タレン【ライジングフェニックス】
概要
呼称 | ライジングフェニックス |
陣営 | セレスチアル |
ストーリー
炎の中から蘇りし曜雀、タレンーー
「すべての穢れを燃やし尽くす。炎の裁きを!」
タレンは邪悪なものから世界を守るため、
祖先たちの魂とともに再び飛び立った……。
曜雀とは、感受性豊かな霊鳥で
人間より遥かに優れた
超人的な能力を持っている。
ドラゴンが空を羽ばたいていた時代から
存在していた曜雀は、
ドラゴンよりも知能が高い希少な存在だった。
だが、そんなある日……
平和な日々を送っていたタレンに
悲劇が襲う。
彼女の足元は真紅に染まり、
その先には冷たくなった母が倒れている。
何が起こったのか理解するまで
そう時間はかからなかった。
娘のタレンを守るため、
母は果敢に立ち向かい悪魔たちを追い払ったが、
その際に命に関わるほどの深手を
負ってしまったのだ。
タレンの瞳からは、
赤い涙がくちばしを伝って流れ落ち、
足元をさらに赤く染め上げていく。
もう息をしていない母の身体を覆うように、
タレンは嘆き悲しんだ。
唯一の家族を失った彼女は、
心が張り裂けそうになったのだった……。
幼い頃母が教えてくれた通り、
タレンは蔓を使って籠を作り、
母親の遺体をそこに乗せた。
そして、母親を曜雀の埋葬の地である
『炎陽の炉心』へ連れていくため、
くちばしで籠を咥え東の空に飛び立ったのだ。
タレンがまだ年端も行かない子どもの頃、
母からよく伝説の話を聞いていた。
曜雀の祖先は『炎陽の炉心』と呼ばれる
地中深くにある烈火の中で生まれたのだ。
そこは我々の魂の帰る場所でもある。
曜雀は自分の死を感知すると、
『炎陽の炉心』に身を投げる。
その時、
烈火の中にいる祖先の魂と繋がり融合し、
燃え盛る炎の一部となるのだという。
本来、
曜雀は死を事前に察知することができ、
自ら『炎陽の炉心』に飛び立っていくが、
母はもう何年も前から飛べなくなっていたのだ。
タレンは母親以外に曜雀に会ったことがない。
もともと希少な生き物であるが、
今では絶滅寸前で数が少ない。
そのため、タレンと母親は嫌というほど
孤独を味わってきた。
死んでまで寂しい思いを母にはさせたくない
と思っているタレンは、
祖先がいる『炎陽の炉心』に
必ず連れて行くと意気込むのだった。
どれだけの時が過ぎたのだろう……
タレンはついに
『炎陽の炉心』が地中深くにあるとされる、
大地の裂け目にたどり着いた。
『炎陽の炉心』までは遠いのに、
そこは灼熱の炎が燃え盛り、
熱さに強いタレンでも窒息しそうだった。
曜雀の身体は死後も腐敗せず、
そのまま残り続ける。
『炎陽の炉心』だけが
完全に身体を燃やしてくれるため、
ここで諦めるわけにはいかなかった。
母親を乗せた籠も熱さによって次第に脆くなる。
タレンは趾で母親を掴み進んでいった。
『炎陽の炉心』に近づくにつれ、
灼熱地獄がタレンを襲う。
ついに耐えられなくなったタレンは
羽のバランスを崩し、
母親とともにそのまま地心深くまで
墜落してしまい……。
タレンが目覚めると、そこは火の海の中だった。
しかし、
なぜかさっきまで感じていた熱さを
全く感じられない。
むしろ、心地のよい温かさに
包まれているようだった。
ふと、鳥の鳴き声が聞こえ、目線を上げると、
そこにはたくさんの曜雀が飛び回っていた。
一目見て、
祖先の曜雀たちだということがわかる。
なぜなら、その中に母の姿もあったからだ。
「あれは祖先たちの魂よ、
ここは『炎陽の炉心』」
「我が子よ、私達は最後の血脈なの」
母からの声に、
タレンは自分の使命は
終えたんだと気づくのだった。
「あなたはこれから
一人で暮らしていかなくてはならない」
「でも心配しないで、
私達はいつもあなたのそばにいるから、
炎があなたに新たな翼を、
そして無限の命を授けてくれるわ」
「私達、曜雀一族には
エスペリアの世界を守る使命があるの、
神々と力を合わせて
炎陽の力で邪悪な存在を焼き尽くし、
世界を守って」
そういうと曜雀の霊体たちは
次々とタレンめがけて飛んできて、
彼女の身体と融合しはじめたのだ。
すると、タレンの身体に変化が起き始めた。
爪とくちばしが消え、
翼が炎に包まれ大きくなり、
最終的に人の形に進化したのである。
同時に彼女の脳裏にはある場所が映し出された。
雪に包まれた山々、
そこで神々が彼女の到来を待っている。
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