登録日:2023/04/03 Mon 16:17:36
更新日:2024/07/05 Fri 12:35:18NEW!
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冒険は、空へ。
僕らの「らしさ」が世界を救う。
監督:堂山卓見
脚本:古沢良太
主題歌:NiziU『Paradise』
『ドラえもん のび太と空の理想郷』とは、2023年3月3日に公開された映画ドラえもんシリーズ第42作目の作品でありわさドラ映画としては17作目。
●目次
【概要】
前作のおまけ映像で仄めかされていた(空に浮かぶ白い雲→プロペラ飛行機→飛行船に「2023年公開決定!」)通りドラえもん のび太と雲の王国以来となる空に浮かぶ楽園を舞台とする作品で、内容は完全オリジナル。トマス・モアの『ユートピア』や世界各地に残る伝説が元になっている。
脚本の古沢氏は当初、のび太の家の近所だけで完結し、「この町が素晴らしいと再認識する話」を考えていたらしいが、スタッフからの「やはり冒険へ行ってほしい」との提案で空を舞台にしたという。
ただし、映画本編においてものび太の町が重要な役割を担っており、「それぞれの持つ個性の素晴らしさ、そんなみんながいるから世界は楽しい」という話になっている。
また、わざドラ映画作品ではのび太とゲストキャラの友情をメインとする事が多かったが、今作でゲストキャラと友情を結ぶのはドラえもんの役割になっており、のび太はいつものメンバーとの友情を象徴する役割となった。
映画公開を記念し、かつてのソーラーカー「ソラえもん号」や帆船「キャプテンドラえもん号」に続くラッピング飛行船「飛行船ドラそら号」が企画された。
【ストーリー】
22世紀、北極海。
タイムパトロールの大部隊がとある島を包囲するが、突如島の反応が消失。跡には三日月型のクレーターが残されていた…。
現在、のび太は出木杉から聞いた誰もが幸せになれるというユートピア伝説に憧れていた。
しかし、現実は0点の答案や野球でミスをしてジャイアンに殴られるいつもの日々でしょんぼり。
裏山で落ち込みながら昼寝していると、空から降って来た青い虫にまとわりつかれて目を覚まし、空に出木杉の話に出てきた三日月型の浮遊物体が浮かんでいるのを発見する。
すぐに消えてしまった浮遊物体こそ本物のユートピアと考えたのび太はドラえもんにせがんでいつものメンバーで飛行船型タイムマシン「タイムツェッペリン」でユートピア探しに出発することに。
お天気雨が降る中、ドラえもんのタイム新聞でのび太が見たのと同じような三日月型の物体の目撃情報を頼りに様々な時間を調査していくが、
そう簡単に見つけることは出来ず、結局一日泊まって翌朝帰宅することになってしまう。
のび太がタイムツェッペリンの展望室で落ち込んでいると、慰めに来たドラえもんがついにあの三日月型の浮遊物体を発見する。
タイムツェッペリンで浮遊物体へ向かうが、突如謎の敵からの攻撃を受け、タイムツェッペリンは墜落してしまう。
のび太が次に目を覚ましたのは、あの浮遊物体の中にある施設のひとつだった。
タイムツェッペリンが攻撃された際に目撃したネコ型ロボット・ソーニャから悪者と間違って攻撃してしまったと謝罪された一同。
ソーニャによれば、そこは誰もが住むだけでパーフェクトな人間になれるという空に浮かぶ楽園「パラダピア」だという。
タイムツェッペリンの修理が終わるまでパラダピアで過ごすことになったのび太は、パーフェクト小学生を目指して学園に通い始める。
なかなかパーフェクトに近づけないのび太だったが、一方でしずか、ジャイアン、スネ夫は礼儀正しい性格になっていき、その変化に戸惑いを感じることに。
そしてパラダピアに来て2日目の夜中、トイレに起きたのび太は怪しい人影を目撃する。
パラダピアを作った三賢人を襲ったその人物をソーニャと共に撃退したドラえもんとのび太。
ところが、居住区に戻った二人を出迎えた学級委員のハンナから、悪者は三賢人の方だと言われ…。
【登場人物】
【メインキャラクター】
- ドラえもん CV:水田わさび
ご存知ネコ型ロボット。
