ババリア部族 配下勢力

【茨の断崖】

茨の断崖はババリア部族の中で嵐の集まる場所と呼ばれ、ここでは空が一年中厚い雲に覆われ、嵐と稲妻を孕んでおり、その勢いは驚くべきもので、見る者を畏怖させます。

ここは山々が連なり、峰が林立し、どの山も雲を突き抜けるほど高く、非常に険しく、まるで荒々しい刃のようで、粗野でありながら野性的な美しさに満ちています。

ここで最も高い二つの山は酋長峰と戦神峰と呼ばれ、それぞれ最も知恵のあるババリアの大酋長と最も勇敢なババリアの戦神の住処です。

 

【酋長峰】

ババリア部族の中で、さまざまな勢力間の争いと摩擦が絶えないにもかかわらず、すべてのババリアの民は一人の人物に従っています。

それはババリア部族の大酋長です。

ババリア部族において、大酋長は絶対的な権威の象徴であり、誰も彼の命令に疑問を持つことはできません。

ババリア部族は武力を重んじていますが、ババリア大酋長は通常、勇敢さで知られる戦士ではなく、卓越した知恵と鋭い洞察を持つ賢者たちです。

大酋長の候補者は通常、各氏族の連合によって推挙され、厳しい選考と一連の困難な試練を経て最終的に選ばれます。

酋長峰の山腰には壮大で雄大なホールが建てられており、そこがババリア大酋長の居所です。

酋長峰の山麓には、どの氏族にも従わず、大酋長に直属する軍隊ーーブラッドガードが駐留しています。

ブラッドガードは大酋長のエリート護衛であり、彼らは酋長峰全体の治安維持を担当しています。

彼らは強力な武装力を持ち、酋長を守るだけでなく、大酋長の命令に従い、部族の内戦に介入したり、調停を行ったりします。

ブラッドガードの兵士たちは強力で誇り高く、彼らの誇りは自身の完璧な実力に由来しています。

彼らはババリア部族の中でも優れた存在です。

ブラッドガードの兵士になるためには、厳しい試練を通過しなければなりません。

それは一人で酋長峰の頂上に登ることです。

これは体力と意志にとって非常に困難な試練であり、常人を超える能力がなければ、この試練を達成することは難しいです。

ブラッドガードの指揮官はブラッドガードの指揮官と呼ばれています。

ブラッドガードの指揮官は強力な戦士であり、戦術の専門家です。

すべてのブラッドガードの指揮官は、大酋長から授けられたブラッディーホーンを持っています。

この角はブラッドガードの指揮権の象徴であり、これだけがブラッドガードを駆り立てることができます。

酋長峰の山頂で角の音が響くと、この不敗の軍隊はその音に応じて集結します。

 

【戦神峰】

戦神峰はババリアの戦神の領地です。

「ババリアの戦神」はババリア部族において非常に尊敬される称号で、ババリア大酋長と同じく至高の地位を持っています。

この称号を得る資格がある者は、通常、一時代を風靡し、無敵の伝説的な戦士です。

ババリア部族」の歴史において、この称号を得た者はごくわずかで、各世代のババリアの戦神はババリアの意志の代名詞であり、彼（彼女）はババリア部族内のすべての軍事力を召集し、動かす権限を持ち、ババリア部族の最高軍事指導者です。

ほとんどすべてのババリア部族の兵士は、無条件で心から彼（彼女）の指揮に従います。

ババリアの戦神の指揮下には、すべてのババリア部族の兵士が恐れる執行隊もあります。

この執行隊は戦場で督戦し、逃亡者を取り締まる役割を担い、決断力のある処刑人で構成されています。

対外戦争があるたびに、ババリアの戦神はすべての戦士を前線に送り、監軍督戦のためにこの執行隊を派遣します。

戦闘中に兵士が逃亡した場合、執行隊は逃亡兵を追跡し、正確無比な飛斧で逃亡兵を制裁します。

 

【豊かなオアシス】

豊かなオアシスはタスタン砂漠の中で珍しい生命力に満ちた土地であり、このデューラによって創造された肥沃な地はタスタン砂漠の奇跡と称されます。

このオアシスがババリア部族の民を育まなければ、彼らがここで繫栄し、多くの世代にわたって存続することは難しいでしょう。

しかし、豊かなオアシスの淡水資源やその他の自然資源は、ババリア部族内の各勢力が争奪する目標でもあります。

ババリア大酋長は一定の基準に従って各氏族に資源を配分しますが、小規模な衝突はオアシス内で避けられずに発生します。

結局、尚武精神を追求するババリア部族は、最終的には武力に頼って自らの発言権を求めることになるのです。

 

