ページ名:盾

登録日:2012/02/19 Sun 02:14:34
更新日:2023/11/20 Mon 13:43:20NEW!
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武器 防具 シールド 武器項目 イージス アイギス 矛盾 防御は最大の攻撃 ディフェンダー 鈍器 騎士 マルチウェポン スポーツ 防御 コメント欄ログ化項目 ガードベント 仮面ライダーガイ きた!盾きた!メイン盾きた!これで勝つる! 最強の矛を殴り飛ばせる最強の盾であれ




斬撃


打撃


突撃


射撃


あらゆる攻撃から身を守り、あらゆる騒乱を押し退ける。
守が故の武具。それが盾である。


剣を取るか盾を取るか、どちらかなら盾を取れ!



◆概要

防具の一種で、身にまとう鎧や兜とは違って手持ちの形で用いられることが多く、
手持ちゆえに「自らの動作で」守る位置を変える事が出来、動作の阻害を減らしつつ守りをこなせる防具。
古くは古代シュメール文明の頃から用いられていたとか。


また、鎧と比べて軽く、また嵩張りにくいので携帯性にも優れており、
戦闘が予想されにくい行軍時には背負って持って行ったり荷車にまとめて積んでいってもいい。
さらには、鎧や兜と違って最悪手に持って掲げるだけで防具として機能するため、
装備に時間がかからず、不意の奇襲などにも対応できるというメリットもある。
比較的安価な為に大量に数を揃えられるのもポイント。


一般的には攻撃を防御したり武器を弾いて隙を作るいわゆるパリィ用の使い道しかない様に思われがちだが、
盾を積極的に使用していたヨーロッパの古武術ではシールドで殴るシールドバッシュなど盾での攻撃法も研究され使われていた。


その他に真ん中にスパイクを装着した物や、インドのマラータ族が使った上下に角のついたマル、
モロッコ生まれの上下に、真ん中にナイフがついたアダガ*1、剣とランタンがついたランタンシールドのような武器が取り付けられた物もある。


また戦場では投石・投槍・弓矢などの遠距離攻撃が今も昔も主要武器なので、
一方的にやられないようにするためにも重要な武具だった。
安心感も増すので士気の面や恐慌を抑える効果も大きい(これは後の戦車やら自走砲の装甲においても同じことが言える)。



素材となるのは木製から皮・青銅・真鍮・鉄・生首・亀の甲羅・竹・ヤナギの枝に、
近代では軽金属のジュラルミン、プラスチックのポリカーボネートと様々。
だが一概に硬ければ良い訳ではなく、敢えて柔らかい素材を使う事で、武器を食い込ませ攻撃の隙を作るものも存在した。


中世ヨーロッパでは騎士道の象徴とされ、
獅子や一角獣等に支えられたエスカッシャン(盾の紋章)の紋章を見た事がある方も多いだろう。
当時はこれに迷子札身分証のような機能が設けられていた。


盾を紛失する事は騎士の不名誉とされ、


「わりぃ、盾無くしちまった」
「自害しろ、ランサー」


となる。かも


これは盾が仲間を守る象徴であるのと同時に死傷者を運ぶ担架としても使われた故。
自分を守るだけの鎧ならともかく、盾を無くすことは味方まで危険にさらすことを意味しているのである。
その為、盾は騎士にとって必須アイテムであった。


後述のスポーツの成績優秀者の表彰品に盾が送られるのはこれが由来である。


また南アフリカのズールー族では階級章としても使われ、戦場で功績を挙げた物は白から黒の楕円形の盾に代わった。


『後ろ盾』という言葉があるように、という主役の横にありて、影から支える名脇役と言えよう。



え? 爆撃? 人類には無理に決まってんでしょ! もう!