故障したひみつ道具をリサイクルしていたため、主要な道具がほとんど使用不可能になってしまう。
パラダピアで出会ったソーニャと仲良くなり、彼と共にパトロールを手伝う。
- のび太 CV:大原めぐみ
今回の冒険の発端。返って来た0点の答案を四次元ゴミ袋に棄てたためドラえもんに怒られる。
パーフェクト小学生になるためタイムツェッペリンの修理が終わるまでパラダピアの学園に通うことに。
他の三人と違ってなかなかパーフェクトになれずにいたが、一方で変わっていく三人に違和感を感じていく。
お馴染みヒロイン。テストの復習をしようとしていたが、のび太に冒険に連れ出される。
少し頑固な性格と判断されるが、学園では早くもパーフェクト小学生になっていく。
- ジャイアン(剛田武) CV:木村昴
お馴染みガキ大将。
自分で野球に誘っておいてミスしたのび太をボコボコにするも、しずかを誘いに来たのび太に強引に付いていく。
学園で過ごすうちに大人しく礼儀正しい性格に変わっていく。
パラダピアの検査では意地悪な性格と診断される。
ジャイアン同様、学園で過ごすうちに意地悪をしなくなり、なかなか問題が解けないのび太を応援するようになる。
- 出木杉英才 CV:萩野志保子
今回は冒頭のみの出番。
トマス・モアの「ユートピア」の話を聞かせてのび太の興味を誘った。
【ゲストキャラクター】
- ソーニャ CV:永瀬廉(King & Prince)
パラダピアを護るパーフェクトネコ型ロボット。ネコ型ロボットではあるが、ドラえもんと違い人間に近い頭身をしている。
悪者と勘違いしたドラえもん達を攻撃してしまい、救出後に謝罪した。
かつてはドジで邪険にされていたが、三賢人に改造してもらったことでパーフェクトになったらしい。
スモールライトや物体浮遊、電撃攻撃の機能がある杖型の道具を使用する。
同じネコ型ロボットのドラえもんと仲良くなり、一緒に人々の悩みを解決したり悪者からパラダピアを護るためにパトロールをする。
- ハンナ CV:水瀬いのり
パラダピアの学園の学級委員を務める少女。礼儀正しく、のび太たちを受け入れる。
部屋にマリンバを匿っており、秘密を隠しているようだが…。
- マリンバ CV:井上麻里奈
22世紀の賞金稼ぎで三賢人を襲撃した怪しい女性。
人や物を動物に変身させる銃を使うが、のび太に銃を奪われて逆にテントウムシに変えられてしまう。
ハンナの懇願を受けた二人に元に戻る光線を浴びせてもらうが、テントウムシの羽根を背負ったちびっこの姿になってしまう。
名前の由来は打楽器の「マリンバ」から。
パラダピアを作った三人の天才科学者。三賢人と呼ばれる。
それぞれ担当分野が異なり、科学担当の女性サイ、政治担当の男性ポーリー、文化芸術担当の女性カルチとなっている。
余談だが、カルチ役の村瀬氏は何と男性であるが、女性のカルチを見事に演じている。
【用語】
- パラダピア
三賢人が作り出した空に浮かぶ楽園。
ここで暮らすだけでパーフェクトな人間になれるという。ただし、ロボットは改造を受けないとダメ。
三日月型の物体の中央に居住ユニットが存在し、昼間はお皿のような浮遊物体に乗った住居や自然区などが分離して浮かび上がり、他の区画への移動は水で出来たトンネルを通っていく。
居住ユニットの下には周囲から生成していると思われる水を溜めた半球状の湖が存在する。
また、パラダピアの人々の健康管理や最適な環境を作り出すための人工太陽「パラダピアン・ライト」が周囲を回っており、快適に過ごすことが出来る。
周囲には浮遊装置を兼ねたバリア発生リングが浮かんでおり、水のような透明なバリアで覆われている。
このバリアにはパラダピアを隠す透明化やレーダー波などを吸収するステルス機能、防御機能、触れた物を瞬時に凍り付かせる機能まで備える。
さらにはタイムワープ機能まで備えており、緊急時には他の時代へタイムワープする上、本体の形状を変形させることで海中などでも活動できる。
夜間にはパラダピアン・ライトを消し、居住ユニットを収納後、宇宙線を取り入れてエネルギーに変換する充電モードになる。
- バッジ
パラダピアの住人の証である月と太陽をかたどったバッジ。
