ソラ

ページ名:ソラ

ソラ【銀河に煌めく星】

概要

呼称 銀河に煌めく星
陣営 セレスチアル

ストーリー

イグテスがエスペリアに訪れてから、暗黒星界はこの地を乗っ取ろうと動き出した。

イグテスは本源の力を黒い星に凝縮し、エスペリアの上空へと投げ込んだ。

しかし、モーラルが必死で阻止したおかげで、この黒い星は最終的に3つの暗星の破片に割れ、鋭利な刃物のように空を切り裂き、エスペリアの大地に落ちた。

暗黒星界の力の化身がすでにこの大地に潜入していた。

避けられない運命を感じたモーラルの脳裏には、デューラの予言が浮かぶ。

「秩序なき世界に、黒い星が降臨する。双子の意志が重なり合う時、運命の輪が再び動き始める。交差する無数の星の中に、一際まぶしく輝く星が一つだけ見える。それはとても純粋で強い」

その時、モーラルは不気味な暗黒物質との戦いで重傷を負い、デューラによってエスペリアに連れ戻され治療を受けていた。

この慈悲深い女神は、彼女に暗黒星界の秘密を明かした後、エスペリアの未来を彼女に託したーー

正確には、彼女と、同じくソラ星雲の意志として生まれた彼女の妹、オードリーに託した。

モーラルは少し困惑した。

自分たちが生まれた星雲さえ救えなかった彼女たちに、なぜこの知恵ある女神は、惑星の未来を託したのでしょうか?

モーラルとオードリーはソラ星雲の生存本能から生まれ、星雲の異なる側面を象徴している。

モーラルは制御と秩序を、オードリーは自由と探索を司っている。

二人の相性が合わず、かつてソラ星雲を救うことに対しても意見の食い違いがあった。

モーラルはオードリーの気まぐれな性格がソラ星雲を救うのに何の役にも立たないと考え、オードリーもまた、モーラルが頑固すぎて問題を根本的に解決することができないと考えていた。

しかし、彼女たちが生まれた星雲が崩壊の危機に瀕していたため、最終的に二人は母星を暗黒星界に飲み込まれる運命から救うために協力を試みた。

モーラルは星雲の軌道を安定させ、オードリーは絶えず星雲に生命力と活気を注ぎ込んだ。

しかし、この星系の人々は彼女たちが思っていたほど団結していなかった。

彼らの信仰はバラバラで、強者は独りよがり、生き延びるために暗黒星界に寝返る者さえいた。

やがてかつて輝かしかった星雲は闇に飲み込まれる運命から逃れることができなかった。

宇宙の深部を放浪して戻ってきたモーラルがオードリーと再会したとき、こう決意した。

惑星の運命を変えることができないなら、自らの手でこの惑星とそこに降りかかる暗黒の力を葬ると。

そうすれば、少なくとも災厄が他の惑星に広がることはないでしょう。

その話を聞いた後、いつも朗らかなオードリーは、初めて眉をひそめて考え込むような表情を見せた。

「モーラル、エスペリアは当時のソラ星雲と同じように、暗黒星界の侵攻を受けている。もしかしたら、女神デューラが私たちの経歴から何らかの可能性を見出したのかもしれない。おそらく彼女は私たちにもう一度力を合わせてほしいのでは......」

「オードリー、エスペリアはソラ星雲ではない」

モーラルは冷たい態度で反論した。

「この惑星に住む種族は、私たちが見てきたどの惑星よりもまとまりがない。こんなに脆弱な凡人が、与えられた運命からどうやって逃れるというのだ?」

「彼らは脆弱かもしれないけど、それでも希望を抱いている。失敗を恐れて、協力を拒めば、彼らは抗う機会を失ってしまう」

「忘れたのか? オードリー」

モーラルの声は相変わらず冷たかった。

「たとえ私たちが力を合わせても、意味がない。凡人たちの争いと無知が、最終的に私たちから故郷を奪った」

「確かに私たちは失敗した。だからといってこれからも失敗し続けることを意味するわけではない」

オードリーはモーラルを見つめた。

「女神デューラが私たちに予言を残してくれたじゃない?」

「双子の意志が重なり合う時、運命の輪が再び動き始める。これは、私たちが再び協力して、この惑星に住む凡人たちと共に暗黒星界の侵攻を撃退してほしいという彼女の言伝なんだ」

デューラの予言を持ちだされ、モーラルは言葉を飲み込んだ。

しばらく沈黙した後、彼女はこう言った。

「凡人は信用できない。惑星を救う大役を彼らに任せることはできない。もしこの惑星に救われる価値がないのなら......私は当初の計画通りに実行する。デューラも私のやり方を理解してくれるはず」

モーラルの予想通り、暗黒星界の力の化身である星食いの使者が欲望に育まれ、エスペリアの土地に誕生した後、すぐに土着のカタストロフたちを駆り立てて全面戦争を引き起こした。

