ババリア部族 起源

【流浪転居】

永遠の命は常に人類の渇望であり、人類が魔法の知識を手に入れてから、その渇望はますます切実なものとなった。

魔法を初めて覗いた彼らは、まるでキャンディを見つけた子供のように無邪気で、魔法の価値を最大限に引き出したいと願った。

彼らは魔法を戦争や生産などの分野に応用するだけでなく、魔法を通じて生命の神秘を解き明かし、脆弱な肉体を不朽不衰にしようとした。

そのため、彼らはアナイの嘘を信じ、亜人という全く新しい種が世界に誕生した。

しかし、人類は自ら蒔いた悪果を負うことができず、彼らが創り出した亜人を廃棄物のように扱った。

亜人は人類の領地から追い出され、タスタン砂漠へと追いやられた。

エスペリアで最も荒涼とした地域であるタスタン砂漠は、生命の兆しがなく、過酷な環境のためにこの地では作物を育てることができず、亜人たちは飢えに耐えながら辛うじて生き延びた。

もし生命の神デューラがタスタン砂漠に巨大なオアシスを創造していなければ、亜人の血筋は生存資源の欠乏により絶滅していたかもしれない。

後に豊穣のオアシスと呼ばれるその肥沃な土地は、タスタン砂漠の西部に位置し、ここは植生が豊かで水源が豊富であり、タスタン砂漠の乾燥し荒涼とした景観とはっきりと対照を成し、まるで二つの世界のようである。

亜人たちはこの突然現れた奇跡を自然の精霊の恩恵と呼び、後世のババリア部族が崇拝する自然の精霊は通常、生命の神デューラを指す。

亜人たちは豊穣のオアシスで狩猟や遊牧を行い、生存を確保した。

 

【ババリア部族の設立】

豊かなオアシスの育成により、亜人たちは衣食が満ち足り、徐々に成長を始めた。

しかし、人間による亜人への暴政は依然として終わらず、拠り所を得た亜人たちは人間に対抗する力を組織し始めた。

数回の小規模な摩擦を経て、戦争の導火線が完全に点火され、亜人と人間の間の長期にわたる戦争が全面的に勃発した。

人間側は神々に匹敵する古代魔法を掌握し、強力な魔法の優位性を持っていたが、亜人たちは彼らの勇敢さと不屈の精神をもって人間と戦い続けた。

さらに、人間内部の不和も影響し、亜人たちは戦争の中で劣勢に立たされることはなかった。

戦争が白熱化する中、一部の耐え難い戦禍に苦しむ亜人たちは、戦争の影響を受ける土地を離れ、他の場所へ逃げることを選んだ。

しかし、別の亜人たちはタスタン砂漠に留まり、人間との解消できない憎しみの中で争い続けた。

彼らは戦争から逃げた亜人たちを憎しみを捨てた臆病者と見なし、人間に最後まで抗戦する戦士こそが尊敬に値すると考えた。

彼らは自らの血の中に野蛮な血が流れていると信じ、連合部族を結成し、ババリア部族と名乗り、人間と死闘を誓った。

しかし、この戦争は一方の勝利で終わることはなく、双方はこの戦争で多くの犠牲を出し、両者ともに疲弊し、戦争を続ける力を失った。

最終的に戦争は双方の休戦で終結した。

しかし、ババリア部族の人間に対する憎しみは心に刻まれ続け、これによりその後の数世紀にわたり、ババリア部族との摩擦を絶えず繰り返すこととなった。

 

【ババリアの精神トーテム　ババリアの意志】

デューラはジャングルの血脈をヴェルディアの民に与え、残された神力を聖光として散らし、人類を守護しました。

そして、ババリア部族には強靭な体と不屈の意志を授けたため、ババリア部族には勇士が多く、ほぼ全員が兵士となっています。

ババリア部族はエスペリアで最も勇敢な種族と称されますが、時には彼らの野性的な姿に惑わされ、教化を知らない野蛮人と誤解されることがあります。

しかし、彼らの骨の中にある忍耐と不屈の精神を見落としてはいけません。

ババリア部族はこの精神を「ババリアの意志」と呼び、すべてのババリア部族はこのババリアの意志を誇りにしています。

ババリアの意志は、ババリア部族がカタストロフとの戦争で積極的な役割を果たすことを可能にしました。

カタストロフの鉄蹄がタスタン砂漠に踏み入れたとき、ババリア部族の戦士たちは命を懸けて故郷を守り、カタストロフの軍団に大打撃を与えました。

ババリアの意志はババリア部族をほぼ全員が武を尚ぶようにし、強力な戦士はババリア部族で非情に尊敬されています。

しかし、これによりババリア部族内部の異なる氏族や勢力間で争いが絶えません。

部族内のほとんどの争いは武力で解決されるため、ババリア部族は常に緊張状態にあり、外部との戦争中でない限り、内部の内戦に巻き込まれています。