【ブードゥー神殿】

豊かなオアシスの中心部には、壮大な古代の遺跡があり、伝説によればそれは残陽の時代以前、すなわち人間が神々と肩を並べた時代に残された建築の驚異です。

この古代の建物はババリア部族によって「ブードゥー神殿」と呼ばれ、ババリア部族の民によって聖地として崇められ、絶え間なくババリア部族の民がここに巡礼し、供物を捧げます。

神殿の石壁には、古代の時代に残された神秘的なトーテムのシンボルが刻まれており、その中には深遠で難解なブードゥー魔法の知識が隠されています。

一部の呪医や祭司たちが神殿に集まり、これらのトーテムのシンボルを研究し、そこから魔法の知識を理解しようとしています。

この魔法の知識は「ブードゥー呪文」と呼ばれています。

外部の噂では、ブードゥー呪文は奇妙で狂信的な邪悪な崇拝として描かれていますが、これは意図的な誤解であり、実際にはブードゥー呪文は自然の法則に従った呪文であり、神秘的な原始信仰でもあります。

ブードゥー呪文は、呪医や祭司たちが自然の精霊とコミュニケーションを取る能力を得ることを可能にし、トーテムやクリスタルを媒介として神秘的な原始の力を得て、傷者を癒したり、野生で自由な炎を操ったりします。

この神殿を守るのは一群の強力な戦士たちで、彼らは「神殿武士」と呼ばれ、呪医の長老の指揮に従い、神殿の下で誓いを立て、守護のために命を捧げることを誓います。

神殿武士は厳格な規律を持ち、一度誓いを立てると、一生神殿に忠誠を尽くし、神殿を守るためだけに戦わなければなりません。

他の理由で武器を取った場合、神殿武士は追放の運命に直面する可能性があります。

ブードゥー神殿では毎年「豊穣祭」と呼ばれる大規模な祭典が開催されます。

これは自然崇拝に基づく祭典で、荒れ果てた土地に雨を降らせ、彼らが生きるための豊かなオアシスを育む自然の精霊に感謝するために行われます。

ババリア部族の中で最も尊敬される呪医たちが祭典の期間中に雨乞いの儀式を行い、自然に供物を捧げます。

多くのババリア部族内の勢力は、豊かなオアシスの資源を巡って解決できない敵対関係を蓄積しています。

しかし、これらの勢力の間にどのような亀裂や恨みがあっても、豊穣祭の期間中は一時的に憎しみを忘れ、共に神殿に向かい祭典に参加し、豊かな収穫を象徴する豊穣の角を互いに贈り合います。

 

【ブレイドストーム隊】

ババリア部族の中で数少ない遊牧民族として、ケンタウロス族は豊かなオアシスを定住地とせず、常に水と草を追い求めて移動し続けています。

彼らの歩みはほとんど止まることがなく、その四つの蹄は豊かなオアシスの隅々まで踏みしめています。

このような移動と旅の生活習慣が、彼らを俊敏で走るのが得意で、耐久力に優れた存在にしているのでしょう。

ケンタウロス族はまさに生まれながらの騎兵です。

ブレイドストーム隊は完全にケンタウロス族で構成された重騎兵団で、強力な陣形突破壊力を持ち、エスペリア全体で最も強力な重騎兵です。

彼らが集団で突撃する際、蹄が地面を踏みしめる音は、まるで無数の重いハンマーが大地を打ちつけるようです。

彼らが敵の前に到達する魔に、敵はすでにこの山崩れのような圧迫感により、肝を潰され、士気を失ってしまいます。

ブレイドストーム隊が誕生する前、ケンタウロス族はババリア部族の中で弱い種族であり、長年にわたり他の種族から圧迫と排斥を受けていました。

しかし、ある移動の途中でウルサスと避けられない衝突が発生し、その衝突で彼らは恐ろしい突撃の勢いを見せ、ウルサスの陣形を破壊しました。

それ以来、ブレイドストーム隊の名はババリア部族全体に響き渡り、ケンタウロスも低等種族の運命から解放されました。

 

