登録日:2018/02/04 Sun 22:52:12
更新日:2024/02/16 Fri 14:29:02NEW!
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ドラえもん 小学生 優等生 準レギュラー ドラえもん登場人物項目 秀才 アイディアマン スポーツ万能 人格者 白川澄子 ライバル 恋敵 何故かなかなか立たなかった項目 人類の到達点 完璧 天才 内村航平 謙虚 チート 料理上手 画伯 運動神経抜群 もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな コメント欄ログ化項目 出木杉くん 出木杉英才 萩野志保子 英才 後の大親友
へいきだよあれぐらい。十分もあればできるよ。
出木杉 英才は漫画「ドラえもん」の登場人物の一人。
読み方は「できすぎ ひでとし」で(詳しくは後述)、通称「出木杉くん」。
名前の通り文武両道で人柄もいい優等生キャラであり、知名度もそれなりに高い。
●目次
【配役】
CV:白川澄子(大山版)/萩野志保子(わさドラ版・本業はテレビ朝日アナウンサー)
演者:内村航平(トヨタ自動車CM)
【人物】
野比のび太のクラスメート。
初登場は「ドラえもんとドラミちゃん」(プラス4巻に収録、初出はコロコロコミック1979年9月号)。そのため、1973年に放送された日テレ版には登場しない。
[[頭が良くスポーツ万能、それでいて容姿端麗な優等生であるが、友人に「本当に頭がいい」と言われても「たいしたことないよ」と答えるなど謙虚かつ穏やかな性格。>完璧超人]]
とはいえ、ジャイアンが山口県の秋芳洞にある鍾乳石の先っぽを折った事に対して「なんてことするんだ!!」と激昂した事がある。
自室に電話線を引いており、固定電話を備え付けている。
それが原因で、いたずら電話被害にあった事もあり、一時期は成績が落ちていた。
「ドラえもんとドラミちゃん」では、急遽家の近所で工事が始まって騒がしくなったために家から逃げ出す描写もある。
この例からもわかるように、彼の数少ない苦手なものは騒音である。
家族構成は父と母、ペットの犬。父は「貸し切りチップ」に一コマのみ登場し、母は「時限バカ弾」にセリフのみ登場した。パッパラパー
……と思われがちだが、実はゲーム『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』に顔出ししている。
犬はコンクールで優勝した経験のある名犬。かなり大型の犬でジャイアンも下手に出る程だが、とある理由でのび太のことだけは怖がっている。
また戦死して亡くなった祖父がいるそう*1。
外国には「スミスくん」という文通相手がいる。
夢は未来の世界を見ることで、のび太達の手引きにより実現している。また、「月や火星にも行ってみたい」と語った事もあり、それは将来実現させている。
未来では外国人と思しき女性と結婚し、ヒデヨという息子を授かっている。
【能力】
非常に博識で、「大魔境」ではヘビー・スモーカーズ・フォレストについてドラえもんとのび太に解説したり、「魔界大冒険」ではかつては魔法も科学と並ぶ学問の一つであったことをのび太に話している。
その一方でノストラダムスの大予言のようなものは「みんな偶然かこじつけ」として信じていないと別の場面で語っている。
テストではいつも100点を取り(一応、アニメ版では100点ではないときもあるが)、出された宿題もキチンとこなす為、先生からも良く評価されている。
もちろん成績は常にオール5。
わさドラ版『出木杉にも苦手を作れ』ではひみつ道具・苦手作り機でテストが苦手になってしまったが、自らの努力で100点を取っている。
「創世日記」では夏休みの自由研究として多奈川(のび太の街の近所の川)の構造を絵巻にまとめるなど、とても小学生とは思えない研究テーマを完成させている。
スポーツは得意中の得意であり、野球では大ホームランを達成した事がある。
