ヴェルディア連盟 配下勢力

【ヤドリギの触】

ヤドリギはヴェルディア連盟において聖なる植物と見なされています。

伝説によれば、亡くなった女神デューラは多くの化身を持ち、彼女は異なる種族の前で異なる姿を現しました。

人間の前では、聖なる光に包まれた慈母の姿で現れることが多く、ヴェルディアの民の目には、ヤドリギをまとった雌鹿の姿として映ります。

ヴェルディアの民の古い伝説によれば、数千年前、流浪し旅を続けたヴェルディアの民の祖先たちが神託に導かれてこの地にたどり着いたとき、雌鹿に化身したデューラはその実のヤドリギを脱ぎ捨て、それを大地に広げました。

その後、これらの青々としたヤドリギは急速に広がり成長し、この生き生きとしたユグドラシルに変わり、ヴェルディアの民たちの住処となりました。

この伝説の真偽は考証できませんが、ヴェルディアの民たちの心の中で、ヤドリギは希望と生命の象徴です。

ヴェルディア連盟が結成された当初、ヴェルディアの民の賢者たちはデューラの恩恵を偲んで「ヤドリギの触」を創設し、それを連盟の信仰と政治の中心としました。

現在、ヤドリギはユグドラシルの至る所で見られ、ほとんどがオークの木に寄生しています。

ヴェルディアの民たちはオークの木をデューラによって知恵を授けられた木と考え、オークの木を知恵の象徴と見なしています。

したがって、「ヤドリギの触」を創設した賢者たちは大自然の叡智と呼ばれています。

 

【ヴェルディア議会】

ヴェルディア議会は「ヤドリギの触」の傘下にある意思決定機関で、最も賢明な大自然の叡智たちによって運営されています。

ヴェルディア連盟の精神的指導者として、歴代の大自然の叡智たちは、知恵に満ちた頭脳と崇高な魂を持ち、豊富な学識を持ち、森に関する全ての知識を掌握しています。

彼らはヴェルディア連盟の方向性を導き、彼らのすべての決定はヴェルディア議会で集団の知恵と深慮をもって練られた結果であり、これらの決定はヴェルディア連盟の存亡に関わるものです。

このヴェルディア連盟の政治的命脈を握る議会ホールは、古くて巨大なオークの木の上に建てられており、毎日大自然の叡智たちはここに集まり、啓発と知恵に満ちた交流を行っています。

 

【ディオーンの語り部】

ディオーンの語り部は「ヤドリギの触」の下にある情報組織で、この組織の風術師たちは瞑想中に世界各地からの声を聞くことができ、その声を伝える媒体は風です。

風術師たちは自然魔術に精通しており、特に風元素魔法において非凡な造詣を持っています。

彼らは生まれつき感覚が鋭く、自然に親しんでいます。

彼らが最も得意とするのは風の流れを通じて万物を洞察することで、風が草を揺らすだけで自然のリズムを感じ取ることができ、遠方からの声を風から聞くことができます。

風が吹く場所であれば、たとえ何千里も離れていても、その声は最終的に風術師の耳に届くのです。

したがって、風術師たちは深く森に住み、外に出ることはありませんが、外界のことをよく知っています。

また、風術師同士も風を通じて遠距離で交流することができます。

この風によって構成される独特の情報ネットワークは、手紙などの通常の情報媒体よりもはるかに効率的で安全です。

ディオーンの語り部はヴェルディア議会と同じ古いオークの木の上にあり、議会ホールの真下に位置しています。

風術師たちが重要な情報を受け取ったとき、それを大自然の叡智たちに報告し、賢明な大自然の叡智たちが決断を下します。

 

【ヴィジランツ】

第一次カタストロフ戦争が終わった後、ヴェルディア連盟はユグドラシルに戻るとすぐに解散し、ほとんどのヴェルディアの戦士は元の安逸で平和な生活に戻りました。

しかし、この戦争は元々温和で従順なヴェルディアの民たちに武力の必要性を考えさせるきっかけとなり、連盟はユグドラシルの安全を守るために少数の軍隊編成を維持しました。

それから数千年が過ぎ、ヴェルディア連盟の大自然の叡智が破滅の深淵のカタストロフが束縛を脱しようとしていることを予感したとき、彼らは現在の軍力では来るべき大災害に対処できないと考え、精鋭武装部隊「ヴィジランツ」を設立することを決定しました。

この部隊の任務は、森の境界地帯を巡回し、すべての外来侵入者を警戒し、カタストロフが再び襲来した際にはユグドラシルの防衛を担うことです。

ヴィジランツの総指揮官ライカは天選の人と見なされています。

伝説によれば、デューラには多くの神子がいて、彼らは星辰の意志の代弁者であり、星辰の霊と呼ばれています。

そして、ライカはその中の一人の星辰の霊の庇護を受けています。

ライカに庇護を与えた星辰の霊は、母神デューラと似た雌鹿の化身を持ち、彼女はライカの乗騎となり、ライカやヴィジランツたちと肩を並べて戦いました。

ヴィジランツはヴェルディア連盟で最も強力な軍事力であり、二つの通常兵種と一つの特殊兵種で構成されています。

 

