登録日:2011/04/12 Tue 23:15:30
更新日:2023/08/08 Tue 17:02:03NEW!
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人間はさ、しゅみをひろくもたなくちゃいけない。
おれもなにか新しいしゅみをもとうと思ってさ。
ジャイアンシチューとは、漫画『ドラえもん』に登場するキャラクター・ジャイアンの誇る殺人……じゃなかった、得意料理である。
●目次
◆材料
- ひき肉
- 沢庵
- 塩辛
- ジャム
- 煮干し
- 大福
- キャンディー
- セミの抜け殻
- ポテトフライ
- ソーダ
- 納豆
- ドーナツ
- おにぎり
- ブドウ
- ショートケーキ
- おせんべい
- メロンソーダ
- オレンジジュース
- その辺の草
(埼玉県民向けアレンジか) - その他色々
◆調理法
詳細不明。ジャイアンのことなので、恐らく上記の材料を入れて煮るだけだと思われる。
「あの……、これなに?」
「ジャイアンシチューとよんでくれ」
しかし実際に作ってみている勇者もいるので調べてみると良い。
◆概要
エピソード「ジャイアンシチュー」
「どうだ、うまいか、おいしいか、どっちだ」と究極と至高の選択を迫られても、
「…………すごい!」
「と、とてもお、おおいしいわ。」
と言った感想しか出ない味らしい。
それでも食べられるようになるひみつ道具調味料「味のもとのもと」はかなり凄い。ジャイアンに振りかけるとジャイアンが美味しそうにもなるのだから。
エピソード「恐怖のディナーショー」
しかし、上記の件を経てジャイアンは自分の料理に完全に自信を持ってしまい、後にディナーショーを開催することに。
このディナーショーとは、観客にジャイアンがお手製料理を振る舞い、観客はその料理を食べながら、ジャイアンの熱唱する生歌を聞くことができるというもの。
つまり、ジャイアンの殺人料理を食わされながら、ジャイアンの殺人ソングを聞かされるという、惨たらしいことこの上ない虐殺企画である。
案の定、その時の料理が何かは定かではないが、調理時には剛田家の周囲に不気味な臭気を漂わせ、その凄まじさたるやジャイ子は逃げ出し、飼い犬のムクは倒れ、空飛ぶトンボは墜落する有様。
とりあえず、
「味噌で味をととのえて、ジャムとたくあんとセミのぬけがら」
が入ったものであることは確か。ちなみにセミのぬけがらは漢方薬になることもあるので食えないわけではないし、エビっぽい味がするという。いやそういう問題じゃないから。
流石のジャイアンもこの料理は酷すぎたらしく、試食した際に気絶してしまい、殺人ディナーショーは未然に防がれた。
その他の公式ジャイアン料理
わさドラ「恐怖のジャイアンピザ」
スネ夫が呼んだイタリア人シェフによって振る舞われたピザの味に感服したジャイアンがドラえもんのひみつ道具・「お店屋さんごっこセット」を使い、「ジャイアンピザ」なる店を設立。
モニターの指示通りに作れば誰でもプロ並みのピザが作れるが、あのジャイアンが指示に素直に従うはずもなく、「自分の好きなものを好きなだけ乗せた方が美味いに決まってる」という滅茶苦茶な理屈でとんでもないピザを量産してしまったのである。
◆材料
「ジャイアンピザ・漁師風」
イカの塩辛
くさや
セミの抜け殻
ザリガニ
魚の骨
イカスミ
カエル
因みにカエル自体は食用として扱う国もあるので食えない訳ではなく、台湾料理店の味仙でカエルの唐揚げがおしながきに記載されているのを見たことがある諸君もいるだろう。だからそういう問題じゃないってば。
更に「ジャイアンピザ・山男風」ではチーズは茶色に変色し、枯葉や松ぼっくり、小枝(当然だがチョコ菓子のことではない)まで入っている始末。というかちゃんと味見ぐらいしろ。
