セリス【フィアレスブレード】
概要
呼称 |
・フィアレスブレード ・ライアン家の雛鷹 ・大お嬢様(セインの彼女に対する呼称) ・指揮官閣下(部下の彼女に対する呼称) |
陣営 | ブライト王国 |
年齢 | 23歳 |
身長 | 170㎝ |
趣味 | 軍生活 |
好きなもの | かぼちゃのクリーミースープ |
嫌いなもの |
・恐頭骨庭 ・墓守議会 |
故郷 | 帝都ーサバンナ |
現在地 | ライアン宅 |
現在の身分 | 黎明先遣隊指揮官 |
関連人物 |
【師匠】 ・セイン 【叔父】 ・バートン |
ストーリー
ライアン家といえば、
ブライト王国の安定と繁栄のためならばと
何代にも渡り将校を輩出し、
華々しい戦功を数多く挙げるほどの名家である。
そんな由緒正しき家計にセリスという
美しい一人娘が生まれ、
愛情たっぷりに育てられたという……。
そう、彼女が10歳の時に起こった、
あの戦いまではーー
ブライト王国は領土争いで
ババリア部族と頻繁に戦争を繰り返していたが、
ついに燻っていたものが爆発し、
大戦へと発展する。
人の命が無残にも切り捨てられ、
血の雨が降りしきる大戦で、
セリスの父や兄たちを含む
国が誇るライアン家の軍人全て
殺されてしまったのだった……。
王は彼らを名誉ある戦死を遂げたとし
勲章を与え、今までと変わらない生活が
できるようにした。
しかし、セリスだけは納得いかなかったのだ。
いくら貴族としての尊厳を保ち、
裕福な生活を送ることができるよう
王が取り計らってくれたとしても、
かつて栄光を手にしたライアン家はもうない……
このままでは、名門ライアン家は
没落の一途を辿っていくだろう。
一族の行く末を悲観し、
悲しみに打ちひしがれている家中の様子を見た
セリスは、幼心に決心する。
「ライアンの家は武勲の家。
お爺様もお父様も将軍だった。
だったら私も将軍になればいい!」
王国において女性の将軍は
存在したことがなかった。
しかしセリスは、王のため、国のため、
そしてライアン家復興のために、
最初の女将軍になろうと
あえて茨の道を選んだのだった。
決意したその日から、
セリスは貴族社会における女性の教養ではなく、
将軍としての訓練や勉学に励んだ。
剣術をはじめ、槍術や馬術、
日々の武芸の稽古を血が滲む思いを
積み重ねていくセリス。
訓練が終わった後も、
彼女に休息がやってくることはなく、
父が遺した軍法・兵法に関する書物を
夜中まで読み漁っていた。
その姿を心配することしかできない母親は、
心が裂けるほど苦しかったという……。
そうして月日は流れーー
セリスが16歳になったその年、
彼女はついに動きだしたのだ。
毎年開催されている王国の建国記念日の祭典で、
伝統的な余興として行われる武闘大会に
セリスは参加しようとしていた。
この武闘大会の優勝者は国王より
直接騎士の位を叙勲される決まりだったからだ。
これまでセリスは、なんとか自分一人の力で
ライアン家を復興させようと努力してきたが、
女性であるという枷はとても重かった。
どんなにライアン家という
肩書があったとしても、
女性が将軍まで上り詰めることは無きに等しい。
「それならば、武闘大会で優勝して
実力を皆の前で証明し、
叙勲式で国王陛下に軍に入るご許可を
頂けるよう直接お願い申し上げる!」
そう意気込んでいたが、
大会参加の条件は
『貴族平民問わず20歳未満の男子』。
このままでは大会に参加できないだけでなく、
ライアン家の復興を危ういと考えたセリスが
用意していたものはーー
「女だからダメだと言いそうな奴らに
文句を言わせる機会を与えない」
「すべては一発勝負。
陛下もダメだというかもしれない。
皆に嘘をついたから
優勝を取り消されるかもしれない」
「ううん、そもそも優勝なんて
できないかもしれない。
でも、私にはこれしかない!」
セリスは頭部をすっぽり覆い隠せる兜と、
男性ものの衣服の上に鎧を身につけ、
男性に扮して大会の参加を申し込んだのだった。
(よし、バレていない。これならーー)
長年壮絶な努力を重ねて
訓練をしてきたセリスは、
巧みなスキルで次々と敵をなぎ倒していき、
女性なんて微塵も感じさせないくらい強く、
そして美しかった。
彼女に敵うものは現れず、
見事優勝することができた。
騎士叙勲、当日ーー
大会期間中ずっと兜を被ったまま、
顔を一切出さない小柄な青年に、
大いに興味を抱いた国王は
自ら青年を引見した。
従者に促され、国王の御前に跪く青年。
「華麗に勝利を収めた、
そなたの顔を見せてはくれぬか」
国王の言葉の後、
兜をゆっくり取り外したその瞬間、
謁見の間ではどよめきが起こった。
誰もが驚きを隠せず、
隣人と顔を見合わせては
その人物を穴が空くほど凝視している。
特に彼女に敗れた屈強な男たちは皆、
恥じ入った表情をしていて、
いても立ってもいられない様子だった。
国王は彼女の凛とした眼差しにとても感服し、
セリスに騎士の位を授与しただけでなく、
前例を破り軍への入隊を許した。
「お心感謝いたします!
我が王のため、国のために
この身を捧げることを誓いましょう!」
武闘大会の伝統を覆し、
国王陛下をも認めさせたセリスの噂は
瞬く間に国中に広がった。
その後、念願であった軍に入ったセリスは、
周囲の様々な思惑にも負けず、
自分を信じてくれた人々の期待を
決して裏切らなかった。
培ってきた武勇と知恵をもって、
やがて皆が尊敬する将軍にまで上り詰め……。
ライアン家の栄光は、
王国初の女性将軍セリスの手によって守られた。
彼女がいる限り、
これからも輝き続けてくれるだろう。
「栄光は我が心の内にあり、
ゆえに恐れるものは無い!」
ドリーのコーナー
プロの軍人としての作風で、ある意味では女性らしくなく、多くの男性よりも有能で毅然としている。
スキン【静かな夜道】
コメント
最新を表示する
NG表示方式
NGID一覧