登録日:2021/08/02 Mon 21:17:40
更新日:2024/05/30 Thu 13:57:48NEW!
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ようこそ、の世界へ。
はもう一つの現実。
現実はやり直せない。
しかしならやり直せる。
さあ、もうひとりのあなたを生きよう。
さぁ、新しい人生を始めよう。
さぁ、世界を変えよう。
50億人から たった一人を探し出せ
竜とそばかすの姫とは2021年7月16日に公開された日本のアニメ映画。
概要
時をかける少女・サマーウォーズ等で知られる細田守監督とスタジオ地図による作品。
本作により細田監督は「ぼくらのウォーゲーム!」以来約10年間隔でインターネットをテーマとした作品を出している事になる。
巨大インターネット世界と現実世界を行ったり来たりする青春作品という点ではサマーウォーズとも似通っているが、
本作は世界を揺るがす大事件に立ち向かうサスペンス劇というより、謎のアバターの正体と行動の意味を探るミステリーに近い作風である。
また、サマーウォーズではボカされ気味だったインターネット世界の闇の部分についての生々しい描写も多い。
尚、ストーリー展開や登場人物の名前、行動などからもうかがえる通り、本作は『美女と野獣』のオマージュが強く含まれており、
細田監督は本作を「『インターネット版美女と野獣』をやろうとしたもの」と語っている。
また音楽の要素が強いのは「いつかミュージカル映画をやりたかった」という点に因む。
あらすじ
高知県の片田舎*1で暮らす内気な少女すず。
歌と音楽を愛する彼女は、幼少期に母を亡くしたショックから歌う事ができなくなってしまっていた。
鬱屈した思いを抱えながら作詞をしつつ日々を過ごしていた彼女だったが、
ある日全世界に50億人もの利用者を有する超巨大仮想世界を紹介される。
Bellという
次第に名前を捩った『Belle』の愛称で大人気を博し、遂に1億人規模の巨大コンサートを開くが、
そこに各地で暴れ回る謎の竜に乱入されてしまう。
最悪の
根気強い調査の末に遂に竜と接触する事に成功し、その心の闇に寄り添うベルに竜もまた少しずつ心を開いて行く。
一方で、の利用者達もまた、竜を排除しようと動き始めていた――。
登場人物
現実の人々
- 内藤 鈴(すず)/Bell
「歌える…!」
CV:中村佳穂
歌が好きな女子高生。そばかすが特徴的な地味少女。
女の子らしい化粧やオシャレもせず、常にボサボサ頭。
顔や髪に泥やゲロが付いてもそのままにしており、彼女の自虐性が見て取れる。
幼少期、見ず知らずの少女を助けに雨で増水した川に飛び込んだ母を亡くしている。
しかしその自己犠牲的行為がネットニュース(ヤフコメに酷似したネットサイトに寄せられたコメント)に取り上げられた際に、一部から冷ややかな反応をされ、それ以来心を閉ざしてしまう。
また、事件を切っ掛けに大好きだった歌を歌う事ができなくなり、現在は作詞だけを趣味に亡霊の様に生きている。
しかしながら、本人が思っている以上に周囲からは好かれているのだが、過去のトラウマから自分に自信が無く自己肯定感はほぼない。
賛否両論なら賛が全く目に入らないタイプ。
ルカちゃんに「相談」を持ちかけられてから、しのぶくんへの想いが破れる事、心の支えが消えてしまう事に号泣するが…!