そんなわけで現代戦に移行するにしたがって相対的に価値が下がっていったが、歩兵戦では十分役立つ(※もちろん兵装による)ので今でも活躍はしている。
また、警察の機動隊など盾が通用したり活用しやすい団体が活用することが増えていった。



◆主な盾の種類


・手持ち盾

その名の通り、手に持って使う盾。鎧よりも安価で歩兵なども多用していた。
日本では『日本書紀』や『古事記』などに革を漆で固めた手楯の記載が見られ、奈良時代には鉄製の持楯も存在していた。
しかしながら、当時の文献には奈良時代における、軍の装備品の内容に盾に関する言及が少なく、
「奈良時代の段階で既に騎兵・歩兵共に、手持ち盾はあまり使われていなかったのでは?」という説もある。


そして平安時代後半に武士が現れ、彼らが戦いを担うようになって以降は、
同じ重さなら手で持つより、大鎧の大袖のように体全体で支える鎧に楯の機能を取り込む方が負担が少ないためか、ほとんど使われなくなった。
ならばなぜ海外の防具もそのようにならなかったかといえば、
それは日本の武士団と海外の軍勢では、成り立ちも性格が異なるからである*2
大鎧の使い手たる武士達は、その登場当初、神出鬼没の反乱軍や盗賊集団の掃討戦や追撃戦を主眼にしていた。
このような相手に対しては、現場に急行できる騎馬の機動力と弓矢の間合いの長さに加え、少人数の武士団で対処するのが都合がよかった。
その結果、白兵戦が軽視され、大群同士の正規戦闘が消えた結果、手盾の人気が殆どなくなってしまった*3



大型…

古くは、槍を装備した重装歩兵軍の密集陣形―ファランクス(Phalanx)で使用。
古代ギリシアでは円形のホプロンアスピス(Aspis)、古代ローマの長方形のスクトゥム(Scutunm)等が該当する。
城攻めの際には上面に展開し矢や投石を防ぎ、中には盾の内側に投擲武器核兵器、夕食のおかずを入れる事もあったそうな。


騎士の時代になると、騎乗状態でも肩から足まで保護する為の涙滴・楕円形の物や菱形のカイトシールドも開発された。
先述の南アフリカのズールー族の盾等も含め、首から脛辺りまでを覆える大盾は総じてタワーシールドとも呼ばれる。現代のライオットシールドバリスティックシールドもこれ。


防御力が高い反面、当然重い物が多かったり、ランス抱えた人は動き辛かったり、とお馬さんマジ涙目。
だが作画は楽になるかもしれない。


小型…

  • 勇者大好きのヒーター・シールド
  • ヨーロッパで使われた円形の超小型盾バックラー(buckler)
  • ポーランドやオスマン帝国で使われた円形のカルカン
  • ポーランドの騎兵が用いていた正方形のタージュ
  • モンゴル帝国で使用されていた腕に装着する円形のシパー
  • 中国で使われていた円形の団牌
  • アステカのチマリ

等が該当する。
歩兵が使う円形の盾を総じてラウンド・シールドと呼ぶ事もある。


前に構える、身を隠す、武器を払う、ソリにおぼんにフリスビー。
構わん殴る!等、使用者の知恵次第で如何様にも使う事が可能。中には盾自体に銃などの武器(可動式含む)を仕込む者も……。
集団で使う場合はシールド・ウォールという密集隊形で仲間を守ったという。


防御面積が少ない分、軽量で小回りが効く。そして量産し易い。
大楯が主に中~遠距離用なのに対し、小盾は主に接近戦用の盾として用いられる。
小型になるほど、「受け止める」のではなく「受け流す」ことを主眼に運用される。
創作系では「前腕が主保持で手は補助保持で用いる」タイプが多い(特にやや大きい「中型」とでも言えそうな物)が、
史実的には「手持ちが主保持で保持力が足りないから前腕も補助的に保持に用いる」が正解。


・置き盾

地面に立て矢を防ぐ、大きな盾という名の壁。
手持ち盾が廃れた日本でも、戦国時代は火縄銃等を防ぐ為に垣盾という物を使用。
材料は竹や木なので調達が容易な他、負傷者を運ぶ担架としても使われたが、燃え易いのが欠点。
ヨーロッパでも13世紀にイタリアの都市で誕生した、弓兵などが使うパヴィス(Pavis)という置き盾があった。
また「車盾(ウォーワゴン)」という、で引く移動盾(というか側面が盾になった馬車)もあった。


