登録日：2012/05/25(金) 22:13:39
更新日：2023/08/21 Mon 14:00:11NEW!
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絶望と怒りの吹雪……
ひどい吹雪になると『雪夜叉』は村人を殺してまわると言われてるんだ
人に見捨てられ愛する者を失った悲しみと絶望が―――
ひとりの女を『夜叉』に変えた
『雪夜叉伝説殺人事件』とは、『金田一少年の事件簿』での事件の1つであり、かつて金田一少年が解決した事件のうちの一件。
単行本3～4巻に収録。全10話。
テレビドラマでは単発スペシャル2作目として1995年12月30日に、テレビアニメでは第37話～第39話として1998年2月9日～23日にかけて放送された。
アニメ版の容疑者リストでは上段が左から比留田、棟方、玲香、大門、明石で、下段が綾辻、氷室、響、加納の順でバックは水色。
登場する怪人は「雪夜叉」。
【あらすじ】
2月10日、熱を出して寝込んだ美雪の代わりにテレビ局のバイトをやることになった一は、ドッキリTVのロケで北海道の背氷村へとやって来る。
警視庁から剣持警部とその上司である明智警視も来ているなか撮影は進み…事件は起こった。
この地方に民話として伝えられている「雪夜叉」によってロケのメンバーが殺されたのだ……一達が見ている前で。
【以下ネタバレにご注意下さい】
【事件関係者】
CV:飯塚雅弓／演:中山エミリ
後に準レギュラーとなるトップアイドル。この事件が初登場。
当初は一にツンとした態度をとっていたが、自分の容疑を晴らしてくれた一に好意を抱き、これ以降の事件では度々美雪と火花を散らすことになる。
アニメ版では美雪の登場もあって一との絡みがかなり減ってしまった。
お風呂場での着替えを覗かれるわ、殺人事件に遭遇するわ、容疑者にされるわと初登場回ながらもなかなか酷い目に遭っている。
もっとも、この事件の後に父&兄を失い、誘拐された挙句に信じていた人に裏切られ、
殺人事件の最有力容疑者にされる事を考えるとまだ今回はマシなのかもしれない…
CV:森川智之／演:池内万作
警視庁捜査一課のエリート警視でオッサンの上司。
玲香と同じくこの事件が初登場(アニメでは蝋人形城殺人事件が初登場)。
後々天才として存在自体がイヤミと言われるほどのレギュラーキャラになるが、初登場回のこの事件では
・殺人事件を賭けにする
・ちゃんと調べもしないで盗撮ビデオで玲香を犯人扱いする
・実験で事件と関係なかったロープウェイをオシャカにする
・最終的に真犯人のミスリードにまんまとひっかかる
等の醜態を晒しているが、現実の警察官がこんなことしたら、例え事件を解決しようが懲戒免職なんてものでは済まない。
ついでに玲香を犯人確定(笑)の決め手になったのは、
あろうことか明石による『着替え(読者が見えなかっただけで確実に裸になるシーンもある)の盗撮ビデオ』という裁判の証拠に使えもしない非合法のブツである。
性格もただのイヤミな奴といった感じであり、シリーズが進むにつれて性格が変わった典型と言える。
おそらくここで鼻っ柱を叩き折られたのが良い方に向かったのだろう。スピンオフ『明智警部の事件簿』では彼がこのような捜査をするようになった経緯が描かれている。
また、この時一に「これは子供の遊びじゃないんだよ、正式な捜査なんだ」「興味本位で事件に首を突っ込まないでほしいね」などと言っていた。彼にそのようなことを言われた一自身も20年後に彼と同じ状況に立たされるとは思っていなかっただろう…。
アニメでは初登場が蝋人形城殺人事件になったため上記のミスリードに引っかかる以外の醜態はカットされており性格もまとも。
そのためアニメから見た人の場合あまりの違いに面食らう事になる。
またドラマ版ではわざと間違った推理で玲香を犯人扱いして一が気付くか試すという形になっており、能力は上方されているが性格の悪さに拍車がかかっている。
- 加納りえ
CV:大塚智子／演:東てる美
女優。32歳。ロケのメンバーの1人。きつめ系の美人。大変けしからんお乳の持ち主。
元は北海道の地方アナウンサーであり、長い下積みを経て今の地位を確立する。
高飛車な性格で歯に衣着せぬ毒舌ゆえに周りからよく思われていなかった*1が、死亡が伝えられた時は追悼番組も作られるなど、それなりに知名度は高かった模様。
とはいえ、その番組で「彼女が亡くなるなんて、私まだ信じられません」と加納を擁護するコメントをしていたタレントに対し、テレビで見ていた比留田達が「よく言うぜ、殺してやるとか言ってたくせに…」と呟いている辺り、やはり敵は多かったようだ。
ドッキリで1人別館に置いていかれる。その時のドッキリの仕掛けに(演技ではなく素で)ビビっている彼女は結構かわいい。
第1の被害者であり、一達の見ている前で雪夜叉に斧で頭を割られる。殺害された順番は実は2番目
ドラマ版で彼女が頭を割られて血が飛び出すシーンは一部の視聴者にはトラウマだっただろう。
- 明石道夫
CV:小和田貢平／演:中西良太
関西弁を喋るカメラマン。32歳。ロケのメンバーの1人。
金使いが荒く仕事もいい加減と評判のダメな大人だが、加納へのドッキリ装置を作った他、速水玲香の入浴シーンを隠し撮りした。
アニメ版では隠し撮りシーンがカットされたため、ほぼ空気化。
第2の被害者で撲殺され、枯草をつかんだまま雪だるまの中から発見された。順番では最初に殺されている
- 比留田雅志(ドラマ版：比留田裕子)
CV:中博史／演:藤真利子
ディレクター。40歳。ロケのメンバーの1人。
いつもシケたタバコを口にくわえている男。
加納、明石を仲間と呼び誰かの影に怯えているようだが…
3番目の被害者で加納と同じく斧で後頭部を割られた。
なお、ドラマ版では比留田裕子という女性に変更されている。
演技に慣れない剣持に熱心な指導をしたり、気難しい加納や氷室へのとりなし役を進んで行うなど、面倒見のいい姉御肌。
しかしその氷室と同室した時の態度は明らかに顔見知りのそれである。後述の通り氷室は人嫌いで交流関係はほとんどないはずだが……
- 氷室一聖
CV:鈴木琢磨／演:大河内浩
事件の舞台となる山荘の持ち主である有名画家。
10年前の2月10日、長野県尾高山*2で発生した飛行機墜落事故の数少ない生存者の一人で、事故の際に顔に大火傷を負い、その後は北海道の山荘で自分の描いた絵を売りながら(ドラマ版では二、三作品ほど公表した後)ひっそりと暮らしている。
火傷痕を隠すためにマスクとサングラスで顔を覆っている、はっきり言って怪しさだらけの人物。
人嫌いで他者との交流はほとんど無く、雑誌への露出も避けているので、彼の素顔を知る者は滅多に存在しない。上述の事件後はより人嫌いになったらしく、ほぼ世捨て人じみた生活を送っていた。
加納殺害時になぜか彼の自画像が持ち去られており、それが事件の真相を解く鍵となる。
アニメ版ではトラブルの末に氷室の山荘へ迷い込んだ明智と剣持が一より先に彼と交流している。
明智は彼の絵を所有しており対面を光栄に思っている。それで上機嫌なのか原作より少し人当たりが良く、初対面の一にも『雪夜叉』の説明を進んで行っている。
一方の一と剣持は彼を前にして「あの～サインしてもらえませんか？俺画なんかとても買えないから」だの「氷室画伯のならサインだけでも値が付く」だのと
俗物極まりない放言を口に出す始末であった。よく山荘から追い出されなかったな
- 大門優作
CV:山野井仁／演:湯江健幸(現:湯江タケユキ)
アクション俳優。35歳。ロケのメンバーの1人。
実力も人気もあるのだが同時に女好きで有名であり、加納にフラれたことがあるらしく、今回のロケでは玲香にも手を出そうとしていた。が、加納に邪魔されて果たせず。
加納がこっそり彼の首を絞めようとした時に驚くなど小心なところがある（もっとも、あれは、誰だって驚くだろうが）
二枚目のはずなのだが、話が進むごとに、どんどん絵が三枚目になっていくという、ある意味可哀想なキャラ。
走り幅跳びで国体に出たことがあるようで、運動神経はなかなかのものらしい。
ドッキリの途中で寝ようとして部屋を出たが…
- 棟方ケン
CV:森久保祥太郎
金田一シリーズでは非常に珍しいカマっぽい若手俳優。21歳。ロケのメンバーの1人。
加納が殺された時眠たくなったからと言って姿を消しており、なおかつ恨みを抱いているらしいが…
ドッキリについてバカ騒ぎにつきあっていられないと言って比留田を怒らせた。
アニメ版ではネグリジェ姿で寝ていて大門を驚かせたwwwが、そのわりには原作ほどカマっぽい仕草が無い。
- 綾辻真理奈／綾辻真理
CV:山崎和佳奈／演:黒沢あすか
タイムキーパー。20歳。ロケのメンバーの1人でメガネをかけておりおさげの髪型をしている。
一曰く「年のはなれたアネキって感じ」。ワゴン車の運転手。
死体を発見したり、密室だった部屋の鍵を見つけたりとなかなかの活躍をしている。