あまりにも酷すぎる出来にドラえもんとのび太は絶句するが、のび太の余計な発言のせいで自信を持ってしまったジャイアンから町中の人たちにピザを配るよう言い渡される。
当然ながら皆の拒否反応は凄まじく、静香は泣き落とし、安雄とはる夫は「聞かなかったことにする!!」と怯えながら逃げ出し、モブの1人は家のドアにバリケードを作り出し、居留守を使うほど。そしてスネ夫はジャイアンに無理やり二種類のピザを食わされ気絶した。
最終的にドラえもんの道具「ほしい人探査機」を使ってもジャイアンピザを食べたいと思う人は地球上におらず、探索範囲を宇宙まで広げてようやく見つけた宇宙人には大ウケだった。…こんなおぞましいピザを作ってしまったジャイアンは、宇宙に追放されるべきである。
余談だが、この回でジャイアンがピザを笑顔で配達しに来るときの表情がはっきり言ってサイコパスのそれである。
わさドラ「なんでもアイス棒」
「なんでもアイス棒」という、差した物をアイスにする道具でアイスを作ろうと思い立つ。
まず手始めに剛田商店に陳列してあった果物を使うも普通の出来だったので、止せばいいのに美味しいアイスを作ろうと鍋に色々入れる*1。見た目からして紫でとても食べられた代物ではなかった。
ちなみに、しずかちゃんが食べたものは奇跡的にアイスにしたら美味しくなったが、スネ夫が食べたときはレシピが変わっていたためか気分を悪くしていた。
わさドラ「ジャイアンラーメンがくる」
もう一人の藤子不二雄が描いていた漫画『魔太郎がくる!!』とは一切関係ない。
屋台のラーメンを食べたことに影響を受けて自ら屋台を用意してラーメン屋を始めるも、いちごジャムとケチャップのスープやうめぼし、柿、栗、銀杏等どう考えてもラーメンには合わない物をのせたせいで案の定食べられた物ではなくなる。
屋台のおじさんには「味に独りよがりになっていないかい?」「お客の気持ちに寄り添え」などのアドバイスを頂いたが、特に改善もしない。更に、「客寄せチャルメラ」のせいで強制的に呼び出される始末。最終的にオールシーズンバッチを使って町一帯を夏にして、ラーメンなんぞ作れない環境にするが今度はジャイアン冷やし中華を始めるのだった。
その他
その翌年放送の『のび太の夏祭り大作戦!』では「ジャイアンたこ焼き」も作っている。例によって色が紫で、タコの足が助けを求めるかの如く飛び出しているシロモノ。
またビッグコロタン『ドラえもん大事典』では、スペシャルデラックスシチューとしてようかん、梅干し、ぬかみそ、ドッグフード、わさび入りのスペシャルデラックスシチューが危うく完成するところだったが、「メモリーディスク」により難を逃れている。
小学生向けの算数の学習漫画「ドラえもんの算数おもしろ攻略 分数・小数がわかる」にも載っている。
小数点を題材にしたこの話では、シチューではなく「特製ジュース」を作っていた。材料は不明だがドラえもん曰く「凄い色」で、さらにリットル単位で作っていたため被害がエラいことになった。ちなみにこちらは分数の項目。
自分以外の全員に飲ませた*2が、乾杯の後に自分で飲んだ際には勢いよく吹き出してトイレに駆け込んで吐き出していた*3。
当然のび太とスネ夫は激怒した。
ちなみに同漫画内で遠足用の巻き寿司を作る話もあるが、こちらでは普通に美味い巻き寿司を作れており、材料もかんぴょうや玉子と普通のもの。
シチューと違い我流でアレンジ出来る余地が無いからか。
『ぼく、ドラえもん』の企画で製作された、木村祐一のジャイアンシチューはアレンジされて美味しそうなビーフシチューに仕上がっていたが、
ファンが忠実に再現して作ったものは原作さながらの見た目や味になることが多い。
◆余談
実際に作ってみた
あまりのインパクトからか、ネット上や雑誌等でも度々実際に作られている。