わさドラオリジナル「ハロウィンって何の日?」では、ひみつ道具・本物ライト*2の光を浴びたコスプレ用の弓矢で的を逃さず当てるという、のび太の十八番である射撃を披露したシーンも存在している。
その他、料理や手品も中々の腕前。
絵を描くのも上手く、写真と見間違うほどまでの写生にはあのナルシストなスネ夫からも高評価されるほど。
……そのおかげで「かがみのない世界(わさドラ版1回目)」では不評であったが。
一方であまりに優秀すぎる故に出来ない人の心情を読み取ったり配慮することができないという欠点も持っている。
先生や女子等周りから賞賛されても「あれくらい大したことない」「10分もあればすぐできる*3」等(出来杉からしたら本音を言っているだけ)、一般の生徒にしてみれば嫌味にも聞こえるセリフも平然と口にするため、これが劣等生ののび太達一同などから嫉妬や反感を買ったりしている。まあ彼もまだ小学生なので全員に配慮しろと言うのは無茶な話である。
◆趣味
勉強しか興味がなさそうに思われがちだが、実際はそんなことは無く、のび太達と同じく漫画やゲームを楽しんだりする一面がある。
特にゲームは得意ながらも、「みんな簡単過ぎて、すぐ飽きちゃうんだよね」と言うほど。連載当時*4のゲームと言えば電子ではファミコン~スーファミやアーケードゲームになるが、決して易しくはない上に攻略本がラストを詳述しないことがある、wikiのような均質にアクセスできる集合知文化がないなどの条件下で友達関係も薄いのに当時のゲームを簡単過ぎるというほどの腕前であることは割とスルーされがちである。また、漫画のネタバレを「楽しみがなくなる」と断っている。
参考までに、難易度の高さで知られる「ドルアーガの塔」の攻略者たちはゲーセンのノートでコミュを取り現在のwiki的集合知で難関をクリアしていたという。ただ「あるゲーセンのすばらしい攻略ノートをコピーして貸し出し・売買などする」ことがあるかは不明。このため口コミにミスがあれば致命傷になりうるし、プレイヤーの質が劣るゲーセンのノートは攻略難度の低下に貢献しづらくなるのは自明である。
更にエピソードをつけ加えるなら、38巻「冒険ゲームブック」を忘れてはならないだろう。
これは未来のゲームブックで、「中に人が入り込み現実さながらの状況下でプレイングする」という現代のVRゲー作品のようなノリのもの。
のび太はリアルの能力の低さもあり重い石貨運びなどのフラグをこなし損ない、最後にはチート*5に手を出し違反ペナルティで最終的にスルメ状にされた。
出木杉はというと、子供の頭大ほどの穴のあいた石貨を持ちながらダッシュで大型モンスターから逃げる(のび太は持っていない状態で同じくダッシュしている)ことに成功、それを渡し賃に先々のフラグをこなしている。(原作ではNPCに親切にするなどの対応が主)
最後は城の前に陣取る火吹き竜(ゲームタイトルにもある)の胸に剣を投擲し命中させることで撃破、「迷って出られなくなることがある」とドラえもんが注意したゲームを初見クリアしている。
このことから考えて、のび太が過去正月にやった未来のリアルインベーダーのような「事実上のFPS」のような現代~未来のVRレベルのゲームは無論のこと、
逆に連載時期に出版されていた非電源ゲー、実物のゲームブック(「火吹き山の魔法使い」のような)も高難度のものを初見クリアできる可能性がある。
更に言えば完全ゲームである将棋や囲碁、また非電源ならボードゲームのダイヤモンドゲームのようなものも論理的思考に優れる以上弱い可能性は低いだろう。
(いやらしい打ち筋の相手や盤外戦術に翻弄される可能性はあるが、単純なルール内での殴りくらべならば)
そういう意味で出木杉が楽しめそうなゲームは、すごろくのように運任せのパーティーゲームか、ダイスで一喜一憂する要素が強いタイプのTRPGであるかもしれない。
小さい子達の家庭教師をして、顕微鏡を買う金を貯めた事もあった。「税金鳥」にほとんど取られたが