当初は三日月型の光が灯っているが、パーフェクトに近づくにつれて光が広がっていき太陽に変化する。
のび太達もソーニャから渡され、過ごす内にのび太以外の三人のバッジも光が大きくなっていく。
- クリオネラ
パラダピアの人々の生活をサポートするクリオネ型ロボット。
飛行形態の「クリオネラ飛行機」になることで人を乗せて飛ぶ事も可能で、農場の肥料散布や警備などにも利用されている。
※以下ネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。
※ここから先は物語の核心に迫る内容のため、あえて隠しております。鑑賞後か自己責任で開いてお読みください。
【パラダピアの真実】
中途半端ながらも人型に戻ったマリンバによれば、パラダピアは「人を操る光」の実験場なのだという。
この光は元々は22世紀の科学者レイ博士が研究していたが、危険な発明のためタイムパトロールに指名手配された。
だが、レイ博士は逃亡。三賢人とレイ博士の繋がりは不明だが、パラダピアン・ライトの光はレイ博士が研究していたものと同じものであり、パラダピアに暮らす人々は洗脳の実験のため、各地から誘拐された人々だった。
バッジは洗脳の進行状況を確認するためのバロメーターだという。
マリンバはハンナの両親から彼女を探し出すよう依頼を受け、22世紀のキャンディの力でハンナの洗脳を解くことに成功。
しかし、ハンナは他の人々も一緒に助けなければ帰らないと言う。
そのため、マリンバはパラダピアン・ライトの動力を破壊しようとしており、三賢人の元に潜入したのもそれが理由だった。
のび太はマリンバの話を信じ切れず、翌日わざとジャイアンとスネ夫に意地悪して怒らせることで洗脳が嘘だと証明しようとしたが、
二人は怒るどころか丁寧な口調でのび太を許し、その姿にとうとう本当だと認めざるを得なくなってしまう。
ドラえもんとのび太はマリンバと共にタイムパトロールに通報しようとするが、バリアの影響で時空間通信が遮断されていたため、
タイムツェッペリンのタイムワープ弾を使って時空間から直接通報することにする。
だが、タイムワープ弾に気付いたソーニャに追われ、タイム電話も破壊されて捕縛されてしまう。
ドラえもんはソーニャを説得し、ソーニャもドラえもんの言葉に絆されそうになるが、三賢人の命令には逆らえないのだった。
三賢人の目的はパラダピアン・ライトを使って世界中の人々を洗脳し、支配することだった。
一行をパラダピアに留めていたのは、唯一パラダピアン・ライトの影響を受けなかったのび太を調査してパラダピアン・ライトを完全なものにするためだったのだ。
改良されたネオパラダピアン・ライトを浴びたのび太は一瞬で洗脳されてしまい、三賢人の言いなりになってしまう。
三賢人は計画の手始めにのび太の町の人々の心を支配しようとする。
今からこの町の人々、全員の心をきれいにしてさしあげるのですよ。
きれいにするんじゃない!心を奪うんだ!
心をなくせば、みなパーフェクトになるのです。
そんなの間違ってる!!
あなたも私が改造してあげます。ソーニャのようなパーフェクトネコ型ロボットに。
パーフェクトになんか、ならなくていい。
……なぜ?
これが僕だからだ!!
ドラえもんの説得は不可能と悟った三賢人は、のび太の手でドラえもんを虫に変えさせようとする。
だが、洗脳されているはずののび太は命令を拒否し、その姿に驚愕した三賢人はソーニャにドラえもんを青い虫に変えさせ、パラダピアから放り出してしまう。
それを見たのび太は自力で洗脳を解いた。
いらないものを捨てただけです。
いらないもの…?
ドラえもんは僕のそばにいてくれるよ…いっしょに泣いてくれるよ。一緒に笑ってくれるよ!
いらないものなんかじゃない! 僕の大事な友達だ!!
三賢人はのび太も虫にしようと、しずか、ジャイアン、スネ夫に命じる。
友達など不要、余計な心を捨てればみんな幸せになるという三賢人に対し、のび太は3人の悪いところといいところを説明し、元に戻るよう呼び掛ける。
のび太の言葉を聞いた3人も自分を取り戻した。
いろんな人がいるから世界は面白いんだ!
こんなところ、ユートピアなんかじゃない!!
