ニル

ページ名:ニル

ニル【ソウルコレクター】

概要

呼称 ソウルコレクター
陣営 グレイヴボーン
身長 180㎝
趣味

・死霊術の研究

・魂の収集

好きなもの 面白い魂
嫌いなもの 平凡で濁った魂
現在地 ソウルタワー
現在の身分 ソウルタワーの管理人
人物関係

【妻】

シェミーラ

【息子】

ダイモン

ストーリー

「ようこそ、死の世界へ」

 

軍医であるはずのニルは、

こともあろうに死霊魔術の扉を

開いてしまったーー

 

かつての戦いで得た力を乱用した人間は、

欲望に駆られ禁忌を犯してしまう。

その名も死霊魔術……。

人間は死の恐怖から逃れたいがために、

永遠の命を手に入れる研究を、

日夜重ねている。

 

だが、彼は違った……。

死というものの本質を見極め、

畏怖するどころか

死に寄り添い過ごそうとしたのだ。

 

今から少し前ーー

軍医であるニルは軍隊と共に戦場へ赴き、

己の医術で負傷兵たちの手当をして

一人でも多くの命を救えるよう尽力していた。

しかし、

彼はすぐに残酷な現実を突きつけられる。

どんなに手を尽くそうとも、

毎日多くの兵士たちの命が奪われていく。

こうした日々の中、

ニルは自責の念に駆られていたが、

多くの死を目の当たりにしているうちに、

 

人が死ぬというのは当たり前のこと……。

特殊なことではない……。

 

その考えは、ニルの真っ白な心の奥に

黒い雫となって落ちていく。

一度黒いシミを作ってしまえば、

消されることなく広がっていき、

あっという間に真っ黒に染め上げていった。

そんなニルのもとへ、

負傷者が運ばれてきた時のことだった……。

いつもであれば、

すぐに治療を施すのだったが……。

手遅れの状態であるにも関わらず、

生きたいという渇望に駆られ、

必死に助けを求めてくる兵士たちを見た

ニルは……

 

「無駄なあがきをするものだ。

その抗いこそが苦痛をもたらすのだ」

 

「その苦しみから解放してやろう!」

 

手にしたものは、

消毒液でも包帯でもない……

愛用のメスだったーー

 

命を救うことよりも、

奪うことに慈悲を感じるようになったニルは、

悶え苦しみ、さまよい続ける魂に

死の抱擁を迎えさせ、

あの世へと案内することを

積極的に行うようになっていった。

 

死の世界に魅入られたニルは、

ついに死霊魔術にも手を出すようになり、

寝る時間も惜しんで研究を続けたのだった。

 

まるで研究の成果を試すかのように、

慈悲という名のもと兵士を殺しては

考察するという日々……。

巧妙な技術で死を偽装しているため、

まさか軍医ニルの手によって殺されているとは

誰も思わなかった。

 

しかしーー

些細な出来事がきっかけで、

ニルの殺人が白日の下に晒されてしまったのだ。

検挙されたニルは法廷で裁かれることに。

だが、ニルは法廷で一切自己弁護をしなかった。

なぜなら、真意を話したところで、

理解されるものではないと

始めからわかっていたからである。

 

そして……

彼は殺人の罪で極刑を言い渡されたのだった。

死を恐れていなかったニルは、

淡々と結果を受け入れ、

そして彼の生涯はここで幕を閉じた……。

 

アンデッドとして生きるためにーー

 

実は執行直前に死霊魔術の中でも、

秘術と呼ばれるものを自身にかけていたのだ。

 

生と死に縛られない器を得たニルが

手にしていたものはメスではない……。

彼の手には、

死を誘うようなギラギラとした巨大な鎌。

その鎌を持って、戦場を渡り歩き、

瀕死の兵士たちの魂を刈り取る

死神となったのだった……。

 

「生死を彷徨う人の子よ、

大人しく死の抱擁を受け入れるがいい!」

 

ドリーのコーナー

医者であるニルはかつて「命あるものを救う」ことこそを、最大の目的として生きてきた。

あまりにも多くの死を目にするまでは...

その時彼は初めて気付いたのだ。

死は恐れるものではない。

死もまた、この世の摂理であると。

それならば、死に瀕している兵士達に早めの死を与えることも、慈悲だと言えるのではないだろうか?

そうすれば彼らも、生きる苦しみから逃れることができるのだから。

ニルの行いはすぐに知れ渡った。

しかし、軍事裁判による死刑宣告は、彼にとって願ってもないことだった。

事前にかけた死霊術により、ニルは願い通りにグレイヴボーンへと成り代わり、その欲望は抑えきれないものとなっていた。

彼は「究極」の魂を集めることに夢中になっていたのだ。

至極凶悪なもの、穢れなき清らかなもの、この世に怒りを抱くもの...

人の心とは複雑だ。

ほとんどの魂は濁っている。

ニルにとっては、ひとつのもにに対して極限なまでに「純粋」な心を持つ魂こそ、収集する価値のあるものなのである。

腐り行く自分だったものを見ても、微塵も惜しいとは思わない。

身体がもたらす物理的な感覚は確かに貴重なものだ。

しかし、魂の解放に比べれば、取るに足らない存在だろう。

今の彼には、人にかけられる枷も、道徳も法律も、病も老いもないのだから...

ニルを縛るものはもはや何もない。

妻であるシェミーラが息子の死を嘆き悲しんでいるのを耳にした時、ニルはダイモンの墓前に姿を現した。

彼は永遠であり、何よりも自由を手にしている。

この解脱を誰よりも深く繋がっている家族にも与えてやりたいのだ。

ニルは病気でこの世を去った息子と、死を望む妻を共にグレイヴボーンへと変え、一家はようやく団らんの時を迎えることができた。

生前の苦しみは肉体の腐敗と共に消えていく。

病の痛みと悲しみなど、もはや彼らには何ひとつ関係ない。

グレイヴボーンとしての姿こそが、永遠の寄り添いを得ることができる。

これはまさに、死が恩恵であることを証明しているのではないだろうか?

 

スキン【冷酷な大鎌】

 

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