ドラマ版では「綾辻真理」という名前になっている。
アニメ版の中の人は30分後の名探偵の嫁と同じ。
- 響史郎／高田洋一
CV:私市淳／演:加藤善博
音響係。ロケのメンバーの1人。
民俗学を専攻しており一に雪夜叉の伝説を教え、冒頭の台詞も彼が口にしたもの。
アニメ版では民俗学の知識を持つ描写はカットされており、ただのスタッフ扱い。おそらく原作とアニメで一番性格の違う人物。
ドラマ版では高田洋一というオリジナルキャラに差し替えられ、比留田に代わって三番目に殺されている。
殺され方は原作の比留田同様、頭を斧で割られるものだったが、襲われる場所は屋外になり、血が飛び散るシーンもあるため、さりげなく原作よりも恐くなっている。また、原作の比留田と違い、犯人に金を提示して命乞いをしている。（原作の比留田は気づかずに背後から襲われて後頭部を割られており、命乞いをしたとは考えられない。散らばっていた金は、彼が置いていたものが、殺害の拍子に散らばったのだろう。アニメ版ではその様子が描かれてないがドラマ版と同じと思われる。）
- 江川松夫
演：遠山俊也
ドラマオリジナルキャラでAD。ロケメンバーの一人。
ロケメンバーの中では一番下っ端でヘコヘコしているが、バイトである一や真壁への人遣いが少々荒い。
【レギュラー陣】
毎度お馴染み主人公。
物語序盤で、コーヒーに毒を盛られて死亡してしまい、原作では僅か3回目の登場で主人公が死んでしまうという異常事態に……ならなかった。
これは全てドッキリ撮影の為の演技だったのだが、中々迫真の演技だった。
本来なら、TV局に勤める先輩から頼まれた美雪がやるはずだったのだが、直前になって風邪で熱を出してしまい、一が代役に。
部下を部下と思わず、玲香にも酷い仕打ちをする明智に対して「まともじゃねーよ」と言い切った。
事件を通じて玲香に本命チョコを貰えるまでのフラグを建築してみせた。
そして、原作ではこの事件が初めて犯人が生き残った事件であり、以降は逮捕された犯人と面会するアフターケアを度々行うようになった。
毎度お馴染みヒロイン…なのだが、今回は風邪をひいて熱を出していた為、一と一緒に事件に遭遇することはなかった。
本来、TV局に勤める先輩から頼まれてドッキリ撮影の手伝いをするはずだったが、直前で風邪をひいて熱を出してしまい、一に代役を頼んだ。しかし、もし予定通り行っていたら、
・一のように芝居の血のりで服を汚していたかも。
・殺人事件に一抜きで巻き込まれていた。
・明石の盗撮や大門のNTR等の被害に遭っていた可能性もある。（まあ、さすがに、タレントでも何でもない、ただのアルバイトとして来ているだけの一般人女子高生には手を出さないかもしれないが、全く０とも言い切れない）
と、色々な不幸に見舞われていた可能性があり、あとから思えば、行けなかったのはかえって幸運だったのかもしれない。
現場には行かずに終わるが、TVで事件を知って一を心配していたらしく、電話で彼に頼まれて氷室のことを調べてファックスで送ったり、事件が解決した後チョコを渡したりと、ヒロインらしい仕事はちゃんとこなしている。インターネットが普及していない当時に風邪と熱で寝ている身で、どこでどうやって調べ物をしたのかは不明だが。
まさか事件から帰ってきた幼なじみがトップアイドルにフラグを立てていたとは夢にも思わなかっただろう。
長編において、「雪影村殺人事件」や「狐火流し殺人事件」のような一の旧友がらみの話では、美雪が現場に行かなかったり、そもそも登場自体しないこともあるが、美雪が現場に行っておらず、かつ、外から一をサポートしているという点では、後にも先にもこれが唯一の話である。
アニメ版では風邪をひいておらず、一と共にロケに参加しており、玲香とはこの事件で初対面となる。
毎度お馴染み剣持警部。
ドッキリの仕掛人として嫌々明智警視と共に背氷村に来ていた。
そして明智警視の提案で、金田一と一緒に刑事生命を賭けた勝負を行うことになる。
アニメ版では明智の愚行はカットされているため、彼との仲はいたって良好。
- 金田一の母
エピローグに登場。金田一耕助の娘（つまり一の母方の「じっちゃん」が耕助）。今作が初登場。
公式ガイドブックによると一同様学生時代はいくつもの難事件を解決したとのこと。
旦那さんとはその時出会ったらしい。
ドラマ版のみ登場。
ドラマのエキストラとして撮影に参加していた。
明智の噂をよく知っており、事件が起こると明智の助手として事件の情報を収集する。
その情報収集能力は明智も絶賛していた。
【その他の人物】
- 背氷村のおじいさん
演:谷村昌彦
一たちに「雪夜叉伝説」を教えたおじいさん。
彼の証言が事件解決の重大なヒントを与えることに…。
そしてドラマ版では更に…。
- 草野仁
- 飯星景子
- 織田無道
ドラマ版のみ。
草野氏と飯星氏はニュース番組「ザ・ワイド」*3のキャスター、織田氏は同番組のコメンテーターとして登場。
加納殺害のニュースを報道していた。
- 小倉淳
ドラマ版のみ。
芸能レポーターとしてエピローグに登場。
- 不破耕助／銀狼
演:堂本光一
ドラマ版のみ。
『金田一』と同じ原作者の作品『銀狼怪奇ファイル』の主人公。
エピローグに登場。一とは親友で、一は彼の姉の事までよく知っていた。
尚、耕助と銀狼は同一人物であるが、本作では別人であるかのような描写となっている。
【以下、ネタバレ注意】
「まず、皆さんお気づきの通り」
「私は本物の氷室一聖ではありません」
- 氷室一聖の正体
実は本物の氷室一聖は10年前の事故で死亡していた。
氷室に化けていたのは水沼貴雄(ドラマでは正三)という、かつて比留田達と一緒に働いていたメイク係だった。
4人の中で氷室に背格好が一番似ていたため、彼は自身の特殊メイクの技能を活かしてカツラとサングラスにマスク、火傷の痕のメイクで氷室に変装し、時には変装を解いて街で豪遊していた。
ドッキリの時に途中で部屋を出てしまい、明智から犯人だと疑われた。
またアニメでは明智が彼に作品の話をしようとするがしたがらなかったので、事件が起こる前から目星を付けられていた模様。
決め手となったのは氷室一聖の自画像。
自画像では筆を右手に持っており、山荘に現れた氷室もサインは右手で行っていた。
だがこの自画像、本来左前となるシャツの合わせが右前になっている。それはこの自画像が鏡に映る自分を見て描いたものだから。
そう、本物の氷室の利き腕は左であり、右手でサインをしていた山荘の氷室は偽者ということになる。
加納殺害後、覆面をしているのにカメラを壊し、氷室の自画像を持ち去るという一見無意味な行為を働いたのは、
窓ガラスに映った自分の着物の合わせと斧を持つ右手を見たことで氷室の自画像の性質≒氷室の本当の利き腕に気づいてしまい
一連の真相がバレないように慌てて証拠隠滅を図ったためであった。
玲香の容疑が晴れた後の最有力容疑者であり、自分が犯人であるとの遺書を残し、筆を右手に服毒自殺するが…
【以下事件の核心… 更なるネタバレ注意】
「金田一君…」
「地獄の夢って見たことある…?」
- 綾辻真理奈／綾辻真理
この事件の真犯人「雪夜叉」。
実は彼女も10年前氷室一聖が巻き込まれた飛行機墜落事故の数少ない生存者だった。(当時の苗字はクゼ)
両親と共に事故に巻き込まれた当時十歳の彼女は、奇跡的にたいした怪我もなく生還することになる。
ゴミのように散らばった飛行機の残骸と乗客の死体、そして助けを求める生存者達の呻き声の中で両親を捜していた綾辻はなんとか母親を見つけ出すものの、
母の体は機体に挟まれいつ崩れて押し潰されてもおかしくない状態だった。
助け出そうにもたかだか十歳の女の子にはどうすることも出来ず、途方に暮れるしかない…
そんないつ崩れてくるかわからない機体に怯えながらも母の傍から離れなかった綾辻の目にとある4人組の姿が目に留まる。
見た限り乗客ではない…きっと助けに来てくれた人達に違いないと彼女は喜び、急いで母の救助を依頼しに行った。
その大人達が既にある犯罪計画を胸に秘めていたとも知らずに…
生存者を救助するわけでもなく別の作業に熱中している4人に綾辻は何度も母を助けてと懇願した。
しかし4人は揃って彼女の願いを無視し、挙句の果てに追い払ってしまう。
彼らにとっては彼女は計画の邪魔でしかなかったのだ。
4人に助けてもらうことを諦めた綾辻は1人で崩れ落ち始めた機体を必死に支えるが、子供の力では支えきれずにいずれ親子揃って潰されてしまうのは目に見えていた。
なんとか娘だけでも生きていてほしい…そんな親心から綾辻の母は彼女を突き飛ばし、その目の前で機体に潰されてしまう。
目の前で母を見殺しにされた幼い綾辻が、未だに何事かに熱中している4人に殺意を抱くのには、充分すぎる理由であり…
背氷村特有の寒さを利用し、氷で作り上げた「氷橋（すがばし）」を使ったアリバイトリックや、ミスリードを誘う行動で巧みにターゲットの4人全員を殺害。
