【年代不明】
『宇宙における2つの意志』
宇宙が誕生した瞬間から2つの意志が存在しており、それらは対立しつつも互いに均衡を保っていた。
人間の心では想像もつかないほどの長い時間が経った後、この2つの意志は次第に具現化した。
それが、秩序と生命を象徴するホーナスと混沌と滅亡を象徴するロカンである。
【年代不明】
『エスペリアと二柱の主神の誕生』
ホーナスは本能に突き動かされ、生命を育む環境を持つ無数の星を創造した。
エスペリアという世界は、ホーナスが創造した無数の世界の1つに過ぎない。
そしてこの世界では、生命と死を象徴する2つの意志が誕生した。
この2つの意志は次第に具現化し、エスペリアの二柱の主神、デューラとアナイになった。
【年代不明】
『さまざまな生命と元素守護者の誕生』
二柱の主神が具現化したあと、エスペリアに高位の生命が誕生した。
高位の生命には神々や巨竜が含まれ、その後に人間やドワーフを含む低位の生命が次々と誕生した。
デューラとアナイはエスペリアの生命と死を司り、エスペリアの生命が秩序正しく輪廻するようにした。
また、他の神々もそれぞれの神職を果たし、主神のサポートを行った。
同じ頃、元素の乱れによって引き起こされる自然災害を鎮めるために、デューラは5人の元素守護者を創造した。
彼らは自然の意志の代弁者となり、自然と元素のバランスを調和させた。
【年代不明】
『ロカンは宇宙の本質を垣間見た』
長い年月の中で、ロカンは徐々に生命と宇宙の法則を理解するようになった。
彼は、宇宙が常に「エントロピー増大」という法則に従っていることを発見した。
つまり全ての物事は手を加えない限り、「混沌」へと移行することを意味している。
これは宇宙全体も例外ではなく、宇宙のすべては最終的に無に帰し、生命と死のサイクルはもはや存在しなくなる。
ロカンは宇宙の本質を見たと考え、彼が司っている混沌こそが宇宙の最終的かつ永遠の形態であり、ホーナスが創造したすべては根本的に無意味であると信じた。
そこで彼はエントロピー増大を加速させ、究極の虚無を早めに到来させることを決意した。
【年代不明】
『ホーナスは亜空間の鍵を作り、ロカンを封印する』
ホーナスはロカンの意図を察知し、対抗するために「亜空間の鍵」を作り出した。
亜空間の鍵は持ち主の力を凝縮し、物質世界とは違う亜空間を創り出すことができる神器である。
この神器は使用すると持ち主の力を大幅に消耗するが、それでもホーナスは亜空間を創り出し、そこにロカンを封印した。
【年代不明】
『星々の墓場《暗黒星界》』
ロカンは亜空間に封印されているが、彼は物質世界に自らの意志を投影し、干渉する力を持っていた。
そのため物質世界に存在する生命は、生まれながらにして「死の本能」を持っている。
これは秩序を破壊し、虚無の状態に戻ろうとする衝動である。
人間から神々に至る全ての生命に投影されたこの死の本能は、やがてカタストロフとして具現化する。
世界が混沌として無秩序であればあるほど、彼らはより強力になり、数も膨大になる。
しかしエスペリアは神々の監護の下、秩序のある場所だった。
したがって、この世界ではわずかなカタストロフしか存在せず、たとえ存在してもそれは人間の思考によって具現化された知性の乏しい、言語能力すら持たない低位の悪魔であった。
彼らは普段、夜行性の動物のように暗がりに潜んでおり、時折孤独な人間や孤立した集落を襲うことがあったが、差し迫った脅威とは見なされなかった。
しかし、秩序のバランスが崩れた他の世界では、カタストロフが溢れていた。
これらの世界は、やがて完全なる死を迎え、暗黒物質に変化を遂げた。
その後、暗黒物質はロカンのいる亜空間に引き込まれ、ロカンの力の一部となった。
そのため、この亜空間は「暗黒星界」または「星々の墓場」とも呼ばれる。
多くの暗黒物質を吸収したロカンの力は、ますます強大になったが、彼は依然として暗黒星界の束縛から逃れることができなかった。
彼は自分が脱出するための鍵がホーナスによってしっかりと握られている亜空間の鍵であることを理解した。
【年代不明】
『デューラが亜空間の鍵を手に入れる』
ホーナスは亜空間を創造する際に全ての力を使い果たし、長い眠りにつくことになった。
しかし、彼は自分が眠っている間、亜空間の鍵を守ることができないことを非常に心配していた。
そこで、ホーナスは自分が創造した無数の世界の1つに鍵を隠すことに決めた。
最終的に彼はエスペリアを選び、デューラに鍵を授けた。
こうしてホーナスは長い眠りにつき、以後鍵の行方を知るのはデューラだけとなった。
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