機動戦士ガンダム サンダーボルトに登場する機体

ページ名:機動戦士ガンダム サンダーボルトに登場する機体

登録日:2015/2/27(金) 22:02:20
更新日:2024/01/12 Fri 10:41:23NEW!
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漫画機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する機体は、
ほぼ全て作者による独自の解釈でデザインされており、既存のガンダムシリーズのMSとはまた違った描写になっていることも多い。
本項では、主に登場する機体について解説する。


▽目次


地球連邦軍

フルアーマーガンダム

型番:FA-78
一年戦争編での連邦側の主役機で、同胞団が大金をはたいて納入させた「ガンダム」。
「故郷のために働き死んだ」という「英雄」を用意したい思惑で配備され、イオはその思惑通りになってしまう。
MSV版と比較して空間戦闘を重視した設計となっており、色も緑色ではなく青色と赤色である。
ちなみにこの配色は「プラモ狂四郎」のオマージュとのこと。
詳しい概要は項目を参照。



ジム

型番:RGM-79
お馴染み連邦軍の量産機
胴体と肩が灰色に近く、ホワイト・ディンゴ隊を彷彿とさせる。
バックパックから伸びる2つのサブアームに2枚シールドを持たせ、左腕に二連装ビームライフルを持つなど重装備がなされている。
二連装ビームライフルがあるのはスプレーガン一丁だけでは不安だろうとのことで持たせたそうである。
シールドを二枚も装備しているがデブリ避け程度にしか機能せず、狙撃であっさりと撃墜されている。
また、コア・ファイターが内蔵されており、もしこれが無かったら第1話で『機動戦士ガンダムサンダーボルト 完』になっていた
恐らくガンダムシリーズの映像作品では、アニメが始まって最も短い時間で撃墜された主人公機であろう。



【ガンダム・ヘッド】

型番:RGM-79/GH
量産型の角無しガンダム……と思わせておいて、実はあまりパーツで顔だけとっかえたジム。
全体的なデザインやカラーリングは『機動戦士Vガンダム』のVガンダムヘキサを思わせる。
こんなのでもコケオドシとしては効果的であり、ア・バオア・クー攻略において大量に登場したのち、スパルタン隊でも3機配備された。
デビルガンダムとは一切関係ありません。



ジムキャノン

型番:RGC-80
バックパックはジムと同じだが、右肩のサブアーム部がキャノン砲に換装されている。
またキャノン砲の反動に耐えるため足回りはジムより太くなり、スラスターも追加されている。
色はMSV版と同じ赤色だが、これはイオの囮となる前提であえて目立つ色にしたためらしい。少年兵にはヒロイックな機体に移った模様。
劇中ではカーラの自爆を阻止するためビームサーベルでカーラ以外の女性兵士を蒸発させるシーンが印象深い。
あと外伝の落ち武者狩りとか。


ジム改陸戦型】

型番:RGM-79C
一年戦争終盤に生産されたジム。
アトラスガンダム整備中に、南洋同盟迎撃戦においてイオが搭乗し戦果を挙げた。



アクア・ジム

型番:RAG-79
数少ない連邦水泳部。スパルタン隊に複数機配属され、ガンキャノン・アクアやボールと共に水中でジオン水泳部と交戦する。
なおアニメ版では上記ジム改をベースとしたオリジナル機体「ジム水中型」に変更されている。理由は不明。



ガンキャノン

型番:RX-77
複数機量産されているが、『ポケットの中の戦争』に登場したRX-77D 量産型ガンキャノンではなくRX-77 ガンキャノンである。後は分かるな
体形がよりマッシブになっている印象があり、より力強く見える。
ちなみに肩口にキャノン砲を固定するためのスリットが無く、バックパックにキャノン砲が設置されている。
このキャノン砲は別の装備に換装できる他、背中のハードポイントが全MS共通なので他の機体のバックパックも装備できる。



【ガンキャノン・アクア】

型番:RX-77AQ
ガンキャノンの水中戦仕様。大まかな見た目は変わってない。
だがウォータージェットを搭載した関係上、胸や膝にインテークがあり、また球体関節になっていたりと細部に違いがある。
主な武器は背中の魚雷発射管、手持ちのニードルガン、両腰のビームサーベル。色はオレンジ色。
第2部ヒロインのビアンカ・カーライルが搭乗し、南洋同盟本部迎撃において陸戦型に改修し無双の強さを発揮する。
しかし不意打ち気味にザクタンクの砲撃を受けあえなく大破、ビアンカはコア・ファイターで脱出する事となった。