【ヴィジランツ斥候】

ヴィジランツ斥候はヴィジランツの通常の兵種ではなく、少数のレンジャーと暗殺者で構成される特殊部隊です。

彼らは隠密、偵察、追跡、浸透に長けており、通常、非正規の特殊任務を遂行するために派遣されます。

ヴィジランツ斥候はヴェルディアの民の対外戦争において重要な役割を果たしており、時には彼らの一度の重要な行動が戦局を逆転させることさえあります。

そのため、彼らの戦術的価値はしばしば戦闘価値を上回ります。

もちろん、これは彼らの個々の戦闘力が劣っているというわけではありません。

実際、これらのレンジャーと暗殺者は皆、身のこなしが軽やかで感覚が鋭く、百里桃一の精鋭です。

 

【ジャングルレンジャー】

もしヴィジランツ斥候がヴィジランツの中の非情規特殊部隊であるならば、ジャングルレンジャーはヴィジランツの中の歩兵軍団であり、彼らは堅毅で無畏、勇敢で戦いに長け、行動は果敢です。

非戦争時には、ジャングルレンジャーはユグドラシルの巡回、守衛などの防衛任務を担当し、戦争時には、彼らは戦場で敵と正面から交戦し、毎回の戦いは彼らが最初に突撃を開始し、最後の瞬間まで戦ってから戦場を撤退します。

 

【黄昏のアリーナ】

黄昏のアリーナは、ヴェルディア連盟が交流し、戦闘技術を磨くための場所ですが、すべてのヴェルディアの民がここに入る資格を持っているわけではありません。

通常、出入りするのは技術が卓越した剣聖や戦闘マスターであり、彼らはヴェルディア連盟の武力の頂点を代表しています。

これらの高手やエリートはここで技を磨き、戦闘技術をさらに熟練させます。

彼らはここで戦闘技術の実用性を追求するだけでなく、戦闘を一種の芸術と見なしています。

ヴェルディアの民は好戦的な性格を崇拝していませんが、これらのエリートや高手の技術向上を奨励するために、黄昏のアリーナは武力ランキングに基づく慣例を持っています。

ここには、剣術攻撃をすべてと見なす常駐武者に専念する者もいれば、戦場で活躍し、定期的にここにきて突破口を求める将軍や指揮官もいます。

 

【元素の地】

元素の地はユグドラシルの東に位置し、ここは創世神ホーナスが世界を創造した起点であると伝えられています。

この星のすべての物質は元素で構成されており、元素はここで生まれます。

元素の地の空気には濃密な元素分子が漂っており、元素魔法使いたちはここで風雨雷電、草木山石などの自然の力を自在に操ることができ、呪文を唱えるのも効率的です。

ここはまた、多くの元素生物の誕生と集結の地であり、元素生物の故郷です。

これらの元素生物は自然の創造を尽くし、半エネルギー、半物質の形で大地を歩いています。

 

【元素の神殿】

元素の地には5つの元素の神殿があり、それぞれ烈火神殿、高潮神殿、蒼翠神殿、狂風神殿、岩盤神殿と呼ばれ、五人の元素守護者によって管理されています。

元素守護者は使命を持つ高位の元素生物で、最初の五人の元素守護者はデューラによって創造されました。

彼らは自然の意志の代行者であり、自然の生態を調和し、自然界の元素のバランスを維持する責任を負っています。

元素守護者は自然の中で誕生し、寿命を迎えると自然に帰ります。

彼らは元素分子となり、再び自然の一部となります。

そして、新たな元素守護者が誕生し、前任者の役割を引き継ぎます。

例えば、高潮神殿の現任元素守護者であるシリウスは、百年前に津波から誕生しました。

 

【幻夜の森】

幻夜の森はユグドラシルの中の不思議な場所で、昼間は鳥のさえずりと花の香りが漂い、すべてが通常通りです。

しかし、夜になると、ここは華麗で夢幻的な奇妙な光景を呈し、この森にいる人々はまるで夢の中にいるかのように感じます。

夜の帳が降りると、森全体が霞のような魔法の輝きに包まれ、星屑のような輝く蛍光が夜空から降り注ぎます。

巨大なキノコには輝く胞子の粉が舞い、色とりどりの花の蕊が微かな夜風に揺れています。

時には、いくつかの物理法則さえも幻夜の森では無効になることがあります。

なぜなら、この森は物質世界と夢の世界の境界に位置しており、夜になると夢と繋がり、夢の中の非現実的な法則がここに影響を及ぼすからです。

 

【夢の楽園】

幻夜の森の奇妙な光景は多くの生物を引き寄せ、伝説に存在し、凡人が見ることのできない幻想の生物や、古風で不思議な森の妖精たちさえも含まれています。

夜になると、彼女たちは幻夜の森に現れ、遊び戯れ、時には美しい歌声を披露し、優雅で心地よい歌を歌います。

その歌声はカエルの鳴き声や虫の音と共に、森全体に響き渡ります。

彼女たちの歌声には不思議な魔力があり、幻夜の森のいくつかの神秘的な植物がこの美しい天籟に目覚めます。

それらの根茎は大地から離れ、微光を放ち、楽章に応じて楽しげに踊り始めます。