四人の言葉を聞いた三賢人はぴたりと動きを止め、奥の扉から一人の老人が姿を現す。
- レイ博士 CV:中尾隆聖
今回の事件の首謀者にして黒幕。
人を操る光を研究し、その危険性からタイムパトロールに追われていた。
三賢人は彼が裏側から操作するロボットに過ぎなかった。
レイ博士はネオパラダピアン・ライトを地上に降り注がせようとするが、それを止めたのはソーニャだった。
ソーニャは子供たちが互いを想い合う強い心で洗脳を打ち破ったのを見て計画の失敗を悟った。
そして、そんな心は自分の中にもあるはずだと考え改心したのだった。
同時に、脱出したマリンバがネオパラダピアン・ライトの動力炉を破壊したことで博士の計画は完全に水泡に帰す。
ライトを失ったレイ博士は、訥々と自分の過去を語りだす。
のび太と同じように何をやっても上手くできず、周囲に馬鹿にされたこと…。
人間たちが愚かな歴史を繰り返すから、心を奪って支配してやろうと考えたことを…。
レイ博士はパラダピアを崩壊させるスイッチを押し、逃走。
のび太達はハンナ達と共にパラダピアの人々をタイムツェッペリンに乗せて裏山へ脱出する。
一方、自前の四次元ポケットを回収したソーニャは何とかパラダピアの落下を食い止めようとしていた。
パラダピアを支えていたリングが崩壊をはじめ、壊れた部分から大量の水が地上に降り注ぎ始める。
インスタント飛行機もバッテリー切れになり、手も足も出ず、ソーニャを見守るしかできないのび太達。
その時、山の向こう側からタイムワープ弾が発射され、無傷のタイムツェッペリンが浮かび上がって来た。
今いるのは、のび太達がユートピア探しに出発した時の時間軸だったのだ。
それに気付いたのび太は、パラダピアを初めて目にした時のことを思い出す。
あの時、空から降って来た青い虫はパラダピアから放り出されたドラえもんだったのだ!
のび太はドラえもんを探し出し、マリンバの銃で元の姿に戻すと、5人はソーニャを手伝うためタケコプターで飛んでいく。
パラダピアはソーニャの杖のスモールライト機能で大きさが縮んでいた。だが、リングの崩壊に間に合わず、ついに落下を始めてしまう。
ジャイアンの「迷惑な粗大ごみ」言葉からヒントを得たのび太は、四次元ゴミ袋をビッグライトで巨大化させ、パラダピアを捨ててしまう妙案を思いつく。
みんなの協力でパラダピアをゴミ袋の四次元空間に棄てることに成功するが、突如ゴミ袋は暴走を始める。
パラダピアの動力崩壊による熱暴走がはじまったのだ。このままでは大爆発を起こしてしまう。
みんなを退避させようとするソーニャだったが、みんなは友達を放っておけず、残ると言う。
ソーニャはみんなのタケコプターを破壊し、飛行服のパラシュートで地上へ退避させた。
いやだ、僕も残る!
ドラえもん、君と会えてよかった…!
ソーニャはドラえもんのタケコプターも破壊すると、一人空高くへ向かって上昇していく。
ドラえもん達の叫びは大爆発にかき消されるのだった……。
数日後、裏山にいた5人の元にマリンバがやって来る。
レイ博士はタイムパトロールに逮捕され、ハンナ達も無事、元の世界へ帰ったと報告しに来てくれたのだ。
ハンナからのお礼を聞いた5人だったが、お礼を言われるのは自分達ではないと言い、しんみりしてしまう。
マリンバが帰った直後、木の上から何かが落下する。
小さな機械部品にしか見えないそれの正体に気付いたドラえもんは泣き出し、慌てて未来へ帰る。
ソーニャのボディは確かに失われた。だが、彼の心であるメインメモリーは奇跡的に無事残ったのである。
ドラえもんは、メモリーを22世紀のロボット製造工場に持ち込み、ソーニャが新しい体で復元されやり直せるよう手配したのだった。
いつかまた、ソーニャと再会することを誓い合う5人。
しかし、のび太は処分したはずの0点の答案が四次元ゴミ袋の破裂によってママに見つかり、いつも通り叱られるのだった。あの爆発で無傷のテスト用紙って…
【ひみつ道具】
ひみつ道具一覧
- タイムツェッペリン
ドラえもんが中古で購入したタイムマシン機能を持つ飛行船。
三層構造になっており、下から順に操縦室、食堂や寝室のある居住区画、展望室となっている。移動はエレベーター。
居住区画はレトロなヨーロッパ風の四次元空間になっており、見た目より広々としている。
展望室の前方にタイムホールを開くタイムワープ弾発射装置があり、緊急時には展望室からの手動操作でも発射可能。