この爆発的な混沌は一時、エスペリアを秩序なき危機的な状況に陥れ、モーラルは暗黒星界とこの惑星の間に働く引力が数倍に増大したことをはっきりと感じ取った。

彼女はかつてソラ星雲を守っていたように、全力でエスペリアの軌道を維持し、引力によって深淵に引き込まれないよう全力を尽くした。

同時に、オードリーも群星の力を呼び寄せ、絶え間なく惑星に活力を注入し、カタストロフが惑星を破壊するためにもたらした無秩序の力に抵抗し、モーラルの負担を軽減した。

彼女たちの努力に呼応するように、竜族が戦場で活躍し、巨竜からドラゴンクリスタルを受け継いだ英雄たちは本来の力を発揮し、カタストロフとの戦いの最前線で奮闘していた。

もともとばらばらだった種族が偏見を捨て、徐々に団結し始めた。

星食いの使者が派遣したカタストロフの軍団は潮の如く押し寄せてきたが、この惑星に住む者たちは一歩も引かなかった。

重傷を負ったブライト王国の兵士一人がカタストロフの攻撃で倒れそうになったとき、ババリア部族の勇士が駆けつけ、彼の代わりに致命的な一撃を受け止めた。

一方、ヴェルディア連盟の医師たちは全身全霊で負傷した兵士たちの治療に当たり、森に育まれた生命力は彼らの傷だけでなく、カタストロフに蝕まれた心をも癒した。

普段は他の種族と交流したがらないグレイヴボーンたちでさえ、押し寄せるカタストロフに直面したとき、自分たちの王の命令に従い、大勢で押しかけ、敵を食い止める防衛線を築いた。

鎧が既にボロボロになっていても、凡人の戦士たちは依然として揺るがず、全力でカタストロフと戦った。

こうした光景はどこの戦場にも見られ、団結と勇気の輝きがいつまでも輝いていた。

この全てを目にしたモーラルは、かつてソラ星雲に住んでいた人々のことを思い出す。

当時の彼らは今ここにいる凡人たちよりも強かったが、このように団結することはできなかった。

「モーラル、見たか? この結束力の強さ、私たちが他の星系で感じたことのない強さだ」

「だがこれではまだ全然足りない」

モーラルは冷静に状況を整理した。

「たとえ彼らの団結力で暗黒星界のさらなる侵入を阻止できたとしても、彼らの力ではこの暗黒の力を撃退することはできない」

「エスペリアはソラ星雲よりもはるかに優れた答えを出してくれた。私たちは運命を変えられないかもしれないけど、それにどう向き合うかは選ぶことができる、そうでしょう?」

オードリーは笑いながら言った。

「彼らは私たちに希望を与えてくれた」

「ソラ星雲のこと、私たちはずっと無念に思った。でももしこの惑星が救われ、宿命から逃れることができたら......」

モーラルはそっとため息をつき、言い争うことをやめた。

「でもオードリー、デューラがかつてこの惑星に対する予言を実現するには、まだ最後のピースが欠けている。交差する無数の星の中に、一際まぶしく輝く星が一つだけ見える。それはとても純粋で強い......私の推測では、私たち二人のうち一人が犠牲になることで、もう一人が力を収束させることができると思う。この惑星の力と共に、暗黒星界の力の化身を完全に消滅させるにはそうすることでしかできないのだ」

オードリーは少し驚いた様子を見せたが、すぐに笑顔を取り戻した。

「じゃあ姉さん、頑張りましょう。姉さんはソラの心の持ち主で、星雲の本源は姉さんにしか扱えない。私と私の中の群星の力が姉さんを助けてくれるはず」

「あなたを犠牲にすることなんてできない」

モーラルは手に持つソラの心をそっと投げ上げた。

その中に貯蔵されている星雲のエッセンスが、光となって彼女を包み込んだ。

「あなたの粘り強さが私に本当の希望を見せてくれた、オードリー。もしこの力があなたの手に渡されたら、あなたは決して方向を見失わないと信じている」

「いいえ、姉さん、それは違う。この惑星は新しい希望を生み出そうとしている。私たちもそうするべきだ」

オードリーはモーラルから星雲のエッセンスを受け取らず、手に持つ星の弓矢を群星の力に変え、ソラの心に向かって流れ込ませた。

ソラ星雲の意志として、モーラルとオードリーの力は決して対立するものではなく、むしろ表裏一体の関係にある。

この瞬間、彼女たちは真に相反する理念と意志を統一させた。

二つの意志が互いを理解した後、古の星雲の力は融合し、一つになった。

「姉さん、見て。女神デューラの予言の最後のピースは、姉さんや私のどちらかではなく、私たち二人なんだ」

オードリーはモーラルに手を差し伸べ、モーラルもためらうことなくそれを握り返した。

二人が完全に融合する前、オードリーはいつもの茶目っ気のある笑みを浮かべた。

「秩序と自由、そのどちらかを選ばなければならないわけではないんだ」

まばゆい光が閃き、ソラ星雲の統一された意志がゆっくりと目を開いた。

星雲のエッセンスは再びより強力なソラの心に凝縮され、「ソラ」という名の女神は、エスペリアの上空に広大な星の海を広げた。

地上にいる星食いの使者はとっくに我慢できずこの最終決戦に加わっていたが、その動き一つ一つは星間から観測している彼女の目から逃れることはなかった。

「次は、私たちが反撃する番だ」

 

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