロボットプラモデルの汎用ブランド名として使用されている。
システムインジェクションによる多色形成はその特殊さゆえ、パーツにバリや色の境目のにじみができるなど難点も見られた。HGガンダムは数少ない絶版品であり、2001年3月に最終生産がなされた*6。
肩幅が広く、両足が正面を向いていてハの字立ちができない旧キットと比べるとプロポーションは劇的に進化している。さらには塗装せずとも素組みするだけで大まかな色分けが再現でき、値段も初代ガンダムが1000円と抑えられている。ガンプラと言えば現代で言うところの旧キットという時代に、このHGシリーズは画期的かつ衝撃的であったといえる。
合わせ目が目立つことや頭でっかちなプロポーションなどは現代のガンプラと比べるとさすがに劣るが、それでもこのシリーズは斬新な要素を兼ね備えており、当時の技術力を示す歴史的価値は大きいといえる。
基本的に1/144スケールのシリーズだが、VからEndless Waltzまでは1/100スケールの上級寄りキットに冠されていた。
ガンダムナタク(アルトロンEW版)はTV版のパーツ流用の影響で、後発商品と比較すると浮いて見える(TV版W及びXシリーズ特有のクドいディテールの所為で)。
●HG-Ex
1/60
HGの名を冠しているが、これだけ1/60スケール。
V2ガンダム・シャイニングガンダム・ゴッドガンダムだけがこのブランドで発売された。
その大きさを活かし、いずれも差し替え無しの完全変形ギミックなどがある。それ以外は基本的に1/144のスケールアップ。
ゴッドガンダムは史上初の「人差し指から小指の第1関節までの可動」を実現した。
●HGFA(ハイグレード・ファイティングアクション)
1/144
Endless Waltzの1/144シリーズ。
表情の付いた胴体などの差し替えパーツにより、劇中のイメージ通りのアクションポーズを再現できる。
90年代のキットは可動範囲が狭かったため、EW版ウイングゼロがツインバスターライフルを機体正面で両手で構えるようなポーズをとらせるにはこのような交換用パーツを使う必要があった。
●HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)
1/144
宇宙世紀作品群のMSを2000年代以降の技術でリニューアルしたもの。現在の1/144のメジャーブランド。
お値段は一部の大型の機体を除くと基本的に1000円~2500円程度。*7旧来の1/144サイズの製品よりは高いが、精密な造りのRGよりは安い。MGやPGより安価な普及品を供給する目的で展開されており、ラインナップは豊富。
設計はHG基準なので色分けはそこそこ。基本的な配色は成形色で再現されているが、細かい部分はシールで表現されることが多い。四肢の関節は可動しポージングができる。ただし、足の裏など目立たない場所に肉抜きがなされているものもある。
可変機の変形については基本的に可能。ただしΖやΖΖのような変形機構が複雑なものは、差し替え式となっていることがある。そのような機体は一度機体を分解し、専用のフレームパーツに必要なパーツを組みつけることで変形後の姿を再現している。
賛否両論ではあるが、機体によっては1/144での完全変形は部品が繊細になりすぎて破損の危険が大きくなるなどの問題が生まれるため、ある程度は許容すべきだろう。各部をしっかり固定でき、機体全体を薄くシャープにできるなどのメリットもあるため一長一短である。
20年を超える長期間に渡って展開されている規格であるため、同じHGUCでも発売された年代によって設計に大きな差がある。同じ作品の機体でも色分けや可動範囲が全然違うなんてこともありうるので、買う前に調べておくのが無難。初心者は箱絵がアニメ調のシンプルなものは昔に発売されたキットと覚えておけば問題ない。
目安として、モノにもよるが2010年代のキットでは塗装をしなくても概ね設定画稿やアニメ作中通りの見た目に仕上げる事ができる。
100番目はユニコーンガンダム(デストロイモード)、200番目は百式(REVIVE)。
なお、第1弾はお約束のガンダムやザクではなく、なんとガンキャノン。