ボール

型番:RB-79
武装が強化され、頭部キャノン砲の他に両腕にマシンガンが追加されている。
ちなみにキャノン砲は三連装ミサイルランチャーやバルカンに換装できる。
また地上編でも水中戦で出撃していたため、魚雷にも換装できる模様。
作者としてはボール改修型に対抗してのデザインだったようだが、あまり変わらなかったらしい。
また3集の限定版でまさかのプラモ化がされたので、愛着があるとのこと。



陸戦型ガンダム

型番:RX-79[G]
08MS小隊」に登場した主役機だが、本作に登場するのは頭だけガンダムで、あとはジムとほぼ同じらしい。
そういう意味ではへイズルストライカー・カスタムと同じである(へイズルと同じく敵を精神的に動揺させる意図もある模様)。
色は濃い感じの青緑で、バックパックはノズルが下向きになっている。
これは、足の部分がラバー素材になっていることでホバー移動を可能にするための措置である。
(地上戦で戦車より遅いと、MSの意味がないとして高速移動ができるようデザインしているとのこと)



【陸戦型ガンダム(モニカ機)】

型番:RX-79[G]
砂鼠ショーン』に登場した陸戦型ガンダムのバリエーション機。
色は砂漠に合わせた茶色であり、関節部には防塵処理がなされている。
ちなみにGアーマーとして運用されていたこと、砂漠の鷹旅団が「お宝」として狙っていたことから、
この機体は頭だけでない正真正銘の「ガンダム」と思われるが、真相は不明*1



ガンタンク

型番:RX-75
車高が低くなっており、「UC」のロトや「F91」のガンタンクR-44に近い形状となっている。
カラーリングも茶色。複座式で、車長とガンナーが頭部に同乗する。操作次第で胸部のコクピットに移ることもできるらしい。
両腕は通常のマニピュレーターになっており、ガトリング砲は腕に接続する形である。
頭部やボディはあまり変わっていないが、これは「ガンタンクらしさ」をあえて残したためとのこと。
全体的に各作品のガンタンクのいいとこ取りのような機体だが、劇中ではモビルスーツに比べて時代遅れのタンク扱いされている。
初登場は外伝であり、本編ではア・バオア・クー戦に登場。
要塞内部に突入し、衝角突撃でシャッターをぶち破り、上陸用舟艇よろしく車体内から特殊部隊を送り込むなどロトを彷彿とさせる活躍だった。
外伝に登場した機体はカラーリングは「1st」準拠のトリコロール塗装である。



Gファイター

型番:太田垣先生もサンライズも知らない
ご存知ガンダムの追加兵装として作られた万能戦闘機。
複数機が量産され、ア・バオア・クー攻防戦において投入された他、ジムがこれと合体して「ジムスカイ(仮)」になったりしている。
1機は『外伝 砂鼠ショーン』で上記の通り陸戦型ガンダムの兵装として登場した。



コア・ブースター

型番:FF-X7-Bst
ア・バオア・クー攻防戦においてGファイターと一緒に出撃している。原作を知っていると苦笑い。



アトラスガンダム

型番:RX-78AL
本作の2代目主人公機。
南洋同盟制圧の際、リユース・P・デバイス搭載MSとの戦闘になる可能性を想定して配備された新型ガンダム。
機体色は白、黒、黄のトリコロールカラー。珍しくアゴ部分が黄色のガンダム。阪神とかソフトバンクとか言うなし。
本作オリジナルの完全新規デザインのガンダムであり、地上戦や水中戦を重視し各所に球体関節を用いるなどかなり丸みがかかっている。
それまでのガンダムやジムが従来のデザインを踏襲しているのもあって、曲線主体の形状は異質さをも感じるデザインとなっている。
コクピットはボール型で頭部の下と直結されており、脱出ポッドにもなるなど「Ζ」以降の物を先取りしている感がある。
両肩背部に延伸アームを取り付けた大推力のスラスターを備えており、これを足にスキー板のような形で装着することが出来る。
さらに長射程と絶大な威力を誇るレールガンや、レールガンの磁場を応用した電磁パルス・シールドを搭載。
コムサイを両断するほどの大出力ビームサーベル等、試験運用も兼ねた強力な武装の数々を装備している。