特にアリバイトリックに使われた氷橋は、あらかじめ崖の間に渡しておいたロープに木の枝や飼葉、雪を被せて橋桁とし、仕上げに谷底から汲んだ水を雪に撒くことで橋桁を真夜中の冷気で凍らせ、強固な氷の橋とする大胆なもの。
それだけ大掛かりでありながら吹雪のおかげで気付かれにくく、余った飼葉とガソリンを使う事で処分も容易にできた。
背氷村のおじいさんが見た「鬼火」とは、証拠隠滅として氷橋を燃やしていた時の炎だったのである。
ただ、明石については、本来なら殺害順序はもっと後のはずが、たまたま彼女についてきて橋を作る所を見られたため、やむを得ず最初に殺害。
ターゲットの一人であったから良かったようなものの、もし見に来ていたのが大門や棟方、玲香などのターゲット外の人間だったら、大変な事になっていただろう。*4
その明石の手には死に際に掴んだ飼葉が握りしめられており、谷底から発見されたロープと併せて、金田一に氷橋のトリックを気付かせる材料となってしまった。
最後はスケープゴートの氷室(水沼)に全ての罪を着せようとし、明智を罠に嵌めてニセの推理をさせるところまで誘導するが、利き手が逆の逆というミス（後述）から金田一に真相を悟らせることになった。
一に全てを暴かれた後も後悔はしていないと語っていたが、10年前から見続けていた母が見殺しにされる悪夢を見なくなることはなく…。
留置所に面会に来た一から「綾辻の母が綾辻を突き飛ばして助けたのは、ただ娘に幸せになってほしかったからじゃないか」という言葉を聞かされ、
説教は御免だから帰れとそっけなく言い放ちながら席を立ちつつ、背中ごしに涙を流しながら礼を述べた。
因みに、アニメでは事故のトラウマによって心が壊れているような描写がされており、全てのきっかけとなった事故のことを語る際にはその場に座り込み、
母を亡くしたあと救助を待っていた間と同じく、虚ろな表情でひたすらに雪玉を投げ続けていた。
さらに余談だが、彼女はエピローグの剣持警部の台詞で無期懲役がほぼ確定していると語られているため、
金田一少年の事件簿の世界の量刑を考える際に基準にされることも多い。
(彼女は4人を殺害しているが、現実世界では複数の人物を殺害した場合は死刑となる可能性が極めて高い。特に、彼女は成人していることもある)
なお、金田一少年の事件簿が始まって3回目の事件だが、犯人が死亡しなかったのはこの事件が最初である。（ついでに「予定外の人間」を殺してない第1号も彼女）
余談であるが、原作では、加納りえからの恫喝に対し相手から煙草を奪い煙を吹き返すというリアクションでやり合っていた玲香の姿を見てショックを受けていた一に対し、
「よく言うじゃない？女は二つの顔を持つって。あれが彼女の本当の姿とは限らないと思うけどな」という言葉を残していた。
その言葉通り彼女もまた、「気さくで優しいテレビクルーのお姉さん」としての顔の裏に「憎しみと殺意に塗れた復讐者としての顔」を隠し持っていたのだ……。
- 水沼貴雄（正三）
実は自殺ではなく綾辻によって殺されていた。氷室の自画像持ち去りの挙動も、綾辻が水沼に疑いを向けさせるためにわざと行ったものだった。
死体は筆を右手に持っていたが、実際の彼は左利きだった。正体を明かして死ぬ人間が利き腕を偽るはずがない。
その証拠が彼の自室から出てきた左利き用ハサミ*5。このハサミの値札は税込み表示となっており、消費税導入前に死亡した本物の氷室が買えるものではないのだ。
その後FAXで水沼が高校時代にグローブを右手にはめている写真も届き、彼が左利きであることが明確になった。
水沼が利き腕を右と偽ったのは、氷室の自画像の性質に気が付かず、画の見た目通り本物の氷室を右利きと思い込んでしまったから。
そして人前で右利きを演じる水沼を見た綾辻と明智もまた、水沼が右利きだと勘違いしてしまった*6。
ちなみに「水沼の利き腕は右ではない」ことは、サインをした時の右手の動きがおぼつかないことから判断できる*7。
- 氷室一聖
今回の事件では綾辻が可哀そうな印象を持たれるが、本物の氷室も事故死したうえ、ちゃんと埋葬されず事故現場の近くの林に遺棄されてしまった他、自分の財産を比留田達に根こそぎ使われてしまうのだから、彼もまた可哀そうな人物である。
もしかしたら、本物の氷室が生前描いた雪夜叉の亡霊が綾辻に乗り移ったとも考えられ、今回の事件はある意味氷室の比留田達への恨みが、雪夜叉を通して綾辻に殺意を抱かせたのかもしれない。
ドラマ版では比留田とは幼馴染だったようだが、当の本人は彼女に対し「金目当てで近付いてくる無礼者がいるが、君もその1人だろう」と暴言を言い放つイヤな奴になっていた。(その言葉からは、画家として成功し莫大な資産を築いたことが、皮肉にも彼を人間不信に陥らせてしまったことが窺える)
- 加納りえ
- 明石道夫
- 比留田雅志(ドラマ版・高田洋一)
- 水沼貴雄(ドラマ版・水沼正三)
10年前の飛行機事故に偶然居合わせた4人は、事故の映像を高く売り付ける目的で現場にやって来た。
予想以上の惨状に尻込みしながらも現場を探索した4人は、画家・氷室一聖の死体を発見する。*8
そこで彼らは、比留田の発案で、氷室の身代わりを立て、彼の資産を根こそぎ奪うという犯罪計画を思い付く。
本物の氷室の死体を処分し、背格好の似ていた(ドラマ版では偶然瓜二つだった)水沼が躊躇しながらも引き受ける。
「事故の後遺症で顔に火傷跡が残った」という嘘と特殊メイクで氷室に成り代わることで、見事に氷室一聖の財産を手に入れることに成功。
その後、加納、明石、比留田は表向きは新聞で「氷室一聖を救出した勇敢なTVスタッフ」として表彰されつつ、山分けした金で優雅な生活を送っていた。
しかし彼らもまさかその過程で見捨てた1人の少女が、10年後復讐の夜叉となって自分達を殺しに来るとは夢にも思わなかったに違いない…
無論、救助を優先すべき状況下で救助を求めている人（それも幼い子供）を煙たがって追い払うなど言語道断であり、恨まれても仕方ない所業なので自業自得だが。
ドラマ版では水沼の遺書の内容が動機について「この金を独り占めできないかと思った」から「罪の意識に耐えられなくなった」に変更。(実際に罪悪感があったかは疑わしいが)
そして最期のサインが「氷室一聖」ではなく本名の「水沼正三」となっている。
それを見て明智警視が「最後の最期で、本名の水沼正三に戻れたというわけですか…」とある種感慨にふけるシーンが有る。
一方で原作では筆跡をごまかすために氷室のサインを使ったと金田一が推理するが、水沼名義に変更されたため、氷室が偽者なのを知る綾辻が理由もなくサインを貰いに行くという矛盾が生じている。サイン自体は偽氷室の利き手を金田一や視聴者に伝える重要な役割があるが貰う役を綾辻にした理由は不明。
なお、現実の詐欺罪の刑法上の時効は7年なので、10年前の事件を訴えても逮捕・起訴することは不可能だが、
死んだ老人（死因自体は自然死）の届けを出さずに十数年以上年金を詐取してた家族に返金命令が出たケースからも分かるように、
本物氷室の財産は使い込んだ分を含め返さないといけないことになってただろう。*9
お金よ…。
お金が… 欲しかったの…
魔が差したのよ…。上手くいけば、氷室の財産で、あたしの借金は全て返せる。
また一から、新しい人生をスタートできる…今までの、みじめな自分をやり直せる……
- 比留田裕子(ドラマ版のみ)
ドラマ版での財産乗っ取りの立案者。
結婚時の姓は梶原。夫の事業の失敗で莫大な借金を背負ってしまった彼女は、失意のうちに帰郷した時に乗っていたバスの中で、偶然幼馴染であった氷室と再会。
単に悩みを聞いてほしかっただけだったのだが、現在の氷室は彼女のことを忘れてしまっていた上に、
自分を「金目当てに知己を装おうとしている」と決めつけるような性格になってしまっており、
彼女の知っていた優しい心を持った彼ではなくなっていた。
豹変してしまった彼にある種の失望を覚えたその直後に、あのバス事故に遭遇。彼女の目の前で氷室は死んでいた…。
その時、現場に居合わせた取材クルーの中に、氷室とまったく瓜二つの男…水沼の姿を見てしまう。
悪いことではあると思いながらも、人生をやり直したい一心で、明石達に氷室の遺産乗っ取りを持ち掛けてしまう…。
彼女もまた、人に見捨てられた悲しみと絶望で狂ってしまった『夜叉』といえる。
その後夫と離婚し、手にした金で借金も完済。制作会社を立ち上げ、成功を収めたが偽りの地位を手に入れながらもずっと罪の意識に苛まれていた。
真理のことはわざと無視したわけではなく、彼女自身も当時足に重傷を負っていたことで気付いてやれなかった。
そのため、真実を知った際は素直に謝罪している。
原作の比留田と比べればずっと良心があり、同情の余地もある人物と言える。そして悪行の描写が薄くトリックも無く殺され役としても影の薄かった比留田オヤジと比べればずっと存在感がある。これが大御所補正*10
いつの日か、真理が彼女のことを許し、和解できる日が来ることを祈るばかりである…。
お前を… 雪夜叉に変えたのは… このワシじゃ…!!
