若者の○○離れ

ページ名:若者の__離れ

登録日:2012/01/09(月) 12:59:46
更新日:2023/09/28 Thu 13:10:10NEW!
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マスコミ ミスリード 肉離れ マスゴミ こじつけ 偏見 ジェネレーションギャップ 越えられない壁 老害 レッテル スケープゴート 偏向報道 コメント欄撤去記事 若者のお金離れ お金の若者離れ 近頃の若者は シャッター通り 大きなお世話 乳離れ 親離れ 活字離れ 人間離れ そもそも近付いてない 言いがかり 立て主は若者 言われたところでどうしろと 世代間対立 シルバー民主主義 少子高齢化 対立煽り 妄想も多い スタグフレーション



良い子の諸君!
若者の○○離れとよく耳にするが、
当時群がっていたのは今のジジババ共だ!
今の若者は、離れるも何も、
最初から近づいてすらいないな!


  /⌒ヘ   |○|  /⌒ヘ `_人_人 ∧|☆|ノヽ ( ⌒ヽ_ヘ\ヘ人_人ヘ | |\ ⌒ ノ⌒) Y ノ⌒) |ヽ`ー-^ー<⌒ヽ⌒ ノ| | Y__/| ハー仝-イ | | /  ||//  ̄ イ\| |/⌒ヽノヽ/ ヽ  ヽ /  ∧ | ∧  |

概要

若者の○○離れとは、時代の流れや価値観の多様性を許容できない人物が、
自分達と異なる趣味や価値観を持つ若年層を批判する際、
時代の変化に付いていけない自分達を正当化する為に用いる魔法の言葉である。
もしくは視聴率や売り上げの低迷に頭を抱えるマスコミ及び各種業界が、
質の低下やマンネリ化を棚に上げて若者に責任転嫁する際にもしばしば利用される。
類義語として「若者の○○化」も使わたり、時には入れ替わって「○○の若者離れ」になることもある。


日本のケースでは、主にバブル世代までに生まれた世代の人たち(1970年までに生まれた人たち)が、就職氷河期世代以降に生まれた人たち(1970年代半ば以降に生まれた人たち)を「若者の○○離れ」ということで批判することが多い。


○○に当てはまる言葉としては自動車、活字、テレビ、スポーツ、ゴルフ、音楽、恋愛、結婚献血、政治、新聞、
電話、酒、タバコセックスパチンコ、宴会、カラオケ、アニメ、漫画、ゲーム、映画、パソコン等々、
趣味嗜好から生活習慣まで多岐にわたる。


だが、記者によるミスリードも多く、若者(当事者)や実情を知る人物から批判の声が出る事も多い。



(例)
若者のゴルフ離れが深刻になっており、△△大学の□□教授は、


「これは現在の若者は学生時代に汗を流してスポーツに明け暮れる経験が少なく、
ゴルフをして得られるカタルシスに気付かないからではないか」


と語る記事が仮にあったとする。


だが、ゴルフをしない=価値観の多様性であり、別にゴルフ以外にもスポーツはたくさんあるし、
そもそも現代はスポーツ以外にも娯楽は沢山ある。
ゴルフは別に国民の義務でも仕事でもなんでもないただの趣味であるのだが、
しかしこのような記事は「ゴルフしない=悪」と暗示しているように読み取れる。


こういった論説が生まれる理由には、

  • 選択肢が少なかった時代から選択肢が豊富な現代へと変化した現実を無視しているのかあるいは気付かない(選択肢が増えれば客は分散し当然需要は減る)
  • ○○離れを招くような外的環境の大幅な変化(ゴルフ離れの場合、現在では接待が敬遠されがちな事、車離れの影響で道具の運搬が面倒になった等)
  • 記事の主な読者層である年配世代を持ち上げる為に、年配世代には当てはまらず若い世代には当てはまる内容を、
    マイナスイメージを持つ単語で言い換える(例:「変化」→「衰退」とか「節約」→「ケチ」等)
  • 売上や視聴率の低下の原因が質の低下や保守化、マンネリ等にあるのにも関わらず、「若者の無関心」に起因すると結論付ける
  • 記者自身が若者のライフスタイルの変化に気が付いていない*1
  • 記者自身の若いころは当たり前だったツール、生き方、考え方が変化していく事に憤りや恐れを感じている
  • そもそも少子化で若者の数自体が減っている(割合でなく実数を使ったデータのカラクリはだいたいコレ。)
  • スポンサー企業や有力者への忖度

等の背景がある。
要は書き手の側が時代の変化についていけていない。


そして、年配世代の読者に
「私たちはゴルフを楽しんでいるのだから当然次世代もゴルフを楽しいと思うはず。だから若者は皆ゴルフをすべきだ、ゴルフしない若者なんておかしい。」
と思い込ませるわけである。


そもそも、こういう記事の言う「昔」とは、高度経済成長期やバブル経済等、色んなことに金を注ぎ込む余裕があった好景気な頃の話で、
不況ど真ん中の時期と比較する事は無理があるパターンも多い。
車離れなどはその典型。
ぶっちゃけてしまえば、平成期を通じて、20代の若者の賃金はほとんど上昇しておらず、大半の「若者の○○離れ」は「お金の若者離れ」、要するにスタグフレーションが原因である。
金がなければ切り捨てられるものから切り捨てていくのは当然であり、それを理解しない、直視できないのでは批判されるのもやむを得ないだろう。



注意点

娯楽や嗜好品の場合はともかく、活字離れや政治離れ等確かに危惧すべき問題もある
特に政治に若い世代が関わらなくなるのは国家・国民双方にとって死活問題であり、


「現に政策が高齢者優遇・若年層放置になりがちなのは、
若年層向けの政策を打ち出しても見返り(票)にならないと考えられているからではないか」


という、若年世代の投票率の低さが原因という指摘もある。
他方で、少子高齢化の進行により有権者数に占める中高年層の割合は増加し続けるという、
シルバー民主主義」によりこうした傾向にいっそうの拍車をかけてしまっている。


全て「老害何言ってんのwww」で全部を無視するのではなく、少し耳を傾ける必要もあるだろう。


また、当初は確かにミスリードとして使われていたのだが、
現在は善悪判断を行わず純粋に、「若者が○○をしなくなっている」という意味で用いられることもあり、
一概にこの表現そのものが悪とは言えない。


むしろこの言葉に過剰に反応し、自身の在り方を正当化しようとするあまり、却って偏見に陥ってしまうという皮肉な事態も多々見掛ける
更に物事の消費速度が上がった現在では、こうした言葉を嫌いつつも新しい価値観や文化を否定するという矛盾に陥っている者も珍しくない。
記事を作る側・見る側ともに偏見なく、冷静かつ柔軟な思考で記事の内容について考えることが大事なのだ



余談


「若者の◯◯離れ」にはこんなものも存在する。

  • 若者の肉離れ

運動のやり過ぎ。医者に行きましょう。

  • 若者の人間離れ

アニメなんかだとお馴染み。
若者の将来を憂う前にこの世界の未来を憂いましょう。
ニコニコ動画のタグなんかだと意味合いとしてはRTAプレイヤーや音ゲーの高難易度プレイヤー等を指すケースもある。
異様な上手さ、テクニックを見せる彼らへの畏怖と称賛を込めて「人間卒業」「ゴリラ」等という呼称が使われ、その一環としてこの表現も用いられる。
あと最近では一部のアスリートもこの領域に片足を突っ込んでいる。


若者の追記・修正離れが…


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*1 コメディアンの萩本欽一の話では、既に1960年代後半には中高生のテレビ離れが深刻化していたとの事。

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