ガイウス

ページ名:ガイウス

ガイウス【秩序の智者】

概要

呼称 秩序の智者
陣営 セレスチアル
身長 185㎝
趣味

・読書

・熟考

好きなもの

・フレンドリーで礼儀正しいもの

・きちんとしたレイアウト

嫌いなもの

・混沌や欺瞞

・非対称なレイアウト

現在地 不明
現在の身分 隠居者
関連人物

【友人】

ユージーン

【養子】

リベータ

ルシラ

ストーリー

初めてガイウスに会ったのは、

僕がセレスチアルの偵察兵だった時だった。

当時、僕たちの小隊が

カタストロフの偵察中に見つかって、

ここで終わりか……と思った。

だがその時、ガイウス率いる大部隊が

いち早く駆けつけてくれたのだ。

この目で彼を見たのは初めてだったが、

ガイウスのことはよく知っていた。

彼はセレスチアルのエリートで、

刑律の女神モルガナ様自慢の生徒として、

常に献身的に仕事に取り組み、

決して怠けることはなかったのだ。

彼と互角に渡り合うカタストロフなど

いない。

ガイウスの光が届くところでは、

どんな邪悪も逃げ道がなかった。

……その戦いは我々の勝利に終わった。

幸いにも生き残った神々は

群山へと報告に急いだが、

彼は1人で戦地に留まり、

犠牲となった仲間の魂を

故郷へと帰していたのだ。

その中には、

僕の最愛の親友も含まれていた。

時が経ちーー

僕は怪我が理由で退役し、

群山の頂上に戻ってからは

監獄で獄卒になった。

予想外だったのは、

見張っていた囚人の中に、

僕のかつての恩人……

ガイウスがいたことだ。

(優秀で将来が有望なはずの青年が、

なぜ監獄に……?)

探りを入れた結果、

ガイウスは同族を裏切り、

カタストロフと結託して

神器を奪って逃亡したと知る。

僕はその事実とガイウスを

結びつけることができなかった。

僕にとって彼は、

正直者で悪を憎み、

犠牲となった仲間を優しく弔う

誠実なセレスチアルなのだ……

何か人に言えない秘密が

あるのかもしれない。

僕はガイウスに初めて話しかけた。

だが、彼は獄卒である僕を

神々の内通者だと思ったのか、

とても警戒した。

僕は何度も内通者ではないことを証明する。

昔ガイウスに助けられた僕の話をして

なんとか味方であるということを伝えた。

だが、それでも彼は動じず、

眉をひそめて重苦しい表情を浮かべながら

黙っていた。

彼はおそらく、

僕と共に帰還した『リベータ』という

少年のことを心配しているのだろう。

そう思った僕は、

ガイウスにリベータのことを

いろいろと伝えた。

才能のある少年は現在、

モルガナに師事している。

飲み込みが早く冷静沈着で、

神々から称賛されていて、

かつてのガイウスそっくりだ

ということを話す。

ただひとつ……

残念なことに、リベータは神々から

記憶を封じられていて、

群山に来る前のことを

思い出せないと付け加えた。

ガイウスはその悪い知らせを聞いて

少し驚いたものの、

すぐに落ち着きを取り戻して

僕にそっと感謝の言葉を述べた。

彼が僕の話に反応してくれるのは初めてだ。

『鉄は熱いうちに打て』という

ことわざ通り、

僕は勇気を出してガイウスに尋ねた。

「どうして神々と

和解したくないのですか? 

あなたが神器を奪ったのは、

力を得るためでも、

群山を転覆するためでもないように

思えるのですが……」

ガイウスは僕にそう尋ねられることが

わかっていたかのように、

落ち着いて口を開いた。

「ここ最近で、

きっと君もリベータのことが

わかったはずです。

君はリベータがただの冷酷な武器だと

思いますか?」

僕はしばらくの間、言葉に詰まった。

「だから和解したくないんです。

それに本来高潔な神々が、

リベータを命あるものとしてではなく、

目的を果たすための道具としていることも

許せません」

それからほどなくして、

セレスチアルの使いが群山に

知らせを持ってきた。

神器が生まれた遺跡『真理のゆりかご』が

復活したそうだ。

神々はリベータを『神器』として

遺跡に送る準備を始める。

僕は急いでそのことを

ガイウスに知らせた。

だが彼はそれを聞いても、

僕が想像していたよりも慌てたり、

怒ったりしなかったのだ。

それどころか、

穏やかにガイウスが逃亡する前後に

起きたことを語り始めたーー

ガイウスと『ユージーン』という

カタストロフは、

ひょんなことから行動を

共にすることになったという。

そしてセレスチアルとカタストロフが

奪い合っている『神器』というのが

実は双子の赤ん坊だったことを知り、

とても驚いたそうだ。

だが一緒に過ごす中で、

彼らは純粋無垢な2人の子どもたちに

対して情が湧き、

冷酷な武器と思えなくなっていったのだ。

彼らは子どもたちを

セレスチアルやカタストロフの

武器にするわけにはいかないと思い、

それぞれ同族を裏切った。

その後、子どもたちの運命を背負い、

荒廃した地に身を隠したという。

僕は静かに彼の話を聞いていた。

ガイウスは長い間こういう話を

誰かと話していなかったのか、

最初はたどたどしく話していたが、

最後には思い出に浸るように、

身を隠していた時の様々なことを

詳しく話してくれた。

例えば……

ユージーンにいたずらされたこと、

リベータが姉・ルシラと

遊んだりふざけたりしたこと、

ユージーンは記憶力がとても悪く、

買い物に行くよう頼むメモを

残さなければならなかったことなど……。

僕たちは思わず笑い合った。

ガイウスの笑顔を見たのは

これが初めてだった。

彼は普段、自分を抑え込んでいたのだ。

「あの子たちに会った時から、

私とユージーンはずっと、

『神器』という立場から

解放したいと思っているんです。

あの……。

私の姉であるモルガナを

ここに呼んでくれませんか? 