サイコ・ザクとの戦闘経験を持つイオが搭乗者となり、肩に彼の故郷であるムーア4の名を意匠化したエンブレムがペイントされている。
第3部では上記の通りガンキャノンを失ったビアンカが後継パイロットとなる。
何気にアニメ化された作品では初の「水中戦想定型主人公ガンダム」である。



【ブルG】

型番:RX-77-4BG
ルナツーにてテスト中だった試作MS。
無数のメカアームと大火力を備えた高出力・重武装なMS。
だが、当初は頭部がジム頭でガンキャノンⅡの発展試作機という触れ込みのはずだった。
だがいつの間にかガンダムフェイスに変更され、連邦に売り込まれている。
「何でもかんでもガンダムの名さえ冠すれば売れると思いおって」とはボーマン准将の弁。
だが、実際サイコ・ザクと互角に渡り合うなどかなりの高性能機。
これはアナハイムの武器商人どもも太鼓判を押すわけである。



ジム・カスタム

型番:RGM-79N
ご存知とてもジム系列には見えないデザインでおなじみの新鋭量産機。
バックパックに4本のノズルを搭載している。
南洋同盟の避難船を襲撃するも、まさかのザニーに苦戦を強いられる。
なおNT-1に関しては全く触れられていない。



ジム・キャノンⅡ

型番:RGC-83
ご存知ジムカスタムとガンキャノンの間の子。原型機に近いデザインだがバックパックはジム・キャノンのまま。



ゲルググ(連邦製)】

型番:MS-14
連邦軍が接収した開発データを基に、戦後に新規製造された機体。鹵獲機ではない。
頭部センサーは連邦系のバイザータイプになり、腕部デザインも直線的なものになっている。



パーフェクト・ジオング(独自改修機)

南洋同盟に量産された30機のサイコ・ザクに対抗すべく、連邦軍がジオンから接収した量産型ジオングを魔改造し自軍の兵器として運用した代物。
対サイコ・ザクへの切り札でありフルアーマーガンダム、アトラスガンダムに次ぐイオの第三の愛機
胸に連邦軍のマークが刻まれカラーリングはガンダムらしいトリコロールカラー、そして何より複座式になっているのが最大の特徴。
足を取付ける予定だった部分にはプロペラントタンクを取付け、対サイコ・ザクに合わせてハイスピード戦闘が出来るようになっている。
また、スカート部分にはミサイルランチャーや隠し腕があり、武装が遠近問わず増強された。



ガンダムMk-Ⅱ

マラサイ

リック・ディアス

ネモ

百式

Ζガンダム

いずれも月面のアナハイム・エレクトロニクス社で建造されていた新型MS。
アニメ版と大きなデザイン差は無いが、Mk-Ⅱが最低8機も生産されていたり、アニメ本編よりも遥かに早い段階で製造されているなど決定的な差がある。
尤も運用テスト等をクリアーして実戦配備するには5~6年はかかるとの事なので、戦場に出てくる頃にはアニメ本編と同様の年代になってしまう。
あくまでもガワだけといったところか。



ジオン軍

ザクⅡ

型番:MS-06
本作のMSの特徴であるサブアーム付きのバックパックを装備していること以外は大きな変化はあまり感じられない。
ヒートホークやバズーカはバックパックに装備される。
なお肩のスパイクにスラスターを付ける案もあったらしいが、ダサいのでやめたそうである。


アニメ版ではドズル専用ザクと思しき機体がア・バオア・クー攻防戦で出撃したが、ジム部隊と交戦し大破した。
恐らくはソロモンでドズル・ザビが戦死したため、親衛隊あたりが接収したものと思われる。



リック・ドム

型番:MS-09R
首元や胴体に動力パイプが追加されており、胴体の物はバックパックと繋がっている。
色はドム・トローペンに近い。バックパックはザクと共用。
劇中ではヒートサーベルではなくヒートホークを振り回しながらマシンガンを乱射する無双振りを見せた。