終盤ではその過去のトラウマと、自己否定精神から決別する事になる。
歌と作詞に於いて天才的な才能を秘めており、では薄ピンクの長髪とそばかす状の文様が特徴的な美貌の歌姫Bellとなり、
の中では自由に歌える事を知った事から、眠り続けていたその才能が開花。
その美しい歌声で全世界的に大人気の歌姫となる。を知らなかったら一生片田舎でくすぶり続けていたであろう事を考えると、ヒロちゃん大ファインプレーである。
モチーフは「美女と野獣」の主人公ベルと思われる。
ちなみに、中の人の中村佳穂氏はこれがメジャーデビュー作。
劇中歌も担当しているがこれがメジャーデビュー作。(※大事なことなので二回)
冗談抜きでガチである。
- 別役 弘香(ヒロちゃん)
「Bellのオリジンが、まさかこんな辺境のド田舎にいるダッサい小娘だなんてだーれも思わないって!」
CV:幾田りら
すずの親友。メガネと毒舌の子。
実家は金持ちで、コンピュータとインターネットのエキスパートであり、すずをに招待しつつそのプロデューサーとして彼女をサポートする。
そして『謎の超大型新人』『突如現れた正体不明の歌姫』として世間を賑わすBellの正体を知る唯一の人間として、
Bellの正体は世界のどの有名人でもなく日本のド田舎の地味な女の子である事を知らずにてんやわんやする世間の人々をせせら笑うという意地の悪い面を持つ。
一方でスマホの待ち受け画面が物理の先生*3である、
その補習授業を受けに行くために竜探しを休むなど、結構乙女チックな所もある。
主人公の親友・眼鏡・ITエンジニア・小さいアバターという点でサマーウォーズの佐久間と通じるが、
恐らくモチーフは「美女と野獣」のベルの父で発明家のモーリス。
声を担当しているのはikura名義でも活動するYOASOBIボーカルの人。
シンガーさんが完全にプロデュース側に回る配役はなかなか面白い。
- 渡辺 瑠果(ルカちゃん)
「あ……、言っちゃった。フフフ」
CV:玉城ティナ
吹奏楽部でアルトサックスを吹いている女子。
同性も羨み認める、顔良しボディ良し性格良しの美少女。
それだけに、ヒロちゃんからは「ああいう子程裏がある」だの、中盤の修羅場の黒幕だのと言いがかりをされてしまっているちょっと不憫な子。
しのぶくんに思いを寄せているらしく、学校ではほぼ公認カップル状態。
その友人であるすずにアドバイスを求めるが……。
ネタバレ
彼女が好きだという人とは、実はカミシン。
しのぶくんとカップルだと思われてたのは(そしてすずもしのぶくんを奪われると思ったのは)、すずとクラスメイト達の盛大な勘違いだった。
しのぶくんと一緒にいる場面が多かった(そして仲を誤解された)のは、実はすずの他にしのぶくんにも、カミシンの事で相談していた為。
…二人にとっては勝手に勘違いされてはた迷惑な話である。
カミシンの顔を正面から見られない程に惚れ込んでいる様だが*4、
偶然からすずが恋のキューピッド役となり、そのままなし崩し的に彼に告白する事となる。
高嶺の花のように見られていたが、実際は恋に臆病かつヘタレな所もあるごくごく普通の女の子。
終盤ではすずの竜探しに協力、吹奏楽部だけに高い音楽のセンスが彼女らの助けになる。
終盤の合唱シーンでは彼女はサックスで参加していた。
- 久武 忍(しのぶくん)
「すず。お前…Bellだろ?」
CV:成田凌
すずの幼馴染。
バスケ部所属。カミシンとも友人同士。
そのクールな立ち振る舞いと男前な容姿から、女子から絶大な人気を集める観賞用イケメン。
ルカちゃんとは、お似合いの公認カップル(と、思われている)。
中の人の成田凌氏は、「君の名は。」では180度違う性格のキャラを演じていた為、同一人物だと気付かなかった方も多い事だろう。成田凌氏の本気である
ネタバレ
実はあの事件の現場にも居合わせており、母を目の前で亡くし、自分も川へ飛び込もうとしたすずを引き止めている。
その当初からすずを気にかけており、現在でも彼女を見守っている。
ルカちゃんからは「母親みたい」と言われているが、実際その通りだろう。
中盤、すずを気に掛けるあまりに彼が取った行動は一波乱呼び、すずをとんでもない修羅場に追い込んでしまう。
終盤では、彼が気付いた僅かな手がかりから、竜の居場所を突き止める事に成功する。
どうやらはやっていない*5ようだが、Bellの正体がすずである事には気付いていた。
彼自身は幼少期からすずに一途に惚れており、最終的にプロポーズ同前の発言をしている。
自分が校内きってのモテモテである事には無沈着ないし気付いていない様子。あとついでに、視聴者(メタ)目線での竜の正体のミスリードである。
- 千頭 慎次郎(カミシン)
「…オホン。オレのこと、ちょっとは好きってことかなあ? …え。マジ?」
