グウィネス

ページ名:グウィネス

グウィネス【ドラゴンスレイヤー】

概要

呼称 ドラゴンスレイヤー
陣営 ブライト王国
年齢 16歳
身長 168㎝
趣味 弓術
好きなもの

・養父のように帝国を守る戦士になること

・養父のような崇高な存在になること

嫌いなもの

・失敗

・弱々しい女として見られること

現在地 王国の王宮
現在の身分 ロイヤル守備軍現役兵士
関連キャラ

【養父】

ヘンドリック

【親友】

ペギー

ストーリー

ブライト国王を守った、

弓の使い手グウィネスーー

 

彼女は赤ん坊の時に、

ロイヤル守備隊指揮官である

ヘンドリックに養女として迎えられる。

しかし、そんなことを

微塵も感じさせないくらい

本当の父娘のように育てられ、

互いに似ているところも

たくさんあったという。

その中でも特に似ているのは、

女の子でありながら

ヘンドリックに負けず劣らずの

凄まじい力を持っているということだった。

 

グウィネスは、

自分の出生について何も知らない。

そして、ヘンドリックもこのことについては

決して口にすることはなかった。

それでもグウィネスは

幼い頃からヘンドリックに愛され、

何不自由なく幸せな暮らしをしていた。

ヘンドリックの愛はとどまることを知らず、

長年勤めている仕事場の王宮にも

グウィネスをよく連れてきていた。

そのため、王女や貴族たちと一緒に遊んだり、

教育を受けたりすることも多かった。

気づけば、王女と同じように

優雅な立ち振舞をするようになっていた。

 

しかし、

この時は誰も気づいていなかったという……。

グウィネスの身体が

どんどん強靭になっていったことをーー

 

他にもグウィネスは

貴族のスポーツであった騎馬や弓術なども

学んでいたが、

嗜む程度にしか学んでいなかった

王女たちとは異なり、

グウィネスは弓術に対して

生まれ持った才能があったのだ。

それに目をつけた王宮の弓術教官たちは

彼女に弓術を惜しみなく伝授し始めて……。

 

グウィネスはみるみるうちに上達していき、

ただ的を射るだけでは満足できなくなっていた。

そうして彼女は、

自分の才能を発揮できる場所を

探し求めたのだった。

 

いつものように王宮へ来ていたある日ーー

父であるヘンドリックの

訓練場へ立ち寄った時、

自分の居場所はここだと感じたのだ。

すぐさまロイヤル守備隊への加入を希望したが、

娘を溺愛するヘンドリックが

許可するはずがなかった。

父親が駄目なら、

その上の立場である国王なら……

と彼女は直接交渉しようとしていた。

しかし、ヘンドリックと同じく

幼い頃からグウィネスを見守ってきた国王も、

危険なロイヤル守備隊への加入は

許可しなかったのだ。

二人から許可をもらえず、

ひどく落ち込んだグウィネスだったが、

それでも鍛錬を怠ることはなかった。

しかし、グウィネスにチャンスが訪れたのだ。

 

ある日ーー

国王と一緒に狩りにでかけていた時、

郊外で巨大なリザードドラゴンに

出くわしてしまう。

飛行能力が退化してしまった

ドラゴンの亜種とはいえ、

凶暴で危険な生き物だった。

近衛隊は国王を守るべく、

弓矢で対抗するも硬い鱗に矢は弾かれ、

傷一つつけることができなかったのだ。

グウィネスは国王と王女たちを

馬車に避難させた後、

戦馬に掛けてあるビッグアーチを手に取った。

このビッグアーチには魔法がかけられており、

巨大な獲物を仕留めるために

作られたものだった。

本来であれば、

成人男性3人で力を合わせて

やっと持ち上がるものであり、

一人で扱える代物ではない。

しかし、グウィネスは一人で弓を持ち上げる。

 

「いかなる困難にも屈しません!」

 

そう言ってリザードドラゴンに向けて

矢を放ったのだった。

矢は鋭い音を立てながら、

凄まじい速さで飛んでいき、

リザードドラゴンの頭を貫いた。

 

その姿を見た国王は

息もつけないほど驚いていた。

 

「どうやら彼女の騎士団への加入を

考え直さねばなるまい」

 

混乱している近衛隊とは違い、

顔色一つ変えることなく

落ち着いていたグウィネスを見つめながら

国王はそう思ったのだった。

 

「グウィネス?

可愛い顔してどこからあんな力が

湧いてくるんだか!

とにかくあの子は怒らせないことね、

でないと頭を撃ち抜かれるわよ!」

 

ペギー王女も同じく、

彼女に対する見方が変わったようだったーー

 

スキン【バラのハープ】

 