【旧ザク(ザクⅠ)】

型番:MS-05
色が作業用ザクを思わせる黄色なのが最大の特徴。
またバックパックもザクⅡの物とは異なっており、タンク部分にはバズーカやマシンガンを装備できる。
プラモでは例によってザクⅡの後に出たためか、新たにクラッカーや新規デザインのバズーカが付属している。
しかも全て装備できるためザクⅡより強そうに見える。ダリルは最初にこの機体でイオのFAガンダムと死闘を繰り広げた。


【ビッグガン】

スナイパー部隊であるリビング・デッド師団が使用していた、MSと同等の大きさを持つ大型狙撃用ビームライフル。
三脚でデブリに銃を固定し、観測データを受信して使用する。ジムを一撃で容易く墜とす威力を誇る。
この銃に使用されたジェネレーターは本作のゲルググにも使われている。
なおこれが登場した背景には、ザクⅠ・スナイパータイプとの差別化という意図もあったらしい。
プラモではザクⅡの他に原作通り旧ザク、さらにサイコ・ザクにも持たせることが出来る。


第2部では南洋同盟本部防衛戦に投入され、再びダリルの手に渡り猛威を振るう。
最後はガンダムヘッド部隊の三位一体レールガンで爆破された。



サイコ・ザク

型番:MS-06R
正式名称は「リユース・サイコ・デバイス搭載高機動型ザク」。
元々の機動性に加えシステムの恩恵による動きの自由度、追加のロケットブースターによる更なる機動性を底上げ。
多数装備されたバズーカやシュツルムファウストによる火力など、完全にザクの皮を被った何かと化している。
搭載されたシステムもあって本作の根幹に位置する、「悪魔の技術」ともいえる機体。
詳細は項目を参照。



ゲルググ

型番:MS-14A
序盤のダリルの回想及び師団の援軍の機体として登場。機体色は通常のゲルググと同じ。
スコープドッグのラウンドムーバーに似た形状のジェネレーターをバックパックに背負って搭載。
更にX字型に伸びた四方向のスラスターが最大の特徴であり、ビームライフルは背部ジェネレーターに直結されている。
また、両肩のトゲにスラスターがある他サブアームは両腕の関節部にあり、シールドはここで持つ形式になっている。
劇中ではビームライフルとマシンガンを持った機体があったり、ア・バオア・クー脱出時にダリルが搭乗した。
だが操作系統がザクと異なるため、義手での操縦は困難を極めた。


作者としてはかなり工夫したデザインなので、プラモ化を望んでいる機体とのこと。



ビグロザクレロ

型番:MA-05、MA-04X
ア・バオア・クー戦で登場。
ディティールが細かくなっているのと、クローアームにビーム砲塔がついた。
ちなみにザクレロは『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』よろしく量産されたのか何機か登場していた。



サイコミュ高機動試験用ザク

型番:MSN-01
上記ア・バオア・クー戦で登場した他、ビリー少尉がかつて載っていた機体として回想に登場している。



ジオング

型番:MSN-02
サイコミュ搭載の試作機。
ア・バオア・クー内部の研究施設にて、フラナガン機関の科学者達により開発が進められていた。
本作では組み立て中だった2番機以降(最低3機)を、ア・バオア・クー陥落時に連邦軍が接収している。



アッガイ

型番:MSM-04
リユース・P・デバイス回収作戦のため、地上に降下したダリル小隊に配備された機体。
元の設定ではガンダムより背が高いが、本作では12m程の小型機として描かれておりザクより小さい。
元デザインより体形はマッシブ。手は爪ではなくロボットアーム、つまり指になっておりオリジン版アッガイを彷彿とさせる。
主な武器は両腕に内蔵されたマシンガンであり、掌からはメガ粒子砲の代わりにビームサーベルが使えるようになった。
また、対機雷用のジェルを放出して機体を包むことが出来る(作中では本来以外の用途に使われたが)
なお、ダリルを慕う兵士たちにより、リビングデッド師団を表すエンブレムが胸にペイントされている。
だが部隊員の全てが元リビングデッド師団というわけではない。



ズゴック

型番:MSM-07
顔つきはあまり変わっていないが、肩が増加装甲によって怒り肩になっている。
その他、腹がかなり引き締まっておりズゴックEとも異なる印象を与える。
四肢に球体関節を使用している他、脚部が改修されホバー走行が可能。
水中では足を畳んで水の抵抗を軽減することができるようになっている。