開始時はHG1/144シリーズも並行して販売されていたため、HGでキット化されていたRX-78ガンダムやザクなどのリリースはシリーズもそこそこ経過してからになる。
近年では過去に発売されたHGUCをリメイクするREVIVEシリーズも同時進行中。因みにREVIVE第一弾もガンキャノンという徹底ぶり。
なお商品名は宇宙世紀MSでも時と場合によってHGUCとHGが使い分けられている。
1/144というサイズ、MGやRGほどではない比較的簡素な設計な設計ということで、40m級、時には100m級の機体をガンプラとして商品化できるギリギリのラインである面もある。サイコガンダムをはじめ、デンドロビウムやネオ・ジオングなど、PGと肩を並べるような超大型の機体が発売されることもある。そのようなキットにはネジ止めが必要な場合があり、ドライバーなどニッパー以外の道具を使うものもある。
●HGAUC
1/144
HGUCのコンセプトで宇宙世紀以外のMSをリメイクしていく企画。AはアナザーのA。
HGUCとは連番となっている。
なお、HGAUCは通称であり、商品名は「HG+各作品の年号等を示すアルファベット2文字」で表される。例としてガンダムXシリーズはHGAW(ハイグレード・アフターウォー)。
2010年に始まったシリーズであるため、当時品と比べるとプロポーション、可動範囲、成形色による色分けが格段に進歩している。
主役級のガンダムタイプのみならず、リーオーやダガーLなどの量産機も続々ラインナップされているため、裾野の広さとしては初期HGUCと同等以上といえる。
ただし、Gガンダムのシャッフル同盟や、ガンダムWの5機のガンダムの1つであっても一般流通ではなくプレミアムバンダイ限定となる場合があり、機体によって格差が見られる。
●HG G-SAVIOUR
1/144
実写作品G-SAVIOURに登場する機体をガンプラ化したもの。
GS-01ことG-SAVIOUR(無重力仕様)の評価は高いが、それ以外の機体はキット化されておらず、事実上の打ち切りとなったシリーズ。
出来の良さと作品の扱いの面倒さから長い間プレミアキットと化していたが、近年は普通に再販されるようになっている。
●HG GUNDAM SEED
1/144
詳しい内容は上記リンクを参照。
●HG GUNDAM 00
1/144
詳しい内容は上記リンクを参照。
これ以前のシリーズがHGAUCとして新作発売されているが、今作は未だこのブランドで新作発売が続いている。
●HGGB
1/144
模型戦士ガンプラビルダーズビギニングGに登場する機体をガンプラ化したもの。各キャラが製作したオリジナル機体を戦わせるという話の都合上、基本的にはHGUCのリデコ・色替えである。BANDAI的には金型を流用できて嬉しい。
●HG GUNDAM AGE
1/144
基本的にはHGUCのAGE版。
ターゲット層を意識してか組み立て易さを主眼に置かれており、かつ可動も良好とキット自体の評価も高い。
HG00シリーズにあったクリアパーツが無色透明である点なども改善され、さらにシリーズとしての完成度を上げた。
ラインナップはカラバリ率が高く品揃え自体は豊富だが、人気の有無がはっきりと分かれている模様。
放送終了後は一部キットにプレミアがついていた*8。
その後は定期的に再販が行われるようになったため割と落ち着いているが、それでもフルグランサあたりの人気キットは瞬殺されがち。
●HGBF
1/144
ガンダムビルドファイターズに登場する機体をガンプラ化したもので、基本的にはHGUC・HGAUCのリデコ+α。
なお、トライに登場したSDBFシリーズも本シリーズと連番となっている。
また本ブランドからオプションパーツのみの商品「オプションセット」が単独商品のラインナップに加わる様になった。
●HGBC
1/144(例外アリ)
ビルドシリーズに登場する武器、バックパックを単品売りしたシリーズ。
このシリーズでしか手に入らない物もあれば、既存のガンプラに付属している物のリデコ品であることも。
●HG GUNDAM THUNDERBOLT
1/144