以前から8ミリでアニメを撮りたくて「宇宙大魔神」なる映画のシナリオを書き、それを読んだドラえもん達と「イージー特撮カメラ」で映画を撮った事があり、その映画で自身は監督と脚本、「ラジコンねん土」での粘土細工作りを担当した。
他にも「ロケットストロー」を使って本物のロケットを作ることを提案したこともあるなど、野比のび太クラスのアイディアマンと実現性を兼ね備えた人物である。
【関わりの深い人物】
「ますます好きになったわ。」
何かと趣味が合うようで、よく二人で帰ったり、ある時は交換日記をしたこともあった。
能力の高さから、「出木杉さんてなんでもできるのね」と尊敬されている。
その為のび太からは一方的に嫉妬心を向けられている。
映画『STAND BY ME ドラえもん』の中では、出木杉が一度だけ静香に告白した事があったようだが、「出木杉さんはなんでもできる人だから、私じゃなくてもいい」と振られている。
その後は気持ちに踏ん切りが付いたようで、彼女の夫となったのび太同様に、良き友人として交流している様子。
ちなみに、のび太がジャイ子と結婚した未来に於いては、二人が結ばれたのかどうかはハッキリしていない。
「何がアハハだ!嫌な奴!!あんな奴は人類の敵だ!!」
「あいつなんか、頭はいいし、スポーツは万能だし、男らしくて親切で…。」
誰よりも優れている事と、静香と親しい事から一方的に嫉妬心を向けられてはいるものの、自身は友人として接している。
一方ののび太も、年賀状を出したりしていることから関係自体は悪いわけではない。嫉妬心だけでなく、「自身の理想像」としての憧れも奥底にあるのだろう。
原作「しずちゃんさようなら」では、静香の幸せのために自分は身を引くべきだと思いつめたのび太が、「君はいいやつだ。君なら幸せにできる。しずちゃんのこと頼んだぞ!」と泣きながら出木杉に告げるシーンがある。
出木杉自体は、のぶドラ版「できすぎラブレター」やわさドラ版「のび太の結婚前夜」で少年時代からのび太の静香を想う気持ちを理解しているようであり、後者では「昔から、静香ちゃんの事で野比君に勝てる人はいないよ」とのび太から一歩退いた姿勢を見せていた。
わさドラ版「出木杉グッスリ作戦」では、のび太が自力で宿題を全部こなした際には一番に拍手したり、同じく「人間ブックカバー」ではのび太が小説に興味を持つようになった時に出木杉の表情が明るくなるなど、頭の良さが正反対だろうと勉強面でも仲の良い様子がうかがえる。
同じくわさドラ版「ハロウィンって何の日?」では、お化けに囲まれ身動きが取れなくなった出木杉をのび太がほうきで救い出し、そこから出木杉を乗せてアーチェリーでかぼちゃライトを狙撃させるという絶妙なコンビネーション技を見せた。
「のび太の結婚前夜」における未来では、静香と結婚することになったのび太に対し、「幸せにしてあげてくれよな」と祝福している他、スネオやジャイアンと共に肩を組み合ってベロベロに酔っ払うまで飲み明かすなど、少年時代よりも仲良くなったことがうかがえる。
また、妻と火星へ出張に出かける際、息子のヒデヨを預けている事から、まさに莫逆の友とも言える仲になっているようである。
のび太がしずかと出木杉の交換日記に落書きをした際、出木杉がその犯人を突き止める為に年賀状の筆跡と見比べようとした時に焦りを見せていたことから、年賀状を送り合う仲でもあることがうかがえる。
静香がらみでのび太がやっかむことがなければ、お互い夢やロマンへの理解があるため、相性がいいのかもしれない。
「おれ、あんなのみるとムカムカするんだ。」
「自分らがよかったからって、ウキウキしちゃって!おれなんか十五点だぞ!!」
出木杉に嫉妬することもあるがそれ自体は少なく、いじめたりするどころか彼に一目置いている場面が多い。
いつもの空き地でジャイアンの特等席である土管の上にジャイアンの横に座って話をしている場面もあるほど。