ゴッグ

型番:MSM-03
ズゴッグ同様、球体関節を使用しており、ズゴック程の異なる印象はあまり無い。
だが、腕がハイ・ゴッグを思わせるような長さとなっている。
その他、ズゴック同様手はヒートクローとなっており氷河を易々と切り崩し、MSをひと振りで輪切りにする切れ味を持つ。
また足を畳んで水の抵抗を少なくすることが出来るが、この状態で膝を曲げるとソリの如く氷上を高速移動できる。
劇中では水中用ボールを握りつぶす、氷河の下から現れガンキャノン・アクアを切り裂くなどかなり化け物じみた演出がなされている。色は濃い青緑。



ザク・マリンタイプ

型番:MS-06M
南洋同盟が水中用に大量に投入しているが、その戦果はと言えば…まあどこに居ようがザクはザクということであった。合掌。
ジオン軍クライバー隊もズゴックなどと同様に脱走したダリルへの尖兵として繰り出しているが、南洋同盟によりあっさり葬られている。



グラブロ

型番:MAM-07
カウフマンが指揮するマッド・アングラーに搭載されたMA。全体的に本体は流線形ながらも、元デザインよりも無骨さを増している。
特にクローアームがかなりゴツゴツとした形にリデザインされており、正面から見るとMAの巨体も相まり怪獣じみた印象を受ける。
機首にメガ粒子砲を実装(後述)している他、クローアームの中心部にビームサーベルを装着することでより近接戦の適性も上がっている。
魚雷発射菅の位置が機体上部に変わっており、24門に増えている。
南極海でアトラスガンダムと交戦するものの、コックピットを貫かれて敗北し、最後は水圧に耐えきれず沈んでいき圧壊した。
またダリルが逃走した際にもクライバー将軍が持ち出したが、アッグガイによりコックピットを貫かれて撃沈した。


なお、交戦したイオが参照したデータにメガ粒子砲のチャージ時間が含まれていたことから、
サンダーボルトの世界観では本家では実現しなかった「機首にメガ粒子砲を実装した量産型グラブロ」が存在しているらしいことが伺える。



ゾック

型番:MSM-10(?)
大幅な設定・デザインの変更がなされ、まさかのモビル・フォートレスという新しい区分の機体へと変貌。
過去にゲーム機動戦士ガンダム戦記Lost War Chronicles』などで登場した四脚型のアレンジを更に魔改造したような形に。
水上に浮き上がる際にX字型に展開可能な四本の脚を備え、ただでさえMSの中でも巨体だったサイズが以前を遥かに超えるサイズになった。
更に脚一本につき一機のアッガイを格納するというとんでもない機能が追加。文字通りの機動要塞と化している。
頭頂部にフォノンメーザー砲、両肩の前後&クローにメガ粒子砲を搭載。腕もついているが何に使うのかは不明。



【グフ・ショーン・カスタム】

型番:MS-07B
砂鼠ショーン』でのショーンの機体。色はグフ・カスタムを思わせる水色。
不整地用の大型ファンを背中に装備しているのが最大の特徴。
左腕にはグフ・カスタムと同じく三連装のバルカン砲があり、右腕の関節部にあるドラムにヒートロッドを収納している。
ヒートロッドはワイヤー式で相手の進路に仕掛ける形式であり、使用時には両肩から放電用のボルトが展開する。




南洋同盟軍機

南洋同盟が一年戦争時に回収し続けたMSのリサイクル品や、信者らの資金で購入したMSによる混成部隊。
その性質上、連邦とジオンの区別なく様々な機体が使われており、MSの額部分に南洋同盟のマークが描かれていることで見分けられる*2


ザニー(漫画版)/ダーレ(アニメ版)】

型番:RRf-06(ザニー)/SRf-06(ダーレ)
マイナーゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』から「連邦最初の機体」ザニーがまさかの登場。
色はチベットの僧侶が着ている袈裟をイメージしたオレンジ。作業用の他、戦力として出撃している機体もある。
この機体を出したのは、「ザクのパーツを使ってジムを開発するための機体」という設定が、
多くの廃棄MSをリサイクルしている南洋同盟の設定にも合うと思ったことや、胡散臭さが増すだろうという理由とのこと。
ただし、元々の設定では単なるザクとジムのミキシングビルド機ではなく
「鹵獲した残骸状態のザクⅡ*3に連邦軍MSの試作パーツ(主にRX-77用)を組み込んだ実験機」
であって手も三本指なので、サンボル版の方は厳密に言えば「ザニーミキシングビルド機」というのが正しいのだが……。