漫画作品の機動戦士ガンダム サンダーボルトに登場する機体をガンプラ化したもの。パッケージもサンダーボルトの表紙デザインを模している。
一応宇宙世紀作品だが、正史とはパラレルワールドであり、対象年齢が高くメカデザインの毛色があまりにも違うためか独立ブランドとなっている。
パーツ数は非常に多いが、どのキットも評価が高い。
なおサンダーボルトのアニメ化に先駆けて商品展開が始まったため、漫画作品では初めて専用のガンプラシリーズとなった。
後にアニメ化するとパッケージ絵と成型色を変更したタイプに差し替えられたのだが、何故かザクⅡ(ビッグガン未付属版)だけは差し替えられず、再生産もされていない。
●HG Reconguista in G
1/144
ガンダム Gのレコンギスタに登場する機体をガンプラ化したもの。
当初はそれほど機体数を増やすつもりではなかったらしく、グリモアが大量に売れた事から急遽カットシーの販売が決まっている。
反面、主人公機であるGセルフですら高トルクパックやトリッキーパックが一切発売しておらず、未発売の機体数の方が多いなど放送枠が深夜枠だったからか近年作品ではかなり珍しい様相を表している。
他のシリーズに比べてマイナー気味であり、劇場版が公開された時にもなぜか再版されなかった。
●HG GUNDAM THE ORIGIN
1/144
機動戦士ガンダム THE ORIGINに登場する機体をガンプラ化したもの。
一応宇宙世紀作品だが(ry
作風を反映してモールドたっぷり装備もたっぷりでお値段も高め。
既にHGUCに登場した機体もラインナップされているが、まるで別物といえる。
THE ORIGINのMSVにあたるMSDのキットもこのブランドから発売されているが、一部キットは一般販売品の完全な上位互換をプレミアムバンダイで販売するなど売り方にやや難がある。
●HG IRON-BLOODED ORPHANS
1/144
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズに登場する機体をHGシリーズの水準でガンプラ化したもの。
このシリーズの特徴はなんといっても異常なまでの安価さだろう。
それでありながら内部フレームを再現し(一部のみや再現されていない機体もあるが)ギミックも積極的に盛り込んでいるためプレイバリューはかなり高い。
安価さの秘密は武器をMSオプションセットの名称で別売りとし、ランナーの多色成型を廃した点。
それ故にキット単体では武装が少々寂しく、シールでも足りない色分けがあるため劇中のカラーリングを再現したいなら部分塗装が必要な箇所も。
第二期以降にリリースされたキットの中には多色成型を採用したものもあるが、それでも値段はそう変わらない。どういうことなの……オプションセットには劇中未登場の武器もあるって?はて何のことやら
ちなみに放送時は本シリーズのパッケージにはパイロットの顔が機体の脇に描かれていたが、放送終了後生産分は無くなっている。ついでに機体名称も日本語から英名に変更された。
●HG THE WITCH FROM MERCURY
1/144
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する機体をガンプラ化したシリーズ。
2022年時点でのBANDAIが誇る最新技術が注ぎ込まれた意欲的なキットとなっている。
初発売は本編主役機のエアリアルではなく、「プロローグ」に登場するルブリスおよびベギルべウ。
かつてSDガンダムの輝羅鋼で使用され、ロストテクノロジーと云われていたインモールド成形が復活。複雑な図柄を1パーツに収めることに成功している。
一方でランナー数を抑え、関節構造やパーツ構成を30MMやEGに近いものにするなど組みやすさにも配慮されている。
●HGBD
1/144(例外アリ)
ガンダムビルドダイバーズのキットをガンプラ化したシリーズ。
HGBFとは連番にならず、再度1からカウントされている。
なお0番(000)が存在している。キットはガンダムダブルオーダイバー。
このキットのみ009番(ダブルオーダイバーエース)の発売をもって廃盤が確定。