前述のようにジャイアンが山口県の秋芳洞にある鍾乳石の先っぽを折った事に出木杉が思わず激昂した際には、さしものジャイアンも反論できずすさまじい自責の念に囚われていた。
但し、出木杉自身は他の友達と同様にジャイアンを恐れている節があり、ジャイアンリサイタル等のイベントは強制参加が義務付けられている様子*6。
また、暴力を振るわれることこそ無いものの、回によっては本を奪われたり、のび太やスネ夫と一緒に怒り狂うジャイアンに怯えたりと、彼も決して「完璧」ではないこともうかがえる。
「(上記ののび太の発言に)悪いとこ無いじゃない」
ドラえもんとも個人的に親しく付き合っているようであり、本の貸し借りなどをしている。
また、ひみつ道具を使って遊ぶ際も、頭の良さを買って積極的に誘ったりと、仲がいいことが分かる。
スネ夫に関しては個別項目を作るほど程絡んではいないが、出来杉には自慢話をわざわざしない(羨ましがらないし恩恵を受けようと媚びたりもしない為)ので喧嘩はしないし、それどころかのび太・ジャイアン共に嫉妬したり、分からない事を聞きに行ったりと彼もまた出木杉に一目置いていることが分かる。
【主なエピソード】
のび太の大魔境
大長編初登場。
魔境を探していたのび太に謎の巨神像の写真を見せられると、ヘビー・スモーカーズ・フォレストについて解説した。
のび太の魔界大冒険
のび太に魔法の歴史について話す。
そして「魔法も昔はちゃんとした学問として研究されていたが、次第に神に背く学問とされ、15世紀から17世紀にかけて徹底的な魔女狩りが行われた後、科学によって迷信の嘘が暴かれて息の根を止められた」と説明し、のび太の「魔法はもうないの?」という質問に「ない」と無慈悲に断言した。
のび太の素朴な疑問を丁寧に受け止めた上でわかりやすく解説し、のび太もその内容をしっかりと理解して的確に疑問を返すという、ファンの間では「のび太と出木杉が互いに小学生離れしている様子を示す隠れた名場面」として語り草になっている。
映画版では「魔界辞典」なる分厚い辞典を元に解説していた。他にも本棚には「仏文学のあゆみ」など、小学生が読むには難しそうな本が散見される。
のび太の宇宙小戦争
ジャイアンとスネ夫と一緒に映画の撮影を手伝う。
撮影の途中、映画のセットを兵器と勘違いしたPCIAに襲われるが、戦艦の攻撃を熱線と見破ったり、スネ夫を攻撃からかばったりと、体を張った活躍を見せる。また原作ではその後のび太が犯人と決め付ける二人に対して「彼がそんなことをするとは思えない」と潔白を信じるなど名前に恥じない良識ぶりを見せた。*7
この他にも、ビデオカメラに一瞬映った横切る影を発見するなどしている。
のび太のパラレル西遊記
クラス演劇で孫悟空を演じる。
妖怪世界では、妖怪世界の西遊記について解説しつつ、頭から角を生やす。
のび太とアニマル惑星
原作のみ登場。
のび太が持ってきた花を「新種かもしれない」と若干興奮しながら説明する。
のび太の創世日記
夏休みの自由研究の結果を巻物に記すというセンスのあるまとめ方をしており、まだ手つかずののび太の心を圧倒していた。
のび太が創世セットで作った地球の歴史では、大正あたりの時代において出木杉そっくりの出木松博士が登場。
気球による南極点横断の際に大穴を発見しており、その調査のための資金を実業家野美コンチェルンの代表である社長野美のび秀が支援している。
ちなみに出木松博士の声優は速水奨、野美のび秀は井上和彦と非常に豪華な面子。
のび太と翼の勇者たち
のび太達とグループ研究をしている最中に「鳥たちの姿がいつの間にか消えてしまっていた」という不思議な出来事をTVニュースで知ると、ホルスやカラス天狗といった、世界中に残されている「鳥人伝説」の話をする。
ちなみに白川澄子氏が演じる出木杉が登場する最後の映画である。
超大作特撮映画「宇宙大魔神」
脚本家・監督としての才能を見せる。
大山版のアニメでは露出の多い静香の衣装にも肯定的な様子を見せるおちゃめな面もあった。
人間ブックカバー
