オードリー【気ままな星】
概要
呼称 | 気ままな星 |
陣営 | セレスチアル |
種族 | 星の化身 |
外見年齢 | 13歳 |
身長 | 145㎝ |
趣味 |
・空を駆け回る妄想 ・自由自在な探索 |
好きなもの |
・宇宙の神秘 ・大自然の法則 |
嫌いなもの | 少しも変わらない規則 |
現在地 | エスペリア |
現在の身分 |
・エスペリアに住むセレスチアルのひとり ・気ままな星 |
関連人物 |
【同じソラ星雲の化身】 ・モーラル |
ストーリー
ソラ星雲が滅亡の危機に瀕していた時、
星雲自体の意志により、
姉モーラル、妹オードリーという姉妹が
誕生するーー
遠くから妹のオードリーに
語りかける声が聞こえてきた。
「オードリー、目を覚まして」
澄み切った空の色をした瞳を開けると、
周りの燃え上がる星とともに、
混沌とした暗黒の淵へと落ちていた。
声がしたほうに顔を向けると、
金色の瞳がオードリーを見つめている。
姉のモーラルだ。
モーラルが秩序、制御、粛清を
象徴しているならば、
オードリーは自由、奔放、探索を象徴した。
生まれた時から未知なる存在に
強く惹かれるオードリーは、
気になることがあれば突然飛び出し
探し回ることもしばしばあった。
得られるものがあればまだよかったが、
途中で興味を失うのか、
何をしに行ったのか忘れて
帰ってくることがほとんどだった。
モーラルが『ソラの心』を観測し、
星々の軌道を修正して秩序を
保っている時でさえ、
オードリーは突然どこからともなく現れ、
そしてどこかへ去っていくのだ。
光の届かない暗闇の真相を探ろうと、
暗黒の淵に足を踏み入れようと
することもあった。
そんな妹のことを
モーラルはいつも不満に思っていた。
だがオードリーは、姉に叱られても
まったく気にとめていなかった。
それどころか、彼女は自分の性格は
ソラ星雲の意志だと言い張るのだ。
「モーラル、私のこの性格は
私の意志で作られたものではないわ。
ソラ星雲が望んだものよ。
モーラルが『ソラの心』を観測するように
私にも存在意義があるのかもしれない」
オードリーの言葉に理解はするものの、
ソラ星雲が壊滅した原因を根本から
見つけ出さないと、
一時的に凌ぐことはできても、
宇宙の壊滅を免れることはできないと
モーラルは告げる。
「オードリー、
あなたがわがままな行動をすると、
大きな災いとなってここに返ってくるかも
しれないのよ?」
「宇宙とは常に変化する『変数』よ。
モーラル、もしかすると無秩序こそが
この宇宙の本質なのかもね」
オードリーはそう言い残して、
再び飛び出していった。
そして、思いもよらない
別れの時がやってきてしまった。
宇宙の彼方から戻ってきたオードリーが、
見てきたことをモーラルに
話してあげようとしたが、遅かった。
モーラルが観測していた宇宙は、
暗黒物質によって星々が砕かれ
飲み込まれていて
すでにモーラルの姿はそこになかった。
モーラルに制御できないものはないと
思っていたオードリーは、
信じられない光景を見てショックを受ける。
これは彼女が生まれてはじめて感じた
宇宙の無情と未知だった。
星たちの最期の輝きは、
星の原動力であるコアとなり、
オードリーに宇宙の希望と力を
託すかのように、手のひらに落ちた。
「『ソラの心』を壊滅させた
不思議な力は一体なんだったのかしら?
宇宙を飲み込んだ暗黒物質は
どこに続くのかしら?
この宇宙には私たち姉妹のような存在は
ほかにもいるのかしら?」
オードリーの頭の中は
疑問でいっぱいだった。
モーラルは秩序を司る存在として、
オードリーも自分と同じく
秩序を保つべきだと主張してきた。
(本当にそれが正しいことなの?
