グラニト【砂漠の岩巨人】
概要
呼称 | 砂漠の岩巨人 |
陣営 | ババリア部族 |
ストーリー
タスタン砂漠の乾燥した砂が
岩石でできた体に当たるたび……
グラニトはユグドラシルの湿った土が
恋しくなる。
しかし、そこを離れたことを後悔したことは
一度もなかったーー
ほかのエレメントガーディアンと同じく、
グラニトは自然界の五大元素から誕生する。
シリウスは波から生まれ、
レスぺは嵐から生まれた。
そしてグラニトは、
土の元素の力が強く顕れた、
引き裂かれた大地の中から生まれた。
彼は、岩盤を代表する
エレメントガーディアンだ。
誕生して間もない頃、
グラニトは、荒れている元素のバランスを
調整する、という使命を帯びた。
今とは違って、エスペリアの五大元素は、
平穏ではなかったのだ。
グラニトが荒廃した大地の上に立つと、
引き裂かれた大地は癒やされ、
険しい山岳も緩やかになる。
絶えず形を変えていく風の元素や、
熱く燃え盛る火の元素と違い、
土の元素はとても温和だった。
一度グラニトが力を発揮すると、長い間、
元素のバランスを維持し続けることが
できるのだ。
そのため、グラニトはほかの
エレメントガーディアンのように
あちこち動き回る必要がない。
だが、ヴェルディア連盟の民の
招待を受けたため、
ユグドラシルに移住することになった。
この地では岩のようにじっとしている
時間が多かった。
気づけば、小鳥やウサギなど小動物たちの
憩いの場になっていたのだった。
元素の影響でユグドラシルが荒れることは
なかったが、エスペリア全土で戦争と殺戮が
絶えず繰り返されていたため、
豊かな大地は血で赤く染め上がり、
死体で埋め尽くされていった。
大地の穢れは日に日に増していき……
ついには、グラニトにも
大きな影響を与えたのだった。
グラニトは大地との結びつきが強い。
影響されるのは理の当然だ。
絶えぬ争いが大地を震わすたびに、
穏やかだったグラニトの心が怒りに
満ちていくのだった。
だが、グラニトは神々から使命を与えられた、
エレメントガーディアンである。
怒りで我を忘れてはいけない。
そう、言い聞かせながら、
必死に平常心を保とうとしていた。
何度も何度も自信を抑えるも、
心の限界がすぐそこまで近づいていた……
口火を切ったのは、
同じエレメントガーディアンである
カザードだった。
彼の裏切りを知り、グラニトはついに
怒りを爆発させてしまったのだ。
温和だった土の元素が暴走し、
次々と大地を引き裂いていった。
地下から押し寄せた岩石が、
緑豊かな大樹をなぎ倒し、
至る所から地表に放出したマグマは、
森を吹き飛ばして跡形もなく消し去ったのだ。
ヴェルディア連盟の民は、
グラニトを責めることはなかった。
だが、グラニトを見つめるその瞳は、
恐怖に怯え揺れていたのだ。
彼らの眼差しを見たグラニトは、
もうユグドラシルに居続けることは
できないと悟った。
戦争が終わらない限り、
この森に平和は訪れない。
グラニトの怒りはより一層、
激しさを増していった……
グラニトは森を離れ、
人里離れた砂漠の奥地へと向かった。
ここなら自分の怒りを爆発させても、
誰かに火の粉が降りかかることはない。
激しい砂嵐は引き裂かれた大地を埋め、
グラニトの心を鎮めてくれる。
彼はここでババリア部族と知り合い、
迎えられた。
それからというもの、
グラニトはババリア部族と共に戦っている。
湧き上がる怒りは、すべて敵にぶつけていた。
だが、エレメントガーディアンの使命を
放棄したわけではない。
森であれ砂漠であれ、
グラニトは常にエスペリアの大地と繋がり、
癒やし続けていたのだったーー
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