読書感想文を書くための本が、まず『読めない』体質だったタイプののび太は、
被せた相手に読んだ事のある本の内容をそのまま朗読させるひみつ道具『人間ブックカバー』を、『十五少年漂流記』を持つ出木杉につけて話してもらうことを考える。
当然しぶる出木杉だったが、交換条件として切り出された、未来を見せてもらうことに合意し、22世紀へ。
大発展した未来文明を前にして、彼にしては珍しく大はしゃぎしている。
その後、『人間ブックカバー』を被せられるが、最終的に声がガラガラに。
出木杉に配慮して中断ということになるが、ここまで語られた物語に引き込まれたのび太は、頼みこんで彼の『十五少年漂流記』を借り、夜まで読みふけるのだった。
ちなみに『人間ブックカバー』、人間の状態に非常に左右され、話せば声がガラガラになるのは勿論、尿意が強くなると声がたどたどしくなる。
そのため作中ではトイレに行きたくなる出木杉というこれまた珍しい光景もあった。
ハワイがやってくる
ジャイアンが山口県の秋芳洞から本物の「鍾乳石の先っぽ」を取ってきたと、実物を見せながら報告すると、めずらしく出木杉は「な、なんてことするんだ!!」と激怒し、「地下水のわずかなしたたりが、何百年も何千年もかけてつくったんだよ」と説明を続けた。
ちなみに調子に乗ったのび太は「いってやろ、いってやろ。おまわりさんにつかまって死刑になるぞ!!」と追い打ちを掛け、ジャイアンから追い掛けられることになった。
恐怖のディナーショー
いつもの空き地にてジャイアンシチューを食べながらジャイアンリサイタルを聞くという、悪魔も魔界のクジラも逃げ出すディナーショーの開催となり、のび太達は当然のようにチケット販売を任せられるものの、スネオは発狂寸前で拒否し、他の面々も仮病やら居留守やら似たような状態。
そんな中、裏山でスケッチをしていた出木杉はその喧騒を知らず、偶然のび太達に出会って事の次第を知ると、優しさゆえに断り切れずそれを受け取る。
「ジャイアンのママに言いつける」「台風が来る」と中止させる方法を提案したりするも打開できず、ドラえもん・のび太と共に覚悟を持って待つことに。
しかしジャイアンが「料理の味見で気絶する」という自滅により中止になったことで、普段の彼に似合わずのび太達とともに涙を流し手を取り合って喜んだ。
真夜中の電話魔
深夜に迷惑電話被害に遭う。これにより成績が落ち込んでいた。
その後、犯人はクラスメイトのガリベンくんだと判明。動機は「出木杉くんがいるかぎり、ぼくはどうしても一番になれない」というものであった。
出木杉は「二度とこんないたずらをしない」ということを条件に許してあげた。
言うまでもないが迷惑電話は立派な犯罪行為である。
場合によっては「脅迫罪」や「傷害罪」が適用されるので、どんな理由があってもしてはいけない。
余談だが、ガリベン君もゲーム『ドラえもん3 のび太と時の宝玉』にまさかの登場を果たしている。出木杉の母を出すどころかなんでこんなキャラまでと言いたくなるが、このゲームは異常なまでに原作サブキャラが登場している
たまごの中のしずちゃん
「刷りこみたまご」という道具を使って静香の好意を得ようと目論むのび太だったが、紆余曲折あって結局は出木杉が静香に好意を寄せられることになった。
ドラえもんが元に戻そうとしたときに静香から「自分に好かれるのは迷惑か」と泣きつかれた出木杉は、「自分も静香ちゃんのことは大好きだけど、こんな機械に頼って心を動かすのは嫌だ」と告白する。
結果、元に戻った静香はますます出木杉のことが好きになるのだった。
7年後のなやみ
出木杉が親の仕事の都合でニューヨークに引っ越すかもしれないということは、
出木杉にとって友達にも言えない悩みだったがのび太たちは偶然それを知ってしまう。
静香ちゃんをめぐるライバルが減るかもしれないと当初は寂しがらないかのように気張ったのび太だったが、
改めて出木杉のことを考えて、彼の優しさや友人としての大切さを認識しなおす。
ちなみに結局引っ越しの話は無くなり、出木杉も明るい表情を取り戻した。