●HGBD:R
1/144(例外アリ)
ガンダムビルドダイバーズRe:RISEのキットが属するシリーズ。こちらも前作から番号が仕切りなおされた。
また、前作まではHGBCに分類されていた武器セット類もこちらのナンバーにまとめられている。
主人公機の都合上、ラインナップの三割程度がコアガンダム関係のキットで占められているが、それ以外はSDからウォドムまでかなり混沌とした顔ぶれに。
また、HGBDで登場しなかったGP-羅刹やG-エルスもこちら名義でリリースされた。
●RG(リアルグレード)
1/144
ガンプラ30周年を記念して始まった新シリーズ。
MGの完成度を1/144サイズに詰め込んだようなガンプラである。
値段は同じサイズのHGのおよそ二倍となかなか高いが、それに見合うだけの恐るべきクォリティを誇る。
専用のフレームに装甲をつけていくという独自の設計となっており、関節の可動域は広い。MGゆずりの動きに合わせて装甲がスライドするギミックも盛り込まれている。
MGに匹敵するクオリティとパーツ数は驚嘆に値する。装甲は巧みに分割されており箇所によって微妙に色合いが異なっている。各所には細かくモールドが施されており、スミ入れすると非常に映える。
各部のパーツもMGのようにシャープに造形されている。HGのキットに見られるV字のアンテナのフラッグ*9もない。
色分けの正確さたるや、素組みでほぼすべてのカラーリングが再現される。ビームライフルのラインすらもパーツ分割で表現されているほど。
さらに可変機をパーツ差し替え無しで完全変形できたり、HGではそれぞれ別売だったユニコーンガンダムの二つのモードを統一したりとバンダイの技術の高さを存分に体感できる。
ただし、あまりのパーツの細かさ故の弊害もない訳ではない。
「個体差でパーツがポロポロ取れる」「関節が硬すぎる」「破損しやすい」といった欠点もあった。特に複雑な可変機構を持つZガンダムで顕著に表れた問題であった。(無論キット化に漕ぎつけられたのはBANDAIの恐るべき技術力の賜物ではあるのだが。)
これについては近年は改善傾向にある。
パーツ数の多さのため組み立てはやや難しく初心者には向かない。MGと同じく細かいパーツが多いため、HGを作り慣れてきた頃に挑むのが無難だろう。説明書通りに組んで付属のデカールを貼るだけでもカッコよく作れる点は嬉しい。
またかつて展開していたMS戦国伝の「MSジョイント」や旧HGの「MSジョイントII」を発展させた「アドヴァンスドMSジョイント」を採用している。要は組み立て済みの内部フレームであり、ランナーの状態で既に関節が可動する素体が完成しているという驚異的な代物。
だが、RGの方向性とイマイチ合致しておらず、関節がヘタりやすいと評判が悪く年々使用される割合が減っている。
主なラインナップはガンダムやシャア専用&量産型ザク、ストライク等テレビシリーズの主役・メインライバル級の機体のみであった。その後、アストレイゴールドフレームやジョニーライデン専用ザクⅡ等コアな作品からもキット化されてきている。
更にMSではないスカイグラスパーも(ソード・ランチャーストライカー付きとはいえ)発売された。
その誕生経緯から長らくガンプラ専用ブランドと思われてきたが、2020年以降はエヴァンゲリオンやガオガイガーもラインナップに入っている。
●MG(マスターグレード)
1/100
「ガンプラ15周年記念企画」として登場したシリーズ。
それまで新作TVアニメ以外のガンプラは放送当時のものしかないのが当たり前な時代に、旧作品のMSを最新技術とデザインでリメイクするというコンセプト。一般的な機体でおよそ5000~7000円程度とやや値段は張るが、HGと比較すると1/100というサイズを活かしてより精密に各部が再現されている。
ホビージャパンが開発に加わっており、更に最初期はユーザーの意見も取り入れながら開発を進めるというモデラー目線に立った画期的なシリーズだった。
HGほどではないがこちらも長い間展開されており、主役級ガンダムから量産機までラインナップは豊富。発売時期によって設計に大きな差があるのも同様。0083の機体などは発売から20年以上が経過しており、リメイクが待たれる。