・肉の盾

エロ澄さん「永澄バリアー!!」
惚れた女を守る為。兄妹家族と金の為。今日も何処かで漢が散る。所謂ボディガード。身を呈して相手を守る姿は正に、男の中の漢。
エンダァァァァァァイ(略


あるいは、自身の保身の為、罪なき物を犠牲にする吐き気を催す邪悪な行い。
あるいは「ギャグ漫画じゃなかったら死んでたぞ!」な存在。
死ぬか生きるかは脚本次第。


味方サイドが敵の体を使って防御することも良くあり、
仮面ライダーショッカー戦闘員を盾にして怪人の武器の威力を見るのはもはや様式美。
敵がやれば外道とか言われることもあるが、味方がやる分にはあまり問題視されない珍しい戦法とも言える。


とある戦記モノWeb漫画では、盾を構えた兵士が横並びになり馬防柵として立ち塞がるという正気の沙汰ではない戦術が登場する。
上述のファランクスをはじめ、盾を構えて密集し、敵の攻撃を阻害する戦法は現代に至っても定番の陣形ではあるが、それはあくまでも対人戦に限ったものであり、
一頭あたり500kgが普通の軍馬の突撃を、衾も無しに*4体で受け止めるという想定はまずされない。
怒涛の如く押し寄せる騎馬隊を前に一歩も退かぬ勇気と死をも厭わない覚悟という狂気があればこその戦術で、「肉壁」や「死兵」と呼ばれ敵味方に恐れられている。


歴史上では、人間以外にもの盾も記録として残っている。


バリア/シールド

野田「バリアー張ればいいだけ」
子供が汚いもの他人に移す際の対抗手段。何故か必死になるのは子供の性。子供が使う分には微笑ましい言葉遊び。


創作では各種力場フィールドによる障壁として登場する。実弾から非実弾まで防ぐ便利兵器。原理は作品によって様々。
ちなみにバリアとは元々“障壁”という意味の単語であり、「言葉の壁(ランゲージバリヤー)」等の言葉もある。


・回避盾

武器そのものでなく用語だが一応記載。
RPGで敵のヘイトを引き付けつつ攻撃を回避することでダメージを防ぐ。
言うまでもなく上級者向け。自身の回避率を上げるバフやみかわしの服、シームレスRPGなら「使用中敵の攻撃を回避する」技を駆使しよう。




◆高名な盾

神話・伝承

・アイギス/イージス
アテナさんのチート防具。魔除け効果に石化ビームを持つ。
FF等でも初期から「イージスの盾」としてお馴染み、かつ高性能。


・叫ぶオハン
アイルランド神話由来。持ち主に危険がせまればで叫んで助けを呼ぶという。
まぁ駆けつけた助っ人に後で殺されますが。


[[・矛×盾>矛盾(故事成語)]]
矛が攻め、盾が受ける。いや逆か?元は韓非子の故事から。
なおシレンシリーズにはこれを基にしたネタ装備「矛の盾」が登場。
防御力の値がそのまま攻撃力になる両手持ちの盾で、盾で守り盾でぶん殴る。正真正銘攻防一体の盾である。


フィクション

ビームシールド
「小型モビルスーツ」「ゴーグル顔」等と並ぶガンダム新時代の特徴の一つ。
敵組織クロスボーン・バンガードのMSや主役メカ・F91が装備している。後の作品にも登場。


シールドミサイル
攻撃を受け止める筈の盾の中にあろうことかミサイルなどの爆発物をしこたま詰め込むという狂気の産物。似たようなコンセプトもたびたび登場している。
……一方で「本体に仕込むよりマシ」「実は盾でなくミサイルランチャー(近接白兵レンジに入るまでに撃ち尽くす)」という意見もあったりする。