CV:染谷将太
すず・しのぶくんの友人。
たった一人でカヌー部を運営・活動している暑苦しい少年。
容姿は悪くなく所謂「黙っていればいい男」の部類な方なのだが、しのぶくんとは真逆の濃ゆいキャラ故に女子から人気があるとは言い難い三枚目。
カヌーにかける情熱は強く、努力は欠かさない。
たった一人の部活ながらも、インターハイに出場出来る程の才能の持ち主。
ネタバレ
実はルカちゃんから惚れられていた。
女子から好かれる事に慣れていない様で、彼女から事実上の告白を受けた際は固まってしまった。
彼も偶然に竜の正体の重要な手がかりを握っており、その居場所を探すに当たり重要な役割を果たした。
- すずの両親
- 父 CV:役所広司
- 母 CV:島本須美
すずは現在父と片足のない老犬・フーガと暮らしている。
母が亡くなって以来、父とすずは関係がギクシャクしてしまっており、家庭崩壊寸前になってしまっている。
母はすずが幼少の頃、増水した川の中州に取り残された見ず知らずの子供を助けに行き、自らの救命胴衣を託して身代わり同然に死亡している。
その子は助かったものの、母の死はすずの心に大きな傷を残している。
それを英雄的死と称賛されていたならせめてもの慰めになっていたかもしれないが、
インターネットでは一部の心無い人間に英雄ではなく自分に酔った愚か者と断じられてしまう。
これが、すずが心を閉ざす決定的要因となってしまった。*6
父役の役所広司氏は、「バケモノの子」「未来のミライ」に続いて三度目の細田作品出演である。
- 吉谷さん
- 喜多さん
- 奥本さん
- 中井さん
- 畑中さん
CV:森山良子(吉谷)、清水ミチコ(喜多)、坂本冬美(奥本)、岩崎良美(中井)、中尾幸世(畑中)
地元の女性合唱隊のメンバー達。
現在公民館となっている旧小学校で活動している。
それぞれ本業は吉谷さんが漁師、喜多さんが酒屋さん、奥本さんが農家、中井さんが医師、畑中さんが大学講師を営んでいる。
母を亡くして以来、塞ぎ込んでしまっているすずをずっと見守っている。
中の人達はいずれも大ベテランだが、坂本冬美氏は今回が声優初挑戦。
ネタバレ
実は全員、すずとBellが同一人物である事に気付いていた。
何時の間に知ったのかは不明であるが、すずには内緒ででも見守っていたようである。
竜の正体候補
- イェリネク
CV:津田健次郎
芸術家の男性。竜の正体と噂される人物の一人。
約6ヶ月前(=竜の活動開始直後)から身体に痣状のタトゥーを入れる、その頃から急に彼の作品が注目され始めるなど、竜との何らかの関係が疑われている。
すずとヒロちゃんがビデオ通話でコンタクトを取ったところ、肝心な話を聞こうとしたら急に機嫌を損ね通話を中断させられるなど、
何か抱えているのは間違いなさそうである。
ネタバレ
結論から言えば彼は竜ではなかった。
タトゥーは事故で亡くなった恋人が負った傷を自分の身体にも刻むという意図によると主張している。
その後も新しい恋人と一緒に居る様子をマスコミに指摘される、死んだはずの元カノ(イェリネクの主張では亡くなったのとは別の元カノ?)が現れる、
その二人がリモートで大喧嘩し始める、盗作疑惑が囁かれるなどしているが、
結局のところ彼はメタ的にはミスリード要員でしかないためか、それ以上の掘り下げは無かった。
- 理想の主婦
CV:小山茉美
上品なマダム風の中年女性。竜の正体と噂される人物の一人。
表向きは幸せな家庭を築いているように装っているが、その実はSNSに上げている家族写真や料理写真は全てフリー素材であり、
彼女自身は最低でも5ヶ月に渡って引きこもっている独身女性である。
また少しでも気に入らない事があると「私は傷付けられた!」と喚き散らすなど、お世辞にも「理想の主婦」とは言い難い人物。
ネタバレ
こちらも竜ではなかった。単に繊細な、或いは自己愛性の強いオバハンである。
或いは痛烈な皮肉の造形。
実はBellの初ログイン時に彼女の歌にケチを付けていた
あとついでにBellアンチ。理由は「うるさいから」というもの。理不尽。
- フォックス
MLBの人気強打者。竜の正体と噂される人物の一人。
メジャーリーガーとしての人気は高いが、人に肌を見せる事を極端に避けており、
また「こういう一見穏当な人程怪しい」という言いがかりめいた理由で世間では竜の正体ではないかと噂されている。
ネタバレ
彼も竜ではなかった。
肌を見せなかったのは子供の頃に罹った大病の手術痕が痛々しく残っているためだった。
後に事態の鎮静化を兼ねてその秘密を世界にカミングアウトし、彼の告白は多くの人々の熱い掌返し感動を集める事になる。
の人々
- ペギー・スー
「ベル!歌え!!」