中古業者でも売れずに困っていたらしく、売れて嬉しかったのかものすごくテンションが上がっていた。
- インスタント飛行機セット
タイムツェッペリンのおまけで貰った袋入りの飛行機のおもちゃのような道具。
おもちゃの飛行機を手に取って握りこむと、握った本人を包み込んで飛行服姿に変身させる。
飛行服の背中には飛行機のおもちゃが付いており、左手の甲にあるスイッチを押すと巨大化して一人乗りの飛行機となる。
操縦はタケコプターと同じため、すぐに慣れる。
動力はバッテリーで、切れて墜落してしまった場合などの保険としてパラシュートも用意されている。
- 四次元ゴミ袋
入れた物をリサイクルに出せる四次元空間に繋がったビニール袋。
口に入れたい物を近づけるだけで吸い込んでくれる。ただし容量には限界があるらしい。
- タイム新聞
タブレット型の端末で、開くとあらゆる時間軸の新聞記事を検索・表示できる道具。
- へんしんビーム
ビームを当てた者を動物に変えたり元に戻せる光線銃。
いかにも本編にありそうなひみつ道具だが、実は本作が初登場。
- 飛行スカーフ
首に巻くだけで空を飛べるスカーフ。
マリンバが使用するが、姿が変わった際にテントウムシの羽根のようになってしまう。
- タイム電話
時空間通信ができるテレビ電話。
わさドラ映画では割とおなじみの品。
- 吸音機
蓄音機型の道具で、特定の物音を吸収して缶詰に詰めてしまう。
缶詰をあけると詰められていた音が一斉に鳴り響く。
お馴染み空を飛ぶ道具。インスタント飛行機セットがあるため出番は終盤。
故障してしまったため、冒頭で四次元ゴミ袋を使いリサイクルに出してしまう。今回のひみつ道具制限理由。
余談
恒例の過去作アイテムはパピのロケット。また、タイム新聞に22世紀でピリカ星との交流が本格化した記事が掲載されている他、新恐竜に関する記事やパオパオダンスの広告がさりげなく載っている。
わさドラ映画では恒例のエンドロール後の予告映像は指揮者姿のドラえもんがロボッターで人形達をロボット化し、楽器を演奏させようとするが犬型の人形だけいびきをかいており、ドラえもんが鼻提灯を割るとドラえもんの指揮でオーケストラの演奏が始まるというもので、後に次回作は「ドラえもん のび太の地球交響楽」と発表された。
レイ博士の声を演じた中尾隆聖氏は、過去にザ☆ドラえもんズのエル・マタドーラ役、2012年誕生日スペシャル「アリガトデスからの大脱走」のマジメー役を担当している。
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▷ コメント欄
- 子供向けだからディストピアが完全に悪だとされたけど対象年齢が高めだったら「外の世界は荒廃している」「自ら望んで入った者もいる」とかで何らかの正当性も備えるのだろうか。もっとも、ドラえもん世界の22世紀こそ飢餓も戦争もないユートピアなんだけど。 -- 名無しさん (2023-04-03 17:05:33)
- 終盤にメンバーそれぞれが「欠点」をある種開き直って認めていくの、めちゃくちゃカタルシス感じた -- 名無しさん (2023-04-03 18:06:29)
- ほとんど同時期に公開されてる映画で、2つもラスボス役を演じられている中尾隆聖氏 -- 名無しさん (2023-04-03 19:26:41)
- レイ博士は出る作品間違えてないかって思うほどの悪役だった…そんな歪んだ思想に固執した理由は悲しいことではあるけど… -- 名無しさん (2023-04-03 19:29:13)
- 終盤でタケコプター出した時の「やっぱ空を飛ぶと言えばコレよ」感が最高だった -- 名無しさん (2023-04-03 19:39:57)
- 満足だったけど、パラダピアで学校生活してるパートが子供つまんなそうにしてたな 実際無味無臭で退屈な世界だったわけだけど -- 名無しさん (2023-04-03 20:11:23)
- 「馬鹿にされたり否定されたりするのが当然になっている子は、褒められたり認められたりすることに慣れておらず、それをされると違和感を覚えて却って居心地の悪さを感じる」という点にも微妙に触れられている(?)のが興味深いと思いました。 -- 名無しさん (2023-04-03 20:17:41)