テレビ朝日の情報バラエティ番組『シルシルミシル』で実際に作られた際には、シチューの元にはクリームシチューが使われていた。しかしそれでも上記の食材のせいで赤みを帯びる始末である。
そしてそのシチューを味噌汁にトーストや目玉焼きを入れている料理研究家の土井善晴先生に食べて貰ったところ、
「食材のバランスが最悪、暗闇のような味」とコメントが……。
更にゲストとしてリアクション芸のプロフェッショナル、出川哲朗が呼ばれた。
しかし多くの視聴者がリアクションを期待した中、出川は意外な言葉を放った。
「期待して貰って悪いですけど、普通にこれいけますよ。見た目さえなければ普通にいけますよ。」
そう、
まずくない
と
実際にシチューを作ったジャイアンに似た子役も食べて吐かなかった(コンプライアンス的に当たり前ではあるが)。
なんとジャイアンシチューは普通に食べられたのだ。美味いとも言われていないが。
やはり世の中見た目で判断してはいけないという証明だろう。
また、ジャイアンの誕生日企画『ジャイアン炎のクッキング』でも実際に作られ、2代目中の人である木村昴も設定上はジャイアンの一番弟子として出演。
しかし、ジャイアンの徹底的な指導によって無理やり作らされ、そして試食させられる羽目になる。きゃあ!じぶんごろし!!
ちなみに試食後の木村の感想は「食べた瞬間に全身が麻痺しそうになる」「この世のものとは思えない味」とのこと。
ごもっともである。
他の料理の腕前
他はどうかと言えば、ドラえもんは特に料理を作る描写は無い。「グルメテーブルかけ」があるのも理由かもしれないが。
スネ夫も料理を作る描写はないが、『鉄人兵団』では「いい肉だ。ぼくがうまいステーキ焼いてやろう。」と言うシーンがある。
静香ちゃんはそつなくこなすし、出木杉君に至っては「これからの時代女性も活躍するだろうから」という彼らしい理由ではじめた結果、のび太が「くやしいけどうまい!」と泣き出すほど上手な料理を会得した。
ちなみにそののび太に関しては、本編ではなく学習漫画の描写だがのび太くんのママによるのび太くん好みのカレーライスの作り方(ドラえもん)を参照していただきたい。
ジャイ子は、水田版ではプロが絶賛するほどのカレーを作っている。
同じく水田版では、ジャイアンの母ちゃんが「鍋将軍」と呼ばれるほど鍋料理が上手いことが判明。その腕前は、ドラえもんが出した鍋作りの達人であるロボット「なべ奉行」に勝つほど。なんでジャイアンだけ料理の腕が遺伝しなかったんだろうか……
その他の作品での扱い
ゲーム
R-18の同人RPGゲーム。
仲間に与えられる食べ物アイテムとして「ジャイアンシチュー」が入手できる。まんま名前が入っているが大丈夫なのだろうか。
主な入手手段は、中章以降に最上級職の「味皇*4」を仲間に極めさせてスキルとして習得させることで、材料さえあれば幾らでも調理しストックする事が可能。
やはりというべきか、大抵の仲間が食べることすら拒否し、食べてしまえば悶死寸前という代物だが、
スライム娘や残念なサキュバス、あと三番目さん熾天使などには割と受けが良い……他の仲間と何が違うのだろうか?
ついきか、しゅうせいか、どっちだ!?
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*2 最初はのび太とスネ夫の2人だけだったが、1人当りの量を減らしたい(のと少しでも先送りにしたい)ために、しずかとドラえもんも巻き添えになった。
*3 流石に吐いている描写はないが、トイレから「オエーーーッ!」という声が漏れているためそうなのだろう……。
*4 こっちは『ミスター味っ子』に出てくるキャラ。
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