CV:ermhoi
Bellが現れるまでので圧倒的人気を誇っていた歌姫。長い白髪をした大人っぽい美女の姿をしている。
謎の大型新人として彗星の如く現れたBellを快く思っておらず、当初はファンと共にBellを批判していたが、
いつしか彼女らの方がノイジーマイノリティと化し、遂には過去の人となってしまい隅に追いやられる事になる。
ネタバレ
アンベイルされたBellのコンサートにも観客として混ざっており、他の観客と共にすずを応援していた。
その際、すずがアンベイルされた(実際は自分の意思でわざとされた)事に心無い中傷をする観客にマジギレして睨みつけていた。
また、その際にすずに抱いた感想から、彼女もオリジンは「普通の女の子」である事が示唆されている。
小説版によると、現実の境遇はすずと同じかそれ以上にうだつの上がらない地味な少女であるらしい。いつか二人でユニット組んでほしいものである。
なお、中の人のermhoi氏は現実でもシンガーソングライターとして活躍されており、劇中歌の作曲にも携わっている。
- ジャスティン
「竜を倒さなければ、の平和は保たれない!」
CV:森川智之
の治安を守るために自警活動している組織「ジャスティス」のリーダー。
世間からも一定の支持を受けており、スポンサー企業も多数抱えている。
自身も治安維持に努める「正義の味方」としての自負は強い。
どこから手に入れたのか作り出したのか、
ライブで偶然遭遇して以来、竜と接触している可能性が高いと見てBellを詰問する。
Bellからはその強引さからあまり快く思っておらず、他人を従わせたいだけと見做されている。実際民衆からも、竜の追跡に関しては他に対抗馬がいないためかそれなりに評価されているだけに過ぎず、上記の強制アンベイル装置の保有など、本来の立場上は通常の
「怪物と敵対しており、大衆の人気者だが主人公には嫌われている」という造形から、
モデルは「美女と野獣」のヴィラン、狩人ガストンと思われる。
また劇中の人物像などから、いわゆる「自治厨」「○○警察」を風刺したキャラでもあるのだろう。
ネタバレ
やはり本作のヴィラン的存在。
Bellの居る所には竜が現れる事が多い事から、Bellが竜に通じていると確信し、彼女を誘拐した挙句にアンベイル化装置をちらつかせつつ詰問する。
上記の通りBellからは嫌われているが、自分がただの高圧的な乱暴者であるかのように言うベルに激怒し、彼女を強引にアンベイルしようとする。
その際には「素顔のお前が歌った所で誰も聞きはしない」「お前のような者の素顔など大体想像が付く」などと(シビアな、とも言えるが)無礼でゲスな事を言っており、
やはり彼は正義の味方などではなくそれこそが本性なのだろう。
遂に竜の城を突き止めた後は大量の人員を動員、城を荒らしまわった挙句に焼き討ちする。
その後、Bellのライブに竜は必ず現れると見て仲間と共に近くで張り込むがなかなか現れず、
業を煮やして直接Bellに接触した所、彼女自身によってBellをアンベイルさせられる事になる。
すず(Bell)は生身を晒してまで竜の為に歌ったことで大きな称賛を得たが、彼等の方は「正義」を振りかざして一方的に権力で黙らせる集団でしかないと本性が露呈してしまい、
その浅ましい姿に幻滅してしまったのか、アンベイルが
なお、彼のオリジンはその言動などから、恵と智の父親なのではないかと考察されている。*7
- 竜
「おれを…見るな…!」
CV:佐藤健
本作のキーパーソンの一人。巨大な黒い竜の姿をした、正体も目的も謎の
背中のマントには痣のような模様が入っている。
7ヶ月前に現れてから、その圧倒的強さで各地の道場を荒らし回っている。
彼に勝利した者は極少数存在するが、その理由は竜が戦いの最中で急に無気力になったり別の事に気を取られる様子を見せたためであるという。
十代の少年を中心にその強さに魅せられたファンは極少数いるが、基本的にのほとんどの利用者達から蛇蝎の如く嫌われている。
しかしながら、その理由は「戦い方が全く美しくない」「背中の痣を見せびらかしている様で腹立たしい」という私怨のようなものが中心である。
「必要以上に相手を攻撃して時に使用不能になるほどデータ破損させる事もある」らしいが、それとライブ乱入以外で悪事らしい悪事を働いている様子はなく、
ジャスティスからは「秩序を乱す無法者」として扱われているが、実の所そこまでの存在ではないように見える。
噂では、の廃墟エリアにある「城」を拠点にしているという。
ともすれば馴れ馴れしいとも言えるBellに対しても強い拒否反応を示すが、次第に彼女に心を開いて行く。
モデルは「美女と野獣」の野獣と思われる。
それだけにケモナー達からは「どうか人の姿にならないでくれ」と祈られていた。