そういう事情などもあってかアニメでは「ダーレ」という独自の名称になり、カラーリングも紫と白のツートンに変更されて登場。
設定も「一年戦争後に、地上が主な勢力圏である南洋同盟が地上戦で撃墜された廃MSの部品を使って組み立てたミキシングビルドMS」となっている。


どちらにせよ、こんな超オンボロな骨董品が活躍できようはずもなく、第2部ではうじゃうじゃ出て来ては数コマで瞬殺されるやられメカそのものの扱いであった。
だが第3部ではデモシカ式に搭乗したビリーが大健闘し、連邦軍最新鋭機であるジム・カスタムと渡り合うというウルトラCを成し遂げた。
その獅子奮迅ぶりは連邦をして「ありゃザニーの装甲を着せたサイコ・ザクだ!」と誤解されたほど。



【ジム改陸戦型(フロート装備)】

型番:RGM-79C[G]
元デザインのジム改とは違う部分がかなり多く、ほぼ別物と見てもよくなっている。
ジオンの水中用MSに追いつける程のスピードを重視した装備であり、膝のスネ部分にある爪でフロートを固定している。
また南洋同盟の機体は両肩にザクのシールド装備している。
この時期においては最新型のMSであり、それを入手したことは南洋同盟の高い資金力を物語っている。
劇中では3機がダリルのアッガイを追跡するが、彼の奇策により2機が倒され、残った1機もビリー少尉によってトドメを刺された。
ちなみにビリー少尉が「ダリル少尉はニュータイプかもしれないので実力を見たい」としてあえて援護をしなかったため、2機をダリルが一人で倒す羽目になった。


実は当初の予定では地上に降りたイオが最初に乗る機体だった。



グフ

型番:MS-07B
南洋同盟が海洋上でのスパルタンとの交戦時に使用していた機体。
背部に大型のプロペラユニットを装備しており、ある程度自在に飛行が可能。
フィンガーバルカンの代わりに手の甲側に取り付ける着脱式の三連装バルカン、ザクと同型のマシンガン、バズーカと重武装が施されている。
更に手首の内側から射出する放電ワイヤー(グフカスタムのものに近い)も備えている。
なお、長距離の移動の際には本家のコンセプト同様、ドダイにより運搬される。



ゾゴック

型番:MSM-08
水上都市リグの水中警備用として配備されていた。
全体的なフォルムに変更は無いものの、両手と両足に水中用のスラスターが追加されており、手も標準的なマニピュレーター。
背部もバックパックの代わりに二機のスラスターが配置され、フォルムはそのまま細やかな変更が随所に配されたデザインになっている。
原典にあった伸縮する腕やパンチを武器にした格闘戦ではなく、銃と魚雷を装備している。
カラーリングは本来のジオン機とは対照的な青系列のカラーリングを施されている。
作中ではアッガイの奇襲により撃破され、リグへの潜入を許してしまう。



ジュアッグ

アッグガイ

タール湖警護部隊として登場。ただの時間潰し。



サイコ・ザクMk-Ⅱ

型番:MS-06R
南洋同盟に救助されたJ・J・セクストンの手により開発が進められていたサイコ・ザクの後継機。
当初は未完成のままだったが、精神状態が回復したカーラの手により完成に至る。
スパルタンによるタール火山基地攻略戦で、唯一完成していた一機に外装無しの状態でダリルが搭乗し奮戦。
残り31機は宇宙へ上げられ、かつてのサイコ・ザク同様の兵装を与えられ連邦軍と交戦を開始した。
これも詳細は該当項目参照。



パーフェクト・ガンダム(偽)

宇宙へ上がったダリルがルナツーへ潜入するために、かつて鹵獲したフルアーマー・ガンダムの装甲をサイコ・ザクに被せた機体
つまりリアル頭身偽ガンダム。「超強いゲム・カモフ」「宇宙世紀版レギルス」とも言えるか。
かなりの性能アップに成功し、実際にルナツー基地内での戦闘ではブルG相手に軽装備で奮戦できていた。
該当項目参照。