【血の闘技場】

血の闘技場は、ババリア部族の生まれつきの武道精神を体現していますが、その中には想像を絶する血生臭さと残酷さも含まれています。

ある意味で、血の闘技場はヴェルディア連盟の黄昏のアリーナに似ています。

両者は戦闘の専門家が武力を競う場所ですが、黄昏のアリーナでは主に軽い切磋琢磨が行われるのに対し、血の闘技場は死闘に偏り、より血生臭く無情です。

地理的な環境などの多くの理由から、ババリア部族は狩猟を主要な生産手段としています。

農業の精緻な作業に比べ、狩猟は粗い分業であり、産業チェーンも短いため、狩猟には体力があり、健康な労働力が必要です。

老弱病残はその中で役に立ちません。

加えて、ババリア部族自体が資源に乏しいため、弱肉強食、適者生存の原則を遵守し、「限られた資源を強者に分配する」ことは彼らにとって当然のことです。

したがって、彼らは人口を効果的に管理する方法を探し、弱者を排除する必要があり、血の闘技場での死闘競技が生まれました。

弱者は血の闘技場の残酷な戦いから生き残ることができず、勝者は歓声と拍手に包まれ、偉大な栄光を得ます。

ババリア部族の中でよく知られた勇士たちは、ほとんどが血の闘技場での洗礼を受けています。

また、戦士の中には自分の戦闘技術を磨くため、あるいは単に死闘の興奮を楽しむために、長年血の闘技場に留まり、次々と対戦相手に挑戦します。

彼らの中には、順調に勝ち進み、一度も敗北しない者もいれば、失敗して他の勝者のための道を作る死体となる者もいます。

同時に、血の闘技場での死闘競技は、ババリア部族の中でギャンブル産業を生み出しました。

剣闘士の生死を賭けた戦いは、一部のギャンブラーの娯楽になり、彼らは剣闘士の勝敗や生死に賭けます。

賭け金は金銭、武器、奴隷、さらには領地など、何でもかまいません。

 

【流刑地】

タスタン砂漠はエスペリアで最も荒れ果てた地域の一つと言えるが、その中でも最も過酷な環境を持つのが流刑地であえる。

流刑地は草一本生えない死の地帯で、資源が乏しく、気候が厳しいだけでなく、いくつかの致命的な脅威が潜んでいる。

ここには多くの飢えた狡猾な捕食者が徘徊しており、食物となるすべての生物を探し出して狩る。

流刑地の果てしない黄砂の下には、多くの巨大なサンドワームが潜んでおり、しばしば砂漠の地下で蠕動し、翻騰する。

彼らの動きは壮大で、砂塵を巻き上げるだけでなく、波のように押し寄せる流砂を引き起こす。

一度この流砂に巻き込まれると、すぐに埋もれてしまい、脱出は困難である。

流刑地の黄砂の下にどれだけの枯骨が埋まっているかは誰も知らない。

流刑地はババリア部族の法外の地と言える。

大酋長の法律もここでは何の拘束力も持たない。

ここには多くの凶悪な暴徒が潜んでおり、生き残るためには手段を選ばない。

ここは人を食って骨を吐かない場所であり、何か一つの技を持たなければ生き残るのは難しい。

 

【追放者】

流刑地という名前の通り、ここはババリア部族が追放者を流す場所です。

これらの追放者の中には、部族の法律を犯した犯罪者や裏切り者、部族の争いで敗れた軍閥、追跡を逃れるためにここに避難してきた者もいます。

ほとんどの追放者は互いに仲が悪く、限られた資源を巡ってしばしば激しい争いを繰り広げます。

時には、追放者の中には流刑地の外からの雇用を受け、他人のために流刑地に逃げ込んだ敵を排除し、後顧の憂いを断つ手助けをして、生存のための物資を得る者もいます。

 

【ハンティングネスト】

狩猟はババリア部族の主要な生産手段であるだけでなく、彼らが武力を示す手段でもあります。

ババリア部族では、戦績が優れた戦士の他に、経験豊富な狩人が最も尊敬されています。

彼らにとって、狩人は自然と対峙する勇気を持つ者であり、不屈の戦士の集まりです。

戦闘と狩猟は、ババリア部族の永遠の信仰です。

ハンティングネストはババリア部族の狩人たちの集まる場所で、ここには多くの偉大な戦利品が展示されています。

巨大な獣の牙、貴重な毛皮、さらにはドラゴンの頭骨さえもあります。

これらの戦利品を提供したのは、千里桃一の伝説的な狩人たちです。

多くのババリアの民は、ハンティングネストで成人の儀式を終えることを誇りに思っていますが、ハンティングネストの成人の儀式の試練は簡単ではありません。

その内容は、一人で成獣を狩ることです。

試練を終えた後、ババリアの民は獲物から一枚の牙や骨を取り、それを装飾品として成長の証とします。

ハンティングネストはババリア部族の領地内の各狩場を管轄しており、すべての狩人はハンティングネストが定めた狩猟の規則を守る必要があります。

ババリア部族が対外戦争で勝利した時や、ババリア部族の重要な祭りの際には、ハンティングネストは狩猟大会を開催し、誰でも参加できます。

狩猟大会で得られた戦利品は、自然の精霊に供物として捧げられ、伝説の猛獣を狩ることができた狩人には、ハンティングネストから「ワイルドチェイサー」の称号が授与されます。