- ユートピアと称されていたものをゴミ袋に突っ込んで処分するって、ここ明らかに皮肉としてやってるよね -- 名無しさん (2023-04-03 21:39:22)
- ソーニャのキャラと演技がすごい良かった。貴重なドラえもんの同族とも言えるキャラだけあって、だいぶ良い扱いだったね -- 名無しさん (2023-04-03 21:44:48)
- ↑アイドルがちゃんと作品を背負える演技をしてて驚いた。同時期のBLUE GIANTといい声優と俳優の壁がドンドン曖昧になっていくんだなって -- 名無しさん (2023-04-03 22:22:42)
- 黒幕は久々の時間犯罪者と見ていいのかな? -- 名無しさん (2023-04-04 00:26:17)
- 規則正しい国だと思わせて徐々に「これむしろディストピアじゃね?」と違和感が出始めて気付いたら仲間が狂ってるの結構ホラーだったな -- 名無しさん (2023-04-04 02:30:24)
- ある意味きれいなジャイアンだけどギャグだった あちらと違って不気味な感じだったな・・・ 顔や声がいつもと同じだからかな? -- 名無しさん (2023-04-04 03:24:03)
- 前作が予定通り公開出来ずにズレちゃったけど本当はグラブルコラボってこっちに合わせたつもりだったのかな -- 名無しさん (2023-04-04 18:52:47)
- 子供が見た時と大人が見た時では印象が違うんだろうなと思う -- 名無しさん (2023-04-04 21:46:22)
- 「パーフェクトになんかならなくていい」「これが僕だからだ」って「たった一本のネジが外れただけで落ちこぼれになってしまったロボット」であるドラえもんだからこそ胸に来るものがあるな… -- 名無しさん (2023-04-05 00:28:45)
- 三賢人にもモデルがいるのかな…って思ってしまう。レイ博士のかつての親友や恋人とか。 -- 名無しさん (2023-04-05 09:02:57)
- ラストのソーニャの復活がすごくご都合的でそこだけが個人的にマイナスだったけど、完全消滅や部品を一つ残して消えるってのをやるとリルルや水中バギーとかいう偉大な先輩達とネタ被りしちゃうからしょうがないのかな… -- 名無しさん (2023-04-05 12:54:32)
- レイ博士の歪みっぷりをみるにバカにされたことも要因の一つなんだろうけど、多分人類の発展のためにと作った自身の発明品を悪意ある連中に悪用されたりした過去もありそうだよな -- 名無しさん (2023-04-05 13:00:17)
- > (2023-04-05 12:54:32)去年のリメイクは宇宙小戦争と海底の二択で前者が選ばれたらしいが、オチが被っている以上海底のリメイクは当分なさそうですね。同じことは新恐竜と竜の騎士にも言えますが -- 名無しさん (2023-04-05 16:16:04)
- 何気に練馬区が危機に陥ったのって緑の巨人以来じゃないかな? -- 名無しさん (2023-04-06 13:20:33)
- 博士の他人に望む性格が(支配はさておき)のび太のソレに近いのから、のび太は性格矯正とか影響でなかったのかな -- 名無しさん (2023-04-06 13:58:29)
- のび太が一時的に敵になる珍しい作品 -- 名無しさん (2023-04-07 11:50:59)
- 公開前はぶっちゃけ雲の王国の落下オリジナルになりそうとたかをくくってたけど、雲の王国とは別ベクトルのドラえもんらしい不気味さが光る良作だったわ -- 名無しさん (2023-04-07 12:38:30)
- ↑誤字をした。落下じゃなくて劣化ね -- 名無しさん (2023-04-07 12:40:06)
- そういえば今回、中盤までのび太はかなり三賢人に心服してたな。 -- 名無しさん (2023-04-07 16:26:08)
- 本当に人心掌握したいだけなら収容所みたいにしてライトだけ浴びせてれば良かったのに、酪農とか陶芸とか食堂とか一通りの文化を営む設備があったって事はレイ博士も元々は本当に穏やかに暮らせる楽園を作りたかったけど色々あってあんな風に歪んでしまったってことか -- 名無しさん (2023-04-08 07:38:59)
- EDでソーニャと一緒に遊んでた兄弟ってのび太に似てたけどあの子達ものび太の子孫なんだろうか? -- 名無しさん (2023-04-08 10:19:05)