ジュラ紀でドラミが大ピンチ
「ウルトラサウルスを見たい」と言い、健康診断のドラえもんに代わって、のび太・静香と共にドラミに連れられてジュラ紀に。
生で見るウルトラサウルスに感動しており、のび太とも気が合う様子を見せていた。
できすぎラブレター
てんコミ23巻「もはん手紙ペン」を原作としたアニオリ回。
原作にも出木杉は登場するが、この話は原作と違いのび太と静香との関係性を重視した作りになっており、同時に出木杉の出番も増えている。
「もはん手紙ペン」の設定ミスでとても静香に渡せられないのび太の手紙がスネ夫に取り上げられ、ジャイアンと共に静香に無理矢理届けられそうになるが、
出木杉は2人を止める為にのび太のジャイアン&スネ夫への手紙を書く時間を作るべく「静香くんなら多分留守だよ」と誤魔化して商店街の方へ向かわせるなどのび太のフォローに回っている。
(ちなみに出木杉は「もはん手紙ペン」の事を知らない)
手紙がその道具で書かれていたことを知らなかった出木杉は、のび太が「お昼寝で文才が強くなる」という旨の事で誤魔化したのを真に受けてしまい、
翌日の朝には「僕、今日から何でものび太くんの真似をすることにしたんだ!君のような素晴らしい文章を書くためにね!」と言い、のび太に弟子入りすべくわざと遅刻したオチとなっている。
のび泥棒を逮捕せよ
秘密道具を使った町内のけいどろ大会で泥棒側としてのび太を初め多くの泥棒側の人たちを解放、救助するなど活躍を見せるが、しずかの罠により捕まってしまう。
どくろ島の秘宝
ドラえもんのゲームブックをみんなでやった後に、「本物の宝探しがしたい」ということになりジャイアンスネ夫と共に、のび太、ドラえもん、しずか相手と宝の争奪戦をする。
イースター島のモアイ
ひみつ道具を使ってお題を行動で回答するひみつ道具「アクションクイズ」に挑戦するのび太が、不正解でバツでカミナリに打たれてばかりでイライラしたので出木杉がやっても無理だろうと誘われるが、出木杉は次々と正解する。最終問題のためにイースター島へ向かい、そこでモアイ像の説明をのび太にする。その後、倒れたモアイ像を直すためにロボッターを使った結果、背中に紋章をはられたモアイ像にドラえもんやのび太諸とも襲われる。
のび太と共に隠れていた家がモアイ像に押された弾みで「アクションクイズ」のスイッチをのび太が押してしまい、「南へ向かってひたすら走れ」というクイズを引き当ててしまう。
お昼に太陽が昇っているのが南と考えたのび太は太陽に向かってひたすら走るが、イースター島は南半球なので当然不正解。アクションクイズとモアイ像に追われる羽目になるのび太だが、アクションクイズの放った電撃はのび太ではなくモアイ像にあたり、モアイ像のロボッターはショート、動かなくなり助かる。
この時出木杉はのび太がわざと間違えて電撃を出させ、ロボッターをショートさせたと勘違いしてのび太を称賛した。
【余談】
- 名前
よく「出来杉」と誤植される。
公式でも誤植されている事がある*8。
また名前の読みについて、「ひでとし」なのか「えいさい」なのか当初公式では不明であるが、原作「しずちゃんをとりもどせ」に登場する息子の名前が「ヒデヨ」だったことから、小学館の書籍「ド・ラ・カルト」において「ひでとし」説が有力*9とされており、そちらを採用していることがほとんど*10。
藤子プロ公式サイトの『ドラえもんチャンネル』のみ、サイト開設当初は長らく「名前は出木杉英才(できすぎえいさい)。英才は(ひでとし)という説もあるよ」と「えいさい」寄りのスタンスを取っていた上、2017年~2020年頃に至っては「えいさい」のみに統一されていた時期もあったが、
2021年頃より一転して『名前の読み方は「ひでとし」「えいさい」の2説あるが、「ひでとし」が有力』と若干ぼやけた表現ながらも「ひでとし」寄りに方針転換している。
ちなみに初登場話の初出時は「明智」という名前であった。