この称号は狩人にとって一生の誇りとなり、これまでにこの称号を得た狩人は数えるほどしかいません。

 

【女王の盟約】

黒翼族と土蜘蛛族はババリア部族の中の二大母系氏族であり、女性は男性よりも高い社会的地位を持ち、氏族の首領はすべて女性です。

しかし、母系氏族であることを除けば、この二大氏族にはもともとあまり共通点がありませんでしたが、何らかの理由で、この二大氏族はあまり知られていない同盟を結び、驚くべき計画を練っているようです。

 

【黒翼族】

黒翼族の母系社会形態は魔法の掌握に表れており、黒翼族の伝統では女性だけが氏族に代々伝わる魔法を学ぶことができます。

黒翼族に伝わる多くの魔法の中で、一つの魔法が禁忌とされています。

これはこの世界に属さない神秘的な力であり、この魔法を学ぶ者は宇宙の暗黒星界で破壊の魔力を吸収し、宇宙の未知の存在と接触する必要があります。

この過程には非情に大きな危険が伴い、この魔法は世界に予測不可能な悪兆をもたらすため、この禁忌の魔法は黒翼族によって封印されています。

この魔法は古代の人間との戦争で大きな役割を果たしましたが、多くの術者が恐ろしい反動を受けました。

しかし、依然として黒翼族の一部のメンバーは、魔法知識への渇望や他の功利的な理由から、禁忌の制約を無視してその魔法を密かに学んでいます。

この禁忌の魔法は彼女たちに恐るべき破壊力を与え、彼女たちの野心をますます膨張させています。

 

【土蜘蛛族】

ババリア部族のほとんどの部落や氏族と比べて、土蜘蛛族は非常に神秘的で控えめです。

彼らはババリア部族の中で活発ではなく、長年にわたり深い蜘蛛の巣に潜んでおり、外界に足を踏み入れることはほとんどありません。

ババリア部族では、土蜘蛛族は危険の代名詞です。

彼らが分泌する神経毒素は、蛇使い族が飼育する毒生物よりもさらに恐れられています。

土蜘蛛族の中で、蜘蛛女王は至高の地位を持ち、各世代の蜘蛛女王は土蜘蛛族の中で最も毒性の強い雌によって担われます。

恐れられる毒液の他に、土蜘蛛族の巣には重重の蜘蛛の巣の罠が張り巡らされています。

これらの蜘蛛の巣の罠は柔軟で頑丈な蜘蛛の糸で織られており、一度捕まると逃れるのは困難です。

これらの蜘蛛の巣は蜘蛛の巣の中に越えがたい防線を築き、外来者が一歩も踏み越えることを恐れさせます。

 

【巨顎の谷】

巨顎の谷の裂け目はタスタン砂漠の西に位置しており、この裂け目は自然に形成されたものではなく、外力によるものである。

そして、その外力を生み出したのは宇宙から来た巨大な隕石である。

この年代不詳の隕石が地表に衝突した後、非常に深い隕石クレーターを残しただけでなく、その巨大な衝撃の下で、隕石クレーターを中心に巨大な裂け目が両側に広がっていった。

 

【ワーラット】

ワーラットはエスペリア世界で最も繁殖力のある種の一つですが、食物連鎖の底辺に位置する種として、ほとんどのワーラットは臆病な性格を持っています。

彼らの生活習慣は多くの夜行性動物と同じで、昼は隠れ、夜に活動し、ほとんどの時間を影の中で過ごします。

巨顎の谷の裂け目の曲がりくねった深い谷は、ワーラットにとって理想的な住処です。

ワーラットたちは裂け目に穴を掘り、巣を作り、彼らの地下王国を築いています。

ほとんどのワーラットは、こそこそと生き延びることが自分たちに適した生存方法だと考えています。

彼らの多くは一生を地下で過ごし、外の世界に足を踏み入れることはありませんが、例外もあります。

好奇心と冒険心に駆られた一部のワーラットは、暗い巣穴を離れ、冒険の旅を始めました。

多くのワーラットは臆病で弱く、正面戦場で役立つことは難しいですが、彼らは数の優位性といくつかの特技を活かしてババリア部族で地位を得ています。

ワーラットはババリア部族で工兵の役割を担っており、掘削と地下作業に非情に長けています。

彼らはババリア部族のために多くの秘密の地下工事や複雑な穴システムを掘り、外部との戦争で多くの利点を生み出しました。

また、ワーラットの掘削能力は、地脈の深くに隠された鉱物を採掘することを可能にし、ワーラットの武器製造に絶え間ない原料を提供しています。