彼女に話があります」

神々の中には、道を誤っても

正しい道に戻ろうとする者が多いため、

モルガナ様はガイウスが

改心しようとしているのではないか

という期待を胸にここへ来た。

だが、2人の再会は

お互い満足のいくものにはならなかった。

「ガイウス、

あなたには期待していたのに……。

あなたの言う通り、

この星の生命体が生き続けるためには、

『神器』をカタストロフに

利用されないように

私たちが制御しないといけません。

リベータが『真理のゆりかご』に

行くことは、揺るがない事実。

余計な口出しはしないように」

モルガナ様は失望と怒りを顕にして

去って行った。

ガイウスを見ると、

彼はモルガナ様の命令通り、

それ以上何も言わなかった。

その姿を見て、僕は不安を口にする。

「リベータには、

以前の記憶がありません。

カタストロフがこのことを知れば、

やつら側にある神器を

連れてくるでしょう……。

姉弟が戦場で鉢合わせてしまったら……」

長い沈黙の後、

ガイウスのため息が聞こえた。

「手は尽くしました。

彼らが再び出会ったらーー」

ガイウスは、もう一度沈黙し、

深いため息をついてから口を開いた。

「私は、彼らを信じたいです」

セレスチアルとカタストロフの

間に起きた『真理の戦い』が終結して、

長い時間が経った。

双方の指揮官は、

決戦の最後の瞬間に遺跡中を混乱に陥れ、

廃墟だけを残して煙に消えたらしい。

僕から戦いの結果を聞いたガイウスは、

特に何も言わずただホッとしたような

笑みを浮かべた。

職務に反して

彼のために情報を伝え続けた僕に対し、

彼は真摯に礼を述べてくれた。

元々は、

かつて彼に命を救われた恩返しとして

密かに助けていたつもりだったが、

ガイウスの口から全貌を聞いて、

いつの間にか彼の考え方に

賛同するようになっていた。

お礼を言われて、

どう返答すべきかわからず頭をかく。

だがその時。

幸いにも牢屋の外から

騒ぎ声と少女の叫び声が聞こえてきた。

「本当にここなの!? 

ねぇ、リベータ、ユージーン。

道を間違えてないわよね?」

僕が無意識にガイウスを見ると、

彼は既に立ち上がって

身だしなみを整えていた。

「では、さよなら」

彼は僕に微笑んで頷いてから、

最後に一言付け加えた。

「もう会わないことを願いますよ」

 

ドリーのコーナー

ガイウスは昔からセレスチアルの天才だ。

正直で厳格で、聡明で勤勉で、刑律の女神・モルガナでさえも、彼を自慢の生徒だと考えている。

さらに貴重なことに、彼はいつでも誰にでも、謙虚な心をもって、平等で親しげに接することができるのだ。

ガイウスは自分の選んだ道を信じ続け、制裁と秩序を守るセレスチアルという立場を常に誇りに思っている。

ガイウスは、世界は何よりも秩序があってこそ回るもので、カタストロフは生まれつき混沌をもたらす生き物だと考え、秩序を乱すすべての行為が許せない。

そう、大ぼら吹きで、一見狡猾そうに見えるカタストロフ・ユージーンに出会うまでは。

ガイウスはユージーンがセレスチアルの兵器を奪った犯人だと誤解し、法器で彼と自分をきつく縛り上げて彼に兵器のありかを自白するよう迫ろうとした。

だが真犯人を突き止め、兵器を奪い返すと、ガイウスはようやくユージーンはカタストロフ陣営でありながら、カタストロフとして悪事を働いたことがないことを信じられるようになった。

ガイウスは「兵器」がカタストロフの手に落ちた場合、すぐに兵器を破壊するよう師匠・モルガナに言われており、そのやり方に一切疑いを抱いていなかったが、そのセレスチアルの兵器というものが、泣いたりはしゃいだりする2人の子供だということを目撃した時、ガイウスは初めて自身の純粋で理性的な判断に疑念を抱いた。

ユージーンは、「ハトたち」がカタストロフ同様、「兵器」の名を持つ子供たちを決して大切にしてくれないことを最初から憂慮しており、ガイウスは証拠を求めてようやく現実を認めた。

彼は、高尚なセレスチアルたちが命を目的達成のための道具として扱う選択を下したことに失望した。

命を尊重したいという彼自身の思いから、最終的にガイウスはユージーンと共に、2人の子供を連れて逃亡の旅へ出た...

ガイウスがセレスチアルに捕まって収監された時、モルガナは彼に誤った道を選んだことを後悔しているか尋ねると、ガイウスは、モルガナやセレスチアルたちが求めていない答えを出した。

ユージーンと2人の子供と共にした3年間で、ガイウスは何よりも命が大事だと確信したのだ。

彼は2人の子供を「兵器」という立場から解放するためなら、どんな犠牲も惜しまないと考えていた。

 

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