ユニコーンガンダム
専用の盾に「Iフィールド」というバリアーの発生器が内蔵されていて、
ミサイルなどの実弾のみならず、ビーム兵器に対しても強力な防御力を発揮できる、当時としては最高峰の性能を持つだけではなく、
推進器もないのにパイロットの脳波に反応して自動で動き、「シールドファンネル」とあだ名されるような使われ方をした他、
最終的には本体であるユニコーンガンダムも、2号機である“バンシィ”と力を合わせ、
宙域にばら撒かれたサイコ・フレームなども用いて「サイコ・フィールド」という特殊な力場を形成し、
そこに向かって放たれたコロニーレーザーを自ら盾となる形で防いでみせた。
後にある種のお祭りゲーでは盾の神器と関連付けられ、立ち位置・発光色も巻き込んで偶然とは思えない納得のいく偶然を体現。


熾天覆う七つの円環
ロー・アイアス。特に飛び道具に対して絶大な防御力を発揮する。戦果・該当項目あり。


・ベイル(El Shaddai)
神がデザートスプーンとして使ってるらしいスタイリッシュ折り紙。


・お鍋の蓋
これにお鍋と木の棒。エプロンを全裸装備すれば君も立派な勇者だ!
使用者によってはビーム攻撃すら跳ね返す!
ドラゴンクエストの5から登場して認知度が上がった感じか。


・聖武器『盾』
盾の勇者の成り上がり』に登場する伝説の勇者の持つ聖武器。武器と呼ぶのに盾とはこれ如何に。
しかも武器扱いの為、他の武器が装備できないというとんでもないデメリットが存在する。
だが魔物や素材を吸収することで新たな能力が解放され、伝説の武器と呼ぶに相応しい攻撃能力を得る。


・ハイリアの盾
某緑の勇者の最強の盾。防げない攻撃はほぼないだろう。
…にもかかわらず初登場作では序盤の店で買えた。性能はこの頃から据え置きで。
作品内での扱いはだんだん改善され、スカイウォードソードブレスオブザワイルドでは最高ランクの壊れない盾(BotWは壊れにくい盾)として登場する。
なお、その場合は後述のミラーシールドは登場しない。
スマブラSPにおいては他のファイター達が反射も相殺も出来なかったキーラのレーザー群を4度弾くことに成功している。だが、4度目の防御で体制を崩され、やられてしまった。


ミラーシールド
某緑の勇者の最強の盾その2。普通の攻撃は勿論光線や魔法も何のその。
時オカの方はなんと魔法を蓄積してから放出できた。
え、ムジュラ?……顔が…


・アルカードシールド
某半吸血鬼のry。盾の力を引き出す「シールドロッド」で力を解放すればなんと最強武器に!


封印の盾
アカネイアの神話に伝わる炎の紋章。
星・光・命・大地・闇の5つのオーブがはまることで真の力を発揮し、持っているだけで地竜を封印できる優れもの。
真の力が失われている時も、「宝箱に入った財宝の使用が許可される」云々で、
これさえあれば宝箱を開けることが出来るいつでも役に立つ画期的な盾。


・千年の盾
遊戯王にでてくる伝説の盾。なんと守備力3000を持つ。
シールドクラッシュ?何それ知らないよ。


デュエルディスク
カードが剣ならデュエルディスクは盾!鞘だろ。
リアルファイトでは本当に盾として使った事も。
によっては高性能無線機を仕込んでる場合も。


・フロウウェンの盾
ファンタシースターオンラインに登場する盾。
「フロウウェンの大剣」及び「フロウウェンの鎧」とセットで装備すると回避力がアップする。
属性耐性が高いため、単体でも意外と使える。
後にファンタシースターポータブル2インフィニティで復刻されたが、入手条件は「オルガ・フロウを倒した後で上から降ってくる剣をジャストガードする」と鬼畜。
PSOでは「この剣に刺さると激レアアイテムが手に入る」という都市伝説が流布したことがあり、恐らくそれを意識したパロディと思われる。
存在意義は入手難度に反して微妙だが…


・殺戮の盾
世界樹の迷宮シリーズに登場する物騒な名に恥じない最強の武器
数値はぶっちぎりで最高数値だが装備するとダメージ耐性が低くなり、かえって受けるダメージが増えてしまうという文字通りの矛盾を体現する盾。