- わさドラ映画もあとは「新・宇宙開拓史」「奇跡の島」「新・日本誕生」の3本だけか… -- 名無しさん (2023-04-08 21:15:51)
- レイ博士が戦争ばかりしていたって言ってたのは21世紀の中頃から後期にかけてかな? -- 名無しさん (2023-04-09 13:22:48)
- 博士は周りから馬鹿にされてきたと言ってたけど、子供の頃から頭脳や思想が飛び抜けてて誰にも理解されずにそれを馬鹿にされたと勘違いして孤立してしまった可能性もありそうだよなぁ。どっちにしろ可哀想な人であることには変わりないけど -- 名無しさん (2023-04-09 21:20:08)
- なんか「ひろがるスカイ!プリキュア」と被ってる気がしない? -- 名無しさん (2023-04-14 21:45:06)
- 中盤のシーンがホラー映画を見ているような感覚になったな。ジャイスネしずかが見せた優しい顔は今思い出してもトラウマ・・ -- 名無しさん (2023-04-16 08:34:48)
- 次回作は地球交響楽(シンフォニー)に決定 -- 名無しさん (2023-07-06 14:13:22)
- ↑2 中盤怖かった -- 名無しさん (2023-07-06 20:12:02)
- 序盤の楽しげな雰囲気→中盤からの不気味な恐ろしさ→そして終盤へ… の流れはディストピア系の作品では結構あるけどなかなか完璧 -- 名無しさん (2023-07-06 20:19:04)
- 前作は去年の今頃配信してたのにこれはまだか -- 名無しさん (2023-08-14 00:27:51)
- 前情報0で見に行ったから、ソーニャが芸能人ゲスト声優枠だったの見終わってから知って驚いた。このくらい溶け込んでたら本職でなくても全く文句ないですわ -- 名無しさん (2023-08-21 05:20:10)
- 説教臭さというかテーマがはっきりと見えすぎてて気になる作品 -- 名無しさん (2023-08-22 06:55:31)
- 途中送信されちゃった けどまあ子どもたちにいい子にならなくていいんだよってのは逆に難しいのかもしれないしそこは良いとしても博士の動機がしっかりしてるからこそ逮捕されて終わりじゃなくて何か救いをあげて欲しかったなあ「(知能が違うとはいえ)そうなっていたかもしれないのび太」という風に見えたから -- 名無しさん (2023-08-22 06:59:29)
- 今回の映画楽しかった。最近はリメイクだけじゃなく、オリジナルにも力が入ってて良かった。 -- 名無しさん (2023-10-07 19:04:51)
- ↑×5、ジャニーズ絡みの問題で配信されてないのでは? -- 名無しさん (2023-10-16 16:28:15)
- 本作は「のび太の宇宙小戦争2021」の1年延期が発表される前から制作されたのかな? -- 名無しさん (2023-11-06 16:10:09)
- 未来の科学者ヤバいのばっか。 -- 名無しさん (2023-11-06 19:14:36)
- 何故、本作のテレビゲーム版(Switch用ソフト)は出なかったんだろうか? -- 名無しさん (2023-11-19 19:04:03)
- ばいきんまんと言いマユリ様と言いシーザーと言い今回の黒幕のレイ博士と言い、中尾さん程マッドサイエンティスト役と縁のある声優さんはそう居ないでしょうな。 -- 名無しさん (2024-03-03 16:37:01)
- 「ダメダメで周りに馬鹿にされていた」「猫型ロボットをあてがわれた」「科学の才能があった」ことから、同人版最終回ののび太を思わせる悪役だったな。闇堕ちしたのび太みたいな。 -- 名無しさん (2024-03-29 14:24:13)
- ゆるやかに洗脳されていくのが怖い。 -- 名無しさん (2024-05-19 19:05:44)
- Prime Videoにて独占配信中だけど、気長に待てばNetflixにも配信されるかもしれない。 -- 名無しさん (2024-06-18 17:24:11)
- 黒幕がきちんと捕まってて良かった -- 名無しさん (2024-06-18 17:31:39)
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