ネタバレ
その正体は、劇中でも度々登場していた竜を応援している少年・智の兄・恵。
本来は14歳の少年であり、すずよりも年下である。
表向きは善良な父親を装っている父から兄弟共に凄惨な虐待を受けており、彼は弟を勇気付けるために強い姿を見せようとで道場破りを繰り返していたのである。
竜の強さは、自身と弟を守るために心に押し込めた屈折した思いが発露した事によるものだった。
そして、背中の痣は弟を庇って父親から暴力を振るわれ続けた虐待の傷痕であり、日を追う事にどんどん痛々しく増えていった。
市役所や児童相談所の職員達も外面のいい父親にすっかり騙されていた事で、口先ばかりの「助け」を激しく嫌っていたが、すずの度重なる捨て身の行動を前に遂に心を開く。
特撮ファンの方ならご存知かもしれないがこちらの中の人も大変歌が上手い。
- 天使
「Bell…。キミハ、キレイ…」
CV:HANA
Bellとなったすずの前に現れた、クリオネっぽい姿をした謎の
Bellの最初のフォロワーとなり、その後も度々登場する。
竜とも何かしらの関係がある事を匂わせているが…
ネタバレ
その正体は、竜の正体である恵の弟である少年・智。
虐待のショック故なのか、口調は非常にたどたどしく、やや自閉症または知的障害の疑いがある。
中の人であるHANA氏もまた、ミュージシャンとして活動されている。
その他の人物
- ひとかわむい太郎 & ぐっとこらえ丸
CV:宮野真守
子供中心に活躍してるYouTuberコンビ。
Tシャツを着た犬と、ひびの入った卵の姿をしゆるキャラで活動している。
数少ない竜擁護派。
今作最大のネタバレ
- 恵と智の父親
CV:石黒賢
本名は不明。
表向きは男手ひとつで二人の息子を育てている良き父親。
…だがその正体は自分の価値観を子供達に押し付け、日常的に暴力暴言を振るう暴君の如き最低なDV親父。
そのせいで恵の背中は痣だらけであり、智はショックのせいか自閉症(または知的障害)を患ってしまった。
仕舞いには実の息子達に事実上の殺害予告までしており、その凄惨な虐待風景は(流石に映像ではぼかされていたが)モニター越しに見ていたすず達も、見ただけでヤバいと確信出来るほどに完全にドン引きしていた。
それでいて外面は非常に良く、児童相談所の職員達もすっかり騙されていた。(そのせいで恵は完全な人間不信になるほど性格が歪んでしまった)
妻(恵と智の母親)とは死別したのか離婚したのかは不明だが、離婚だとしたら、妻にも暴力を奮っていた事が容易に想像できるだろう。
最終的に(恐らくヒロちゃんによって)自身の虐待が全てネット上に白日の下に晒され、恵達の身を案じて上京したすずにも暴力を奮ったが、すずの気迫に気圧されて情けなく逃亡。
その後は恐らく、すずと恵に対する傷害と、息子達への児童虐待の罪で警察に逮捕されたものと思われる。
なお、余談だが上記の通りファンからはジャスティンのオリジンなのではないかと推察されている。
竜の正体が自身の息子なのを知ってたのかは不明だが、もし知ってたのだとしたら、現実とネット両方から息子達の居場所を奪おうとしていたという最低な行為をしていた事になる。
(在宅勤務なのかもしれないが)*8平日の昼間なのに働いてる様子がない事から、ジャスティンとしてのスポンサー契約で生活費を稼いでいたのかもしれない。
用語
そのまま「ユー」と読む。
「この世の知性を司る5人の賢者『Voices』」によって作られたという。
全世界に50億もの利用者を有する巨大仮想空間。利用者数で言えばサマーウォーズのOZの約5倍の規模である。*9
現実の行政・インフラとも深く関わっていたOZに対して、こちらはSNSの延長という感が強い。
またあくまで画面上のアバターをコントローラーで操作しているOZに対し、
こちらは視覚・感覚をそのままに移行させて感覚で操作するという、(技術の進歩からか)より未来的な技術が用いられている。
いわゆる「フルダイブVR」に近いと言えるだろう。
生体情報を読み取って作られる
一方で現実空間とを同時に操作する場面も存在したりする。
「アズ」と読む。
で使用されるアバターのこと。この
デバイスから利用者の生体情報を読み取り自動生成される。
またその性質上、現実の肉体が変化すれば
例えば、現実で怪我を負えば
また、劇中語られた話によればバトルゲームなのであまりに激しい攻撃を受けるとデータが壊れ
- アンベイル
由来は「ベールを外す」、転じて「秘密を明かす」といった意味のunveilと思われる。
余談
細田守監督作品としては最大級のヒットとなり、興行収入は日本では66億円、アメリカでは5700万ドルを突破している。