- 村のおじいさん(ドラマ版のみ)
実は真理の祖父。(ドラマ版では真理の母親は結婚していない為、姓は「綾辻」であると思われる)
背氷村に伝わる雪夜叉伝説では、
「人買いに売られた女が子連れで逃げ戻ってきたが、家族も他の村人も報復を恐れて女を拒絶したために子供は凍死し、女は雪夜叉となった」と語られるが、
彼もその伝説のように、かつて実家に帰ってきた娘と孫…綾辻母娘を追い返してしまった。
母娘はその帰りに事故に巻き込まれたため、図らずも雪夜叉誕生の原因を作ってしまったことになる。
真理が最後のターゲットとして狙った比留田を猟銃の銃弾から庇い、彼女を一人ぼっちにさせてしまった事を詫び、実の孫娘に看取られながら息を引き取った。
真理…!! 孫よ…
許してくれ…
- 明智健悟
事件後、上述の醜態などが上司にバレたのか、しばらく仕事をもらえなかった。その際、一や剣持と鉢合わせした時にはバツの悪そうに道を譲った。剣持は「長年の苦労と努力と経験が報われた」と嬉し泣きをしていた。
…しかし今回のことを根に持っていたのか、「次からはこうはいかないよ！」と一に内心宣戦布告していた。
勿論捜査賭博や剣持を辞職の危機にさらしたこと、玲香に対する無礼も反省していない。
ドラマ版で助手についていた真壁も、最終的に彼を見限り剣持側につくことになった。
ドラマ版では約束通り剣持に自身の警察手帳を奪われる。そしてその警察手帳は……
おっと！忘れてました。コレ、お返しします。
自分の足元に投げ捨てられた。
「お前の首なぞ賭物にならない」と言わんばかりの屈辱的な仕打ちだが、自分が言い出しっぺである以上、何も反論できず固まるしかないのであった……
ちなみに中の人は『犬神家の一族（2006年）』で狡猾な犬神佐智を演じた人であり、陰険な言動やうざったいイントネーションなど
「傲慢さで視聴者のヘイトを買い、最終的にスカッと打ちのめされる敵役」としては目を見張るものがある。
ハサミの件を一に指摘された途端に目が泳ぎ出し、それまでの余裕の色がみるみる内に消えていく様は必見。
後にクイズ本や「明智警部の事件簿」を描いた佐藤友生先生が描いた「きんにゃいち少年の事件簿」で玲香に上述の醜態を根に持たれ、そして弱みを握られるようになった。
- 響史郎（原作）
一に雪夜叉伝説を伝えるという役割を通して物語の進行役を担っていた。
復讐を果たして悪びれもせずに連行される綾辻に
「彼女の心の中には絶望と怒りの吹雪が吹き荒れている」と憐れみを向ける彼に続くかのように
この事件は以下の結文をもって締めくくられる。
愛するものを失った悲しみと絶望が……
ひとりの女を”夜叉”に変えた―――
悲しい『夜叉』に―――
【謎解きについて】
謎解き面では、金田一屈指のトンデモトリックで有名な事件。
「質」ではなく「量」がトンデモであり、作中で語られている通り「氷橋」は北海道開拓の時代に実際に使われていた技術であるため、物理的には不可能ではないのだが、
- 誰にも気付かれてはいけないので作業員は犯人一人のみ
- 作業を目撃される可能性を減らすために真夜中の吹雪の中で作業を行う
- 制作期限はほぼ一晩の間
- 谷底から10リットルの水を一人で汲み続ける
という超高難易度な条件が付くとどう考えても無茶なトリックである*11。
事前に練習くらいはしていたのだろうが、よく実行しようと思ったものだ。このトリックを1人で成し遂げた綾辻もすごいが、それを完全再現してみせた一も結構すごい（剣持に手伝ってもらったんだろうけど）。
実際犯人たちの事件簿でもその無茶っぷりが描写されている。
ちなみにその作品では綾辻は事前に練習もしていなかったことになっている。しかも一もどうやら一人で作ったらしいことになっている。「こ…これが…金田一一…！！謎を解くのに命を懸ける男…！！」
よく言えば、推理漫画らしい斬新で絵的に見栄えのするトリックだが*12、現実的なトリックを推理していた読者は面食らうかも。
とにかくこの事件では、常識に捉われない大胆な発想が必要である。
北海道開拓史などを学んで「氷橋」を知っていたという人であれば簡単に解けるかもしれないが…*13。
なお、ドラマ・アニメ版では綾辻が背氷村の出身という設定が追加されたため、違和感が軽減されている。
世田谷トリック研究会による考察本『金田一少年の推理ミス』ではこの矛盾を解決する手段として
「最初に殺された明石が実は共犯で、氷橋作りを手伝わされた後に殺されたのではないか」
という仮説を立てている。
作中でも触れられている通り明石にも加納を殺す動機があるため唆すこともできるし、あるいは綾辻はニセ氷室のカラクリを知っているためそれをネタに脅迫することもできる。
あくまで第三者の憶測にすぎないし、仮にそうだとしても2人だけじゃどの道そこまで楽になるわけではないのだが。
そもそもどちらの崖にもガードレールがあるため車は侵入できないように見えるが…。これに関しては実際に剣持のオッサンが運転する車が入ってきてるため、どこかでガードレールの切れ目があると解釈するしかないだろう。
余談だが、一が氷橋のトリックに気付くきっかけとなる「一がフロントガラスの汚れを取ろうと勝手に出した「水」（ウォッシャー液）が外の冷気で一瞬で凍り付き、視界を塞いでしまい剣持に激怒される」というシーンも突っ込みどころが目立つ。
まずウォッシャー液を出すスイッチが間違っているし*14、何より車のウォッシャー液の主成分は水ではなくアルコールや界面活性剤であり容易く凍るような物ではない。特に北海道で使われるような寒冷地仕様なら-30℃、物によっては-60℃にも耐えられる。
そもそも雪国は路面から飛び散る泥雪や融雪剤等でフロントガラスが頻繁に汚れるため、ウォッシャー液は厳禁どころかむしろ必須であり、それこそコンビニでタンクが山積みで売られるほどである。
ここは作者の知識不足かつ現実ではあり得ない描写だったと言わざるを得ない。
そのためかアニメ版はウォッシャー液の操作位置が訂正され、ドラマ版では全く異なる描写に変更されている。
【ドラマ版での変更点】
- 真壁が登場し、明智警視の助手となる。
- 冒頭ではドッキリではなく本物の刑事2人(剣持と明智)も巻き込んだドラマの撮影が行われ、一と真壁、大門の3人が雪夜叉に殺される演技をする。また、そのドラマに出てくる雪夜叉は玲香が演じる少女の母親という設定になっていたようだ。
- 雪夜叉の凶器が斧から鉈に変更。
- 飛行機事故をバス事故に変更。
- 水沼はもともと氷室と瓜二つ。
- 綾辻の下の名前を真理に、水沼の下の名前を正三に変更
- 響史郎、棟方ケンは登場しない。代わりにオリジナルキャラのAD江川松夫（演:遠山俊也）が追加。
- 綾辻の「女の顔は一つじゃない」というセリフはカット。
- 綾辻はロケメンバーから下の名前で呼ばれている。
- 加納の年齢が35歳に変更。当時放送された「ザ・ワイド」が使われた。また、加納がドラマ内で殺害されるシーンの放送はカット。
- 本館の水道管が凍ったため全員別館に向かう。その際、加納は台本の内容に怒り本館に残るが、その台本は綾辻が自ら書き換えたことで彼女が本館に残るよう仕向けている。
- 加納りえへのドッキリは寝乱れているところを隠し撮りするのみになっている。また、事務所に許可を取っている。
- 綾辻は「盗撮はよくない」と言い加納にチクリに行く体で別館から本館に向かう。
- 本館に登場した雪夜叉は当初綾辻ではなく明石だと思われていた。
- 本館に到着した綾辻に最初に電話をかける人物を一から剣持警部に変更。
- 加納の殺害場所が部屋の中に変更。
- 加納殺害後1人ずつ証言をするシーンが追加。その証言は真壁が取っている。
- 綾辻は氷室（水沼）からサインを貰っており、一は真壁の失礼な発言のせいで氷室（水沼）が怒って部屋に閉じこもった為、サインを貰っていない。
- 明石の遺体が隠されていた雪だるまに目と鼻がある。そのためかわいい雪だるまから遺体が現れるというシチュエーションがより恐怖感を煽っている。また、明石を最初に発見する人物を比留田に変更。
- 水沼の偽の遺書の内容を変更
- 第3の事件が発生した場所を屋外に変更
- 第3の事件後、大門が錯乱し車を暴走させ負傷する場面が追加。
- 明智が玲香を犯人と推理するシーン、原作では情報不足による完全な推理ミスだったが、ドラマでは一の推理力を試すためにわざと間違った推理をしたことになっていて、そんな理由で玲香を犯人扱いして傷付けたことで余計に一の怒りをかっている。
- 一との電話中、彼の言葉からその場に玲香がいることに気づいた美雪が嫉妬する、というシーンが追加。
- 一が氷橋のトリックに気付くキッカケとなったものが、車のフロントガラスを洗浄する水から、凍った雑巾になっている。
- 綾辻真理と母親は背氷村の出身。
- 一は氷橋を原作では謎解きの前に事前に作っていたが、ドラマ版では氷橋を作るのを背氷村のおじいさんや他のみんなに手伝ってもらいながら解説している。
- 比留田の性別が女性に変更、また、(本物の)氷室と幼馴染だったという設定が追加。原作の比留田の役割には、オリジナルで高田洋一が追加。
- 上記のように、ターゲットである撮影クルーが1人増えたことで、綾辻の殺害人数が5人に増えた。ただし、5人のうちの比留田だけは生き残り、別の人物が死亡。
- 原作で鬼火のことを証言した村の老人が、実は綾辻の祖父だった、という設定が追加。さらに、ラストで彼女に銃を向けられた比留田をかばって彼が撃たれ、死亡。比留田の代わりに5人目の被害者となる。
- 比留田は、氷室とともに事故に遭遇。自身も足を怪我して動けなくなり、他の生存者に気づかなかった、という設定が追加され、原作の比留田オヤジに比べれば、多少は同情の余地があるキャラになっている。
- 綾辻が川に落ちた一と玲香を助けるシーンがある。
- 美雪が、帰って来た一を迎えに来るシーンがある。なお、この時に堂本光一が『銀狼怪奇ファイル』の登場人物としてゲスト出演している。
【アニメ版での変更点】
- 冒頭の雪夜叉からの脅迫文はカット。
