トリシア

ページ名:トリシア

トリシア【星の観測者】

概要

呼称 星の観測者
陣営 ヴェルディア連盟
身長 168㎝
趣味

・空の星を観測すること

・星々を旅すること

好きなもの

・精密なアストロラーベ

・先輩たちの研究ノート

嫌いなもの 規則性のない観測データ
現在地 ユグドラシル
現在の身分 星の観測者

ストーリー

表題:未知の死星02₋21初期観測報告

類型:星間探索記録

報告日:1709年新芽の月23日

観測者:トリシア

観測記録:以下参照

【新芽の月6日】

『星の観測者』に加入し、

自分の精神体を宇宙に飛ばして

星々の観測をすることが私の夢だった。

この報告は私が初めて行う星間探索の

記録だ。

広い宇宙に存在する数えきれない星を

この目で見ることができて、

心から感激している。

だが、その壮麗な景色はすでに

数多くの観測記録に残されていた。

私はさらに宇宙の奥に踏み込み、

まだ発見されていない美しい天体を

見つけたい。


【新芽の月7日】

私は『暗黒星界』の淵にやってきた。

ここは先輩たちから立ち入り禁止と

されていた場所だったが、

私が観測した一帯には何も危険はなかった。

たとえ危険があったとしても、

恐怖心から未知の探索を

諦めるべきではないと私は考えている。

何より『星の観測者』は、

宇宙に存在する超常的な力を

観測することで、

私たちの世界に発生する奇妙な災害を

解決するために結成されたのだ。

『暗黒星界』に関する観測記録は

あまり多くない。

あと何日か滞在してもよさそうだ。


【新芽の月10日】

この数日間、

『暗黒星界』の淵で観測できた天体は

すべて死んだ星だった。

以前の記録を確認すると、

『暗黒星界』は『星々の墓場』だ。

そのため何度か通信を試みても、

すべて応答はなかった。

だが、この星間探索を終えようとした矢先、

すでに観測していた死んだ星のひとつから

(死星02₋21としてマークされている)

突然、短い反応があったのだ。

先輩たちは、星々に隠された多くの知識と

神秘を得るため、

あらゆる手を尽くして高度な文明に

接触しようとしてきたが、

成果は得られなかった。

だが、まさか私が観測している時に

それが見られるとは……。

私は急いで報告をまとめ、

この吉報を伝えることにした。


【新芽の月23日】

死星02₋21からの反応には

人体に悪影響を与えるような

なんらかの力があると推測する。

特に、何度もその反応を聞いて

解読を試みたあとは

その影響が顕著に表れたのだ。

それでも私は少しでも進展を得ようと、

寝食を忘れて作業に没頭した。

気づけば10日が経っていた。

しかも、見知らぬ部屋で

険しい顔をした先輩たちに

囲まれていたのだ。

彼らから、私がこの10日間

どんなに危険な状況だったかを聞いて、

恐怖を感じた。

私は気を失い、高熱が出て、

誰にも理解できない奇妙な言葉を

口にしていたらしい。

そして、日に日に体が

衰弱していったと言う。

ユグドラシルの腕利きの魔道士たちが

複雑な浄化の儀式を施してくれたことで、

ようやく意識を取り戻したのだそうだ。

だが、私はその間のことを

まったく覚えていない。

ただ、記録されたあの短い反応……

囁きを何度も聞いていたことだけ

覚えている。

それから私は、

『暗黒星界』に関係ある資料を

もう一度詳しく調べてみた。

すると、『暗黒星界』にある

死んだ星からの囁きを聞いたのは、

私が初めてではないことが判明した。

記録によれば、

あの囁きにもっと長い時間

さらされていた場合、

想像を絶することが待ち受けていた。

宇宙は私が考えていたような

ロマンにあふれた場所ではない。

未知の謎と危険が数多く存在している。


【新芽の月25日】

浄化を経ても、

時々意識がぼんやりし、

幻覚を見ることがあった。

先輩たちによれば、

これは後遺症で時間とともに

和らいでいくそうだ。

これは私の軽率な行動に対する

宇宙からの罰と教訓だと考えている。

私は警告を無視して行動したことを

後悔している。

先輩たちは、

『暗黒星界』は混乱に満ち、

恐ろしい力を秘めていると

警告してくれていたのだ。

だが私は、恐怖心から未知の探索を

諦めるべきではないと、

私情を優先し気にも留めなかった。

学者らしく、謙虚に、慎重に

星々の観測を行うべきだったのだ。

私たちはこの一件で、

超常的な力を観測することが

いかに危険なことであるかを痛感した。

これほどの幸運は二度とないだろう。

私が『星の観測者』に加入した当初の

考えとは異なるが、

エスペリアがこのような超常的な力に

侵されないように、

その時が来たら十分にその力に

対抗できるように、

解明に全力を捧げたいと考えている。

宇宙が常に我々を教え諭してくれること、

そして星々が我々の行く道を

示してくれることを願う。

 

ドリーのコーナー

トリシアはいたって普通の女の子だと言えた。

ほとんどの同年代の者が、時間さえあれば友達と遊んだり娯楽を楽しんでいる時も、トリシアと言えば、昼間は読書に明け暮れ、夜になると静かに星を見上げるばかり。

はたから見れば、とても静かで内向的な性格のように見えるだろう。

そんな彼女が自分の夢を他人に語ることはほとんどない。

何年も前に初めて森の奥深くで見つけたあの巨大な木ーー

星の観測者たちに天文台として使われていた木を見てから、星の観測者となり、広大な星の海を旅することがトリシアの夢となった。

宇宙は果てしなく、謎に満ちている。

しかし、まるで規則などないように見える星々の中に、運命の秘密が隠されているような気がするのだ。

推し量ることのできないその感覚に彼女の好奇心はかきたてられ、トリシアを夢中にさせた。

しかし、宇宙や星の観測はとても複雑な仕事なのだと彼女は知った。

十分な知識と理論を有していなければ務まらないのだ。

他の学者たちのような生まれ持った才能など、彼女にはない。

人一倍努力し、学ばなければ観測者としての道は切り開けないだろう。

当時の彼女が窓の外から聞こえる賑やかな声を羨ましく思わなかったと言えば、それは嘘になる。

しかし、夢を実現させるためなら、そのような一時の快楽など取るに足らないものなのだ。

数十年にも及ぶ努力の末、トリシアはようやく星の観測者となることができた。

宇宙の奥底に隠された秘密を解き明かし、星の海を揺蕩い、宇宙の旋律と一体となるその時を、彼女は待ちきれずにいる。

その裏に潜んでいる危険など露も知らずに...

強さと謙虚な心をどちらも兼ね備える学者になるには、まだまだ乗り越えなければならない試練は山積みだ。

 

スキン【運命の瞳】

 

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