日本テレビアナウンサーの水卜麻美氏が冒頭ののナレーションを、桝太一氏がBellのコンサートでのアナウンスを担当している。
第45回日本アカデミー賞に於いて優秀アニメーション作品賞、最優秀音楽賞を受賞した。
ようこそ<アニヲタwiki(仮)>の世界へ
<アニヲタwiki(仮)>はもう一つの現実。
<メンバーアカウント>はもう一つのあなた。
現実はやり直せない。
しかし<アニヲタwiki(仮)>ならやり直せる。
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さぁ、新しい追記修正を始めよう。
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▷ コメント欄
- 終盤の主人公が歌うシーンだけでも映画館で見られてよかったなと私は思った。内容が薄いとか、無理のあるストーリーだとか否寄りのレビューも多いけど。百聞は一見にしかずなので余暇がある人は行ってもいいと私は思う -- 名無しさん (2021-08-02 23:09:05)
- 噂で聞いたが、ららららーみたいなやつの合唱が肝心なところで流れると聞いたが -- 名無しさん (2021-08-03 08:23:32)
- 今年の夏は、そばかすと、天カス -- 名無しさん (2021-08-03 08:43:23)
- ツッコミ所がないわけではないが全体的にいい映画だと思う。キャラが個性的なのがいいよね。ヒロちゃん1番好き -- 名無しさん (2021-08-03 09:26:19)
- 児童虐待とか無理して盛り込まんでも…そのせいで終盤の展開ちょい強引だし -- 名無しさん (2021-08-03 10:35:12)
- 映像作家としては本当に天才だけど話作る才能は多分ないから、素直に脚本家の人に戻ってきてもらうべきだと思う。 -- 名無しさん (2021-08-03 10:44:36)
- そうか、脚本に奥寺さんが関わってたのは『おおかみこども』まででそれ以降は監督だけで脚本書いてんのか。何か納得 -- 名無しさん (2021-08-03 11:35:29)
- 本心は旧世代人間らしくネット(をやってる人間)に批判的なんだな。それが影を落として盛り上がりを欠いてしまってる。 -- 名無しさん (2021-08-03 11:47:48)
- ネットの描写はまんま現実そのものだろ 旧世代って話ではない 肯定的な部分もちゃんと書いてたし、批判がそれを塗りつぶすのはかなりリアル -- 名無しさん (2021-08-03 15:36:59)
- ジャスティスの項「民衆からの人気は高い」って書いてあるけど、飽くまで竜の追跡に関してはそれなりに応援されてるってだけで普通は持てない権限とか持ってるせいで活動自体は疑問視されてた感じだったよ。 -- 名無しさん (2021-08-03 15:50:03)
- コンサート乱入した竜vsジャスティンがディアボロモンvsオメガモンを彷彿とさせる -- 名無しさん (2021-08-03 16:03:57)
- 伝えたい事沢山あるのは分かったが、今この人が求められちゃうのクオリティで一本にまとめるには脚本別の人がいいと思う…映像は良い -- 名無しさん (2021-08-04 00:02:26)
- 映像と脚本両立出来る天才って当たり前だけどそういないんやなって -- 名無しさん (2021-08-04 03:33:14)
- ジャスティンの正体って案外、「彼」の父親だったりするのかな? -- 名無しさん (2021-08-04 08:38:06)
- 脚本はお察しだけど、映像クリエイターとしては世界でも一流。電脳空間をあそこまで綺麗に表現できる監督他にいないよ。 -- 名無しさん (2021-08-04 10:21:58)
- ↑3作者的なつながりもない別の作品を無理矢理結び付けて「俺この作品と作者嫌いなんだ」とか言わなくていいから。 -- 名無しさん (2021-08-04 10:52:33)
- 三葉は抜ける👍 陽菜は抜ける👍 鈴...bell... タタナイ! -- 名無しさん (2021-08-04 12:17:23)
- 強いて言えばインターネット自治厨の描写はよかった 他はあれもこれも入れようとして全部中途半端な感じで手放しでは褒められん脚本 有無を言わせない映像美で見せるシーンが際立つからこそとっ散らかったシーンの粗が目立つのかな -- 名無しさん (2021-08-04 13:17:10)
- ↑2確かに新海誠と決定的に違うのは女の子を可愛く描けるかどうかというのはあるね。アニメという媒体である以上実はそこがとても重要なポイントだったりする。 -- 名無しさん (2021-08-04 13:32:57)
