ウォック

ページ名:ウォック

ウォック【ワイルドストライク】

概要

呼称

・ワイルドストライク

・ウルサスの勇士

・無敗の剣闘士

陣営 ババリア部族
種族 ウルサス
年齢 27歳
身長 200㎝
趣味

【昔】

・兄との腕くらべ

【現在】

・戦闘で勝利すること

好きなもの ウルサスに栄誉をもたらす全て
嫌いなもの

・軟弱だった過去の自分

・ケンタウロス

故郷 タスタン砂漠
現在地 血の闘技場
現在の身分 血の闘技場無敗の勇士
関連人物

【宿敵】

ティーダ

【兄の仇】

ゴルス

ストーリー

弱肉強食、適者生存はババリア部族の掟である。

その中でもウルサスは屈指の一族だった。

だがそれはもう過去の話……。

 

英雄たちがどんなに偉大であっても、

その栄誉が永遠に続くわけではない。

ウォックがこのことに気づくのが

もう少し早ければ……

もしかしたら、

助かる命も助けられたかもしれない。

 

ウルサスの首領であった兄は、

縄張り意識がとても高く、

そこに踏み入れた者はどんな相手だろうと

一切許さなかったのだ。

そんな兄に果敢にも挑んできた者がいた。

ケンタウロス族ーー

だが、下等種族がどんなに吠えようが

ウルサスに適うはずもない。

そうたかをくくっていたその時だった。

 

目の前で兄が殺されたのだ……。

ウォックはその場にただ立っていた。

動くことも、助けることも、

何もすることができなかった。

兄とともに成長した彼にとって、

兄は誰にも負けるはずがないと思っていた。

しかし長い槍が兄の胸を貫いたとき、

彼の中の神話が打ち破られた……。

兄の身体から吹き出る血が額に飛び散った時、

ウォックは我に返った。

この生暖かい血は……

一族が、兄が、祖先が自分を呼んでいるのだと。

ウルサスは力の化身、負け知らずの勇士。

誰にも屈せず、絶対に倒れない。

それがウルサスだ!

 

だが、現実はそう甘くなかった。

ケンタウロス族に倒されてからというもの、

ウルサス一族は笑いものとされていた。

名誉を失い、首領を失った一族は

継承者もいないため、再びまとまることはなく、

散り散りになっていった。

そして、資源や領地も全て失ったウルサスは

没落したのだった……。

 

しかし、ウォックは一族を復興させるために、

一人立ち上がったのである。

 

『血の闘技場』

 

弱肉強食の掟が絶対である

ババリア部族だからこそ生まれたこの闘技場は、

弱者は生き残ることができない。

勝者は観衆の歓喜と祝福に包まれて、

莫大な栄誉を手にするのだ。

 

かつては、戦士としてではなく、

観衆としてこの闘技場に通っていた。

なぜなら、

身体の強靭さ、凶暴さ、力強さ、

全てにおいてウルサスの横に出るものはいない。

ウルサスとまともに戦える奴はそうはいない。

俺たちはただ、観客席で観戦するだけだ。

そう思っていたからだ。

 

だが、ウルサスが強者である時代は

終わったのだ。

誰もが悔み、誰もがウルサス全盛の時代を

懐かしんだ。

首領の弟であるウォックに、

一族から期待の目が向けられるも、

継承者ではなかったため、

その期待はだんだんと薄れていった……。

 

ウォックは一族のため、

無駄なプライドは捨て、

かつての名誉を取り戻すために

闘技場に戦士として挑んだのだ。

 

また兄のように一族をまとめ、

全盛期だった時代に導くことはできるのか? 

勝つことはできるのか? 

いつまで勝ち続けられるのか? 

勝つことで認められるのか?

 

そんなふうに自問自答を繰り返すが、

答えはただ一つーー

 

「ウルサスの屈辱は必ず晴らす! 

そのためならどんな相手でも立ち向かって、

全て打ち倒してやる!」

 

ウォックは自らを奮い立たせ、

闘技場に堂々と立つ。

 

「今日、幸運にも高貴な部族の戦闘を

目の当たりにできる。ウルサスの選手だ!」

 

覚悟を決めたウォックは強かった。

一度も負けることなく、月日が経っていく。

 

「勇者ウォック、これまで、一度も敗北なし!」

 

ウォックは今日もまた血の闘技場に立ち向かう。

そこには運命と栄誉が彼を待っている。

 

「喜び讃えろ! 

俺の拳はお前たちに本当の力を示している」

 

ドリーのコーナー

幼い時から兄と一緒に育ったウォックは、ウルサスのリーダーである兄にただひたすら憧れていた。

兄の強さを借りて優越感に浸り育ってきた。

和やかな家庭、強力なリーダー、高貴な一族の地位を持つウォックは、何の悩みもない生活を送った。

しかし兄がケンタウロスの槍に心臓を貫かれることで状況は一変した。

高貴なウルサスの地位は一晩にしてどん底に突き落とされた。

一族は貶され、家を奪われ、ウォックは兄を含め全てを失ってしまった。

兄には子供がおらず、弟であるウォックが家族を背負っていかなければならなくなった。

自分にできるのだろうか?

長い間、一族のウォックへの期待と自分への自信喪失が彼の心を引き裂いた。

そんな中でウォックは兄のことを思い出した。

兄は自分の事をいたわりつつも、勇敢な戦士に育て上げようとしていた。

彼の心のなかにも闘争心がなかったわけではなかった。

ただ今まで目覚めていないだけだった。

頂点からどん底に突き落とされた屈辱、ウォックはこの屈辱を自分の手で解決しようとした。

そのためには血の闘技場で戦い続け、勝利を積み重ねていくことが近道だった。

兄の後ろに隠れている臆病なウルサスの少年ではなく、血の闘技場で勇敢に戦い、これまで一度も負けたことのないウルサス戦士の姿がそこにはあった。

 

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