また、「税金鳥」の初出時及び単行本初期の版では「出木杉太郎」となっている。
- アニメ版OP・EDの扱い
実は大山版では一度もOP・EDへの登場実績が無い。
サブキャラだから仕方ないんじゃね?と思われがちだが、それでも大山版はドラミを筆頭にのび太の両親・先生、果ては静香・ジャイアン・スネ夫の母親、そしてナマズとサブキャラが登場するOP・EDも多く、次述の映画版を含め不遇と言われる理由になっているかもしれない。
わさドラ版では普通に登場しているので安心しよう。
- 幻の冒険同行
映画第一作目「ドラえもん のび太の恐竜」のシナリオ初稿では、6人目のメンバーとして白亜紀を冒険することになっていた。
なお、そこでは最初のスネ夫の家で化石を見せてもらうシーンから既におり、
「タケコプターの電池を保たせる方法」
「ブロントサウルスの説明」
「白亜紀の植物相の説明」
「歩いて日本へ向かうアイデア」
「粘土細工で恐竜ハンターを欺く」
など物語の重要な部分を考案・解説する知的キャラだった。
しかし、この初期稿は映像化すると2時間半になる程長かった事、そういったもう全部あいつ一人でいいんじゃないかな?チートキャラ過ぎる点が問題となったのか、実際の映画では登場シーン自体が丸々カットされてしまった。
上記のアイデアや説明は別のキャラに振り分けられた。これが原因で、某大喜利サイトでは出木杉の仲間外れネタが定番と化した。
その後の映画版でも冒頭に登場する事はあるが、冒険には一切関与しない。
あくまで難解事項の解説役に留まっている。
しかし解説の分かりやすさには定評があり、読者にもしっかりと分かりやすく伏線を張りつつ解説している。特にのび太の魔界大冒険でののび太とのやり取りは必見である。
このため、ゲーム作品でも何かしらの情報をくれるポジションになっている。
ギガゾンビの逆襲に至ってはのび太達を助けに行く旅に出る主人公とドラえもんにピコタンハンマーとヘルメットをくれる。このゲーム初の装備品なので助かるのは助かるが、恐ろしくシュールな絵面である。
「まかしておきなって、一緒に生死を共にした仲じゃないか」(「のび太の恐竜」シナリオ初稿における出木杉最後のセリフ)
その一方で、わさドラ版「のび太とアリの女王」では擬似的に6人目のメンバーとして活躍している*11。
こちらではクロヤマアリの生態を説明するなど頭脳を活かして活躍しているが、一方でドラえもんやのび太達の活躍を殺さずに立ち回っている。
へいきだよあれぐらい。十分もあれば追記・修正できるよ。
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*2 大全集5巻「本物ライト」に収録されたひみつ道具で、その光を浴びた物(特に模造品)は本物と同様の力を得ることが出来る。架空の存在に変化させることも可能。
*3 大量の宿題を出された時
*4 と言っても連載期間が長い漫画なので、スペースインベーダーやドルアーガからドラクエⅤまで入るが
*5 今でいう「強いスキル」とかではなく真正の意味での「ルール外のズル」
*6 ただ、これはジャイアンへの恐怖と言うより、出木杉のお人好しさが災いしたとも言える。
*7 攻撃からかばうのは旧劇場版オリジナルカット。大長編では本物の熱線であると見抜くのみ、新版はそもそも序盤の出番が減っている
*8 「のび太の宇宙小戦争」エンディングのキャスト表記など
*9 のび太たちの子供世代による命名規則によるもので、のび太のノビスケ、スネ夫のスネ太郎、ジャイアン(たけし)のヤサシと言った具合に父親と名前が似ていることから。
*10 漫画では「えいさい」とフリガナがふられたことはあるのだが、後に「ひでとし」に変更されている。アニメ版では当初から「ひでとし」とされている。
*11 元となった原作「羽アリのゆくえ」ではジャイアンとスネ夫は不在であった。
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