イゾルデ

ページ名:イゾルデ

イゾルデ【テラーゴーレム】

概要

呼称

・テラーゴーレム

・先遣隊模範(生前の呼称)

陣営 グレイヴボーン
外見年齢 36歳
身長 200㎝
趣味

【生前】

・戦うこと

【死後】

・殺戮

好きなもの

・戦場

・栄誉

嫌いなもの 自身の壊れた体
故郷 ブライト王国
現在地 バンティス
現在の身分

・サイラスの実験品

・サイラスの殺人マシーン

関連人物

【狂気の改造者】

サイラス

ストーリー

「イゾルデは私の最高の傑作だ!」

 

グレイヴボーンであるサイラスが

放った言葉……。

その意味とはーー

 

かつて……。

イゾルデはブライト王国の勇敢な戦士だった。

戦闘では最前線で戦い、数々の武勇を挙げ、

兵士たちからも慕われていた。

だが戦争は苛酷で非情なもので……。

 

とある戦いの最中ーー

彼の率いる小隊は敵に包囲され、

苦戦を強いられていた。

だが、彼らは諦めず、

味方の支援を待っていたのだ。

仲間を奮い立たせ、

必死に耐えるイゾルデだったが、

これ以上身体が持たなかった……。

援軍がたどり着いた時、小隊は半分以上が戦死、

イゾルデも起き上がることができないぐらい

深い傷を負っていた。

医療兵によって担ぎ運ばれた彼を見ると、

あの燃え盛るような勇ましい姿はどこにもなく、

まるで影のように闘志を失っていたのだ。

 

そう、イゾルデはわかっていた。

この傷は一生治らないものだとーー

 

だが、彼は諦めたくなかった。

早くみんなの元に帰り、

また戦士としてこの国を守りたい……。

復帰を夢見て、イゾルデは各地の名医を訪ね、

負傷した身体を治そうと試みるが、

どの医者も首を横に振るばかり。

ブライト教会の神父でさえも、

彼の傷を癒すことはできなかった。

昔の様に剣を取り、敵を切り倒すこともできず、

時間だけが過ぎていき……。

英雄として、

兵士たちに慕われることもなくなってしまった。

 

杖なしでは歩けない身体と

成り果てたイゾルデは、生きる気力を失った。

そして、哀れみの眼差しを向けられる中で、

毎日酒を飲み、溺れ、

現実逃避を繰り返したのだった。

 

そんなある日ーー

イゾルデは人々の前から姿を消した。

きっと飲みすぎてどこかの路地裏で

野垂れ死んでいるに違いない、

死体は野良犬に食べられているに違いない、

様々な憶測が飛び交うが、

その中で彼を心配する者は

誰ひとりもいなかったのである。

 

そんな人々の思惑とは裏腹に、

イゾルデは険しい旅に出ていたのだったーー

 

彼は生きている人間は決して近づかない

無数の不死者がいる死の大地、

バンティスに向かっていた。

医者にも聖職者にも治せないなら、

残された道は一つしかない……。

イゾルデは最後の希望を抱き、

この地で傷の治療をしようとした。

もしそれが可能なら、

この地で不死者に襲われても構わなかった。

そのぐらい覚悟を決めていたのである。

 

廃屋のようにさびれた家の門を叩くと、

出迎えたのはサイラスという

グレイヴボーンの医者だった。

サイラスに事情を話すと、

今の身体よりも

もっと『完璧』な身体にしてやると約束された。

イゾルデは目の前の邪悪な笑みに満ちた

気の狂った医者に治療してもらうことを

少しためらった。

だが今の自分には失うものなどなにもない。

そしてサイラスの治療を受けることを

決意したのだった……。

 

手術が終わり、イゾルデが目覚めるとーー

これまでとはまるで違う自分がいたのだ。

 

「これはいったい……」

 

あまりにも異なる身体に、

イゾルデは理解が追いつかなかった。

すると、サイラスは得意げに話しだした。

まず、イゾルデの傷だらけの身体から

脳だけを取り出したという。

次に、どこからか集めた死体を縫い合わせ、

新しい身体を作り出し、

取り出したイゾルデの脳を移植させ……。

そして……最後に、

死霊魔術を施しイゾルデを蘇らせたのだと。

 

イゾルデは手足を動かしてみると、

この死体を縫い合わせた身体は、

以前よりずっと強靭になっているのがわかった。

しかも、まったく疲れや痛みを

感じることはなかった。

サイラスはさらに配合した錬金薬剤を

イゾルデの新しい身体に注入し、

身体の潜在能力を極限まで引き出したのだ。

 

すると……。

薬の副作用なのか、殺戮に対する欲望が

どんどん増幅していき……。

 

イゾルデは凶暴になり、

完璧な殺戮マシーンとして

生まれ変わったのだったーー

 

ドリーのコーナー

イゾルデは才能に恵まれた戦士ではなく、彼の戦闘での偉業や栄光はすべて、彼のたゆまぬ努力と、常識を超えた忍耐が蓄積した結果である。

彼は戦うことが生きがいであり、戦場こそが自身の存在を証明する場所であった。

彼は戦いこそが自分の人生の全てだと思っていた。

やがて戦争によって体がボロボロになったイゾルデはすべてを失ってしまい、いつか戦場に戻れるかもしれないという願いだけが、彼を支えていた。

最後の望みとして、イゾルデは、サイラスに継ぐバンティスに入った2人目の人間になった。

ある意味、2人は似ており、どちらも誰にも縛られず、目的のためなら何でもする性格を持っている。

サイラスも当然この点に関しては意識しており、イゾルデに限界のない、疲れを知らない、痛みを恐れない新しい体を与えた。

イゾルデは、目の前の傲慢な狂人が自分ととても似ていると感じた。

彼は自ら進んで実験台となり、サイラスに自分の身を任せた。

刃を捨てた戦士と自身の体を壊滅させた錬金術師、この狂気の実験が終わると、二人は不滅の殺人マシーンと、彼の創造者に生まれ変わった。

 

スキン【音楽教祖】

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