フレイラ

ページ名:フレイラ

フレイラ【森の春姫】

概要

呼称

・森の春姫

・春風の娘

陣営 セレスチアル
種族 百合の化身
外見年齢 15歳
身長 163㎝
趣味 他人に対して役に立てそうなこと全て
好きなもの 生き生きとしたもの全般
嫌いなもの

・カタストロフ

・役に立たない自分

故郷 デューラのガーデン
現在地 世界各地を巡っている
現在の身分 春風の娘

ストーリー

「季節を忘れた草花で、

大地を埋め尽くし世界に豊穣の恩恵を与える。

これはフレイラだけができることです」

 

吟遊詩人アンジェロが作った

『エスペリアの4つの季節の賛美歌』には

こう書いてあったーー

 

フレイラの生まれた年は、

それはそれはとても寒かったという。

冬の戦乙女の怒りによって大寒波が引き起こされ、

エスペリア大陸全土が

凍てつく氷で包まれたのだ……。

誰も抗うことができず、

大地は氷で覆い尽くされ

枯れ果ててしまった。

野生のユリの蕾をひとつだけ残して……。

 

厳しい冬の終わりを祈り、

再び春の訪れを願うと、

最後に残されたユリのつぼみが花を咲かせた。

そして、その花から

フレイラが生まれたのだったーー

 

新緑のような淡い緑色の瞳、

その瞳と同じ色をした髪の可愛らしい女の子。

彼女がすくすくと育つにつれ、

大地は命を吹き返していく。

畑や山の木々が以前のように緑に覆われ、

春が訪れたのだった。

 

しかし、フレイラは他の神々と比べると

少しズレた言動をすることが多く、

異端児扱いされていた。

それに加えて、悪魔を倒す力もなければ、

神器や聖具を作り出すこともできなかったのだ。

 

「う~ん。

お花を咲かせることはできるんだけどなぁ……」

 

「あっ、そっかぁ! 

神様じゃなくて、

きっと庭師になるのがいいのかも」

 

フレイラのそばにいた2羽の鳥たちは、

彼女の杖に止まり、ついため息をついてしまう。

 

「庭師になりたいとしても、

デューラの中庭はあなたが世話をする

必要はないからね」

 

「ねえ、他の神様たちの

手伝いでもしてみたら?」

 

きっと何を馬鹿げたことを

言っているのだろうと思っているに違いない。

しかし、フレイラは良くも悪くも

明るくポジティブで……。

 

「そうだね、やってみよう!」

 

2羽の鳥たちのアドバイスに、

フレイラは元気いっぱいに答えたのだった。

 

それからーー

フレイラは尊敬している神々を

熱心に観察しては模倣し始めた。

しかし、悪魔を倒しに行く時だけ、

震えながらひっそりと隠れて後をついてく。

神々が勇敢に戦っている間、

その激しさに怖くなり、彼女は足がすくんで

なにもできなかったのだった。

 

戦いの神の手伝いは自分にはできないと

さとったフレイラは、

ものづくりをしている職人の神に付き始める。

しかし、

神が精魂込めて作った巨大な鐘を

なんと壊してしまって……。

 

そんなことが続き、

フレイラが他の神々の手伝いをしようとしても、

ことごとく断られてしまうようになる。

フレイラはどんなに断られても、

めげずに力になろうと努力をするが、

すればするほど空回り上手くいかなかった。

 

「わたしは無価値な神なのね……」

 

何もできない自分が恥ずかしい、

役立たずだとふさぎ込んでしまったフレイラは、

悲しみの渦に飲まれていく。

そして、涙を流しながら杖に乗って

どこかへ飛び立ってしまったのだった。

 

どれだけの月日が経ったのだろうか……。

フレイラは自分を失い、さまよい続けていると、

まるで戦火に巻き込まれたかのような、

灰色に包まれた村を見て

思わず息を呑んでしまう。

大地が氷に包まれる前は、

かまどの煙が上がり家々から笑い声が聞こえる、

平和な村だったと聞いていたのだ。

生気を失った人々が行き交う中、

ボロボロの服を着た老人が

悲しみの表情を浮かべながら、

ポツリポツリと話し始めた……。

畑が凍り、作物も育たず、

貧しい村人は飢えに苦しんだという。

そして、国中で食物を奪い合うようになった。

国中だけにとどまらず、

国の食物を奪い尽くした人々は、

隣国にまで手を出し

戦争へと発展してしまったのだ。

国境に近いこの村は戦火に巻き込まれ、

家も何もかも失ったのだという。

 

ふと、空腹で泣く赤ん坊の声が聞こえてきて……

 

「ふさぎ込んでる場合じゃない!」

 

フレイラは、冷え切った心に火が灯り、

自分にもできることがあると奮起したのだった。

悪魔に怯え、神器も作れず、

異端児扱いされてきた

フレイラができること……。

 

それはーー

 

『花を咲かせること』

 

フレイラが鳥のさえずりのような

澄んだ声で祈りを捧げた瞬間、

空から雷鳴が鳴り響き、

暖かい雨が降り注いだのだった。

そして、凍った大地の氷を溶かし……。

潤った土からは、

草木や花が芽吹き

大地を緑豊かにしていったのだ。

春が訪れた村を見た人々は、

涙を浮かべながら喜んでいた。

 

フレイラは人々に希望の光を与えるため、

今日もなお歌い続けている。

 

スキン【スイートダンス】

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