やっぱり無秩序こそがこの宇宙の
本質なんじゃないかしら……)
居ても立っても居られなくなった
オードリーは、真相を見つけ出す
旅に出たのだった。
秩序に縛られることなく、
本能のままに自由を求め、
星をひとつまたひとつ探索し、
気ままに宇宙を駆け巡った。
荒れた星に降り立つこともあった。
あてもなく探索していると、
宇宙の片隅で自分と同じ存在に遭遇もした。
さらには星から託された力を弓矢に変え、
悪意に満ちた闇の者とも戦った。
冒険が好きで未知を恐れない彼女は、
これまで孤独を感じたことはなかった。
こうして時は流れーー
オードリーは徐々に宇宙の本質を
つかんでいくようになる。
ようやくたどり着いた暗黒の淵。
この場所は秩序が乱れ、悪が蔓延り、
死を迎えた星たちは無残な姿で佇んでいる。
もしかすると自分が誕生したソラ星雲も
ここにあるのかもしれないと
オードリーは考えた。
ここは『暗黒星界』と呼ばれる場所だ。
壊滅、混沌と無秩序な力が
絶え間なく生まれ、
外界に影響を及ぼし続けている。
あらゆる宇宙もやがてこれに飲み込まれ、
虚無となってしまうかもしれない……
オードリーはモーラルと
再び出会うことができた。
オードリーはこれまで経験してきたことを
すべて姉に話す。
真剣な眼差しで懸命に話す妹の姿を見て、
モーラルは感慨深い気持ちになる。
かつては、自分勝手で自由気ままに
過ごしていた妹が、固定観念から脱却し
真の星となって戻ってきたのだ。
そして彼女が話してくれた内容は、
まさにモーラル自身がエスペリアで
気づいた答えと一致していた。
「単純な秩序、無秩序で
宇宙の本質を知ることはできないわ」
オードリーは姉に手を差し伸べた。
「今こそ2人で力を合わせて、
宇宙の本質を解き明かす時なのかもね」
モーラルは差し伸べられた手を
しばらく見つめてから大きく息を吸った。
「固定観念から解放された探索は、
真実にもっと近づかせてくれるかも
しれないわ」
ドリーのコーナー
オードリーは生まれてきた時から、同じソラ星雲の化身である姉とは全く異なっていた。
姉の偏執的なまでの支配欲とは異なり、オードリーはそんなルールを全く気にせずに放浪の旅を続けている。
その好奇心によって、オードリーは宇宙の真の姿に関する無限の妄想を膨らませ、彼女の旅は終わりを知らない。
オードリーは姉からしてみれば全く言うことを聞かない子供のような存在で、いつも考えるより先にすでに行動してしまっている。
オードリーは恐れを知らないところがあり、自分の能力を持って未知のものを探索しようとしている。
彼女はソラ星雲が自分と姉を生み出した原因を見つけ出し、真相を知りたいと考えている。
この世にあるあらゆる物がオードリーの好奇心を搔き立てた。
その事を姉はいつも不満に思っていたが、彼女の探索の旅を引き止めることは決してなかった。
おかげでオードリーは好きな時に出かけ、旅を終えるといつも姉に自分が旅先で体験した出来事を話して聞かせた。
今回、彼女は姉の痕跡をたどりエスペリアへとやってきた。
自分の力で姉を、そして姉が愛するこの世界を助けるためである。
途中でまた旅立つかもしれない。
しかし今は姉と同じ様に、ここにいる神々と一緒にカタストロフの大軍に対抗してくれている。
オードリーは宇宙を旅する詩人または哲学者のような存在である。
無邪気でロマンチック、そして星々に対して博識である。
オードリーは生まれた時から姉とは意見の食い違いが多かったが、それでもずっと自分の姉のことを愛しており、この輝く宇宙を愛していた。
たとえ宇宙が闇に飲み込まれようとも、彼女は真相を探求する旅をやめようとしなかった。
それが彼女の使命であり、願いでもあったからだ。
そしてどこにいようとも姉との絆によって、最後には必ず姉のそばに戻ってくる。
姉はオードリーにとって旅の出発点であり、終着点でもあった。
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