ゴーラン

ゴーラン【葬送の魔像】

概要

呼称	葬送の魔像
勢力	グレイヴボーン
身長	185㎝

伝聞

今のゴーランはカレリーナの命令しか聞かない。 それは、彼がもう彼女以外の人の姿や声を認識できなくなっているからかもしれない。

ゴーランには兄弟が何人もいるが、その中でもカレリーナを一番可愛がっている。

ラジノフ家は代々魔法の才能に恵まれた家系だ。 長男であるゴーランも特定の魔法分野に精通していたが、残念ながら腕前はさほど優れていなかった。

今のゴーランが扱う武器は、二つの巨大な流星錘だ。 彼以外にこれを振り回せる者はいないだろう。

「ドワーフを除けば、ゴーランほど機械研究の才能がある者はいなかった！　もしまだ生きていたら、今頃は優秀な発明家になっていただろう...」 ゴーランを知るドワーフの職人はそう語る。

生前のゴーランの部屋には、冒険にまつわるおとぎ話の本がたくさん並んでいた。 それらは、妹へのプレゼントとして用意したものらしい。

ゴーランの死後、彼の魂は一台の機械人形に縛られることになった...... そしてその人形は、魔物と戦うために、彼自身の手で作り上げたものだった。

ラジノフ家は代々女神デューラを信仰する、敬虔な信徒だった。 そのため、ゴーランも修道院へ頻繁に足を運び、そこで修行している妹を訪ねていた。

「生前の兄は魔法の研究に没頭すると、数日部屋にこもることもありました......とても真面目で、頑固な人だったんです」と、カレリーナは語る。

ゴーランは、生きた屍の問題を解決しようと努力していたが、彼らを霊魂魔法の実験体にすることが忍びなく、結局最後までめぼしい成果は得られなかった。