- 美雪が風邪をひいている設定がカットされ、一とともにロケに参加。これにより美雪と玲香はこの事件で初対面になる。それに伴い、氷室の事を調べてファックスで送る役を警視庁の人間に、それを頼むのも明智警視に変更。更に、美雪と玲香が2人で金田一について話しているシーンが追加
- 加納が玲香を脅すシーンや玲香がそれに対してやり返すシーンはカット*15
- 原作で加納は冒頭の金田一が血を吐くドッキリに気付かないふりをしていたが、アニメ版でははっきり気付いて、軽くキレている。その後何故か一が比留田達から文句を言われる。
- 棟方がオカマっぽくない。また、彼は原作では一からのコーヒーを拒否していたが、アニメ版では美雪から受け取っている。
- 明石は関西弁を喋らず、標準語で喋る。
- 明石が女性陣への覗きカメラを仕掛ける描写はカット。
- 明石は本館に到着～加納を脅かすの間に殺されたことになっている。
- 剣持警部と明智警視は仕掛人ではなくなり、北海道警へ出張で来ていたが借り物のジープが故障して迷い込んでる内に本館にまで辿り着いた事になっている。
- 明智警視の殺人事件を賭けにしたり、玲香を犯人扱いするといった蛇足部分は大方削除。
それに伴い、彼の推理内容も間違っていたとはいえ、様々な証拠を元にして、比較的まともなものに仕上がっていた。 - 一が鬼火に気付くシーンにて一と一緒にいた人物が玲香から美雪と響に変更。
- 原作では一も氷室の正体に気付いていたが、アニメでは明智警視が明かすまで全く気付かなかった。
(その事について、氷室の正体に先に気付いた明智に一が素直に負けを認めている) - 背氷村のおじいさんは複数登場し、響に代わって雪夜叉の伝説を語る。
- 水沼が買ったハサミの購入時期の判別が放映時期に合わせて「消費税導入（'89）」から「消費税5%（'97）」に変更。
- 犯人が明かされる場面が飛行機事故の生存者名簿を読み上げた後。
- ドラマ版同様に綾辻が背氷村の出身とされている。
- 一が氷橋の実験を行う際、明智と剣持の言動が異なる。明智は原作では「馬鹿な真似はやめるんだ」「こんな橋で車が渡れるのか?」と信用してなかったが、アニメでは一を止めようとする玲香に「彼の事だ。何か計算しているだろう。黙って見ていよう。」と一を信じて彼女を制止している。剣持は原作では文句ひとつ言わずに一を信じていたが、アニメでは「本当に大丈夫なのか?」「落ちたら化けて出てやる」と半信半疑だった(後に発覚する高所恐怖症の設定の伏線と思われる)。氷橋消滅後、明智は自身の敗北を素直に認めている。
- 綾辻が助けを求めるタイミングを比留田たちが氷室の死体を埋めている最中から打ち合わせをしている時に変更。また、助けを求めてきた綾辻を振り払った人物が水沼に変更される。
- 推理後、綾辻が雪玉を木に投げるシーンが追加。その時、美雪が雪玉を投げている綾辻の側に行く。それに伴い、綾辻が「地獄の夢って見たことある!?」と問いかける相手を美雪に変更。その後、美雪も同情したのかその場で雪玉を作って綾辻に渡している。
- 綾辻の刑務所での面会シーンが無くなり、上記の一の台詞は連行時に聞かされた。
- 最後のシーンが美雪の家ではなく一の家に変更、なのだがテレビを見てる部屋は美雪の家のまま。また、美雪からチョコを貰うシーンはカット。
- 金田一の母は登場しない。それに伴い、宅配便から荷物を受け取る人物を一に変更。また、「あの子もスミに置けないわね」という台詞を言うのも美雪に、その対象も玲香に変更。
追記・修正は鏡を見て自画像を描いてからお願いします。
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▷ コメント欄
- 反対意見もないようなので、文字数超過によるコメント欄のリセットを行いました。（1回目） -- 名無しさん (2015-07-20 13:35:04)
- アニメ版だと一の方から成り行きで勝負していたようになっていたな。 -- 名無しさん (2015-08-13 07:26:03)
- 浅野 さくら 遊佐 レオナ そして、 綾辻は金田一界女性犯人の５強だ -- 名無しさん (2015-09-05 10:55:55)
- 綾辻さんが逆恨みで殺したとか言う人がたまにいるけど、逆恨みではなくね？被害者がやってのは救助活動どころか死体遺棄と詐欺行為な上に、(短時間といえ)少女が機体の残骸持ち上げて耐えられてた描写を見る限り、大人四人がかりで頑張ったら、綾辻母は助かってたように見えるんだが… -- 名無しさん (2015-10-12 18:44:24)
- アニメで綾辻さんが雪玉投げつけている時、美雪ちゃんが涙を流しながら次の新しい雪玉を渡してあげている場面が切ない・・・・・。 -- 戸越 (2015-10-19 18:53:36)
- ↑2原作をしっかり読んでいない浅はかな奴なんだよ、そいつは。もしくは、「自分が綾辻さんの立場ならどうするか・・・・」という想像力と人間性の乏しい奴か。 -- @侍 (2015-10-20 12:09:56)
- 助かったかどうかはともかくとして、ただ助けを求める相手が悪かった。それだけのことさ。それがこんな悲しい事件になってしまった。 -- 名無しさん (2015-11-07 22:36:07)
- よく考えたらロープを向こう岸に渡す時点で無理ゲーな気が。吹雪で往復で40分って -- 名無しさん (2015-11-18 18:06:41)
- 自分が同じような立 場だったら、って気持ちと、救助要請断られた→結果的に見殺しにされたからって理由だけで殺人の正当な理由には全くならないでしょ ｡被害者らが何らかの罪に問われる可能性が高くても、それと殺して良いかは全然関係ないし。直接的に殺されてるわけじゃないからね。救助してたら助かってた可能性が高いってあくまで可能性の話だしただ逆恨みというとあまりに綾辻さんが可哀想で心情無視してるけど、作中でも無期懲役ってなってるのが良い証拠で実際は死刑判決でも不思議じゃないって言う人もいるし -- 名無しさん (2015-11-21 01:24:42)
- 逆恨みだとは思うけど、自分が同じ立場だったら同じように逆恨みすると思う。 -- 名無しさん (2015-11-21 09:38:29)
- 「殺された」ならまだしも「見殺しにされた」では殺人の動機としては弱いよな。逆恨み扱いされても仕方ないとこではある。 -- 名無しさん (2015-11-26 05:26:24)
- 明智さんの「あの程度(オペラ座館、異人館村)の事件、ロスでは日常茶飯事でしたよ」というセリフがあったが、ロサンゼルスは一体どんな魔境なんだ… -- 名無しさん (2015-11-29 17:47:27)
- 「怪盗紳士の殺人」で出てきた吉良さんの理屈で言えば、本物の氷室画家は人間嫌いであっても世渡りは出来る人だったんだろうか。 -- 名無しさん (2015-12-04 23:09:52)
- 逆恨みじゃね？ってのも理解できるけど、被害者4人が死体遺棄や詐欺をやろうと計画しなかったら、母親を助けてくれたんじゃね？ってことで、恨んで殺してしまうというその動機は悲しいくらい理解できるんだよなぁ。 -- 名無しさん (2015-12-07 17:31:22)
- 綾辻さんのお母さんの救助も手伝えば殺されないどころか氷室の財産に加え救助活動の名誉も手に入ってたのにな… -- 名無しさん (2015-12-10 22:28:18)
- 逆恨みだけど、自分が綾辻さんと同じ目に遭ったら同じことしそうだな・・・。理屈じゃないんだよなこういうのは。 -- 名無しさん (2015-12-25 19:55:59)
- 綾辻の年齢が１６とかだったらまだよかったかもしれんな -- 名無しさん (2016-01-10 20:56:32)
- 助けようと思えばどう考えても助けられたんだから恨むのは仕方ないんじゃないの -- 名無しさん (2016-01-24 02:41:05)
- 明石じゃなくて水沼に助けを求めていたら違う結果になったんじゃないかな。 -- 名無しさん (2016-02-09 18:49:30)
- 完全な逆恨み。助けることが当たり前なんて思ってるのは平和ぼけした国だから。恨むなら航空会社を恨め -- 名無しさん (2016-02-20 00:00:24)
- ↑えぇ…（困惑）余裕がありまくる人間が平気で見捨てることが平和じゃない国だとよくあるのか初めて知ったわ～流石外国人の言うことは違うな～ -- 名無しさん (2016-02-20 00:41:32)
- アニメでは水沼に助けを求めていたような気がする -- 名無しさん (2016-02-27 07:40:42)
- ↑海外では、事故現場に来ておいて、助けを求められても追い払うのが普通なのか。払い -- 名無しさん (2016-03-06 18:05:50)
- ドラマでの比留田は、ちだまりのま殺人事件の星に性格が似ていると思う。 -- 名無しさん (2016-03-08 01:58:40)
- 「自分の母親が見捨てられた」のに当の見捨てた連中が「有名画家を救助」いて表彰されてるんだ、殺意が湧くのも当然だろ。事故の規模や氷室画伯の名声からしてもある程度広範囲の報道はされただろうから綾辻が目にしていてもおかしい話じゃない。 -- 名無しさん (2016-03-08 03:04:25)
- これはアニメの方が好き。明智警視は推理ミスするだけで性格はまともだし勝負しかけたりしないで金田一にも敬意を払ってるしね。 -- 名無しさん (2016-03-08 17:13:46)
- ↑寧ろ、自然な成り行きで一の方が勝負してた様になってたな。 -- 名無しさん (2016-03-12 17:43:07)
- 疑問がある、綾辻は玲香ちゃんが明智に濡れ衣着せられそうになってた時どう思ったんだろう 、また、ロープが見つかった時も。 -- 名無しさん (2016-06-19 11:50:29)
- 逆恨みという人は人助けしない外道なんだよなぁ～、あ～あ最・低だね！！ -- 名無しさん (2016-07-14 20:18:26)