基本的に放映終了後の機体がラインナップされるため、内部フレームやギミックなど、より詳細な部分まで再現されている。PGほどではないが装甲の下のメカまで造形されている。劇中での活躍を再現するために各部が作画準拠のシャープな造形になっていたり、より大きく動かせる関節になっていたりする。
動きに合わせて腕や膝の装甲が連動して動くギミックもある。
ZガンダムやEx-Sガンダムなどの複雑な変形も基本的に差し替えなしで再現。ユニコーンガンダムもデストロイモードへの変形が可能。
それ故に設計が複雑化しており、普通に組み立てるだけでも結構な時間がかかる。どこに付くのか分からないような細かいパーツも多い。初心者はHGあたりを作り慣れてきたら挑むといいだろう。
100番目は∀ガンダム。200番目はよりによって量産機のジム・コマンド(コロニー戦仕様)。
余談だがパトレイバーやダンバインの他、「MG FIGURERISE」という派生ブランドで仮面ライダーやドラゴンボールの孫悟空など非メカ系キャラクターが発売される事も。
人気のあるキットの場合、設計構造をリファインしたVer.1.5やVer.2.0が発売される事も珍しくない。
そのVer.2.0の先駆けとなったのはザクⅡであり、これは先にガンダムを出してしまうとその後に出すザクの方が技術をフィードバックして誕生してしまうため、劇中設定と異なりザクの方が優秀になってしまいかねないと危惧したため。なので続きざまに出たのはゲルググであり、この辺りからしても劇中ドラマを体感してほしいという意欲が感じられた。ドムは2022年にVer.1.5が出るまでスルーされたり、当のガンダムはVer.3.0にあっさり進んでしまうなど、徹底されていた訳ではないが
また、メカデザイナーのカトキハジメ氏が直々に関わったver.Kaが発売されることもある。特にνガンダムはユニコーンガンダムのように装甲が分割して中のサイコフームが露出するという意欲的なキットとなった。
●RE1/100(リボーンワンハンドレッド)
1/100スケールの商品展開が上級キットのマスターグレードばかりとなった現状を見直し、外装のリアルなディテールはそのままに、内部フレーム等を省略し組み立て易さを目指したシリーズ。
精密さは単なる1/100シリーズとMGの中間のような塩梅となっている。
同時に、これまでモデル化されていなかったMS(ナイチンゲール、ガンダムMK-III、ガンダム試作4号機、ハンマ・ハンマ、ガンキャノン・ディテクターなどのマイナーな機体)を積極的にラインナップしていく方針となっている。
しょっぱなのナイチンゲールからして大概なのだが、ナンバーが進めば進むほどファンも忘れていたようなマイナーMSがどんどんラインナップされていく恐るべきシリーズ。
最もマイナー機体専用のブランドということはなく、ザクIIIやバウ、ヤクトドーガといったHGUCで既にラインナップされた機体も見られる。
●HIRM(ハイレゾリューションモデル)
1/100
劇中の機体設定を「素材の組み合わせ」と「デザインアレンジ」をハイレゾリューション(高解像度)化する。
金属素材・パール塗装などメカディティール感を出している。
ガンダム・バルバトスの組み立て済みのガンダム・フレームは、各関節の保持力強化のため金属パーツを採用するなど、半完成品といえる仕様である。それ故にお値段は高め。
●PG(パーフェクトグレード)
1/60
ガンプラ20周年記念企画として登場。
ディテールや可動性、メカとしてのリアリティにこだわった「究極のガンプラ」を目指したシリーズ。
特に人気の高い主役機とそのカラバリ中心の展開になっている。
その凄まじいボリュームゆえにぽつぽつとしか発売されず、全く新作が出ない年もある。
1/60ゆえに30cm台の大きなサイズで、お値段は基本的に1万円を超える。
パーツ数も膨大であり箱がとにかくデカい。玩具店で見かけた時にはあまりの威容に圧倒的されることだろう。
機体の内部フレームが完全に再現されており、ほぼすべての装甲を外すことができる。
