クリード

ページ名:クリード

クリード【グレイヴウォーカー】

概要

呼称 グレイヴウォーカー
陣営 グレイヴボーン
身長 179㎝
趣味

【生前】

・父親と晩食すること

【死後】

・仇の最期を想像すること

好きなもの 効率的に相手を始末すること
嫌いなもの 裏表のある権力者
現在地 バンティス
現在の身分 荒塚の影のアサシン
関連人物

【同じ荒塚の影のメンバー】

ファリオ

ストーリー

憎しみに生きるアサシン、クリードーー

彼はただ認められたかっただけ……。

家族に、父の子であることを……。

 

クリードはマックレガー男爵の血統を引くが、

家族に忌み嫌われる私生児であった。

彼の父は、若い頃にある農家の娘に恋をしたが、

身分違いの恋は禁止されていて……。

それでも一緒になりたかったマックレガー男爵は

秘密の逢瀬を繰り返していた。

将来は三人で幸せになろうと、

駆け落ちの約束までしていたが、

その約束は打ち砕かれたのだった。

マックレガー家の男たちは、

農家の娘に迫り……。

その事実に耐えられなくなった娘は、

この世を去ってしまったーー

しかし、娘は密かにマックレガー男爵の子、

クリードを産んでいたのだ。

三人で……産まれてくる子どもと三人で

幸せになろうと約束したのに……。

 

十数年後ーー

幼い頃から

自らの身分をわきまえていたクリードは、

人の顔色を伺うようになっていた。

彼は、家族に認められるため、

生まれつき持っていた慎重さ機敏さを活かし、

刺客となったのだった。

クリードの行動原理は全て家族のため。

陰で情報を探り、マックレガー家に仇なすものは

ことごとく始末する。

両手が血に染まっても、

恨み言を言われても気にしなかった。

だが、クリードがこんなに一族に尽くしても、

マックレガー家の者たちは彼を認めず、

いつも彼の手柄を無視していた。

彼の父だけは能力を認め、

期待を寄せて重要な責務を彼に任せていたが、

嫡男でなかったため、

それ相応の地位を与えることができなかった。

マックレガー男爵にはもう一人子どもがいる。

その名はデューク。

血統を大事にしているマックレガー家は、

ライアン家の娘と男爵を結婚させたのだ。

いわゆる政略結婚であり、

男爵とデュークの生母の間には

まったく愛がなかった。

マックレガー男爵は、

クリードの亡き母の最後を悔やみ、

嫡男のデューク以上にクリードのことを

気にかけていた。

デュークの能力も平凡で、

男爵はあまり重視していなかったのだ。

 

さらに時は経ちーー

デュークは恐怖を感じ始めていた。

このまま父に冷遇され続ければ、

自分が得るべき継承権も、

恐らくあの私生児の手に渡るかもしれないと。

自身の地位を守るため、彼は母と陰謀を企み、

男爵を毒殺したのだ。

そして、その罪をクリードに着せて……。

 

マックレガー家はクリードに公開審判を下した。

元々クリードを家の恥だと思っていた者たちは

デュークが偽装した証拠を

疑うこともなく信じたのだ。

クリードが何を言っても、

聞く耳を持ってもらえなかった……。

クリードはマックレガー家が公にできない

薄汚い秘密を知っている。

殺すにはまたとない機会だった。

加えてデュークの母の家系である、

ライアン家の介入により、

父親の庇護を失ったクリードは

やがて死刑に処されたのだった……。

 

「この恨み、決して忘れはしない」

 

死してもなお、

憎しみに溢れたクリードの魂は

眠りにつくことがなかった。

その怨念と力は『トゥームガード』という名の

陰からグレイヴボーンの命運を操っている

謎の組織によって発見された。

『トゥームガード』の首領は、

マックレガー家に必ず復讐する機会を与えると

クリードと約束する。

その代わりクリードには、

『トゥームガード』管理下の暗殺情報組織

『シャドウ・オブ・グレイヴ』の暗殺者として

忠誠を誓わせたのだった。

 

まだのうのうと生きている奴らに、

復讐を果たすため……。

愛する人との日々を踏みにじられ、

この世を去ってしまった母のため……。

巻き添えとなった父のため……。

そして自分自身のために。

 

今、動き出したのだったーー

 

「憎しみは私にとって劇薬であり、

良薬でもある。

憎しみの中でもがき苦しんできたが、

同時に私に生きる意味を与えてくれたのだ!」

 

ドリーのコーナー

クリードは物心ついたときから、自分はマックレガー家の他の子供たちとは違うということを強く意識した。

年長者たち、そして一部の使用人の口から「私生児」という言葉を聞いた彼は、当時その意味をまだ正確に理解することこそできないが、彼らが何げなく示した侮蔑と軽蔑を読み取ることができたのである。

このような成長環境において、クリードは敏感で思慮深い人間として育った。

その後、彼は一族の優秀なアサシンになり、任務の完了報告を行うたびに父親の目から感じる愛のために、彼は手が血に染まることを惜しまずに戦った。

父親の最も強力な道具になることを願った彼は、父親に認めてもらうために日々殺しの技を磨いてきた。

しかし、それが長男・デュークの妬みを買うことになった。

クリードは自分が一族の年長者からの認可を得ることがないと理解していて、継承権を巡る争いに参加する気などなかったが、野心に溢れたデュークは地位を固めるために、肉親を自分の手で殺してしまったのだ。

いつも通りの任務だと思っていたクリードは、デュークからの指図など気にとめていなかった。

だが牢屋に閉じ込められた後、彼は外出中に一族でなにが起こったのかをやっと知れたのだ。

デュークが笑いながらすべてを話すのを聞いているうちに、クリードの頭は真っ白になった。

ずっと敬い、尽くしてきた父が死んだことを信じられなかった。

そして、母への罪悪感ゆえに父が自分に愛をくれたこと、一度も会ったこともない母は一族から脅迫されて、うつ病で亡くなっていたことも。

毒入りのワインを飲んだ父親がどんな思いをしたのか、権力者や欲張りな者たちがいなければ自分と両親はどんな生活を送っていたのかを想像すると、クリードは逃げ切れた悪人どもを呪った。

クリードが処刑場に送られる日、族人たちからの罵りや皮肉が彼の弱々しい主張をかき消した。

長年、侮蔑され、辱められた恨みが、今度は父親を殺され、その不平不満が、憎しみの塊となって爆発したのだ。

反抗を試みるも、結局大人数には敵わない。

そして、墓守議会はこのときを待っていた。

彼らはクリードの能力を賞賛し、クリードが自分たちに仕えさえすれば、いずれ仇を討つと約束した。

クリードは快諾した。

復讐の代償がなんであれ、失うものがない彼にとって、ただ激しい憎しみだけが生き甲斐だった。

 

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