- 明智の嫌味ぶりに対するフォローが、明智警部の事件簿の最終回で描かれていた。自分への戒めが、明智を極端にしてしまった… -- 名無しさん (2016-08-20 17:21:45)
- ↑明智警部の最後はフォローというには無理があったと思う -- 名無しさん (2016-08-21 01:53:34)
- しかし、背氷村の事件、どっから外部に漏れたんだろ・・・ＴＶのワイドショーでやるとか・・・ -- 名無しさん (2016-09-17 13:13:56)
- 加納は確かに厭な女だが序盤のいさかいは玲香にも問題があるよね。大門から助けてもらっておいてお礼も言わなかったし。 -- 名無しさん (2016-09-26 21:26:37)
- ↑７アニメではこの話が明智の初登場じゃないからでは？ -- 名無しさん (2016-10-11 13:01:28)
- ↑7どうせ疑いは晴れるだろうと思ってたのでは？体重の問題でリフトに乗ることが可能だったとしても、実際にそうやった証拠は無いわけだし。 -- 名無しさん (2016-10-11 13:06:50)
- ↑続き。ロープに関しては、水沼自体、ロープのトリックで谷を渡ったことにしてたわけだから、モノが見つかったとしても、水沼が捨てたとしか思われないし、問題無し -- 名無しさん (2016-10-11 13:07:50)
- ↑さらに続き。ロープってのが氷橋の仕掛けロープのことだとしたら、明石に見つかって焦ったろう。ただ、殺して雪だるまに隠すことで、いちおうのつじつま合わせはできたので、結果的には問題無いと思ってたのでは。 -- 名無しさん (2016-10-11 13:09:23)
- ↑5言う間もなくいきなりケンカ売られただけでは？ -- 名無しさん (2016-10-11 13:10:31)
- ロープはどこに括り付けたんだっけ -- 名無しさん (2016-10-11 19:45:28)
- 犯人役の声が蘭か。 -- 名無しさん (2016-11-23 15:59:40)
- ↑後に園子役の人も犯人やるという -- 名無しさん (2016-12-08 08:33:18)
- ドラマ版の比留田って、露西亜人形の桐江と悲恋湖の甲田を合わせたようなキャラなんだけど、事故の被害者には違いないので救助活動自体はしたことになるんだよな（勇敢かどうかはともかく） -- 名無しさん (2016-12-08 21:17:15)
- 同情はできるが限度もあるという感想の犯人だった。被害者が欲望に任せて人道を外してしまったように、憎しみに任せた結果が標的ではない人の命を奪うことになっては、新たな憎しみの温床になってしまう -- 名無しさん (2016-12-08 22:18:02)
- 森久保祥太郎はこの話の後にも「金田一」に出ているよね。いつか真犯人役やって欲しいなとは言いつつももうやっているのかな？ -- 名無しさん (2016-12-08 22:21:23)
- ↑2 ドラマ版の最後のあれは本当に悲劇だった。 -- 名無しさん (2017-01-02 19:13:23)
- ↑5 つーか、世良役の人も金田一では犯人だったの思い出したよ -- 名無しさん (2017-01-30 09:10:38)
- ↑、新一や光彦の中の人もね -- 名無しさん (2017-02-07 12:53:34)
- 金田一はチョコをくれたR.Hって誰とか言ってたけど、美雪から直前に玲香にはボーイフレンドいないって聞いたし、更に、TVで本人も一個しかチョコあげてないって言ったんだから誰かぐらいすぐに想像つくだろ・・・ -- 名無しさん (2017-02-08 14:20:37)
- 今の明智さんならきっとフェイクに気が付いて犯人に罠を張っていた。まあ、少なくても玲香に容疑を簡単にかけたり、剣持に賭けを持ち込んだりしないんだろうけど… -- 名無しさん (2017-02-14 08:30:05)
- 森久保さんってオーフェンの人だよね。んで玲香がクリーオウ -- 名無しさん (2017-02-17 07:44:23)
- 被害者はロクのでもない人間で犯人からすれば恨みを買うようなことをしてるのは間違いないんだけど、被害者側からすると助ける義理はないし救助を手伝わなかったから助けられなかったにしても殺したは言い過ぎだから殺されて当然かって言われると難しいライン。 -- 名無しさん (2017-02-27 13:13:42)
- ガードレールの事がよく言われるけど、普通に切れ目が描写されてるんだよな。ちゃんと原作読んでのかな？ -- 名無しさん (2017-03-02 16:24:25)
- 明智さんの中の人と大門さんの中の人他のアニメでコンビ組んでたんだよね｡森川さんはワルターだし、山野井さんはキャプテンシャーク -- 名無しさん (2017-03-16 12:20:24)
- ニコニコだと何故か逆恨み扱いされるこの事件。助けようとせず、下敷きになってもガン無視してるんだから逆恨みで片付けるのは流石に…。このwikiでの考え方の方が正しいわ。 -- 名無しさん (2017-04-15 13:38:50)
- ドラマ版の加納の頭カチ割られて血ブシャーからのあの力失いながらフラフラと倒れて死んでいく様は誇張抜きでトラウマ。スプラッタ的な場面より相当にキツかった -- 名無しさん (2017-04-15 14:32:38)
- ドラマ版でたまたま親が見てたテレビでちょうど斧のかち割りシーンを見てしまったいまだにちょっとトラウマｗ -- 名無しさん (2017-05-17 20:28:41)
- 改めて読んだけどガードレールはやっぱり納得がいかなかったわ。なんであんなところに切れ目があるんだと -- 名無しさん (2017-07-16 13:43:31)
- 犯行発覚後の綾辻さんは、復讐が果たせて落ち着いていたのか、今までの犯人達と違って自殺しようともせず、大人しく連行されたな。下手したら川に身投げしてたかも知れない -- 名無しさん (2017-09-03 20:13:48)
- 事故当時10歳だからなぁ…そんな子供が「飛行機事故」→「無数の呻きと死体」→「目の前で助けられたかもしれない母親が死ぬ」そんな状況で冷静で客観的な判断なんか出来んわな。そこから10年悪夢を見続けるし、そら心も壊れる。だからといって殺人が正当化される訳ではないし…で未だにモヤモヤする話 -- 名無しさん (2017-09-03 21:46:59)
- 明智が自分の仕掛けた策略に見事に嵌って、綾辻さんは心の中で「バカな男ね・・・」とか、ほくそ笑んでそう -- 名無しさん (2017-09-04 14:19:48)
- 氷の橋だけど、条件さえ揃えば理論上は可能らしい。でも実際は丸太やワイヤーなどで強固に作られていたし、車が渡れるほどの強度の橋を短い時間でそれも１人で作るなんて、不可能だと思う -- 名無しさん (2017-09-06 15:53:48)
- 当時、雪だるまの中から覗く明石の死体の絵、怖かった… -- 名無しさん (2017-09-27 22:01:15)
- 外伝で雪夜叉連載中にアニメで綾辻さんの母親演じた鶴ひろみさん亡くなられました -- 名無しさん (2017-11-17 18:03:31)
- ↑４明智‥おま‥明智!! -- 名無しさん (2017-11-20 21:44:51)
- さようなら、私の氷橋… -- 名無しさん (2017-11-20 22:02:24)
- 何となく予想はしてたけど極寒の中一人で必死こいて橋作る絵面が面白すぎる -- 名無しさん (2017-11-21 16:42:41)
- 犯人たちの事件簿の綾辻さんマジ笑う -- 名無しさん (2017-11-23 16:43:43)
- ↑橋の土台一人で組むのが一番すごいと思う -- 名無しさん (2017-11-23 19:55:27)
- 予め水を用意しておいて溶かしてぶっかけるのじゃダメなのかな？ -- 名無しさん (2017-11-23 20:16:34)
- ↑たぶんそれでもいいんだろうけど、あれは原作通りだから仕方ないね -- 名無しさん (2017-11-24 00:41:31)
- 黒猫のタンゴならぬ手の平の健悟 -- 名無しさん (2017-11-24 10:36:00)
- ↑3 同じこと思ったけど、そもそもどれくらいの量の水が必要かわからん上に、大量の水を誰にも気付かれずに屋内で用意して運ぶことができるのかという大問題があることに思い至った。 -- 名無しさん (2017-11-24 12:51:16)
- 予め橋の付近に燃料の灯油と一緒に運んで置いておけばばいいだけでは？ -- 名無しさん (2017-11-24 18:43:06)
- 漫画で読むと氷橋を1人で作るトリックの無茶さがよく分かるｗあれ1人じゃ絶対無理だｗ -- 名無しさん (2017-11-24 19:05:01)
- ↑2 谷底から10リットルの水をくみ上げてぶっかけて…を繰り返している事を考えて仮に18リットルのポリタンクで用意するとしてどれくらい必要になるのか。あと溶かすとか簡単に言ってるけど燃料があってもマイナス20度で溶かせるのか。そもそも溶かすのにかかる時間はどれくらいかかるのか。とかまぁ、テキトーに考えただけでもこれくらいの問題が。谷底から水を汲むがベストとはさすがに思えないけどｗ -- 名無しさん (2017-11-24 21:16:20)
- 道具とバーナーがあれば簡単に火を起こせる、水は最悪その辺の雪でもいい、またマイナス20度程度では水にするのに障害にはならない、溶かすのにかかる時間は、すべて溶かさず必要な分だけ溶かしながら橋を作ればいい。量はあらかじめ計算しておけばいい。これでどうかな？ -- 名無しさん (2017-11-25 22:57:12)
- ↑ どうなんだろう…道具とバーナーについてはあんまり大がかり過ぎると反対方向から氷橋を作るときに設置し直す必要があるから面倒そうだから、最初から2個用意するか…？正直前もって雪の中に隠すでもしなきゃやってなれない大荷物な気もする