- 天気の子、竜とそばかす姫に通じるのは無駄に重く湿っぽくすんなと。君の名は、サマーウォーズだって粗はあったけど、上回って評価されたエンタメを削ぐなんて馬鹿げてるよ -- 名無しさん (2021-08-04 15:57:00)
- ↑×2可愛い女の子がいないゲッターロボアーク -- 名無しさん (2021-08-04 16:07:06)
- ↑×3可愛い女の子がいないゲッターロボアークゥ……。 -- 名無しさん (2021-08-04 16:08:47)
- >ジャスティンの正体 ほぼ間違いない。声は違うけど、危険すぎる思想とか台詞の言い回しがほとんど一緒。多分、彼も竜の正体は知らなかったとは思うけど、例え知ってても態度変えなかっただろうな…。そしてすずはこれから忙しくなりそうだなぁ(笑) -- 名無しさん (2021-08-05 15:32:13)
- ↑確かに、校内には「U]の登録者が他にもいて、一部始終を目撃しているはずだからすずは一気に学園もしくは地域のスーパースターになっちゃうね。あと、行政を信じず直接東京に向かったことを非難する評論もあるけど、そもそも日本の行政はスローモーで何かと手遅れになることが多いから、彼女達の行為はあれで正解だったんだろうな。 -- 名無しさん (2021-08-05 21:52:07)
- ↑音楽会社のスカウトとかスポンサーとかごまんと付きそうだもんね。卒業後は間違いなく上京して〈U〉と現実両方で歌手として大ブレイクする事だろう。あと、あのクソ親父は普通にあの後虐待と暴行罪で逮捕だな。自分の虐待の様子流された上に女の子の顔傷付けたから言い逃れ不可能。 -- 名無しさん (2021-08-05 23:51:39)
- 映像は神。脚本に奥寺がいる時でもそこまでとは思わなかったけど、いなくなって落ちてるのは危機的だわ。誰か探して欲しい。 -- 名無しさん (2021-08-07 16:21:03)
- うっせえわのAdoは歌下手だけどAdoをモデルにしたベルは歌上手いよね -- 名無しさん (2021-08-07 20:55:43)
- ↑12いや、ひょっとすると「あのイモっぽいところがいい」などと考える全世界の有象無象やパパラッチが大挙して押しかけて四国の田舎町は狂乱の坩堝と化すかもよ。 -- 名無しさん (2021-08-08 13:50:49)
- 【緊急全校集会および保護者説明会】校長「…というわけでありまして皆様はBelle の正体についてくれぐれも他言なきようお願いします」保護者A「もう手遅れだべよ。おいらが夕べ全世界に拡散しちまったから」 -- 名無しさん (2021-08-08 14:40:43)
- 相談所で「愚痴や非難が収まらない」という理由でのコメント欄リセットが提案されています。反対意見が無ければ8/13に実行します -- 名無しさん (2021-08-08 22:41:36)
- すずの母親が亡くなったのは、増水した川の中州に一人取り残された見ず知らずの幼い子供を助けたからだけど、もし、その子供の親がレスキュー隊を呼べば、子供が助かって親もネットで叩かれることもなく、すずの母親も亡くならずにすんだのかな。 -- 名無しさん (2021-08-09 20:08:27)
- ↑2 もう収まってるので当該※の削除だけに済ませてリセットまでしなくても良いのではないでしょうか -- 名無しさん (2021-08-09 20:15:46)
- ↑2 小説版で気づいた時点でもう何もしなければレスキュー来ても間に合わないって明記されてる。 -- 名無しさん (2021-08-09 20:18:47)
- ↑もし、川が増水する前にその子供が他の人々と一緒に避難していれば、すずの母親は亡くならずにすんだのかな。 -- 名無しさん (2021-08-11 18:41:16)
- 最後の行動でなぜ一人で行ったなぜ公共機関を頼らなかったとか批判あるけどそれそのまま劇中の鈴の母親に対する批判と被るのはおそらく想定してるよねこれ。 -- 名無しさん (2021-08-11 19:12:00)
- ジャスティンのアンベイル光線銃は、手に入れたとか作ったとかじゃなくてオリジンの潜在能力や願望とかが反映されたとかだと思う。オリジンと思われてる例の兄弟の父親の「他者を力尽くで支配する」っていう性格がUのボディシェアリングで読み取られてそれがあの光線銃になった、って感じ。 -- 名無しさん (2021-08-13 20:08:55)
- 愚痴コメントを削除。 -- 名無しさん (2021-08-15 01:49:27)
