アルマス【エルダーソウル】
概要
呼称 | エルダーソウル |
陣営 | ヴェルディア連盟 |
ストーリー
ユグドラシルの最奥から、
恐怖と苦痛に歪んだ叫び声が
聞こえてくる……。
その声の主は、
樹木の精霊であるアルマスのものだった。
破滅の深淵から侵食を受けたアルマスは、
彼の果実を腐らせ、葉を枯らし、
心を狂わせたのだ。
腕である蔓は
アルマスの意志とは関係なく鋭く伸び、
周囲の鳥や獣に巻きつき捕らえ、絞め殺した。
破滅の深淵の力は大きく、
アルマスの意識を根こそぎ持っていこうとする。
それにより、何度も気絶してしまうが、
必死に立ち向かおうと
自身を奮い立たせていたのだった。
次に目覚めた瞬間、
アルマスは目を疑った……。
身体から伸びている自分の蔦に、
数匹のウサギの死体が絡みついていたのだ。
それは、彼の足元でいつも平和に過ごしていた、
ウサギのカイル一家だった。
「なんということじゃ……!
こんなことは、もうやめろ……!
わしたちが一体何をしたというのじゃ……」
アルマスは抵抗しようとしたが、
地下深くまで広がっている彼の根茎は、
否が応でも邪悪に侵食された液体を
吸い上げてしまう。
アルマスの身体を通して
地の底から悪臭とともに這い上がってきた
邪悪な黒い液体は、骨髄に入り込んでいく。
すると、彼の腕がまたもや狂ったように動き、
あちこちに巨石を吹き飛ばし続けたのだった。
どのくらい時間が経ったのか……。
アルマスはもう、抵抗する力がほとんどない。
死を覚悟した瞬間、
数々の思い出が走馬灯のようによぎっていった。
彼はユグドラシルの長として、
森の平和に心を尽くし、
生き物たちからも敬愛されてきたのだ。
動物たちが幸せそうに過ごす
穏やかで平和な日々……。
しかし、その日々さえも
守ることができなくなってしまった。
もうこの意識を手放してしまおうかと
思ったその時だったーー
「しっかりせんか!
もうろくするにはまだ早いぞ」
聞き覚えのある声が頭の中で響き渡り、
アルドンの杖から白い光が放たれ、
アルマスの全身を刺すように照らしたのだ。
すると、樹皮がボロボロと剥がれ落ち、
中から黒い水が勢いよく噴き出したのだった。
アルドンは彼を浄化しようとしていたが、
無数の蔓がアルドンに巻きつき、
きつく締め上げていく。
締め付ける力はどんどん強くなり、
アルドンは肺が潰れかけ、
血を吐き出してしまう。
「わしはもう助からない。
アルドン、お主は逃げるのじゃ!」
アルマスは苦しげに哀願した。
自分の意識ではないとはいえ、
数百年来の親友をこの手で
殺そうとしているのだ。
そんなことは耐えられない……。
だがーー
「何を言っておるんじゃ!
お主は破滅の深淵なぞに負けはせん!
諦めてはならん!」
弱々しくも力のこもった声で、
アルドンは訴えた。
そしてしっかりと杖を握り、
アルマスに光を放ち続けたのだった。
彼はアルドンの覚悟を受け、
こんなところで負けてはいけないと
なけなしの力を振り絞る。
アルマスの腕である蔦を
思いっきり地面に突き立てどんどん掘っていき、
根をさらけ出していき……。
そして、自ら蔦で根を引き裂いたのだ。
ユグドラシル中に響き渡るほどの
叫び声を上げながら激痛に耐え、
アルドンの白い光を浴び続けると……。
ついに、アルマスは深淵の支配から
逃れることができたのだったーー
アルマスはカイル一家の死体を弔い、埋葬した。
意識がなかったとはいえ、
自身の手で殺めてしまったと思うと、
後悔の念に駆られる。
その時、アルマスの枝に
新しいつぼみが芽生えていることを
アルドンが見つけて喜んだのだ。
生まれてきた命を今度こそは守ろうと
アルマスは固く誓ったのだったーー
「諦めないからこそ、生まれ変われるのじゃな」
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