モルブス【ライフルマン】
概要
呼称 | ライフルマン |
陣営 | ブライト王国 |
ストーリー
『ロイヤルガンナー団』
ドワーフ族の精鋭を集めた王直属の部隊ーー
モルブスは年老いて動けなくなるまで
この精鋭部隊に捧げると誓った。
残りの人生の大半を、
『ロイヤルガンナー団』のためにーー
この部隊に入るためには、
ある狩猟試練を通過して
己の実力を証明しなければならなかった。
試練の内容は至ってシンプル。
入隊希望者は真冬の極寒の夜に、
一人きりで郊外の氷原に行き、
日が昇るまでに
『自分の実力を証明できる、
獲物一頭を持って帰還する』
というもの。
だが、持っていける装備品は限られている。
鉄砲一丁と少量の弾薬、そして一本のナイフ。
それ以外は許されなかった。
このような厳しい条件ゆえに、
入隊希望者のほとんどは
何も持ち帰ることができなかったという。
それだけではない……。
不運にもそのまま帰らぬ人となる者もいた。
その昔、
モルブスがまだ若かった頃ーー
『ロイヤルガンナー団』入隊のための
試練に通過するべく、
数日前から英気を養い、
自ら調合した火薬と入念に手入れをした
愛用のマスケット銃を手に取り、
準備万端で氷原に足を踏み入れたのだった。
凍てつく荒野には、至る所に危険が潜んでいる。
遮るものが何もなく、
肌に突き刺さるような寒さは
命を奪いかねないほどだ。
そして、モルブスにとって最大の敵は
雪の中をさまよう飢えた魔獣たちだった。
だが、その危険な魔獣こそが
試練のための獲物である。
身を潜め、じっとその獲物を待っていると……。
ズシン……ズシン……と、
大地が揺れ始め、固唾を呑んで待つ。
ようやく見えたその姿は、
氷原の覇者と呼ばれる巨大熊だった!
この熊の性格は極めて凶暴で、
一匹だけで一小隊を全滅させられるほどの力を
持っているのだ。
しかも、モルブスの前に現れたのは、
平均よりもかなり上回る大きさで、
おそらく3トンはくだらない巨躯を持った
個体だったのだ。
危険極まりないとわかりつつも、
この試練は、
『自分の実力を証明できる、
獲物一頭を持って帰還する』ことだ。
この熊を討ち取れることができれば、
入隊は確実なものになる。
モルブスは、これをチャンスと捉え、
勇敢に獰猛な魔獣に立ち向かっていった。
普通の人間なら、
逃げる者も多いだろう。
だが、ドワーフとしての誇りが、
退くことを許さなかったのだ。
冷静に、かつ手際よく弾を鉄砲に押し込め、
魔獣に次から次へと撃ち放つ。
図体が大きいくせに、動きが俊敏で、
何度か鋭い爪で切り裂かれそうになった。
弾はもう残りわずか……。
モルブスは全身を集中させ、銃を構える。
一瞬の隙をついて、
魔獣の眉間に弾丸を撃ち込む。
すると、巨大な熊は
地面に叩きつけられるように倒れ、
そのまま力尽きていった……。
だが、小さな山のような熊の姿をみて、
モルブスは悩み始める。
息の根を止めることができたものの、
あまりにも巨大な獲物を、
戦い疲れ果てたモルブスには
持ち帰る術がなかったのだ。
そこで獲物の牙を抜き取り、
それを持って夜が明ける前に城に帰還した。
翌朝ーー
城にいるドワーフの長老が、
モルブスの持ち帰った牙を確認すると、
その結果に城中が大騒ぎになった。
ドワーフ単独狩猟史上、
最大で、かつ最も凶暴な魔獣のものだと
いうことが判明したのだ。
こうして、
モルブスは晴れて『ロイヤルガンナー団』への
入隊を果たした。
時が流れーー
若かったモルブスは、
白い髭をたくわえるようになった頃。
ドワーフの国が、
戦火に焼かれる日がやってきてしまい……。
モルブスは再び銃を手に取り、
ブライト王国軍とともに
カタストロフの軍勢と戦う最前線に立ったのだ。
この身を捧げた、
『ロイヤルガンナー団』を率いて……。
「わしは黒ビールと火薬さえあれば満足じゃ」
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