正直土台にする飼い葉の時点で大概大荷物だと思う-- 名無しさん (2017-11-26 00:40:33) - 土台にする飼い葉の時点で大概大荷物なんだから、それぐらいはいいだろ -- 名無しさん (2017-11-26 19:15:24)
- いや…なんかもうそこまでするくらいならやっぱバケツとロープで水汲むでよくね？って気がしてきた…メタ的には谷底深くし過ぎたのが最大の失敗だわ、あれｗ -- 名無しさん (2017-11-26 22:23:33)
- 低くても転落や凍傷の危険があるから谷水をくむのはやめた方がいい -- 名無しさん (2017-11-30 00:19:10)
- 雪橋を一人で作ることハードさ自体は昔からよくツッコまれたけど犯人視点の「私への当てつけのためだけに雪橋作ったのこいつ！？」はなお一層笑える -- 名無しさん (2017-11-30 15:34:21)
- ↑22 踊った…! -- 名無しさん (2017-12-06 20:14:39)
- うおおおお氷橋！！！！！うおおおおお！！！！！！ -- 名無しさん (2017-12-07 20:14:08)
- 「この作業も大変だった」の一言で流されてるけど、そもそも氷橋の土台のロープ張る時点で一人で張れるのこれ？って気もする -- 名無しさん (2017-12-10 00:58:33)
- ドラマ版だと特番か何かでダチョウ倶楽部と『氷橋』のトリックやって、橋が壊れてめっちゃ浅い川に落ちた剛くんが『魚がいっぱいだ～』ってパロディやってたような・・・。 -- 名無しさん (2017-12-27 23:08:09)
- 明智がサラッと話題にしてただけだけど六角村の事件をあの程度と言ってのけてロスで何件も見てきたって金田一ワールドでは不動山市よりロスのがやばい場所なんじゃないかと戦慄する -- 名無しさん (2018-01-04 08:28:18)
- アニメのラストで、はじめちゃんが「R・Hって誰～?」とか言ってたけど、普通わかるぞ -- 名無しさん (2018-01-09 02:33:04)
- 違反コメントを削除しました -- 名無しさん (2018-01-09 18:42:44)
- アニメだと、明智が割とマトモな人物になっててたな。原作どおりだと視聴者の怒りを買う事になるからだろうけど -- 名無しさん (2018-02-01 21:47:58)
- 古いファンブックで「飛行機事故の遺族が恐ろしい計画を企んでいる」という伏線を匂わせる記述があったが、結局作られてないな。同時に記載されていたジェイソンは作られたのに -- 名無しさん (2018-02-16 07:02:56)
- ↑63 「焦ったわ～、この時焦ったわ～」 -- 名無しさん (2018-03-19 12:07:54)
- 剣持の「無期懲役は逃れられないだろうが」までは金田一世界では量刑基準が現実とは違うんだなで済ませられるが、いくらなんでも四人殺した人物が「所内の態度しだいでは早く出て来ることもできるだろうよ」は余計な気もする、あの世界では量刑基準が軽いだけではなく、無期懲役の仮出所も早いんだろうか？ 現実世界の無期懲役の平均収監年数は三十年超にも及んでいるんだが・・・この事件や露西亜人形殺人事件でのラストを見てると金田一世界って無期懲役でも態度さえ良ければほんの五、六年で出て来れそうな空気だ・・・ -- 名無しさん (2018-05-01 09:29:30)
- 最初に一がやった芝居・・・買ったばかりのセーターを汚してしまったようだが、血のりで服汚すようなことを自前の服でやらせるかね？いくらバイト君でも、セーターの1枚ぐらい、衣装用意してやれよ・・・ -- 名無しさん (2018-05-06 11:59:17)
- ↑2被害者に同情しかねる大量殺人事件が多い世界だからna。 -- 名無しさん (2018-05-24 15:52:53)
- 一番恐ろしいのはほぼ逆恨みで４人も殺したのに無期懲役で済む金田一の世界の司法 -- 名無しさん (2018-10-24 02:36:31)
- ↑10ロスはロスでもロスサントスなのかも。 -- 名無しさん (2019-01-13 09:25:38)
- 大門さんは後のラーズアルグールになりました -- 名無しさん (2019-01-17 16:44:27)
- 玲香を犯人にしかけるわ、犯人の罠にあっさりひっかかるわ・・・はっきり言ってこの時の明智警視かなりヘボかったと言わざるをえないな -- 名無しさん (2019-04-14 17:49:39)
- 綾辻はどうやってニセ氷室の名前が水沼だと調べたのだ？正体は自画像でわかったとしても名前まではわからないと思うが -- 名無しさん (2019-04-21 17:40:27)
- これ本気でマスコミクズだったな。 -- 名無しさん (2019-11-30 00:06:17)
- これ本気でマスコミクズだったな。墜落現場で子供が泣いてればどういう状態か察しがつくだろうに。 -- 名無しさん (2019-11-30 00:09:05)
- そういえばガイドブックではあのトリックを実行できた理由に「バケツリレーのチャンピオンだったんだよ(笑)」と編集者が誤魔化してたが、復讐のために職業選択した彼女なら何かしら鍛練してた可能性もあるよね -- 名無しさん (2019-12-29 16:45:47)
- どこらへんが逆恨みなのか分からん…被害者達が救助をしようとしたけど助からなくて恨んだのなら完全な逆恨みだが、これは恨んで当然だろ -- 名無しさん (2020-01-22 18:16:57)
- ↑被害者たちは酷いし恨む気持ちはもっともだが、100％正当な恨みとも言い切れない微妙なライン。綾辻母の救助は当然の義務というには困難＆危険すぎる。 -- 名無しさん (2020-01-22 19:19:35)
- 元々氷室に罪着せる算段の為とはいえ犯人たちの方では玲香に疑いが向かって本気で焦ったり、ドラマ版では金田一と玲香を助けたりと本来は善人よりよな -- 名無しさん (2020-02-05 09:25:44)
- 綾辻さんが助けを求めていた時に、殺された4人がやっていたことは死体(氷室)の隠蔽だったわけだけど もし氷室が生きてて「助けて恩を売ろうぜぇ」って流れで救助を優先してもやっぱ恨まれてたのかな -- 名無しさん (2020-07-06 19:27:21)
- ↑3 「うかつに手を出したら危険だから」と綾辻を説得した上で4人の内の1人が救助要請しに行くくらいのことならできたはず。真面目に助ける気が合ってそういう判断の下に行動していたなら、例え間に合わなくて死んだとしても恨まれまではせんかったろうさ -- 名無しさん (2020-11-21 13:01:55)
- 助けられたかどうかは問題じゃなくて真摯に向き合わなかったってところが問題だと思ってる。人の生死がかかってるのに無視って普通に非人道的な行いだと思うけどな、ましてや子供の訴えを。被害者たちも悪行働いてるしあんま同情出来ないし逆恨みだとも思わない。同じ状況で身内が死んだら同じように復讐すると思う。 -- 名無しさん (2020-12-10 16:32:20)
- 違反コメントを削除 -- 名無しさん (2021-02-07 13:30:28)
- 逆恨みと言えば逆恨みだが、こいつらは恨まれて当然じゃろ -- 名無しさん (2021-03-25 22:34:08)
- 綾辻さんはターゲット以外を殺すタイプじゃないと思うから氷橋を見たのが大門や棟方でも殺しはしないだろう。 -- 名無しさん (2021-03-30 14:14:42)
- 動機としては、亡霊教頭のように「故意に見捨てた（死に追いやった）から」と捉えるのが妥当でしょうか。ただドラマ版だと、他の負傷者に気が回らないのはお互い様では？ という印象も少なからず -- 名無しさん (2021-03-30 16:12:56)
- 玲香の体重36キロはあくまで服を着てない状態。ジャケットとか着たらその分重くなるし事件当日みたいに吹雪吹いてたらあんなボロいロープウェイあっけなく落ちるだろ。そもそも38キロはいけるけど40キロはダメなんて実験してみなきゃ分からんのだから元々無理のある推理だわ。 -- 名無しさん (2021-04-03 21:10:27)
- 綾辻さんはコナンの松本警視相手だとしても多分許さなさそう。松本警視は私欲ではなく公務に忠実で犯人を追いかけていた為とはいえ交通事故の被害者の女性を気付かず見殺しにしたし、後に気づいて謝罪に行ってたけどもう引っ越していた、で終わっちゃってるし -- 名無しさん (2021-05-09 12:53:05)
- もしもでキャラに悪印象植え付ける憶測はよくありませんな それに綾辻の場合は長年この見殺し側の人間達を観察して反省がないとわかっているうえに彼らがごまかしの上塗りでさらに悪事しそうと思ってるところも加味しておくべき -- 名無しさん (2021-05-09 13:56:27)
- ドラマで、玲香ちゃんマフラーしていた… -- 名無しさん (2021-05-26 08:13:19)
- 死にそうな人を助けるのは当然だ！ってコメントで吹き上がってる優しい人多いけど、もし俺が実際にこの状況に居合わせたら精神的な余裕の無さと我が身可愛さで自分が避難するのを優先すると思うは。 -- 名無しさん (2021-05-29 09:36:51)
- 「逆」恨みではないな。真っ当な恨みだ。でも殺していい理由としては弱い。ただ、事故現場がひどい＋母親が目の前で死ぬ＋その後延々とPTSD＋見捨てた人間が勇敢なレスキューを行ったと表彰される、では正常な判断もできなくなるだろうなとは思う。程度は違えど六星とかと同じ。やってることは狂人のそれだが環境が悪すぎる。 -- 名無しさん (2021-06-09 14:03:20)
