カーソス

ページ名:カーソス

カーソス【クリムゾンブレード】

概要

呼称 クリムゾンブレード
陣営 ババリア部族

ストーリー

ーー弱肉強食ーー

それがババリア部族の社会である。

人間社会に比べて、

ババリア部族の社会はいまだ原始的なままだ。

弱者を守る法律や司法機関は存在せず、

弱肉強食という自然の掟が

そのまま適用されているかのようだった。

力なき者がここで生き抜くのは

困難極まりない、そういう世界だ。

 

カーソスという男は、

子どもの頃から部族の強大な戦士に憧れ、

必死に鍛錬し続けた。

だが……。

残念なことに、強靭な肉体には恵まれなかった。

貧相な体のせいでよく他の者に馬鹿にされ、

いじめられていたのだった。

ババリア部族の伝統は、

戦士になれなかった弱者は

最底辺の仕事に就くというのが代々続いている。

カーソスもある軍官の家に送られ、

下僕として牛と羊の世話をするようになった。

しかし、そこでの扱いは一個の者以下の扱いで

家畜同等だった。

カーソスの不幸はそれだけではなかった。

 

ある日ーー

カーソスは羊の放牧中に突然の大嵐に遭い、

多くの羊を失ってしまったのだ。

それを知ったカーソスの雇い主の軍官は

怒り狂い、一片の慈悲もなく

カーソスを処刑しようとしたが……。

 

「どうせ死ぬんだ……。

だったら誇り高い死に方を選ぶ!」

 

カーソスは戦士らしく、雇い主である軍官に

一騎打ちを挑んだのだ。

どの口が言うんだとばかりに、軍官は嘲笑う。

しかし、軍官も一ババリア部族。

決闘を申し込まれたら必ず受けるという

ババリア部族の習わしに従い、

カーソスの挑戦を受けたのだ。

だが軍官は、

たかが下僕が吠えているだけのことと

高を括っていた。

貴族の暇つぶし程度にしか

思っていなかったため、

酒を浴びるように飲み続け、

泥酔状態で決闘に現れたのである。

決闘を見物に来た者たちも、

どこか見下したように

酒を飲みながらカーソスにヤジを飛ばしている。

 

しかし、その傲慢さが

カーソスの怒りに火をつけた。

ずっと憧れていた戦士とは雲泥の差である軍官に

絶対に負けたくないという思いが

カーソスの血をたぎらせたのだった。

彼は軍官の攻撃に耐えながら、

獲物を狙う蛇のごとく、

相手の隙をただひたすらに待った。

 

そして……。

軍官が守ってばかりのカーソスを挑発しようと

攻撃の手を緩めたその瞬間に

渾身の一撃を決めたのだった。

 

戦いはカーソスの勝利に終わった。

軍官を含め、

誰もが予想外の結果に静まり返る中、

突然、雄叫びのような賞賛の声が響いた。

 

「迅雷の一撃、見事であった!」

 

カーソスは驚き、その声がする方を向くと

一番憧れている戦士がそこに立っていたのだ。

そんな存在が自分を認めてくれたという

嬉しさと安堵が一度に来て、

その場に崩れるように倒れて

眠り込んでしまったのだった。

 

そう、彼はーー

ババリア部族の最強戦士、戦神ブルータス。

丁度この一騎打ちの終始を見届けていて、

カーソスの最後の一撃に賞賛を贈ったのだった。

ブルータスは、

カーソスの冷静な判断力と不屈の精神、

類まれなる才能を見込み、

彼を良き戦士に仕込むと決めて……。

 

戦神の指導を受けたカーソスは努力を以って、

速度と技量を活かした

独自の戦闘技法を編み出し、

自分より何倍もの体格を持つ相手とも

互角以上に渡り合える

強い戦士となったのだった……。

 

「我、暴力に怯まず! それが戦士だ!!」

 

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