仮面ライダーガイ
近くにいた、お前が悪い。王蛇専用ガードベント。


・シシレッド/ラッキー
俺はラッキー!宇宙で一番ラッキーな『戦う盾』だ!!
ツルギ「戦う盾もカッコいいじゃねえか、俺様にやらせろよ!」


・バリアーシールド
電光超人グリッドマンの使う記念すべきアシストウエポン第一号。
内部にプラズマブレードという剣が内蔵されており、さらにサンダーアックスというにも変形できる。
だが何よりも、盾としてこれ以上ないくらいドストレートな名前が有名な一品。


・絶刀・天羽々斬
「盾……ッ!?」「……剣(TSURUGI)だッ!」


・鏖鋸・シュルシャガナ
「盾……ッ!?」「……なんとノコギリ」


ティンベー
ローチンという矛とセットで使う、琉球武術由来の由緒正しい盾。
盾としても勿論、敵に突きつけて目眩ましにも使える攻防一体の優れもの。
弱点は海亀の甲羅製でやや強度不足なため、シールドブレイクに弱いところ。
語源は「籐牌」で油に漬けた藤の蔓で編んだ盾を琉球の材料で再現したものだとか。


・ヴィブラニウムシールド
マーベルヒーロー達の現場指揮官ことキャプテン・アメリカの象徴とも言える円盾。
最強金属「ヴィブラニウム」で出来ており、大型クロスオーバーイベント級の出来事でないと破壊できない(破壊されないわけでもない)。
受ける、パリィする、振り回して殴る他、フリスビーのように投げつけて飛び道具として使用する。
地形でガンガン跳ね返って複数のターゲットをど突くのはキャップの得意技。


バカガード
しょっちゅう主人公に肉盾にされるバカ二人。というか基本戦術の域に入ってしまっている、特に賞味期限切れの方
ボーボボどころか他の仲間にすら盾にされることすらある。ちなみに天の助が自ら盾になったこともあったがところてんなので無意味に貫通した。
ちなみに天の助は「切り刻まれようが千切れようがすぐ復活する(本人も平気)」という、
「防御力」ではなく「再生力」の方を買われた盾としては珍しい使われ方をしている。あとヘイトも勝手に集めてくれる


・全く普通の盾シリーズ
Grim Dawnに登場する装備で「全く普通の盾」を始めとした「全く普通の○○」というレジェンド装備シリーズ。
見た目は「全く普通の」が付かない通常版(盾防具)と同じ全く普通のもの。
しかし全く普通のシリーズは盾ではなく片手メイスである。ドヤ顔ダブルシールドが出来る
つまるところネタ武器だが実用性が無いこともない。


・肉の盾
ゴブリンスレイヤー』において、メインヴィランであるゴブリンが使う常套手段の一つ。
虜囚とし、自分たちの玩具として尊厳も貞操も奪い尽くした女・子供を文字通り「肉の盾」として掲げ、防御手段とする醜悪な行動である。
凄惨な有様となった全裸の女・子供が痛々しく板に打ち付けられ、あるいは縛り上げられて掲げられる様はまさに吐き気を催す光景だろう。
小説版ではゴブリンの習性を知り尽くした主人公によって即座に奪還されたり、使う前に倒されたりと無力化される場面が多いが、
漫画版ではおそらく愛する異性を虜囚・盾にされ、手も足も出ずにゴブリンに殺される冒険者が描かれるなど、ゴブリンにとって有用な手段であることが示されている。
ちなみに、ゴブリンは仲間に対する情など持っていない者が大半なので、仲間が「肉の盾」とされても構わず攻撃してくる。



現代の盾

・表彰盾
記念や表彰として贈られる置物で、金属製・木製・ガラス製がメイン。貰って嬉しいかは貰った理由次第。
言うなればトロフィーの類で防具ではないが、元々は防具としての盾を優秀な人に贈ったり儀式で使っていたのが始まりとされている。