さらに装甲をつけたまま正座させられるくらいに可動範囲も広い。
MGと同じくギミックは基本的に再現でき、Zガンダムも完全変形可能。
1/60というサイズを活かし、頭部に発光ユニットを仕込むことでカメラアイを光らせることもできる。
なお、PG第一弾はエヴァンゲリオン初号機である。
●メガサイズモデル
1/48
ガンプラ30周年記念企画として登場。
現在ラインナップはお台場ガンダムことガンダムG30th、ザク(シャア専用&量産型F)、AGE-1ノーマル、ユニコーンガンダム。
サイズこそデカいがPGのような複雑な造りではなく、値段もそれ未満。
圧倒的な巨体を比較的気軽に組み立てることができるのがコンセプトといえる。
初心者でも組みやすいようFGのように手でランナーを取り外すことができる。
また左右一対のランナー同士を組み立ててからランナーから取り外す事も可能となっている。
●HCM-Pro(ハイコンプリートモデルプログレッシブ/ハイコンプロ)
1/200
細部の塗装と可動を両立したミニサイズの完成品。冒頭でも触れた通り一応プラモデルとして扱われている。
ミニサイズながら可変機は一部差し替えによる変形を導入している。
最大の特徴は装甲部を外すと内部メカが見えること(内部まで塗装済)。
ガンダムヴァーチェはHGにはなかった装甲パージを再現。
何より同ブランド・同スケールの他のMSと組み合わせられるデストロイガンダムを商品化できた唯一のブランドである。
(尚余談だが、変形できるというポイントだけなら他は食玩のG-FLEXくらい)
●SHCM-Pro(スーパーハイコンプリートモデルプログレッシブ)
1/144
上記ハイコンプロの上位版。
スケールアップにより本家にはできなかったギミックをも可能にした(ガンダムはコア・ファイターの変形合体、ユニコーンは一部差し替えで変身)。
ガンダム・ザクII(シャア専用&量産型J)・エクシア・ユニコーンの5種のみ発売。
エクシアはエクシアリペア再現用パーツの付いたDX版も発売された。
●スピードグレードコレクション
1/200
ハイコンプロと同スケール。
組み立ては必要だが彩色済キットという性格上、ある意味ハイコンプロの下位と言えるかもしれない。
最初は袋入り、彩色済の単色ランナー、ニッパー不要……と色々と努力しているのだが、いかんせん主流とはスケールとは異なる廉価キット。
しかもアニメやゲームとの連動連携を打ち出したわけでも無いせいか広報面もひっそりとしたものであまり話題になることはなく、
ラインナップはガンダム・ウイングガンダム・Zガンダム・ゴッドガンダムの4種類のみ。
後にアニメガンダムビルドダイバーズRe:RISEに出演、活躍したことで捲土重来を果たすがシリーズ復活とまではいかなかった。
コンセプトも前述のEGに引き継がれたため、シリーズ再稼働の可能性も限りなく低いと思われる。
●U.C.HARD GRAPH
1/35・1/144
装甲戦闘車両のスケールモデルに使われる縮尺1/35でガンダムの世界を表現する物。
兵士のフィギュアや火器、装備品、ワッパなどの車輌やMSの一部分などが同梱されている。
後に1/144で展開するHG U.C.HARD GRAPHも作られた。
こちらはMSと陸戦兵器のセットである。
●EXモデル
バンダイの版権商品のシリーズで『機動警察パトレイバー』のレイバー指揮車や火星野郎、『戦闘妖精雪風』等のガンダム以外の作品も製品化されている。
価格はガンプラより高めで単色ないし二色成型ゆえほぼ塗装必須であるが、普通のプラモデルの値段としては適性である。
つまり正確にはガンプラではない。
記念すべき01番はガンダム・トレーラー。
●ビルダーズパーツ
2010年の前半から展開したガンプラ用カスタマイズキット。
パーツ組み換えで多彩な武器を再現できる「1/144 システムウエポン」とディテールアップを主眼とした「HD」、格納庫を模した陳列用ラックの「システムベース」の3シリーズがある。
ディテールの細かさなどBF/BDシリーズのオプションパーツやバンダイ以外のメーカーのカスタムパーツよりも少々クセがあるが、コレでしかカバー出来ない部分もある。
●BB戦士