- 犯人の動機の話にばかり話題が行くおかげで明智警視の酷さが目立たない辺りある意味彼にとってはラッキーかもな。あの後で玲香には謝罪したんだろうか？ -- 名無しさん (2021-06-10 13:23:40)
- 本物の氷室の遺体を公表すれば、死体遺棄や諸々の罪で合法的に裁けたはず。偽者に気付きながらもスルーされて、氷室は報われるのだろうか -- 名無しさん (2021-06-11 21:02:43)
- そこらの無名人ならともかく国民的アイドルに冤罪ふっかけて他にもあれこれしたとなると、もし玲香ちゃんがマスコミに騒ぎ立てたら明智さんの首だけじゃ済まなかったろうな。現実の今で言うなら橋本環奈を犯人扱いして他にも色々やらかしてましたってくらいのレベルだろ -- 名無しさん (2021-06-11 21:13:10)
- 逆恨みまではいかないけど、半ば八つ当たりみたいなものだと思う。ただ被害者達は言い逃れ様のないクズだし、精神を病んだ綾辻さんの標的になるのは分かる。 -- 名無しさん (2021-11-20 14:10:41)
- ↑2当時にSNSがあったら警視庁のアカウントは炎上どころじゃ済まないだろうな↑俺も多分あいつらの立場だったら自分達の避難優先して助け求める声は無視すると思うけど、俺も言い逃れようのないクズということになっちゃう？ -- 名無しさん (2021-11-20 14:30:33)
- ↑クズさについては救助要請無視よりも、財産乗っ取り他の明確な犯罪行為の方が比重が大きいよ。動機としては直接的な因果関係は薄いんだけど、綾辻さんの境遇を踏まえて心情を鑑みると、殺意抱くのは分かるってだけ。 -- 名無しさん (2021-11-20 15:06:33)
- 氷室画伯に対する極悪犯罪と抱き合わせだわな。救助要請拒否したのもそれが邪魔されるのが嫌だったという理由だし。その後奴らのそれに根付いた栄達を眺めて来てる訳で。情状酌量されて死刑回避の無期懲役なったのをおかしいと言う人いるけど現実の判断でも十分アリと思う。遺族感情なんて顔出せばどの顔下げてと叩かれまくるだけだし、有名女優（加納）の正体と被害者という扱いで世論からも注目され同情が集まるだろうしな。 -- 名無しさん (2021-11-20 16:30:50)
- 明智はこれ以降の話で玲香を何かの形で助けたり協力したりするようなシーンでもあれば許せた -- 名無しさん (2021-11-20 16:48:01)
- ↑これ以降に明智警視と玲香が同席する回が無いのは作者が明智の黒歴史蒸し返したくないからなんかな？しかしまぁ金のために氷室を利用するのは論外として、自分が死にかけた時に知らないガキに「助けて！助けて！」って絡まれたら 「こっちはそれどころじゃねえんじゃ！」って振り払いたくなる気持ちは正直よく分かる。 -- 名無しさん (2021-11-22 12:16:18)
- ↑あいつらは自分が死にかけた訳じゃないぞ。事件後に取材に来て氷室の遺体発見を奇貨とし悪だくみの最中に生き残ってたガキに助けを求められたのがウザかっただけ。通りすがりの一般人でもない報道関係者だったことを考えると余計に狂ってる。 -- 名無しさん (2021-11-22 20:08:15)
- 誰も助けず見捨てまでかましたくせに氷室を助けた勇敢なテレビスタッフと名声まで得たからね。常軌を逸したクズ行動が関連性を作ってしまったと言えそう -- 名無しさん (2021-11-22 21:21:29)
- 常軌を逸したクズ行動で思い出したが、明智のあれこれを上層部にチクることもしないオッサンは人間出来てるよな。まあそのオッサンも毒島相手には常軌を逸したクズ行動を取るんだけども -- 名無しさん (2021-11-22 23:36:10)
- 水沼を見てなぜか俳優の池内万作さんを連想するのは私だけ？ -- 名無しさん (2022-01-08 16:24:48)
- 明智のこの時の行いは「あんたそれでも警察か！」「ひどい！」とか漫画の中でキッチリ糾弾されてるからな(玲香に対してその後のエピでも何のフォローも無い点は✕)。剣持警部のあの失態や高遠のミス棚上げとかに比べると、まだ作中キャラがちゃんと糾弾してるだけマシ -- 名無しさん (2022-01-13 22:38:41)
- 明智はこの事件をバネに肩書きだけ立派なボンボンから実力派に覚醒したのかと思ったら普通に学生時代から超絶優秀エリートだった過去が盛られていくから尚更この事件の時どうしちゃってたんだよ感が出てて何というか面白い -- 名無しさん (2022-05-01 01:13:03)
- 明智はこの時点じゃ一発キャラだったから… -- 名無しさん (2022-05-01 15:52:16)
- 件の谷、人物との対比からすると谷底までは15m以上はありそうなんだが水汲みもそうだけどロープ1本で登り降りするのもかなりキツいと思う。はじめや剣持のオッサンはともかく玲香がついていけたのは地味にすごくないか？ -- 名無しさん (2022-05-13 23:37:13)
- 「5000万の名画」って世評が固まってるってことは氷室画伯の例の自画像は有名な絵なんだろうけど、世に知られてるなら「鏡に映した自分を描いた絵なんですねー」って解説が一緒に知られててもおかしくないんだよね。ゴッホみたいに。水沼さんもっと頑張ってリサーチしとけば苦労せずに済んだのに…… -- 名無しさん (2022-05-30 20:00:31)
- ↑「氷室画伯の絵が」じゃなくて「自画像が」なんだっけ？ 前者だったら自画像についてはあまり知られてない可能性も。 -- 名無しさん (2022-07-07 15:49:34)
- 自動車事故の目撃者なら救護義務はないから見て見ぬ振りも許されるけど、明石たちのケースの場合ってどうなるんだろう。航空事故で、その現場に自分から踏み入ってきて生存者から助力を乞われてるのに無視して放置してるし、明らかに悪質だよな -- 名無しさん (2022-10-24 11:01:13)
- ↑マスコミとして自発的に駆けつけたが思いついた犯罪（氷室乗っ取り）のため邪魔だから見捨てたのは道義的には超悪質だし、綾辻の情状としては十分考慮されるだろうが、こいつらに保護責任者遺棄罪が成立するかと言えば厳しいとは思う -- 名無しさん (2022-10-25 12:08:26)
- 「明智警部の事件簿」で、なぜこの事件だけ明智がおかしかったのか一応説明付けはなされた。 -- 名無しさん (2023-01-21 11:31:26)
- 新聞で死亡者の欄にヒムロイッセイって名前があるのに氷室一聖のフリをしても意味なくない？ -- 名無しさん (2023-03-02 15:05:05)
- ↑死亡者じゃない、生存者 -- 名無しさん (2023-03-06 17:00:47)
- もし長島警部がこの事件の明智の失態を知ったらどう思うかな -- 名無しさん (2023-03-06 19:33:01)
- この事件で殺された連中は、自分らがなんで殺されたのかわかってないんだよな。内輪もめを疑ったまま死んだ奴も居る。 -- 名無しさん (2023-05-23 01:50:41)
#comment
*2 初期の単行本では東北地方の山となっている。
*3 当時日本テレビ系で平日午後に放送されていたワイドショー。キャスターも実際にこの2人だった。
*4 もっとも、この時点ではまだ誰も殺していないため、ターゲット外の人物を殺すぐらいなら今回の計画は一旦諦めるという選択肢も一応あるにはある。氷橋をこっそり作ったというだけなら、ドッキリ番組の制作ロケというシチュエーション上、言い訳を考えるのは難しくはないだろう。また、「氷橋を見られたから殺した」という動機は金田一の推測のみで劇中真偽不詳。（「氷橋が作られた」「その近くで明石が殺された」ことだけ確定事項）
*5 余談だが、原作でも一が言及している通りこのハサミはやたら値が高い。水沼の趣味だろうか
*6 2人が揃って気づけなかったのは、その抜きん出た頭の良さゆえに却って水沼という「凡百の洞察力しかない人間の思考」に思いが至らなかったためだと思われる。所謂ダニング＝クルーガー効果。
*7 ドラマ版では水沼が右手で書いたサインに真壁が「ヘッタクソ」と漏らしており、水沼の右手の動きが拙いことがより分かりやすくなっている
*8 人間嫌いで有名な氷室は素顔を知る人間がほとんどおらず、4人にしろ「元北海道の地方アナであった加納が、インタビューで一度だけ氷室と会ったことがあった」という偶然がなければ、その死体が氷室だとは分からなかっただろう。
*9 真理奈の母を助けなかったことに関しては「事故に巻き込まれた人を助けないと処罰される」というような法律は基本ない（交通事故の加害者などは例外的に救護義務がある）ので、仮に真理奈が事故直後に明確な証拠付きで訴えても警察に彼らを処罰する権限はない。
*10 演者は2時間ドラマで毎度の如く犯人役として出てくる有名女優である
*11 三毛別羆事件を題材にした漫画『野生伝説 羆風』にも氷橋の建設光景が出るが、普段は滅多に顔を合わせない村の男衆が一堂に会するほどの大規模事業として扱われており、作業時間も日中である。犯人たちの事件簿でも軽く流された雪撒きですら、本来は大の男数十人がもっこを担ぎながら行うほどの重労働なのだ。
*12 漫画だからある程度は説得力があるわけで、これが小説だと読者の納得に足る伏線をさりげなく張るのが難しく、なかなか書けないトリックだろう
*13 実際、真相当てクイズに際しては北海道在住の読者からの正解が送られてきたという
*14 原作だとパネル中央のツマミがスイッチになっていて助手席の一が独断で操作したが、本来の操作箇所はハンドル根元のワイパーレバーであり、助手席の人間が勝手にいじれるような物ではない
*15 原作のこのシーンでは未成年の玲香がタバコを吸うシーンがあり、後にある事件で本作での彼女がこのような人物になった理由がわかる形となっている。
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