- すずがBellの大ブレイクに肝をつぶす場面、細かい画面の一つ一つをよく見ると「AS達がスマホか何かで撮った手ぶれ映像」なんてものが散りばめられていて、実に芸が細かい。円盤化されたら色々と楽しめそうだ。 -- 名無しさん (2021-09-11 11:21:22)
- Bellのデザインがルカちゃんへの劣等感への反映だとすると、たとえば「シーラカンスの口の中に本体がいるAS]なんてのは古生物学者もしくは古生物オタクの願望(押しの生物に食われてみたい)の反映か何かか?ちょうど某ゴジラ監督が劇中で押し怪獣のラドンに食われたようなもので。 -- 名無しさん (2021-10-26 11:26:01)
- ほぼすず視点で描かれている小説版は特に心理描写が何とも可笑しいので、円盤の「視覚障碍者向け副音声」は従来のように無味乾燥に「商店街を駆けるすず」「頭を抱えるすず」なんて感じではなく、小説版のアレンジナレーションで大いに笑わせて欲しい。 -- 名無しさん (2021-11-17 22:34:23)
- この物語で一番かしこいのは何といっても天使ASの中の人(未見の方の為に正体は伏せます)。何しろ「U」内の劣化放棄地域を占拠して城を構築、バーチャルのバラまで「育成栽培」しちゃうんだから。こいつのアタマは本当に●●●なのか? -- 名無しさん (2022-01-30 20:49:43)
- 何だかんだ言われながらも、細田作品の中ではもっとも華やかで何度でも見たくなる一編。 -- 名無しさん (2022-04-16 18:42:28)
- この間観たけど普通に面白かった。 -- 名無しさん (2022-04-16 19:19:17)
- 地上波初放送がまさかの中止、これって、「武蔵丸の悲劇」とよく似た事例なのか? -- 名無しさん (2022-07-10 20:00:08)
- まじで終盤のシナリオに嫌悪感がある。歌はよかった -- 名無しさん (2022-08-07 17:57:27)
- ↑2 結果的には放送延期して良かった気が。終盤の展開は賛否あれど救いがあったけど、現実だと酷い親に当たって人間不信に陥って「攻撃」を覚えてしまっても親を殴れない子が道場破りレベルで済むなんて悪い夢に見えてしまって…。 -- 名無しさん (2022-08-17 08:30:08)
- 忍が鈴に惚れてたという設定はどこにあるの? -- 名無しさん (2022-08-22 10:41:22)
- 色々言われてるし、自分も思うことあるが、個人的にカミシンとルカちゃんの駅のやり取りのシーンが好き。 -- 名無しさん (2022-09-23 22:33:25)
- 報告にあった愚痴を削除しました。 -- 名無しさん (2022-09-24 22:54:56)
- ヒロちゃん・・・お前ホンマに絵心が無いな・・・(選択授業ではたぶん美術は受講してないな) -- 名無しさん (2022-10-06 18:05:39)
- 愛知県岩倉市の某YouTuberルート不可避寧ろそうならなかったら民度が高すぎて現実的じゃない -- 名無しさん (2022-11-01 07:27:20)
#comment(striction)
*2 とは言っても、下記の通り
*3 若い先生でなく白髪のおじいちゃん。いわゆる「老け専」である。
*4 序盤の演奏シーンにてカミシンが現れた時に露骨に目を逸らしていたのは嫌っていたのではなく、この伏線と思われる。
*5 終盤の竜探索のシーンで、彼一人だけUのデバイスを付けていない。
*6 すずと彼女の母には悪い言い方になってしまうが、念の為に言っておくとすずの母のやっていることは誰が何を言おうと素人が絶対にやってはいけない行為。もし遭遇してしまったならば状況にもよるが救助を呼んで待つ、ロープにペットボトルやビニール袋を括り付けて投げ渡す等の対応をすること。アニオタの皆様も毎年同じようなニュースを見かけて思うだろうが何かあった時残される側の事も考えて行動しよう。
*7 声優こそ違うが、危険な思想や言葉の言い回しがほとんど同じである。
*8 ちなみに公開当時(2021年夏)は所謂コロナパンデミックで在宅勤務が一般化しはじめた頃
*9 これは世界人口が現実と大体同じ70〜80億だとしたらインターネットが使える人間はほぼ全員Uを利用していることになる。余談だが総務省のホームページによれば2020年までの世界携帯電話普及率予想は43億3400万人、Twitterでも2019年5月時点でアクティブユーザーは大体3.3億なので驚異的とかそういうレベルではない数字。しかも複アカ作成不可能な条件で、である。
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