グウィネス【ロストウィング】

概要

呼称 ロストウィング
陣営 竜族
身長 168㎝
趣味 弓術
好きなもの ウェイトトレーニング
嫌いなもの か弱い女のように見られること
現在地 不明
関連人物

【養父】

ヘンドリック

【親友】

ペギー

【同族】

シルヴィン

ストーリー

この空気中に漂うにおい……弱さ、無能さ、下劣さ、俺はよく知っている。

これは人間特有のにおいだ。

この虫けらどもめ、よくもこの俺のナワバリに侵入してきたものだな。

まぁ、怪我を負ってから10年以上もここでじっとしてたんだ、そろそろ体も動かさないとな。

俺は胸の傷跡を一瞥した。

これだけの時間が経っても、まだ傷は癒えない。

傷跡には青白いエネルギーの結晶が凝結し、慢性的な毒にでも侵されたかのように、時折焼けるような痛みが襲う。

ロックリザードである俺は、岩のように頑丈な鱗を持ち、そこら辺の武器では俺に傷一つつけられない。

俺は自分の鱗が無敵だと思っていた、あの純血竜の一撃を食らうまでは。

この傷の元凶をはっきりと覚えている……あの蒼白の純血竜だ。

十数年前のある夜、俺と俺の一族は人間の町を略奪していた。

純血竜に遭遇したのはそのときで、ヤツは人間の姿に変装をしていた。

隣には、赤ん坊を抱えた召使を従えていたんだが、ヤツらもドラゴンの化身であることは明らかだった。

その赤ん坊から発せられるドラゴンのオーラ、俺を欺けるはずがない。

「お前を殺してから、その赤子を食らってやる」

俺はその純血竜が忌み嫌うであろう言葉で挑発した。

それは激しい戦いだった。

血統では圧倒的に不利だったが、それを俺たちは頭数で補った。

最終的に、俺がとどめを刺すことで戦いは終結したが、その代償はかなり大きなものだった。

結晶化したドラゴンブレスを食らったことで胸に重傷を負い、俺以外の一族は全滅した。

そして赤ん坊は召使に抱えられ、逃げ惑う人間たちとともに町の外へと消えていった。

彼女を追って始末しようとしたが、胸の傷がそれを阻んだ。

それにただの赤ん坊を逃したところで、問題になるほどのことではない。

今度見つけたら殺せばいい。

なぜ純血竜が再びこの大陸に現れたのかは分からない。

何千年経っても、ヤツらに対する憎しみが消えることはない。

太古の昔、人間が神々と肩を並べたと言われる時代、古代人は純血竜を飼いならしていた。

彼らはドラゴンの血を融合させ、錬金術で亜竜と呼ばれる新種を数多く生み出していった。

俺たちの一族、ロックリザードもその一つだ。

亜竜は呪われた運命を背負って生まれてきた。

人間は俺たちは失敗作とみなし、純血竜は、人間の汚らわしい錬金術によって生み出された怪物、血統を汚す産物だと唾棄した。

純血竜は、人間に酷使されることには反発するくせに、亜竜の苦難を徹底的に無視した。

まるで俺たちの存在そのものが、ヤツらの恥と言わんばかりに。

だが、俺たちを受け入れようとする純血竜も、まったくいないわけではなかった。

やがて、女神デューラの仲介で同盟を結んでくれる純血竜が現れ、デューラの導きによって、彼らは人間界から遠く離れた地、竜の島へと旅立っていった。

しかし、俺の一族が竜の島に足を踏み入れることはなかった。

ロックリザードは、亜竜の中でも悪名高い一族で、俺たちを侮辱する純血竜は一網打尽にして殺してきた。

俺たちの存在自体を冒涜とみなすヤツらなど死んで当然なのだ。

ほとんどのドラゴンが島に旅立った後も、俺たちは人間界へ留まった。

それから何年経ったのだろうか、俺たちは人類文明の没落を目の当たりにした。

神々に肩を並べるとまで言われていたあの人間がだ。

復讐を果たすにはちょうどいい機会だった。

俺たちは人間の土地を略奪し、これまでの怒りを爆発させた。

俺たちが通る場所すべてに恐怖を植え付けていった。

かつてドラゴンを奴隷にしていた人間が、今では俺たちを一目見ただけで顔から血の気がひいてやがる。なんとも皮肉なものだ。

人間のにおいが近づいてくる。

俺は胸の傷跡を舐めた。

ちょうどいい、10年以上ため込んだ怒りを吐き出すときが来た。

人間たちが徐々に俺の視界に入ってきた。

ヤツらは重武装していて、掲げる旗には王家の紋章が描かれている。

どうやら王家の狩猟チームらしいが、残念ながら今回は俺に狩られる側だ。

今、俺の目の前にいる人間たちは、過去に遭遇したどんな軍隊よりも訓練されているようだ。

だが、巨大ドラゴンを相手にするのは初めてなのだろう。

俺を見るなりすぐ陣を乱していた。

乱戦のさなか、異様なオーラが俺の注意を引いた。

それは隊列にいたひとりの少女が発していたものだ。

彼女が放つオーラに俺はすぐ既視感を覚えた。

そして彼女が構えていた特殊な長弓も見た。

人間の町を略奪していたとき、俺はこの武器を何度となく目にしていた。

だが、人間の弱い力でこの弓を扱える者など見たことがない。

いつも数人が協力して矢を放っていた。

しかしその少女は、たったひとりでその長弓を引き放った。

俺は人間の限界を知っている。

この少女、人間じゃない!

次の瞬間、俺の疑念は確信へと変わった。

彼女が纏うオーラはますます濃くなり、ついには凝集し、ひとつの巨大なコアとなった。

俺はその圧力に身動きを取ることさえできない。

この力は明らかに純血竜の血統からだ!

彼女が放った矢が近づいてくるのを見た。

岩の鱗を貫き、頭蓋骨に突き刺さる。

意識が消える前に、あのとき俺が見逃した赤ん坊の姿が脳裏をよぎった。

これもまた皮肉なものだな。

 

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