・バリスティックシールド
今現在、最も活躍している盾その1拳銃弾クラスの弾丸なら防ぎきる事ができる防弾シールド。真っ黒で上の方に覗き穴の空いているアレ。
軽くても10キロ程度の重さがあるので持って走り回ることは難しく、コロを付けたり自走能力を持たせてロボット化したりしている。
最近では背中に背負った懸架アームを使って体で盾を保持する事で、両手を使えるようにする盾も開発されている。
所謂、サンダーボルトとかジェスタとかアシュラテンプルみたいなアレのことである。


・ライオットシールド
今現在、最も活躍している盾その2。ライオット(暴動)の名の通り暴徒鎮圧を目的とした角盾。機動隊とかが持ってるアレ。
昔は銀色のジェラルミン製、現在は全透明のポリカーボネート製の物が多い。
主に投石や火炎瓶などから身を守るのに使われる他、デモ隊などを押し返すのに用いたり、格闘時には盾で打撃や抑え込みを行ったりもする。
耐衝、耐刃性能はあるが、基本的に防弾性能は無い。


防盾ぼうじゅん
今現在、最も活躍している盾その3。よく機関銃の横にくっ付いてるヤツ。戦車等の砲塔付近に装着される装甲もこう呼ばれる。
接地式だったり車載式な場合、防御力は折り紙付き。ライフル弾もガンガン弾く。戦車の場合は言わずもがな。
機関銃に取り付けるタイプは照準の視界確保のため、上側の一部がくり抜かれている。


・人間の盾
現代で使うと非常にまずいことになる呪われた盾
民間人への攻撃を原則禁じた国際人道法(戦時国際法)を根拠に、軍事目標となり得る場所に民間人を集めて敵に攻撃を躊躇させる戦術。
まともな国家ならば戦争犯罪を避けるべく行動するし、実際に違反があれば国内外から非難を浴びるので、こういう相手には非常に有効…でもなかったりする。
なぜなら軍事目標に存在する民間人は必ずしも保護の対象とはなり得ない為である。
詳細は長くなるので要約するが、攻撃側の軍事的利益が民間人の損害を上回ると判断された場合に限り、民間人の損害は許容されうる
なので世間の目が気になる国家であっても、多少民間人が残っていようと容赦なく攻撃する可能性が高い。
たくさん民間人を集めれば躊躇させられるかもしれないが、まずその民間人を維持するのが大変だろう。人である以上、寝て食って用を足す必要があるのだから。
また、そもそも人間の盾を使うこと自体、戦争犯罪である。民間人の保護という観点から逸脱した行為だからだ。使った時点で国際的批判は免れない。
大量のデバフ付きで防御力があるのかも怪しい血塗られた盾。それが、人間の盾である。



◆盾を使う方々(盾がモチーフのキャラクターも含む)


盾使いキャラの特徴

ロボアニメだと手軽に格好よくできるからか、結構色んなロボが持っている。
変形してクローやパーツになったり内部に武器を搭載していたりギミックが多数。
「盾が壊れたら変形できなくなる」「攻撃を受けたとき武器に誘爆しないのか?」などのツッコミが入ることも…


ゲームでも「装備部位を増やしたい」「アクションとして『防御』をさせたい」などシステム上の都合により色んなキャラが持っている。
盾を持っている敵は一目で「防御をしてくる」ことが分かるので、プレイヤーは守備を突破するために知恵を巡らせないといけない。