いわゆるSDガンダムのガンプラ。
全体的に二頭身に設定されている。
ガンダムシリーズの機体をそのままSDにしたものをはじめ、武者ガンダム、騎士ガンダム、三国伝などいくつかのシリーズに分類される。
設計は簡素で組みやすく、値段も安いので初心者向け。
ただし色分けが大雑把でありシールで表現されている箇所が多いため、塗装で仕上げるとなると骨が折れる。特に派手で複雑なデザインが多い武者ガンダムに顕著。
他のシリーズと比較しても特に肉抜きが目立つシリーズでもある。
ギミック重視であり、鎧を外して軽装モードにしたり、武装を組み替えたりできる。変形させたり、SD体型からリアル頭身に変化させられるものも多い。
頭部を外す必要はあるものの、ZガンダムやZZガンダムも変形が可能。またユニコーンガンダムやシナンジュにはBB戦士オリジナルのビーストモードが用意されている。
BB弾を飛ばして遊べることが由来なのだが、ミサイルような形状の弾を飛ばせるという風に変化していきやがてそれも廃止された。
シリーズ初期に登場した機体のいくつかはパーツの追加やリカラーがなされて「Gジェネレーションシリーズ」としてリメイクされた。
詳しい内容は下記リンクを参照。
SDガンダム BB戦士
BB戦士三国伝/SDガンダム三国伝 Brave Battle Warriors
ちなみにビルドファイターズトライに登場したSD群もガンプラとして発売されているが、これらは「SDBF」と呼ばれる独自シリーズでBB戦士には含まれない。
●クロスシルエット
新しく発売されたSDキット。
共通フレームを採用しており、フレームの組み替えによって好みの頭身に出来るのが特徴。
別売りのシルエットブースターを使用することで、より細かい調整が利くようになっている。
また、ガンダムタイプの瞳の有無も選択可能。
ラインナップはガンダムの他、マジンガーやゲッターロボ、ガオガイガーも発売されている。
他のシリーズと比較して特にシスクードやフェニックスガンダムといったGジェネ系の機体が比較的ラインナップされやすい傾向がある。
●Figure-rise Standard
仮面ライダーやドラゴンボール、ウマ娘などの主に等身大キャラを中心に展開するプラモデルシリーズ。
ガンダム専用ブランドではないが、すーぱーふみなが原型のひとつとなっており、ラクスやスレッタ、ミオリネといったガンダムヒロインのキットが発売されている。
HGBDとパッケージデザインが統一されているダイバーナミやアヤメさんも、このシリーズということになっている。
バンダイの美プラの経験が浅かったためか、あるいは安全基準の関係か、商品によってクオリティの差が激しい。特に美少女キャラは完成品に引けを取らないものから何ともいえないものまで上下差が物凄い。最近は30MSからのフィードバックによって改善の傾向にある。
☆ガンプラでは無いもの
Oモビルフォースシリーズ(東京マルイ)
O太陽系戦隊ガルダン(有井製作所)
Oザ・アニメージ(〃)
O銀河の鷲 メガロザマック(イマイ)
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*2 但し作品によっては需要など様々な事情で商品化されず終了後にガレージキットとして発売されるケースも多かった
*3 ガンダムベース限定。これだけ何故か対象年齢8歳以上になっている。
*4 ライトパッケージとフルパッケージで付属する武器が違う。また、お菓子ボックスの付属品扱いでルージュも出ている。
*5 ライトパッケージ版は存在しない。また、HWSを取り付けることができない。
*6 金型が使用不能なレベルに劣化してしまったため
*7 サザビーのような20m級の機体はおよそ3000円。ナラティブガンダムA装備、Ξガンダム、ペーネロペーのような特にボリュームのある機体だと6000~7000円ほどになる。
*8 後半登場機の生産数の少なさと、改造ベースとしての人気によるもの
*9 安全のためにアンテナ先端に設けられた四角形の造形のこと
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