ブラウ・ブロ

型番:MSN-03
一年戦争後に連邦軍に接収されていたものの、サイコミュを操縦できるパイロットが不在だったためルナツー基地内で死蔵されていた。
ダリルによるルナツー基地強襲の際に起動されドッキング
特徴的なメガ粒子砲によるオールレンジ攻撃と、Iフィールドによる堅牢な防御性能で連邦艦隊を突破して脱出に成功した。
恐らく1機のMSが連邦に与えた被害のでかさで言えばアナベル・ガトーアトミックバズーカに次いで歴代2位と思われる。



ビグ・ザム

型番:MA-08
僧正レヴァン・フウがダリルに見せたヴィジョンの一つに登場。
ドズル・ザビが搭乗したものか、それとも新規製造されたものなのかは不明。




【ガンプラ】

ガンプラとしてはHGとMGで発売している。
HGでは漫画公開後、『フルアーマー・ガンダム』『ジム』『ザクⅠ』『ザクⅡ』『ザクⅡ&ビッグ・ガン』『サイコ・ザク』がそれぞれ発売。
パッケージイラストは漫画版イラストになっている。更に漫画3巻の特別版で『ボール』が発売した。
OVA公開後はパッケージイラスト・説明書と成型色が一部変更されたリメイク版が発売。
しかし『ザクⅡ』単体だけはリメイクされず、ビッグ・ガン同梱版のみになっている。
更にその後は『アトラスガンダム』『陸戦型ガンダムS型』が発売。
プレミアムバンダイ限定でOVA版準拠の武装とスラスターに変更されたアトラスガンダムが発売された。


MGではOVA版公開後、『フルアーマーガンダム』『サイコ・ザク』がそれぞれOVA版設定準拠で発売。
Ver.Kaブランドなのでパッケージのアレンジはカトキハジメ氏のシリーズに合わせたものになっている。
こちらもプレミアムバンダイ限定で、最終決戦の損傷とジオラマを再現したセットや、フルアーマーガンダム限定で追加武装を合わせた展示ベースが発売された。





追記・修正はジャズをBGMにお願いします。


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  • テミス・キロン「この世界(サンダーボルト)にダイブしたらどの機体に乗ることになるんだろう…」 でもサンダーボルトのオリジナル機体は『EXA VS』には出せないだろうな… -- 名無しさん (2015-02-27 22:11:48)
  • そろそろ陸戦型ガンダムの生産数に公式で登場した陸戦型ガンダムの総数が追い付きつつあるとか聞いて吹く -- 名無しさん (2015-02-28 01:50:15)
  • ↑2 本作に限らず、小学館系のガンダム漫画は参戦は無理だろうな -- 名無しさん (2015-02-28 06:30:36)
  • ↑2余剰パーツ、検品落ちパーツ「俺らがいれば大体問題ない」…陸戦型ガンダムやガンダムの歩留まりの悪さにびっくりです。いくら新兵器とは言ってもねぇ… -- 名無しさん (2015-03-02 07:22:18)
  • ↑2 でもトライエイジなら有りか!?ww -- 名無しさん (2015-10-23 06:38:19)
  • サンダーボルトが映像化…千葉の手によりレオスがダイブする日も近いかもしれない -- 名無しさん (2015-12-18 02:18:09)
  • ゲルググだけじゃなくてリック・ドムとアッガイもプラモ化して欲しいわ -- 名無しさん (2015-12-20 23:18:33)
  • アトラスの下半身、フレーム構造の代わりにボールジョイントを噛ませたアストレイ、て感じがする。 -- 名無しさん (2016-06-28 20:47:36)
  • 最後はサイド3の戦いになりそうだがビアンカ機はどうするのだろう?ガンキャノン・アクアはブッ壊されちまったし -- 名無しさん (2020-04-09 22:39:04)
  • ↑アトラスガンダム(宇宙用に改修された)に乗ったよ -- 名無しさん (2022-01-06 21:46:40)
  • ガルバルディも出てきた? -- 名無しさん (2023-02-28 21:53:26)

#comment

*1 作者としても、本編に登場する機体とはまた別の物としてデザインしたとの事。
*2 機体構造上「額」にあたる部分が狭い、あるいは無いMS(ドムやグフなど)は、肩部分や手持ちの盾、バックパック上部などに代わりにペイントしている
*3 ルウム戦役やブリティッシュ作戦時の物なのでC型などの初期型

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