ロボットアニメ


その他アニメ


RPG、SRPG


その他ゲーム

  • ガリアノス(黄金の城) 盾(防御)をメインにフィーチャーしたゲーム
  • リュウ(闘いの挽歌) ボタンでガード。上記の『黄金の城』の一か月後に稼働したらしい
  • トロージャン(同上)
  • スナイパージョー、シールドアタッカー、ナイトマン、ブルース(ロックマンシリーズ) スナイパージョーの系譜を継ぐ「攻撃中を狙わないといけない雑魚」は多数存在する
  • アーマー・アルマージ、シールドナー・シェルダン、ソルジャー・ストンコング(ロックマンXシリーズ) 獲得武器もシールド要素を持つものになっている
  • ワルキューレ(ワルキューレの冒険)
  • ルシア(マドゥーラの翼) 盾をつけてるのはパッケージだけで、実際にゲームでは使用しない。
  • リーズバイフェ・ストリンドヴァリ(MELTY BLOOD)
  • マシュ・キリエライト(Fate/Grand Order) 盾の名を冠するクラス『シールダー』。刃もついた攻防一体の装備
  • ウォーリア オブ ライト(FINAL FANTASY) 盾を防具としてだけではなく、武器としても使う
  • 曹仁(無双シリーズ) 自らを盾と位置付けるだけでなく、「牙壁」とよばれる盾型の武器を使う
  • 星彩、呂玲綺(8)、夏侯姫(無双シリーズ) 直剣と盾のセット武器「盾牌剣」が得意武器。盾はちゃんと攻防で活躍する
  • ヴェノム・スネーク(METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN) 装備の一つにシールドがある。強化し続けると最終的に戦車砲すら防ぐ。
  • 立花宗茂(無双シリーズ)
  • デュークモン(デジモンシリーズ) 必殺技「ファイナル・エリシオン」は盾からビームを放つ。
  • リンク(ゼルダの伝説)
  • シレン(風来のシレンシリーズ) シリーズ通じての命綱。
  • ソフィーティア・アレクサンドル(ソウルキャリバー) ショートソードとスモールシールドを同時に使うスタイルで戦う
  • カサンドラ・アレクサンドル(同上)
  • リザードマン(同上)
  • TL系機体<シールド・フォース装備>(R-TYPE FINAL)
  • 浅井長政(戦国BASARA) 同じく防具としてだけではなく、武器としても使う
  • カオス(闘神伝2)
  • ギル(ドルアーガの塔)
  • アラモ・ジャック(メタルマックス3) 両腕に装備。バリアとの合わせ技でかなり攻撃を防いでくるが、攻めに転じている時には使えないという弱点がある
  • マーセラス(鬼武者)
  • アテナ、イージス(モンスターストライク)
  • 無限 あざみ機(新サクラ大戦)
  • シールダー(大魔界村) 自らの首を取り外して盾として使用
  • 2面のタンゴ・リーダー(オペレーションゴースト)
  • 片手剣ランスガンランスチャージアックス(モンスターハンターシリーズ)
  • シールド(アーマードコアシリーズ) AC2~ACLR、ACVD、及びAC6にカテゴリが存在。シリーズによって実体型かエネルギー展開型のどちらか、あるいは両方が登場する
  • 魔盾使いの皆様(ゴエティアクロス)

特撮





漫画



小説


玩具

  • シールドライガー(ゾイド) 鬣からバリア「エネルギーシールド」を展開する
  • シールドサウルス(ダイノゾーン) ダイノアームズの一体で、盾に変形する。
  • Zナイト/グレートZナイト/ノーザグレイバー、マリンカイザー/ディバイキング、ギルガ/ゼルガイア(装甲巨神Zナイト)

その他





追記修正は攻撃を防いで


ハイ!竜巻落とし!


ふ…ふせ‥いでか


Yeah!Wow!


願い……ま


HYPERボッ!!!!!


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*1 元々はナイフだけ取り付けられていたが、ヨーロッパに入ってきた後に槍が付けられるようになった。
*2 例えるなら海外の軍勢は軍隊だが、武士は重武装警官隊に近い。
*3 手盾が全く使われなくなったかといえばそうでもなく、剣術の伝書には手盾の使用に関しての言及があるものもあるし、室町時代に描かれた絵巻にも盾を使う兵士が少数ながら登場する。また、戦国武将の一人であった仙石忠政の遺品の中に手盾がある。ただしこれを持って手盾は「普通に」使われていたとするのは早計であり、実際にどの程度使われていたかはまだ結論が出ていない。
*4 馬は尖ったものに突っ込む事を嫌がる習性があるので、皆で揃って槍を突きつけるのは効果的

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